3種の神器 第15章

第15章 運転手は欲求不満

 公子さんの携帯にメールをすると屋敷の使用人の面接をしてるとの返信。屋敷に電話して彩さんに迎えにきてもらう。
 道路が空いていたのか新宿で俺を待っていた彩さんは車の中で分厚い法律の本を読んで勉強している。俺が運転席のガラスをノックすると慌てて後部ドアを開けようとするのを断って助手席に乗り込む。毎日の通学で運転してもらってはいるが、顔を合わせることのないパーティションのあるリムジンなので魅了の魔力は彩さんには使っていない。
「ごめん、迷っちゃって。待ちました?」
「いえ」
 礼儀正しいのか素っ気ないのか。俺は和夏の冷蔵庫から持ち出したペットボトルを開けて1本彩さんに渡す。仕事中ですから後でいただきますという彩さんだが都合の良いことに事故渋滞が始まる。俺はうまそうに自分のペットボトルを飲み干しながら、
「今日はホントはお休みなんだから」
「でも仕事中ですし」
「大丈夫。あんまり堅苦しくされても困るよ」
「ではいただきます」
 乳酸飲料を飲み始める。渡すときに開ける振りをしたが既に和夏の部屋で開けてある。そしてベッドにこぼれた俺の精液を混ぜてある。美味しそうに飲む彩さんを横目で観察する。運転手なのでパンツルックに皮靴。ヒールは高くないので並ぶと俺より少し低いくらいか。ボーイッシュなショートヘアが中性的な顔立ちに似合っている。切れ長の目に高い鼻と薄い唇。肩幅は女性にしては広めだが細っそりとした撫で肩。服の上からでは胸の膨らみはわからないが多分小さ目。お尻も小さく細い脚が長い。
 美人ではあるが、特に年下の女の子から騒がれそうなタイプだ。宝塚好きな望ちゃんは食事のときなど見とれている。
 そんな彩さんをちらちらと眺めながら助手席で大人しく我慢する。集中して第六感を働かせて彩さんに魔力が働くのを待つ。携帯をいじる振りをして時間を確認すると飲み終えてからおよそ10分で第六感が彩さんが僕になった事を知らせる。
「今日は一日新宿で遊ぶつもりだったのに、予定が狂っちゃった」
「勉強されたらいかがですか?」
「うわー公子さんみたい」
「あら、川村さんって成樹様には甘いのか思ってましたが」
「優しいんだけどね。ちょっとお小言が多いかな」
「小笠原さんがよくお小言いただいてますね」
「望ちゃんはまだ若いしね。それにしても渋滞で退屈だね」
「申し訳ございません」
「牧村さんのせいで渋滞してるわけじゃないし」
「そうですが」
「ホントは牧村さんお休みなのに迎えに来てもらってるし」
「ちゃんと時間外手当いただきますので」
 普段無口なのに今日はよくしゃべる。俺の僕となって気を使っているのか?退屈して居眠りしているように装う。事故箇所を過ぎるとスムーズに流れ始めて首都高を降りる。魔力を使って操り開始。屋敷に戻ると玄関前のポーチに車をつけるはずなのにガレージへ入る。ガレージのシャッターを操作するところまでは彩さんも気がつかない。
 俺を起こせば仕事は終わるのだが、操られている彩さんは俺の顔を見つめている。咲絵さん譲りの演技力で熟睡している演技を続けるとおずおずと俺のジーンズの股間を触ってくる。俺が反応しないと大胆に撫でてくる。俺の意思とは関係なくペニスが硬くなってくるとため息をつきながらペニスの大きさと形を確かめるようにさすり始める。俺にも聞こえるくらい大きく唾を飲むとそっとキスしてくる。俺が起きないと徐々にキスが長くなり、半開きの唇をこじ開けて舌を吸ってくる。息苦しいがまだまだ寝た振りを続ける。ひとしきり俺の舌を吸うと今度は俺の顔を舐めまわす。
(今起きたらどうやってごまかすつもりなんだろう?)
 顔中が彩さんの唾液まみれになるとようやく彩さんの舌が離れる。長くてざらざらした舌が気持ち良かったので少し残念。
(フェラ気持ちいいんだろうな)
 彩さんは大きく呼吸して自らの性欲を抑えようとしてる。このままで終わっても面白くないので性欲をもう少し高める。初めてなので加減が難しい。しばらくごそごそやっていたが俺の手が彩さんの胸に導かれる。服を脱いでいたのだろう俺の手が直接胸に押しつけてその上から自分の手を重ねて揉むようにする。手のひらにはっきりと硬くなった乳首が感じられる。触った感じだと大きさは公子さんくらいだが硬さの残る公子さんのおっぱいより柔らかい。片手が自由にされてまたごそごそやっている。今度は俺の右手はおっぱいを揉み続け、左手が股間に導かれる。指先が溢れ出た愛液に触れると
「あ」
 結構大きな声が出て慌てて口を噤んだらしい彩さんだが、俺の右手を導くのは止まらない。お○○こをなぞるように動かして俺の指を咥え込もうとするがうまくいかない。自分の腰も動かして必死に咥え込もうとする。だらんとした指の力を急に入れても不自然だし、彩さんがどうするのか興味深い。すんすんと鼻息を荒くして手と腰を動かすがやはり俺の協力が無ければ咥え込むのは無理だ。俺の手が愛液まみれになる頃にやっと諦めて今度は俺の人差し指を使ってクリちゃんを刺激する。爪先がクリちゃんに当たるように固定して腰を激しく動かす。夢中になって快感を貪る彩さんは声を抑えることも忘れている。
「い、い、そこ」
 いつも澄まして勉強ばかりしている彩さんだが夜の方は積極的らしい。
「い、い、イクっー!」
 俺の人差し指に潮を噴きながら絶頂に達する。
 そっと目を開けると俺の手を股間に挟みながら余韻をかみ締めている。彩さんはイッてすっきりしたようだが俺はオモチャ代わりにされただけで欲求不満だ。引き続き彩さんの性的欲求を魔力で強める。1回イッたのに治まらない欲望につられて彩さんが再び俺の人差し指をクリちゃんに押し付ける。同じ事の繰り返しはつまらないのでクリちゃんの感度を下げてみる。必死に俺の人差し指でクリちゃんを刺激するが満足できない彩さんは俺の様子を伺うことも忘れて俺のズボンのチャックを下げる。勃起したペニスを手慣れた様子で取り出すとむしゃぶりつく。長くてざらざらした舌が亀頭を舐め回し、俺のズボンによだれを垂らしながら顔を振る。完全に俺が目を覚ます危険性を忘れて没頭している。毎日フェラをして上達した公子さんより気持ちいい。
 そろそろ我慢の限界、彩さんの味見がしたくなった俺は彩さんの頭を掴んでフェラを中断させる。
「な、何をしてるの?彩さん」
「え、え、成樹様」
「ここってガレージだよね?」
「申し訳ありません」
 驚き、慌てふためき、赤面しているが右手を自分の股間に入れて口も再び俺のペニスを舐めようとしている。
「申し訳ありません。我慢できないんです」
 俺の手を振りほどいてフェラを再開する彩さん。この程度の性的欲望アップはメイドたちに何回もやっているのだが、彩さんには効きすぎるほどに効いている。ざらざらした長い舌が俺のペニスをまんべんなく舐めまわしながら根元まで深く飲み込んでは吐き出すのを繰り返す。僕たちの中では公子さんが一番フェラが巧いがそれよりも段違いに気持ちいい。いつもクールな態度で勉強ばかりしている彩さんの意外な特技に驚きつつも絶妙なフェラを堪能して射精する。喉を鳴らして飲み込んだ彩さんは尿道に残った精液まで吸い出すとやっと落ち着いて自分がしたことに気付く。
「申し訳ございません」
 運転席で深々と頭を下げるが、そうすると頭は助手席の俺の方まできてしまう。
「どうしたの?驚いたよ」
「成樹様の寝顔を見ていたらたまらなくなってしまって」
「自分で言いたくないけど特別美少年って訳じゃないんだけど」
「いえ、その、こちらに勤めてから恋人となかなか会えなくて」
「男なら誰でも良かったんだ」
「そういう訳ではありませんが」
「それにしても気持ち良かった」
「あの、その」
「癖になりそうなんだけど」
「申し訳ございません」
「またしてくれる?」
「駄目です!申し訳ございませんが彼と結婚したいんです」
「でも僕とこんな事しちゃったんだね」
「お許しください。今から退職して出ていきますので」
「でも、今も自分で慰めてるけど?」
 効きすぎるほどに効いた魔力のせいで高ぶった彩さんの性欲は止まらない。
「も、申し訳ありません」
 謝りながらもお○○こをいじる手は止まらない。
「そんなの見せられたらまた元気になっちゃうよ」
「だ、駄目です」
 しかし俺の指が彩さんのちいさなおっぱいの先で尖りきった乳首を摘まむと軽く絶頂に達してしまう。そして性欲の高まりはいっそう強くなる。
「彩さんの身体は僕が欲しいって言ってるみたいだよ」
「駄目です。司法試験に受かったら結婚するんです」
「でもこのままじゃ彩さん止まらないでしょ」
「でも、あ」
 乳首を摘まんだままひねるようにすると再び軽い絶頂へ。面白がって小さくて柔らかいおっぱいを揉んだり舐めたりするとその度に軽い絶頂に達する彩さん。俺が抱き寄せると彩さんからキスして舌を入れてくる。舌を絡めながらも股間の指は自分を慰めたままだ。
「車に匂いがついちゃうよ」
「ごめんなさい」
「とりあえず車から降りないと」
 俺が助手席から降りても彩さんは運転席でオナニーを止めない。苦笑しながらも彩さんを車から引っ張り出すが立っていることもできずに座り込んでオナニーを続ける。狭い運転席から出たせいで自由に動けるようになったせいかアスファルト舗装のガレージの床に座り込んでいたのがスーツのズボンを降ろしてショーツの脇から指を激しく出し入れしている。先程俺に触られたときは軽いとはいえイク事ができたのにオナニーではもどかしさが募るばかりである。大きく脚を開いてお尻を高く上げて必死でオナニーを続ける彩さんを鑑賞する。白いショーツをずらして激しく指を使う彩さんの手のひらや太ももは溢れた愛液にまみれ、彩さんの指が出入りするおまんこが丸見えで密生した恥毛が泡立った愛液にまみれているのも見える。意外にもお尻は豊かに盛り上がりすらりと細くて長い脚に続いている。中性的なイメージの彩さんの意外にも女らしい下半身に俺のペニスが素直に反応する。
 彩さんの手首を掴んで指の動きを止めさせると半狂乱になってもがく。
「お願いイカせて、イキたいの」
「自分の指じゃイケないみたいだね」
「イカせて、イカせて」
「それじゃ遠慮なく」
 濡れそぼって股間を隠す機能を失ったショーツを下ろしていやらしく開いたおまんこに指を入れる。俺の中指を激しく締め付けながら感じる彩さん。
「い、い、イイ」
 締め付けはキツいのだがかまわずに指を2本に、そして3本に増やしていき膣襞を指先でこじるようにしながらゆっくり出し入れする。
「イイ。気持ちイイ」
 親指の爪先でクリちゃんを弾くようにするとまた軽い絶頂に達して背を反らせながら俺の指を締め付ける。イッている間もゆっくりとした指の動きは止めずにじらすようにして軽い絶頂を続けさせる。
「イイ、イキます」
「イク」
「も、もうダメ」
「ま、また」
 軽い絶頂をしばらく続けさせる。声も出せずにイキ続ける彩さんからいきなり指を抜く。
「え!?」
「満足した?」
「もう少し、もう少しなの!」
 狂ったように尻を振って悶える。
「指じゃ完全にはイケないみたいだね」
「もう少し、もう少しなんです」
「じゃあ入れるよ」
「お願いします」
 指を再開してもらえると思った彩さんだが、俺は彩さんの腰を掴んで一気にペニスを奥まで入れる。
「イイー!!」
 いきなり絶頂に達する彩さん。奥まで入れて彩さんの絶頂の締め付けを動かずに堪能する。イキながら反らした背が徐々に下がっていき、ペニスの締め付けがいったん弱くなるが思い出したようにうごめくおまんこ。
「イキました。ありがとうございます」
「彩さんはイッたけど、僕はまだだよ」
「え?」
 快感に夢中になっていた彩さんは指ではなくペニスが入れられている事にやっと気づく。
「だ、ダメ!抜いてください」
「やだよ、僕はイッてないもん」
「お願いです」
「彩さんのここが締め付けて離してくれないし」
「お願いします」
「いまさら遅いよ。」
 相変わらず俺のペニスを咥えこんでうごめくおまんこを指摘すると絶句する彩さん。
「じゃあ僕もイカせてもらうよ」
 彩さんの腰を掴みなおして腰を振り始める。
「ダメ、ダメです」
 ゆっくりと動かしている間は彩さんも拒否の言葉を出しているが俺の腰が強く、早く動き始めると再び絶頂に向けて高まっていく。
「イ、イイ。でもダメ」
「ダメっていいながら凄い締め付けだし、音も凄いよ」
「イ、イイ。お願いです止めてください」
「彩さんだけイッてずるいよ、僕もイクまで止めないよ」
「お願いです。恋人に申し訳ないです。イイ」
「彩さんが寝てる僕にいやらしいことしてきたくせに」
「ごめん、イイ、ごめんなさい」
「すんごい締め付け。そろそろイクから」
「だ、ダメ!中はダメ!」
「だって僕も気持ちいいし、彩さんも感じてるでしょ」
「あ、い、イイ!中は、中は許してください」
「どうしようかなー、このまま出すと気持ちいいだろうし」
「許してください。何でもします。イイ、何でもしますから」
「何でも言うこと聞く?」
「イイ、はい。おっしゃることは何でも聞きますから」
「それなら外に出してあげる」
「ありがとうございます。イイ、イキます!」
 中出しされないことに安心した彩さんが激しくイクのを見届けてからお尻の上に射精する。
 四つん這いでお尻を高く上げた格好のまま余韻に浸る彩さん。おまんこも余韻に浸るように開いたり閉じたりしながら愛液を吐き出し続ける。
「ヨシユキ、ごめん」
 小さな声で恋人に詫びる彩さん。チクリと俺の良心が痛むがやることはやってしまう。彩さんのお尻に出した俺の精液を手のひらで集める。苦労してお尻に飛び散った精液を集め終わると彩さんの顔に付き出して命じる。
「お願い通り中には出さなかったよ」
「ありがとうございます」
「彼氏ヨシユキって言うんだ?」
「聞かないで下さい」
「ふーん、まあいいや。それより、これを全部飲んで」
「え?」
「中に出したいのを我慢して外に出したんだから」
「あの、でも」
「嫌ならいいけどさ、こいつが元気になったら次は中に出しちゃうよ」
「お許しください。成樹様」
「どうする?」
「どうしてもですか?」
「すぐにやらないとまた入れちゃって、中に出すだけ」
「・・・はい」
 絶頂を極めたことで冷静さを取り戻したのだろう、おずおずと俺の手のひらから精液を吸いとっていく、フェラする時に気持ち良かった長くざらざらした舌を伸ばし口をすぼめて吸いとっては飲み込んでいく。やっと全部舐め取ってほっとため息をつく彩さんに最後の命令。
「これも口できれいにして」
「あの、どうしても?」
「うん。どうしても」
 閉じた目じりから涙を零しながら俺のペニスを含み俺の精液と自分の愛液を舐め取る彩さん。ざらざらした舌の感触に再び元気になりかかるが今回はこれで勘弁してあげよう。
「ありがとう。綺麗になったみたい」
「…いえ」
「苦労して募集して、やっと来てもらったんだから辞めちゃ駄目だよ」
「成樹様とこんなことになってしまったからにはいられません」
「辞めたらヨシユキさんにばらしちゃうよ」
「それは!」
「気持ちよかったよ。彩さん」
「彼には秘密にしておいていただけますか?」
「彩さんから辞めたりしなければね」
「…はい。わかりました」
「ちゃんと身だしなみを整えて、車の痕跡や匂いも消しておいてね」
「はい」
「じゃあ先に戻ってるから」
 のろのろと服装を直す彩さんをガレージに残して部屋に戻る。

< つづく >

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