第1話 正義と悪
「ちっ コスモスレンジャーめ。 覚えてないさい!」
コスモスレンジャーは、いつものように、悪の帝国ダークフラワーと戦い、そして勝利を収めたのだった。
「なんだ。今日もこんなに弱いのか… 最近あいつら、弱い奴ばかり出して、本当に戦う気あるの?」
と、なんだか気に入らない顔つきで、コスモスレッドこと、山本美穂が呟いた。
「まー、弱いほうが地球を救うには楽だし良いんじゃない?」
と笑いながら、コスモスピンクこと、滝村夕子はレッドに話しかけた。
「もー!二人ともいくら弱くたって、敵だよ!敵!」
と怒った口調で、二人に話しかけたのは、コスモスホワイトこと、松井結衣。
「そうだね!敵だよ!気合入れて戦わないと!」
とコスモスレンジャー一同は勝利の歓びに浸っていた。
近いうちに正義の絆が崩れていくのも知らずに…。
■
その頃。
悪の帝国ダークフラワーでは。
「またしても、ダークリップは、コスモスレンジャーに敗れたのか!何をしている!」
「申し訳ありません。」
コスモスレンジャーにダークリップが敗れたことに大首領は腹を立てていた。
「しかし、大首領様。彼女達のデータを収集しました。」
「何!データを収集したなら、それを先に言え!」
「はっ。しかし、私は、あることを思いつきました…」
「あることとは何だ?」
「それは、奴らの一人を拉致し、ダークフラワーの女戦士に仕立て上げようかと…」
「それは名案だ! 今回のことは、見逃してやろう…」
「そして、お願いがあります。 大首領様の手で、悪の素晴らしさを彼女達に…」
「よかろう! さっそく一人を拉致して来い!」
■
これから、コスモスレンジャー最大の危機がくるとも知らない3人は、いつものように、3人で一緒に行動していた。
そして3人に指令が届いた。
「市街の○○公園と○○駅構内そして、バス通りに怪物出現。至急3人は3箇所に移動せよ。」
3人は困った。
「3箇所なんておかしいよ。だけど、みんなどうする?」
レッドが問う。
「もちろん、みんな分かれて、敵を倒そう!どうせ弱そうだし」
イエローが言う。
「みんな急いで。私は、公園。 イエローは駅。 バス通りは、ホワイト でOK?」
「OK!」
とみんな了解し、各場所にちらばるのだった。
何にも知らずに…。
< つづく >