緑色の幸福 06. 陥落

06. 陥落

 52日目

 今日の液体の分量はかなり多くした。
 喫茶店での摂取量に近い位だが、徐々に揮発量が増し、終業時頃に最大量を摂らせるようになっている事と、彼女に適性が出来ている事からあの時のように乱れる事は無いだろうと予測する。

 終業の時間が過ぎ、社員達がみな帰宅して行く。
 俺はいつもの様にパソコンに向かい、残業する由を皆に伝えた。

 香はどうしようかと少し思案している様子だ。
 いつもなら先に会社を出て、俺が出て来るのを待ち伏せし、家に着くまでこっそり後をつけていたのだが、今日の残業は何時になるか分からないと伝えていた。
 かと言って他の部屋や店で待っていたのでは俺の帰宅時間が分からない。
 まさか何時間も寒空の下で待つだろうか?おそらくそれも厭わないかも知れないが、いつ出て来るか分からない俺を見逃さないとも限らない。
 しかし許容量一杯の成分を取込み発情しきった彼女に”今日はやめて帰る”と言う選択肢は無い筈だ。

 どうにも決心がつかず席でそわそわするばかりの彼女を興味深く観察しながら、俺は間もなく訪れる待望の時を心待ちにしながら適当なキーを叩き続ける。

 全員が帰り、二人きりになったのを確認すると俺は焦れたかのように ガタッ と大きな音を立てて立ち上がり、派手な靴音で香の席へと歩いて行った。

 俺に最後通告でも告げられると思っているのか、俺が近づいて来るのを感じながらも血の気の無い顔を上げる事も出来ず、ガタガタと大きく体を震わせている。

「片岡君!」

「ヒッ!ごめんなさい!ごめんなさい!許してっ....」

 俺は一層首を引っ込めて怯えている彼女の横に立ち、腰に手を当てて冷ややかに言った。

「何を謝っているんだい?」

 俺の優しげな問いかけにも彼女の震えが収る事は無く、顔を上げようともしない。

「ああ、ひょっとして靴下を持って帰った事かな?」

 香の肩がビクッと跳ねた。

「...それとも座布団の方かい?...ハンカチやゴミ箱の中身ってのもあったねぇ...
 あっ、そうか、便所に忍び込んで俺のうんちの匂いを嗅いだり、俺の椅子を君の汚い汁で汚してしまった事に対して謝ってるのか?!ありゃー確かに失礼だからねー」

 震える手を口に当て、大きく見開いた目でこちらを見上げながら言葉を無くしている彼女に対して俺はどこまでも貶める言葉を繋ぐ。

「おいっ!お前はどこまで俺に付きまとうつもりだ!この変態ストーカー女めっ!」

「ごっ、ごっ、ごめ....な...い」

 俺の豹変振りに驚きと絶望の混ざり合った表情を浮かべ、涙をぼろぼろとこぼしながら体中を激しく震わせて謝罪の言葉を絞り出そうとしている。

「そんなに俺の物が欲しいのか?それならこれでもくれてやるよ」

 俺は薄く茶色に染まった彼女の髪を掌一杯に掴み、頭を揺さぶりながら顔面に唾を吐き掛けた。

「あ、あり、ありがとう、ござい、ます」

 相変わらず悲壮な表情ではあるが、顔中に飛び散った俺の唾を大事そうに指ですくってはその可憐な唇へと運んでいる。

「けっ!あきれた変態女だな?おい!言ってみろよ”私は変態ストーカー女です”ってな」

 俺のその言葉と先程の唾液に欲情でもしているのか、彼女は泣き顔のまま息を荒げている。

「ごめ、ごめんなさいっ!ヒック...わっ.わた..わたしは..へん..へんたい..ストーカー..ヒック..おんな..です....ヒック...ああ、ゆるして...」

「おい、お前!どういうつもりで俺につきまとってんだ?..まさか俺に惚れてるってだけでここまではやらないだろう?何を企んでる?」

 もう殆ど彼女は堕ちたも同然だが、やはり彼女の心を縛るのは彼女自身で無ければならない。その為にも彼女には俺への想いを残らず告白してもらおう。

「わた、わたし..本当に、主任の事、愛してます..本当です!信じて下さい!.....私、嫌われてるの..分かってます。でも..どうしても忘れられなくて...主任の匂いを..嗅いでいたくて..主任の事感じられる物、何でもいいから欲しくて...ごめんなさい!もう二度としませんから!すみません、許して下さい!」

「ああ?君の”信じて下さい”は以前ホテルで何度も聞いたよ。でも、俺が調子にのってパンツ降ろしたら”いやっ、来ないでっ”なんて言うんじゃないの?」

「そ、そんな...あの時は..私..どうかしてたんです。私が主任の事、嫌だなんて言う筈がありません!
 こんなに想ってるのに...こんなに..愛してるのに...」

「おいおい”愛してる”なんて軽々しく言わないでくれ。寒気がするぜ、変態女がっ!」

 胸をチクチクと責め苛む罪悪感と女を隷属させる事への高揚感が渦を巻きながら俺の頭を痺れさせていく。

「ごめんなさい...あの..私..どうすればいいでしょう?...言って下さい。何でもします。
 会社をやめろっておっしゃるならそうします..もし...死ねっておっしゃれば...私....」

「その”何でもします”ってのも聞き飽きたよ。
 ああ”死ぬ”ってのは初めてだったな。おもしろそうだ。やってみるかい?」

 半眼で俺を見上げる彼女の表情は、驚いているのか思い当たっていたのか...感情を押し殺してはいるが何かから解き放たれたようにも見える。
 
 立ち上り俺に一礼をした香は、入口とは反対の方へ向かって歩きだした。

 俺には”おいおい、まさかそこまで”としか思えなかったが、彼女が窓を開け、片足を掛ける頃には、慌てて駆け寄り肩を掴んでいた。

「ちょ、ちょ、ちょっと待て!」

 振り返った彼女の目には絶望以外に何の感情も無く、死ぬことに躊躇いがあるとは思えなかった。

(ふぅぅっ..やっばー...もう少しで取り返しがつかなくなっちまうトコじゃねえか..)

「ちょっとここに座れ」

 冷や汗をダラダラと流しながら俺が促すと、意味も分からず香はそれに従った。

「お前の気持ちはよく分かったよ。だからと言って急に俺がお前を好きになれる訳じゃないが...もう一度だけチャンスをやろう...。
 お前が本当に俺に惚れていたのか?本当に俺の言う事をなんでも聞くのか?試してみよう...。
 それに合格したらお前を飼ってやってもいいぜ」

「”飼う”..ですか?」

 俺の予想外の単語にきょとんとした表情で言葉を繰り返す香。

「ああ、そうだよ。まさかお前、俺と男女の清いお付き合いがしたかったのか?それなら諦めな。俺がお前に惚れる事なんざありえねぇよ。お前はただ俺が楽しむ為だけになら牝犬として飼われる事ができるって事さ。それでもよけりゃ傍に置いてやってもいいが...嫌ならお帰りはあちらだ」

 そんな鬼畜の如き言葉にも関わらず、彼女の顔には急激に喜びの色が広がり、目をキラキラと輝かせながら俺に縋り付いて来た。

「いえっ!嬉しいです!ありがとうございます!精一杯がんばりますから、よろしくおねがいします!」

「けっ!ホントかよ?ま、いいだろ..やってみな」

「は..?はい、あの..何をすれば...?」

「ああん?言ってる傍から分かってねぇな、ったく!お前は俺の何になりたいんだ?言ってみろよ」

 彼女は惚けた頭で一生懸命に考えている。

「私は主任さんに楽しんで頂ける牝犬になりたいです」

「ん、そうだ。分かってんじゃねぇか。俺を楽しませたいんだろ?それなら何をするべきかその足りない頭でよーく考えな。俺に飼われたいんならな」

 全て彼女の頭で考えた行為を、彼女の意志でやらせる。
 それで彼女の身も心も俺の物になる...彼女自らが望んで...。

 おそらくあのホテルでの事を思い出しているのだろう。
 ゆっくりと立ち上がると、あの時と同じようにくねくねと体を動かしながら一枚ずつ衣服を脱ぎ去っていく。
 あの時と違うのは、俺に身体を晒せるというだけで浮かぶ心底嬉しそうな表情と、俺に触れようとしない事だ。それは未だに俺の逆鱗を恐れているのか、それとも俺の匂いを嗅いで我を失うのを懸念しているのか...。

 そして今は最後の一枚..パンティを割れ目に食い込ませ、俺に尻を向けて円を描く様に揺らしながらはみ出ている柔肉をヒクヒクと煽動させている。

「ははははっ!お前よく恥ずかしく無いもんだな?ここをどこだと思ってる?ついさっきまで同僚達が一生懸命仕事していたオフィスだぞ。こんな所 他の社員にでも見られたら俺まで変態だと思われるじゃねぇか!」

「す、すみません、私のわがままに付き合って頂いて...もし見つかっても主任さんにはご迷惑を掛けないように私がちゃんと説明しますから。もう少し、もう少しだけ...お願いします」

 どこまでも卑屈に成っていく彼女の精神は、最早俺に隷属する以外の道を閉ざしてしまったのだろうか。

「あの時みたいに躊躇するなよ。お前はもう女でも人でも無いと思え..お前はなんだったかな..言ってみろよ」

「はいっ!..わたしは、主任の飼い犬ですっ!主任に楽しんで頂くためだけに生きています」

「違うだろう。俺はまだお前を飼うって決めてねぇぞ。今はまだお前は野良犬だ。飼って欲しけりゃもっとケツを振りな」

「ああっ、すみません!こうですか?それともこの方がお楽しみ頂けますか?」

 既にヒモ状になっているパンティを前後にずりずりと動かしながら、自分の股間の間から俺に媚を売り続ける香。
 その摩擦と俺の視線だけですでにその隙間からはいやらしい汁が溢れ出している。

 この先も永遠に彼女を隷属させる為にはまだまだ貶める必要がある。それも彼女自らが選んだ道として...。
 美しい純愛など下らない理由ですぐに醒めてしまうものだ。
 俺との格の違いを刻み込み、俺に仕える事だけを至上の喜びとし、どんな非道な要求にも喜々として従う..そんな性欲処理玩具としての道を自ら進んで歩いて行くようにしなければならない。
 それ以外の感情は捨て去らなければならない。
 それ以外の道は無いのだと心に刻みつけなければならない...。

「まだまだだな。そんなケツ振りじゃすぐ飽きちまうぜ。もっといやらしい格好思い付かねぇのかよ。....で?...その布切れはいつ取るんだ?まさか恥ずかしいからなんて言わねぇよな?犬が」

「あっ!ごめんなさい、恥ずかしくないです!私、主任さんならどんな所でも見て頂きたいですっ!」

 慌ててパンティを脱ぎ去り、どろどろに溶けている自らの淫裂を俺の鼻先で大きく割り広げると股の間から俺を覗き込みながら言った。

「ど、どうですか?奥まで見えますか?私の恥ずかしい所、見えますか?」

「きったねぇおまんこだなおい!こんなもん見せられたって嬉しくねぇよ。お前今までどれだけの男を咥え込んで来たんだ?」

「あ、あの一人だけです。ごめんなさい..主任さんに捧げられなくて...」

「ちっ!処女じゃねぇのかよ。価値半減だな。触ってもいねぇのにだらだらと臭っさい汁を垂れ流しやがって、淫乱すぎだぜ。毎日どれだけオナニーしてるんだ?...そんな腐れまんこにゃあ俺のちんぽは挿れられねぇな」

 もう無茶苦茶な論理だが、俺の痺れきった思考は外道の演技に取憑かれ、彼女を貶める事に酔ってしまっている。

「あっ!すっ、すみません..これからはもっと綺麗にしておきます。オナニーも二度としません。だっ..だから...いつかは..主任さんと...」

「俺と、何だよ?まさか”結ばれたい”なんて言うんじゃないだろうな?家畜の分際で...」

「す、すみませ..ん..」

 そろそろ潮時か...あんまり堕とし過ぎて壊れてもらっても困る。やっぱり彼女の愛らしい人格は残しておきたいし、俺の我慢ももう限界だ。
 だが後一つこの実験には確認する事が残ってる。
 俺が直接とことんイかせてやっても醒めないのか?...本当に精神改造が成功しているのなら、あの液体すらもう必要無い筈だが....

 そう考えた俺は、目の前にある彼女のいやらしい裂け目に指を突き入れ、グチャグチャと掻き回す。

「あ、あっ、あっ、あうっ、あん、ああああん、くぅっ、かっはっ、あっ、ううぅぅ..あっ..あっ..あっああああああああああああああああっ!」

 それだけで背中を反らし達してしまった彼女だが、まだまだ嬉しそうに俺の指を求めて腰を振り続けている。

 取り敢ずこの程度では醒めない事は確認済だ。

 その指を引き抜いた俺は次に、舌全体で淫唇をベロッと舐め上げた。

「かはっ!あ、あ、あ、あ、あ、あ......」

 俺の唾液が敏感な所に触れた事で、一瞬で頭を真っ白に飛ばす香。

 そんな彼女を引戻す為、べちゃべちゃに濡れたオマンコの両側で未だに円く揺れている白くかわいい尻を目がけ、掌を一気に撃ち降ろした。

 パチーーーン!

 部屋中に響き渡る音と共に驚いた彼女が振り返る。

「ああ..お前はなんだったかなぁ..」

 何が起こったのかは分からないが、俺が不機嫌そうな事だけを感じ取り、慌てて床に座り直した。

「はっ、はいっ!私は主任さんを楽しませる為の野良犬ですっ!」

「そうだったな..それなのにお前一人が楽しそうだな...」

「ごっ、ごめんなさい!あっ、あの.....どうか、その...わた..私の..あそこで..もっ、もっと..楽しんで...下さい。ど、どうかっ...そっ、それを..挿れて...性欲を...処理して下さい。私..本当に、何でもしますから!お願いします、お願いしますっ!」

「バーカ。”あそこ”とか”それ”とかじゃ分かんねえよ」

 香は、ダメ元で言ったつもりの嘆願に返ってきた声が拒否の物では無い事で、胸中に希望が一気に膨れ上がり、引きつった様な声を張上げた。

「はいっ!かっ、香の、おっ、おっ、おまんこにっ、主任さんの、おっ、おちんぽをっ、いっ、挿れて、くっ、くださいぃぃっ!」

「そんなに俺の餌が欲しいのか?」

「は、はいっ!欲しいです。主任さんの餌が欲しいですっ!下さいっ!」

 下からじっと見上げる彼女の表情は餌を目の前に”おあずけ”されたまさに犬のそれで、ハッハッと荒い息を漏らしながら舌先を覗かせている。

「いいか?勘違いするなよ。こいつは俺がただ性欲を吐き出す為にお前の腐れまんこを使ってやるんだ、ありがたく思え。間違っても”結ばれた”なんて思わない事だ」

「はい!私の様な汚ない体を使って頂けて幸せです。どうかお好きな所で主任さんの性欲を処理して下さい」

 その言葉から彼女を最低の所まで貶めた事を感じ取り、俺が今までぐっと溜め込んできた全ての物をようやく吐き出せる時が来た事を知った。

「おい、俺は”主任さん”じゃなく”ご主人様”だ。お前は”片岡香”じゃなく”俺の牝犬”だ。覚えておけ」

「はい、ご主人様!飼って頂けて嬉しいですっ!よろしくお願いしますっ!」

「いいぜ、来な」

「はっ、はいっ!ありがとうございますっ!....失礼します!」

 天にも昇る嬉しさを体中で表現しながら、椅子に腰掛けた俺の首にしがみつくとゆっくりと腰を落とし、自らの淫裂に夢にまで見たそれを取り込んで行く。

「あっあっはああぁぁぁぁぁぁん.............あがっ...かっ.....」

 挿入の瞬間に出された吐息の後、通常のSEXとはあまりにもかけ離れた背筋を貫く強烈な快感に、喘ぎ声すら上げられず、香は喉の奥をガラガラと鳴らしながら口をぱくつかせる事しか出来ないでいる。

 そんな、呼吸すらままならないでいる香を気遣う事も無く、乳房を鷲掴み、乱暴にこね回しながら腰を一つ突き上げた。

「かはっ..が..あ、あ、あ、あ、ああああああああああっ....」

 またもそれだけで香は達してしまったのだが、心地よい余韻に浸らせるつもりなど全く無い俺は今度は激しく、連続して突き入れた。

「がっ..くうっ..んく、ぐああああぅっ..はっはっはっはっはあぅぅっ..あがっ..く、うぅ..あ、あっ...かはっ.あっ..ああああぅっ..あんっ..あ、あ、あ、あぅ、あ、あ、あ、ああああううっ......」

 一突き毎に押し上げられ、絶頂から醒める事も許されず、その激しく暴力的とも言える快感の中で翻弄されるばかりの香ではあったが、心の奥底で感じる幸福感だけは はっきりと認識していた。
 歓喜の表情で口端から涎を、目から涙を流しながら、惚けたように天井を見上げ俺の膝の上でガクガクと飛び跳ねる。

 俺は動きを止め、そのまとわりつき、追い詰めてくる甘美な肉壷から一旦脱出すると、上に座っている香を抱き上げ机の上に押し上げた。
 香の細い足首を肩に掛け、我を忘れた瞳のままピクピクと未だに絶頂の極みを彷徨っている儚げな表情と白く美しい肢体を眺めながら今度はゆっくりと割り入っていく。

 胸の先にあるピンク色の蕾を指で摘まみ、グイッと引っ張ると乗馬を楽しむ様に一気に腰を前後させる。

「あっ、あはっ、くうっ、あっ、はっあああああっ、あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ....」

 圧倒的だった快感の中で乳首に刺すような痛みを混ぜられた事により逆に自我を取り戻せた香は、甘える様な視線を俺に向け、せつなく淫靡な喘ぎ声を漏らし出した。
 下から見上げるその瞳には間違いなく、俺への愛情と尊敬と、畏怖が宿っている。

 そんな香の表情を眺める内、性欲とは違う、俺の中で今まで無理に押さえ込んできた、切ない感情が大きくなってきた。

 そのかわいらしく小さく尖った顎を掴むと口を開けさせ、溜まっていた唾液を垂らし込む。
 それを嬉しそうに口内中で掻き混ぜ味わっている香の口を不意に俺の唇でふさいでやった。
 香は俺の予想外の行為に一瞬目を見開いたが、それがまさに俺の口付けである事を確認すると、喜びの表情を満面に溢れさせ、手と足を俺の背中に回し賢明にしがみつきながらその行為に酔いしれていく。

 彼女の舌は喜び勇んで俺の口内を駆けまわり、手足はもう二度と離すまいと力一杯しがみついている。腰は別の生き物の様に縦横無尽に動き回り、その中心で淫らに蠢く蜜壷はぐいぐいと俺の肉棒を奥へと引きずり込んでいく。

 今はもう俺が彼女を犯しているという感覚は無くなり、まるで巨大な軟体動物に取込まれ食されているような錯覚に陥っていた。

 俺にとっても夢にまで見た状況で、そんな彼女の淫らな攻めをいつまでもしのげる筈もなく、見る見るうちに頂へ追い詰められてしまった。
 自らの絶頂を止められない事を悟った俺は慌てて吸い取られている舌を引抜き、最後の仕上げを仕掛ける。

「香っ!射してやるぞっ!どこに欲しい?」

「はぁっ、あっ、ありが...あぅっ..とう..ござい..ま..すぅぅっあっ...どうか..なかに..かおりの...おまんこの..ああああっ..なかに..くらさい..いっぱい..いっぱい..だして....あうっ..くぅぅっ..くらさ...いぃぃぃっぃぃっ!」

「よし、いいだろう、香!その前にお前の立場を思い出せ!これからお前が墜ちていく所を俺に言ってみろ!お前がどうなりたいのかを告げていけ!」

「あああっ..は、はいぃっ!わっ、わたしは..ぐぅっ..ご主人様の..あうううぅぅっ.せいよくを..くっ..処理させて...いただく..た.め..だけに..いきてる..うくぅぅぅぅぅっが..はぁぁぁっ..きたない..めすいぬ..ですうううぅぅああああああっ..こっ、これから..は..ご主人様の..ために..うぐっくぅぅっ..どこ..でもっ..どんな..ことでも..させて..くうぅくんんんん..いっ..いただき...あっあっあっあっあっあああああうっ..ごっ..ご主人様の、くっ..ん..のぞまれる..ぐっ..めすいぬと..して...いっ..いっしょう..おそばに..おいて...あうっ...いただきたい..と..あああああぅ..おもって..まっ、まっ、ま、すううううぅうあああっあっあっあっああっあっあ、あ、あ、ごしゅじんさまぁあああああああああっ..」

「よし!よく言った香!今日からお前は俺の物だ!これからはお前はずっと俺の為に生きるんだ!いいか!死ぬまでお前は俺の物だ!忘れるな!お前の心に刻みつけろ!お前は俺の物になったんだ!」

 香の脳髄にまで染込ませるかの様にそれを何度も繰返しながら俺は腰の動きを最大限に加速していった。

「あっ、ああああああああっ...うれしいっっ!ごっ、ごっ、ごしゅじんさまぁっ、わっ、わたし...いっ..しょ..けんめ..なんでも...あがっ..がんばり..まっ..ああああっ..しぬまで..わたし..を..つかって...くっ、くだっ...さいっ..う..くっ..ぐっ..あっ、あっあっあっあっあっあああああうっあっ..うっ..あっあっあっあっあっあ..い、く...あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああっ......!」

 涎を垂らし白目を剥きながらも満面に喜悦の表情を讃えたままの香は、全身を大きく痙攣させ、悲鳴の様な雄叫びと共に絶頂のさらに彼方へと心を飛ばして行った。

< つづく >

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