魔法使いの小冒険 第十一話

第11話

 さてさて、章花台学園高等部、ミスコンのお時間です。
 僕のブースもきちんと出来たし、色んな魔法も組み合わされて、準備が出来たよ。
 せっかく魔法使いが学校にいるんだから、つまらない朝礼なんてダラダラやってる場合じゃないよね!

 僕の目の前に設置してもらったテーブルの上には、凝った作りのドールハウス。
 中身は僕らがいる体育館とそっくりの構造になってるよ。ハウスの中の舞台の上には「シルヴィア・ファミリー」の可愛い人形が20体ぐらい整列してて、現実の舞台の上の可愛い娘ちゃんたちとピッタシ同じ動きをしてる。
 控え室の部分にもっと沢山の人形が収納されてるみたいだけど、とりあえずは舞台の上の人数分だけいればいいよね。

 ドールハウスの横には平らな気分円盤が置いてあって、『舞台上の人を含めて体育館にいる全員、舞台で起こることを楽しんで盛り上げたい』って書いてある。
 円盤の針はまだ、弱から中ぐらいの目盛を指してるね。
 これからしっかりハッスルしてもらわないと・・・。
 お客さんも企画の大事な一部だもんね。

 司会進行役は、校長先生もよかったんだけど、うちのクラスの優等生、菅井紀美子に任せることにしたんだ。
 こうなったら舞台には男は必要ないでしょうっ。
 堅物の菅井が軽快でノリノリの司会をしたら、きっとみんなもっと盛り上がるはずだよ。
 菅井には『子鬼の名刺』を渡して、熟練のオモシロ司会者になってもらって、個別の指示は『ノーティー・バブル』でこっちから送るんだ。

 体育館には『傘の紋章』を書いてあるから、ここの中で起こったことはみんな外に出たら夢か何かだったと思って、勝手に納得してくれる。
 外には『窓の紋章』を記して、僕指名のスタッフ以外、部外者や遅刻した生徒が入ってこないようにしたから、体育館から歓声とかちょっとぐらい漏れたって、邪魔者は入ってこないんだ。
 セキュリティーもバッチリだよね。
 朝礼前の短い時間で準備したにしては、なかなかいい仕事だと思わない?
 魔法を覚える段階で散々失敗もしてるから、僕だってちょっとは学習してるんだよ。
 これも修行のたまものだよね(ただエロいことしてるだけだろって?それを言っちゃぁ・・・)。

 さて舞台上に目を移してみましょう。ミス章花台の候補さんたちですよ。
 みんなの注目を集めてる美女っていったら、テニス部のマドンナ、高城先輩かな?
 後輩人気の高いのは「姉さん系」キャラの相馬先輩?
 表情は少ないけど、顔のつくりで言ったら一番綺麗なのは、相馬先輩と同じバスケ部の谷川キャプテンかなぁ・・・、やっぱりこの人も後輩人気は高いですよ。
 先輩からの人気が高いのは、吹奏楽部のマスコット、鳥居詩乃ちゃんかな?
 隣にいる吉川あゆみちゃんと二人で、あどけなさの残るロリっ娘の双璧だね。
 生徒会書記、小栗琴美も、ちょっと固い性格だけど知名度がある分、幅広い支持を集めるかも・・・。
 大人の女性と言ったらやっぱり佐竹先生、穂積先生の美人女教師の双璧。
 それにさっきのパフォーマンスで衝撃を与えた新藤先生、あとは「癒し系」とか「あさパイ」とか呼ばれて、一部男子に熱狂的な支持をされてる保健の浅野麻衣子先生だよね。
 松永がここに並んでるのは、ただの自己評価の高さか・・・。
 うーん、松永はおいとくとして、実に色んなタイプの美女、美少女が揃ってますね。
 さすがうちの学校、街でもクオリティ高い高校って言われるだけのことはあるんだなぁ。

 僕が舞台に並ぶ可愛い娘ちゃんたちを眺めながら楽しんでると、しばらく間があいたせいか、体育館中がザワザワしはじめちゃった。
 みんな口々に、舞台上の候補者さんたちのことを勝手に評価しはじめてるみたい。
 一方舞台の上の子たちはみんな、急に値踏みされるような視線にさらされて、気をつけ」の姿勢のまま動けないでいることに不安になっちゃってるみたい。
 そろそろ、ちょっとした余興でも始めた方がいいのかな?

 僕が舞台袖の放送室に頷きかけると、ベテラン音響・照明係になりきってる、クラスメイトの男子が軽快な音楽をかけ始めたよ。
 CMでおなじみ、「カステラの文化堂」の音楽。
 ドールハウスの煙突に僕が囁きかけると、舞台上の女の子たちは弾かれたみたいに飛び跳ねだしたよ。
 一糸乱れぬ集団演技。女の子たちが足をピンっと蹴り上げちゃう。
 両手を両隣の子の肩に乗せて、カンカンダンス。
「3時のおやつに文化堂」の名シーンが今、忠実に再現されているのであります。
 操り人形って言われて最初に僕の頭に浮かんだのが、このCMだったんで、ちょっとこんなことしてみたんだけど・・・、駄目?

 ちょっと古かったかもって思ったけど、舞台を見守るみんなはちゃんと喜んでくれたよ。
 可愛い女の子たちがピンって足を高く蹴り上げるたびに制服のスカートがまくれ上がっちゃって、男子の歓声を集めてるし、テンポがよくて可愛い歌に合わせて、みんなが動きをピッタリ揃えて踊ってるんで、女子も笑って声援送ってる。「つかみ」としては、上出来じゃないかな?
 音響係も気を聞かせて、曲をリピートにして何度もかけてるよ。

 可愛い曲だから健康的なお色気に見えるけど、スカートがひらひらするたびに除く、女の子たちの白い内腿とか、色んなデザインのパンツとか、見所は多いですよ。
 体育部系のスポーツ美少女たちは競い合うように、どんどん足を高く上げて、引き締まった太腿の競艶を見せてくれちゃう。目移りしちゃって困っちゃうね。
 一方、文化系の女の子たちは、すぐに息が切れちゃって、苦しそうにハァハァ言いながらも必死に激しい動きについていこうとしてる。
 なんかこちらはこちらで、妙に色っぽいよね。

「あっ佐竹先生、今日、黒いパンツ穿いてきてるぜ!」
 僕の近くで男子が指差して言ってる。慌てて僕も注目。
 ホントだ、先生。今日に限って、大人っぽさ全開の下着つけてきちゃったんだね。
 あとで学年主任の中村に注意されたりしないかな?
 先生は顔はマンガのキャラクターの表情みたいに口をぱっくり開けて笑ってるんだけど、目が困ったみたいに泳いでる。
 足を上げるたびに黒パンティーが全校生徒の目に晒されちゃうんだけど、体の動きを止めることは出来なくて、すごく困ってるみたい。
 でもチラチラ見える佐竹先生の黒パン、よく見るとレースでかなりセクシー度高いぞ。
 せっかくだから、ドールハウスの中の、佐竹先生の人形だけ、僕の手で直接操作しちゃおう。
 舞台のみんなが片足を蹴り上げるところで、佐竹先生だけジャンプして両足を蹴り上げちゃう。
「Ⅴの字」に足が開いて上がると、黒い下着が完全に丸見えになって、観客はみんな大喜び。
 高く飛び上がるせいで、スカートも長い間めくれちゃってて、すっかりみんなの注目の的だね。ここで舞台に上がった菅井のマイクパフォーマンス。

「さあ、突然始まりました、候補者たちの集団演技。
 この時代にフレンチカンカンというところはご愛嬌です。
 みんな動きをピッタリ合わせてますが、目立ちたがり屋さんが早くもアピールです!
 佐竹先生、学校に黒くてセクシーな下着を着てきちゃってましたー!
 なんと両足跳ね上げちゃって、股間を全開です!。
 ちなみにこんな先生ですけど、普段は結構厳しいです。担当教科は英語です。」

 佐竹先生はイヤイヤって首を横にぶんぶん振ってるけど、隣の穂積先生を蹴っちゃうんじゃないかって心配になるぐらい、両足を大開きにして飛び跳ねちゃう。まるで煽られて喜んでるみたいだね。
 先生~。学校にこんなのはいてくるから、いけないんだよ。
 みんなに見られて、しっかり反省してよね。

「これでもかという下着アピール。
 これが先生の勝負下着でしょうか?確かに勝負ありといった感じです!
 よろしくお願いします。佐竹早苗です。それ、早苗ですっ。早苗ですっ!」

 菅井が、佐竹先生のジャンプに合わせて、選挙みたいに名前を連呼しちゃう。
 真面目そうな顔した、優等生の菅井がノリノリで煽ると、みんな普段とのギャップを面白がって拍手してるよ。さすがは担任と、成績優秀者。いいコンビネーションだね。

「やだー、違うの。こんなこと、したくないんだってば~。」

「早苗ですっ、早苗すっ!」

 僕がドールハウスの中に手を入れて直接触ってるからか、佐竹先生だけ、他の候補者と違って首から上が自由になったみたいだよ。悲鳴を上げながらも、菅井の煽りに従ってパンツ全開にしてる。
 こうなると、ちょっと可哀想かな?
 気分円盤の目盛をちょっと上げてあげる。
 ・・・すぐに先生の表情が、ちょっと柔らかくなってきたよ。

「こ、コラッ・・、もう、みんな・・・しょうがないんだから・・・。」

 先生の声質もずいぶんと変わっちゃって、嫌がりながらも、まんざらでもないみたいな口調になってきてる。
 嬉しそうに大股開きで飛び跳ねる先生。・・・まあ、本人が楽しそうだからいいんだけど、教師の威厳はどこかに飛んじゃったみたいだね。

 あんまりみんなを疲れさせちゃうといけないんで、音響係にバブルで指示を出して、ゆったりとした曲を探させて、余興を変えることにしたよ。
 学校だからしょうがないかな?あんまりセクシーな曲はないみたいで、スローテンポなクラシックの曲が流れ始めたよ。

 みんなは「カステラの文化堂」のクマさん人形踊りはおしまい。
 今度は芸術的な、バレリーナに変身してもらおう。

『菅井以外の舞台の上の人たちは、バレリーナになって踊っちゃいましょう。』
 僕がドールハウスの煙突から話しかけるだけで、舞台の上の女の子たちはこれまでのコミカルでテキパキした動きから一転。
 すました顔でクルクルとバレーを踊り始めたよ。
 みんな完全にアーティスティックなバレリーナになりきった表情。
 あれっ?表情・・・?
 どうやらこの人形魔法、「ドールハウス」を使えば、体の支配だけじゃなくて、心の操作も出来るみたいだね。
 それで僕が直接人形を触って操作すると、体の動き、感触の操作に限定される・・・。
 さっきの佐竹先生の反応は、そういうことなのかな?

 これはなかなか凄い魔法かも・・・。
 確かに準備は面倒くさいし、場所とか限定されるし、持ち運びも大変あと、魔法使ってる僕の見栄えが悪い)。
 不便な魔法に思えたけど、一度軌道に乗ったら、相手の心も体も自由に操れちゃうんだね。
 ってことは例えば、ドールハウスの中の人形をみんな背中合わせにしたら、正義超人の友情を壊して、仲違いさせることだって出来るんじゃない?
(ゴメン。聞き流して。)

 ただの綺麗なバレーを見せ続けてると、全校生徒が飽きちゃうから、ちょっと捻りを入れて、ミスコンの審査につなげちゃおっかな。

『バレーを踊りながら、皆さんの体の中で、一番自信のある部分、密かに自慢したいと思ってる部分を見せて、学校のみんなにアピールしちゃいましょう。』

 僕が煙突から囁くと、バレリーナさんたちはみんな、それぞれ動きを変え始めたよ。
 集団演技から、個人演技に、スムーズでいい流れだね。
 でも舞台を見守る全校生徒は、すぐに女の子たちの動きの変化に気がついて、またザワつき始めたよ。
 だって、妙に自分の顔を突き出して踊ってる女の子、足を両手でいとおしそうに撫であげながら嬉しそうに開脚する相馬先輩。
 髪を掻きあげて背中越しに皆を見ながら、うなじを色っぽく強調する図書委員の女の子。
 みんなバレーを踊りながらも、特定の部位を妙に強調し始めたんだ。

 つまさき立ちになって、女の子たちは舞台をクルクルと回りながら踊るけど、みんな自分が舞台の真ん中に来ると、ちょっと立ち止まって、体の一部を僕らに見せていく。
 両手を挙げて、典型的なバレリーナのポーズで中央まで来た谷川キャプテンが、ペロッと制服のシャツを捲り上げて、鍛えられたお腹を見せてくれた時には、周りで何人もの男子が生唾を飲み込む音が聞こえてきたよ。
 贅肉一つついていないしなやかなお腹と、普段は絶対見えないおヘソが、変にセクシーな感じがしたんだ。
 女の子って、自分の体の色んなところを意識してるんだね。
 一言に「自慢したいところ」って言っても、男が考えるよりもずっとみんな複雑なんだな~。
 勉強になります。

「あれあれ?おすましバレリーナさんたちですが、みんななぜか、舞台の真ん中でちょっとした、チラリズムを披露してくれますね。
 今の谷川先輩のお腹はかなり高得点だったのではないでしょうか?」

 菅井が言うと、谷川先輩の次に真ん中に来た、テニス部の高城先輩は、挑発されたみたいにちょっと顔をしかめると、負けじともっと露出を上げちゃった。
 後ろを向くと、スカートをまくってお尻を突き出して、振り返ってみんなに微笑む。
 コートの天使が、凄い大サービス!指笛と歓声の嵐になっちゃったよ。

 何と言っても高城先輩は、テニス部活動に沢山のギャラリーを集めたマドンナ。
 ハーフみたいにはっきりとしているノーブルな顔立ちと、お嬢っぽい雰囲気で、多くのファンを持つ美少女だよ。
 彼女のユニフォームからチラっと見えるアンダースコートを目当てに、一時は沢山の男子が群がったっていうのに、今度は水玉の生パン。
 キュッと引き締まって上を向いたハート型のお尻の形が、パンツを通してはっきり見えちゃうんだから、「ももかファンクラブ」会員ならずとも、鼻血ものだよね。
 高城先輩もお嬢様ぶってても、実は後ろから先輩のプレーを眺めるギャラリーの視線を、喜んでたってことじゃないかな?そう考えると、よけい興奮してきたかも・・・。

 そうなると、続いて期待が高まるのが、保健の浅野先生。
 おっとりした優しい先生に、一番見せてもらいたいのはやっぱり・・・。
「あさパイ」のあだ名どおり、迫力の巨乳・・・。
 僕も気分が悪くなった時に一度、浅野麻衣子先生に保健室で診断してもらったことがあるけど、熱を測ってくれてる先生が下を向いた時は、どうしても上から胸の谷間を覗いちゃうんだよね。
 麻衣子先生の胸って、大きいだけじゃなくて、なんとなく柔らかそうなんだもん。
 あと性格がノンビリしてて、あんまり胸とかもガードが固くないから、きっとこれまでも沢山の男子に「メモリアルシーン」を提供してきたんだと思うよ。
 でも・・・問題は、おっとりした浅野先生が、自分の巨乳に自信を持ってるかどうかなんだよね。頼むよ・・・。

 みんなの願いが通じたのか、先生はほんわかした笑顔のまま、ちょっと赤くなって、白衣をはだけてくれたよ。シャツのボタンを外すのにちょっと手間取るけど、他のバレリーナたちもちゃんとお行儀よく待っててくれる。
 みんなに「舞台上の出来事を楽しみたい」っていう感情が浸透してるんだろうけど、実はそれ以外に同性としても、浅野先生の巨乳に密かに興味あるのかも・・。
 みんなが手に汗を握って見守る中、一人あくまでマイペースでゆっくりボタンを外す浅野先生。
 シャツも脱いじゃうと、タワワな「あさパイ」様がお出ましになりました!
 水色の大きなブラジャーが、男子数百名の大きな夢に負けて、あっけなく下に落ちちゃう。
 凄い。女子も男子も先生たちも、みんな釘付けになっちゃった。
 薄い肌色の乳輪と、ツンとした乳首。プリンスメロンみたいなオッパイが、ホヨホヨとゆっくり揺れてるよ。

 感涙して膝をついてる男子が何人もいるね。
 笑っちゃ駄目。色んなものにかける青春があるんだってば。
 そんな「あさパイ」マニアたちのために、菅井が流れを止めてまでインタビューに入る。

「放送席、放送席。こちら見事な巨乳をご開帳してくれました、浅野先生です。
 先生、綺麗にバレーを踊っていたかと思ったら突然の披露でしたが、どうして急に生徒みんなの前で、オッパイを出しているんですか?」

『菅井のインタビューには全部正直に答えましょう』って煙突から呼びかけたら、ハウスの中のお人形さんたちはコクって頷いてくれる。
 舞台の先生も、菅井にマイクを向けられると、恥ずかしそうに答えちゃうよ。

「え~? あの~。本当は、先生、オッパイが大きくて、嬉しいんです。
 その・・・、なんでかしら、急に見てもらいたくなっちゃうし、さっきから止めようと思っても、体が止まってくれないし。こんなの駄目なのに、とっても楽しいし・・・。今日はさっきから変なんです。」

 浅野先生が困った顔をして、心の内を正直に答えるけど、僕の指示に従って、体はもっと暴走しちゃうよ。
 両手を顔の横まで上げてコブシを作ると、肘の内側で豊満なオッパイをプニプニ押しつけちゃう。先生のオッパイ、一箇所を押すと、振動がゆっくりと伝わっていって、柔らかさがみんなによくわかるよ。
 膝立ちになって感涙してた青春男子たちは、腰に衝撃が走ったみたいに、立ち上がれなくなっちゃってる。

「先生、なんですか?インタビュー中にそんなふざけた態度は。
 オッパイ自慢はいいけど、真面目に質問に答えてくださいね。」

「やだ、え~、また、止まらない。恥ずかしいよ~。」

 菅井に、インタビュー中の不真面目な仕草を指摘されると、さらに赤くなって首を横に振るんだけど、僕が一言囁くだけで、その場で小さく飛び跳ねはじめちゃう。ブルンブルンと弾むオッパイを見ながら、女子もみんな、口が閉じられないでいるね。
 うーん、立派なものを見せてもらいました。

 浅野先生のオッパイ以上のモノをってなると、みんな行き着くとこまで行っちゃいそうだから、一旦「自慢バレー」はここでお終い。
 それよりも、せっかくここまでオッパイで盛り上がってるから、オッパイ審査に一気に入ってしまいましょう!

 僕は煙突から、ハウスの人形たちに『舞台のみんな、浅野先生の真似して』
 って言うだけ。もう本人たちが胸に自信があろうとなかろうと、関係ないよ。
 みんなスルスルと、上半身裸になっちゃう。
 ちっちゃい悲鳴は上がったりしたけど、気分円盤をさらにもうちょっと上げると、舞台のみんな、自分の行動をどんどん楽しむようになっちゃう。嫌そうな素振りをしてても、ついつい口元は照れ笑いで緩んでるし、目がキラキラしちゃってるもん。
 歓声に押されて、制服が、色とりどりのブラジャーが、ポンポンと宙に舞っちゃう。
 ピンと胸を張ってオッパイを強調する美少女と美女が20人も舞台に並ぶと、これはなかなか壮観。中には、これまで親以外の異性には見られたこともない娘とかもいるみたいだけど、今日は嬉しそうに全校生徒に見せちゃう。
 まー、減るもんじゃないし、いいよね?

 巨乳の浅野先生を中心に、ちょっと乳首が外を向いてる新藤先生、綺麗なおわん型の谷川キャプテン、高城先輩は乳首も綺麗なピンク。
 乳輪が小さくて、硬そうな小栗のオッパイ。詩乃ちゃんはちょっと貧乳だけど、形がいいから、育てば美乳になるはずだよ。
 色んな大きさ、形のオッパイがあって、なかなか見飽きないね。
 男子生徒たちはみんな、自分たちのアイドルたちが一列に並んでオッパイ出して微笑んでるって状況を、現実だとは信じられないみたい。
 もう呆然としてただただオッパイを眺めてる。
 舞台の候補者たちはみんな、集まる視線をはっきり感じながら、嬉しそうに照れ笑いを浮かべて、胸をしっかり突き出してるよ。

 僕の操る浅野先生が、オッパイを持ち上げて舌でぺロって乳首を舐めちゃうと、みんなもその通り真似しちゃう。でも詩乃ちゃんとほか何人かは舌を懸命に伸ばしても乳首まで届いてないね。それでも必死になって舌を伸ばして、浅野先生の動きを真似てる。先生が笑うと、みんなもニッコリ。
 乳首舐めて気持ちよかったのかな?
 みんな嬉しそうで何より。もっと嬉しがってもらおうかな。

 僕が煙突から話しかけると、舞台の上の女の子たちの乳首が、いっせいにプクっと立ち上がっちゃう。ちょっと慌てて自分の胸を隠そうとした娘も何人かいるけど、両手は胸の前で止まって、また気をつけの姿勢に戻っちゃう。
 さすがにみんな恥ずかしそうにしてるから、菅井が自分の出番とばかりに割って入ってくる。

「あれれ?浅野先生に負けじと胸を出してくれた皆さんですが、急に乳首が勃起しました?一体どうしたんですか?
 何か、エッチなことでも考えちゃいました?」

 みんなが否定しようとすると、乳首がまた、僕の言葉通りに小さくなってく。
 ホっとした女の子たちが落ち着く間もなく、今度はみんな、左の乳首だけ、ムクムクって立っちゃう。

「ええ?皆さん同時に、乳首が左だけ勃起です。こんなこと、よくあるんですか?
 ない?・・・そうですよね、普通。でも、今度は右が立って?次は左?
 あれれ?・・・右立てて、左立てて、右立てないで、左立てて。
 すごい、乳首体操!体を張った芸ですね!」

 ちょっと反応が見たくて、気分円盤の目盛を弱めちゃった。
 みんな、菅井の掛け声通りに勃起したり縮んだりしちゃう自分の乳首を、恥ずかしくてしょうがないっていう表情で眺めてる。
 頬っぺたをマンガみたいに真っ赤にした吉川あゆみちゃんとか、もう泣きそうかも。
 あんまりみんな辛そうな顔していると盛り下がっちゃうから、人形に呼びかけて、今度はオッパイを誰かが上手に刺激してくるっていう感触を送ってあげるよ。
 ほら、急に佐竹先生とか、目を閉じてアンアン言い出しちゃった。
 あゆみちゃんもくすぐったそうに、目を閉じて感じ始めちゃったよ。
 高城先輩、上唇をかみ締めて、見えないペッティングの相手をいとおしそうに上目遣いで見つめる表情。「その気」になるまでが意外と早い人だね。
 顔を横に向けて耐えてる谷川キャプテン。でもどんどん鼻息が荒くなってるみたい。
 みんな気持ちよさそうで何よりだね。

「あれ?皆さん、どうしたんですか?キャプテン?苦しいんですか?」

 菅井がわざとらしく聞いてまわる。
 バスケ部きってのクールビューティーも、さっきの僕がかけた魔法に従って、菅井の質問にはつい正直に答えちゃうね。

「だ、・・誰かが、私の胸を揉んでるみたい。ち、乳首も吸ってくるみたいで、あっ・・・気持ちいいっ・・・。苦しいんじゃないくて、・・・胸を・・・
 あ愛撫されてるみたいで・・、気持ちがいいだけ・・。その、気持ちよさを、みんなに気づかれないように隠そうとして、苦しそうに見えてるだけですっ。」

 正直なキャプテン。みんな思い思いの感じ方で、オッパイの愛撫を楽しんでくれてるみたいだね。
 このまましばらく悶えてもらっててもいいんだけど、次の審査の予定もあるから、次に進んじゃおっか?
 さっきはみんなに自慢のポイントを披露してもらったけど、みんなそれぞれに素晴らしくて、点数の差をつけにくい状況です。
 ポジティブなことばっかり見ていても、難しいのかな?
 ちゃんと弱点も申告してもらえると、審査がしやすくなるかも・・・。

『今度は順番に、自分の体で一番人に見せたくない部分を紹介して下さい』

 僕が優しく煙突を通して話しかけると、壇上では暴露大会が始まっちゃった。

「私、腕、ふっといんです。見てください。この二の腕。こんなの、誰にも見られたくない。」

 高城先輩がいきなり挙手して、菅井のマイクを奪って話し始める。
 テニスを一生懸命やってるから、腕がちょっと太くなるのはしょうがないんじゃないかな?
 別にそんなに太いとも思えない腕を、高々と上げて、弱点アピールしてくる。

「私、お腹タプタプだもん」

「そんなこと言ったら、私の足、プヨプヨよ。」

 女の子たちが、一気にみんな挙手して、暴露し始めちゃう。
 乙女のダイエットにまつわる苦労はたえないんだね。ちょっと同情しちゃうよ。

「みんなどんどん、ぶっちゃけますねー。じゃあ、谷川キャプテンいってみましょうか?
 一見、完全無欠に思えるんですけど、先輩も見せたくない部分とか、あるんですか?」

 菅井が変わらない勢いで、谷川先輩に聞きにいっちゃう。
 弱点なんてないみたいに見える谷川先輩、何かコンプレックスとかあるのかな?
 みんな耳をすませて、思わず聞き入っちゃう。

「あの・・・、私・・・・鼻の穴・・、見せたくないないの・・。
 ちゃんとチェックしても、時々・・・、鼻クソあって・・。」

 真っ赤な顔して、泣きそうになって谷川キャプテンが告白。
 同時に自分の鼻の穴をしっかり広げて、指で押さえながら、みんなに見せちゃう。
 う・・・、うーん。独特の自意識。みんな、そんなもんでしょう?
 そんなの、あんまり気にしなくていいのに・・・。
 先輩は先輩で、ちゃんと気になるところとかあるんだー。
 谷川ファンの男子たちは、これ聞いて、幻滅してるのかな?それとも一層興奮してる?

「はいはい、皆さん色々ありますね~。・・・じゃ、鳥居ちゃん。いってみようか?
 あなたの一番見られたくないところって、どこなの?」

 能天気に菅井がマイクを差し出すと、吹奏楽部のマスコット、鳥居詩乃ちゃん、一年生は、上半身裸のまま、スカートのチャックも下ろしはじめちゃった。
 みんなが、見守る中、スカートも下ろして、清純そうな白いパンツにも指をかけちゃう。

「私、恥ずかしい・・・、下の毛が、まだちゃんと生えてないです。
 どうしよう・・・。子供のままみたいなんです。こんなの、誰かに見られたら、死んじゃいたいぐらい恥ずかしいです。絶対見られたくない・・・。」

 詩乃ちゃん。大きな目を潤ませながら、パンツを下ろして、大事なところををみんなの前に出しちゃった。
 確かに、産毛みたいなアソコの毛が、申し訳程度にチョロチョロ。
 ほとんどまだ、赤ちゃんみたいなアソコになってる。

 詩乃ちゃんは、どれぐらい人に見られたくないか、懸命にみんなに説明しながら、自分の股間をあらわにしちゃう。
 まだ女になってない、可愛いおマ○コを見せられて、みんな低い感嘆の声を上げちゃうよ。

「そんなこと言ったら、私なんて毛深すぎるぐらいで、これだって見られたくないわっ!」

「わっ、私なんて、色が変色してるって言われたことあって、最悪な気分になったことあるんだから!」

 穂積先生と、佐竹先生が、次々に手を上げて、下半身も裸になっていっちゃう。
 やっぱり女性にとって、「一番人目に晒したくないところ」っていったら、ここらへんだよね?それにしても、意外にここまでくるのに長くかかったなあ。
 女性の自意識の複雑さに感服したよ。見られたくないところって、一杯あるもんなんだね。

 下半身もスッポンポンになっちゃって、股を開いて主張してる先生たちを尻目に、菅井はあえて図書委員の女の子に聞きにいっちゃった。なかなかマニア路線狙うなぁ。

「あなたはどう?どこが一番見られたくないの?」

 聞かれて意を決したみたいに、大人しめの女の子がスカートとパンツを下ろしちゃう。
「わ・・・私は、お尻の穴です。・・・一番、汚いところだと思うから。
 こんなところ、人に見られるのは、絶対に嫌です。」

 女の子はパンツを下ろしきると、喋りながら後ろ向きになって足を開いて、お尻を高く突き上げちゃった。どんなに見せたくないか力説しながら、お尻の肉を左右に手で引っ張って、お尻の穴がモロに見えちゃう。
 力が入っているからか、穴がヒクヒク微妙に動いているのも見えちゃうよ。

 彼女と詩乃ちゃんの、ストレートな乙女心に共感したのか、みんな「やっぱりアソコとお尻の穴は、見られたくない」って思ったみたい。
 次々と、当たり前みたいに次々と下を脱いで、アソコを開いて見せつけるか、お尻の穴を晒しちゃう。
 まあやっぱり、突き詰めるとそこらへんかな?
 谷川先輩とか高城先輩の微妙な乙女心にも惹かれたけどね・・・。
 男としては、おマンコとかお尻とか見せびらかされちゃうと、そっちのインパクトに引っ張られちゃう。
 修行が足りないのかな?

「わー、凄いですねえ。美女たちのアソコがマ○コ盛り、じゃなくて、テンコ盛りですっ。みんなここが、見られたくない場所なんですね?」

「当たり前でしょ!こんなとこ、見せるもんじゃないってば。」

「お母さんに、一番大切な人のために、大事にとっておきなさいって言われました。」

「ここが汚いんです。」

「自分でもよく見てみたことってないです。」

 みんな菅井の呼びかけに対して、口々にどれだけ見られたくないか力説しながら、アソコやお尻の穴を指で広げて曝け出しちゃう。
 高城先輩も谷川キャプテンも、大股開きで腰を浮かして、後頭部で体を支えながら、指でピンクのアソコをそっと開いて見せてくれちゃう。大サービスだね。
 小栗や松永は、お尻の穴にこだわって、四つん這いのまま、こっちにお尻を向けて、高く突き上げてるよ。
 ほとんどのみんなが、靴下以外は素っ裸になっちゃって、秘密の場所の発表会をしちゃってるね。見てる男子は半数以上、感動でむせび泣いちゃってる。女子の一部は、舞台の上の女の子たちの言ってることとやってることのアベコベ状態に、指を指して笑っちゃってる。
 気分円盤の目盛をぐっと上げてみたら、舞台の女の子たちはもっと嬉しそうに、舞台の前のほうにどんどん寄ってきて、一層大胆にポーズを決めちゃうよ。
 みんな、一番恥ずかしい部分をクラスメイトや知り合いたちに晒しちゃったら、後はもう、怖いもんなんてないってところかな?
 スッキリした笑顔で、楽しそうに股間を突き出してるよ。
 眩しい笑顔、瑞々しい裸、初々しいアソコ、引っ張られて横に開くお尻の穴。
 とびだせ青春っ。これでこそ、魔法使いのいる高校だよねっ。

 さて、審査をどんどん進めちゃおう。
 まず舞台上では、「オナニー審査」を始めたよ。
 みんな、横一列に並びなおして、自分で自分の体を弄くって感じてもらっちゃう。
 最初にイった人、オナニーに励む姿が色っぽい人、より強いオルガスムを感じてるように見える人が高いポイントを与えられるシステム。
 より早く、より強く、より美しく。
 オリンピックみたいに崇高な戦いを見せてもらいましょー。

 そしてその間にも、舞台の袖で、別の審査を並行してやりますです。
「アソコの締まり具合審査」。審査員は・・・、でへへ、僕です。
 だってここまで色々セットしておいて、学校を代表する美少女たちを並べて脱がしておいて、他の男子に締まり具合見させてる場合じゃないでしょ?
 僕の管制塔も準備万端なんだから、しっかり審査させて頂きます。

 舞台の袖に上がっていくともう、舞台から女の子たちの汗とか汁とか、色々混じったようなエッチな匂いが漂ってきてる。
 僕がそそくさとズボンを下ろすと、菅井が順番に女の子たちを僕のところに連れてきてくれちゃう。うー、気がはやる。
 みんな、『審査員の草野君にアソコの具合を確かめてもらいたい』って魔法をかけられてるから、喜んで僕とエッチしてくれるはずだよ。
 最初に来たのは、なんと「コートの天使」、高城百花先輩です。
「ももかファンクラブ」のみんな、ゴメンね。これはただの審査なんで、勘弁してね。

 没頭していたオナニーを、途中で中断させられた百花先輩は、ちょっと欲求不満気に、潤んだ瞳でフラフラと僕のところまで歩いてくる。
 近くで見ると、さらに可愛いな~。睫毛が長くて、フランス人形みたいに綺麗な顔立ち。
 腰のくびれが際立った裸。うーん、たまらんですな(オヤジっぽい?)。

「審査員さん、百花のアソコの締まり具合、しっかり見て下さいね。」

 ちょっと鼻にかかった、男心をくすぐる声で僕の耳元で囁くと、百花先輩は、大胆に僕の管制塔を、自分のアソコに誘導しちゃう。
 ヤバっ。百花先輩の細い指に握られただけで、もう僕イキそうになっちゃったよ~。
 これじゃ、全員の審査なんて、とても無理かも・・・。

 オナニーでしっかり湿った高城百花先輩のアソコの中は、じっとりと温かくてすっごく気持ちいいよ。僕は思わず高城先輩にのしかかって、奥までしっかり挿入しちゃう。腰と腰がぶつかった時に、ヌチャッて、ヤラしい音が立っちゃいました。体育館には800人ぐらいの高等部全員がいて、その中には数十人の、高城先輩のファンクラブの男子がいるのに、僕はその舞台袖で、みんなの憧れの的とこんな風に繋がっちゃってる。
 テニスで鍛えた先輩の足腰はなかなか強力で、締め付けもなかなかのものだけど、このシチュエーションにまずやられちゃうよね。
 床に寝そべった先輩が、僕と目が合ったその時、潤んだお目々で首をちょっとかしげながら聞いてくる。

「ねぇ・・・、百花のオマ○コ、どうですか?」

 その瞬間、草野審査員。本日一発目の白旗を出してしまいましたホントは旗じゃないよ)。

 高城先輩は丁寧に僕にお辞儀をしてお礼の言葉を言うと、アソコから僕の汁を垂らしながら、舞台に戻って、またオナニーに励み始めたよ。
 今度はフラフラと生徒会書記の小栗がやってくる。
 よっぽどオナニー頑張ってたのか、汗びっしょりで僕の腕の中に倒れこんできちゃった。

「4組の草野君だよね?私のアソコ、確かめてくれますか?」

 ショートカットがよく似合う、小栗琴美はスレンダーな体が汗にまみれてて、やらしい感じ。いつもはピシッと背筋を伸ばして廊下を歩いてるのに、今日は僕の体に寄りかかって、激しい呼吸を落ち着かせようとしているよ。
 僕が舞台袖に畳んで並べてあるパイプ椅子を持ってきて、座って手招きすると、小栗はまた、倒れこむみたいに僕にしがみついてきちゃった。
 軽い小栗の体を誘導して、僕の腰の上に座らせる。
 入っていくまでの抵抗がすごい。まだあんまり使い込まれてないオマ○コだね。

「あっ、あ~ん」

 僕が腰を突き上げると、小栗の首がガクンガクンと、振動のままに揺れちゃう。
 完全に僕に身を任せてくれちゃってるのが、なんだか嬉しいな。
 締め付けはなかなかのもの。
 僕の動きに合わせて意識的に締め付けてくれるような技術はまだないけど、そのギコチなさもまた、小栗らしくて可愛いと思うよ。

 小栗がふらつきながら舞台に戻って、またオナニーを始めると、今度は谷川キャプテンです。モデルみたいに綺麗な顔。大人びた雰囲気の谷川さんは、オッパイも美乳。締まったお腹も格好いい。お尻もキュッと上がってる。
 歩く男の理想みたいな裸ですね。いや、女の子もすっごい憧れるんじゃないかな?

「アソコ、締まり具合、見てください。あの、おチンチン、入れてもらって、いいですか?」

 普段は冷静沈着なキャプテンも、さすがにオナニーのしすぎかな?
 顔は上気して、表情もボンヤリしながら、ため息まじりに僕に寄りかかってくる。
 肌がすごくきめ細かいし、シットリしてる。背中を撫でるだけで、僕の愚息がまた、ガチンガチンになっちゃった。

 僕の上にあがりこむと先輩は、目を合わせて指を絡み合わせながら、ゆっくりと僕のモノをアソコで咥えこんじゃう。わっ、中が熱い。
 谷川キャプテンの粘膜が、僕のモノをギュッと包み込んで締めてくるよ。
 先輩の切なそうな顔が僕の間近にあって、息が顔にかかってくる。

「あの・・・、おチンチン、入りましたけど、どうします?
 ちょっと私、動いてもいいですか?」

 先輩が熱っぽい表情で、僕に聞いてくる。僕が頷くと、先輩は腰をゆっくりと臼みたいに回し始めちゃった。あー、極楽。
 次第に谷川さんは僕の上で上下に揺れ始める。
 オナニーバトルに真剣に取り組んでたせいで、先輩もとうとう、我慢できなくなっちゃったのかな?
 一度タガが外れると、吹っ切れたみたいに激しく乱れちゃう人なんだね。
 背中を反らせて、天井を見ながら喘いでいる先輩。
 僕がイキそうになったら、握った手にギュッと力を入れてきたよ。
 締め付けもさらに強くなる。
 悶えながら先輩は、すくめた肩に頬っぺたを擦りつけると、いつもからは想像出来ないような弱々しい声でよがっちゃう。

「はぁぁぁんっ、・・・、んっ・・・ぁああぁ。」

 先輩の整った顔が、快感でクシャクシャになってヤラしさを増した瞬間、僕も先輩と同時に果てちゃった。
 先輩、乱れましたねえ。僕も締まり具合がどうのこうの言うより、普通にエッチしちゃった・・・。
 まあ、それぐらいアソコの具合もよかったっていうことでしょう。
 今までで最高得点かな?

「ふぅ・・、はぁ・・・、ありがとうございました。
 戻って、オナニーしてきます。」

 先輩がお辞儀をして、股間ドロドロのまま舞台に戻ると、また次の候補者だ。ふー、これはなかなかシンドイ作業です。
 まだ3人の候補者しか審査してないのに、もう2発だもん。
 体力ないと、魔法使いももたないね。

 次に来たのは佐竹先生。
 たっぷりオナニーしてきたのか、ギラギラした目、ふやけたアソコ。
 もう臨戦態勢って感じだね。

「先生、ちょっと僕、疲れたんで、審査やめたいんですけど・・・。アーレーッ」

 冗談でちょっと先生をからかおうと思ったら、ケモノみたいな勢いで押し倒されちゃった。

「く、さ、の、君・・・。やっと私の番なのに、審査止めるなんて、許されると思う?そんな意地悪言う生徒は・・・、こうですっエイッ、エイッ」

 椅子ごと倒れてる僕の上で、先生はお構いなしに腰を振っちゃう。
 締め付けはまあまあなんだけど、動きが激しくて、相当な快感です。
 さすがは先生。気持ちいいよー。

 佐竹先生に負けず劣らず激しかったのは穂積先生。
 みんな、ただの「締め付け具合審査」だっていうのに、その気出しすぎだよ。
 やっぱりオナニー競争させてるのが、いけないのかなぁ?

 疲れた僕のモノを優しく元気にさせてくれたのは、浅野先生。
 やっぱり保健の先生は違うね。
「今日は審査だからしょうがないんだけど、本当は先生と生徒でこんなことしちゃ、いけないのよ。ごめんなさいね、こんなことしちゃって。」って言いながら、先生のタワワなオッパイで僕のモノを大事そうに包み込んで、撫で上げてくれる。
 思わず先生の胸を指で押しちゃうと、ムニュッて、思ってたとおりの感触がしたよ。
 実はさっきからずっと、触りたかったんだ、浅野先生のオッパイ。

 浅野先生のアソコの中は、ギュって締まるっていうよりも、僕の管制塔にぺチャって張り付いてくるみたいな感じ。ピストンすると、亀頭の端っこ、裏筋のあたりが擦れて、気持ちいいー。
 椅子の上で抱き合いながら「審査」してるんだけど、先生のオッパイが僕の胸に押されて擦れて、ムギューってなってるのも、これまたいい感触です。先生はうっとりとした顔で、こめかみに張り付いた髪の毛を耳の後ろにかきあげてる。
 汗で光ってる、快感でふにゃふにゃになっちゃった先生の笑顔。
 僕が頑張って突き上げるたびに、浅野先生は泣きそうな女の子みたいな、甘えた声を出しちゃう。
 あー、浅野先生もいいな。保健室、これから通っちゃうかも。

 僕が初めての人になっちゃった、吉川あゆみちゃんは、まだおぼつかない腰つきで、審査」を受けてくれる。まだ固めのオマ○コで、中に入れるのにちょっと苦労したけど、中のザラザラはとってもいい肌触り。
 緊張がほぐれてくると、もっといいセックスが出来るようになるかもしれないけど、今の、怖々男性を受け入れてるあゆみちゃんも可愛らしいよ。
 企画上、必要に迫られて、詩乃ちゃん他、何人かの女の子の処女ももらっちゃったけど、みんなこのあゆみちゃんみたいに、ゆっくり着実に女の幸せを知っていってほしいな。

 ちょっと疲れちゃったから一服。
 ふと舞台を見ると、女の子たちもオナニー合戦ですっかり疲労困憊みたい。
 足を広げて、ステージの床に寝そべっちゃってる。
 みんな、何回イッちゃったのかな?
 男子の、「あと一回、あと一回」っていう、熱い掛け声と手拍子に後押しされて、相馬先輩と谷川先輩とが、まだ何とか手を動かしてる・・・。
 どうも僕がだらだらエッチしてるから、耐久レースになっちゃったんだね。
 皆さん、すいません。

 もう舞台はビチャビチャになっちゃってるから、この際、いっかな?
 僕はズボンをはいて、駆け足でブースに戻る。
 今度はうってかわって、笑いのある、和やかな企画にいっちゃおー。
「オシッコ飛距離競争」の始まりです。
 バブルが頭で弾けると、菅井がにこやかにアナウンス。

「はーい、皆さん、果てしないオナニーバトルの末に、溜まったものはみんな出し切れましたでしょうか?
 もしもまだ、溜まったものがあったら、全部出しちゃって、もっとスッキリしちゃいましょうね。そこでオシッコ飛ばしあい合戦。
 飛距離競争でーす。健康な新陳代謝と排泄リズムは、美容の基本ですよね。
 ちゃんと巻尺も用意されてますから、真ん中に出てきて順番に、出来るだけ遠くまで、オシッコ飛ばしちゃって下さーい!」

 呆けたような顔で起き上がろうとする、全裸の可愛い娘ちゃんたち。
 口をポカンと開けたまま、菅井の言うことを聞いてる。
 中には、内容を理解して青ざめてる娘もいるよ。
 パニックになっちゃったら困るから、気分円盤の目盛を「強」まであげちゃおう。
 僕の周りからは拍手や指笛がだんだん大きくなる。
 舞台の女の子たちも、お互いの顔を見合わせながら、照れ笑いしてる。
 みんな気分円盤の操作のおかげで、このちょっと下品なおバカ企画にも、積極的に協力してくれるつもりになったみたいだね。
 オシッコ溜まってないかもって?
 ウォッホン、彼女たちの体のことは、このドールハウスに呼びかければ、僕の思い通りになるんだよ。

 菅井にすすめられるままに、新藤先生から、オシッコ飛ばし競争が始まったよ。
 スタッフ(うちのクラスの男子)が椅子を二脚、向かい合わせて30センチぐらい間を空けて設置すると、先生は張り切ってその椅子に上がりこむよ。

「新藤先生、頑張って~」

 女子たちの声援が舞台に届くと、先生は嬉しそうに手を振って応える。
 朝礼中の衝撃パフォーマンス以来、すっかり体を張った特攻隊長のイメージが馴染んできたのかも?生徒の人気上昇を感じて、先生もとっても嬉しそうだよ。
 生徒たちのに向かい合う格好で、足を開いて二脚の椅子にしゃがみこむと、オシッコをしようとするポーズ。

「さあ皆さんで、カウントダウン行きますよ、せーの、3、2、1、発射ーっ!」

 菅井に煽られて、生徒全員、舞台の上のライバルたちもみんな一緒に、大きな声でカウントダウン。その間に僕がドールハウスの新藤人形に呼びかけると、急に膀胱満タンにオシッコを感じた新藤先生は、一瞬眉をひそめると、2秒ぐらいの沈黙の後で、シャーって軽快な音を立てながら、勢いよくオシッコを始めちゃったよ。腰を上げると、オシッコの流れが弧を描いて、もっと飛距離が伸びる。まるで虹でも見えそうな光景だね。

 ずいぶん長い間かかった、新藤先生が放尿シーンが終わると、みんなの拍手の中、先生は両手を挙げて、体操演技のラストみたいにポーズを取る。
 スッキリした表情で、微笑んでるね。
 スタッフが飛距離を測ってる間に、僕から新たに『名刺』を渡されて清掃夫になった男子生徒たちが、雑巾を持って舞台に駆け上がってく。
 大きなイベントには、沢山のスタッフが必要なんだね。
 みんな、協力感謝です。

 菅井がアナウンスするままに、女の子たちが次々と、スポットライトを浴びながら、オシッコ姿を披露してくれるよ。
 僕が待ってる候補者もオシッコ満タンにしちゃったから、みんな足踏みしながら、自分の順番を待ちかねてる。
 順番が来たら高城先輩も、ホットしたような表情で、口元を緩めながらオシッコしちゃった。
 谷川キャプテンも、真面目にお腹に力を入れて、出来るだけ遠くまで飛ばそうと、力んじゃう。透明なオシッコをジャージャー流しながら、至福の表情だよ。
 意外と太い水流です。
 あゆみちゃんは張り切った割りには、下にチョロチョロ出ただけで、悲しそう。
 途中からだんだん、背徳的な快感に酔ったみたいに、みんな妖し気な笑顔を見せ始めたよ。
 お下劣なバカ企画だったけれど、一応成功かな?

 でも調子に乗って始めた、次の「肛門から座薬飛ばし、飛距離審査」は残念ながら失敗だったかも・・・。
 せっかくスタッフに保健室まで走らせて持ってきてもらったのに、お尻に途中まで入れられた座薬を、なかなか勢いよく飛ばせる娘がいなかったんだ。
 みんな声援の中、括約筋にギュッと力を入れるんだけど、ポトッて下に落ちるだけ。
 僕がドールハウスに囁きかけて手伝うと、やっと小栗琴美が上手く、前列の生徒のところまで飛ばせたよ。
 僕がドールハウスに呼びかけたら、先生たちも相馬先輩や谷川先輩も、景気よく飛ばせるようになったけど、これってズルだよね?
 僕の一言で飛距離が操作しちゃったら、フェアな審査にならないからねぇ・・・。
 面白かったのは、力んだ拍子に可愛いオナラも出ちゃった詩乃ちゃんが、体中真っ赤になってペコペコ謝ってたところぐらいかな?
 この企画はちゃんと、反省点を次に生かさなきゃ(次ってあるの?)。

・・・

 さーて、そろそろ仕上げかな?
 もちろん最後は、人気投票です。
 バブル送ったからさー、菅井ちゃん、頼むよー、シクヨロ!
(業界人風・・・、駄目?ゴメンね)。

「さー、色んな演技、色んな審査がありました。
 そろそろ皆さん、自分なりのミス章花台が心の中で決まってきたんじゃないでしょうか?
 え?どんどん選べなくなってきた?それでもここらで腹くくって、一人に決めてもらおうじゃないですかっ。
 方法は簡単です、これから舞台の上の可愛い娘ちゃんたちが、このまばゆい全裸状態のまんまで、舞台の下に下りて、立ってます。
 男子諸君はお目当ての女の子の前に並んで、列を作ってくださいね。
 その行列の長さで競うのが、一般人気。最終審査です。」

 体育館全体がザワザワしだすよ。
 みんな口々に、自分が誰に並ぶか口にしたり、仲間と相談したりしてる。

「もちろん、ただ行列を作るだけじゃつまんないですよね?
 列になった男子生徒諸君は、順番に候補者さんとジャンケンしましょう。
 勝ち続けたら最高5回までジャンケンして下さい。
 1回勝ったら候補者さんとキス出来ちゃいます。2回でオッパイタッチOK!
 3回でヘビーなペッティング、4回でフェラチオ、5連勝は本番でどうだ、この野郎!」

 菅井がどんどんエキサイトしてきて、最後はなぜか、べらんめえ口調なのが笑える。
 でも男子たちの反応はすっごいよ。低音の歓喜の声が、ビッグウェーブになって菅井を吹き飛ばしそう。男子はみんなガッツポーズをとって喜びにむせび泣いてる。
 あのー、これでジャンケン1回で負けても、自暴自棄にならないでね・・・。

「女子も行列に参加しちゃっていいんですよ。憧れの先輩、お気に入りのあの娘。
 好きな先生に投票したり、ジャンケンしてサービスしてもらったり出来ます。
 でもあんまりそういうのに興味がない人たちは、他にやることがあります。
 みんな、舞台の上で散々気持ちよさそうなところを見せられて、ムラムラしてるでしょ?
 列に並ばない女子たちは、みんなその場で前後の女子とレズ行為を始めてください。
 それじゃー、投票、始めっ!」

 僕が菅井の台詞とほぼ同じタイミングでドールハウスの中の体育館に呼びかけると、大量の「シルヴィア・ファミリー」人形がゴソゴソと動き出すよ。
 舞台にいた女の子たちは、見守ってた生徒たちの前に下りてきて、笑顔で手を振ったり、手招きをしたり、アピールしてる。
 男子が大急ぎで、お目当ての女の子たちの前に並んで、気をつけの姿勢をとるよ。
 あ、もうジャンケン大会が始まったところがあるね。
 最初に勝った男子が、奇声を上げてガッツポーズ。
 頭を抱えて崩れ落ちてる男子も・・・。みんな必死の形相。
 ここまで真剣になれるものがあるって、やっぱりいいことだよね。
 憧れの美少女たちが裸で目の前にいるのが、まだ信じられないみたいに自分の目を擦ったり、頬っぺたをツネってる男子。
 2回連続で勝って、「オッパイタッチ」を先生に勧められてるのに、かえって恥ずかしそうに恐縮しちゃってる奴。
 全く遠慮なしにディープキスをジュルジュルやっちゃってる奴。
 待ちきれなくて、並びながら自分のモノをシゴいてきた男子が、1回戦負けして絶叫してる。うーん、なかなか悲喜こもごものドラマチックな現場だね。
(でも実は、みんな僕のお下がりの女の子たちなんだ、ゴメンね)

 音響係は、始めにかけた「カステラの文化堂」のアップテンポな歌をまた流して、楽しい雰囲気を演出してるよ。
 あっ・・・そういえばこの曲って、もとは「天国と地獄」っていう、クラシックだったんじゃなかったっけ?うーん、さすがは熟練の音響係、気の利いた演出だよね。ジャンケンに挑んでる男子たちをピッタシ表現してるかも・・・。
(っていっても、ここまでイイモノ見せてもらっておいて、「地獄」はないよねぇ。)

 僕は近くの女子とベタベタしはじめてた里美ちゃんの手を引いて、一緒に舞台に上がってみたよ。
 うん、一段高いところから体育館全体を見下ろすと、酒池肉林の光景が見渡せるよ。

 笑顔でチ○ポを頬張ってる高城先輩。
 みんなの羨む中、ヘビーペッティングにいそしむ小栗琴美。
 クリトリスを摘ままれて、快感に震えちゃってるね。
 オッパイを揉みまくられてるのはやっぱり浅野先生。
 男子の手に余ってるのがやっぱり凄いよね。
 あゆみちゃんはジャンケンに勝ってニコニコしてるけど、隣の詩乃ちゃんは思いっきりバックでズコバコされちゃってるよ。
 あちゃー、処女を無くしたばっかりなんだから、無理させるなよ・・・。
 谷川キャプテンは口から首筋まで涎を垂らしながら、多分知らない男子生徒と熱烈なディープキスをしてる。なかなかしつこい奴が相手みたいで、さっきからずっと舌をネチャネチャ絡ませながら、お互いの唾液を交換してるみたい。
 次の順番の男子が待ちきれない様子で、後ろからせかしてるよ。
 相馬先輩は騎乗位で本番しながら、次の男子ともうジャンケンしてる。
 こりゃすぐに3P、4Pに発展しちゃうんじゃないかな~。
 穂積先生、佐竹先生は・・・、あ、いたいた。
 男たちとラグビーの試合みたいに重なり合ってて、最初見えなかったよ。
 こっちはもう、相馬先輩より早く乱交モードだったんだね。
 揉まれたり、チューされたり、ピストンされたりしながら、手が空いたらどんどんジャンケンしちゃうから、同時に色んな方向から揉みくちゃにされちゃってる・・。
 でも、先生たちの顔を見てあげてよ。すっごい嬉しそうでしょ?
 並みいる学園内の美少女、美女の中から自分を選んでくれた男子だから、とことんサービスしちゃいたいって気持ちになってるのかもしれないね。
 気分円盤が「強」になってるから、歯止めが効かないのかな?

 ジャンケンに負けた男子は、慌てて最後尾に並びなおして、再チャレンジ」を待ってる。みんな若いんだ、諦めずに何度もトライだぜっ!
 あっ、あの行列の最後尾で真っ白な灰みたいになってる奴は、僕と仲のいいクラスメイト。負けちゃったんだ・・・。
 あとで特別に、『子鬼の名刺』を渡してあげようかな?
『ジャンケン世界チャンピオン』って書いとけば、夢の本番間違いなしだよね。

 女の子たちの集団レズ行為は、ちょっと動きが悪いみたい。
 選択を与えて指示しちゃったから、迷いがあるのかな?
 作戦変更。ドールハウスに呼びかけよう。

『ミスコン候補者以外の女性は、もう我慢できなくなって、列に並んでる男子を誘惑しちゃって、乱交を始めましょう。
 ジャンケンの邪魔をしちゃ駄目ですが、長い行列を待っている男の子たちとなら、思いっきりセックスしちゃっていいですよ。』

 僕が言い終わらないうちに、女の子たちは服を脱ぎ捨てながら男子めがけて殺到。
 長いエッチなショー、気分円盤の感情支配、体育館全体の雰囲気。色んなものが混ざり合って、女の子たちをケモノみたいに大狂乱させちゃってるみたいだね。
 ひょっとして、ピンク魔法って、色々掛け合わせると、共鳴というか、予想もしてない効果が生まれるのかも・・・。
 やっぱり色々、試してみるもんだねぇ。

 学校全体の大乱交。もう、誰と誰が繋がってるのかなんてわかんない状態だよ。
 凄い声と音と匂い。その中で、呑気にジャンケンを続けてる女の子たち。
 あゆみちゃん、ジャンケン強いね~。まだキスとオッパイタッチしかされてないみたい。
 マイペースでジャンケン続けてるよ。
 後はもう・・、男子も女子も、教師も生徒も、みんな全裸で乱交パーティー。
 誰彼かまわず、近くの異性を手探りで愛撫して、吸いつきまくってる。
 オマ○コの中に埋まってないチ○コなんてないみたい。
 照明係はスポットライトをぐるぐる回して煽ってるし、音響係なんてもう、訳わかんなくなっちゃって、とりあえず校歌を流してるよ。
 なんで大乱交の中、校歌・・・。
 よくわかんないけど、みんなが大興奮してることだけは伝わってきて、主催者としても血がたぎるね。嬉しいなー。

 ん?出口の前に、一人だけ、制服のままの女の子がいる?
 遠くてよく見えないけど、かなり美形っぽい雰囲気の子が、こっちを見た後、振り返って出口に歩き去っていっちゃった。
 なんであの娘、魔法にかかってないんだろう?
 ま、この体育館はちゃんと「傘の紋章」で守られてるから、あの娘が一歩踏み出た瞬間、忘れちゃうか、夢だと思ってくれるはず。
 問題ないか・・・。

 さて・・・、そろそろかな?
 掃除にも時間かかるだろうから、いい加減にミスコンにもケリをつけないと、お昼休みになっちゃうかも。朝礼の時間から、ほとんど半日近くパフォーマンスしてくれてる候補者さんたちも、もうそろそろ体力の限界だろうし・・・。名残惜しいけど、シメとしますか。

 僕が菅井にバブルを飛ばすと、菅井がマイクを通してみんなに呼びかける。
 ここからが大事な操作になるぞ・・・。僕は里美ちゃんを舞台に残して、慌ててテーブルに戻ったよ。

「はい、全校生徒の皆さん。お楽しみ中、申し訳ないですが、これはミスコンですよー。乱交パーティーじゃないです。落ち着いて、起立して私の話を聞いてくださーい。」

 僕が気分円盤の目盛を弱めると、やっとみんな菅井の話を聞き始めたよ。
 セックスも止めて、全裸のまま立ち上がって菅井に注目する。

「審査委員長、1年4組の草野知也君の審査結果を、ただいま受け取りました。
 第1回、ミス章花台学園高等部は・・・、」

 音響がドラムロールのCDを流して、照明係がスポットライトをぐるぐる回す。
 候補者の女の子たちが緊張の面持ちで聞いてるよ。

「なんと舞台には上がっていませんでしたが、1年4組、秋島里美ちゃんです!
 舞台でみんなの前で放尿したりオナニーしたりしない、奥ゆかしい美少女ぶりというのが、受賞理由だそうです。」

「ズコーッ!」

 菅井、里美ちゃん、僕を除いた体育館の全員が、一糸乱れぬ動きでダイナミックにずっこける。800人の裸の総ズッコケは、まさに圧巻。
 うーん、やったね。
 これで完全に人形魔法を使いこなせたって感じがするよ(馬鹿馬鹿しい?ゴメンね)。
 全員、綺麗にコケて、大の字でひっくり返ってくれてる。
 ひょっとして、わが校創設以来の息のあった集団行動だったんじゃない?

・・・

 すっかり満足した僕は、後始末に入ったよ。
 床に『部屋の紋章』を書き込んで、『ここから出ると、中で起こったことを全て忘れて、リフレッシュされた気持ちで授業に戻る体育館』って記す。
 みんなの体を自由に支配するドールハウスに語りかけて、今日のことで妊娠しないようにしちゃう。
 念のため、性病が広まったりもしないようにしないとね。
 処女を失っちゃった子、体に無理な負担がかかった子は今朝の状態に復元。
 元気な状態で授業に戻ってもらわないとね。

 さてと、後はスタッフたちの掃除が済めば、全部完了かな?
 皆さんお疲れ様でしたー!

 ・・・って満足してミスコンを終わらせたはいいんだけど、やっぱり最後に途中退席しちゃった女の子、あの娘は誰だったんだろうね。
 ・・・ま、いっか?

< 第12話へ続く >

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