書の未知 邪の道 満ちる未知

はじまりは生意気妹・アカネ

 ひょんなことから主人公・シロウの手元に渡った特別な力を持つマジックペン。
 マジックペンは書いた文字が、モノによっていろいろな形で効力を発揮するペンだった。
 缶詰に開かないと書けばなかなか開かない缶詰になったし、花瓶に割れないと書いたら普通より割れにくい花瓶になった。

 このいかようにも使えそうなペンを拾ったのは、何の因果かずるがしこさを一番の武器するような男・シロウ。高校生の彼は何か特別なにおいのするこのペンを拾うと授業中、机に「うんこ」書いた。そしたらたちまち机はにおい始め教室は異臭騒ぎで一時騒然となった。シロウだとの机だとばれなかったのは、やばいと悟った彼がすぐさま教室の壁にも「めっちゃうんこ」と書いたからだ。

 事態はシロウがどさくさにまぎれて誰にも気づかれないように書いた文字を塗りつぶして「めっちゃさわやか」と書いてなんとか収まった。授業が終わるまでにとなりの席のナカタニくんの背中に「濡れ衣」と書いたベックリマンシールを小さく切ったやつを張ってみた。すると授業が終わった後で、ナカタニの席のあたりから臭いがし始めたという話になって、シロウも同意すると「うんこ騒動」は見事、ナカタニくんのせいとなった。

 ペンの使い方をさっそく知ったシロウは次に購買で買った紙パックのコーヒーに「めちゃうま」と書いて飲んでみた。90円で最高のコーヒーを飲めて調子付いた彼はいろいろ書いて楽しみながらおおまかな使い方を覚えた後、ナカタニくんののネクタイをはずして気づかれないように裏に「教室入るときコケる」と書いて返した。ネクタイは布だったので水性質のペンのインクは少し染みてしまってボヤけた。するとナカタニくんは教室に入る時、何もないのにつまづいてコケそうになった。

 これをみたシロウはこのペンを早速エロいことに使ってやろうと思ったのであった。

 ズルい男・シロウはこのペンを使う標的を一瞬で定めていた。
 それは妹である。シロウが手を焼いている数少ない人物の中で最も仕掛けやすそうな女だ。

 妹のアカネはシロウと同じタイプで手口を知られていたし、シロウのオナニー現場をみたこともあるし、何かとシロウにとって嫌な存在だった。

 最近ではすっかりギャル化し、言葉づかいもムカつく感じになっていたので、シロウはさっそくこの女にいたずらを仕掛けてやろうと思ったのだ。

「おい アカネ。 パチンコで勝ちまくったし、缶コーヒーやるわ
 勝ちまくったし ブルーマウンテンだ 青い山だ スゲーぞ
 っていうか また口開いてんぞ」

 シロウは帰るなり、家にひとつしかないテレビで『無油のアナタ』のDVDをみて阿呆ズラさらしている妹に先制パンチをかました。

「うっさい 青い山とかサブいんだよ しねっ」

 アカネはそういうと受け取った缶コーヒーを開けてすぐに飲んだ。

「なにこれ!! めちゃウマじゃん! ガブガブ」

 アカネは缶の下に『めちゃウマ・ガブ飲み・部屋帰って寝ろ』と書いてあるのに気づかなかったが、気づいても兄につっこみを入れた後で飲んだだろう。アカネはコーヒーを飲み終わるとさっそく文字の指示に従って部屋に戻って寝てしまう。シロウの思うツボ

「アホウめ ソナタの負けじゃ・・・ ホホッ」シロウはとても嬉しそうなイタズラ坊主顔でよくわからんキャラになりきって妹の寝込みに近づく。さっそく足の裏に『絶対起きない』と書いてイタズラスタート。

 妹の裸は3年ほど見てなかったけど。別に興味はなかった。
 兄的には妹はしょせん妹だし、セックスしてーとも思わないのだが、妹で遊びたかったのでパンツをめくってケツに『裸になってヒゲダンス』と書いた―

 すると妹は目をカッと見開きベットの上で起き上がって脱ぎ始めた。目を開いたときシロウはだいぶピクッとしたが、その目をみて一瞬で安心した。妹の目は完全にうつろだったのだ。

 3年ぶりにみる妹の体はグッと発育していておっぱいといっしょに乳リンがデカくなっていたのが気になったが、肌もむっちりしていてだいぶエロく、シロウの下半身は兄でなく男になりかけた。金髪でギャルギャルしているのでシロウの好みではないのだが。

 妹は踊り始めたが無機質すぎて案外おもしろくなかったので、シロウは散らかった部屋のなかに転がっていたウェットティッシュでアカネのケツの文字を拭いて消した。文字が完全に消えると妹は「絶対に起きない」が発動したのか、その場で崩れ落ちてベットから落ちてタンスに頭を強打した。シロウは兄的にだいぶあせったが、頭を抑えて痛そうにした後、スースー息をして寝た状態になったのですぐに安心した。

 寝たままではおもしろくないと判断したシロウは足の裏の文字を消して、『兄に逆らえない・兄のいうことが正解・起こったことを覚えられない』と書き直した。

「おーい、起きろー」シロウはアカネの顔をペチペチとたたいたが一向に起きる気配がないので、両方の乳首をつまんでデカい乳リンが形をいびつに変えるくらいの強さでギュ~ッとひねった。

「あひゃうっ!」妹の体が乳首の衝撃で跳ねる。

「おー起きたか アカネ」

「何すんだ! アホッ っていうかおまえあたしに何してんだよッ」

 本来のアカネだったら、裸に乳首をつねられてるんだからシロウのチンコをけりあげるぐらいはやるのだろうが、残念ながらアカネには文字による命令が課せられている。アカネは兄の手をどかすこともできないし、軽く触れただけでぎゃーぎゃー騒ぐしかできない。

「何って おまえ俺がおまえの乳首つねるのって当たり前じゃんか」

「そ、そりゃ そうだけど・・・ 痛いんだよっ」

 アカネは余弱々しくシロウに訴える。絶対にありえない展開にシロウのテンションは跳ね上がっていた。

「そういやおまえさ いまのカレシ2人目だよな?
 やっぱ毎日セックスしてんの?」

「そんなの知るか!」

「え? 俺様の質問に答えない気?」

 ギリギリ制約のかかっていない部分だったためアカネが一時だけ素の自分で質問に答えることができたが、シロウもそれを理解しすぐさま「逆らえない」を適応した質問に切り替えた。

「セ、セックス・・・ 怖いしシタことない
 っていうかカレシ3人目だし」

「そんじゃセックスの練習してみるか~」

 シロウは別に妹となんかって気持ちもあったし現にムスコは興奮してなかったが、いろいろ楽しそうだったので悪ノリで妹の処女を奪ってやることにした。

「え~~ ・・・でもシロウだし 仕方ない・・・か」

「俺だっておまえとシタくねーけど 妹のためだからやってやるっつってんだよ
 おら 感謝しろ 感謝!」

「う~」

 シロウはここで何かおもしろくないと感じたのか考え始めた。

「・・・・・・? シロウ、どしたの?」

「うっせーな 考え中なんだよ。
 おめーは俺がいいっていうまでそこでオナニーしてろ
 いつもやってる感じでな」

「な オナニーって・・・
 うー しょーがないなー んじゃする」

「めちゃ激しくやれよ ソフトなのとかみてておもんないし」

「なんだよ! やるってば  やるよ、やりますー!」

「逆ギレかよ そういうのおもんねーなー
 おまえの趣味だろ? オナニーは 一回やり始めたら止まらないもんな。
 しかも俺に見られたら普通じゃ考えられんほど興奮すんだろ?
 俺とセックスしたいって毎日妄想してるせいで」

「そ、そうやけど・・・ あ・・・ンンッ」

『兄のいうことが全部正解』が発動し妹は急に感じ始める。

「しかも声がだんだん大きくなるっておまえホンマ変態よな
 ケツの穴とか使って しかも乳首自分でしゃぶりながらすんだもんな
 すげーよ アカネは」

「あふ・・・ンンンッ アアンンンッ!!
 わ、悪いか変態で! あうん! はあぁあああああんっ!
 はむ・・・ はむんっ ジュルジュル んはあっ
 シロウとセックスしたいんだもん! ああうう あんっ したいぃぃ」

 妹はいわれた通りに自分の胸を口でしゃぶり・ケツの穴を撫で回しながらオナニーをし始めた。声も大きくなってきた。しかも予想外のセリフ付きで

「おわ・・・すげ・・・

 見られながらオナニーすんの大好きなんだろ?
 しかも自分で自分のことマゾの露出狂のド変態とかいっていじめて余計興奮すんだもんな」

 シロウはいつも強気で悪態ばかりついてた妹がめちゃくちゃになってる様をみて、異様に興奮していた。

「あああああっ! 悪いか! アカネは露出狂のマゾのド変態だもん!
 んあああっ!! アカネはド変態! あふぅ」

 アカネの秘部はすでに熟し過ぎたの果実のようにジュクジュクになっていて、シロウのチンポもギンギンになっていた。シロウはすかさず『変態オナニー大好き』とベットの裏に書いておいた。こうしたらベットに触れる覚えていなくても実際にやったことのある変態オナニーをやるだろうと思ったからだ。

 シロウは試しに足の裏の文字を『起こったことを覚えられない』以外の文字を消してみた。

 しかし、よっかかってるベットの文字が適応されているのかアカネには変化がない。よっかかってるだけだと不安なのでシロウはカーペットの裏にも『兄がおかずのオナニーマニア』と書いた。

「おい、アカネ」ずっと変わらずオナニーをしつづける妹にシロウが話しかける。
「処女で妹なのに俺とセックスしたいのか?」

「あふう あひいっ したいっていってんじゃん!
 したいよっ シローとセックスしたい! アカネ、変態だもん!
 あああああっ いくうっ!―――ッ ッ ッ」

「うは、たしかに超変態だわ」

 びくんびくんと体がはじけイキながらも変わらずジュルジュルと乳をすすりながら「超変態だもん!悪いか」といいながらケツ穴とクリトリスをむさぼる妹に兄は感心していた。もはやタブーとかそういうのじゃなくてタダの遊びのような気になっていた。

 シロウは『起こったことを覚えられない』も消して、『性感倍増・性欲無限大・自己責任』と書いてみた。するとアカネがさっそく行動を起こした。

「ああああっ もう我慢できないって!
 あたしに入れてよ! シロウ!」

 妹は股間をまさぐりながらそのまま片手でシロウを抱きよせようとする。

「おにいちゃんって呼んでくれたら 考えてやってもいいぞ」

 ずっと前から『シロウ』とか『お前』呼ばわりだったシロウは妹を徹底的にらしくない状況に追い込んでやることにした。しかも『お兄ちゃん』って呼んでいたのをやめたのは間の悪いことにアカネがシロウのオナニーを目撃した後だ。本当に関係あるかはわからないが。シロウはそれからアカネの自分に対する扱いがぞんざいになったと感じているので、その妹が考えられないような変態オナニーをしながらおねだりをしているこの状況は最高に愉快だった。

「お、お兄ちゃん・・・ 入れてよ、ね?」

 アカネは困り顔で兄に懇願する。

「あー 嫌だなあ アカネとセックスすんのなんてなぁ
 第一妹だし いつも生意気だし 処女だし 変態だし・・・」

「ああんっ ごめんって
 アカネ 妹だし 生意気だし 処女だし 変態ンッ…だけど
 ね? お願いだからアカネとシテよ ね? お願い、…お兄ちゃん」

 片手で抱き寄せられた状態でのアカネの痴女&お兄ちゃん攻撃によって、触らなくてもほうっておいたら射精してしまうんじゃないかというほど興奮していたシロウはなんとか踏みとどまって、さらに状況を楽しんだ。

 これは全部アカネの記憶に残るし、アカネが全部自分の責任だと思うんだ。
 もっとアカネがぐちゃぐちゃになる状況を作ってやろう。

 おそらくアカネが男を知っていたらもうシロウは欲望を抑えられない状態になっていただろう。シロウのアレはすでにギンギンだし、目も理性が飛びかけている感じが出ていたというのに―

「じゃあ アカネが精一杯がんばってみろよ。
 おまえみたいな変態のイカれ女がどうやったらセックスしてもらえるのかさ
 ほらキスとか奉仕とか愛撫とかいくらでもあるだろ?やってみろよ」

「キス・・・あぁ・・・う が、がんばるよ
 シロ…じゃなくてお兄ちゃん・・・ チュッ」

 アカネはシロウの唇にすこし触れる程度の軽いキスをした。
 そう、アカネの性の知識はこの程度なのだ。シロウはアカネがセックスなんてあたりまえのようにやっていると思っていたのもあって、新鮮に真剣に感動していた。が、もちろん顔には出さずイジワル言葉をつづけた。

「おいおい、なんだそりゃ チュッて
 話になってねーよ 俺もう明日の宿題とかあるし部屋かえ…」

「やだっ!」

 シロウがブラフを仕掛けようとしただけで、アカネは絶望を感じたらしくもう一度しようとしたキスの勢いで思いっきり抱きついて兄を押し倒してしまった。キスは成立しているが、相変わらず唇が触れ合っているだけのキスだ。

 ギャルでいかにもシモネタオーケーっぽいキャラのくせして『無油のアナタ』なんてインチキ純愛ドラマばかりみていたアカネはキスの仕方が純粋に一種類しかないのだ。
 アカネはこんなに気持ちが高まっていて気持ちいい状態なのに兄に見捨てられてセックスができないなんて絶対にイヤだという気持ちになっていた。

 自分の何が到らないのかわからないアカネは、必死でシロウに尋ねた。

「ねえ、お兄ちゃん アカネ、何がいけんの?
 いわれたとおりキスしてるじゃん」

「おまえホンマにわかってねーのな。キスってのはこういうんを口だけじゃなくて脱がして体中にするのも入んだよ」

 シロウはわかっていない妹を本気でかわいいとかわいいと思いながらも、さらにエロイ状況を演出するためがんばった。

「!! クチュ・・・ンンンッ」

 アカネは兄からディープキスを受けると、女の本能でその行為のよさを感じたらしく、すぐさま自分から積極的に舌を絡め・唾液を混ぜ合わせ飲んだりした。はじめてのディープキスがよほどよかったらしくて、アカネはなかなかシロウを離そうとはしなかった。上からのっかかられているシロウはアカネのなすがままに長いキスを受け続け、たくさんの唾液を口に注ぎ込まれた。

 頭がボーッとしてきたもののキスをされっぱなしなのは男としてつまらなかったので、シロウは足を絡ませ全身でアカネの体を撫で回し始めた。アカネはキスの官能に酔いながらも兄の動きに呼応して自分も兄の体を撫で回し始めた。文字により感度倍増状態のアカネはキスしながらも相当感じているのか何度も軽くイッていた。

 だんだん本能が鮮明になってきたアカネは男の体と地肌どうしで肌を重ねたいと感じたらしくキスしたままシロウの服を脱がせにかかった。シロウの上半身はロングTシャツだったため簡単に脱がせたが、機転というものがない妹は下半身のベルトをはずそうという発想がなく強引にズボンを下げようとしてシロウはすこし痛がりながら、ベルトをはずし自分からズボンを脱いだ。
 妹はついにキスを口からはずして露出した兄の胸などをキスし始めた。

 最後のトランクスをそのまま顔のポジションを下げていって脱がしたアカネは自然と兄のでかいチンポと対面した。すこしひるんだアカネにシロウはいった。

「おら、それがおまえの待ちに待った兄のチンポ様だぞ
 キスの挨拶はまだか?」

「え・・・? これにもキスするの?」アカネはきょとんとした感じで言葉を返した。

「そうだ。 キスというかチンポはくわえこむんだ。そして、そこを全力で気持ちよく刺激することがセックスの相手に対する最大の礼儀だから気を付けるんだぞ。歯は絶対に立てちゃダメだ。よだれでダラダラにさせてジュルジュル音をなるべくならしてオシッコの穴から中身を吸い上げるようにキスするんだ。それを人はフェラと呼ぶ」

「え? お、おしっこ飲むの?」

「おまえは小学生かよ。 セックスといえばチンポ
 チンポといえば女のあこがれの飲み物ザーメンだ」

「ざーめん?」

「精液だよ せ・い・え・き ったく
 とりあえずいわれたとおりにやんないとお前は永遠にセックスできんからなっ」

「それは絶対にヤダ んじゃいくらだってチンポしゃぶちゃうもん
 ア…~んむ んんっ ぐちゅぐちゅ」

 アカネは相当セックスがしたいらしく、自分の秘部を俺の足にこすりつけて性感を高めながらフェラチオを始めた。完全にド淫乱女道を開拓させてしまったらしい。

 しかし、アカネのフェラチオ処女航海は難航していた。とりあえずいわれた通りにグチュグチュ音を鳴らしながらチンポをすすっているがそれ以上どうしていいかわかっていなかった。当然、シロウが助け舟を出す。チンポツするわけにはいかない

「手も使って シュッシュッてやんのよ んで口でもシュッシュッって感じで
 んで、よだれだらんだらんのを手にも付けてケツの穴とか金玉も撫で回すの
 んで口でシュッシュやるときは苦しくても口の中にチンポが全部入るまで咥えんの」

「い? こんなおっきいの口の中に全部入んないよ!」

「じゃあセックスできないぞ?」すぐに言葉を返す

「それは絶対イヤ。じゃあがんばるもん・・・んんんぶう んんむ・・・
 ぐっ・・・ ゲホッゲホッ!」

「セックスしたいんだろ? ほら咳ごんでもつづけるつづける!」

「わかってるよ! ・・・あ・・・んんんっ はむ・・・ん ジュル・・・・んぐ・・・」

 もともとファーストクラスのわがまま女のアカネは自分の欲求に忠実だった。そのためならどれだけでも大きな態度も小さな態度も取ったし、我慢もできた。

「うあ・・・」アカネのわがままフェラチオが加速的にウマくなっていくにつれ、シロウはときおり腰がピクつくぐらいになる性感の波に打たれていた。恥とか外聞がどこかにふっ飛んでしまっている分、アカネのフェラチオはとてもいやらしかったし、なにより激しかった。

 それどころか、元からの素質と文字の影響が合わさってアカネは兄が感じているのを察して挑発的に兄の目をみたりもして、心の底からフェラチオを楽しんでいた。アカネには一流の風俗嬢になれるだけの素質があるようだ。唾液の量も粘性がある上に一際多く、シロウのイチモツはアカネの唾液でローションを塗られたかのようにデロンデロンになっていた。

「んふ・・・ ねえお兄ちゃん んぶ クチュクチュ・・・
 めっちゃ気持ちいいんじゃない?
 ねえ? ・・・んんぶ ジュルジュル クチュン! 」

「あふっ ――クッま…まあまあってとこかな・・・
 まあいいんじゃねえのそんなフェラチオでも」

 シロウは感じているのを悟られないために強がったつもりかもしれないが、逆効果だった。
『そんなフェラチオ』呼ばわりされたアカネはさらにがんばってチンポへの刺激を加速させた。カリの部分や尻の穴あたりと玉袋の裏側のスジを舌でなめたり指で刺激してやると兄の体がぴくんと反応するのを感覚的に学習しアカネはそれらを組み合わせて積極的にシロウを責め立てた。そして自分が支配していると確信したような目で兄を見上げた。

「ね?気持ちいいでしょ? お兄ちゃん ぐちゅん・・・グチュクチュ・・・
 ほら、ここを・・・んぷ・・・こうしたらっ ジュルジュル」

「うひあっ ちょっそれはやばい うぅ・・・イッちまう・・・」

 妹の全力のフェラは兄を確実にエクスタシーに近づけていた。アカネは男がイッたらどうなるかは知らなかったが、自分がイク状態から想像し、是非とも兄をイカせて経験のないセックスの分野で兄を征服してやりたいと思っていた。

「ほらほら、こうやったら いいんでしょ? んん・・・グチュ」

「う、あ・・・あっ もうだめだ! イクッ!!」

 ドクンドクンドクンッ

 シロウの腰がピクピクと動いてペニスはありったけの濃いザーメンを嬉しそうに兄を見上げていたアカネの顔と舌に向かって放出した。

「ふあっ なにこれ? 熱いのが あむ・・・んんんっ」

 ザーメンについてなんの情報もないアカネは何の抵抗もなく顔と舌でザーメンを浴びていた。兄の興奮も相当だったようでザーメンの量は半端なく、アカネの鼻と右目とほっぺにかかり、口の中に入った分も粘性がたっぷりあったようでコッテリしている。

「はぁ・・・はぁ・・・ そ、そのザーメンを飲むことがセックスの礼儀だ。
 それを飲むと美人になれるんだぞ おいしいと感じるやつほど美人の素質がある」

 余裕のないながらもシロウは一応アカネに変な知識を植えつけることを怠らなかった。

「んは・・・ これ苦いし・・・なんかのどにひっかかるんだけど・・・うえ~」

「うえ~ じゃない。 ほら顔にかかったやつも手で取って飲み込むんだ」

 アカネは「は~い」といいながら顔についたザーメンを手で外してひとつひとつ食べていった。なんともエロティックな光景にシロウは再び分身をおったてかけていた。

「はい 全部食べたよ! セックスしよ、お兄ちゃん」

 もう完全に妹は壊れているのだなとしみじみ思いつつ、シロウはついつい妹が愛しくなってしまい起き上がって抱き寄せキスをした。自分の精液を味わいたくはなかったのでディープではなかったが、結局アカネがおもいっきり舌を絡めてキスをしてきたので関係なくなった。

「よし、ベットにねっころがれ」

 もう趣向なんてどうでもよくなってきてるシロウはすぐにでも妙にかわいくみえてきた好みとは違うはずのギャルの妹に挿入して一体になりたくなっていた。

「お兄ちゃん。 アカネ、早くお兄ちゃんのオチンチンがほしい」

 上になって正上位でこれからペニスをつきいれてやろうとしているシロウを見上げて、そこからひろってきたのだというような感動的なセリフをアカネは呼びかけていた。シロウはというと、もちろんその言葉に興奮をさらに高まらせていた。

「よし・・・ いくぞ アカネ」 言葉も完全にマジで趣向は感じられない兄・シロウ。

「いいよ・・・ お兄ちゃん」 うなずいて愛しく兄を見つめる妹・アカネ。

 兄が妹の割れ目に突起を合わせ、じょじょに挿入していく。
 すごくせまい肉のトンネルがぎゅうぎゅうとしめつける。
 イッたばかりじゃなかったらこの穴にぎゅうぎゅうとさせているだけでイッてしまうそうなぐらいそれの具合はよかった。きついながらもぬめぬめの壁をぐいと押しのけていくと、あるもの―処女膜にペニスが触れたのがわかった。きつそうに目を瞑る妹。前にも同じ経験のあるシロウはその記憶を思い出してすこし嫌な気分になった。チンポコが逆側にへっこみそうな気分になるぐらい血が出たり、ナイフで刺されたかのように女が痛がったり…

「お兄ちゃん・・・ もっといれていいよ
 処女・・・ 破っちゃって」

 献身的な妹に後押しされてそのままつっこんでしまいそうになるが、その前にそばに落ちていた例のペンで妹の背中に『痛みを全部気持ちよく感じる』と書いた。

「? どしたの お兄ちゃん・・・?」

「なんでもない。 おまじない おまじない そんじゃいくぞっ」

「うん・・・ きて・・・・・・・」

 シロウは少し腰を落としてアカネに体重を預け―――ッ

「んはあああっ あああああふああああっ
 いっ いま あふっ ああああ きもちいいいいぃいよおおぉおお!!」

 本当だったら余程痛かったのか、それが全部快楽に変わっているアカネはもっとその感覚を欲して、シロウをグイと抱き寄せた。ずぶずぶとせまい肉壁を押しすすんで肉の棒が熱い膣内へと侵入していく。

「うひゃああああああっ 痛ぐでぎもちいいいっ はあああっ いいよぉ
 もっと深く入って! おっきいチンポをマゾで変態のアカネに突き刺して!」

「う・・・ぐ・・・」シロウは焦っていた。予想以上の締め付けと、いままで経験した女からは想像できないぐらいの相性の良さ・感情の入り方――

 アカネは女が一番締め付けの強い処女喪失の時に痛みを快楽に書き換えてしまったので、何のおそれもなく、アカネの方から積極的に腰を振ってきていたくる。それらが合わさって、シロウは既に達しそうになっていた。

 せめてもっと妹の処女を奪ったのだから余韻に浸って征服感も味わいたかったのに、妹の膣壁はシロウの肉棒をようしゃなく千切れんばかりに締め付ける。チンポを飲み込もうとしてるかのように―

「奥まできて! 一番奥まで来てアカネをっ
 変態のアカネをもっと気持ちよくさせてぇ!!」

「う・・・ くあっ・・・ア、カネ アカネェ!」

 シロウは我慢できないことを悟り、肉棒をいっきに奥まで突き入れ最大の締め付けを味わった。せめてイクまでに腰のストロークを何回もしてやろうと、シロウは全力でアカネの中にできる限りの回数全力で分身を出し入れした。

 アカネはアカネの方でもう何度目の絶頂になるかわからないが、異様に気持ちいい痛みに病み付きになっていた。痛いのは普通だったら嫌なはずなのに、全部の痛みが嬉しくて・気持ちよくて、自分から処女を喪失して一番敏感になっている膣壁の部分を肉棒にこすり付けるように腰をひねりながら振って最高の痛みを味わっていた。ついでに開いてる手で自分の乳首を壊してやろうという気持ちで思いっきり爪を立てて捻ったが、それも涙とオシッコが同時にでそうなくらい感動的に痛かった。

「アカネ! もうイクぞ! 俺はイク!
 またザーメンをたっぷり出してやるからな!」

「うはああっ ザーメン出していいよ! 熱いザーメンを!
 んんあああ 痛いのが気持ちいいよぉおおおぉ ああっ
 こすれる痛さが気持ちいいの! 乳首つねるのが気持ちいいのお!
 ああっ アカネ 変態だよお! おにいちゃん、変態のアカネでイッてぇ!」

 ふたりとも隣の隣の家まで聞こえるんじゃないかというぐらいの叫び声といっていいぐらいの声をあげ、そのときを迎えようとしていた――

 ドクンドクンドックン

 大量の白く粘った欲望のカタマリがアカネの血とアカネ汁でグジョングジョンになった穴に注ぎ込まれる。ふたりの間には外に出すなんて発想は一切芽生えなかった。動物になっていたふたりは、そんな論理的な確認や倫理的な確認などすべてどこかにフッとんで行ってしまっていた。

 そしてことを終えたシロウは男性独特のイッた後のトーンダウンというのはなく、第3回目にいきたいけどもうそろそろ親が帰ってくる時間だなあ、ぐらいしか考えていなかった。やはり似たもの同士のふたりの相性は心も体もペンの文字による効果があったにせよ抜群だったのだ。

 シロウはアカネのワレメからだらしなくたれている精液やら何やらのとりあえずネトネトした汁をふき取っていった。そしてそのついでにアカネに書いた文字も『自己責任』以外はぬぐって消していった。
 アカネはというとまだ夢見心地で性欲無限大の文字が消えて若干のトーンダウンというか雰囲気の変化はあったものの、これからどういうセックスを最高の兄としていくかに考えをめぐらせていた。

「お兄ちゃん、アカネの処女奪ってくれてありがとね。
 こんなド変態のマゾ妹なのに・・・

 ご飯食べたら またしよ ね? あ、ダメだったらお風呂入った後とかは?
 風呂の中もいいよね? あと絶対寝るのは一緒がいい!
 寝ながらたくさんしよ っていうかしながら寝よ
 つながったまま寝たら夢の中でもセックスできるかな~?」

 シロウはとんでもない 怪物を起こしてしまったことをふつふつ感じていた。

 書の未知・邪の道はこれからも、満ちる未知なく続くのであった。

< おわり >

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