催眠術師 鋭次02 (5)(6)(7)

第5話 召し使いの仕事、その1

 鋭次は、召し使いを引き受けてくれて、助かったというような表情をした。
 そして、理恵に、『これからよろしく』と、言った。
「召し使いの仕事は、簡単です。ご主人様、つまり、私の言うことを聞くこと。それだけです」
「例えば、”部屋の掃除をしてくれ”と言ったら、部屋の掃除をする。”庭の水まきをしてくれ”と言ったら、庭の水まきをする。”食器の後片づけをしてくれ”と言ったら、食器の後片づけをする。テレビなんかで、大きな家で、召し使いがいるだろ。それと、一緒のようなものだよ」
 鋭次は、召し使いの説明をした。
「本当に引き受けてくれるんですね?」
 鋭次は、念のため、もう一度、理恵に問いかけた。理恵は、大変であるとは思ったが、先ほどからの罪悪感と、これならなんとか出来るであろうという考えから、引き受けることにした。
「はい。召し使いをさせて下さい」
 理恵は、再び、はっきりした声で、答えた。
「それでは、この”召し使い契約書”にサインをしていただけますか」
 鋭次は、机の引き出しから、一枚の書類を持ってきて、いくつかの文字を書いた後、理恵に書類を渡した。
 書類には、『今日から、365日、杉本理恵は、野口鋭次様の召し使いになると誓います。ご主人様の言うことをなんでもお聞きします。』
 と書かれてあり、最後に理恵のサインをする所と、証人者の名前という欄に、いつの間にか、一子から五子の名前のサインがあった。
 理恵は、それを見て、何の躊躇いもなく、契約書にサインをした。そして、鋭次に渡した。
 鋭次はそれを受け取ると、その場にいるみんなに見せた。
 すると、一子から五子は、申し合わせた様に、声を合わせて、言った。
「私たちは、この契約書の証人者でーす!!」
「よし。それじゃあ、理恵ちゃんは、今日から、俺の召し使いだ。よろしくな」
 鋭次は、嬉しそうに言った。理恵は、その様子を見て、不思議な気持ちだった。
「はい。よろしくお願いいたします」
 理恵は、そう言って、ペコリと頭を下げた。

「それでは、召し使いの証として、”誓いのキス”をしてもらおうかな」
 鋭次は、理恵に最初の命令を下した。
「キス? ですか・・・?」
 理恵が、鋭次に問い直す。
「そうだ。 召し使いの証の誓いのキスだ。 出来るよね?」
 鋭次は、あっさりと答えたが、理恵は男の人とキスをするということに、抵抗を感じているようであった。
 なぜなら、田舎の女子校に通っていた理恵は、男性と付き合ったことがなかったからである。
 このキスは、ファーストキスだからである。少し、躊躇っている。
「嫌なら、やらなくていいよ。そのかわり、この契約はなかったことにしてもらうからね。ソープランドにでも行って、お金を稼いでもらうしかないね」
 鋭次は、有無を言わせず、回答を言わせる。理恵は、仕方なく鋭次に従うことにした。
「わかりました。誓いのキスをします。鋭次様、お願いいたします」
 観念して、キスを受けようとした。しかし、鋭次はキスはしなかった。そして、
「俺のことは、”ご主人様”と呼ぶんだ。 わかったな!!」
 と、強い口調で言った。
「は、はい。わかりました。ご主人様」
 驚いたように、理恵が返事をする。
「理恵ちゃんは、俺の大切な花瓶を壊してしまったんだよ!!」
「はい・・・申し訳ありません・・・」
 この事を言われると、理恵は謝るしかなくなる。そして、罪悪感で気持ちが一杯になる。
「俺の事を聞いてもらわないと困るなあ」
(鋭次様・・・ご主人様に・・・キスをしなくちゃ・・・)
 理恵は、鋭次に対して、キスを受けるような仕草を見せた。 しかし、鋭次からは、別の命令が下った。
「理恵、お前から、俺にキスをするんだ。」
(そう、私から、キスをしなくちゃ)
「はい。ご主人様」
 理恵は、自分から、ご主人様にキスをしたのであった。キスの仕方が分からないので、唇を合わせるだけのおとなしいキスであった。
「キッス!キッス!」と、冷やかす三子を注意し、鋭次は、優しくキスを受けてやった。
「これでよろしいでしょうか?」
 理恵は、ファーストキスの相手に、問い合わせた。
「いいだろう。よく出来たね。これで理恵ちゃんは、俺の召し使いになったよ」
 鋭次は、満足そうに言った。それから、次のように言った。
「これから、みんなに面白いものを見せてあげるよ」
 いったい何を見せるというのだろうか?
 注意してみんなが、鋭次のほうを見ると、鋭次は、呼び鈴を鳴らした。チリンチリンと、優しい鐘の音がする。
 しばらくすると、最初にこの家に来た時に出迎えた、召し使いらしい女性が現れた。

 ピンクのエプロンをした、お嬢様っぽい女性が現れた。エプロンの下には、メイド仕様の白いブラウスに、赤色で、黒と白のチェックの模様が入ったスカートを履いている。綺麗なツヤのある髪の毛の上には、メイド仕様のフリルの付いた可愛い白いヘアバンドをしている。
 彼女を見た一子が、何かに気づいたようだ。
「あなた・・・高井さんでしょ? やっぱり、そうだ!!」
 召し使いの顔を覗き込み、確認している。
「どうしたの? 知ってる人?」
 二子が、一子に問いかける。
「ええ。知ってるわよ! だって、学部は違うけど、同級生ですもの!」
「良く知っていたな。やはり、一子は知っていたか」
 鋭次が言う。
「2年生より上の人は、だいたい知ってるんじゃないかしら。特に男子学生はね!!」
 一子が、嫌みっぽく言う。
「そんなに有名な人なの?」
 三子が、一子に問いかける。
「ええ。この子、”高井 真美子”さんは、去年の美人コンテストで、決勝まで進んでたからね・・・すごい人気があったのよ。優勝したのは、別の子だけどね」
「ふーん。そうなんだ・・・」
 三子が、感心したように、真美子を見る。よく見ると可愛い顔をしている。人気があるのもうなずける。そして、いかにもお嬢様という感じがする。こんな無垢な女性が、どうして、鋭次の召し使いをしているのかは、知る由もなかった。
 そんな様子を見て、一子が、皮肉っぽく、真美子に問いかける。
「どうして、あなたが、鋭次さんの召し使いをしているのよ!? やっぱり、お金が目的なの?」
「いいえ。お金はもらっていません・・・」
 真美子が、控えめに返答する。
「真美子から、”召し使いをさせて下さい”と、言ってるんだよな?」
 鋭次が、召し使いに返事をさせる。
「はい、ご主人様。お金はいりませんから、真美子から、『召し使いをさせて下さい』と、お願いしています」
「すごいのね。無償で、鋭次さんに尽くすなんて・・・」
 一子が感心をして、可愛いお嬢様を見る。
「”無償”ってわけじゃないぜ。ちゃんと、ご褒美は毎日あげているよ」
 鋭次が、口を挟む。
「真美子は、そのご褒美を欲しさに召し使いをしているんだよ。なっ?そうだよな?」
 鋭次が、真美子の方を向くと、真美子は恥ずかしそうに首を縦にふった。
「ご褒美ってなんなのよ?!」
 一子が、気になって、問いかけた。鋭次は、真美子に言った。
「教えてやってもいいか?」
「そんな・・・恥ずかしいです・・・」
 真美子が、少し頬を染めながら、返答した。それを見て、一子は、とても気になり、ご褒美の内容を聞かずにいられなくなった。
「教えなさいよ!!」
 一子は、去年の美人コンテストで、決勝まで行った可愛いお嬢様に対して、強く言った。同級生なので、遠慮せずに、強く言った。
「それじゃあ、教えてやろう」
 鋭次が、一子の強い問いかけに対して、返答した。
「そんな、ご主人様・・・」
 真美子が、困ったような表情を見せる。
「なぁに、少しヒントを言うだけだよ。直接、答えは言わないから、安心しろ」
 鋭次は、召し使いにそう言った。
「それじゃあ、一子に、ご褒美のヒントを教えてやろう。ヒントは、ミルクだ」
「ミルク?!」
 一子には、まだ答えが、分からないようだ。首を傾げている。
「第二ヒントだ。ミルクはミルクでも、俺のミルクだ。これで、分かったかな?」
 一子の顔が、真っ赤になっている。目は、鋭次の下半身の方を向いている。鋭次の立派であるだろうと思えるものを見て、真っ赤になっている。完全に答えが分かったようだ。
 真美子も、今のヒントでは、誰でも分かってしまうだろうと、あきらめていた。しかし、一子は、真美子の予想とは、違う言葉を発した。
「まだ、ちょっと、分からないわ。もう少しヒントはないの?」
 それに、続いて、鋭次が言った。
「それでは、第三ヒントといこうか。真美子が、上の口と下の口で、おねだりするんだよ。これで、分かっただろ」
「ご主人様。もう、それ以上、言わないで下さい・・・」
 真美子が、自分が毎日している、おねだり行為を言われて、恥ずかしそうに止めようとする。しかし、それを見て、一子は、なおも続けた。
「まだ、分からないわ。もう少しヒントがほしいわ」
「仕方のないやつだな。それじゃあ、最後のヒントだ。これで、分からなかったら、後は自分で考えるんだな」
「分かったわ。よく分かるヒントにしてね」
 一子は、わざとらしく言った。
「真美子は、寝る前になると、毎夜、俺のスイートベッドに来るんだ。薄いキャミソールとパンティを身に着けてな。それから、パンティを自分から脱いで、俺に抱き付いてくるんだよ。そして、”今夜もご主人様のミルクを飲ませて下さい”って、おねだりするんだよ。これで、分かったかな?」
 鋭次は、一挙にヒントを言った。先に、言葉を発したのは、真美子だった。
「ご主人様!! どうして、ご褒美の答えを言われるのですか!!」
 真美子は、自分のご褒美が、ここにいる全員に知られてしまった事について、たいへん、ショックを受けているようだった。しかし、鋭次は、素っ気なく、
「そうか? 俺は、ヒントのつもりだったんだがな」
 あっさりと言った。
「ふーん。そうなんだ。高井さんって、鋭次様のミルクのご褒美が欲しくて、召し使いをやっているんだぁ」
 一子が、軽蔑したような目つきで、真美子を見た。

第6話 召し使いの仕事、その2

「それじゃあ、お待たせ。みんなに面白いものを見せてあげるよ。ふっふっふ。召し使いの役目を見せてあげるよ」
 そう言って、鋭次は、みんなにリビングのソファで、くつろぐように言った。
「それでは、真美子。こちらに来るんだ」
「はい、ご主人様」
 召し使いをみんなの前に立たせる。何が始まるのか、各人が、気になっている。特に、理恵は、召し使いの役目と言っていたので、とても気になっている。
「この家の主人である俺は、召し使いのことを良く知っておく権利がある」
 一子が、うんうんと首を振って同意する。
「時々、召し使いでいるんだよ。黒色のパンティや黒色のブラを着けたり・・・中には、赤色の下着を着けている女の子がいる!!」
 二子が、信じられないというような表情で驚いている。
「何を考えているのか、分からないが、品が悪い女だと思わないかい?」
「何なのかしら?! ほんとっ!! 最悪の女だわっ!!」
 三子が、納得して、同意する。理恵も、その意見には、同意出来るものがあった。
「そういう事で、変な下着を身に着けていないか、確認すべきだと思う」
「確かに、そうね・・・」
 四子が、鋭次の説明に、”間違いはない”というような感じで、うんうんと頷く。

 一通りの鋭次の話が終わり、本題に移る。
「それでは、まず、パンティの検査だ。召し使いが、変なパンティを履いていないか確かめておかないとな。この前みたいに、黒色の下着を着けていたら、許さないからな!!」
 そう言って、召し使いに命令を下す。
「真美子、今日はどんなパンティを履いているんだ?」
 いきなり、恥ずかしい命令を言われる。一子から五子は、ざわめいている。
 しかし、召し使いは、恥ずかしそうにしながらも、いつものように返事をした。エプロンをしているので、少し邪魔ではあったが、エプロンを上手に持ち上げてスカートを両手で持ち上げた。そして、返答した。
「はい、ご主人様。今日は、”ピンク色のリボン止めパンティ”を履いています。どうぞ、ご確認して下さい」
 この場に複数人の同世代の人間がいるにもかかわらず、召し使いは、スカートを持ち上げたまま、パンティを見せて、恥ずかしさに耐える。それは、ご主人様の確認が終わるまでは、スカートを下ろすことは禁じられているからである。
 綺麗なピンク色の布地のパンティであるが、横のゴムの所がリボンになっている。水着のビキニの様に、蝶々結びで止めてあった。
「可愛いパンティだね。そのリボンをほどいていいかな?」
「リボンを外されると、パンティが・・・そのようなご命令には、従う事は出来ません」
 召し使いは、理不尽な問いかけに、困ったように返答した。
「そうか、仕方がないな。じゃあ、いいよ」
 真美子は、鋭次が諦めてくれたのかと思い、ホッとしたのも、つかの間であった。

「それなら、一つ、ゲームをしようじゃないか!!」
「ゲーム・・・ですか?」
 鋭次の新しい提案に、召し使いは、どのような事を言われるのか、困惑していた。
「なぁに、簡単なゲームだよ。ゲームなら、断るような事はしないよな?」
「はい、ご主人様」
「じゃあ、ゲームの説明だ。今から、ジャンケンゲームを行う事にする」
「はい、ご主人様」
「ルールは簡単だ。俺と真美子が、ジャンケンを行う。五回勝負だ。真美子が、一回でも俺に勝てれば、真美子の勝ちだ。俺は、五回連続で勝てば、俺の勝ちとする」
「わぁー、とても、いいルールじゃない?!」
 真美子が返事をする前に、五子は、ルールの簡単さに、楽しそうに声を出す。
「真美子、それで、いいか?」
「はい、ご主人様・・・それで、このゲームで、勝つとどのような・・・」
 真美子が、少し、不安げに、ご主人様に問いかけた。
「ああ、そうだったな。真美子が勝ったら、100万円をあげるよ」
「わぁー、100万円ですって!!」
 四子が、ゲームの賞金があまり高額だったので、思わず声を出す。
「ご主人様、そんなに、いただけるのですか?」
 真美子は、少し不安になりながらも、みんなに分かるように確認の質問をした。
「ああ。約束するよ。じゃあ、俺が勝った場合の事も説明させてもらおうとするか」
「はい、ご主人様」
「俺が勝ったら、真美子が身に着けているパンティのリボンを外せるというのでどうだ?」
「そんな・・・そんなの・・・困ります・・・」
「なぁに、俺が勝てる可能性は、かなり低いと思うがな」
「ゲームを受けなさいよっ!!」
 一子は、この先、このゲームがどんな展開になるのか楽しみであり、同級生の真美子に、ゲームを受けるように声を出す。そんな一子を、鋭次が制する。
「五回勝負で、俺は五回連続で、勝たなければならない。これは、大変、難しい事だよ。真美子は、一回でも勝てれば、勝利なんだよ」
「でも・・・」
 召し使いは、まだ、ゲームを行う事に迷っている。さらに、鋭次が説明を行う。
「しかも、真美子は、一回でも勝てば、その後、五回まで、ゲームを続ける事が出来るんだよ。俺の勝ちが無くなっているが、ゲームは五回まで行えるよ。しかも、一回、勝つごとに、100万円をあげるよ」
「わぁー、なんていいゲームなの!! 私がやりたいくらいだわ!!」
 三子が、羨ましそうに、身を乗り出す。
「こんないいゲームなんかないわよ!! 早く、ゲームを受けなさいよっ!!」
 一子が、迷っている真美子を叱責する。
「ゲームをしてくれるよね?」
 鋭次が、優しく、召し使いに、問いかけをする。
「でも・・・」
 それでも、まだ、召し使いは、ゲームを行う事に抵抗があるようだ。
「ご主人様の俺が、ゲームをしようと言っているんじゃないか!! お前は、断る事は出来ないはずだがな」
 いつまでも、ゲームに応じない召し使いに、鋭次は、声を荒らげた。鋭次の声に、召し使いは、仕方なく、答える事になったのである。
「分かりました。ご主人様が、そうおっしゃるのなら、ゲームをいたします。よろしくお願いいたします」
 召し使いは、ゲームを行う事に同意したのであった。
「よしっ、それでは。ジャンケンの前に、ゴニョゴニョ・・・わかったな」
 鋭次は、召し使いに何やら、耳打ちをした。
「はい。ご主人様・・・」
 召し使いは、恥ずかしそうに、弱々しく返事をしていた。

 恥ずかしいゲームの始まりである。鋭次が、高らかな声で、開始の合図をする。
「これから、五回勝負で、ジャンケンゲームを行う。賞品については、先ほど、言ったとおりだ。それでは、始めるぞ!!」
 鋭次と召し使いが、向かい合う形になり、ジャンケンゲームが開始される事になった。
「それでは、一回目だ。ジャンケン、ぽい!!」
 鋭次は、チョキを出した。 少し遅れて、召し使いが、パーを出した。
「負けてしまいました。ご主人様の勝ちです」
 召し使いが、弱々しく言った。
「あの子、後出しで、負けたんじゃない?」
 四子が言った。
「そうかしら、ほぼ同時だったと思うけど」
 一子が、そんな事はないだろうと言った。理恵も、そんな感じは受けなかった。一子と四子のそんな軽い会話は無視され、恥ずかしいゲームは続く。
「それじゃあ、二回目のジャンケンといこうか。それでは、ジャンケン、ぽい!」
 鋭次は、また、チョキを出した。 少し遅れて、召し使いが、パーを出した。
「負けてしまいました。ご主人様の勝ちです」
 召し使いが、再び、弱々しく言った。
「また、あの子、負けちゃったわよ・・・」
 今度は、二子が言った。
「あーら、残念ね。せっかくのチャンスなのにね」
 五子は、つまらなさそうに、様子を伺っていた。
「それじゃあ、三回目のジャンケンといこうか。それでは、ジャンケン、ぽい!」
 鋭次は、チョキを出した。 召し使いは、パーを出した。
 召し使いは、いろいろと考えて、つぎは、グーを出そうか、チョキを出そうかと、真剣に考えている素振りを見せていたが、結局、パーを出したのである。
「負けてしまいました。ご主人様の勝ちです」
「あらあらあら、こんな事もあるのね・・・」
 三子が、なかなか、勝つ事が出来ない召し使いに同情する。
「真美子ちゃーん。がんばってー!!」
 一子が、同級生の応援をしているように見せる。理恵も、ゲームの展開にドキドキとしてきた。そんな周りの声は、気にせず、ゲームは続けられる。
「それじゃあ、四回目のジャンケンといこうか。それでは、ジャンケン・・・」
「ちょ、ちょっと、待って下さい・・・」
 召し使いは、次は、どのようにすればいいか、再び、真剣に考える素振りを見せた。このままでは、恥ずかしい結末が待っている。そのようにならないように、次は、どのような手を出せばよいのか、考えているようだった。
 しかし、鋭次の声により、そんな行為は、すぐに中断させられた。
「真美子、分かっているよな?」
「はい・・・ご主人様・・・」
「それでは、ジャンケンゲームの再開だ。それでは、ジャンケン、ぽい!」
 鋭次は、チョキを出した。 そして、召し使いは、少し遅れて、パーを出した。
「負けてしまいました。ご主人様の勝ちです・・・」
 一子達は、まるで、ビデオの巻き戻しを見ているようであった。
「どういう事なのかしら? まさか、わざと負けているの?!」
 三子が言った。
「そんな・・・あと一回、負ければ、パンティのリボンが外されちゃうのよ。そんな事する訳ないじゃない」
 四子が言った。
「でも・・・あの子、さっき、何か、耳打ちされてたわよ。それで・・・」
 五子が言った。
「いくらなんでも・・・」
 三子が言おうとしている時、鋭次の声がした。
「さあ。五回目のジャンケンだ。次に俺が勝てば、分かっているよな?」
「はい・・・ご主人様・・・」
 召し使いは、恥ずかしそうに、小さく頷いた。
「それでは、ジャンケン、ぽい!」
 鋭次は、再び、チョキを出した。 また、少し遅れて、召し使いが、パーを出した。召し使いは、あきらかに後出しで、負けてしまっていた。
「負けてしまいました。ご主人様の五回連続勝ちです。このゲームはご主人様の勝ちです。
 お約束通り、パンティのリボンは、ご主人様が、外してくださって構いません・・・」
 召し使いが、恥ずかしそうに、真っ赤になって、鋭次の勝利を宣言した。
「ふっふっふ。俺の勝ちか? じゃあ、勝利者の権利を使おうかな?」
「はい、ご主人様。リボンを外して下さい・・・」
「よしよし。最初から、そう言えばいいんだよ。でも、”ジャンケンの時のお約束”は、守ったから、許してやるよ」
 鋭次が、召し使いに対して言った。
「何なの? ”ジャンケンの時のお約束”って!?」
 三子が聞いた。
「なぁに、別に、”ジャンケンに負けろ”って、言った訳じゃないぜ。なあ、真美子」
 召し使いに言う。
「はい。ご主人様」
「じゃあ、なぜ、後出しで、負けてたのよ?」
 三子が言う。
「あの・・・別に、負けようとしてた訳ではありません。ただ、ご主人様との、”ジャンケンの時のお約束”を守っただけです」
 召し使いが答える。
「何なのよ。その、”ジャンケンの時のお約束”って!?」
 三子が激しく問いつめる。
「教えてやりな」
 鋭次が言った。
「はい。”ジャンケンの時のお約束”というのは、ご主人様とジャンケンをする時は、”いつもパーを出す”というお約束です。ただ、それだけです」
 召し使いは、言った。
「それじゃあ、絶対に、鋭次さんに勝てないじゃない!!」
 三子は驚きを隠せない。
「だが、普通にジャンケンをしているだけだ。”負けろ”とは言っていないぞ」
「でも・・・」
「普通にジャンケンをしているだけだから、真美子にも勝つ可能性はあるぞ」
 鋭次がピシャリと言う。
「でも・・・」
 三子が、まだ何か言いたそうにしているが、鋭次の目を見ると、反論出来なくなった。

 鋭次が三子に向かって、言い始めた。
「そう言えば、真美子とジャンケンゲームをして、負けたことがないなぁ・・・」
 三子は、黙って聞いている。
「こいつに、特製の浣腸をするので、ジャンケンで八回勝負、と言った時も、こいつは、八回連続で負けたっけ。その後、浴室が凄い事になったなぁ・・・」
 三子は、黙って聞いている。
「また、十回勝負で負けたら、オナニーをしろ、と言った時も、九回連続で負けて、十回目泣きそうになりながら、俺がチョキを出した後に、パーを出したっけ。その後、ビデオの撮影室で、俺の言うとおり、オナニーしたんだったな。あの時のビデオテープは、なかなかのものだぜ・・・」
 鋭次が、思い出したかのように、いやらしく笑った。真美子も、その時の事を思い出し、真っ赤になっていた。
「ご主人様・・・あの、あのビデオだけは、誰にも見せないで下さい。お願いします!!」
「さあ、どうしてやろうかな? せっかくだから、みんなに見てもらおうかな?」
「お願いです・・・あのビデオだけは・・・」
 真美子は、ビデオの事を出され、激しく動揺している。自分がオナニーをしているビデオを見られるのは、耐えられない恥ずかしさである。その事だけは、何としても、阻止しなければならないのである。
「ビデオをみんなに見られるのは、恥ずかしいかな?」
「はい、ご主人様。どうか、お許しを・・・」
「”恥ずかしいビデオを、学校中に、ばら撒いてやろうか?”」
 鋭次は、暗示催眠のキーワードになる言葉を言った。途端に、真美子の脳裏には、ビデオをばら撒かれない為に、どうすれば良いのかという事を思い出さされた。
「ご主人様。お願いです・・・あのビデオだけは・・・あのビデオだけは・・・」
 真美子は、鋭次にすがりつく様に抱きつき、懇願した。
「ご主人様。今夜、真美子は、ご主人様の言う事をなんでもお聞きします。ですから・・・どうか・・・」
 鋭次に、抱きついたまま、許しを乞う。
「”どうしようかな?”」
 鋭次の二つ目のキーワードに、真美子は、まだ許してもらっていない事を教えられた。真美子は、最後のお願いをするしかなかった。
「ご主人様・・・真美子は、今夜、ご主人様の”愛の慰め人形”になります。ですから・・・どうか・・・」
「ほほぅ・・・”慰め人形”ねぇ・・・それは、どうするんだ?」
 鋭次が、説明をさせる。
「はい・・・真美子は、今夜、ご主人様のベッドルームに伺います。そして、ご主人様に身に着けているものを脱がしていただき、可愛がっていただきます」
「脱がす時は、抵抗しないのかな?」
「はい、ご主人様。”慰め人形”の時、真美子は抵抗いたしません。ご主人様に脱がしてもらえるように協力いたします」
「ほほぅ・・・そうなのか」
「ご主人様に、身に着けているものを全てを脱がしていただくと、真美子の身体は、ご主人様のものになります。ご主人様の思いのままにして下さい。どんな事でも受け入れます・・・」
「どんな事でもねぇ・・・」
 鋭次が、感心したように、召し使いを見た。真美子は、鋭次に抱きついたまま、許しを待っていた。
「いいだろう。それで許してやるよ」
 やっと、鋭次の許しが出た。
「ご主人様、ありがとうございます。あの、ビデオの事は?」
「ああ、当分、誰にも見せないようにしてやるよ」
「ありがとうございます、ご主人様」
 真美子は、本当に感謝している様子であった。

 そんな様子を見ていると、三子は、もう何も言えなくなっていた。
「そういうことだ」
 鋭次は、三子に言うと、三子はおとなしくなった。
「それじゃあ、パンティのリボンを外すよ」
 鋭次が召し使いに言った。
「はい、ご主人様」
 召し使いは、おとなしく立っている。スカートの中に手を入れ、リボンを一つ外す。
「あっ・・・」
 リボンが一つ外れ、パンティが不安定な状態になる。
「それじゃあ、もう一つも外すからな」
 鋭次が召し使いに、そう言うと、もう一つのリボンも外された。鋭次がスカートから、手を出す時、内股の所を少し開かせるようにした。召し使いの足元に、パンティがヒラリと落ちた。
「こんな所に、パンティが落ちているぞ!」
 鋭次が、落ちたパンティをすぐに取り、わざとらしく言う。
「この家での、落とし物は、俺のものだな」
 召し使いに向かって言う。
「はい、ご主人様」
 召し使いが答える。
「では、このパンティは、俺のものだ。俺が、もらっておく」
 鋭次は、ポケットにパンティを突っ込んだ。

「それじゃあ、もう一度、パンティの検査だ。今日は、どんなパンティを履いているんだ? 返事の仕方は、わかっているな?」
 鋭次が、再び、質問する。召し使いは、スカートを、先ほどよりは、低いめに持ち上げて、
「はい。ご主人様。今日は、”ピンクのリボン止めパンティ”を履いていました・・・」
 と、返事した。
「履いていましただと? 今は、どうなんだ?」
 鋭次が、問い直す。
「今は・・・バンティを履いていません」
 召し使いは、真っ赤になって、返答した。
「そうか。ノーパンか。風邪をひかないようにな」
 鋭次は、召し使いのスカートをポンポンと叩いて言った。
「さぁーて、次は、プラの検査でもしようかな?」
 鋭次が、みんなの前で楽しそうに言った。

第7話 召し使いの仕事、その3

「じゃあ、次だ。真美子、今日は、どんなブラをしているんだ?」
 鋭次が、召し使いに対して言う。
「ご主人様。今日は、”ピンク色のフロントホックブラ”をしています」
「そうか。わかった」
 そう言うと、鋭次は、召し使いのブラウスの上から、胸元の谷間のあたりをパチンと弾いた。
「あっ!!」
「どうしたんだ?」
 鋭次が、召し使いに問う。
「ブラのホックが・・・」
 召し使いが恥ずかしそうに答える。
「どうした? ブラのホックが外れたのか?」
 鋭次が、白々しく問う。
「はい、ご主人様」
「それでは、俺が、ホックをはめてやろう!!」
「でも・・・」
「俺が、”ホックをはめてやろう”と、言ってるんじゃないか!! ご主人様の好意を受けられないって言うのか!!」
 鋭次が、語気を強くして言う。
「いえ、そのようなつもりではありません。わかりました。ご主人様。お願いいたします」
「よしよし。それでは、はめてやろう。最初から、そう言えばいいんだ。ブラのホックをはめるには、ブラウスのボタンをもう少し、外さないといけないなぁ・・・」
 そう言って、ブラウスのボタンを全て外していく。
「それじゃあ、ホックをはめてやるからな」
 鋭次の両手が、白いブラウスの中に入った。両手がフロントホックブラのホックに近づく。しかし、鋭次の手は、指はホックに触れてはいるものの、手のひらは、ブラのカップを掴んでいる。
「俺は、今、何をしている? 答えてみろ」
 召し使いに対して、質問する。
「はい。ご主人様は、私のブラジャーのホックをはめようとしてくださっています」
「よしよし」
 そう言うと、鋭次は、召し使いのオッパイをゆっくりと輪を描くように揉み始めた。
「あっ、ご主人様・・・」
 指はホックに触れてはいるものの、オッパイを揉む行為をしている事に間違いはない。
「どうした? 俺が何か、悪いことでもしているか?」
 鋭次は、召し使いに問いかける。
「いいえ。なんでもありません・・・」
 召し使いの返答に満足気に、続いて、乳首のあたりをクリクリしたりする。
「あーーん。ご主人様・・・」
 クリクリをされて、身体をくねらせて抵抗する。
「どうした? なぜ、動くんだ? ホックが、はめられないじゃないか!!」
 鋭次が、召し使いに注意する。
「でも・・・」
 召し使いは、何か言いたそうにしている。しかし、鋭次に、
「”ブラのホックをはめるまで、おとなしくしているんだろ!!” 返事は?」
 と言われて、おとなしくなった。そして、返事をした。
「はい。ご主人様。”ブラジャーのホックをはめていただくまで、おとなしくしています”」
「ほぉー。なかなか、いい心がけだ。もう一度、同じ言葉言ってみろ。そして、そのとおりにするんだ」
 ご主人様に言われ、召し使いが、もう一度、同じ言葉を繰り返す。
「はい。ご主人様。”ブラジャーのホックをはめていただくまで、おとなしくしています”」
「よし。それでは、俺が、”ブラのホックをはめるまで、おとなしくしているんだぞ!!”」
「はい。ご主人様」
 召し使いが返事をすると、ブラのカップにあった手のひらを、カップの中に滑り込ませた。
「あっ!! ご主人様・・・」
 オッパイを直接、触られて、声を出す。
「ブラのホックをはめるまで、おとなしくしているんだろ?」
「はい。ご主人様・・・でも・・・」
「ホックをはめるまでだよな?」
 そうして、やわらかいオッパイを直接、揉み揉みし始めた。そして、耳打ちをした。召し使いは、言われた言葉をそのまま言った。
「ご主人様に、ホックをはめていただくまで、抵抗してはいけないのですね?」
「そういう事だ」
 それに続いて、言ってはいけないことを続けて言う。
「あと、どれくらいで、ホックをはめていただけるのでしょうか?」
「そうだなぁ・・・ホックをはめなければ、いつまでも可愛がれるからなぁ・・・もう少し、可愛がってやるよ」
「あぁ・・・ご主人様・・・やさしくお願いいたします」
 召し使いは、恥ずかしそうに言って、ご主人様に身をまかせた。鋭次は、ブラのカップを左右に開き、オッパイを丸だしにした。綺麗な白い肌に、お碗形の柔らかいオッパイが、みんなの前で公開された。少女達は、同世代の女性の裸を見て、静かに見守っていた。鋭次が、ホックをはめようとする気は、全くない事は、誰にでも分かった。鋭次は、オッパイにキスをすると、ペロペロと舐め始めた。
「あんっ! ご主人様・・・」
 召し使いは、両手を後ろで組んだような体勢で、鋭次のされるがままになっていた。後はもう、鋭次のやりたい放題である。その後も、たっぷり可愛がられて、下半身が濡れてきた頃になって、やっと、ブラのホックをはめてもらい、ブラウスも着せてもらい、解放されたのだった。
「ご主人様、ブラジャーのホックをはめていただいてありがとうございました」
 召し使いは、ご主人様に感謝の言葉をのべた。

「あのまま、ブラウスとスカートを脱がしてベッドに連れて行くことも出来た。パンティも履いていなかったので、ちょうど良かったが、みんなの前なので、自粛することにしたよ」
 得意気に鋭次は、みんなに言った。その目は、理恵の方を向いている。
「これからの召し使いは、理恵ちゃんだね。よろしくな!!」
 理恵は、怖くなって目をそらした。
「ふっふっふ。理恵ちゃんは、これから、どうなるんだろうね。楽しみだね~」
 鋭次は、みんなの前で、言った。
「そんなっ!! 杉本さんは、もう既に、”召し使い契約書”にサインして、鋭次さんに”誓いのキス”をしちゃったのよ!! 今日からは、杉本さんが、あんな風にされてしまうの?」
 一子が、鋭次に、理恵の召し使いの契約を辞めれないかと尋ねる。
 鋭次は、選択の言葉を言った。
「それなら、花瓶の弁償金は、ソープランドで働いて、身も心もボロボロになっていいのなら、召し使い契約を解除してもいいよ」
 鋭次は、理恵に選択を迫った。召し使いに対する陵辱行為を見せられて、自分にも同じような恥ずかしい事を命令されるのは、目に見えている。こんな召し使い契約はとても受けられないと思った。
 その一方、ソープランド等で働くという事は、大勢の男に身も心もめちゃくちゃにされるのも、目に見えている。
 どちらを選ぶにしても、理恵には大変なことであった。理恵は、少し、考えようとしたが、それも、鋭次が指をパチンと鳴らすと、考える事は出来なくなったのである。
『ソープランド等で働くという事は、絶対にしてはいけない事である!!』
 理恵の脳裏に、”後催眠暗示”の指令が、浮かび上がってきた。
『鋭次様に誠意を示すためにも、召し使いを受けるべきである!!』
 理恵の脳裏に、強制的な感情が浮かび上がってきた。
 理恵の気持ちは、花瓶を落とした時に、既に操れる状態にされてしまっていたのだった。理恵は自分で考えた末に、”召し使いになるしかない”と決めたと思っていたのであった。しかし、それは、気持ちを操られて、そう決めさせられたのである。
 罠にはめられた美少女は、鋭次に服従の言葉を言った。
「理恵は、鋭次様の召し使いになります。どうぞよろしくお願いいたします」
「そうかい、それじゃあ、もう一度、”誓いのキス”をしてもらおうかな?」
「はい・・・鋭次様・・・」
 周りのみんなから、同情の声があがったが、どうしようもなかった。
(鋭次様の召し使いになるのよ・・・鋭次様の召し使いになるしかないのよ・・・)
 理恵は、鋭次の前に立つと、身体を引き寄せられ、腰に手を回された。唇を近づけると、鋭次の指令が出た。
「お前から、キスをするんだ」
「はい・・・鋭次様・・・」
 理恵は言われるがままに、キスをした。キスをする時には、何故か目を閉じたり、目を逸らす事が出来なかった。
 鋭次に見つめられたまま、キスをすると、理恵の目はとろーんとなった。
 理恵は、キスの直前に、催眠術の言葉を聞かされた。どんな言葉を聞かされたのかは分からないが、とろーんとなった理恵は、催眠術に従う状態になっていた。
 そして、キスをした事により、とても強い催眠術にかかってしまったのである。
(これで理恵は、鋭次様の召し使いになってしまうのね・・・)
(理恵は、鋭次様の・・・召し使い・・・着せ替え人形召し使い・・・)
(鋭次様の言うことは、なんでも聞かないといけないのね・・・)
(理恵は、鋭次様の・・・着せ替え人形召し使いになっちゃうのね・・・恥ずかしい・・・)
(お洋服や、ブラジャーやパンティを脱がされたら、どうすればいいの・・・)
(理恵は・・・鋭次様に、胸を触られても、大切な所を触られても・・・)
(ああぁ・・・どうして、こんな恥ずかしい事ばかり、考えてしまうの・・・)
(あぁん、召し使いは、裸になって、鋭次様とお風呂に入って・・・)
(あぁん・・・お風呂上りで、ベッドに上がるように言われたら・・・)
(今夜から、ベッドで、あそこを触られたり、舐められたり・・・)
(だめ・・・どうして、こんな事ばかり、考えちゃうの・・・)
 キスをした後、理恵は、自分でも分からないくらい、恥ずかしい事を想像していた。男の人の召し使いになるという事で、どんな事をされるのか想像しているのである。
『理恵、お前は、恥ずかしい事をされるのを期待する召し使いになるんだよ!!』
『お前は、今日から、”着せ替え人形召し使い”だ!!』
『着せ替え人形は、何をされても抵抗してはいけないのだ!!』
『今から行うキスにより、お前は、”着せ替え人形召し使い”になるんだ!!』
 キスの直前に言われた言葉は、理恵を辱める暗示であった。
 そして、キスをされた事により、とても強い催眠術にかかってしまったのである。

「これで、理恵ちゃんは、俺の召し使いだ。よろしくな!!」
「はい、鋭次様・・・」
「これからは、俺の事は、”ご主人様”と呼ぶように」
「はっ、はい。分かりました・・・ご、ご主人様・・・」
「そうだ、それでいい。それでは、早速、可愛がってやろう!!」
 そう言うと、理恵の柔らかい胸に手を伸ばした。
「あっ!! ご、ご主人様っ!!」
「どうしたんだい? ”着せ替え人形召し使い”の理恵ちゃん?」
 理恵は、自分が、先ほど思っていた恥ずかしい想像を思い出していた。自分が思っていた想像の事を言われて、真っ赤になっていた。そして、それを受け入れなければいけないと思うようになっていた。
「あっ、いえ・・・何でもありません・・・」
「そうか、それならいいんだけど」
 そう言って、理恵のブラウスの胸のボタンを、二つ三つ外した。清潔な白いブラジャーが見えた。すぐさま、そのブラジャーに鋭次の手が伸びて、胸を触ろうとした。
「あんっ!! だめっ!! ご主人様・・・お許しをっ!!」
 理恵は、抵抗して、鋭次の手から逃れようとした。
「着せ替え人形は、ブラやパンティを触られても、抵抗しないんだよね?」
「そっ、それは・・・」
「理恵が身に着けているものは、全て俺のものだ。俺は、自由に触ったり脱がしたり出来るんだよね?」
「は、はい・・・そのように・・・なります・・・」
「それじゃ、自由に触らせてもらおうかな」
「は、はい・・・あんっ!!」
 鋭次は、再び、ブラジャーに手を伸ばし、確認するように、胸を揉み始めた。
「あぁん・・・だめぇ・・・」
「ふっふっふ、可愛い、着せ替え人形召し使いだね」
 必死に愛撫に耐えている召し使いを見て、鋭次の征服欲は高まっていった。

 これで、一子から五子の役目は終わった。理恵は気づいていたかどうか分からないが、一子から五子の耳には、形や柄は違うが、全員イヤリングをしていた。
 そう。それは、以前に、美人銀行員の西川梨華 を陵辱した際に用いられた、リモコンイヤリングであった。そのイヤリングは、骨伝導式の精巧なイヤホンになっており、そこから聞こえるカセットテープからの鋭次の命令に従って、演技をしていたのであった。
 一子から五子は、既に鋭次のしもべになっており、鋭次の言う事を何でも聞くようになっていたのである。三日間にわたって、練習をさせられていた彼女達は、演劇部所属であり、カセットテープの指示通りに演技を行うように命令されていたのである。
 彼女達の役目は終わり、解放されるのであった。そして、今回、理恵を堕とし入れた演技は、すっかり忘れるのである。

< つづく >

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