3種の神器 第30章

第30章 紫さんに大敗北

 俺の魂と紫さんの魂がせめぎあうのを感じていると息苦しくなってくる。俺の魂は俺と紫さんが快感に浸るのを傍観しつつもしっかりと身体でも快感を感じている。
 俺に圧し掛かった紫さんが淫らに腰を蠢かし、信じられないような快感がペニスだけではなく体中を駆け巡る。俺の魂は快感に揉みくちゃにされ、今にも射精しそうな快感が長く続く。あまりの快感に我慢することを放棄して射精したいのだが射精できない。

「成樹様。気持ちいいでしょう?」
「も、もう出したい」
「まだですよ」

 俺が快感に悶える間に何回も紫さんはイき、激しくペニスを締め付ける。それに合わせて射精したいのだがどうしても射精できない。イッた紫さんが腰の動きを止めてもお○○こが蠢いてペニスを刺激し続ける。

「出したい!出させて!」
「ふぅ、気持ちよかった。もう少しだけ頑張ってくださいね」

 紫さんが俺の手を胸に導くと俺の意思とは関係なく優しく紫さんのおっぱいを愛撫する。

「あ、おっぱいも気持ちいい」

 俺がおっぱいの感触を楽しむというよりもひたすら紫さんが気持ちよくなるように俺の手が動き回る。俺の愛撫をじっと楽しんでいる紫さんのお○○こが俺のペニスから精液を搾り取ろうと蠢くのだがやはり射精できない。

「ぐあーーー!!!」

 俺が吼えても紫さんはうっとりと余韻に浸っている。

「辛いですか?私も辛かったんですよ」
「お願い。ごめん。だから」
「そろそろ勘弁してあげようかしら?」

 くすっっと笑いながら紫さんが小首をかしげる。途端に俺の意思なのか、紫さんが俺を操ったのか、俺の腰が動き始めて紫さんを突き上げる。

「あ、あん。強すぎる」

 俺の腰がいったん止まり、ゆっくりと動き始める。徐々に早くなっていき、それに合わせて紫さんも腰を動かす。

「あ、このくらいがイイ。このまま」

 射精できないまま腰を動かし続けて涙が出てくる。紫さんのおっぱいを握り締めて腰を思い切り動かして射精したいのに身体が自由にならない。泣きじゃくりながらおっぱいを優しく愛撫して紫さんを突き上げ続ける。

「あ、あ、また、また」

 散々じらされ、涙で紫さんが見えなくなった頃に紫さんがイく。

「イ、イイ。イく!」

 俺の手が紫さんを支えながらゆっくりともたれかかってくる紫さんの身体を受け止める。まだ射精できない。ぎゅうぎゅうとペニスを締め付けられ、ぷるんとした紫さんのおっぱいが俺の胸に押し付けられているのに。

「紫さん。ごめんなさい。出させて。お願いします」

 泣きながら紫さんに許しを請う。射精しているかのように紫さんのお○○この中で俺のペニスがビクビクと動く。

「あ、動いてる」
「紫さーん」
「はいはい、いいですよ」

 紫さんの許しが出ると同時に爆発するかのような射精が始まる。

「うぉーーー」
「あ!すごい。またイッちゃう」

 俺は吼えながら射精を続ける。気づくと俯瞰するように眺めていた俺の魂は身体に戻り、ひたすら射精の快感を感じ続ける。

「どうでした?成樹様?」
「えっ、えっ、死んじゃうかと思った」
「気持ちいいけど、辛かったでしょう?」
「うん」

 紫さんが伸び上がるようにして俺の涙を舐めていく。ずるっとペニスが抜けて大量の精液が俺の腹にこぼれてくる。

「成樹様」
「うん」
「成樹様の魔力を使われるってこんな感じなんですよ」
「そうなの?」
「心とは関係なく、どうしようもなく気持ちよくて、辛いんです」
「ごめんなさい」
「そして、訳もわからずに成樹様に惹かれてしまう」
「・・・」
「私の魔力、知りたいですか?」
「うん、『天叢雲剣』の力の継承者なの?」
「いえ、神器というと天皇家のが有名ですけれども、私のは別な系統です」
「別の?」
「古代、天皇家に敗れて従った豪族たちにもそれぞれ神器はあったんです」

 俺の上から降りた紫さんはシーツをまとって身体を隠しながら淡々と語り続ける。

「私の神器は古代の越(えつ)の国の豪族のものです」
「天皇家の神器より力は弱いし、形代(かたしろ)から取り出すこともできないし」
「どちらの神器ももともと魔力のある人間にしか使えないけど」
「その人の魔力に応じて神器の魔力も力の強さが変わるの」
「魔力の大きさは生まれつき決まっているけど、最初のうちは小さくてだんだん大きくなるの」
「自分の器以上の魔力を使おうとすると器が壊れてしまうから」
「私の力は、力を写し取ること、神器の魔力でも人の能力でも」
「成樹様の方がずっと魔力は強いけど、私は祖母から力の使い方を習ったから」

 淡々と神器の魔力について告げた紫さんが俺に宣言する。

「成樹様のお爺様には成樹様と結婚してより魔力の強い子供を生めって言われたけど」
「うん」
「私は魔力で成樹様が私をどう思っているのかわかっってしまったから」
「ごめん」
「成樹様の子供を生むかをこれからずっと考えます」
「・・・」
「たとえ成樹様の子供を生む決心をしても、成樹様とは結婚しない」
「・・・」
「成樹様の魔力に負けないで、きっと成樹様以上に誰かを好きになってみせる」

 言い切った紫さんが冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。一口飲むと俺に口移しで飲ませてくる。

「成樹様が、私を、私だけを好きでいてくれないから」
「ごめん」
「成樹様のお爺様が、魔力で私の心を操ったの」
「え?」
「神崎の家の再興なんて思ってもいなかった。再興するのは兄の役目だと思っていたし」
「・・・」
「でも、お爺様の魔力で私が神崎の家を、成樹様の子供に再興させると思わせた」
「紫さんの本心じゃないんだ」

 ミネラルウォーターを俺に飲ませ終わった紫さんが俺にもたれかかる。俺の視線から逃げるように目を逸らして話し続ける。

・祖父の魔力で神崎家の再興が人生の目的になったこと
・祖父から俺に魔力の継承が行われたせいで祖父の魔力の呪縛が弱まったこと
・魔力が弱まる頃に俺が魔力で紫さんを僕にしたこと
・俺の魔力に逆らおうとしたが、祖父の呪縛が強くて魔力の知識を隠すのが精一杯だったこと
・俺の魔力で俺に惹かれていることが判りながら、惹かれていることに悩んだこと
・俺が次々に僕を増やしていくことに嫉妬心を抑えられなかったこと
・祖父の魔力は弱まって呪縛は解けたが今度は俺の魔力が強くなってきたこと

「私は古風に育てられましたから、私をだけを会いしてくれる人のために操を守ろうと思ってました」
「ごめんなさい」
「魔力で植えつけられたと判っていても成樹様が恋しくて」
「ごめん」
「それなのに成樹様は他の方も次々と・・・」
「ごめん、僕から開放するから」
「いいです」
「え?」
「私の力で、他の人を好きになって見せますから」
「いいの?」
「その代わり、私が嫌なことを魔力でやらせたら駄目ですよ」
「たとえば?」
「成樹様のを飲ませたり、お尻とか」
「駄目?」
「その代わりに、私の神器を使わせてあげます」
「紫さんの神器?」
「私が成樹様の僕ですから、成樹様に私の神器をさし上げます」
「それって?」
「神器の魔力をより自由に、強力に使いこなせます」
「・・・」

 首の後ろで長い髪を束ねていたリボンをほどく、リボンの飾りのように小さな玉が糸でリボンに縫いつけられている。
 紫さんの神器が使えれば、俺の魔力と合わせて旭さんに対抗できるかもしれない。
 俺が考え込んでいると紫さんが抓ってくる。

「痛っ!」
「どなたに、どう使おうか考えてました?」
「いや、その」
「せめて、私といるときは私のことを考えてください」
「ごめん」
「ふぅ、魔力なんて無ければ・・・成樹様に夢中でいるだけで良かったのに」

 いじらしく拗ねる紫さんのさわり心地の良いおっぱいが俺の腹に擦り付けられる。重大な話を真剣に考えているのにペニスが元気を取り戻して紫さんの太ももに当たる。

「あ、ごめん」
「やはり成樹様が魔力に慣れたせいですね。魔力が強まるにつれて体力もつきますから」
「そうなの?」
「だって、私が成樹様も、川村さんも、牧村さんも担いでベッドに運んだんですよ」
「えー!?」
「昨日の成樹様の性欲も急に魔力があがった反動です。慣れれば自分で制御できますから」
「紫さんも?」
「え?」
「紫さんも性欲が暴走したの?」
「そんなこと・・・聞かないで下さい」

 真っ赤になった紫さんがそっぽを向く。その仕草にペニスがいっそうそそり立つ。

「どうします?また?」
「お願い」
「もう我慢できる筈だけど」
「そこを何とか」
「どうしようかしら?」

 首をかしげて俺をからかう紫さん。わざとなのか身体に巻いたシーツがずれて胸元と太ももが目に入る。俺の視線に気づいた紫さんが胸元を隠すが太もものシーツはまくれ上がって太ももの根元まで見えた。

「ねえ!紫さん!」

 俺が意気込んで紫さんを口説こうとした時に枕元に置いてあった携帯がメールの着信を知らせる。最愛の和夏からのメールに設定してある着信音だ。凍りついた俺に紫さんが微笑みながら携帯を手渡す。

「あら?和夏さんって方からですよ」
「あ、うん。後で読むから」
「名前の前後にハートマークがありますけど?」
「あ、女性は全部ハートマークにしてるから」
「成樹様、彼女でしょう」
「え、わかった?」
「やっぱり・・・昨日から連絡が取れなくて心配してメールしてきたんでしょう」
「た、多分」
「電話してあげたらいかがですか?」
「いや、後で」
「駄目です。今、私の前で電話してください」
「え、どうしても?」

 にっこり笑って頷く紫さん。とりあえずメールを読むと昨日のメールに返事が無いことを心配している。

「大丈夫ですよ。私は黙っていますから」

 その言葉を信じて和夏に電話する。

「もしもし、成樹だけど。ごめん、体調崩して寝込んで学校も休んじゃった」
「大丈夫?お医者さん行った?」
「うん、今日一日休めば大丈夫だって」
「良かった。心配したんだから」
「ごめん。寝込んでてメール読めなかった」

 和夏との会話に紫さんが聞き耳を立てているのが不安だが、なるべく差しさわりの無い会話をしていると紫さんが立ち上がり・・・シーツを落とした。大きいとはいえないがきれいな形のおっぱい、その先にはきれいなピンクの乳首が震え、なだらかにくびれたウエストに続いていく。和夏との電話中ということも忘れて見とれる。

「ねえ、ねえってば!」
「あ、ごめん。まだボーっとしてて」

 強い意志で紫さんのヌードから視線を外して和夏との会話に集中する。

「ねえ、他に好きな娘ができたりしてないよね」
「もちろん、和夏に首っ丈です」

 自身と誠意を持ってきっぱりと答える。しかしいつの間にか俺の股間に跪いていた紫さんが俺のペニスを舐め始める。

「ごめんね、疑ったりして」
「だ、大丈夫だから」

 紫さんに亀頭を舐められながらなんとか和夏との会話を続ける。

「今度の土曜日はデートできる?」
「うん、土曜日なら絶対に回復してるから」

 和夏の声が聞こえているのか、紫さんが俺のペニスを咥えて飲み込んでいく。

「今度はどこに行こうか?」
「たまには遊園地とかは?」

 ずぽっずぽっ

 紫さんのフェラがいきなり追い立てるような速さになる。

「うーん、遊園地はお金がかかるから」
「たまにはいいでしょ」

 俺がフェラの音が聞こえないように伸び上がって携帯を持ち直すと紫さんの手が俺の左手をおっぱいに導く。

「でもー、ホテル代もかかるし」
「和夏の部屋でいいじゃん、うっ」

 紫さんが激しく顔を振りながら舌先で亀頭を舐め回してきたので思わず声が出てしまう。

「どうしたの?」
「いや、ちょっと、ずっと寝てたから節々が」

 紫さんが吸い込みながら舌先で鈴口をつついてくる

「大丈夫?電話切ろうか?」
「大丈夫、和夏の声が聞きたいから、んっ、あー」

 紫さんが顔を振りながら上あごに亀頭を擦りつけるように動く、たまらずに紫さんの口に射精する。

「どうしたの?なんか変だよ」
「いや、その」
「誰かいるの?変な音がする」
「いや、誰も、んっ、いないよ」

 射精している間も紫さんの舌が亀頭を舐め回して快感に悶える声が止まらない。

「嘘、誰かいるんでしょ?」
「違うよ、和夏の声を聞いてたらたまらなくて・・・自分でしてたの」
「え?ホント?」
「だって毎日でも和夏に会いたいのを我慢してるから」

 ちゅー、すぽっ

 大量の精液を口で受けた紫さんが口を空けて見せつけながら精液を飲み込んでいく。

「ごめんね、疑ったりして」
「僕の方こそ、和夏の声でやったりしてごめん」

 ごくん

 精液を飲み干した紫さんが小さくなったペニスを咥えてゆったりと舐めていく。

「土曜日、いっぱいしようね」
「うん、あぅー」
「まだ自分でやってるの?」
「うん」

 最愛の和夏と会話しながら別の女性にフェラされるという状況に興奮して再び元気になったペニスを紫さんが嬉しそうに舐め回す。

「土曜日大丈夫な日だから」
「うっ、大丈夫?」
「安全な日だから、避妊しなくていいよ」
「やったー、頑張る!」

 ずぽっずぽっ

 再び紫さんのフェラが熱心に始まる。

「あのね、成樹」
「あ、あ、何?」
「まだ自分でしてるの?」
「う、うん」

 完全に元気を取り戻したペニスを吐き出した紫さんが俺をベッドに押し倒す。

「和夏も」
「え?」

 逆向きに俺に跨った紫さんが指を添えて腰を下ろしてくる。

「和夏も成樹を思いながらしてるから」
「そ、そうなの?」
「だって、初めて成樹に会ったときに教えてくれたでしょ」
「そうだっけ?」
「もー、和夏だって寂しいから毎日成樹のメール見ながらしてるの」
「んー、見たい。今度見せてね」
「いやん、恥ずかしいから」

 和夏が自分で慰めるのを想像して臍に付くくらい元気になったペニスを紫さんが掴んで一気にお○○こに入れる。

「うっ」
「どうしたの?」
「和夏が自分でしてるの想像したら出そうになった」
「やだー」

 高級なウォーターベッドのお陰でベッドがきしむ音はしないが、紫さんが最初から激しく腰を動かしてくる。

「成樹、気持ちいいよぉ」
「ぼ、僕も」

 スンスンと鼻声で和夏が快感を訴えてくる。大量に中出ししてから後始末していない紫さんのお○○こは俺の精液と紫さんの愛液が溢れかえってすごい状態だ。

「成樹!成樹!」
「和夏!」

 お互いに名前を呼んで絶頂に達する。紫さんも激しく締め付けながら同時にイく。

「成樹、会いたいよ」
「僕も会いたいよ」

 和夏に愛を囁きながら紫さんの奥に射精する。

「明日は成樹からメール頂戴ね」
「うん」

 ひくひくと蠢く紫さんのお○○こに残った精液が搾り取られていく。

「じゃあ、今日はこれで切るね」
「お休み、愛してるよ」
「私も成樹を愛してる、ちゅっ」

 電話を切ると紫さんがいたずらっぽく微笑む。

「ひどいよー」
「ずいぶん熱々でしたね」
「飲ませるの駄目って紫さんが言ったのにー」
「無理やり飲ませるのは駄目です。私が自分の意思で飲むのは勝手ですけど」
「・・・」
「和夏!って言いながら私に出すなんてひどい人」
「だって紫さんが・・・」
「女の嫉妬は怖いんですよ」

 紫さんが溢れ落ちる精液を手で押さえながらベッドから降りる。

「見ちゃ駄目ですよ」

 トイレに入った紫さんがビデを使う音がして、続いてシャワーを使っている。戻ってきた紫さんはメイド服を着ており、さっきまで激しく淫らに振舞っていた気配を完全に消し去っている。

「魔力のある成樹様と違って川村さんと牧村さんはしばらく休養しないと駄目ですから」
「うん」
「明日からしばらくは私が学校まで送ります」
「紫さん運転できるの?」
「ええ、上手いですよ」
「知らなかった」
「私の魔力は能力を写し取ることですから」
「あ、そうだった」
「私が当番のときは私だけですからね」
「違う日は?」
「お好きにどうぞ」
「いいの?」
「私が成樹様に愛想を尽かすためにも存分にどうぞ」
「・・・」
「はい、これが神崎家に伝わる神器です」

 リボンから歪んだ涙型の琥珀色の玉を外して俺に手渡す。
 礼儀正しく一礼して紫さんが出て行く。

 渡された玉をまじまじと見つめる。大きさは一番大きいところでも直径1センチ弱。濃い目の琥珀色で細くなったところに穴が空いて糸を通せるようになっている。

 少し時間が立てば紫さんが完全に俺の僕になり、玉の使い方も分かってくるだろう。散々紫さんにじらされて大量に射精したせいかいつもよりも疲れている。そういえば俺は病人だった。

 一人でシャワーを使い、匂いの残るベッドを敬遠して居間のソファに横になる。しばらくすると紫さんの魔力が俺に流れ込んでくる。普通に僕にしたときとは明らかに違う感触を第6感が感じ取る。
 再び昨日のように性欲が高まってきたり、無性にいらいらしたりとするがぐっと集中して堪える。ソファで脂汗を流しながら数時間耐えると増大した魔力と体力が馴染んできたのがわかる。
 それほど集中しなくて僕たちの状態が把握できる。離れて公子さんと彩さんの二人の精神を落ち着かせる事もあっさりとできる。

 順番に僕たちの状態をチェックしていく。

 和夏は満ち足りてぐっすりと寝ている。望ちゃんは俺とのエッチを思い出して幸せを噛み締めている。未帆さんは公子さんの看病に疲れたのか寝ている。
 三好さんや美奈子をチェックして、心を落ち着けてから絵里を探る。

 旭さんとの情事を終えて一人で風呂に入っている。肉体的にも精神的にも疲れてほとんど無意識で身体を洗っている。身体を荒いながらふと胸の感触で俺や旭さん、レズの恋人たちを思い出し、そのまま考えるのを止めてしまう。

 予想以上に絵里の状態が悪い、俺の僕でありながらもより強い魔力の旭さんに操られることで精神に負担がかかっているようだ。
 紫さんの神器も使えるようになって旭さんと戦えるか?俺の神器と旭さんの神器の力に優劣はない。神器の力に慣れている旭さん、自分の神器に加えて紫さんの神器を、そして紫さんの魔力の器も使える俺。

 勝てるのか?負けたら俺や絵里はどうなる?戦いを伸ばして絵里の精神は大丈夫なのか?一日も早く絵里を取り戻したいが負ける訳にもいかない。

(絵里って体が柔らかくて色んなポーズできたなー、レズの女の子を俺に貢いでくれるって約束したのに)

 美奈子を一緒に責めたり、Y字開脚させてエッチをしたことを思い出してペニスが元気になってくる。ついさっき紫さんに泣き喚くほど攻められてから射精し、和夏と電話しながら2回、その前には望ちゃんの口にも1回出している。ただでさえ性欲の強い年齢なのに魔力が増大すると共に体力が精力が強くなっていくのに不安を覚える。

(紫さんは意志の力で我慢できると言っていた)

 これって魔力を受け継ぐ前のように我慢すると言うことなんだろうか?屋敷にいれば5人のメイドに公子さんと彩さん(この二人はしばらく駄目だが)、厨房の深雪さんにマリさんの合計9人がいる。学校では司書の美奈子、休日には最愛の和夏もいるのだが間に合うのか?
 特に学校では行動に制約がある上に相手は美奈子のみ、休日の和夏は会う前後に屋敷の僕たちで性欲を発散できるから大丈夫だろうか?

 そうこうしているうちに紫さんが僕になっていく、今までも僕であったのだが魔力で抵抗していたのを止めたせいでより強力に、紫さんの魔力が流れ込んでくる。紫さんの能力を写し取るという魔力もわかってきた。越の豪族から伝わる神器の力は神器を身に付けていなければ使えない。肌身離さずという訳ではなく部屋の中に置いておけば大丈夫である。少し考えてから携帯用のストラップに玉を取り付けてをキーリングに結びつける。
 居間のソファからストラップとキーリングを取りに行った書斎まで歩く間もペニスは元気だ。絵里の事を何とかしなくてはならないが、この元気なペニスも何とかしたい。

 公子さんと彩さんは無理、望ちゃんと紫さんは今日やった。厨房の二人は朝が早いから夜は早く休む習慣だ。残るは未帆さんに三好皐月さんと筒井七瀬さん。七瀬さんは僕にしていないから未帆さんか三好さんのどちらか、どちらにしよう?
 魔力で探ると二人とも寝ている。しかし三好さんは尿意で眠りが浅い。そう言えば三好さんは魔力の実験のために俺の尿を飲ませただけで完全な僕にはなっていなかった。ここで精液を飲ませて完全な僕にしておこう。寝ている三好さんを操って部屋まで呼ぶ。
 寝ていた三好さんはパジャマ姿。グラマーな体を可愛らしいキャラ物のピンクのパジャマで包んでいる。大きな胸がパジャマを突き上げて存在を主張して、なおかつ寝るときにはブラを外す習慣なのだろう、乳首がポツンと浮き出ている。一番上まできちんとパジャマのボタンを閉めてはいるのだが、むっちりと胸の谷間も覗ける。
 先日オールヌードをしっかりと見てはいるのだが、これもまた興奮する。寝ぼけた三好さんは目は開いているのだが俺が見えていないようだ。ぼっーっと突っ立って俺に見られている。
 元気なペニスをぶらぶらさせながら三好さんに近寄った俺はまずはパジャマの上から大きなおっぱいを鷲づかみに、みっしりと重い感触を楽しんでから乳首を摘む。

「あ」

 寝ぼけたまま体をくねらせて悶える三好さん。調子に乗ってパジャマの胸元を指で引っ張ってノーブラのおっぱいを覗き込む。俺が摘んでいた左の乳首だけがぴょこんと勃起している。パジャマの胸元から手を入れるが乳首まで届きそうで届かない。何とか乳輪に届いた指先で三好さんのおっぱいを撫でる。胸元のボタンが千切れそうになって慌てて指を胸元から抜いてパジャマのボタンを一つずつ外していく。一番上は簡単に外れるが2番目からはパジャマを押し上げるおっぱいの圧力で少しだけ厄介だ。
 ぐっとおっぱいを両脇から寄せ集めるようにしておっぱいとパジャマの間に隙間を作る。苦労して作った隙間からおっぱいの谷間が、濃いピンクの乳首見える。しばしパジャマを脱がせるのを中断して谷間の絶景を鑑賞し、ぷつぷとと小さい盛り上がりの多い乳輪をなぞるようにして指先で楽しむ。

(いつまでもこのままでいたいような、脱がして楽しみたいような)

 おっぱいの谷間を舐めながら三好さんの体臭を嗅いでいると先ほどから元気なままのペニスが三好さんの下腹部に当たる。木綿のパジャマに亀頭がこすられるとぐっと性欲が盛り上がる。

(・・・大丈夫。暴走はしていない)

 三好さんのパジャマのボタンを外して勢いよく飛び出たおっぱいを目で楽しみ、指で楽しみ、舌先で味わう。大きなおっぱいなのにツンっと乳首が上を向いてぱんぱんに張りつめている。舌先で乳首を味わっていると右の乳首も固く勃起してくる。
 ぼーっと寝ぼけている三好さんの上半身を触りまくり、みっちりと固く張りつめたおっぱいを揺すって遊ぶ。特大巨乳の未帆さんのおっぱいは左右別々に揺れるのだが、三好さんのおっぱいは左右同時に揺れる。明日は美奈子のおっぱいがどうなのか試してみよう。

 おっぱいを堪能した俺はパジャマのズボンに手をかけてゆっくりと下ろしていく。上半身よりも強い三好さんの体臭がふわっと立ちこめて期待が高まる。大きなお尻を包むのはまるで色気のない白い木綿のパンツ。顔を寄せて匂いを嗅ぎながらじっくりと見つめる。
 股間の盛り上がりが高い。柔らかなパンツの上を摘んで覗き、股の部分をずらしては覗く。濃い恥毛をかき分けて覗き込み、指で表面をなぞる。しっとりとしてはいるが、感じて濡れるほどではない。

(とりあえず口に出して完全な僕にしよう)

 パンツを自分で脱がそうか、俺が脱がそうか考えながら三好さんの股間から離れる。

「くしゅん!」

 可愛いくしゃみをした三好さん。ぼーっとした眼は俺の方を向いてはいるが何の感情も浮かべていない。

「じゃ、膝を・・・」
「くしゅん!」

 三好さんの大きなくしゃみが俺の声を消し去る。

「んん?トイレ」

 くしゃみをした三好さんがパジャマのズボンをあげ、ボタンを留めてトイレに歩いていく。呆気に取られて見送るとトイレに入ってドアを閉める。

 ジョーーー

 長く音が聞こえ、ガラガラガラと大量のペーパーを引き出す音が聞こえる。少しして三好さんが戻ってくる。ぼーっとして俺が目に入らない様子で俺の脇を通り過ぎる。

「ちょっと、待・・・」
 ブーーッ!

 今度は俺の声が三好さんのおならでかき消される。すれ違いざまの放屁でもろに匂いを嗅いでしまった。慌てて飛び退いた俺に構わず三好さんは部屋を出て行く。
 俺は呆気に取られたが、ペニスは茫然自失でうなだれている。
 気勢をそがれた俺はしくしく泣きながらトランクスを履き、ソファで寝た。

< つづく >

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