(22) 切り裂かれたブラ
「セーターを脱ぎました」
梨華が、鋭次に報告する。鋭次が、満足そうにうなずく。セーターの下には、スリップやキャミソールといった類のものは着けていなかった。綺麗な白色のブラだけであった。
脱いだセーターでブラを隠している。
「よしよし。いいだろう。それでは、これは俺が預かる」
そう言うと、鋭次は、梨華から脱いだセーターを取り上げた。
「何をされるんですか! 返して下さい!」
梨華が、大きな声を出して訴える。
「なぁに、ちょっと預かっておくだけだ。何もしねえよ」
鋭次は、そう言って、金庫の方に向かった。そして、セーターを丁寧にたたむと、部屋のコーナーにある金庫に入れた。
「明日の夕方には、返してやるよ。安心しな」
そう言って、金庫の暗証番号を押して、鍵を閉めた。
(本当に返してくれるのかしら・・・)
梨華は、不安に駆られたが、鋭次が返してくれるのを願うしかなかった。
鋭次が、金庫の所から戻ってくる前に、引き出しから、何やら持ってきた様子だった。
鈍い鉄色の輝きがキラリと光る。
(何か、持ってきてるわ!!)
梨華が、不安がっていると、それは的中した。鋭次は、ハサミを持っていた。
(何をされるの!? 傷つけられるの!?)
怯えている梨華に対して、鋭次は、少し大きめのハサミを見せながら言った。
「これは、普通のハサミではない」
(普通のハサミじゃないって、どういう事?!)
梨華には、どういう事か、分からなかった。
「これは、洋裁バサミだ」
鋭次が、静かに言った。
「これは、普通のハサミより、布きれが、とても良く切れるんだ」
鋭次は、得意そうに説明した。
「これから、下着の解体を行う」
洋裁バサミをチョキチョキして、切る格好をする。
「そんな・・・やめて下さい!」
梨華が、切実に訴える。
「おっと! 動くなよ!! 動いたら、怪我するよ!」
鋭次は、梨華に動かないように言うと、ハサミを見せながら、梨華に近づいた。
「”抵抗するなよ。” 怪我しちゃ、危ないからな」
怖くなって、声が出ない梨華に、再び、暗示がかかる。鋭次は、そんな梨華に、
「それでは、解体し易いように、横になってもらおうかな」
と言って、座っている梨華をベッドに上向きに寝かせた。
これでは、”まな板の上の鯉”と同じであるが、梨華は動けなかった。
しかし、梨華は、怪我をするのが、怖くて、身体が動かないと思っていた。
いよいよ、下着の解体が始まった。梨華は、ベッドの上で、上向きに寝かされている。
可愛い白いブラが、ちらっと見えるが、梨華が両手で押さえて隠している。
「まずは、このブラから解体するとしよう」
鋭次は、大きな声で、梨華に宣言するように言うと、梨華の身体の上に乗りかかるように体勢を取った。
「いや・・・」
梨華は、鋭次が乗りかかってきて、抱きしめられるのかと思い、声を出した。
しかし、鋭次は、そんなつもりは、全くなく、ただ単に、ブラを切る為に、身体の上に乗りかかってきただけであった。そして、
「この手は、邪魔だな」
そう言うと、ブラを隠している両手を、左右に開かせた。
「それでは、ブラの解体を始める」
鋭次が言った。
「やめて下さい・・・」
梨華は、そう言うのが、精一杯であった。
洋裁バサミが、胸の谷間に近づいた。
「最初は、ここだ!」
鋭次は、そう言うと、ブラの胸の谷間を、紙を切るかのように簡単に、真っ二つに切った。
「いやっ!」
梨華が、両手を開いたまま、声だけで抵抗する。
「まだ、始めたばかりだぞ。あと、残り四ヶ所を切るまで、おとなしくしているんだ」
鋭次が、声を出す梨華に言う。
「次は、ここだ」
鋭次は、そう言うと、ブラの脇の下の部分を、左右とも切った。
これで、ブラは、前の胸の部分と、後ろの背中の部分の、前後二つに分かれた形になった。
「もう・・・やめて・・・」
梨華は、声を出して、お願いするだけである。怖くて、身体が動かないと思っている。
そんな梨華は、無視して、最後の切り裂きが行われる。
「最後は、これだな」
鋭次は、そう言うと、ブラの肩ひもを、左右とも切った。耳もとで、肩ひもを切られる音を聞いて、梨華はなんとも言えない怖さを感じた。そして、ハサミをベッドの脇に置くと
「仕上げは、これだ」
と言って、梨華の背中に手を回すと、ブラのホックを簡単に外した。
「これで、解体は終わりだ」
鋭次が言うと、梨華は、あっけなく終わって、ホッとしたような感じがしたが、ブラは、大変な状態になっていた・・・
まず、肩ひもと脇の下の部分を切られたので、ブラは、胸の前の部分と背中の部分との二つに分かれていた。
そして、それぞれが、背中はホックを外され、胸の谷間は切られているため、二つに分かれていた。
ブラは今、ただの四枚の布きれになっていた。オッパイの上には、切り裂かれた布きれが乗っているだけであった。
鋭次が、布きれになったブラを取ろうと梨華に近づく。
「ブラは、四枚の布きれになっちゃったね」
そう言って、オッパイの上に乗っている布きれを手に取って見せた。
「あぁっ! 取らないで! 見ないで!」
オッパイに注がれている鋭次の目を見て、梨華が、両手を開いたまま、声だけで抵抗する。
「きれいなオッパイだね。見られるのが嫌だったら、隠していいよ」
鋭次は、梨華が抵抗出来ないのを知って、優しく言う。梨華は、オッパイを隠そうとして手を持っていこうとしたが、動けなかった。
(胸を見られているというのに、まだ、怖くて動けないわ・・・)
梨華には、どうしようも出来なかった。
「また、怖くて固まっちゃってるんだね。その方が、俺も楽だけどね」
そう言うと、背中にある残りの二枚の布きれも取った。そして、四枚の布きれを見せて、
「こんなにバラバラになっちゃったら、もうブラとして使えないね」
と言った。
「ひどい! 私のブラなのに・・・」
梨華が、両手を開いたままで、文句を言う。
「お前は、明日の夕方まで、俺の言うとおりにすると、言ったはずだぜ」
鋭次が、強い口調で文句を退ける。
「でも・・・こんな・・・」
梨華が、納得出来ずに、何か言おうとする。 しかし、鋭次に見つめられると、梨華の目がとろーんとなって、命令を受ける状態になった。
『梨華、お前は、俺に、ブラを切り裂かれた事を何とも思わなくなる・・・俺に対する怒りは、無くなる・・・』
「はい・・・鋭次様・・・」
『ブラを切られて、恥ずかしいオッパイを見られている事だけを気にするんだ。』
「はい・・・鋭次様・・・んぐっ!!」
鋭次は、両手を開いて仰向けになっている梨華に、キスを行った。
この瞬間、梨華の目はとろーんとなり、鋭次への怒りが消えていき、ブラジャーを切られたという事実のみを受け入れるようになった。
キスが終わると、鋭次は大きな声で言った。
「俺が、ブラの解体をすると言ったんだ。お前は、言われるままになればいいんだ!!」
梨華にはもう、言い返す言葉が無くなっていた。
「それより、いつまで両手を開いたままで、オッパイを見せてくれるのかな? 恥ずかしくないのかな? ”抵抗してもいいよ” もう、ハサミも直したし、怖くないだろ?」
抵抗出来るようになるキーワードを言われ、梨華の暗示が解けた。
鋭次は、優しい声で言うと、梨華は、身体の力が抜けたような気がして、ゆっくりと手を胸に持っていき、オッパイを隠した。
(23) 切り裂かれたパンティ
四枚の布きれになったブラをベッドの横に捨てると、鋭次は、ベッドの脇にあるハサミを手に取った。
「さて、次は、何を解体してやろうかな?」
洋裁バサミをチョキチョキして、梨華に近づく。
「もう、やめて下さい・・・」
梨華が、怯えながらも抵抗しようとする。しかし、鋭次はそんな言葉には耳も貸さずに、
「解体を続ける」
鋭次が、静かに言う。
「嫌です・・・やめて下さい!」
梨華が、まだ、抵抗の言葉を発する。鋭次が、仕方なさそうに言う。
「それでは、スペシャルサービスということで、解体するのは、スカートかパンティかのどちら一つにしてやろう」
鋭次が、妥協案を出す。
「どちらも嫌です!!」
梨華が、鋭次の案を突っぱねる。鋭次は、梨華の返事を予想していたかのように、仕方なく、続いて言った。
「そうか。人がせっかく、選ばしてやろうと思ったのに、梨華がそう言うのなら、仕方ない。 それでは、このスカートは高そうだから、パンティにしてやろう。次は、パンティに決定だ」
鋭次が、梨華に言い渡す。
「では、スカートを脱げ」
「嫌です!!」
梨華が、即、返事したのを聞いて、鋭次は、
「では、スカートも切り裂くとしよう」
と言った。そして、ハサミをチョキチョキ見せる。
「そんなっ!! やめて下さい!!」
梨華が、怖そうにハサミを見て言う。
「では、脱ぐのと切り裂かれるのと、どちらがいいかな?」
「・・・・・」
「どちらかと聞いているんだ!」
鋭次に、大きな声で怒鳴られ、慌てて梨華が返事をする。
「脱ぐ方です・・・」
「そうか。それでは、スカートを脱げ。今すぐにだ!!」
鋭次に言われ、梨華は、スカートを脱ぎ始めた。
「スカートを脱ぎました」
梨華が、鋭次に報告する。パンティ一枚の姿で、脱いだスカートは、手に持っている。
「よしよし。それでは、これも預かる」
そう言うと、鋭次は、梨華からスカートを取り上げた。
「あっ!」
梨華が、少し、声をあげたが、どうしようもなかった。鋭次は、再び、金庫の方に向かうと、スカートを丁寧にたたむと、金庫に入れた。そして、金庫の暗証番号を押して、鍵を閉めた。
梨華は、今、パンティ一枚の姿で、ベッドの真ん中に座っている。
左手で、胸を隠し、右手は下半身を隠そうとしている。
「それでは、次は、パンティの解体を行う」
鋭次が、洋裁バサミを持って、梨華に近づく。
「いやっ!」
梨華が、ベッドの上で、後ずさりする。
「おっと、”抵抗するなよ。” 怪我しちゃ、危ないからな」
ハサミを見せながら、梨華に、キーワードを言う。
(あぁ・・・また、怖くて身体が動かない・・・)
梨華の身体が、動かなくなった。鋭次は、梨華を抱きかかえ、ベッドの中央に上向きに寝かせた。
両手は軽く左右に開いた状態で、胸は丸見えの状態である。
「今度は、三ヶ所切るだけだ。おとなしくしていろよ」
そう言うと、鋭次は、パンティの腰の横の部分に、ハサミを入れた。
プツン! パンティのゴムが切れて、もう片方の足にパンティが巻き付いた。
「いやっ!」
梨華は、パンティまでもが、切られたことに、とても不快に思った。どうして、ここまでされなければいけないのか・・・ しかし、そんな事を思っている間にも、ハサミは、梨華のもう片方の腰の部分に入れられ、プツン! と、切られるのであった。
「あぁっ!!」
梨華が、どうしようもない声を出す。
「最後は、ここだ!! 動くなよ。怪我するからな・・・」
鋭次は、そう言うと、パンティの股の付け根の部分を、チョキン! と切った。
「あぁっ! いやっ!」
梨華が、抵抗せずに声だけを出す。
「解体は、終わりだ」
あっという間に、パンティの解体は終わった。
梨華のパンティは、前の部分と後ろの部分の二枚の布きれになっていた。
鋭次が、二枚の布きれを取ると、
「パンティもこうなると、履くことが出来ないね」
と言って、布きれをヒラヒラとさせて見せた。
「ああ・・・こんなの・・・」
梨華は、パンティまでも切り裂かれてしまったが、何故か、鋭次に対する怒りの感情が芽生えなかった。ただ、パンティを切られたという事実のみを受け入れていた。
「ああ・・・恥ずかしい・・・」
梨華は、両手を軽く開いたままの状態で、自分の下半身を隠す事も出来ないままでいた。
それは、鋭次が、洋裁バサミをちらつかせているのが目に入ったからだ。
(あぁ・・・怖くて身体が動かない・・・恥ずかしいのに・・・)
そんな梨華の心を知ってか知らないかは分からないが、鋭次の行為が開始された。
「可愛いヘアだね」
そう言うと、梨華が抵抗をしないのをいい事に、ゆっくりと下半身のヘアを撫で始めた。
「あぁっ!! ダメっ・・・ああぁ・・・」
梨華は、そう言うのが精一杯であった。優しくヘアを愛撫され、声にならない、くぐもった声を出していた。
「ああ・・・ダメ・・・もう・・・やめて・・・」
しかし、梨華は、両手を軽く開いたままの状態で、無抵抗に愛撫をされていた。
ある程度、愛撫を実施した後に、鋭次は、梨華の下半身が濡れ始めている事を確認した。
(これくらいでいいだろう)
鋭次は、恥ずかしい声を出し、悶えている梨華を見て、暗示を解除する事にした。
「このハサミは、もう必要ないな!!」
梨華に聞こえるように言い、ベッドの脇にある机に、洋裁バサミを直した。
「”抵抗してもいいよ” 洋裁パサミも直したし、もう怖くないだろ?」
抵抗出来るようになるキーワードを言われ、梨華の暗示が解けた。
鋭次は、優しい声で言うと、梨華は、何も身に着けていない身体を、両腕で鋭次の目から隠すようにした。
< つづく >