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「ここは?」
意識を取り戻したとき、プリスは自分が囚われの身であることを悟った。
鉱山のあとであろうか、自然石の洞窟に鉄格子の扉が取り付けてある牢の中だ。
「あ、シスター・プリス、気がついたかい」
声がしたほうに振り向く。鉄格子の向こう、通路を挟んだもうひとつの牢に、村の女性たちがいた。
声をかけてきたのは、村長夫人のアン。村の女性たちのまとめ役であり、プリスも幾度も相談に乗ってもらっていた。ふっくらとした熟女だ。
「アンさん!」
「だいじょうぶかい?その…」
プリスの胸元を見て口ごもるアン。
「え?きゃあ!」
あらわになっていた巨乳を、あわてて両手で隠すプリス。
「やっぱり、あの妖術師に何かされたんだね」
「人聞きの悪いことをいわないでもらおうか」
「!」
振り向くとそこにはあの魔術士がいた。
「眼が覚めたようだな、ちちうし」
「!」
その言葉に羞恥と怒りを覚えるプリス。しかしそのとき頭の中で声が響くと同時に、身体の自由が利かなくなった。
(オチ〇ポ様だぁ)
(!なにいまの)
自分の意思に反して、自分の両手が胸を揉みしだく。淫らな言葉が発せられる。
「オチ〇ポ様ちょうだいぃ、プリスのおっぱい好きにしていいからぁ」
(なに、い、いや、私がこんなこと言うはずない!)
その言葉を聴いて驚いたのはプリスだけではない。村の女たちも動揺していた。
「シスター、あんた」
「や、やっぱり、あんたシスターになんかしたね!」
女たちのプリスへの信頼が揺らいだことを悟り、それでもプリスをかばおうとするアン。
「だから人聞きの悪いこというな。これがこの女の本性だ。いやらしいでかい胸を隠し、神の教えを説きながら蔭でま〇こかきむしってやがったのさ」
「!」
(ああ、いわれてしまった)
「そうなのぅ、オナニー好きなのぅ、気持ちいいのぅ」
女たちの冷たい視線が突き刺さる。
(いやぁ…お願い、みないで)
しかし心とは反対の言葉が口から飛び出す。
「でもオチ〇ポ様はもっと好きなのぅ、だからちょうだいぃ」
(いやぁ~~~!)
女たちが怒り出す。
「畜生、あたしたちをずっと騙していたんだな!」
「あんたのせいだ!こんなことになったのはあんたのせいだ、この破戒僧!」
(違うの!やめて!やめて~~~~~~~~!)
痴態をさらすプリスと冷たい眼をした女たちをエロルは楽しそうに見ていた。
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牡牛の月 2の日
昨日はわれながら何書いたのやら・・・
半分眠りながら書いたとは、すっかり習慣と化しているな、この日記も。
村の襲撃は成功。
食料も当分困らない、墓地から骸骨兵士を20体呼び出せたことも戦力として大きい。腐りきってるから、それほど臭わないのがいい。
何よりも実験体を大量に確保できたのがうれしい。
特にあの尼。
何とか自らの意思で信仰と純潔を捨てさせてやりたいものだ。
とは言うものの、神聖魔法を使えなくなるのも惜しい。
いやそもそも壊れた心で神聖魔法を使えるかどうか研究してみる価値がありそうだ。
もっとも、行動を起こした以上なんらかのリアクションがあるはずだから、それに備えなくてはならない。
楽しみは後にとっておこう。
ホーント・ストーン(悪霊憑きの宝石)もうまく働いているようだし、しばらく様子を見てみるだけでも面白そうだ。
一応食事には媚薬を混ぜておこう。
レニの調整も大詰めだ。
昔の怨みたっぷり晴らしてやる。
牡牛の月 4の日
レニの調整は成功。
忠誠心も戦闘力も期待通り、いや期待以上だ。
成功したのだが…
期待以上なのだが…
どうも物足りない。
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しみひとつない白い肌、豊かに熟れた尻。
妖艶な銀髪の女が蜘蛛のように平伏している。
それを見てエロルの心はしばし過去に跳んだ。
死に絶えた村を出たエロルは、一人で生きていかねばならなかった。
あるときは物乞いをし、またあるときは残飯をあさった。
そのような暮らしを続けるなか、幸か不幸かエロルは出会った。
魔道士にして調教師である北の魔女、ゼノビアに。
弟子にならないかという誘いに、復讐の力を求めるエロルは飛びついた。
そしてその日のうちに犯され、快楽に狂わされ、忠誠を強制された。
こうしてエロルの、ゼノビアの弟子としての、助手としての、そして肉奴隷としての生活が始まった。
仕事はいくつもあった。
そのひとつが客人の接待だった。
「あはは!いいだろ!きもちいいだろ!」
「ひい!あひい!だめ!やめてえ!」
全裸の銀髪の美女がペニスバンドで、メイド姿の少女を犯している。
いや少女ではない。その証拠に大きくなった男性器がスカートを突き上げその存在を主張している。
「あぐぅ!でる!でちゃうぅ!」
「はは!いくのかい!男のくせにケツマ〇コ犯されて逝くのかい!この変態オカマやろう!」
上気した顔に酷薄な笑みを浮かべて嘲笑する女。腰使いが激しくなり、豊かな胸が振り子のように揺れる。
「いっちゃうぅ!いっちゃうのぅ!ぼくケツマ〇コ犯されていっちゃう変態なのう!」
自らを辱める言葉を叫びながら、植えつけられた被虐の喜びに酔いしれ、絶頂を迎えようとする少年。
そこにまったがかかる。声をかけたのは黒髪の妖艶な美女であり、こちらもペニスバンドをつけている。
「射精はだめよ、エロル。耐えなさい」
「はぎぃ!」
尿道が収縮し、放たれんとした精液がせき止められる。白目を剥き泡を吹いて悶絶するエロル。
奴隷として忠誠を誓った言葉が、呪いとなり命令に背くこと許さないのだ。
「いあ!ぐるしっ!出させ…!」
「ひあ!あば!れると!いく!」
エロルのもだえる動きが刺激となったのか、銀髪の女も軽い絶頂を迎えたようだ。
「うふふ、よく仕込んであるでしょう、この子のアナル」
「全くだよ、ゼノビア姐さん」
身悶えるエロルを足蹴にし、そのペニスを踏みつける黒髪の美女、ゼノビア。
「ふぎゃ!」
「今度はこちらを試してみてね。中で出しても大丈夫よ。子種は殺しつくしてあるから」
「そいつはありがたいねえ」
先ほどまでエロルの肛門を侵していたペニスバンドを取り外し、エロルに馬乗りになるレニ。
「うああん!」
「ほうら、あたしの中に出したいかい!出せるものなら出してごらん!」
「出したい!出したいですぅ!」
まるでエロルのペニスを搾り取るように腰を使うレニ。もちろん呪いで射精を禁止されていることを忘れていない。
「はは、オカマのくせにいいチ〇ポしてるじゃないか」
「うふふ、もっと気持ちよくしてあげるわ」
「?ふわ!もっと大きく」
今度はゼノビアに肛門を犯されるエロル。
「ひぎいい!いたいい!」
「はは、痛いかい、でもチ〇ポはいっそうでかくなっているよ。痛いけど良いんだろ!」
「あひい!あぐ!」
「ええい!うるさいよ!」
レニは先ほどまでエロルの肛門を犯していたペニスバンドを、悲鳴をあげるエロルの口に突っ込んだ。
「~~~~~~~~~~~~!」
「あはは!どうだい!自分の糞の味は!」
レニの嘲笑を浴び、エロルの精神の耐久力限界に近づく。
「限界かしら、もういっていいわよ、エロル」
「お許しが出たぜ、糞を味わいながらいっちまいな!」
胸がやけつくように痛む。
凶暴な唸りを上げるエロル。
「レニ!」
「はい、御主人様」
平伏したまま答えるレニ。
「おまえはなんだ」
「はい、私は貴方様の創造物、貴方様の卑しき僕、貴方様の淫らな肉奴隷でございます」
そういって顔を上げる。うっとりと陶酔した顔を。
魔獣として新たに生を受けたレニは、創造主たるエロルに絶対的な敬意と忠誠心が本能として植えつけられているのだ。
レニの鼻先に乱暴に足を突きつけるエロル。
「舐めろ」
「はい、おみ足に御奉仕させてください、御主人様」
恭しくエロルの足の親指を口にふくむ。
ちゅぱ、ちゅぱ
「ん、おいしいですわ、いかがですか御主人様」
媚を含んだ上目遣いの視線。
何故かカンにさわった。
足を引き抜き乱暴に蹴倒す。
「きゃあ!」
「このへたくそが!」
怒りに任せて鞭を振るう。
「ひ、ひい!お、お許しください、御主人様、レニを、レニを見捨てないでください~!」
身を守るようにエロルに背を向けて、身体を丸めるレニ。
太い足がそのレニをボールのように蹴飛ばす。
「エロル様ぁ、こんな役立たず処分しちまいましょうよー」
勝ち誇った顔で笑うレッドソニアだ。
「あにすんだよ!」
憤然と立ち上がるレニ。
平手打ちを繰り出すレッドソニア、それを飛びのいてよけるレニ。
「よけんじゃないよ!」
「そんな義理はないね!」
「あたしのいうことが聞けないってのかい!」
「あたしに指図できるのは御主人様だけさ!」
「なら身体で教えてやらぁ!」
今度は斧で斬りかかる。飛び上がってよけ、背中で壁に張り付くレニ。
「御主人様から授かったあたしの力見せてやるよ!」
「なにい!」
レニの秘所からレッドソニアに向かって、霧が吹き付けられる。霧は細い糸と化してレッドソニアの自由を奪う。
「く、なんだい、こんなもの、う、あ、あん」
糸の元となった粘液には強力な媚薬成分が含まれていた。
「はあん、だめえ」
立っていることも出来ず地に伏すレッドソニア。悩ましげに尻を振る。
「ふふふ!今楽にしてやるよ!」
レニのわきの下から毛むくじゃらの蜘蛛の脚が二対伸びる。
両手と蜘蛛の脚の一組を使ってレッドソニアを押さえつけたレニ。残りの足の先端にはオーガーのペニスが移植されていた。
「は、ん」
そのペニスを背中から尻を経由して、一本を自分の女陰に挿入する。もう一本は自前のペニスのようにレッドソニアに突きつける。
「ひい!」
エロル以外のものに犯される恐怖におびえるレッドソニア。
異形の両性具有者はオーガーに襲い掛かった。
蜘蛛女のペニスがオーガーの雌をしとめた。
「あひい!そんな!そんな!」
「そんな、なによ?」
「だ、だめ!エロル様のじゃなきゃだめえ!」
拒絶の言葉を吐きながら、早くも白目を剥きつつあるレッドソニア。
「あはは!だらしないねえ!」
その顔はまさに過去、エロルを犯したときの顔だった。
「!」
怒りに駆られ再び鞭を振るうエロル。
「ひい!」
「勝手なことをするな、そいつは俺のものだ」
「も、もうしわけありません」
その声を聞いて歓喜の声をあげるレッドソニア。
「エロル様ぁ、私をかばってくれたぁ、うれひいのう」
「お前もいい加減にしろ!」
レッドソニアにも鞭を振るうエロル。
「二人とも躾が足りんようだな。今日はとことんやるぞ」
冷酷な宣告に恐怖と歓喜の悲鳴が上がる。
「ひい!」
「はいぃ、雌犬ソニアを躾けてくださいぃ、もっと淫乱にしてぇ、もっとエロル様を好きにさせてぇ」
その後鞭で息絶え絶えになった二人を、翌朝まで犯し続けた。
それでもエロルの胸のやけつく痛みは治まらなかった。
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牡牛の月 5の日
わが迷宮にもついに冒険者が来た。
といっても、村の狩人や町のチンピラに毛が生えたようなやつらだ。
レニやソニアを出すまでもなく、スケルトンだけで片付いてしまった。
一人だけ逃がして噂を広めさせるとか、全員薬物中毒にして手駒にするとか、いろいろ考えたのだが企画倒れだ。
弱すぎるぞ、お前ら。
牡牛の月 6の日
昨日の冒険者の死体を使って、クリーチャー・オブ・フランケンシュタインの試作品を作ってみる。
素材が素材なものでたいした物は出来なかった。
ゴブリンよりまし、オーガーより下というところか。
さらに言うなら食料が要るので、コストパフォーマンス的にはスケルトンのほうがいい。
今度作るときは素材を吟味することにしよう。
まあ顔は継ぎ接ぎだらけ、腕が五本という化け物じみた姿だし、はったりぐらいにはなるだろう。
名前はハッチポッチで決定。
牡牛の月 7の日
一日かけて、亡霊召喚の呪文を試したが…
あたりなのかはずれなのか、判断に悩むものが来た。
“Mの亡霊”
有名といえば有名だし、あの“W”の迷宮をはじめ、名だたる迷宮に出現するものだから縁起が良いといえるかもしれんが…
牡牛の月 8の日
うかつだった。
師匠の蔵書の中にあった、少女趣味な詩集。
あの師匠でもこんなもん読むのかと意外には思っていたが…
甘かった。
まさか特殊インクで書いた、師匠の性魔術の研究ノートだったとは。
あの魔女が恋だの夢だの出てくる詩集なぞ読むはずない。
気付けよ、俺!
今頃になって気づくとは…
危うく焚き付けにするところだった。
熱に反応して字が浮き出てきたから良いものを。
このノートの魔法をすべてマスターすれば、駒作りも簡単になるだろう。
早速ひとつ試してみる。
魔力が驚くほど上がった。
もう少し大掛かりな術を試してみたいが、今の迷宮では狭すぎる。
明日から工事だ。
< 続く >