夏休みの初日、達都は修介と知絵と、そして担任の結衣理先生とを、自分の家に招いた。そこで先生は、夏休み期間中も、お盆の数日間を除いて、学校で仕事をしなければならない、という、ショッキングな情報を、生徒たちに伝えたのだった。
「部活の顧問をしてない先生は、生徒たちと同じように休んでる、って、勝手に思い込んでました………」
「大人って、大変なんだな~………」
達都と修介が素直な感想を漏らすと、結衣理先生は2人の男子をチラチラと見て、だから自分は3人の自由研究に、大々的に協力することは出来ないし、今日もこれから出勤しなければならない…………と、説得しようとした…………ところで、知絵が横から口を挟む。
「でもさ、2学期の準備とか研修とかあるって言ったって、生徒が誰も来てないのに、そんなにやることある? …………さっき、フレックス勤務にはなる、って言ってたけど、それはどういう意味なの?」
「あのね…………北岡さん。先生たちは、普段とても忙しいから、子供たちの夏休み中は、ゆっくりめに学校に行ったり、早めに帰ったり、ゆっくりとお昼ご飯を食べたりすることが、認められているの。それでも、そういう時間に、新しいことを勉強したりと、自己研鑽している先生は多いのよ」
そこまで聞いて、知絵がニヤッとする。
「じゃぁ、結衣理ちゃん、朝早くに私たちの家に寄ってから学校に行ったり、仕事を家に持ち帰ります、って言いながら、早めに上がって、私たちの自由研究の手伝いをすることなら、出来るんじゃない? 『正直に』答えなさいよ」
知絵の言葉の一部に、結衣理の心と体が勝手に反応してしまう。ピシッと、きをつけの姿勢になって、結衣理先生は、本当だったら誤魔化したいことまで、包み隠さずに回答してしまった。
「はい。北岡さんの言う通り、普段の学期中と比べると、出勤退勤の時間は、融通が効きます。あとは、学年主任に申請をしておけば、週に1日か2日くらいは在宅勤務として、学校に行かないで仕事をすることも出来ます」
言った後で、結衣理は後悔する。聞かれていないことまでベラベラと喋ってしまった自分の口が恨めしい。
「おぉっ。じゃあ、1日中じゃなくても、結構、先生と遊べんじゃんっ」
「アタシ、どっちみち、午前はダラダラ寝ていたいし、真昼の暑いなか、修介みたいに暑苦しい奴と、一緒になるのもダルいから、夕方から結衣理ちゃんで遊べれば、それでいいし………」
「おっ、俺だって、クラブ入ってっから、野球もサッカーもあって、それなりに忙しいわっ」
言い合いになる修介と知絵の間に、達都が割って入る。
「じゃあさ、限られた時間の中で、僕たち3人がそれぞれに試してみたいことを、結衣理先生とデイジー09を使ってやらせてもらうために、シフトで分けようか? 曜日とか時間帯で分けて、それぞれ結衣理先生を………その、独占させてもらう時間を作るっていのはどうかな? あとは、金曜とかには先生に在宅勤務を入れてもらうようにして、そこから土日までは出来る限り皆で一緒に自由研究する………とか」
達都の言葉を聞いた知絵と修介が、視線を交し合ったあとで、どちらからともなく頷きあうのだった。
。。。
達都の提案をベースに、倉崎結衣理先生の夏の行動表が、3人の生徒たちの手によって組まれることになってしまった。まずは出勤日の朝、結衣理先生は普段の授業がある日よりも朝早く、家を出なければならなくなった。結衣理先生が運転しているのはダイハツ・ムーブ・キャンバスという、お弁当箱のような可愛らしいフォルムをした、水色の軽自動車。この車を飛ばして、先生は学校に行く途中に、達都の家に寄る。約束の時間に玄関に出てくる達都は、まだパジャマのままだ。ここで結衣理先生は達都の体を抱きしめて、「おはようのキス」をする。達都の気分次第では、胸やお尻、体を触られたり、今日、どんな下着を身に着けているか、披露させられたりするが、結衣理先生は求められると拒むことが出来ない。せめて、人目に付きにくい、玄関の木陰でやらせて欲しいと、おねだりすることくらいしか出来ないのだった。達都はたいていの場合、先生とのキスやペッティング、下着チェックに満足すると、ドアを閉めて、2階に上がり、自分の部屋のベッドで二度寝する。学校のない日は、長い睡眠時間を満喫できるし、何より、美人の先生とキッスやスキンシップをとらせてもらった後で二度寝をするのが至福の贅沢だと感じられるからだ。日本中の中一男子のなかで、自分がもっとも幸せな状況なのではないかと、ニヤつきながら、二度寝をすると、夢見も良い。
結衣理先生は身だしなみを整えながら、ダイハツ・キャンバスを飛ばす。学校に行く道からすると遠回りになるけれど、修介の家の近所にある公園で、彼と待ち合わせをしているからだ。修介は、広めのグランドを備える公園で、野球かサッカーのユニフォームを着た状態で結衣理先生を迎える。早朝練習の前に、オニギリか、焼きそばパンと、パックに入った牛乳を持って先生と待ち合わせをするのだ。暑い夏の朝。グランドまでジョギングでやってきた修介は、すでにうっすらと汗をかいている。そんな修介が朝ご飯をお腹に押し込んでいく間、結衣理先生はハンドタオルで、まめまめしく彼の汗を拭きとっていく。そんな、献身的マネージャーのように働く結衣理先生に、修介は思いついたように時々手を伸ばす。特に修介のお気に入りは、パックに入った牛乳をストローで飲みながら、空いている右手で結衣理先生のオッパイを揉ませてもらうこと。手触り、揉み心地を確認しながら、柔らかいオッパイが変形するのを見つつ飲む牛乳は、修介に言わせると、「3倍新鮮で美味しく感じられる」とのことだ。結衣理先生は首を傾げながら、困った笑顔で受け入れることしか出来ないでいる。
最後に「修介君、頑張ってね。得点出来たら、夜に、ご褒美あげちゃうから」と言わされた結衣理先生は、修介の頬っぺたにキスをさせられる。時々、盛り上がった修介にお返しのキスと言われて舌を入れられても、あるいは、まだ練習開始までに時間があるから、木陰でフェラをしてくれ、と頼まれても、結衣理先生には拒絶する自由がない。イヤだ、と頭の中で思っても、体が勝手に従ってしまうし、操られている自分のことを実感すると、それだけでジワジワと、そのことを幸せに感じる気持ちが、染み出るように湧き上がってきてしまう。本来の自分だったら絶対にしない、させないと思うようなことをさせられるほど、その快感は強くなる。夏の朝の公園で、人目に注意しながらフェラチオをやり遂げ、これから出勤する衣服や顔に生徒の精液をこぼさないよう、必死で噴き出るザーメンを喉を鳴らして飲み込む。目を白黒させながらも何とかして飲み切った時など、結衣理先生は、不可解な多幸感に浸されて、脳が蕩けるような愉悦で呆然としてしまうのだった。
「ありがとう。先生…………。俺、МVPとってこれそうだわ」
気分が昂揚すると、本当に競技のパフォーマンスにも影響があるようで、中学生のクラブのなかで最下級生のはずなのに、単純な性格と強めのメンタルを持つ修介は、先生からの祝福のキスをもらった日の練習試合では、結構な確率で得点を決める。そしてその日の夕方、あるいは修介が先生と遊べる順番が来た時に、「ご褒美の濃厚セックス」を、担任の美人教師に要求するのだった。
結衣理先生が知絵の家に行くのは、平日、月曜から木曜までの、どこかの午後だ。低血圧ぎみの知絵は朝が弱いらしく、結衣理を招くのは昼過ぎか夕方と決まっていた。結衣理は知絵の相手をさせられる時が、一番気が重くなる。達都や修介といった中一男子は、自由研究とか実験とか言いながら、結局のところ、男女のスキンシップを求めてくる。教師と生徒、大人と子供という心理的なハードルはもちろん高いものの、ナノウイルスの力で無理矢理飛び越えさせられてしまうと、人間として受け入れられないものではない。けれど、結衣理のことを単純な性的欲望の対象として見ていない知絵の遊びは、たいてい結衣理をコキ使うか、心理的、あるいは経済的に消耗させて知絵を喜ばせるような、捻くれた遊びになるのだ。
「お疲れー。アタシ今、ショート動画見てるのと、友達とメール打ち合ってるところだか」ら、結衣理ちゃんの好きにしてて~」
ご両親がお仕事で空けている知絵の家、そして彼女の部屋へと入らせてもらうと、北岡知絵はベッドに寝そべりながら、自分のスマホから目を離さずに結衣理に声をかける。「好きにしてて良い」という、彼女の言葉をそのまま受け止めると、キツイお仕置きに遭うということを、結衣理は先日、身をもって知ったばかりだ。
「はいっ。では、私は、知絵さんのお部屋をピカピカに掃除させて頂きますっ」
「…………ふーん。どうぞ~」
動きやすいようにシャツを脱ぎ、ロングパンツを降ろして下着姿になった結衣理は、さっそく知絵の部屋をテキパキと片付け始める。掃除道具などは与えられないので、床に散らばった雑誌や小物、化粧道具などを、膝をついて片付ける。とりあえずの導入部としては、知絵の怒りを買わずに済んだと、結衣理は内心ホッとしながらも、生徒の部屋のお片付けに勤しむ。時短で退勤出来るように仕事に集中して、疲れた体に鞭を打つように、片付けマシーンになったつもりで部屋の掃除に集中する。
「…………なんか音楽でも聴こうかな~」
知絵の遊びが始まったようだ………。彼女のスマホから軽快なK-POPが流れ出すと、結衣理の体がリズムに乗って揺れ始める。最近は記憶も制御されているせいで、いつ、どんな設定をされたのか、思い出すことも出来ないのだが、結衣理は楽し気にダンスをしながら、片づけを進めなければならなくなる。四つん這いでゴミを拾う時も、下着姿で突き上げ、突き出したお尻を、右に左にと曲にノリながら振る。そんな結衣理の姿を、後ろのベッドから知絵がスマホで撮影しているような気配。結衣理が困った顔で後ろを振り返ると、スマホを構えている知絵が意地悪に言う。
「結衣理ちゃん、せっかく撮ってるんだから、笑ってよ。…………『ノリノリ』で踊りながらお片付けする方が、可愛く撮れるから………」
「はっ…………ハイッ………。アハハハハ…………。こ………、こうですか?」
知絵の言葉を聞くと、何かの感情が切り替えられ、引き上げられてしまう感触。結衣理は途端に楽しくなって、さっきよりも大胆な動きで、より激しめに踊り出す。知絵が散らかした服を拾うと、それを頭上でクルクルと水平に回しながら、携帯のカメラに向かって投げキッスをしてみせた。
(あぁ…………これ…………、あとで絶対後悔するやつだ…………。また、私の、黒歴史動画が増やされちゃう…………………。ぅぅ…………。でも、楽しくて、やめられないよぅ………。)
顔には屈託のない笑顔を浮かべながら、結衣理の頭の中では今も葛藤が渦巻いている。けれど結局、ナノウイルスが発信する信号は、彼女の自然な感情を覆い隠すように塗り替えていってしまう。
「はいっ…………ワオッ……………お掃除、楽し~いっ…………。フォーッ」
一通り、部屋の片づけが終わった結衣理は、まだ曲が終わっていないので、アゴに手を当てて、カメラの前で黒目を右斜め前に向けながら、何かを考えている「思案のポーズ」を取って見せる。その後で何かに思いついたかのように両目を大きく見開いて、笑顔で頷きながら右指をパチンと鳴らした彼女は、リズムに乗って何度も頷きながら、ブラジャーを外していく。ホックを外し、肩からストラップを抜き取り、カップから大きめで綺麗なバストが零れ出るままに、ブラを? ぎ取ると、勢いよくゴミ箱の中に投げ捨てる。
(わ………私のブラ…………。大事に扱わないと、生地が傷んじゃうのに………。)
まだ頭のどこかで、結衣理の悲鳴が聞こえているような気がするが、もはや、お片付けダンスの楽しさにすっかり飲み込まれてしまっている結衣理先生は、大きく口を開けた笑顔でカメラに頷くと、ピョコンと跳ねて両足を肩幅に開き、両手を腰に当てる。そして手を伸ばしてショーツのゴム部分に指をかけると、再びリズムに乗って、体をクネクネさせながら、右、左、右、左とショーツを、長くて綺麗な脚から降ろしていく。
(ひ~………。こんなとこ、撮らないでぇぇ~。)
まるで頭の片隅にかすかに響いていた声と一緒に投げ捨てるようにして、足首を抜き取って、脱いでしまったショーツを、勢いよくゴミ箱に投げる。笑顔でオデコの汗を、手の甲で拭って一仕事終えたようなポーズ。残念ながら、そんな一部始終を知絵にしっかりと撮影されてしまっていた。
「んん。確かに部屋も結衣理ちゃんも、スッキリした感じだね。………お疲れっ。でも、結衣理ちゃん、ノーパン、ノーブラだと外歩けないよね? …………あとでまた一緒に、通販生活しよっか?」
「あ………はいっ。お気遣い、ありがとうございますっ」
結衣理は全裸のまま、きをつけの姿勢をとって、深々とお辞儀する。張りついたような笑顔で、複雑な思いを押し殺すのだった。
知絵と結衣理とで、知絵の部屋にいながらお買い物をする、という時は大抵、結衣理の家が宛先で、請求先も結衣理になる。通販サイトでアダルトなランジェリーやジョークグッズのようなコスチューム、そしてキッチュな色合いとオゾマシイ動きをする、大人のオモチャを購入するのだ。今日は新しいお買い物の前に、前回購入して、昨夜配達されたオモチャを、知絵の部屋で結衣理がモニター、レビューするところを撮影することになっている。そのために今日の結衣理は、仕事の道具をしまうバッグに、卑猥なオモチャを入れて学校へ出勤させられていたのだ。………職員室のデスクの下に置いたバッグの口から、オモチャがいつ、顔を出したり、零れ落ちたりしてしまわないか、倉崎結衣理はずっと心配で、なかなか仕事に集中出来なかった。そのことを愚痴らせてもらいたいところだが、北岡知絵カメラマン兼プロデューサーは、撮影の段取りの邪魔をされるのを嫌っている。そのことを充分わかっているので、結衣理は恨めしそうな目をすることしか、出来ないのだった。
「………はい、じゃ、5秒後に録画始めるよ。………5、4、3………」
「………えっと、皆さん、こんにちは。破廉恥ティーチャーで、オナニー研究家でもある、ユイリちゃんです。…………今日は、私が買った、こちらのアナルディルドーを、試してみるところを、ご覧ください」
カメラが回り始めたのを意識すると、まるで結衣理の頭の中でスイッチが切り替わったかのように、スムーズに言葉が、勝手に結衣理の口から出ていく。道具を使ってオナニーするところを、撮られる。そう思った瞬間に、体の中の何かの目盛りを無理矢理カチカチと上げられたかのように、体が熱くなって興奮してしまう。きっとこれも、何かの操作を設定されているのだ、と結衣理は想像する。普段の自分からは考えられないほど、結衣理はカメラの前で、いかがわしいオモチャを大事そうに両手で持って、ウットリとした表情で見た目やサイズなどについて感想を述べる。そして実用性を意識してローションなどを塗りたくったあとで、自分の下半身へと導いていく。挿入の瞬間の恥ずかしそうな表情、痛みを我慢して、その後からやってくる、不自然なまでの快感に悶える表情、全てを、カメラの前に曝け出してしまう。そしてそのことにまた、さらなる興奮を覚えて、股間のもう一つの穴からトロトロと恥ずかしい液を内腿に垂らしていく。徐々に、道具を出し入れするストロークを長く、早くしながら、フロアに這いつくばって仰け反り喘ぐ結衣理先生の痴態、醜態。その全てを知絵がクスクス笑いながら、全てスマホのカメラに収めていく。今のところ、この動画をアップするような場所はどこにもないはずだが、こんな動画が、知絵の手元に残るということ自体が、結衣理にとっては黒歴史であり、脅威だった。
「結衣理ちゃん、今日はお仕事だったんだよねぇ? 誰か、職場にカッコいい同僚の先生っている? 『正直に』教えてね」
「………あっ…………あんっ…………。わ……たしは…………、3年生の………担当の………、宮城先生とか…………、ちょっと…………格好良いなって…………思います………。あとは………公民の…………菅田先生とか、すっごく親切だし…………。体育の…………川島先生は、逞しくて………素敵だなって……………あぁっ…………」
「ふーーん。意外と、色んな男の先生に、目移りしてんじゃん………。もっと、真面目一辺倒なのかと思ったら…………。って、お尻オナニーに夢中になってる先生に、真面目も何も無いか…………。アナルディルドー、気持ち良い?」
「はいっ…………。お尻も、頭も…………溶けちゃうっ…………。はぁああああんっ」
(これっ、全部、言わされてるの~っ。気持ち良いのも、私の体に入ってきた、変なウイルスのせいなんです………。誰か、わかって~っ。)
自分をクチャクチャにしそうな、乱暴な快感の波に洗われながら、結衣理は、髪を振り乱し、口から涎を垂らして喘ぎながらも、カメラの向こうにいるかもしれない、未来の視聴者に(そんな人がいないことが第一希望なのだが)対して祈った。
。。。
ジュボボボボ、ベロベロベロ、ジュボボボボボッ
まるで何かの排水口を、水と空気が、渦を巻いて抜けていく時のような豪快な音を立てて、結衣理先生は激しいフェラチオに没頭している。自分の口と舌、そして唇が出している音を聞くと恥ずかしくて耳まで赤くなるのだが、自分が次に何をどのようにすべきか、知るはずのない情報がスルスルと頭に入ってきて、結衣理の体を動かしていく。恥ずかしいとか、教師として有り得ない行為だとか、理性では感じても、自分の体を止めることが出来ない。
「わはっ…………。ちょっと、くすぐったい…………けど………。これ、凄いね、先生…………。やっぱり、AIエージェント機能って、驚きがあって、飽きないなぁ………」
達都は自分のおチンチンを担任の美人教師に激しくも丹念に口でシゴかれながら、感嘆の声を上げる。
記憶制御や人格制御など、一通りのメインコマンドを試した後、達都が興味を持って、アレコレ試しているのは、拡張モード。その中でもAI機能の進化ぶりには、若い達都も目を見張った。達都が音声入力でデイジー09のAIエージェントに、「結衣理先生に最強のフェラチオをさせて」と指示するだけで、達都のスマホを経由して、ネット上に存在する、「最強のフェラチオ」に関する情報をAIが検索する。そして適切と思われる情報を取捨選択したり、断片的な情報を統合したりして、人工知能が認識した収集情報の中から、指定された「最強のフェラ」の方法を、倉崎結衣理先生の体内で活動するナノウイルスに発信する。先生は、見たことも聞いたこともないような性技であっても、まるでこれまで何年も日常的にやってきたかのようなスムーズな動きで、受信した通りにそれを再現してしまう。そしてデイジー09はAIエージェントと連携しながら、指示を出した達都の反応とネット上にある「性的刺激を受けた男性の自然な反応」の情報とを照らし合わせながら、フェラチオを受けている最中も達都のリアクションを観察しつつ、彼に対して最適な手法や力の入れ具合などをチューニングし、最適化し、学習して結衣理の心身に蓄積させていく。だから、次回、達都に「この前の最強のフェラをもういっぺんやって。今度は家の外だから、あまり音をたてないようにしながら、でも気持ち良さは維持して」と指示をされて、その時に、2人が通信環境の悪い場所にいたとしても、結衣理は達都のリクエストに対してほぼ完璧に応じることが出来るのだ(先生本人は、全くそんなことを望んでいないにも関わらず………だが)。
「も…………、もう、イキそうだから、いったんストップ…………。今度は、じゃぁ、結衣理先生に最高にエッチで淫乱なセックスを僕とさせて」
まだ達都が言い終わらないうちに、結衣理の頭の中には、自分が次に何をするべきか、情報が洪水のように押し寄せる。抵抗しようとする彼女のモラルも羞恥心も、一気になぎ倒されてしまって、膝立ちになっていた彼女は立ち上がる。達都に顔を近づけて唇を合わせると、当たり前のように彼女の舌が達都の唇を割って入り、ウナギが暴れるように彼の口の中をのたうち回る。
「ん…………美味しい………」
達都の唾液を飲み込んだ結衣理先生が、鼻息を漏らすようにして、そう囁きながら、手は並行して達都の股間を優しく握りしめながらシゴキ始める。唾液について美味しいとか不味いとか感じる感性は、絶対に結衣理本人のものではない。けれど、自分がそんな言葉を囁きかけていることを意識して、結衣理はまた、恥ずかしさで目がくらむ。わざとビチャビチャと音を立てるようにして、結衣理が達都とのディープキスをネットリと濃厚に続ける。やがて、達都が舌を絡めあうことに疲れてきた様子を感じ取ると、結衣理は反対方向に体を向けて、達都の胸に自分の背中をつける。そして彼の手を取って、自分の胸へと持っていく。手を重ねあうようにして、結衣理の豊満な胸を揉む。いつも、先生の胸は大きくて柔らかくて最高の揉み心地だ。けれど、達都はこの体勢で、後ろから先生のオッパイを揉まされていることに、少し疑問も感じた。先生はわざと達都に背中を向けながら、首を限界まで捻って、キスを求めてくる。不自然というか、苦しそうにも見えるこの姿。果たしてこれが、「最高にエッチで淫乱な」オッパイの揉ませ方なのだろうか…………。
(あっ…………、これ、アダルトビデオの構図なんじゃないかな? …………きっとそうだ………。)
達都はそのことに気がつくと、納得がいく。中学一年生ではあっても男子である達都は、数少ない経験ではあっても、ネット上に違法アップロードされたAVを見なたことはある。そんな動画の中で、AVの女優さんたちは、視聴者がじっくりと彼女の体を見られるように、男優さんと同じ方向を向いてペッティングするシーンが多かったような気がする。AIアシスタントがネット上の「エロい淫乱セックス」情報を大量に検索、収集するなかで、きっと日本のAV動画がたくさんヒットして、その中での慣習的な構図に、AIの判断が影響を受けているのだろうと、達都は推測することが出来た。
(AIだから万能っていう訳でもなくて、ネット上の情報を分析しながら要望に応えようとするから、ネット上で主流の情報に影響を受けていくんだな…………。こういう、制約っていうか性質みたいなものもわかっていくと、これはこれで面白いな………。)
すでに何回ものセックスを経て、達都は今では結衣理先生とキスをしてオッパイを揉みながらでも、デイジー09の各機能や、それぞれの楽しみ方に意識を向けることが出来るほど、余裕が出てきたのだった。
「達都君………。先生、我慢できない………。早くここに入れて欲しいから、横になってもらえる?」
学校では生徒たちに優しく、それでいてハキハキと教え諭すような話し方をするのに、今の結衣理先生は、子供っぽく、少し舌っ足らずな口調で、オネダリしてくる。そのギャップに、達都はさらに興奮する。ベッドにゴロリと、横になって天井を見上げると、その達都の視界を結衣理先生の裸と火照った顔、そして髪の毛が遮ってくる。先生が達都の体にまたがるように、覆いかぶさってきている。股間が温かく包みこまれる
「また…………、キス………ほしい…………。ん………んちゅ………」
先生は器用に上体を折り曲げて、下半身は達都のモノを咥えこみながら、達都とキスをする。さらに胸を突き出してくると、オッパイがへばりつくように達都の肩から胸元にかけてを擦る。先生の膣と口とオッパイとが、連動するようにして達都の体にすがりつき、繋がりあい、愛撫して、全身で彼を楽しませようとする。
こんなアクロバチックというかダイナミックな動きは、先生自身の頭脳では思いつかないはずだ。もし思いついたとしても、結衣理先生の常識と羞恥心は、絶対に自分のそんな行為を許さないはず………。それが、ネット上に溢れる「エロい淫乱セックス」の情報が集約されると、先生の体がそれを再現しようと必死に動く。先生の、そんなヤラシイ進化は、達都の体を混乱させて、すぐに射精の予感を与えてくる。
「ん…………、先生…………。もう、イク………かも…………」
「………駄目…………。先生はもっと、もっともっと、達都君と繋がっていたいの………。ゴメンね…………もうちょっと、頑張ってみようか」
結衣理先生が腰のグライドを止める。摩擦の刺激が止まると、達都の、射精へ向かう切迫感が、少しやわらぐ。
「…………達都君………。好きよ…………。もうちょっと我慢するって、言ってくれる? お願い………」
先生は、内腿に力を入れたのか、それとももっと股間の奥に筋肉があるのか、ヴァギナの中に力を入れて、ギューッと達都のペニスを、膣壁で締めつける。その圧力で、達都のモノは射精しようとしてもイケないほどの、圧迫を受ける。彼女の顔を見上げてみると、真っ赤になったその顔は、こめかみに血管が浮き出るほど、力んでいた。
(先生…………。僕の射精をコントロールするくらい、エッチの技術が上がってる………。こんなに、楽しんでくれてる………。)
AIエージェントに支配されて、「最高にエッチな淫乱セックス」を押しつけられると、ここまでのセックスマシーンに変身してしまうのか………。そう思った瞬間、達都はうっかり、快感の手綱を放して、ペニスの先から精液を漏らしてしまう。
「あっ…………もうっ…………。イッちゃった? …………。駄目…………。私が、きちんと止めてあげられなかったのね…………。ゴメンね」
射精が始まると、途中で止める訳にはいかない。先生がさらに膣を締めつけようとするけれど、それはむしろ達都の射精を加速させるような刺激になってしまう。ドクン、ドクンと断続的に射精する達都の精液を、今度は残さず吸い上げようとするように、先生の腰が卑猥にグラインドし始める。上半身が大きく仰け反って、オッパイをブルンブルンと揺らしながら、先生が天井を仰ぐ。
「………ゴメン、先生のせいじゃないよ。………気持ち良すぎたから………」
達都が謝ると、先生は蕩けそうな笑顔を、また達都の顔へと近づけてくる。
「だいじょうぶ…………。今日は、最低、あと4回は、エッチしましょうね………。先生、本当は、すっごくエッチなの………。ウフフ」
酔っぱらったような表情でウットリと話した先生は、目に茶目っ気を浮かべると、また腰を振る。
「………えいっ。……えいっ…………。ウフフ………。おかわりお願いします」
最後に2回、ダメ押しのように腰を振って、達都のペニスから、残った精液をすべて絞り取った。口を開き舌を伸ばして達都とディープキスを再開する結衣理先生。達都は「あと4回」という数字にドキッとしたが、先生の舌の情熱的な絡ませ方、変形するほど押しつけられるオッパイのシットリとした柔らかさ、そして繋がったまま、また出し入れが始まったヴァギナとペニスの生み出す快感を思うと、割と早めに実現出来そうな目標のような気がしてきたのだった。
。。。
「………達都君…………。こっちよ………。助けて………」
修介の家を訪れて、インターホンのボタンを押そうとした達都は、塚田家の玄関の脇、庭木の木陰あたりから、聞き覚えのある声を聞いた気がして、左側に顔を向ける。昨日、さんざん喘ぎ声や、愛の囁きとして聞いてきた、耳心地の良い、オトナの女性の声だった。
「えっ? …………先生? …………………なんでここにいるの?」
達都は驚いて声を上げる。太めの木の裏には、体を精一杯縮めて、隠れようとしている倉崎結衣理先生がいた。先生は全裸で、生徒である塚田修介の家の外、玄関から庭に続くところで、裸の姿で隠れていたのだった。塚田家の敷地内ではあるけれど、外は外。家の柵越しにも通行人が注意深く観察していたら、見られてしまう場所。こんなところで、先生はフルヌードでモジモジしながら、達都に小声で、助けを求めていたのだった。
「…………あの、さっき、予定が変わって、修介君のお母様が、忘れ物を取りに、帰ってこられることになったみたいで、修介君が、私に、このままリビングの窓からお庭に出て、隠れてろ、って…………。嫌だったのに、私、修介君の言葉に、どうしても逆らえなくて…………」
ションボリとした表情で話す結衣理先生。両腕を胸元でクロスさせるようにして、大きめのオッパイを隠しながら、木の幹の裏に収まるように下半身を縮めようとしているが、グラマラスなお尻もはっきりとハミ出てしまっている。
「修介…………あの馬鹿。服くらい、渡してあげたら良かったのに、…………また、テンパってたのかな…………。僕から、アイツに、キツく言っておくから………」
達都は自分のTシャツを脱いで、先生の体に被せてあげる。汗ばんだ自分のシャツを先生に着させることに少しだけ躊躇いがあったけれど、そんなことも言っていられない………。
「あの…………ありがとう…………。………その…………、でもね……………。言っていることは、達都君が正しいし、私は貴方に感謝するべき立場だって、わかってるんだけど…………。でも、あの………」
明らかに困惑しながら、結衣理先生の目が泳ぐ。
「…………修介君を…………、悪く言わないで……ほしいの。先生………、修介君のことが大好きなの。…………今日もこの後、6回はエッチするの………」
恥ずかしそうに、申し訳なさそうに、結衣理先生が目を伏せて内膝を擦り合わせるように身を捩る。よく見ると、先生の内腿には、恥ずかしい液が伝っていた。それを見ると、何か、達都の胸の中がカァッ、と熱くなる。昨日、あれほど激しくイヤラシく、達都を求めて愛を誓っていた結衣理先生が、今日は修介に裸で家を追い出されながら、まだ修介のことを熱愛している。それどころか、全裸で外で待たされていながら、昨日の達都との回数よりも多い回数、修介とセックスするために、飼い犬みたいに尻尾を振って、無邪気に待っている。全部、デイジー09のせい………。そのことは頭ではわかっていても、達都はどうしても、そんな先生に、理不尽な怒りを覚えているのだった。
「じゃ、良いよ。大好きな修介が出てきて、家にあげてくれるのを、待ってたら?」
「やだ…………、達都君、怒らないで、助けてよ。…………このままじゃ………、先生、誰かに見られたら、捕まっちゃう…………。達都君なら、…………先生のこの状態を、直すことが出来るんでしょ? …………その、携帯で…………」
先生が、まだ片腕でオッパイを隠しながら、もう片方の手で達都のズボンのポケットにしまわれている、スマホを指さす。
(そうだよ。…………『今日は先生の行動も感情も、塚田修介の言う通りに制御される』っ
て設定を送信したのも、それを解除出来るのも、僕のスマホにインストールされた、デイジー09のインターフェイス・アプリなんだよ………。)
そう思うと、理不尽な怒り、というかジェラシーも、だいたい解消されていく。それでも、修介にはあとで軽くお説教をしておかないと………、という考えは、きちんと覚えておくようにした。スマホを取り出して、先生の設定をいくつか解いてあげる。修介からは『このまま庭で隠れてて』と言われていたらしい。服を着ても良いこと、達都がタイミングを見計らうので、一緒に塚田家のお宅に入って大丈夫なことなど、設定を変えてあげる。
(それにしても、1日で6回か………。)
冷静さを取り戻したつもりの達都だったが、昨日の自分との回数を超える数字を考えると、尊敬の念とともに、モヤッとした思いが少し戻ってくるのだった。
。。。
「あんたたち、もうセックスで張り合おうとするの、やめなさいよ。………このままだと、結衣理ちゃんのここ、壊れちゃうよ」
知絵からの集合指示を受けて、北岡宅へとやって来た達都は、予想外に知絵からお説教を受けていた。知絵の横には結衣理先生。全裸で達都や修介に背中を向けるように立ちながら、両足を大きく開いて腰で体を折り曲げ、太腿の間から赤面した困り顔を出している顔の真上には、彼女のお尻がパカッと割れていて、お尻の穴から、先生の女性として大切な場所まで完全に剥き出しになってしまっていた。
「ほら、ここ。腫れあがってるでしょ? …………結衣理ちゃん、ヒリヒリするって言ってるよ。………ねぇ?」
「………は………はい………」
「なんか、このへんのビラビラとか、余ってる皮膚のよじれみたいなとことか、こうやって引っ張って開くと、…………戻りが遅くなってない? ……………先週の結衣理ちゃんオ〇ンコも動画撮ってあるから、見比べて見てよ」
「…………本当だ………前よりは………、ちょっと開いたまんまになってる感じ?」
「赤いのと腫れてるのは、こうやって見比べると、ハッキリわかるね………。先生、ここって、こうされると痛い?」
「……………あの…………、みんな、………………お気遣い、ありがとう…………。…………ちょっと痛いです」
恥ずかしい割れ目を限界まで広げられて、鼻息がかかるくらいの距離で生徒たちに凝視されている結衣理先生は、頭を下にして血が集まっているせいか、あるいは自分の受け持ちの生徒たちに、観察対象のように自分の性器を弄られていることの恥ずかしさからか、無力感からか、顔も目も真っ赤にして、困り顔で答えている。
「このへんを、こうされるのは…………痛い? ………」
「……んん……………。痛みもあるけれど…………、気持ち良さがちょっと勝ってるかも………かな………」
「そうだよね………。濡れてきてる…………。今って、先生の感度はノーマル設定だよね? …………前より、自然状態でも感度が上がってきてるってことかな?」
達都はもともと研究者気質なのか、反省はしつつも、先生の股間をつぶさに調べている。結衣理先生は恥ずかしさに耐えられなくなって両目をつむってしまったけれど、質問には正直に答えさせられてしまう。きっとこれも、生徒たちの言う『設定』とか『制御』とかの一環なのだろう。
「あれ、…………先生のお尻の穴って、こんなに、ポカッて開いてたっけ? …………なんか、前の画像と見比べると、………自然に開いてる面積が広くね? …………ちょっと、だらしないって言うか…………。なんでだろ?」
「ぅぅ………………聞かないで……よ……………。その……………、毎晩…………、お尻でオナニー…………してる………から…………かな…………。やめたくても……………11時を過ぎると、……………我慢できないの………」
修介の不躾なコメントと無邪気な質問にも、結衣理は顔を苦しそうに歪めながら答える。その場で消え去りたいと思っているような表情だった。
「あ、それはアタシが設定したの。だってオ〇ンコばっかりで遊んでたら、先生の生理の時とか、使えなくなっちゃうでしょ。だけどアタシの場合はアンタたちと違って、酷使しないように気をつけながら開発させてるよ。………………でも、結衣理ちゃん。ちゃんと言いつけ通り、毎晩、お尻オナニーしてて、偉いね………。ローションとか足りなくなったら、ちゃんと補充してね。…………ツンツン」
結衣理の頭を撫でて、下へとさがる綺麗な黒髪に指を通しながら説明していた知絵が、不意に悪戯っぽい笑みを浮かべて、五円玉の穴くらいの大きさに口を開いている彼女の肛門をつついてみる。
「はぁあっ……………。気持ちイイっ…………。お…………お尻の穴が……………、気持ちイイですっ」
先生は男子たちに興味のままに性器周りを弄られている時よりもビビッドに、感電したかのように腰を震わせて、喘ぎ声をあげた。そしてこれも設定の一部なのか、わざわざ恥ずかしい告白を生徒たちに明かしてきた。知絵がその、先生のお尻の穴を突いた左手人差し指を、先生の顔の近くへ伸ばすと、結衣理先生は一度、その指先に鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅いだあと、一切の躊躇なく女生徒の指を口に含み。チュパチュパと音を立てながら吸い上げた。知絵の指を掃除しているようだった。この一連の動作は何度も繰り返されてきたかのようにスムーズに繋がっていて、結衣理先生はまるで条件反射のように自然に行っている。けれど、不意に達都と結衣理先生の目が合うと、急に男子生徒たちの視線に気がついた様子の結衣理先生は、情けなそうな表情で、視線から逃げるように少し顔を傾けて、両目を固くつむり直すのだった。
「…………なんかエロッ…………。知絵の遊び方って、ちょっとまどろっこしいっていうか、………陰険な感じもするけど、…………これはこれでエロいなぁ………」
はっきりとした音でゴクリと唾液を喉に通したあとで、修介が、思ったことをそのまま垂れ流すような感想を言う。けれど達都も同意するしかなかった。
「アンタら男子と違って、ただヤルことばっかり、ってならないから、当たり前でしょ。………あと陰険って言うな」
結衣理先生の口から左手の人差し指を抜き取った知絵は、先生の唾液に浸されていた指先を、先生の綺麗な顔、その左右の頬になすりつけるように拭ったあとで、先生の髪の毛で拭き取った。
「とにかく、アタシは先生の体の消耗も考えながら、遊んでんの。お尻だって、ちゃんとしたメーカーの大人のオモチャを買わせたり、ローションとかつけてちゃんと自分で丁寧にマッサージさせながら拡張させるようにしたり、衝動レベルだけ上げて、あとは自分で自分の体をケアさせながらオナニーするように習慣づけたり………。アンタらも、もっと気を使いながら先生で遊びなさいよ。…………わかった?」
知絵と結衣理先生との、ネットリとしたプレイに、呼吸も忘れて見入ってしまっていた達都と修介は、知絵に呼びかけられたことに気がついて、慌ててお互いの顔を見合わせる。そして男同士、無言で頷いた。つい2週間前までは、達都は知絵が暴走することを警戒していた。けれど、中学生男子の性欲は凄いもので、いつの間にか、自分が暴走していたことに気づき、反省したのだった。
「先生とのセックスは1日3回まで。体調が悪そうだったら、もっと回数を減らしたりと、デリカシーを持った遊び方をします。あと、体の負担の少ない遊び方も、ちゃんと考えます」
達都と修介と、結衣理先生(全裸)。3人で手を繋ぎあうようにして、声に出して『ゆびきりげんまん』をして誓いあった。結衣理先生は仕方なく、その儀式に参加させられている。本当だったら、生徒とそんな行為に及ぶこと自体、結衣理の本来の欲求ではないし、この約束の儀式を知絵に撮影されていること自体、彼女が認めて良いことのはずがなかった。自分から『生徒とのセックスは1日3回までにします』と、裸で約束させられている動画なんて、後から誰かが見たら、結衣理自身がそれ以上の頻度の生徒との性交渉を欲しているようにしか見えない………。そう思うと、その場から全裸で逃げ出してでも、撮影を回避するべきだと思うのだけれど…………。いつものごとく、体と感情が生徒たちに制御されて、自分の思い通りには動いてくれない。結衣理は裸のままの姿で言われるがままに、小指で繋いだ両腕をリズムにのせてブラブラと揺らしながら、『ゆびきりげんまん』に付き合わされるのだった。
。。。
「ゴーッ、ゴーッ。ケンショー、ゴーッ。打ーて、打―て、ホームランッ」
スカイブルーのハイレグ水着を着て、両手に同じ色のポンポンを持った先生が、足を交互に高々と蹴り上げながら、華麗に舞う。達都の家のリビング。テレビに映っているのは夏の高校野球全国大会。甲子園の中継だ。攻撃している県立商業高校のイメージカラー、スカイブルーと色を揃えた水着とポンポンで、応援歌に合わせて舞い踊る。画面に時々映るチアガールたちの振り付けとは微妙に違う動きもするけれど、初見で躍らせているのだから、そこは仕方がない。結衣理先生には「ノリ」優先で、楽しく元気よく躍動させることを最優先に設定してある。アフリカン・シンフォニーやジョックロック、ウィルロックユーなどのクラシックや洋楽。狙い撃ち、紅、あまちゃん、打ち上げ花火、などの邦楽。そして最新はアニメやゲームのテーマソングまで、ブラスバンドやメガホン、男子高校生たちの熱唱する曲に乗って腰を振ったり、胸の前でポンポンをグルグルと回転させたり、足を高く蹴り上げたり。跳ね回るたびに、結衣理先生に頭の後ろでまとめてもらったポニーテールが激しく揺れる。バッターがヒットを打つごとに、先生は黄色い嬌声を上げて、両足でピョンピョンと飛び跳ねると、一緒に観戦している達都や修介に抱き着いては、ギューッと胸を押しつけてくる。自分のしていることの過激さに気がつかないほど、先生は野球の経過に夢中になっているのだ。
「ランナー3塁! ツーアウトだから、ゴロゴーよっ。キャッチャー、スクイズ警戒してる………。1球目は外してくると思うわっ」
普段そんな素振りは見せないのに、意外と野球に詳しそうな結衣理先生。祈るように目をつむりながら、腰と右手のポンポンとグルングルン回して、チャントに合わせて体をクネらせている。
「………って、アーーッ、スクイズは警戒されてるって、言ってるのに、………ヤダッ。3塁ランナー挟まれたっ。逃げてっ。………キャー、許してっ…………。あぁあぁああああ、もうっ……………。やだ~。バカバカッ」
ソファーに座って観戦している修介に跳びついた結衣理先生は、悔し紛れに水着のまま、修介の顔をオッパイで往復ビンタをする。水着の下にはサポーターもついていないので、胸の弾力性が薄手の水着生地を通してはっきりと伝わってくる。修介が応援しているチームが得点チャンスを逃してしまったのに、修介自身がまんざらでもない顔をしているのは、そのせいだ。
「……あっ……………。チェンジね…………………。2人とも、ちょっと、向こうの方を向いていてくれるかな? ……………」
攻守交替となると、結衣理先生は、サイドテーブルに置いてあった、白い布を拾い上げて、そそくさと、ダイニングルームのあたりへ移動して、身をかがめるようにして、スカイブルーの水着を脱ぎ始める。
「向こうの方って…………、こっちですか?」
「キャッ…………こっちじゃないってば…………。もう…………。このやりとり、毎回してるでしょ? …………先生、お着換えしてるから、こっちを見て欲しくないの…………。ホントもう………、エッチな子たちなんだから………」
男子生徒たちの視線を気にしながら、モジモジと、身を縮めながら水着のお着換えをしている先生は、なんだか全裸で無意識に立ち尽くしている時の先生とは、別のタイプの興奮をそそってくる。(もちろん、達都は後者の方も嫌いにはなれないのだが………。)
「はい、キチ大サンコー、しまっていこーっ。流れはこっちに来てるよーっ。ソーレ、うつぞー、うつぞー、やーまかわっ! ここまで、飛ばせー。やーまかわっ」
結衣理先生が着替えてリビングに出てきた白い水着は、さっきの水着ほどのハイレッグな切れ込みではないが、背中と胸元がガバッと大胆に開いている。白くて薄い生地の水着の下にもサポーターはつけていないようで、汗のせいでもう、素肌が透けて見え始めている。先生はそんな過激な水着を身に着けて、両手で白いポンポンを持つと、さっきまであれほど熱烈に応援していた県立商業の敵チームである、白で統一したユニフォームの吉大付属三高を、全力で応援し始める。
「1日に3回まで」しか結衣理先生がセックス出来ないという縛りが出来たために、達都と修介はどちらが今日2回先生を抱くか、賭けをして決めることにした。今日は中継されている高校野球の対戦結果に賭けている。修介が青の県商。達都が白の吉大三高。先生に奢ってもらったジュースとお菓子、ピノのアイスクリームを摘まみながら、クーラーの効いた部屋で野球観戦。これも夏休みの醍醐味と言っていいだろう。ましてや、見事なプロポーションの美人先生が、両チームのチアガールを勤めてくれるのを横目にしながらの観戦だ。そしてチェンジのたびに、生着替えのショータイム。これで応援するチームが負けて、賭けに負けたとしても、そのあとで1回は結衣理先生との濃厚セックスが保障されているのだから、不満を持ったら、贅沢すぎるだろう。
「えーっ。タイムリー・ツーベースッ? 凄いっ。飛びにくいバットって聞いたけれど、凄い長打力! バッター2人で点入っちゃったっ。キャーッ。凄い~っ。嬉しいーーーっ」
おもむろに水着の肩ストラップをズリ下げて、水着をみぞおちくらいまでめくり下ろすと、オッパイを? き出しにしてしまう結衣理先生。得点が入ると、オッパイ丸出しで跳ね回るように、行動条件設定と感情設定をクリップして送信してあるのだ。
「キャッホーッ。ウレシーッ。キャーッ。ヤッターッ」
ボリューム満点のオッパイをブルルン、ブルルンと揺らしながら、ポンポンを持った両手をバンザイするように突き上げて、リビングをピョンピョンと跳ねまわり、ウィニングランを披露する結衣理先生。それを見ながら、応援チームが失点してしまっている修介も、感慨深そうな表情をして、何度も頷いている。
「…………達都」
「なに?」
「今年の夏…………。最高に熱くなりそうだぞ」
修介の言葉を聞いて、達都は一瞬、吹き出しそうになったけれど、ニッコリ笑い返した。
「そうだね。まだ、夏はこれからだよね………」
<第5話に続く>
読ませていただきましたでよ~。
まさか知絵ちゃんが一番先生を気遣っている形になるとは・・・w
まあ、思春期の性欲なんてお猿さんでぅものね(偏見)。そら、同性の方が体を気遣えるものでぅよね。
体以外を気遣ってるとは言い難いけど(財産とか社会的な立場とか)w
今回知絵ちゃんをちょっと見直したのでぅけど、やっぱり知絵ちゃんにもナノマシン飲ませて制御して欲しいところでぅ(みゃふは猫でぅけど、お猿さんでもあるしw)
ほ、ほら、1対2+1よりか2対2のほうが収まりいいじゃないでぅか(言い訳)
とまあ、そんな戯言を言いつつ次回も楽しみにしていますでよ~。
であ