新装開店・喫茶ヒプノ2

 

 暖かな日差しが差す、ある春の日の昼。

 少し暖かすぎるくらいの、ポカポカ陽気の喫茶ヒプノの店内。

 ミナモは心配そうに、何度も何度も同じことを朝霞に訊いていた。

「本当に、ほんっとうに、未成年じゃないんですね?」

「今本人から聞き出したじゃないですか……」

 ミナモの懸念は、目の前でテーブルに突っ伏して寝ている女性。

 名前は小倉ナツミ、25歳。感染症が流行する前に捕まえた『嬢』で、3か4度目の来店。

 彼女の強みは、社会人には……いや、成人女性には見えない低身長と童顔、そして起伏のない体つき。

 いわゆる『合法ロリ』で、AVなら『そっち系の役』として出演するような女性。

 既に朝霞の術中に堕ちているナツミ自身に年齢を自己申告させているものの、ミナモはそれを信じられずにいた。

 朝霞は既に何度か施術をしていたのでなにも不安はないが、最初に年齢を知った時の驚きは今でも覚えている。

「というか、我々のやっていることを考えたら『いまさら』な懸念じゃないですかね」

「だとしても未成年は罪悪感がありますって。私の守備範囲外です」

 その後もしばらく説明と説得を繰り返して、ミナモは渋々引き下がる。

 ナツミの顔つきと体形ならそう感じるのも無理ないか、と朝霞自身も同情する。

「しかしこの二人が並んでいると、まるで親子みたいですね」

「同感です」

 テーブルを挟んでソファーにもたれかかるように眠っている、もとい催眠状態に堕ちているのは守山チヅル。

 身長は170と少し。腰までかかる長く艶のある黒髪、そして日本人離れした大きな胸とお尻という、いろんなところから声がかかりそうな抜群のプロポーション。

「なんか、雰囲気があの人と似てますね……この前ディルド4本を同時に相手してた、えっと……」

「豊川シオリさん、ですか?」

「あ、そうですそうです。髪の色に長さに体形に……やっぱりこういう体形の人は女性でも憧れを集めるんですかね」

「それは私より貴女の方が詳しいんじゃないですか? 『女性でも――』って貴女自身が女性じゃないですか」

「私みたいな両刀の人の同性への見方と、一般女性の同性への見方を一緒にしない方がいいですよ」

 それもそうか、などと朝霞は変な納得をする。

「シオリさんを最初に連れてきたのもナツミさんなんですよ。自身の体形がありますから、シオリさんやチヅルさんみたいな体形に魅力を感じるのでしょう」

 男にとってはナツミのような子供体形より、シオリやチヅルのような体形の方が需要が多い。もちろんナツミのような体形を好む人もいるが、割合としては胸や尻が大きい女性に需要は偏る。

 そしてその需要を満たす女性を連れてきてくれるナツミは朝霞にとってありがたい存在だった。

「んで、今日はなにを撮りましょうか? これだけ年齢差がある……ように見えるんなら、親子での授乳レズプレイとか?」

「それも悪くはないですが、折角ならチヅルさんの特性を活かしたいですね……」

「特性……先生ってことですか?」

「そういうことです」

 既にチヅルの個人情報は必要分を聞き出してある。名前、年齢、職業あたりだが、今回はその職業が朝霞は引っかかっていた。

 彼女は『嬢』ではない、ナツミの大学時代の友人。そして去年から新任の小学校教諭として教壇に立っているとのことだった。

 ただのレズプレイなら、言い方は悪いが代わりはいくらでもいる。なんならシオリでも足りる。今日はその相手がチヅルであることを、学校の先生であることを活かしたかった。

 朝霞は顎に手を当てながら少し考え込んで、ひとつアイデアを出した。

「ミナモさん、ちょっと作って欲しい物があるんです」

「はい? 香水やアロマですか?」

「いえ、今回はそうではなく――

 

 

 ――をお願いしたいんです」

 朝霞のそのリクエストに、ミナモは顔をしかめる。

「いいですけど……私そういうの得意じゃないですよ?」

「大丈夫です。『ぽく』できてればいいですから」

「はぁ……わかりました」

 釈然としない返事で、ミナモは事務所へ消える。

 そして朝霞はまずナツミをスタジオへ移動させ、新人のチヅルの番。

 彼女は初来店なので、いろんなバリエーションの映像を撮ることにする。

「チヅルさん、ゆーっくり目を開けてください」

 ソファーにもたれかかって天井を向いたまま、チヅルの光のない瞳が開く。

「目の前にとっても明るい光がありますね。この光を無意識に目で追ってしまいますよ」

 スマホを左右に揺らしながら誘導を続ける。ライトで瞳を照らしながら、真上から瞳の動きを観察する。まるで眼科か手術台かという具合に。

 ちゃんと朝霞の言葉通りに、瞳がスマホと一緒に右に、左に揺れていることを確認して、

「目の前の光に、瞳たけじゃなく身体が吸い寄せられていきますよ」

 今度は視線だけじゃなく身体を動かすよな誘導を始める。

「身体が勝手に、スマホに吸い寄せられていく。無意識のまま立ち上がって、スマホに近づいていく」

 チヅルはなにも言わないまま真上――スマホの方を向いたまま立ち上がる。そして少しでも近づこうと、真上を向いたままつま先立ちで背伸びをする。

 簡単な誘導で、光を求めて立ち上がるだけじゃなく、つま先立ちまでしてくれるほどに素直に暗示を受け入れてくれるチヅル。朝霞はその動きと、つま先立ちでプルプル震えている身体に満足して思わず笑顔を浮かべる。

「ほら、光がまた移動していきますよ。もちろん同じように追いかけてしまいますよね」

 スマホをチヅルに向けながら移動を始める。ここからはカメラで撮影を始めながら。

 チヅルにスマホのフラッシュライトを追わせている都合上、チヅルはずっとカメラ目線のまま追ってくる。

 夢遊病者のようにスマホをゆっくりと追いかけるチヅルに、朝霞の征服欲は満たされていった。

 そして二人をスタジオのソファーに、寄り添うように座らせてカメラのセッティングに入る。

 その最中、ミナモがスタジオに入ってくる。手には銀色の箱を持って。

「作ってきましたけど……こんなんでいいですかね?」

 朝霞はその箱を受け取って全周を軽くチェック。そして満足そうに頷く。

「十分すぎるくらいですよ。ありがとうございます」

 ミナモに作って来るよう頼んだのは、『ティッシュペーパーの箱で作る、ロボットのリモコンっぽいもの』。ティッシュの箱をアルミホイルで包んで、針金でアンテナ、トイレットペーパーの芯でレバーのようなものが取り付けられている。未就学児の工作レベルの出来、だけど朝霞にはこれで十分だった。

 カメラの用意をミナモに代わってもらって、朝霞は二人の仕込みに移る。

 朝霞はソファーの後ろから二人の間に立って、

「とっても心地よい、何も考えないでいい幸せな空間。この心地よさに浸っていましょうね。これから私が貴女に話しかける時は、必ず貴女の肩を触りながらお話しします。それ以外の時はこの心地よさを心ゆくまで堪能しましょう」

 この状態で暗示を入れようとすると、二人同時に反応してしまうのでそれの対策をとる。

 先ずはナツミの肩に触れながら、

「ナツミさん、今の貴女はとっても心地よい世界に漂っています。ですが、もっと心地よい世界があるんです。今の貴女の心の目の前に、下へ向かっていく階段があります。下に行けば行くほど、もっと深い催眠の世界に行くことができるんです。もっと深い催眠の世界は、もっと心地よい世界。もっともっと幸せな世界。私が案内しますから、一歩ずつ、深く下りていきましょうね」

 何度か朝霞の催眠を受けているナツミには不要かもしれないが、安心感を与えるために彼女の手を握りながら続ける。

「その階段は全部で20段。降りれば降りるほど心地よい世界になる階段。この階段はそれ以外にも効果があるのです。そう、この階段は1段降りるたびに貴女の年齢もひとつずつ下がって、若くなっていくのです。ですので、一番下まで降りると、5歳の貴女に戻ります。でも25歳でも5歳でも、心地よいのは同じなのでなにも問題ありませんよね。私と一緒に、ゆっくり降りていきましょう」

 年齢退行などと呼ばれる、精神状態や記憶を狙った年齢まで戻す催眠術。催眠療法などで使われることもあるらしいが、朝霞はそれについては詳しくないので単純に自分と客のためだけに使っている。

 ナツミのような見た目の嬢であれば、その身体に合わせて精神も子供にした方がより『映える』だろう。いくら子供っぽい外見とはいえ5歳は少し若すぎるかもしれないが、こういうのはやり過ぎなくらいが催眠としてちょうどいい。

「さぁ、降りていきましょう。25、24、23――

 

 ――7、6……5。5歳の場所まで降りてきました。さっきよりずっと深い、心地よい、幸せな空間ですね。そのままこの世界に浸っていましょう」

 降りていった先のカウントが『5』で止まる中途半端なもの。こういうものは『ゼロ』で終わらせた方が催眠として良い形になり、中途半端だと上手く行かないこともままあるのだが……催眠を何度か経験しているナツミであれば失敗はしにくいだろうと考えて、最短距離での年齢退行。今回より丁寧さと慎重さが求められるのはこれからだ。

 一度ナツミから離れて、今度はチヅルの方へ。

 チヅルの肩に手を添えて、

「チヅルさん、貴女はとっても心地よい世界に漂っています。けれどもっと心地よい幸せな世界があるんです。今の貴女の心の目の前には、上へ伸びる階段があります。この上、この階段の先はもっともっと幸せで満ち溢れている。そしてその階段は1段登るたび、貴女は1歳づつ成長していくんです」

 ナツミとは真逆で、年齢が増えていく暗示。

 子供ならまだしも、大人は歳をとりたくないという人が少なくない。そういった本来の感情とは逆を行く場合はより丁寧にやる必要がある。チヅルがそうかは分からないが、今回が初催眠の相手ともなればより慎重に、丁寧に。

 今のチヅルは25歳。25歳で5歳児の母という人はいないわけではないだろうが、一般的ではないだろう。それに『はい、これが貴女の子供です』とするより、10年という『余白』を用意した方がきっと飲み込みやすいはずだ。

 チヅルの年齢であれば、10年もあれば結婚、出産を経験する時間には十分だし、なにより『10』というキリのいい数字は催眠初体験のチヅル相手にぜひ欲しいものだった。

「貴女の目の前にある、10段の階段。一番上の、とっても心地よい世界に、私と一緒に、一段ずつ登って行きましょうね」

 チヅルの手に手を添えて、カウントを始める。

「いち……一段登っただけで凄い解放感を感じますね。に……さらに解放感も心地よさも増して行く。さん……身体がふわふわと浮かぶような、心地よい浮遊感、解放感に包まれる――」

 数字をひとつ数えるたびに補助を入れていく。

 『下に降りる』であれば、『深くなる』や『堕ちる』という言葉が使えるが、『上に登る』だと使えない。

 催眠状態の相手には可能な限り思考させない、思考させてしまうような引っ掛かりは少ない方がいい。たったひとつの躓き、引っ掛かりのせいで催眠が浅くなる、最悪醒めてしまうことさえある。 

 『上に登る』イメージの時に『催眠が深くなる』というような相反する単語を使うとそこに違和感が生じてしまう。なので降るときは『深く沈む』、登るときは『浮遊感』とイメージを使い分けながら進める。

「――きゅう……さぁ、最上階に登りましょう。じゅう……これまでで最高の解放感。全身がふわふわと宙に浮いている、心地よい浮遊感と最高の解放感。35年生きてきた中で最高の幸せを全身で感じてる」

 しれっと年齢に+10しながら語り掛ける。

 これで朝霞の目の前で肩を寄せて眠っているのは、5歳のナツミと35歳のチヅル。親と子ほど年を離したところで次に移る。

 チヅルの肩に触れたまま、

「チヅルさん、とても幸せな貴女の隣で、気持ちよさそうに寝ている女性がいますね。貴女に身体を預けて、眠っている女性。それは貴女の大好きな……いいえ、大好きどころではない、貴女が溺愛している、貴女の娘です」

 歳の差ほど年が離れている……ことにした二人。まず二人を親子にする。

 今度はナツミ。

「ナツミさん、とても心地よく眠っている貴女の横にいる、貴女が身体を預けている女性。それはナツミさんが世界で一番好きなお母さん。とっても優しい、貴女の大好きなお母さん」

 ただ親子関係にしただけじゃ面白みがないので、今回の本命の設定を追加する。

 もう一度チヅルに戻って、

「チヅルさん、今日貴女はテレビの収録をすることになっていましたよね。公共放送の教育番組です。最愛の娘さんと一緒に出演する番組で、全国の子供のための番組ということで、小学校教諭の貴女は喜んで承諾したんですよね」

 少しずつチヅルの特性と絡めていく。

「これから貴女の大好きな娘さんと一緒に収録です。スタッフさんもみんな教育熱心な人で、教育に関係のないことは要求しませんから、全国の子供の教育のためにスタッフの注文は受け入れましょう。学校の先生ですから当然ですよね」

 『これからやることは子供の教育のため』という理由を付けて、これからさせようとすることへの抵抗を薄めていく。

「そして、番組は『おかあさんスイッチ』でしたよね」

 公共放送での子供向けコーナーで見る企画のパロディ。本来は性別が違うが、語感で伝わるもの。

 世の中には知らない人もいるだろうが、小学校教諭をやるような人であればこのあたりの教育番組を知らないことはないはずだ。

 リモコンのような小道具を持った子供が、ボタンを押しながら五十音をひとつ宣言する。そしてその頭文字で始まるものを父親がその身体で表現する、という小さなコーナー。

 ここまで進めて、ミナモは「あぁなるほど」とさっき作ったものの目的を理解する。

 さっきミナモに作って貰ったのも、その場を『ぽく』するための小道具。スイッチあるいはリモコンとしてはだいぶ古いイメージのものだが、これくらい古いものの方がパッと見て判るものだ。

「これはとても健全な教育番組ですから、なにも変なことはありません。ですからどんな内容でも、ちゃんと実行しなくちゃいけませんよ。子どものための、教育番組ですからね」

 『教育』を強調しながら進めていく。教職員になった理由までは聞いていないし、その理由も人によって千差万別だろうが、自分の職業と絡めさせることで徹底して抵抗感を減らしていく。

 保護者役のチヅルから一度離れて、今度は子役のナツミ側。

 だけどナツミについては面倒なことさせるわけじゃなく、かつ催眠経験者なので、

「ナツミちゃん、これから大好きなお母さんと一緒にテレビの撮影です。優しいスタッフさんの言う通り、楽しくテレビ撮影しましょうね」

 状況を刷り込む程度の簡単なもの。チヅルはナツミ、もとい朝霞の指示で動いてもらうことになるから丁寧な状況説明や暗示が必要になるが、ナツミに込み入った役や演技は不要だ。

 朝霞はもう何度か二人を往復して、収録――ニセ番組ではなく朝霞の映像の――が滞りなく進むように細かく調整しながら催眠を仕込んで、

「みっつ数えて手を叩いたら目を覚ましますよ。ひとつ、ふたつ、みっつ!」

 二人の前で大きく、パン!、と手を叩く。

 ソファーで肩を寄せて座ってる二人はビクン、と一度軽く身体を震わせてからゆっくりと目を覚ます」

「チヅルさん、ナツミちゃん、そろそろ打ち合わせを始めたいのですが」

「えっと……あっ、はい。大丈夫です。ナツミもいい?」

 まだ少し眠そうで、しかし慈愛に満ちた目で、ナツミの頭を優しく撫でながら訊くチヅル。

 それに対して「うん!」と元気よく、でも少し舌っ足らずな感じの返事を返すナツミ。

「ありがとうございます。では――」

 これからやる内容――『おかあさんスイッチ』をどういうものと認識しているか――をひとつひとつ確認していく。といっても、お母さんであるチヅルが、子供であるナツミの言った動物などを身体で表現する。ざっくり言えばにはそれだけである。

 確認を終えて、チヅルが『おかあさんスイッチ』という単語からイメージしてた内容は朝霞のやりたかったことと差がなかった。

 チヅルがパロディ元の番組を知らなかったりするとこの辺の認識の調整に時間がかかったのだが、朝霞の考え通りで無事に知っていてくれた。朝霞は予定通りに進みそうでポッとする。

 パロディ元ではあらかじめ、ナツミが宣言する行動や動物を親には伝えておくのだが、今回は柔軟性が欲しいのでチヅルにはアドリブで対応してもらう形式で行くことにした。

「じゃぁナツミちゃんちょっと待っててね。チヅルさんはこちらに」

 5歳児のナツミには柔らかい言葉で指示しながら、二人の位置関係を調整。

 カメラの手前にソファー、そこに座るナツミと、少し奥で立って全身が映る程度の距離にチヅル。

「あっ、チヅルさーん、もう少し左行けます?」

「はい。……これくらいですか?」

「ちょっと行き過ぎ。半歩戻って!」

 カメラの画角についてはミナモに一任して、今度はナツミ。

「ナツミちゃん、ひらがなは読める?」

「よめる!」

 輝いた瞳で、元気に返事をしてくれるナツミ。

 現実的に考えてしまうといくら合法ロリ体形といえさすがに5歳だと若すぎる。が、こういうのはやり過ぎなくらい、幼い子供だとすぐにわかるくらいがちょうどいい。

 もちろん『大人のお姉さん』であるチヅルにさせるのもそれはそれで美味しい画になるが、今回は親子設定。はっきりと子供と分かるのがシチュエーションとして映えるというものだ。

 朝霞はタブレットを取り出して、

「えっとね、これからおじさんがこの板に文字を出すから、読んで欲しいんだ。できるかな?」

「できる!」

 一言だけの、元気いっぱいの返事。実に子供らしくて素晴らしい。

 朝霞はタブレットでナツミに読ませる原稿を用意する。すべてひらがなで、かつ大きなフォントサイズで画面いっぱいに表示する。

「まずは……これ読めるかな?」

「えっとね……『おかあさんすいっち』!」

「そう、大正解!」

 少し大袈裟に褒めてやる。

 効果はてきめんで、ナツミは『むふー』と得意気に平らな胸を張る。

 催眠術は魔法じゃない。本当にタイムスリップさせたり、若返らせたりしているわけではない。

 では何かというと、『5歳の頃の自分をロールプレイしている』だけ。

 一般は小学校入学が6歳だからそれ以下の未就学児。朝霞はそれでもひらがなくらいは読める、そして指示には無邪気に従ってくれる年齢として5歳を設定したが、それは朝霞がそう考えているだけ。小倉ナツミ自身が「いやこの時の私は文字を読めなかった」とかだと露骨にロールプレイに影響が出てくる。

 もしそうなれば少し年齢を調整しなきゃいけなかった。ひとまず今回はその必要はなさそうだが。

「ではリハーサルをしたいのですが、大丈夫ですか?」

 チヅルに確認の視線を送る。そのチヅルは受け取った視線をさらにミナモに投げて確認を求める。

「大丈夫ですよ。その場所なら少し前後左右に動いても全然大丈夫です。大きく動くならちょっとゆっくり目に動いてもらえると助かりますー」

「分りました。こちらは大丈夫です。いつでも行けますよ」

 二人からOKが帰って来たので、タブレットに原稿を入力。

「じゃぁナツミちゃん、これをママに聞こえるように、大きな声で読んでね」

「えーと……『おかあさんすいっち!うさぎ』!」

 リハーサル、もとい朝霞の目論見通りに進んでるかのテストに選んだのは、ウサギ。

 ナツミの元気な声に反応して、チヅルは優しい笑顔で手を頭に当てて耳を作り、「ぴょん」と鳴きながらうさぎ跳びを始める。

 ウサギという動物は、アダルトな文脈で扱うなら万年発情期動物の代表格。催眠で動物化と発情を同時に仕込みたい時には最適解になる。朝霞にもそういった仕込みをした経験がある。

 しかしこの場の設定は教育番組、かつ相手は嬢ではなく一般的な職種のチヅル。ごくごく一般的に『ウサギ』という単語から連想する動きをしてくれている。

 女性が『普通のウサギの動き』をしているのは、朝霞にとっては逆に新鮮だった。

 うさぎ跳びを続けているチヅルが、「いつまで続けるのか?」と視線で聞いてくる。

「オッケーです。ミナモさん、どうですか?」

「はい、それくらいの範囲なら全然動いちゃって大丈夫です!」

 ちゃんと撮影にも問題なさそうということを確認して、

「じゃぁチヅルさん、本番行きます。用意はいいですか?」

「はい、いつでもどうぞ」

「ナツミちゃんも大丈夫かな?」

「うん!」

 今日の主役ふたりの確認を取って、最後にミナモとアイコンタクトしてOKの確認。

「じゃぁ本番行きます。5、4、3……」

 指折りながらカウントをする。

 2以下はカウントせず、ゼロになって少し経ったタイミングでミナモにタブレット原稿を渡す。

「『おかあさんすいっち!ひこうき』!」

 チヅルは両手を広げ、「ぶーん」とエンジン音を立てながら小走りで円を描く。

 いきなり本題――アダルトな内容――に行くのではなく、少しずつチヅルを環境に慣らしていく。

 何度か普通の内容を指示して、朝霞とナツミの指示は従っても問題ないものであるという経験を積ませ、認識させていく。

 もちろん暗示で『朝霞の指示は普通の内容』などと入念に仕込んではあるが、チヅルは催眠そのものが初体験だ。より安定を取り、慎重に進めていく。

 そしてなにより、朝霞自身がそういった『即エロ』を好んでいなかった。

 そのまま、『ゾウ』、『メトロノーム』、『野球選手』と進めていく。

 腕で長い鼻を表現したり、腰から上を一定のリズムで左右に振ったり、まったく腰の入ってないフルスイングをしてくれたりと反応は上々。

 催眠で完全にモノ化して、意識を奪った上でメトロノームにすることは過去に何度もあった。けど今回のように人の意識というか、瞳に光が灯ったままメトロノームの動きをさせるのは初めてで、何度もさせた動きであっても新鮮さを感じていた。

 立て続けに新鮮な感動を覚え、催眠で他人を操るのとは違う、純粋な興奮を感じていた。

 動物、機械、職業と一通り試してから、

「じゃぁナツミちゃん、次はこれ」

「うん!『おかあさんすいっち!はみがき』!」

「えっと……」

 このお題にもチヅルはすぐに反応して、口を閉じたまま、片手を握って口元で前後に動かす。

 まぁごく普通の歯磨きなのだが、そろそろか、と少しずつ趣向を変えていく。

 さっきまでナツミに指示していたタブレットをカンペにして、今度はチヅルに指示を出す。

『口を開けて、カメラの方を見ながら歯磨きしてください』

 チヅルはカンペを認めると、カメラにしっかりと向き直ってから、大きく口を開けて歯磨きを続けてくれる。少し遠い位置からのカンペだったけど、彼女は視力も優秀なようだ。

 綺麗な歯並びの白い歯を向けてエア歯磨きを続けてくれるチヅル。

 これで『エア手コキフェラ』みたいな構図を撮れるかななどと目論んでたが、手を思い切り握ってるのと、動きが早すぎる。ちょっと難しそうなので早々に次へ。

「ナツミちゃん、次はこれお願い」

「『おかあさんすいっち』!えっと……『でんぐりがえし』!」

 ただの前転。朝霞は「よく読めたね」とナツミの頭を撫でながら、目ではチヅルの動きを追う。

 その場で姿勢を低くして、ゆっくりとした動きでぐるん、と前回り。わざわざリクエストしなくても、カメラの方に向かってやってくれた。

 今のチヅルは膝丈ほどのベージュのスカート。回転の時に一瞬だけ中に穿いているグレーのショーツが見える。

 そして画角にからはみ出さないように、律儀に最初の場所に戻ってもう一度ぐるん、と前転。そして一瞬だけ見えるショーツ。

 さすがに何度もやらせると平衡感覚を失わせてしまうので、早々に切り上げて次へ。

 口を大きく開けての歯磨きやスカートのままでの前転のような、普通にお願いしたら断られる内容も通ることを確認して、いよいよ本番に移る。

「ナツミちゃん、今度はこれ、お願いね」

 次のお題をナツミに渡す。

 彼女は少し首を傾げながら読み上げる。

「『おかあさんすいっち』……『ゆびフェラ』?」

「えっと……指フェラ……ですか?」

 前転で乱れた髪を整えながら、少し疑問を感じたのか聞き返してくる。

「はい、指フェラです。ほら、ナツミちゃんもどういうものか知らないみたいですし、ちゃんと教えてあげないと。子供が知らないことを教えるのが、親の、先生の、私たち大人の役割ですから」

「はい……わかりました」

 お題に疑問を感じているチヅルに、やらせる理由付けをする。

 朝霞としては、催眠の通りがいいチヅルに少しずつステップを踏んできて、順調に進んだから行けるかと考えたのだがまだ甘かったようだ。上手く進んだことで無意識に大胆になっていた自分を恥じる。

 少し疑問を持たれはしたが、『子供の知らないことを教える』という理由をしっかり与えて、ほつれた暗示を補強、強化する。

 とりあえず進行させることはできそうなので、後悔や反省は後にして目先のことに集中しよう。……と考えた矢先、

「えっと、指フェラってなんですか? 語感から察するに、指を男性器に見立てて舐める……とかで合ってます?」

「え? あ、はい。そうですそうです」

 チヅルからの確認に不意を突かれて、今度は朝霞が一瞬戸惑う。

 朝霞のような人間には知ってて、理解できて当然のワードだったが、そうではない人は知らないこともある単語だという想像ができていなかった。

 催眠術は魔法ではないのでタイムスリップさせることができないのと同じように、他人の脳に知識や言葉をテレパシーで送りつけることもできない。

 そして、指示したワードを相手が知らなければ当然上手く行かない。朝霞にとっては常識である単語でも、チヅルにとってはそうではなかった。

 チヅルが指フェラをするのかと確認を取ってきた理由は『教育番組のはずなのに指フェラを要求された』からではなく、『指フェラというものを知らなかった』からなのかもしれない。もちろん両方の可能性はあるが。

 朝霞は完全に想定外の事態が起きて変な汗をかいたが、ひとまず無事に先に進みそうなのでほっと胸をなでおろす。

 チヅルは優しい笑みをカメラに向けたまま、自分の指を舐め始める。

 ナツミみたいな嬢ではない……というか、指フェラというものを知ったばかりのチヅルのそれは、あまりにも初々しくたどたどしい。ただ指を口内に出し入れするだけで、下を突き出して指を舐めたり、口の中で舐めてるのを見せつけたりといったものはない。でも『教育のために頑張ろう』という努力が伝わってくる。

 笑顔で、そして教育のためと献身的に行われてる指フェラは、官能的でもエロティックでもないが、『子供の教育のために、完全な善意だけで指フェラをしている』という異常性がある。そしてそれが朝霞の撮りたいものであった。

「じゃぁ次、お願いね」

「うん!『おかあさんすいっち!オナニー』!」

 次はより直接的に。

 そしてカンペで『M字開脚をしながら、保健体育の授業風に解説しながら』と指示する。

 成人向け漫画などでよくネタにされる『保健体育の実技』というのを現職の教諭にやってもらうことにしよう。

 チヅルはカンペを見て、軽く頷いてから、スカートをたくし上げながらその場に座り、カメラに向かって大きく脚を開いて、

「えっとね、オナニーっていうのは、男の子は男の子の、女の子は女の子の場所を自分で触ることなの。テレビだからパンツを脱ぐことはできないんだけどね――」

 その単語がどういう行為か説明しながら、さっきまで舐めていた指をショーツの中に潜り込ませてもぞもぞと動かし始める。

 「さて、これからどう続けるのか」と朝霞は期待していたが、一向に動きが変わらない。

 カメラに向かって、にこやかにオナニーを続けてくれている。くれてはいるが、嬌声をあげることもなければ息が荒くなることも、もう片手で自分の胸を揉んだりすることもない。さっきの指フェラと同じで、男を誘うものでも、色っぽさはない。

 淡々と、本当に保健体育の授業のように、『オナニーという言葉は何を、どういう動きを意味するのか』を説明するだけのもの。それにテレビであることを意識してかショーツを脱ぐこともしない。

 『フェラ』という単語やオナニーという行為そのものはOKで、モザイクが掛かる場所は見せられない、放送できない……という基準がチヅルのなかにあるのだろう。

 『子供のために、オナニーという行為を実演している』という朝霞の望んだ、指示したシチュエーションではあるのだが……おそらくチヅルにとって、『オナニー』とはあくまで行為だけを指すことで、そこに『気持ちよくなる』や『イく』というのは必要な要素ではないのだろう。

 ここで朝霞は少し悩む。

 もっと過激にさせるべきかどうか。もちろん指示すればできるだろうが……

「いや、これくらいの方がいいのか」

 男を誘うような指フェラやオナニーの動画なんて世に山ほどある。

 それに指フェラさえ知らないチヅルだ。他の指示を出したとして、朝霞や嬢にとっては当然の知識であっても知らない可能性があるし、逐一どういうものか、どういう動きか指示してもただテンポを損なう。『無知シチュ』はそれはそれでアリかもだが、今回はそのつもりでもなかった。

 折角の丁寧な仕込みが無駄になるのは残念だが、このシチュエーションはAVチックにせずに『普通じゃ絶対にありえない子供向け番組』の枠に収めたまま終わらせよう、と結論を下す。

「じゃぁナツミちゃん、これが最後。お願いね」

 朝霞は最後の指示を、タブレットでナツミに渡す。

「うん!『おかあさんすいっち!おにんぎょう』!」

 ナツミが高らかにそう宣言すると、オナニーをしてたチヅルはすくっと立ち上がって、無表情と棒立ちのまま動かなくなる。視線はカメラの方を向いているが、焦点は合っていない。お人形というよりマネキンのようだ。

 もうひとつ、『おかあさんスイッチ』とは別に仕込んでおいた暗示。『おにんぎょう』というキーワードで、その場で立ったまま催眠状態に堕ちるように。そしてそのキーワードは朝霞じゃなくても発動するように。

「大成功だね。じゃぁ『おにんぎょう』さんになってるママの横で、元気に『おかあさんスイッチ』って言ってくれるかな?」

「わかった!」

 ナツミは駆け足で『おにんぎょう』になったチヅルの横に行って、元気にタイトルコールをしてくれる。

 朝霞はミナモとアイコンタクトで無事に撮影できていたかと確認を取る。ミナモも笑顔でサムズアップをしてくれたので大丈夫なようだ。

 朝霞の思うようにいかなかったところもままあるが、これにて本編の撮影、収録は終了である。

「……あれ? ママ?」

 収録が終わったはずなのに『おにんぎょう』を続けてる自分の母親を怪訝に見上げている。

「フリーズ!」

 少し離れた場所で朝霞はミナモに向かって言葉を投げる。

 その言葉と同時に、ミナモはチヅルを見上げたまま動かなくなる。

 ミナモにも、チヅルの『おにんぎょう』と似た内容を仕込んである。彼女の場合はポーズはそのままで動かなくなるように。そのままの姿勢で催眠状態に堕ちるように。

 朝霞が脳内に描いていた台本がひと段落したところで、「ふぅ」と軽く息を吐く。

 普通の『ウサギ』や『メトロノーム』のモノマネで感動させてくれた後で、指フェラとオナニーを朝霞の筋書き通りに進ませてくれないチヅル。

 満点ではないが、ひとまず締められたことで少し楽になる。

「じゃ、片付けしていきましょうか」

「え? このまま? 片付け? お人形状態の二人になにもしないんですか?」

 メインの撮影は終わったが、まだカメラは止めさせていない。その状態で、画角の中央で美人ふたりを固めたまま片付けに入ろうとする朝霞の思惑をミナモは理解できなかった。

「はい。この後すぐ編集も済ませたいですし、手早くやっちゃいましょう」

「そうですか? わかりました……」

 チヅルとナツミを人形状態で放置したまま片付け作業に入る朝霞に戸惑いながら、ミナモも自分が操作してたカメラを止めようとする。

「あぁ待って! 撮影は続けて!」

「えっでも片付けって……」

「はい、片付けです。でもカメラは一番最後で、片付ける瞬間まで回しててください。これを今回の特典映像にしますから」

「でもライトとか片づけたら映りが悪くなりますよ?」

「いいんですよ。収録も終わって、周りが片付けに入ってるのにそこに人形にさせられた女性がただ『放置』されている。そういうのがいいんです。そういう状態になにも反応せず、ただそこに『置かれて』いる。こういうのが催眠での醍醐味なんです」

「んー……やっぱりマスターの趣味は私にはわかんないです。オナニーも結局アレで終わりだし。じゃぁライトも片しちゃいますけどいいんですね?」

「お願いします」

 いまだに釈然としてない様子のミナモだが、ひとまず片付けに移ってくれる。

 朝霞とミナモはタブレットや『スイッチ』、ソファーに照明といったものをテキパキと撤収して、

「じゃぁカメラ止めますよ。これが最後ですから」

「OKです。私は二人の後始末をしてきますね」

 ここでやっと完全に撮影は終了。

 スタジオの方はミナモにすべて任せることにして、自分は『おにんぎょう』になっている二人を『操作』して、後処理のために喫茶店の方に移動させるのだった。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

「今回は楽ですねー」

「脱ぐことさえなかったですしね」

 チヅルとナツミを無事に返したあと、二人は事務所で映像のチェックをしていた。

 朝霞の映像販売は大手プラットフォームなどを介しているわけではないが、無修正を投稿しているわけではない。余計な問題を起こさないように、しっかりモザイク等の処理はしている。

 のだけど、今回はその手間がない。本当になにもない。指フェラとは言ってもただ指を舐めてるだけだし、M字開脚こそさせたが脱がせてもいない。

 今になって思えば、現役教師に『教育番組の収録』という設定だけ与えればこうなるのも当然の帰結だったのかもしれないなと朝霞は思う。

「マスターはこんな映像で満足なんですか?」

「『こんな』……って。ナツミさんは不満なんですか?」

「そりゃぁねぇ……」

 ナツミは腕組みして「んー」と唸る。

「別に脱いだりしてなくてもいいんですよ。前の……そう、豊川シオリさんみたいなディルドフェラみたいなのでもいいんですよ。でも今回はそれすらない。『すら』というか、エロさの欠片もないじゃないですか。指フェラの定義は満たしてるのかも知れませんが舐めてるだけですし、最後のM字開脚もただのパンチラシーンと大差ないレベルじゃないですか。それだけで終わりってのはエロを求めてる身からするとだいぶ不満ですよ?」

「カメラ目線で、本人は教育番組のつもりでオナニーを撮影している、ってだいぶエロくありませんか?」

「あのまま脱がせたりすればいいかもしれませんけど、あれだけじゃエロくはないですよ。今のコレも」

 今モニターに映し出されてるのは特典映像として撮った片付けシーン。

 中央でフリーズしているチヅルとナツミの回りで、朝霞とミナモが淡々と備品を片付けていくのが映っている。

「こっちの方がわかりやすくありませんか? マネキンや人形じゃない、生身の女性が固められて放置されてる。いわゆる『時間停止モノ』みたいなエロさがあると思いませんか?」

「でも脱がせても触ってもないじゃないですか」

「それがいいんじゃないですか」

「ちょっと何言ってるか分からないですね」

 某ゼロカロリー理論を否定するように、簡単に返されてしまった。

 被写体の女性二人だけの時間が止まっていて、周囲は普通の時間が流れている。朝霞としてはとても満足しているのだが、ミナモは理解してくれない。朝霞は少し寂しさを覚えた。

「まぁマスターみたいな捻じれてひねくれて歪んでる倒錯した性癖の人がマイノリティとして存在するんでしょうし、そういう人向けなんでしょうけど」

「散々な言いようですね。さすがの私も傷つくことだってあるんですよ?」

「事実ですし。あれだけの美人二人に催眠をかけたのに、プレイなしで帰す『おあずけ』を喰らってる私の身になってください」

 朝霞自身、自分自身の性癖が一般的ではない自覚があるのでなにも言い返せないのだが。

 結局ミナモの共感も理解も得られないまま編集作業が終わり、販売の設定もそのまますべて終わらせる。

「今回はこれでおしまいですね。お付き合いありがとうございます。編集くらい私一人でもやれるので帰ってもよかったんですよ? 定時は過ぎてますし。ウチは自主残業には残業代出しませんって前話しましたよね?」

「別にいいんですよ。どうせ帰っても暇ですし。でも代わりにひとつお願いしたいことがあるんですよ」

「お願い? とりあえず聞くだけ聞きますが……時期が時期ですし給料? ベアですか?」

「違いますよ。えっとですね――」

 

<続く>

4件のコメント

  1. 読ませていただきましたでよ~。

    箱を見て、おかあさんスイッチかな? と思ったらおかあさんスイッチだったでござる。
    見たり見なかったりでぅけど、某スイッチ大好きなみゃふでぅ。
    装置は本当にワクワクしますよね。(それはスイッチの感想だ)

    合法ロリを幼児にしての親子プレイ、よかったのでぅ。フェラとかオナニーも教育の名のもとにやらせるのがいい感じ。
    まあ、ミナモさんの言う通りそっちを求めてる方にはお預けなので、みゃふも若干消化不良でぅ。深化がちゃんとあるからセーフでぅけど。
    体操で服を脱がすとかどうでぅか?

    であ、次回も楽しみにしていますでよ~。

  2. 楽しみに待ってました!
    確かに少しお預けを食らった感ですが、エロ描写少なめでも見たいと思えるのは催眠表現の仕方が上手いからなんだと思います!
    機会があればお客さん側がカップルとかそういうシチュエーションも見てみたいです。

    次の話も催眠エロ期待してます!

  3. やったー合法ロリだー!
    偽JKからは本物のJKでは得られない栄養があると思います!(いきなり何だ)

    個人的にアレですね、「術者と被験者の認識の不一致から生じる齟齬」って催眠もので大好きです。

    特に私なんてあんまりそういう単語詳しくないので、結構公用語だと思われてる単語が通じなかったりする……w
    なんで、指フェラも何となくは「指を〇〇に擬えてフェラする」とは連想しても、多分チヅルさんとあまり変わらない反応しそう……と妙な共感をしたり。
    (流石にオナニーは分かりますが)
    本当にね、催眠シチュなんてちょっとした後催眠で普段とちょっと違うことをさせて、戸惑ったりする反応を見るだけで十分ごはんが進むのですよ……。

  4. 年齢退行催眠はやはりよいね
    今回はナツミ嬢こと合法ロリを幼児の知能にして楽しみましたが、次に出てくる時はチヅルの方を幼児にしてたのしむのも見たいですねぇ。
    にしても幼児にして親子プレイ。しかもおかあさんスイッチがこんなにも本番なしでエロくなってしまうとは…
    教育の名のもとにするだけではありましたが、めちゃくちゃよかった。
    また無知な子供になったナツミにオナニーの説明をさせたり子供のように喋ったりしてる点が、本当に背徳感があって小さい体だがエロさを感じました!
    コレからも良い作品を期待してます!!
    欲を言えばもう一度年齢退行催眠シチュが見たい!

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