淫魔王転生 第5話 LV7

 かなめの娘、和美をしもべとしたことにより、僕は更なる力に目覚めた。
 昔から汚れ無き処女というのは、神や悪魔への生贄の定番だった。
 すなわち、邪神である僕への、生贄としても最適であったわけだ。
 早速その新しい力を試してみることにしよう。
 かなめの力を借りて。

第五話

Level-7  淫夢繚乱

雌獣たちの饗宴、あるいは狂艶

「はあん!お腹いっぱい!苦しいの!」

 机に手をつき、背後から僕に貫かれているかなめ。
 彼女の腹は妊娠したように膨らんでいる。
 子宮が破裂寸前になるまで、僕の聖液を受け入れているのだ。

「うふふ、お母さん、赤ちゃんできたみたい」

 妖艶に笑う少女が一人。
 僕のしもべと化して以来、小悪魔のように急成長した和美だ。

「あたしも赤ちゃんほしい。ご主人様にたっぷり種付けしてほしいなー」

 上目遣いにおねだりする和美。

「そうだね、いつか二人に僕の子供妊娠してほしいな」
「ホント!孕ませてくれるの!」
「ああ、そして女の子だったら並べて犯してあげる。男の子だったら一緒にお母さんを犯してあげる」
「えー、ご主人様じゃない男の子ぉ、でも、あたしとご主人様の子供だったらいっかなぁ」
「娘、息子、孫、あたしの家族、すべて、ご主人様の奴隷!ああ!うれしい!真様あ!私のすべて!捧げますぅ!だからずっと!もっとぅ!かなめをかわいがってぇ!」
「う!締まる!」

 インモラルな会話の内容に、かなめの肉体が反応する。
 貪欲に僕をむさぼろうとする。
 その反応がさらにかなめを快楽地獄に落とす。

「ああ、いきます!淫乱メス奴隷のかなめはいってしまいます!」
「僕もいくよ!」
「だめえ!お腹が破裂しちゃうう!」

 どぶっどぶり

 射精した僕の聖液が彼女の子宮からあふれ出す。
 金色のキラキラした光を含む白濁液が、彼女の膣口から流れ出し、床に置かれた鍋にたまる。

「ああ、あふれちゃうぅ、ご主人様の聖液あふれて出ちゃうのぅ」

 名残惜しそうに自分の体内から流れ出す液体を見るかなめ。その腹部も普通の状態に戻っていく。
 鍋の中身を指ですくってそっと舐め取る和美。
 その途端顔が紅潮し、呼吸が荒くなる。

「ふわあ!お兄ちゃんの白いの、いつもよりおいしぃのぅ!匂いも濃くってぇ、頭とオマンコに来るのぅ、和美、おかしくなりそうなのぅ!なんでぇ!」

 一舐めしただけで、白目をむき、よだれと愛液を垂らし始める和美。
 それを見て僕は実験の成功を確信した。

「うふふ、それはね、かなめさんのオマンコで絞り取った僕のミルクを、かなめさんの子宮で濃縮したからさ」

 そう、媚薬と最上級である僕の聖液、これを更にかなめの子宮で濃縮することにより精製した、究極の媚薬がこれだ。

 これをどう使うかって?
 もちろんこの館の女性たちに飲ませるにきまっている。
 どうやって飲ませるか。
 この館の住人の口に入るものを作っている人間は、すでに僕の支配下だ。
 早速命令を下すことにしよう。
 いや、そのまえに。

「おにいちゃ~ん。和美を助けて。オマンコオマンコオマンコ」

 壊れかかっている和美を何とかしてやらないと。

 その日の夕食はクリームシチューだった。
 そして僕の皿以外には特別な味付けがしてあったのはいうまでもない。

 その効果は早速その晩に現れた。
 僕はその夜、夢を見た。
 夢の中で僕は宇宙空間の様な空間にいた。
 闇の中で星の様な光の球が浮かんでいる。
 その無数の光の球の真ん中で、僕は力いっぱい頭を振った。
 僕の頭から無数の髪が抜けおちると、その髪の毛は無数の蛇に変わった。
 蛇たちは群れをなして光の球に襲いかかる。
 まるで卵子に群がる精子のようだ。
 蛇に襲われた光の球は、次々にその姿を変えて裸の女たちになる。
 蛇が女たちに巻き付いた。
 胸や太ももなど、女たちの肉付きが強調される。
 女たちは体を締め上げられ、なまめかしい苦痛の声を上げる。
 その声を聞き僕の聖根はいきり立つ。
 それに同調したのか、蛇たちは鎌首を伸ばしてさらに女たちを責める。
 ある蛇は性器や肛門に首を突っ込み、別の蛇は乳首や陰核、ペニスにかぶりつく。
 ……なんか妙なものを見た気がするが、まあいい、気にしないでおこう。
 女たちの悲鳴が快楽によるものに変わっていった。
 同時に僕の性感もひとりでに高まる。
 そして快感が頂点に達したとき。
 僕の射精とともに、足元から光の柱が天に向かって伸びあがり、僕を飲み込んだ。
 まるで僕自身が巨大なペニスとなり、天を貫いたようだ。
 あわせて女たちも絶頂の断末魔を上げた。
 さらにその場にいる人間全員の胎内に、蛇を通して僕の聖液と魔力が注ぎ込まれるのを感じた。
 白目をむいて失神した女たちは、再び光の塊となる。
 しかし今度は球ではなく、光の蛇だ。
 光の蛇となった女たちは地を這い、渦を巻くように僕に群がってくる。
 そしてそのまま光の柱となった僕に巻き付き、そのまま上へ上へと昇ってゆく。
 まるで竜巻のようだ。
 光の柱、あるいは巨大なペニスとなった僕は、女の肉に締め付けられるような快感を感じ続け、再び射精した。
 すると光がはじけ、気がつくと僕は一本の光輝く巨大な樹となっていた。
 根はしっかりと大地を固め、枝は天を支える。
 世界樹。
 そう呼ぶにふさわしい大樹だ。
 枝から芽が出て蕾となり、花が咲きだした。
 すべての花の中には“僕”がいた。
 花の中の“僕”には現実の僕と違うところがあった。
 みな、豊かな乳房を持ち、股間には男性器と女性器双方を備えていた。
 淫らな両性具有だ。
 しかし僕はそのことに、何ら違和感を感じない。
 夢だからではない。
 花にはおしべとめしべがあるからだ。
 ならば花の化身の“僕”が両性を有していてもおかしくはない。
 ぼんやりとそう考えていた。
 すべての花が開くと、また空から星の様な光の球が降ってきた。
 球は蜜を求める虫の様に花にとまる。
 すると光の球が人の姿になった。
 大半は女だが、二、三人男もいる。
 彼らは花の中でその体を誇示する“僕”を押し倒し、“僕”を求める。
 無数の花の中で“僕”に犯され、あるいは“僕”を犯す者たち。
 その快感の声が激しくなるにつれ、それぞれの花を中心に、さまざまな光景が蜃気楼の様に発生する。
 以前呼んだ宇宙論の本を思い出す。
 その本には、一つの宇宙から子宇宙、孫宇宙が生まれていく様子がイラストに描かれていた。
 あの景色も一つの世界なのだろうか。
 この時漸く僕は本能的に理解した。
 あの光の球や、その球が変化した人物は、媚薬を飲んだ人間たちの魂であり、“僕”とSEX、つまり一体化することにより、淫らな夢を作り出しているということを。

 僕は夢を覗いてみることにした。
 不思議なことに僕は夢の世界を外から眺めながらも、その夢の登場人物と同化していた。

 ある夢の中で、僕は草原を走る全裸の少女を追いかけた末に捕まえ、獣のように犯していた。
 またある夢の中では、一国の王となり、攻め滅ぼした敵国の女王を性奴隷にと調教していた。
 またある夢の中では、男女の幼馴染2人から思いを寄せられるという奇妙な三角関係を、3Pで解決していた。
 またある夢の中ではすべてを許す聖女の様な女性にしがみついていた。
 またある夢の中では……

 無数の夢の中には美夜の夢もあった。
 玉座に座った僕に、純白のウェディングドレスを着た姿で犯される姿を、地に伏した女たちに見せつけていた。

 夢の中の登場人物たちが絶頂に達すると、光輝く花弁が落ちる。
 地に堕ちた花弁はすぐに腐り、樹の肥やしとなる。
 そしてその肥やしは新たな花を咲かせる力になる。
 花はますます咲き誇って散ってゆく……

 永遠に循環する世界……

 むせかえる様な聖液と愛液の臭いで目が覚める。
 愛液?
 眠りに就く前には、誰か女性を抱いている僕だが、目覚めるときはいつも一人だったし、体はいつきよめられたのか、寝汗の匂いすらしなかったのに。
 疑問に思いながら、体を起こす。
 胸に違和感を感じる。

「!」

 視線を落とすと肉の球体が2つ。

「え、ええ!」

 あわてて鏡の前に立つ。

「あ、ああ!」

 鏡には見たことがない美しい生物が映っていた。
 その生物は男であり、女であった。
 男の美しさと、女の美しさが絶妙なバランスで共存していた。
 男も女も、一目で恋に落ち、欲望をいだくであろう妖しい美しさ。
 豊かな乳房は女性を主張し、細身だが引き締まった肉体は男性のものであり、目や唇はとろかすような色気を放つ。

「あ、あふう!」

 僕はまた一つ殻を破ったのだ。
 同時に鏡に映った僕自身に欲情する。
 とんだナルシスだ。
 鏡に駆け寄り鏡像の自分にキスをする。
 聖根を鏡に押し付ける。
 火照った体にひんやりした感触が気持ちよい。
 同時に、昨夜までなかったはずの肉つぼからとろりと熱い液体が垂れる。
 
「あ、はふぅ」

 両手で胸をもみ、乳首をつまむ。
 今まで感じたことのない感覚に震える。

 尻から尾を胸元に伸ばす。
 左右の乳房の間から右の乳房を一周し、先端が口元に届く。

「んむ」

 何のためらいもなく尾を、第二のペニスを口に含む。
 そしてそのままフェラチオを始める。
 初めての経験で、誰にも教えられたこともないのに、巧みに舌を使う。
 自分が奉仕された時の経験だけじゃない、本能のなせる技だ。
 右胸は尾に任せ、右手を股間にあてる。

「あん!」

 初めての女陰の快感。
 一層量を増した愛液をすくい取り、ペニスになすりつけてしごき始める。

「は!あぅ!はあ!」

 余りの快感に立っていることもできなくなり、尻もちをつく。
 鏡を見れば、巨大なペニスをたぎらせた美女が、僕を誘うように足を広げている。

 ペニスヲツキタテタイ。
 ペニスヲツキレイテホシイ。

 そんな欲望が高まってゆく。
 そして僕にはその欲望をかなえてくれるものがあった。

「ひあああ!」

 僕の尾が僕の女陰を貫いた。
 破瓜の痛みと、それにも勝る快感が僕を貫いた。

「んっ、お、おおう」

 両手で胸をもみしだき、虹の様に背をそらした僕の体に、自らの聖液が降り注ぐ。

 しばしのまどろみのあと、人の気配で目が覚めた。

「ま、真様…!」
「…おはよ、恵美さん」

 僕のひどい有様に言葉を失ったような恵美に、軽く微笑んで声をかける。
 真っ赤になる恵美。

「お、おはようございます」

 赤くなって目をそらす。
 なんか新鮮な感じだ。

「どうしたの?僕の裸なんてもう珍しくないでしょ?」
「で、ですが」

 恵美の視線が僕の胸とペニスを何度も往復する。
 息がどんどん激しくなる、眼が欲望の光を帯びる。
 そんな彼女の前に仁王立ちになる。

「汚れちゃった。舐めてきれいにしてよ」
「!」

 返事もせずに僕にむしゃぶりつく恵美。
 虚ろな目で赤い舌を伸ばして、僕の体をなめまわす。
 顔、首、胸、腹…
 最後にペニスをなめようとするとき、恵美は唯一の着衣であるエプロンを脱ぎ捨て、自らを愛撫しようとする。
 僕は右手から茨を生やしその動きを止めた。

「殺生ですぅ!真様ぁ!」
「だーめ。お預け」

 哀願するように見上げる恵美の頭を押さえ、強引にその口を犯し始める。
 手足の動きを封じられ、白い淫らな芋虫となった恵美はせつなそうに体をゆする。

「~~~!~~~!」
(真様ぁ!犯してぇ!犯してください~!おかしくなりそうですぅ~)

 心で哀願する恵美に、心で問いかける僕。

(一つ聞くけど恵美さんにとって…)

 魔法で覗いている美夜の様子に注意しながら。

 美夜は自室にいた。
 水晶玉で僕の様子を見ていたが、僕が恵美の口の中に射精した後、すぐに彼女を犯し始めたのを見て、たまらなくなったのか、乱暴に服を引き裂く。

「来た来たわ!ついに剣と聖杯がそろったわ!男と女、性を超越した神に!」

 黒いドレスの下は黒い下着、白い肌との対比がなまめかしい。

「もうすぐ!もうすぐよ!真さん!私の坊や!淫魔王様!もうすぐあなたは完全復活するわ!女も!男も!すべて、あなたにひざまずくの!あなたのお情け欲しさに、すべて投げ出すのよ~!」

 乱暴にオナニーを始める美夜。

「でも一番は私!あなたを産み!あなたの初めての女である私!あなたをもっとも愛する私なのよ~!坊や!私の坊や!世界は私たち親子の物よ~!」

 水晶玉の中では恵美が絶頂に達する寸前だ。
 美夜の手も速くなる。

「いく!いく!いくわ~!私の坊や!きて~~~~!」

 二人の女を絶頂に導きながら僕は嗤う。

(とらぬ狸の皮算用ごくろうさん。ママ。あなたの役目ももうすぐ終わりだよ。その後は無限に続く快楽に我を忘れてばいいよ)

< 続く >

淫魔王転生

第五話

Level-7  淫夢繚乱

雌獣たちの饗宴、あるいは狂艶

「はあん!お腹いっぱい!苦しいの!」

 机に手をつき、背後から僕に貫かれているかなめ。
 彼女の腹は妊娠したように膨らんでいる。
 子宮が破裂寸前になるまで、僕の聖液を受け入れているのだ。

「うふふ、お母さん、赤ちゃんできたみたい」

 妖艶に笑う少女が一人。
 僕のしもべと化して以来、小悪魔のように急成長した和美だ。

「あたしも赤ちゃんほしい。ご主人様にたっぷり種付けしてほしいなー」

 上目遣いにおねだりする和美。

「そうだね、いつか二人に僕の子供妊娠してほしいな」
「ホント!孕ませてくれるの!」
「ああ、そして女の子だったら並べて犯してあげる。男の子だったら一緒にお母さんを犯してあげる」
「えー、ご主人様じゃない男の子ぉ、でも、あたしとご主人様の子供だったらいっかなぁ」
「娘、息子、孫、あたしの家族、すべて、ご主人様の奴隷!ああ!うれしい!真様あ!私のすべて!捧げますぅ!だからずっと!もっとぅ!かなめをかわいがってぇ!」
「う!締まる!」

 インモラルな会話の内容に、かなめの肉体が反応する。
 貪欲に僕をむさぼろうとする。
 その反応がさらにかなめを快楽地獄に落とす。

「ああ、いきます!淫乱メス奴隷のかなめはいってしまいます!」
「僕もいくよ!」
「だめえ!お腹が破裂しちゃうう!」

 どぶっどぶり

 射精した僕の聖液が彼女の子宮からあふれ出す。
 金色のキラキラした光を含む白濁液が、彼女の膣口から流れ出し、床に置かれた鍋にたまる。

「ああ、あふれちゃうぅ、ご主人様の聖液あふれて出ちゃうのぅ」

 名残惜しそうに自分の体内から流れ出す液体を見るかなめ。その腹部も普通の状態に戻っていく。
 鍋の中身を指ですくってそっと舐め取る和美。
 その途端顔が紅潮し、呼吸が荒くなる。

「ふわあ!お兄ちゃんの白いの、いつもよりおいしぃのぅ!匂いも濃くってぇ、頭とオマンコに来るのぅ、和美、おかしくなりそうなのぅ!なんでぇ!」

 一舐めしただけで、白目をむき、よだれと愛液を垂らし始める和美。
 それを見て僕は実験の成功を確信した。

「うふふ、それはね、かなめさんのオマンコで絞り取った僕のミルクを、かなめさんの子宮で濃縮したからさ」

 そう、媚薬と最上級である僕の聖液、これを更にかなめの子宮で濃縮することにより精製した、究極の媚薬がこれだ。

 これをどう使うかって?
 もちろんこの館の女性たちに飲ませるにきまっている。
 どうやって飲ませるか。
 この館の住人の口に入るものを作っている人間は、すでに僕の支配下だ。
 早速命令を下すことにしよう。
 いや、そのまえに。

「おにいちゃ~ん。和美を助けて。オマンコオマンコオマンコ」

 壊れかかっている和美を何とかしてやらないと。

 その日の夕食はクリームシチューだった。
 そして僕の皿以外には特別な味付けがしてあったのはいうまでもない。

 その効果は早速その晩に現れた。
 僕はその夜、夢を見た。
 夢の中で僕は宇宙空間の様な空間にいた。
 闇の中で星の様な光の球が浮かんでいる。
 その無数の光の球の真ん中で、僕は力いっぱい頭を振った。
 僕の頭から無数の髪が抜けおちると、その髪の毛は無数の蛇に変わった。
 蛇たちは群れをなして光の球に襲いかかる。
 まるで卵子に群がる精子のようだ。
 蛇に襲われた光の球は、次々にその姿を変えて裸の女たちになる。
 蛇が女たちに巻き付いた。
 胸や太ももなど、女たちの肉付きが強調される。
 女たちは体を締め上げられ、なまめかしい苦痛の声を上げる。
 その声を聞き僕の聖根はいきり立つ。
 それに同調したのか、蛇たちは鎌首を伸ばしてさらに女たちを責める。
 ある蛇は性器や肛門に首を突っ込み、別の蛇は乳首や陰核、ペニスにかぶりつく。
 ……なんか妙なものを見た気がするが、まあいい、気にしないでおこう。
 女たちの悲鳴が快楽によるものに変わっていった。
 同時に僕の性感もひとりでに高まる。
 そして快感が頂点に達したとき。
 僕の射精とともに、足元から光の柱が天に向かって伸びあがり、僕を飲み込んだ。
 まるで僕自身が巨大なペニスとなり、天を貫いたようだ。
 あわせて女たちも絶頂の断末魔を上げた。
 さらにその場にいる人間全員の胎内に、蛇を通して僕の聖液と魔力が注ぎ込まれるのを感じた。
 白目をむいて失神した女たちは、再び光の塊となる。
 しかし今度は球ではなく、光の蛇だ。
 光の蛇となった女たちは地を這い、渦を巻くように僕に群がってくる。
 そしてそのまま光の柱となった僕に巻き付き、そのまま上へ上へと昇ってゆく。
 まるで竜巻のようだ。
 光の柱、あるいは巨大なペニスとなった僕は、女の肉に締め付けられるような快感を感じ続け、再び射精した。
 すると光がはじけ、気がつくと僕は一本の光輝く巨大な樹となっていた。
 根はしっかりと大地を固め、枝は天を支える。
 世界樹。
 そう呼ぶにふさわしい大樹だ。
 枝から芽が出て蕾となり、花が咲きだした。
 すべての花の中には“僕”がいた。
 花の中の“僕”には現実の僕と違うところがあった。
 みな、豊かな乳房を持ち、股間には男性器と女性器双方を備えていた。
 淫らな両性具有だ。
 しかし僕はそのことに、何ら違和感を感じない。
 夢だからではない。
 花にはおしべとめしべがあるからだ。
 ならば花の化身の“僕”が両性を有していてもおかしくはない。
 ぼんやりとそう考えていた。
 すべての花が開くと、また空から星の様な光の球が降ってきた。
 球は蜜を求める虫の様に花にとまる。
 すると光の球が人の姿になった。
 大半は女だが、二、三人男もいる。
 彼らは花の中でその体を誇示する“僕”を押し倒し、“僕”を求める。
 無数の花の中で“僕”に犯され、あるいは“僕”を犯す者たち。
 その快感の声が激しくなるにつれ、それぞれの花を中心に、さまざまな光景が蜃気楼の様に発生する。
 以前呼んだ宇宙論の本を思い出す。
 その本には、一つの宇宙から子宇宙、孫宇宙が生まれていく様子がイラストに描かれていた。
 あの景色も一つの世界なのだろうか。
 この時漸く僕は本能的に理解した。
 あの光の球や、その球が変化した人物は、媚薬を飲んだ人間たちの魂であり、“僕”とSEX、つまり一体化することにより、淫らな夢を作り出しているということを。

 僕は夢を覗いてみることにした。
 不思議なことに僕は夢の世界を外から眺めながらも、その夢の登場人物と同化していた。

 ある夢の中で、僕は草原を走る全裸の少女を追いかけた末に捕まえ、獣のように犯していた。
 またある夢の中では、一国の王となり、攻め滅ぼした敵国の女王を性奴隷にと調教していた。
 またある夢の中では、男女の幼馴染2人から思いを寄せられるという奇妙な三角関係を、3Pで解決していた。
 またある夢の中ではすべてを許す聖女の様な女性にしがみついていた。
 またある夢の中では……

 無数の夢の中には美夜の夢もあった。
 玉座に座った僕に、純白のウェディングドレスを着た姿で犯される姿を、地に伏した女たちに見せつけていた。

 夢の中の登場人物たちが絶頂に達すると、光輝く花弁が落ちる。
 地に堕ちた花弁はすぐに腐り、樹の肥やしとなる。
 そしてその肥やしは新たな花を咲かせる力になる。
 花はますます咲き誇って散ってゆく……

 永遠に循環する世界……

 むせかえる様な聖液と愛液の臭いで目が覚める。
 愛液?
 眠りに就く前には、誰か女性を抱いている僕だが、目覚めるときはいつも一人だったし、体はいつきよめられたのか、寝汗の匂いすらしなかったのに。
 疑問に思いながら、体を起こす。
 胸に違和感を感じる。

「!」

 視線を落とすと肉の球体が2つ。

「え、ええ!」

 あわてて鏡の前に立つ。

「あ、ああ!」

 鏡には見たことがない美しい生物が映っていた。
 その生物は男であり、女であった。
 男の美しさと、女の美しさが絶妙なバランスで共存していた。
 男も女も、一目で恋に落ち、欲望をいだくであろう妖しい美しさ。
 豊かな乳房は女性を主張し、細身だが引き締まった肉体は男性のものであり、目や唇はとろかすような色気を放つ。

「あ、あふう!」

 僕はまた一つ殻を破ったのだ。
 同時に鏡に映った僕自身に欲情する。
 とんだナルシスだ。
 鏡に駆け寄り鏡像の自分にキスをする。
 聖根を鏡に押し付ける。
 火照った体にひんやりした感触が気持ちよい。
 同時に、昨夜までなかったはずの肉つぼからとろりと熱い液体が垂れる。
 
「あ、はふぅ」

 両手で胸をもみ、乳首をつまむ。
 今まで感じたことのない感覚に震える。

 尻から尾を胸元に伸ばす。
 左右の乳房の間から右の乳房を一周し、先端が口元に届く。

「んむ」

 何のためらいもなく尾を、第二のペニスを口に含む。
 そしてそのままフェラチオを始める。
 初めての経験で、誰にも教えられたこともないのに、巧みに舌を使う。
 自分が奉仕された時の経験だけじゃない、本能のなせる技だ。
 右胸は尾に任せ、右手を股間にあてる。

「あん!」

 初めての女陰の快感。
 一層量を増した愛液をすくい取り、ペニスになすりつけてしごき始める。

「は!あぅ!はあ!」

 余りの快感に立っていることもできなくなり、尻もちをつく。
 鏡を見れば、巨大なペニスをたぎらせた美女が、僕を誘うように足を広げている。

 ペニスヲツキタテタイ。
 ペニスヲツキレイテホシイ。

 そんな欲望が高まってゆく。
 そして僕にはその欲望をかなえてくれるものがあった。

「ひあああ!」

 僕の尾が僕の女陰を貫いた。
 破瓜の痛みと、それにも勝る快感が僕を貫いた。

「んっ、お、おおう」

 両手で胸をもみしだき、虹の様に背をそらした僕の体に、自らの聖液が降り注ぐ。

 しばしのまどろみのあと、人の気配で目が覚めた。

「ま、真様…!」
「…おはよ、恵美さん」

 僕のひどい有様に言葉を失ったような恵美に、軽く微笑んで声をかける。
 真っ赤になる恵美。

「お、おはようございます」

 赤くなって目をそらす。
 なんか新鮮な感じだ。

「どうしたの?僕の裸なんてもう珍しくないでしょ?」
「で、ですが」

 恵美の視線が僕の胸とペニスを何度も往復する。
 息がどんどん激しくなる、眼が欲望の光を帯びる。
 そんな彼女の前に仁王立ちになる。

「汚れちゃった。舐めてきれいにしてよ」
「!」

 返事もせずに僕にむしゃぶりつく恵美。
 虚ろな目で赤い舌を伸ばして、僕の体をなめまわす。
 顔、首、胸、腹…
 最後にペニスをなめようとするとき、恵美は唯一の着衣であるエプロンを脱ぎ捨て、自らを愛撫しようとする。
 僕は右手から茨を生やしその動きを止めた。

「殺生ですぅ!真様ぁ!」
「だーめ。お預け」

 哀願するように見上げる恵美の頭を押さえ、強引にその口を犯し始める。
 手足の動きを封じられ、白い淫らな芋虫となった恵美はせつなそうに体をゆする。

「~~~!~~~!」
(真様ぁ!犯してぇ!犯してください~!おかしくなりそうですぅ~)

 心で哀願する恵美に、心で問いかける僕。

(一つ聞くけど恵美さんにとって…)

 魔法で覗いている美夜の様子に注意しながら。

 美夜は自室にいた。
 水晶玉で僕の様子を見ていたが、僕が恵美の口の中に射精した後、すぐに彼女を犯し始めたのを見て、たまらなくなったのか、乱暴に服を引き裂く。

「来た来たわ!ついに剣と聖杯がそろったわ!男と女、性を超越した神に!」

 黒いドレスの下は黒い下着、白い肌との対比がなまめかしい。

「もうすぐ!もうすぐよ!真さん!私の坊や!淫魔王様!もうすぐあなたは完全復活するわ!女も!男も!すべて、あなたにひざまずくの!あなたのお情け欲しさに、すべて投げ出すのよ~!」

 乱暴にオナニーを始める美夜。

「でも一番は私!あなたを産み!あなたの初めての女である私!あなたをもっとも愛する私なのよ~!坊や!私の坊や!世界は私たち親子の物よ~!」

 水晶玉の中では恵美が絶頂に達する寸前だ。
 美夜の手も速くなる。

「いく!いく!いくわ~!私の坊や!きて~~~~!」

 二人の女を絶頂に導きながら僕は嗤う。

(とらぬ狸の皮算用ごくろうさん。ママ。あなたの役目ももうすぐ終わりだよ。その後は無限に続く快楽に我を忘れてばいいよ)

< 続く >

淫魔王転生

第五話

Level-7  淫夢繚乱

雌獣たちの饗宴、あるいは狂艶

「はあん!お腹いっぱい!苦しいの!」

 机に手をつき、背後から僕に貫かれているかなめ。
 彼女の腹は妊娠したように膨らんでいる。
 子宮が破裂寸前になるまで、僕の聖液を受け入れているのだ。

「うふふ、お母さん、赤ちゃんできたみたい」

 妖艶に笑う少女が一人。
 僕のしもべと化して以来、小悪魔のように急成長した和美だ。

「あたしも赤ちゃんほしい。ご主人様にたっぷり種付けしてほしいなー」

 上目遣いにおねだりする和美。

「そうだね、いつか二人に僕の子供妊娠してほしいな」
「ホント!孕ませてくれるの!」
「ああ、そして女の子だったら並べて犯してあげる。男の子だったら一緒にお母さんを犯してあげる」
「えー、ご主人様じゃない男の子ぉ、でも、あたしとご主人様の子供だったらいっかなぁ」
「娘、息子、孫、あたしの家族、すべて、ご主人様の奴隷!ああ!うれしい!真様あ!私のすべて!捧げますぅ!だからずっと!もっとぅ!かなめをかわいがってぇ!」
「う!締まる!」

 インモラルな会話の内容に、かなめの肉体が反応する。
 貪欲に僕をむさぼろうとする。
 その反応がさらにかなめを快楽地獄に落とす。

「ああ、いきます!淫乱メス奴隷のかなめはいってしまいます!」
「僕もいくよ!」
「だめえ!お腹が破裂しちゃうう!」

 どぶっどぶり

 射精した僕の聖液が彼女の子宮からあふれ出す。
 金色のキラキラした光を含む白濁液が、彼女の膣口から流れ出し、床に置かれた鍋にたまる。

「ああ、あふれちゃうぅ、ご主人様の聖液あふれて出ちゃうのぅ」

 名残惜しそうに自分の体内から流れ出す液体を見るかなめ。その腹部も普通の状態に戻っていく。
 鍋の中身を指ですくってそっと舐め取る和美。
 その途端顔が紅潮し、呼吸が荒くなる。

「ふわあ!お兄ちゃんの白いの、いつもよりおいしぃのぅ!匂いも濃くってぇ、頭とオマンコに来るのぅ、和美、おかしくなりそうなのぅ!なんでぇ!」

 一舐めしただけで、白目をむき、よだれと愛液を垂らし始める和美。
 それを見て僕は実験の成功を確信した。

「うふふ、それはね、かなめさんのオマンコで絞り取った僕のミルクを、かなめさんの子宮で濃縮したからさ」

 そう、媚薬と最上級である僕の聖液、これを更にかなめの子宮で濃縮することにより精製した、究極の媚薬がこれだ。

 これをどう使うかって?
 もちろんこの館の女性たちに飲ませるにきまっている。
 どうやって飲ませるか。
 この館の住人の口に入るものを作っている人間は、すでに僕の支配下だ。
 早速命令を下すことにしよう。
 いや、そのまえに。

「おにいちゃ~ん。和美を助けて。オマンコオマンコオマンコ」

 壊れかかっている和美を何とかしてやらないと。

 その日の夕食はクリームシチューだった。
 そして僕の皿以外には特別な味付けがしてあったのはいうまでもない。

 その効果は早速その晩に現れた。
 僕はその夜、夢を見た。
 夢の中で僕は宇宙空間の様な空間にいた。
 闇の中で星の様な光の球が浮かんでいる。
 その無数の光の球の真ん中で、僕は力いっぱい頭を振った。
 僕の頭から無数の髪が抜けおちると、その髪の毛は無数の蛇に変わった。
 蛇たちは群れをなして光の球に襲いかかる。
 まるで卵子に群がる精子のようだ。
 蛇に襲われた光の球は、次々にその姿を変えて裸の女たちになる。
 蛇が女たちに巻き付いた。
 胸や太ももなど、女たちの肉付きが強調される。
 女たちは体を締め上げられ、なまめかしい苦痛の声を上げる。
 その声を聞き僕の聖根はいきり立つ。
 それに同調したのか、蛇たちは鎌首を伸ばしてさらに女たちを責める。
 ある蛇は性器や肛門に首を突っ込み、別の蛇は乳首や陰核、ペニスにかぶりつく。
 ……なんか妙なものを見た気がするが、まあいい、気にしないでおこう。
 女たちの悲鳴が快楽によるものに変わっていった。
 同時に僕の性感もひとりでに高まる。
 そして快感が頂点に達したとき。
 僕の射精とともに、足元から光の柱が天に向かって伸びあがり、僕を飲み込んだ。
 まるで僕自身が巨大なペニスとなり、天を貫いたようだ。
 あわせて女たちも絶頂の断末魔を上げた。
 さらにその場にいる人間全員の胎内に、蛇を通して僕の聖液と魔力が注ぎ込まれるのを感じた。
 白目をむいて失神した女たちは、再び光の塊となる。
 しかし今度は球ではなく、光の蛇だ。
 光の蛇となった女たちは地を這い、渦を巻くように僕に群がってくる。
 そしてそのまま光の柱となった僕に巻き付き、そのまま上へ上へと昇ってゆく。
 まるで竜巻のようだ。
 光の柱、あるいは巨大なペニスとなった僕は、女の肉に締め付けられるような快感を感じ続け、再び射精した。
 すると光がはじけ、気がつくと僕は一本の光輝く巨大な樹となっていた。
 根はしっかりと大地を固め、枝は天を支える。
 世界樹。
 そう呼ぶにふさわしい大樹だ。
 枝から芽が出て蕾となり、花が咲きだした。
 すべての花の中には“僕”がいた。
 花の中の“僕”には現実の僕と違うところがあった。
 みな、豊かな乳房を持ち、股間には男性器と女性器双方を備えていた。
 淫らな両性具有だ。
 しかし僕はそのことに、何ら違和感を感じない。
 夢だからではない。
 花にはおしべとめしべがあるからだ。
 ならば花の化身の“僕”が両性を有していてもおかしくはない。
 ぼんやりとそう考えていた。
 すべての花が開くと、また空から星の様な光の球が降ってきた。
 球は蜜を求める虫の様に花にとまる。
 すると光の球が人の姿になった。
 大半は女だが、二、三人男もいる。
 彼らは花の中でその体を誇示する“僕”を押し倒し、“僕”を求める。
 無数の花の中で“僕”に犯され、あるいは“僕”を犯す者たち。
 その快感の声が激しくなるにつれ、それぞれの花を中心に、さまざまな光景が蜃気楼の様に発生する。
 以前呼んだ宇宙論の本を思い出す。
 その本には、一つの宇宙から子宇宙、孫宇宙が生まれていく様子がイラストに描かれていた。
 あの景色も一つの世界なのだろうか。
 この時漸く僕は本能的に理解した。
 あの光の球や、その球が変化した人物は、媚薬を飲んだ人間たちの魂であり、“僕”とSEX、つまり一体化することにより、淫らな夢を作り出しているということを。

 僕は夢を覗いてみることにした。
 不思議なことに僕は夢の世界を外から眺めながらも、その夢の登場人物と同化していた。

 ある夢の中で、僕は草原を走る全裸の少女を追いかけた末に捕まえ、獣のように犯していた。
 またある夢の中では、一国の王となり、攻め滅ぼした敵国の女王を性奴隷にと調教していた。
 またある夢の中では、男女の幼馴染2人から思いを寄せられるという奇妙な三角関係を、3Pで解決していた。
 またある夢の中ではすべてを許す聖女の様な女性にしがみついていた。
 またある夢の中では……

 無数の夢の中には美夜の夢もあった。
 玉座に座った僕に、純白のウェディングドレスを着た姿で犯される姿を、地に伏した女たちに見せつけていた。

 夢の中の登場人物たちが絶頂に達すると、光輝く花弁が落ちる。
 地に堕ちた花弁はすぐに腐り、樹の肥やしとなる。
 そしてその肥やしは新たな花を咲かせる力になる。
 花はますます咲き誇って散ってゆく……

 永遠に循環する世界……

 むせかえる様な聖液と愛液の臭いで目が覚める。
 愛液?
 眠りに就く前には、誰か女性を抱いている僕だが、目覚めるときはいつも一人だったし、体はいつきよめられたのか、寝汗の匂いすらしなかったのに。
 疑問に思いながら、体を起こす。
 胸に違和感を感じる。

「!」

 視線を落とすと肉の球体が2つ。

「え、ええ!」

 あわてて鏡の前に立つ。

「あ、ああ!」

 鏡には見たことがない美しい生物が映っていた。
 その生物は男であり、女であった。
 男の美しさと、女の美しさが絶妙なバランスで共存していた。
 男も女も、一目で恋に落ち、欲望をいだくであろう妖しい美しさ。
 豊かな乳房は女性を主張し、細身だが引き締まった肉体は男性のものであり、目や唇はとろかすような色気を放つ。

「あ、あふう!」

 僕はまた一つ殻を破ったのだ。
 同時に鏡に映った僕自身に欲情する。
 とんだナルシスだ。
 鏡に駆け寄り鏡像の自分にキスをする。
 聖根を鏡に押し付ける。
 火照った体にひんやりした感触が気持ちよい。
 同時に、昨夜までなかったはずの肉つぼからとろりと熱い液体が垂れる。
 
「あ、はふぅ」

 両手で胸をもみ、乳首をつまむ。
 今まで感じたことのない感覚に震える。

 尻から尾を胸元に伸ばす。
 左右の乳房の間から右の乳房を一周し、先端が口元に届く。

「んむ」

 何のためらいもなく尾を、第二のペニスを口に含む。
 そしてそのままフェラチオを始める。
 初めての経験で、誰にも教えられたこともないのに、巧みに舌を使う。
 自分が奉仕された時の経験だけじゃない、本能のなせる技だ。
 右胸は尾に任せ、右手を股間にあてる。

「あん!」

 初めての女陰の快感。
 一層量を増した愛液をすくい取り、ペニスになすりつけてしごき始める。

「は!あぅ!はあ!」

 余りの快感に立っていることもできなくなり、尻もちをつく。
 鏡を見れば、巨大なペニスをたぎらせた美女が、僕を誘うように足を広げている。

 ペニスヲツキタテタイ。
 ペニスヲツキレイテホシイ。

 そんな欲望が高まってゆく。
 そして僕にはその欲望をかなえてくれるものがあった。

「ひあああ!」

 僕の尾が僕の女陰を貫いた。
 破瓜の痛みと、それにも勝る快感が僕を貫いた。

「んっ、お、おおう」

 両手で胸をもみしだき、虹の様に背をそらした僕の体に、自らの聖液が降り注ぐ。

 しばしのまどろみのあと、人の気配で目が覚めた。

「ま、真様…!」
「…おはよ、恵美さん」

 僕のひどい有様に言葉を失ったような恵美に、軽く微笑んで声をかける。
 真っ赤になる恵美。

「お、おはようございます」

 赤くなって目をそらす。
 なんか新鮮な感じだ。

「どうしたの?僕の裸なんてもう珍しくないでしょ?」
「で、ですが」

 恵美の視線が僕の胸とペニスを何度も往復する。
 息がどんどん激しくなる、眼が欲望の光を帯びる。
 そんな彼女の前に仁王立ちになる。

「汚れちゃった。舐めてきれいにしてよ」
「!」

 返事もせずに僕にむしゃぶりつく恵美。
 虚ろな目で赤い舌を伸ばして、僕の体をなめまわす。
 顔、首、胸、腹…
 最後にペニスをなめようとするとき、恵美は唯一の着衣であるエプロンを脱ぎ捨て、自らを愛撫しようとする。
 僕は右手から茨を生やしその動きを止めた。

「殺生ですぅ!真様ぁ!」
「だーめ。お預け」

 哀願するように見上げる恵美の頭を押さえ、強引にその口を犯し始める。
 手足の動きを封じられ、白い淫らな芋虫となった恵美はせつなそうに体をゆする。

「~~~!~~~!」
(真様ぁ!犯してぇ!犯してください~!おかしくなりそうですぅ~)

 心で哀願する恵美に、心で問いかける僕。

(一つ聞くけど恵美さんにとって…)

 魔法で覗いている美夜の様子に注意しながら。

 美夜は自室にいた。
 水晶玉で僕の様子を見ていたが、僕が恵美の口の中に射精した後、すぐに彼女を犯し始めたのを見て、たまらなくなったのか、乱暴に服を引き裂く。

「来た来たわ!ついに剣と聖杯がそろったわ!男と女、性を超越した神に!」

 黒いドレスの下は黒い下着、白い肌との対比がなまめかしい。

「もうすぐ!もうすぐよ!真さん!私の坊や!淫魔王様!もうすぐあなたは完全復活するわ!女も!男も!すべて、あなたにひざまずくの!あなたのお情け欲しさに、すべて投げ出すのよ~!」

 乱暴にオナニーを始める美夜。

「でも一番は私!あなたを産み!あなたの初めての女である私!あなたをもっとも愛する私なのよ~!坊や!私の坊や!世界は私たち親子の物よ~!」

 水晶玉の中では恵美が絶頂に達する寸前だ。
 美夜の手も速くなる。

「いく!いく!いくわ~!私の坊や!きて~~~~!」

 二人の女を絶頂に導きながら僕は嗤う。

(とらぬ狸の皮算用ごくろうさん。ママ。あなたの役目ももうすぐ終わりだよ。その後は無限に続く快楽に我を忘れてばいいよ)

< 続く >

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