3種の神器 第32章

第32章 チヤホヤされたり怒られたり

 午後の授業を終えるといつものように女子バレー部の後輩が俺を待ち構えている。病み上がりだか迎えにら来ないかもというのは杞憂だったようだ。

「熊野先輩、大丈夫ですか?」
「大丈夫、今日は図書館よってから行くから待ってて」
「本当ですか!無理しないでくださいね、でも嬉しい」

 名前も知らない後輩だが慕われるのは気分がいい。世のクラブ活動に熱心な男子生徒の気持ちが少し理解できた。昼休みに弁当を図書館で食べたままなので弁当箱を回収しながら美奈子の様子も見ておきたい。急ぎ足で図書館に向かうと美奈子は変わった様子もなく司書の業務をこなしていた。意外にタフなのかもしれない。

「あー、やっと来たか。済まないけど寄贈図書の整理を手伝ってくれ」

 少し小柄ではあるが可愛らしいファニーフェースとグラマーなスタイルなのに恋人ができないのはこのぶっきら棒な物言いのせいだ。図書館の常連や図書委員たちに挨拶してからイヤイヤな雰囲気を撒き散らしつつ美奈子に伴われて図書作業室に入る。
 二人きりになった途端に俺に媚びるような態度に豹変した美奈子がきれいに洗った俺の弁当箱を差し出しながら俺に誘いをかける。

「お弁当箱は洗っておきました。体調は回復しました。冷蔵庫の氷は解けてしまったので新しく氷を作っておきました」

 礼を言って弁当箱を受け取り、冷蔵庫からコンドームに溜めた精液とスポーツドリンクを取り出す。スポーツドリンクが入ったペットボトルの蓋を開けて少しずつ流しに捨てからコンドームの中の精液を入れてシェイクする。少しでも精液の臭いがしないようにレモン風味を選んだのだが臭いはキツい。6本買ったスポーツドリンクに精液を混ぜ終えて準備完了、さっそく体育館に行こうとすると美奈子が引き止める。

「成樹様、まだできますから」
「いや、無理しなくても」
「お願いします」

 結局ウルウルと見つめる美奈子の瞳に負けてなし崩しにソファに倒れこむ。コンドーム付きとはいえお○○ことアナルを済ませた美奈子は舌なめずりして俺のペニスを咥える。可愛らしいタイプの美奈子が地味な事務服でフェラするのに興奮して口で1回搾り取られてしまった。嬉しそうに、そして美味しそうに俺の貴重な精液を飲み込んだ美奈子から開放された俺は用意した精液入りスポーツドリンクと弁当箱を抱えて図書館を出る。教室に戻って着替えてから体育館に行くと女子バレー部は熱心に練習していた。
 俺が来たので試合形式での練習になり3セットをこなすと部員たちがばててくる。

「ちょっと休憩しようか、差し入れ用意したから」

 歓声を上げる部員たちに精液入りスポーツドリンクを振舞う。佐々木先生にも薦め、全員が特性ドリンクを飲み干した。あやうく自分も飲まされそうになったが病み上がりだから冷たいものを控えていると言って回避する。
 氷で冷やしたせいか、体を動かして汗をかいているせいか、精液の匂いを指摘する者はなくすべて飲み尽くされた。彩さんに精液入りドリンクを飲ませた経験から僕となるには30分程度かかるのでそのまま練習を再開する。
 クラブ活動が盛んではないので他のクラブは次々と練習を終えていく。同時に二十数名が僕になったのを第六感が確信する頃には女子バレー部しか残っていなかった。俺と佐々木先生が控えチームに入り、レギュラーチームと対戦する。層が厚くないのでレギュラーと控えは実力差が大きいが、俺と佐々木先生が入ることで拮抗した練習試合になる。
 俺はセッターとしてプレーしながらまずは控えチームを操る。最初は佐々木先生ともう一人のアタッカーを、徐々に操ることに慣れてくると自分以外の5名を操る。技量はともかく、俺の手足のように動くメンバーで固めた控えチームがレギュラーチームを圧倒していく。2セットを控えチームが連取したところで控えのセッターと交代して俺もアタッカーになる。
 俺のスパイクにはじき飛ばされて涙目のブロッカーや、俺のスパイクを拾えずに這いつくばるレシーバーに俺の征服心は満たされていく。俺は操ることに慣れてきたのでレギュラーチームも操って白熱した、しかもレベルの高いラリーが続く。つぎつぎとメンバーを交代する控えチームに対してメンバーを替えないレギュラーチームは体力と集中力が途切れてきてプレーが雑になってくる。
 俺の集中力はまだ途切れていないから、体力を超えたところまでは操れないようだ。神器の魔力の限界なのか俺の魔力が未熟なのかはわからないが。

「はーい、休憩ね」

 部外者でしかない俺の指示を部員たちも顧問の佐々木先生も自然に聞き入れる。

「体力と集中力の限界だね。技術的な事は佐々木先生がコメントして」

 俺が指名すると佐々木先生が一人一人のプレーについて解説と指導をしていく。レギュラーの6名の分が終わると俺は6名を促してシャワールームへ、集中して全員に対して俺がシャワールームにいることに何の疑問も抱かないように魔力を働かせる。レギュラーの6名はユニフォームを脱いでお喋りしながらシャワーを浴びる。3年生の真田さんだけが女らしいというか年に似合わない巨乳で残りは年相応の体つきである。
 Dカップだと思われるおっぱいをぶるぶると震わせながらシャンプーしている真田さんのおっぱいを心ゆくまで触って揉みながら他のレギュラーたちには俺の体を洗わせる。
 俺の体を洗い終えたレギュラーたちがシャワールームを出ると代わりに控えの選手たちが入ってくる。およそ20名ほどの部員たちの裸を全員じっくりと鑑賞する。
 AAカップの微乳から真田さんのDカップまでのおっぱいや、ほとんど生えていないのから密林のように茂った股間、女らしくくびれたのからストンと真っ直ぐなウエスト。クリっと丸いお尻からぽてっとしたお尻まで。
 シャワーの水滴を弾く若々しい肌を存分に眺め、触ってみる。それなりに可愛い子もスタイルのよい子もいるのだがペニスが反応しない。美奈子と頑張りすぎたか?
 最後に入ってきた佐々木先生のヌードも鑑賞する。顔立ちはまあ可愛らしく胸もそこそこある方なのだが胴が長くて寸胴な体型に幻滅する。それでも大人だからということで遠慮無くお○○こに指を入れるとスムーズに入っていく。念のために指をお尻の方に入れてみるとこちらはキツく指を拒む。

 20名弱を僕にして、なおかつ同時に11人を操ることが出来たことに満足してシャワールームを出る。同い年の同級生とか可愛い下級生にも惹かれるが、まずは絵里を旭さんから取り戻してから考えよう。今日は散々美奈子とヤッたせいかすっきりとしてバレー部の練習のお手伝いを終える。

「熊野先輩!ありがとうございました!」

 黄色い声に送られて気分良く体育館を出る。ごく普通の家庭で普通に育った俺だが祖父から財産と神器の魔力を譲られてからチヤホヤされること快感に目覚めてしまった。前回の旭さんとの対戦では俺の魔力は無事だったが、再戦して負けても無事なのだろうか?

 絵里を取り戻すために他の僕たちを失うかもしれない。

 誰もいない教室で学生服に着替えながら考え込む。旭さんに勝てるレベルになるまで再戦は避けた方がいいのだろうか?しかし、進化した魔力で絵里の状態を探ると精神的に追いつめられているようでもある。元々レズだった絵里の場合は旭さんといる方が良いような気もする。
 絵里や旭さんのことを考えながら駐車場に向かって歩く。ふと気づいて携帯をチェックすると紫さんからメールが来ている。

『もう到着して待っています』

 小走りに駐車場に向かうと公子さんの小型車の運転席で紫さんが待ちかまえていた。

「連絡を下さるようにお願いしましたのに」
「ごめん。忘れてた」
「屋敷には念のために病院に行ってから帰ると伝えてあります」
「え?もう大丈夫だよ」
「ちょっと私の神器を貸してください」

 紫さんの神器を取り付けた携帯を受け取ると自分の携帯でどこかに「これから伺います」と電話した紫さんは車を発進させる。ふわっと紫さんの体から魔力があふれ出て小型車全体を包み込む。渋滞の始まっている首都高に乗ると、前を走る車が次々と車線を変えていき、空いた車線を紫さんの運転する小型車が駆け抜けていく。

「こういう事も出来ますから」
「どうやって?」
「私の神器の魔力で写し取ってください」

 先行車を魔力で蹴散らした小型車はほどなく信濃町で首都高を降りる。大学病院の前を過ぎたところにあるビルの地下駐車場に車を入れた紫さんに促されて駐車場の中にあるエレベーターに向かう。エレベーターの前で白衣のナースが待っていた。

「熊野様。ドクターがお待ちです」

 ちょっと崩れた感じの色気たっぷりのナースがエレベーターに招き入れる。俺に続いてエレベーターに乗り込んだ紫さんが魔力を使うのを第六感が感じ取る。振り向くと紫さんの魔力がナースを包み込み、虚ろな目つきのナースに紫さんがキスをしている。びっくりしている俺にウインクした紫さんはナースに唾液を流し込み、ナースが呑み込んでいく。途中のフロアでエレベーターが止まって焦ったが、乗り込んできた人たちは俺には気づいているが紫さんとナースが見えていないようだ。
 エレベーターが目的のフロアに到着すると紫さんがキスをやめる。徐々に瞳に生気を取り戻したナースに案内されて部屋にはいるとマンションの一室が診療所のようになっていて先日屋敷に来た医者が待っていた。簡単に診察を終えて本復を告げられた俺は紫さんと駐車場に戻る。

「紫さん。あれって?」
「ナースの能力があった方が便利かと思いまして」
「ああやって能力を写し取るの?」
「ええ」
「じゃ、彩さんとも?」
「妬けます?それにしてもあのナースって淫乱でしたわ」
「淫乱って」
「医者と見れば寝る女でした。最低っ!」

 怒った公子さんが世界で一番怖いと思っていたが、紫さんの方が怖いかもしれない。旭さんと再戦する前に紫さんに負けそうだ。紫さんかの体を包むオーラに圧倒される。下手なことを言って紫さんの機嫌を損ねないように大人しくついて行き車に乗り込む。スキール音を立てながら小型車を発進させた紫さんはものすごいスピードで首都高を走り、あっと言う間に屋敷にたどり着いた。
 遅くなると連絡してあったので皆は食事を終えて自室に戻っていて、当番の三好さんが俺と紫さんの夕食を給仕する。いつもは賑やかに食べる夕食が紫さんと二人きりだと妙に気まずい。

「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした。三好さん、成樹様に食後のお薬がありますからお水もお部屋にお願いしますね」

 薬の袋を持った紫さんが俺の部屋に付いてきて三好さんがポットに入れたコーヒーと水を持ってくる。紫さんから薬を、三好さんから水を受け取って飲むと再び紫さんが魔力を使い始める。

「え?」
「さっきのナースの淫乱さを三好さんに移しましたから」
「それってマズくない?」
「私を魔力で僕にするのはいいんですか?」
「う゛」
「大丈夫ですよ。成樹様の魔力で記憶を消せば」

 携帯を俺に返した紫さんが澄ました顔で出て行く。紫さんがドアを閉めると同時に三好さんの表情が妖しく発情したようになって俺にすり寄ってきた。
 メイド服のスカートを上げ気味にし、ブラウスのボタンを2つ外して胸の谷間を見せつけながら俺の股間に手を伸ばしてくる。
 よく言えば明るくて元気、悪く言えば大雑把でやかましい三好さんの媚態にペニスは素直に反応して大きくなってくる。俺の手が三好さんのおっぱいに伸びると俺の膝に乗りながら耳たぶを舐めてきた。未帆さんほどではないが充分に大きい三好さんのおっぱいをメイド服の上から触ると色っぽく含み笑いをしながらスカートを完全にまくり上げる。
 俺の手がおっぱいからショーツに移ると素早くブラウスをはだけてブラを外す、ぶるんと弾んだおっぱいに顔を埋めながらショーツの上からお○○この形をなぞるように指を動かす。じっとりとショーツまで濡れているのを確認して脇から指を入れようとしたその時に和夏からの電話!慌てて出る。

「もー、今日は成樹から電話するって約束だったのに」
「ごめん、帰りに医者に寄ったから遅くなって」
「大丈夫だった?」

 俺が和夏と話し始めると妖しく悪戯っぽく笑った三好さんが俺の股間に座って学生服のズボンのチャックを下ろす。そして自分の唇を舌で舐め回してからねっとりと俺の亀頭を舐め始めた。

< つづく >

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