今、僕は父の実家であるという家に来ている。家、というより屋敷は学校より広く、庭一面に黒薔薇が植えられていた。
「いずれは貴方のものになるものですよ」
 そう、僕がこの屋敷に来たのは、この家、夜神家を継ぐためである。