ダンジョンマスターの日記帳 4ページ

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獅子の月 24の日
 古人曰く、勝利欲する者、敵を見よ、己を見よ、天を見よ、地を見よ。
 簡単に言えば、勝ちたいならすべての情報を集めよということだ。
 目的の村を、ガービィを使って偵察する。
 面白い者を見つけた。
 より詳しく調べようとしたところ、レッドソニアとアイシャが喧嘩を始めてしまった。
 遺恨を残さぬため、勝負させたところ、予想を裏切ってレッドソニアの勝ち。
 まあ、結果として仲良くなったから良いか。

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 カラスのガービィの目を通して地上を見る。
 村の西側には、教会と墓地がある。
 この墓地は使えそうだ。
 確かここの教会は、若い尼僧が一人で守っていたな。
 どんなやつか覗いてみるか。
 ガービィは尼僧の私室の窓と思しき窓のそばの木の枝に降り立つ。
 すると、鞭が肉を打つ音と、みだらなあえぎ声が聞こえてきた。
「神よ」
 ばし
「あん!淫らな」
 ばし
「はあ!この私を」
 ばし
「お救いください」
 エロルの口に冷笑が浮かぶ。
 少年時代に、己の信仰する「女神」に裏切られて以来、神やそれに仕えるものをまったく信じない男である。
(所詮信仰などというものはマゾヒズムの一種ということか。なら自らを鞭打って欲情する尼僧がいてもおかしくないな。)
 この罰当たりな男はそう考えていた。
「あひい!」
 どうやら絶頂に達したのか、ひときわ大きい声が響く。しばらくして、窓の死角になっていたところから、半裸の女が現れる。
「ぶ!」
 傲岸不遜なエロルですら圧倒された。
 異常に大きいのだ。
 胸が。
 自分の頭部ぐらいある。
 そこでガービィとのリンクが切れた。
 レッドソニアとアイシャの言い争う声が聞こえて、集中が切れたのだ。
「見ろ!あたしのほうが胸もでかいし、お尻もでかい!あたしのほうがいやらしい身体だろ!」
 胸を突き出して断言するレッドソニアに、冷笑で答えるアイシャ。
「あ~ら、胸とお尻が大きいのは認めますけど、なんですか?そのごつごつした筋肉は?しなやかな私の身体のほうが扇情的ですわ」
「後から来たくせに生意気言うんじゃねえ!」
「でも雌犬として忠誠を誓ったのは私のほうが先ですわ」
 要するに女同士の上下関係を、はっきりさせようということらしい。
「くぅ、あたしはエロル様に処女を奪っていただいたんだぞ!お前なんか自分で膜破っちまったんじゃねえか!」
「そうですわ。だからこそ御主人様のすばらしさが一層わかるのです」
 どうやら口ではアイシャのほうが上のようだ。レッドソニアの赤毛が鬣のように逆立つ。
 口でだめなら腕力で、ということらしい。
「下らん喧嘩しているんじゃない」
「エロル様!」
「ご主人さまぁ」
 見かねて仲裁に乗り出したエロル。
「けんかするような犬なら要らんぞ」
「!」
「!」
 冷酷な言葉に凍りつく二人。
 エロルに不要と断じられる。もう抱いてくれないなら死んだほうがましだ。
「いやあ!」
「ごめんなさいい!捨てないでくださいい!」
 二人でひざまずき、エロルの腰にしがみつく。そして二人の手は競い合うように、エロルの股間に伸びる。ローブの上から愛撫する。
「とは言うものの、このままじゃ納得いくまいな」
 二人を見下ろすエロル。
「ひとつ勝負をして決めるか」

 床に向かい合って座るレッドソニアとアイシャ。
 いわゆる松葉崩しの体勢だ。
 二人の股間は黒い双頭の張型で繋がっている。
「いいか、相手に逝かされた方が負けだ。負けたものは勝った者に二度と逆らうな」
「オホホ、石像相手に鍛え続けた腰使い、見せてあげますわ」
「ほえ面かかせてやる」
「はじめ!」
 エロルの号令とともに腰を動かしはじめる二人。
「くっ、うん、あ、う」
「はん、あふ、ああん」
 ぱんぱんと肉がぶつかり合う音が響く。
 退屈そうに見ているエロル。
(まあ、アイシャの勝ちだな)
 レッドソニアとアイシャでは、使った媚薬の量が違う。大量に投薬されたレッドソニアのほうが、より性感を開発されたため、逝きやすいはずだ。
「おほほ、どうですか、それ、それ」
「はうん、ひい、あうん」
 勝ち誇ったアイシャが余裕を持って腰を動かし、その腰使いにレッドソニアが泣かされている。
 予想通りの戦況に興ざめした顔のエロル。しかし予想は覆された。
「まけてたまるかぁ!」
 力を振り絞ったレッドソニアが、アイシャにのしかかる。
「きゃあ!」
「くらえ!」
 気合とともに男顔負けの荒々しい腰使いをするレッドソニア。
「いや、はん、すごい、くぅ」
「そらそらそらぁ!」
 エロルの目の前でレッドソニアの尻がテンポよく動く。それを見て服を脱ぎだすエロル。
「すごいぃ!すごいのぅ!」
「逝け!いっちまええ!」
「だめぇ!逝くう!」
「とどめだぁ!」
「~~~~~~~~~!」
 お互いに胸を突き出すように、背を逸らす。痙攣を起こすアイシャ。
 ゆっくりと身体を重ねる雌犬たち。
「ああ、すごい、わたしのまけですぅ、おねえさま」
「ふふ、なんだい、かわいくなっちまって」
 快楽を共有したためか、二匹の間で共感めいたものが生まれた。
 しかしその暖かなものは、すぐに冷水を浴びることとなった。
 レッドソニアの肛門の違和感によって。
「いや!ひ!冷たい!なに!」
 後ろを見れば肛門のあたりに、透明な粘液状の物体が絡み付いていた。
 その粘液状の物体の一部が、触手となり肛門に突き刺さっていたのだ。
「あぐ、ひ、つめた、あ、あつい」
 一瞬氷を入れられたように冷たさを感じた肛門は、次の瞬間からとろけるような熱を持ち始めた。
「いやぁ、あつぃ、へん、へんなのぅ、おしりがぁ、おしりのあながぁ」
 うわごとのように異常を訴えるレッドソニア。
「おしりがぁ!おしりのあながうじゅくのぅ!」
 フィルタースライムVer2の力である。
 エロルは彼女の尻を引っぱたいた。
「ひぐう!」
 衝撃が子宮と、第二の性器となったレッドソニアの肛門に響く。
「お尻なんて上品な言い方をするな」
「はああ、すみませんん!」
 尻をゆすって謝罪するレッドソニア。もっと叩いてほしそうだ。
「お前らの身体の穴という穴はすべて、俺の精をぶち込まれるためにあるんだ」
「はいい!」
 再び尻をたたかれ、悦びの悲鳴をあげるレッドソニア。
「これからはケツマ〇コとよべ」
「はいい!ケツマ〇コ!ケツマ〇コ!」
 狂ったように連呼するレッドソニア。その彼女の尻を、エロルの肉槍が襲った。
「ひぎいい!ケツマ〇コいい!ケツマ〇コいい~!」
 フィルタースライムが潤滑剤となりすべりをよくしている。
 レッドソニアの肛門を襲う肉槍の猛威は、張型を伝わって、アイシャをも襲っていた。
「あふぅう!すごい、御主人様とお姉さま!二人に犯されている!ああ、また、また逝く!」
「あたしも!あたしもいっちゃう!ケツマ〇コ!ケツマ〇コでいっちゃうう!」
「そら」
「「~~~~~~~~~~~」」
 二つの女体がつぶされた。
 そしてその肉の重みが、支配関係を象徴するものとして、雌犬たちの脳に焼き付けられた。
「御主人様ぁ、次は私のケツ〇ンコのバージン奪ってくださぁい」

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獅子の月 25の日
 解石剤が完成したので、レニを元に戻す。
 フィルタースライムVer2をけしかけたが、これは失敗だった。
 それでも襲い掛かってくるとは意外だ。
 こいつに関してはVer1でよかったかもしれない。
 正直レッドソニアのおかげで助かった。
 昔の恨みを晴らしてやりたかったが仕方ない。
 残念だが別の使い方をするとしよう。

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 裏町を歩く、マントで身を隠した二人組。
 銀髪の女がその二人とすれ違ったあと、行き先を変えた。
(こんなところで、ゼノビアの弟子に会えるとは、ついてるね)
 銀蜘蛛のレニは幸運にほくそ笑んだ。
 北の魔女ゼノビア。
 かつて裏社会で名をはせた、“調教師”。
 しかし彼女は何者かに殺された。
 彼女の死とともに、その莫大な財産と、助手兼ペットであった少年が行方不明になった。
 そうなると、その少年が彼女の死にかかわっていると考えるのは自明の理だ。
 ゼノビアは盗賊ギルドの幹部でもあり、ギルドは面子にかけて彼女の敵をとらねばならない。
 その少年は貴重な情報源と言えた。
(うふふ、以前みたいにお尻を犯して射精をねだらせてあげようかしらね。散々じらして、情報と精液をはかせてあげましょ)
 ショタコンにして、サデスティンであるレニは、以前ゼノビアとともに彼で遊んだことを思い出し、舌なめずりをする。
 標的は、人通りの少ないほうへと歩いていく。
(好都合ね)
 この先は行き止まりのはずだ。
 そう思ったとき、後ろのマント姿が振り返った。そしてマントを脱いでその姿をさらす。
 レニは凍りついた。
 尾行に気づかれていたからではない。
 マントの下から裸の女が出てきたからでもない。
 そこにいるのは常識に完全に反するものだったからだ。
「何で、こんなところに、メドーサが!」
 その叫びは音にならなかった。
 すでにレニは石像と化していた。

「う…」
 体が暖かい。吹雪の中から温泉に入ったようだ。固まった体がやわらかくなっていく。
「!」
 レニの意識は覚醒した。自分は何か刺激臭のする液体につけられている。
 薄目を開けて回りを確認する。
(あの餓鬼!)
 そこには、壁の棚に大きな甕を載せようとしていた、あの少年がいた。
(なめたまねしてくれやがって)
 ばね仕掛けのように飛び上がり、いきなり後ろから襲い掛かる。
 しかし足がもつれて、たたらを踏んだ。まだ体が完全に回復していなかったのだ。
「!」
(しまった!)
 振り向いた少年がレニに甕の中身をぶちまけた。透明な粘液状のものが全身にまとわりつく。
(え?)
「あひいいい!」
 粘液が胸や股間に塊を作る。すると恐ろしい快感がレニを襲った。
「ひ!いや!くぅ!」
 抜けそうになる腰を、自慰を始めようとする手を、強固な意志でねじ伏せ、敵から距離を取ろうとする。
 足がもつれて倒れこんだ。ビーカーやフラスコが置いてある机に。ガラスの破片が飛び散った。
「無駄な抵抗はやめろ、レニ」
「はぅ、いったい何をした?!」
「簡単に言うと生きた媚薬をけしかけたのさ」
「なに?」
「もう、これがほしくてたまらんはずだ」
 そういって少年―エロルはローブを脱ぐ。薬と魔法で移譲に肥大化した男根があらわになる。
「く!」
 レニはひきつけられる目をそらし、机にしがみつくように後ろを向いた。
 その手が胸と股間にいく。
(もう我慢できないようだな)
 冷笑してエロルが歩み寄る。
 一歩。
 二歩。
 そこでレニが振り返った。
 レニの右手がまっすぐ、エロルの喉を狙う。その手にはガラスの破片が。
「なに!」
 恐るべきレニの精神力。
 彼女は自分の性感帯、乳首や陰核をガラスで傷つけて正気を保ち、反撃のチャンスを手にしたのだ。
 もはや避けられるタイミングではない
 エロルは間違いなく死んでいた。
 そこに彼の忠実な“犬”がいなければ。
 銀蜘蛛のレニがこの世の最後に見たもの。
 自分を殴り飛ばした赤毛のオーガーの女だった。

獅子の月の日
 廃物利用の実験をする。
 あの尼僧にいいプレゼントができた。
 ゴブリンやオーガーどものおもちゃがなくなった。
 代わりを用意せねば。

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 エロルはゴーレムを引き連れて、地下道を歩いていた。
 このゴーレムたちは、もともとアイシャによって石像となった被害者である。
 アイシャを襲おうとして裸になったところで、石になったので、全員裸、しかも下半身はみな興奮状態である。
 彼の目的地、それはゴブリンやオーガーたちの休憩所である。
 そこにかつてジャミナと呼ばれていた女がいた。
「ああん、いいの、オーガーのお〇んぽ様ぁ、おっきくていいの、ゴブリンのちっさいち〇ぽ、いっぱいくわえてあげる、ざーめんのませてぇ」
 正気を失ったジャミナは、ゴブリンやオーガーに下げ渡され、彼らの性奴隷となっていた。ストレス解消にいいようだ。
 エロルが指を鳴らした。
 ゴブリンとオーガーが一瞬硬直した後、ジャミナから離れて部屋を出て行く。
「ああん、どこいくの、まだほしいのぅ」
 全身精液まみれ、ゴブリンやーオーガーの歯形が刻まれ、股関節を脱臼したジャミナは、それでも男を求めて這っていく。
 もはや人間の尊厳など何もない。
 その彼女をゴーレムが抱え上げ、その石の男根を前後から突き刺した。
「ひわ、かたい、つめたいぃい」
 ゴーレムたちが腰を振り出す。
「はぐ、くる、いい」
 よがりだすジャミナ。
 それを見ながら、懐から赤い宝石を出すエロル、つぶやくように呪文を唱えだす。

 ジャミナは幾度も絶頂に達した。
 何度も何度も。
 彼女の心臓がついに止まるまで。
 しかし彼女の魂は天に昇ることはなかった。
 最期の瞬間、その魂は赤い宝石に吸い込まれたのだ。
 快楽に狂った魂を宿した、赤い宝石にエロルの顔が映る。
 その美貌の鏡像は、彼の魂のようにゆがんでいた。

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大漁
 つかれた
   ホーントストーン
                       成功
ねむ
(以後意味不明の文字がずらずらと・・・)

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 プリスは妖しい気配を感じて目覚めた。
 裏の墓地だ。
 急いでブレストプレートを身に着け、メイスを持って駆けつける。
 月の光の下、怪しいフード姿の男の周りを、白骨が囲んでいた。
 その足で立ち上がって。
「ネクロマンシー!」
 その名が浮かぶ。教団で禁呪に指定されている魔法だ。
「神よ!」
 一言祈りをささげる。
 聖なる力が波紋のように広がり、スケルトンを吹き飛ばした。
 メイスを構える。
 そのとき赤い閃光が走った。
「!」
 額に何かがくっついた。そのとたん体から力が抜ける。
「な、なに?」
 息が荒くなる。動悸が激しくなる。
「いったい、なにを、っは!」
 自分が濡れているのに気がついた。足をすり合わせようとする。
 スケルトンがプリスを押さえ込む。
「は、はなせ」
 神に祈ろうとする。しかし雑念が入って集中できない。
 男が歩み寄ってくる。
 ドクン
(ホシイ、オ〇ンポサマ、ホシイ)
(なにいまの?)
 自分の中で声がする、自分の声のような他人の声のような。
「さて、お前の秘密を見せてもらおうか」
 男の手が鎧を、衣服を剥ぎ取った。
「いやああ!」
 彼女のコンプレックスの源である、巨乳があらわとなる。
「ふふふ、犯しがいのありそうな胸だ」
「いやあ」
 これがいやで信仰の道に逃げ込んだのだ。その後もずっと隠してきたのになぜ知られてしまったのか、しかもこんな邪教徒に。
 男が裸になった。全身が凍りついた。“あの声”が再び響く。
(ホシイ、ニンゲンノオ〇ンポサマ、リッパナオ〇ンポサマ)
(なんなのよ、これ!)
 逃げ出そうにも体に力が入らない。目を背けることすらできない。
 男の男根の先端が唇に触れる。体が勝手に動く。男根を口いっぱいにほうばる。
(おイしイ)
 二つの声が一つになった。不自由な体を一生懸命動かししゃぶりつくす。
 欲望にさいなまれ、被虐の喜びに目覚めていても、清らかであった尼僧は今、最低の淫売のように男に奉仕していた。
 両手が自由になる。何の疑問もなくそのむねで男根をはさんだ。
「ワタシノオッパイ、キモチイイデショ、スキナダケオカシテェ」
(何言ってるの私)
 そこで正気に返る。
「きゃあ!」
 後ろに飛びのいた。
 手がメイスを探す。
 そこに鞭が襲い掛かった。
 ビシイイ
「ひい!」
「好きなんだろう、鞭が、遠慮するな!」
 びし びし
「だぁめぇええ」
 容赦なく鞭が襲う。
 快感と痛みが同時に襲い掛かってくる。
 プリスは程なく気絶してしまった。
 そして意識を取り戻したとき、彼女は村の女たちとともに地下牢に入れられていた。

< 続く >

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