催眠塾 第十二話

デュエリスト

「これで俺のターンはエンドだ」
「わたしのターン、ドロー3、ジュエルスライムを除外。……モンスターを召喚準備、魔法カードを1枚凍結、ターンを終了します。ゆーきくんのターンだよ」
 今俺は麻奈とカードゲームをプレイしている。
 このカードゲームは好きで結構プレイしているが、今日は塾の教室で遊んでいる。
 まあ、先生公認だからいいんだけど。
「俺のターン、2枚ドローして、リビングシールドを除外する。2枚魔法カードを凍結して……リビングソードで召還準備モンスターを攻撃」
「かかった!!召還準備モンスターはグリーン・リトル・ドラゴン。属性では負けているけど、魔法カード解凍!ファイアーブレス!!炎属性のブレス攻撃に!自分のフィールドが炎だから攻撃力増加!!」
「通れば、形勢逆転だね。でも通さない。魔法カードを解凍。竜鱗の盾。ブレス属性の攻撃力を0に」
「って、何そんな条件が限定的なカードを入れているの!?」
「いや、麻奈には言われたくないと思う」
 攻撃力が0になったグリーン・リトル・ドラゴンはリビングソードにダメージを与えられない。
 ブレス属性・魔法属性・遠距離属性・近距離属性の順番に攻撃順が決定するから、通っていたら何もできずにリビングソードはやられていた。
「う……これでグリーン・リトル・ドラゴンのHPは30に……」
「いや、魔法カード解凍!追撃!基本攻撃力20以下の近距離属性のモンスター1体はもう一度同じモンスターに攻撃することができる」
「え?と言うことは、リビングソードはフィールド属性が金だから攻撃力が強化されていて……」
「モンスターの属性もあるからね。HP-10で墓地行きだよ」
「え?グリーン・リトル・ドラゴンのコストが3だから3ダメージを受けて、わたしのライフがちょうど0!?わたしの負け!?」
 何とか勝った。ドローで引いたカードが竜鱗の盾じゃなかったら負けていた。
 でも、本当になんでこんなカードを入れているんだろう?確かにブレス攻撃は脅威だけど、発動条件が限定的なカードは必要無い時に手札にこられると、非常に邪魔。
 相手のデッキしだいでは本当にゴミカードと化すし。
「もう少しだったのになー、残念」
 そう言いながら、麻奈はシャツを脱ぎ、たたんで隣の机に置いた。
 俺たちは現在、このカードゲームの公式ルールで遊んでいる。一部ルールを変えているけど。

1・デッキの枚数は40枚。多くても少なくてもだめ。
2・サイドデッキの枚数は15枚。多くても少なくてもだめ。
3・1ゲームが終わったときにサイドデッキとメインデッキを自由に組み替えることができる。
4・前のゲームに負けたほうが次のゲームの先攻、後攻を決められる。
5・ゲームに負けたプレイヤーは着ている服を一枚脱ぐ。脱ぐものが無くなった場合、負けとする。その後、勝ったプレイヤーは負けたプレイヤーを好きにしていい。

 これが公式ルール。
 現在俺たちが遊んでいるルールで違うのは2と3。
 サイドデッキはなくても良い。というか、無い。
 1ゲームが終わったら、デッキ自体を好きに組み替えても良い。違うデッキに変えても良い。
 これだけ。
「うー、次は新しいデッキで勝負しよう」
 麻奈はパンツ一枚の格好でかばんを漁っている。
「じゃあ、俺もデッキを変えるね」
 俺は公式大会用に組んでいるデッキを取り出した。自分で組みうる最高のデッキ。
 いわゆるガチデッキ。このデッキの調整のため、悪いけど一気に勝負を決めさせてもらう。
「わたしはこのデッキ。さっきわたしが負けたから、わたしが先攻ね」
「どうぞ」
 最初はお互いに手札が5枚になるようにドロー。
「わたしのターン。ドローは無し、猫の侍を除外して……」
「って、ちょっと待て!そんなカードを入れてるの!?」
「悪い?」
 猫の侍のカード。確かに弱いわけじゃない。むしろ、強い。
 強いのだが、コストの割に攻撃力、HPは小さい。が、特殊能力は強力でうまく使えば、強いモンスターを一撃で墓地送りにできる。
「悪くは無いけど、1ターン目に除外するカードか?」
 麻奈はファンデッキを作るのが好きだ。だが、それで弱いわけじゃない。ファンデッキでありながら考えこまれたデッキを作り、勝負を挑んでくる。
 惜しむらくは、少々プレイングミスをすることが多いというところか。
 それでも、ハマったときは超強力なデッキが多い。
「続けるよ?モンスターを召還準備、ターン終了」
「俺のターン、ドローは無し。闇の使者を除外。モンスターを召還準備。ターンエンド」
「わたしのターン。2枚ドロー、フレイムキャットを除外。召還準備モンスターを召還。猫耳の女戦士」
 猫デッキですか。
 速攻タイプのデッキだろう。長期戦に持ち込めば、俺の勝ちだ。

 ……思惑通りに長引いた。長引いたのに、何で俺のほうが押されているんだ!?
「わたしのターン、4枚ドロー。デッキが残り少ないなぁ」
 速攻デッキの宿命、デッキ切れ。次かその次のターンでデッキが切れるはず。凌げば勝ちだ。
 怒涛のように攻撃が押し寄せてくるのだから。
 なるほど、初手でどちらかと言えば守備的な猫の侍を除外したのはこういうわけか。
「獣の爪を除外。うーん……」
 悩んでいる。多分、このターンで負けることは無いな。
「なんだ、桜田。右から2枚目と3枚目のカードを凍結すれば勝ちじゃないか」
 ちょ、先生!!
「小花先生、助言はルール違反ですよ!?」
「いいじゃないか、ハンデだハンデ」
「今日はたまたま俺が少し勝っているけど、勝率は5分なんだって」
 小花先生も、このゲームをやる。
 しかも、強い。カード資産もあるのだろうけど、それだけじゃあない。プレイングに隙が無い。
 俺なんか1回も勝てずに負けたことがあったからな。
「じゃ、魔法カードを凍結、即解凍。暴風雨。木属性・水属性に10のダメージ。金属性・土属性に20ダメージ。火属性に40ダメージ」
 俺のフレイムアーチャーが大ダメージを!!
 でも、フレイムアーチャーは遠距離属性。近距離属性のダメージを受けた相性の悪い麻奈のモンスターじゃ一撃で返り討ちにできるけど。
「もう一枚魔法カードを凍結、即解凍。木の葉のロッド。木属性のモンスター1体の基本攻撃力を10下げて攻撃を魔法属性に」
 終わったー!!
「先生~?」
「女の子には少しぐらい華を持たせてあげなさい。桜田なら自力で気づいただろうし」
「う~……」
 俺はズボンを脱いでパンツだけになる。
 これで俺もマナもパンツだけ。二人とも後が無い。
 次が最後のゲームになる。
 調整不足とはいえ、ガチデッキで負けるとは思わなかった。
 さっきのゲームで使えなかったカードを抜き、使えると思われるカードを入れる。
「こっちはいいよ。麻奈は?」
「わたしはこのまま同じデッキで行くよ」
「じゃあ、俺が負けたから俺が先攻で行くよ」
 まずはお互いにカードを5枚引く。
「俺のターン!!」

 さっきとほとんど同じ展開。長期戦にはなったが怒涛の攻めに押されているといった状況。
「俺のターン。2枚ドロー……!!」
 来た!!さっき入れたカードがようやく。
 しかし、これを凍結しても勝てるのか?
「サファイアプリンセスを除外。魔法カードを凍結、即解凍。逆恨み。モンスターが倒されて受けるダメージを倍にする。炎の槍士で猫の侍を攻撃」
「あぐ、一撃でやられた。逆恨みが出ているから、8ダメージ?痛すぎる」
「ターンエンド」
 これでできることはすべてやった。あとは起死回生のカードを引かれないことを祈るだけ。
「わたしのターン、3枚ドロー…………投了。わたしの負けです」
 勝った。本当に苦しい戦いだった。
「このデッキ、自信あったのになぁ……」
 ぶつぶつ言いながらパンツに手をかけ、ゆっくりと脱ぐとたたんで隣の机の上にほかの着ていたものに重ねて置いた。
「はい。脱いだけど、わたしはこれからどうしたらいい?」
「うーん、そうだなぁ……」
 俺が前に負けたときは敏感にさせられておちんちんを弄繰り回されて、射精しっぱなしにさせられたっけ。
「じゃ、まずはこれね」
 俺はカードホルダーから1枚のカードを取り出して麻奈に見せた。
「あ……」
 麻奈の両腕から力が抜け、瞳から光が消える。
 俺が見せたカードは催眠のカード。ゲームでは相手モンスター1体の攻撃力を下げるだけのカードだが、勝者が敗者に見せると催眠術を掛けることができる。
 俺も前に負けたときにこれを見せられてイきっぱなしの身体にされた。
 どうするか……。
「これから麻奈はいつもより何倍も感じる体になります。でも、イくことはできません。俺のおちんちんを麻奈のおまんこに入れたとき、我慢した何倍もの気持ちよさでイくことができます」
 こくん、と麻奈の首が縦に振られる。
「目を覚ましたら、今のことをすべて忘れてしまいますが、すべて本当になります。では、目を覚ましてください」
 ぱんっ、と手をたたく。
「むー、わたしに何をしたの?」
「それはこれからのお楽しみ」
 俺は麻奈の乳首を強めにひねる。
「ひぎぃいっ!!」
 がくがくと足が震え、麻奈のすじまんからとろりと愛液が流れ落ちる。
「はーっ、はーっ。な、なに?何をしたの?」
 かろうじて手はついていないものの、足は崩れ、ひざで立っている。
「立って。足を肩幅に広げて手を後ろで組んで胸を突き出して」
「え!?う、うん」
 小さな胸を張り、すじまんを突き出すような格好で立っている。
 カードホルダーから一枚のカードを取り出す。
 別に何のカードでもよかったんだけどコモンカードで何枚もダブりがあるやつを選び、麻奈のすじまんにあてがった。
「え!?」
「カードスラッシュ!!」
 一気にカードを引く。できるだけクリトリスに当たるように意識しながら。
「ひぃやあああぁ~っ!!」
 がくがくと震え、しじまんから愛液を流しながらうつぶせに崩れ落ちる。
 カードが愛液でべとべと。このカードはもう使えないな。
「な、なにこれぇ~……しゅ、ごい~……」
 ろれつも回っていない。前に俺がされた時と似たような感じかな?
 俺は麻奈を抱え上げると、教室のベッドに寝かせた。
「あ……」
 俺は麻奈の脚を開くと、すじまんに吸い付いた。
「ひあああぁぁああ~っ!!イグっ、イっじゃう!!ひぎいいっ!!……あれ?イけない!!なんでっ!?気持ちいいのにっ!!やめてぇ!イかせてぇ!!くるっちゃ……おかしくなっちゃう!!」
 まだ、許してあげない。でも、俺のおちんちんが勃ちすぎて、パンツがテントを張っている。俺のほうがあまり我慢できないかもしれない。
 じゅるじゅると音を立てて麻奈の甘い愛液をすする。
「イがせて……イがせてよぉ……お願いぃ……」
「どうしてもイきたい?」
 俺が尋ねると、涙とよだれでぐちゃぐちゃになった顔をぶんぶんと縦に振った。
「じゃ、イかせてあげるね」
 俺はパンツを脱いでおちんちんを麻奈のどろどろのすじまんに当てると、一気に貫いた。
「うあっ!!ああああああああ~っ!!」
 麻奈ががくがくと激しい痙攣を起こす。俺のおちんちんを痛いくらいにぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
「イっだ、またイっだ、イぎすぎてこわれひゃう~」
 麻奈の瞳がぐるぐると回転する。
「くっ、俺も、イくっ!射精すぞっ!!」
 どくどくどくどくどくどくどくどく、どくん、どくん、どくん、どくん……。
 俺が麻奈の膣に射精すと同時に瞳がぐるんと回り、白目をむいた。
 そして糸の切れた操り人形のようにがくん、と崩れ落ちた。
「ちょっと、やりすぎちゃったかな?」
 俺は真奈を起こして暗示をといた。
「むー、ゆーきくん、ひどいよぉ~」
 膨れる麻奈も可愛いな。嘘みたいだけど、俺の彼女なんだよな。
「すまん、すまん。でも、麻奈も前に似たようなことやっただろ?」
「う……」
 やっぱり可愛いな。いいなー、麻奈は。
「おいおい、そろそろ時間だから、風呂に行って体を洗って来いよ。」
 って、小花先生。小花先生のことをすっかり忘れていた。
「はーい」
「それはそうと、桜田、梅村、今度は先生とやろうな」
「う、面白いけど、先生は強いから」
 またあっさり負けそうで、怖い。
「もう、ゆーきくん、早くお風呂にいこっ。背中洗ってあげるから」
「あ、うん」
 俺たちは裸のまま教室を出ると廊下を走ってお風呂場へ向かった。

< 続く >

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