■第3話 マリちゃん
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黒い手帳に記されている女は、どう言うわけか全員が美人だった。
モデル顔負けのイイ女から、まるでアニメから飛び出て来たような美少女と、今まで萬次郎とはまったく縁のなかった美人達がズラリと勢揃いしていた。
1日1人のペースでヤリまくり、既に黒い手帳に記されていた美女を10人も喰っていた萬次郎だったが、しかし、その中にどうしてももう一発ヤリ直したい女が1人いた。
鹿島優子・24才・美容師。優しいお姉さん、という言葉がよく似合う、どことなくセレブな香りが漂う癒し系の清潔な女だった。
3日前、萬次郎はこの女を、帰宅途中の歩道で、毎度の如く「テレビのリモコンと携帯電話を間違えるな」という意味不明な暗号で催眠術をかけ、そのままレンタカーに乗せては近くのパチンコ屋の巨大駐車場に連れ込み散々犯したのだが、しかし、その時の優子の『あまりにもスケベなセックス』にたちまち虜になってしまった萬次郎は、どうしてももう一発優子とヤリたくて仕方がなかった。
あの上品で大人しそうな顔をしながらも、萬次郎のピンピンに勃起した巨大ちんぽをジュボジュボと激しくしゃぶり、そして、自らの意志で騎乗位になっては萬次郎の体の上でコキコキと激しく腰を振りながら何度も果てていた淫乱女。そんな優子がどうしても忘れられず、萬次郎はどうしてももう一発優子とヤリたくて仕方なかったのだった。
そんな萬次郎は、再び優子の自宅マンション近くの路上で優子の帰りを待っていた。優子が路上に現れると、前回と同じように優子がカツコツとヒールを鳴らしながら歩いている傍までレンタカーを静かに近づけ、助手席から歩道を歩く優子に向かって暗号を呟いた。
しかし、どういうわけか、優子は催眠術にかからなかった。
歩道を早足で歩く優子は、助手席の窓から意味不明な言葉を投げ掛ける萬次郎に露骨に嫌な表情を向け、挙げ句には「大声を出しますよ!」と萬次郎を睨んだ。
「キミは僕の事を覚えてないの?・・ほら、3日前あそこのパチンコ屋の駐車場で、キミは僕の精子を飲んだじゃない・・・」
そう言いながら、萬次郎が必死になって優子の記憶を呼び戻そうとしていると、真っ赤な顔した優子はいきなり携帯電話を取り出し、素早く110番に電話をしたのだった。
(この手帳の女達は、一度しか催眠術にかからないらしい・・・)
慌てて逃げ帰って来たカプセルホテルで、萬次郎は黒い手帳を広げながら考えていた。
カラオケボックスのあずみちゃん、カフェのゆいちゃん、美容師の優子、女子高生のカズミ、変態の美津子さん、OLの幸子さん・・・・。狭いカプセルの中で今までヤってきた女達を一人一人思い出していた萬次郎は、もう二度とそれら美女達と肌を合わせる事が出来ないのかと思うと、もっと計画的にじっくりと楽しむべきだったと激しい後悔に襲われた。
そんな萬次郎は、もう一度、この手帳についてじっくりと考えてみた。
まず、そもそもこの手帳は一体なんなのか?・・・
しかし、それは今まで散々考えて来た事だが、どれだけ考えてもこの不思議な手帳の謎は一向に解けなかった。だからそれはもう考えない。誰が何のためにこの手帳を作り、そしてそれがどうして自分の手元にあるのかをどれだけ考えた所で答えは一向に出ない。だからそれはどーでもいい。それよりも、この手帳をいかに有意義に使いこなす事が大事なのだ、と、改めて萬次郎は手帳を見直した。
催眠術のキキメは2時間・・・
催眠術にかかった女は瞬間でアソコがヌルヌルに濡れ、まるで大好きな恋人に抱かれるかのように激しく悶え狂う・・・・
尚かつ、催眠術にかかった女はどんなプレイでも拒否しない。3P4Pといった飛び入り参加も可能で、ウンコをしろと命令すればその場でウンコもするし、ウンコを食べろと命令してもきっとウンコを食べるだろう。いや、もしかしたら死ねと命令すれば、自殺だってしかねない・・・・
そして、2時間の催眠術が切れると、いきなり『素』に戻る。そして、自分のその状況を知るや否や、脅え怒り驚き泣いて絶叫する・・・・
残念な事に、1度催眠術を掛けた女は、もう二度と催眠術は掛からない・・・・
萬次郎はカプセルの天井をボンヤリと眺めながら考えていた。
(なんという刹那的な・・・・)
萬次郎はそう思いながらも深い溜息を吐き、そして同時に、1度ヤってしまった彼女達とはもう2度と肌を重ねられないという事実に、なんとも言えない猛烈なやるせなさに包まれたのだった。
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無い知恵を絞ってアレコレと計画してみるが、しかし元々自分の人生にさえ計画性のない萬次郎がどれだけ考えてみた所で、何か良き計画が浮かんで来るわけでもなかった。
結局、萬次郎は何の計画も無いまま、いつものように黒い手帳に記された女を尋ねる事にした。
黒い手帳には、残り10人の女の名前が記されていた。
順番から行くと、次はいよいよ大御所の番だった。
『名前・大前松子/年齢・45才/住所・東京都足立区・・・/携帯・090-7554-1・・・/勤務先・日本海かまぼこ株式会社東京工場/暗号・母ちゃん』
「45才かぁ・・・・」
元々ロリコン系の萬次郎は熟女には全く興味がない。しかも、データーに記されている、その『松子』という名と、勤務先の『かまぼこ』という文字がどうも萬次郎をソノ気にさせなかった。
(これはパスかな・・・・)
そう思いながらも、しかし手帳の女の数が少なくなって来ているのをふと思い出した萬次郎は、45のババアでも貴重な女の1人だと重い腰を上げ、取りあえず松子の顔だけでも拝んで来るかとバスに乗込んだのだった。
アナウンスで呼び出されて工場の駐車場に出て来た松子は、萬次郎が思っている以上にグロテクスな熟女だった。
ブヨブヨの脂肪に包まれた松子の体は、胸と腹と尻が同じ太さだった。人生に疲れ果てたようなその表情はどんよりと暗く、ネズミ色した作業ズボンの足下に見える毛玉だらけの靴下と薄汚れたゴムサンダルがまるで山田洋次の映画に出て来そうな工女だった。
(まったくソソらない醜熟発酵ウシ女・・・・)
そう判断した萬次郎は、駐車場でキョロキョロしている松子をそのままにしてかまぼこ工場を後にしたのだった。
あれは黒い手帳の神様の悪戯なのだろうか・・・・
それまでこの手帳に書いてある女が100発100中でイイ女ばかりだったのを考えると、萬次郎は、あの醜い松子は神様の悪戯だとしか思えなかった。
そんな事を考えながらバスに揺られていた萬次郎は、いきなり車内に響いた『次は天昇病院前、天昇病院前です』という車内アナウンスを聞いて、その病院名に聞き覚えがあると思い慌ててポケットから手帳を取り出した。
(天昇病院って・・・確か書いてあったぞ・・・・)
そう思いながら手帳を開くと、その名前は一番最後のデーターに記されていた。
『名前・宮崎マリ/年齢・24才/住所・東京都文京区・・・/携帯・090-2556-7・・・/勤務先・天昇病院内科/暗号・さらばベジタリアンの男よ』
看護婦だ!と、おもわず車内で叫びそうになった萬次郎は、まだバスが走っているというのにバスの降り口に慌てて移動し、その扉が開くのを今か今かと待ちわびたのだった。
しばらくバスは走ると、『プン!・・・天昇病院前、天昇病院前です』という機械的なアナウンスが車内に響き、バスはゆっくりと停車した。
降り口ドアがぎこちなくガガガッと開くなり、まるで解き放された猟犬のように萬次郎はバスを飛び出した。目指すは大通りの向こうに聳える巨大病院。24才の看護婦をバックからガバガバに犯してやる!宮崎マリ宮崎マリ宮崎マリ宮崎マリ・・・・と、血走った目をギラギラと輝かせながらそのまま横断歩道に飛び出した。
するといきなりキキキーィッ!という強烈な急ブレーキの音が響き、それとほぼ同時にドン!という鈍い音が響いた。
白い乗用車に2メートルほど跳ね飛ばされ、道路の真ん中で人形のようにひっくり返っていた萬次郎は、一瞬ムクッと顔を上げると、歩道でそれを呆然と見ている老婆に向かって、何が起きたのかわからない表情をしながら「えっ?」と首を傾げた。
血相抱えた運転手が慌てて車から降りて来て、道路に横たわる萬次郎を抱きかかえた。そして「大丈夫ですかー!」と運転手が叫ぶと、萬次郎はそのままフッと意識を失ってしまったのだった。
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遠くの方から事務机の椅子がギシギシと鳴っているのが聞こえてきた。冷たいタイルの床をスリッパの音が行ったり来たりしているのがわかる。
(ここは・・・どこだ・・・・)
萬次郎はボンヤリと映る白い壁を見つめながら考えていた。
『棚橋先生、棚橋先生、外科部室までお越し下さい』
遠くの方で放送アナウンスが響いているのが聞こえた。
(ここは・・・病院か?・・・)
そう思った瞬間、クレゾールの匂いが鼻に付いた。裸足の足の裏にはザラザラとしたシーツの感触があり、頭にはやたらと柔らかい枕の感触があった。
(どうして・・・)と、思いながら横を見ると、パイプベッドの横にポタポタと雫を落とす点滴が見えた。その点滴の管を目で追って行くと、その先は自分の左腕の血管に突き刺さっていた。
(嘘だろ?)と、体を起こそうとした瞬間、ベッドを囲んでいた白いタラタラのカーテンが、いきなりシャッ!と開いた。
「あら?」
大きな看護婦さんが、パイプベッドの上で朦朧ともがいている萬次郎を見つけるなり、「先生、こちらの患者さん、意識が戻りました」と、カーテンの向こうに向かって叫んだのだった。
「はっきり言ってどこにも異常は見られないんだ・・・外傷も無ければ、打撲の形跡も見られない・・・」
そう呟きながらカルテを見ていた若い医師は、ゆっくりとベッドの萬次郎に顔を向けると、「うん・・・ズバリ、キミは不死身だ」と頷き、そして真っ白な歯を見せてニカッと笑った。
隣に立っていた巨大な看護婦も同時にふふふふっと笑う。
取りあえず萬次郎も一緒になってひひひひっと笑った。
「しかし、ま、実際は2メートル近くも跳ね飛ばされたんだしね、一応、明日しっかりと精密検査をしておいたほうがいいから、今夜は入院ってことになるから・・・」
若い医師は、カルテに何かを書き込みながらブツブツとそう言った。
所持金980円の萬次郎は焦った。このポツポツと雫を垂らす高そうな点滴分で、自分の全財産が消えてしまうような気がして焦ったのだ。
しかし、そんな萬次郎の仕草を見て気付いたのか、若い医師はカルテに何かを書き込みながら「心配しなくていいよ。ココの費用は加害者が保険で支払うから・・・」と、ポツリと呟いたのだった。
入院・・・。たとえ、費用の心配はしなくてもいいと言われても、しかし気分はゲッソリした。
まさかあんな所で車に轢かれるなんて・・・僕はどうしてこうも運のない男なんだろう・・・・
そう溜息をつく萬次郎は、もしかしたら全てあの松子のせいかも知れない、あんなバケモノを見たもんだから変な悪運が取り憑いたんだ・・・・と、関係のない松子を酷く恨んだ。
するとその時、いきなりカーテンの向こう側から大きな看護婦の声が聞こえて来た。
「あっ、マリちゃん、さっきの交通事故の患者さん、今さっき意識が戻ったから」
萬次郎は、大きな看護婦が言った、『マリ』という名前に反応し、慌てて耳を凝らした。
「マリちゃん、今夜は宿直だったわね?あの患者さん、今夜はこのまま検査入院って事になったから、あとはよろしく頼むわね・・・」
大きな看護婦がそう言うと、すぐに「はい。わかりましたぁ」という可愛らしい声が返って来た。
その返事と同時にスタスタスタっという子鹿が飛び跳ねるようなスリッパの音が萬次郎のベッドに近付いて来た。
「失礼しまぁす・・・」という可愛らしい声がカーテンの前から聞こえると、輝くほどの美少女ナースが天使のような優しい笑顔を萬次郎に向けながらカーテンの中に入って来た。
その可愛いナースの胸元には「宮崎」と書かれていた。その名札を見た萬次郎は、瞬間、あれほど恨んでいた松子の存在は直ぐに消え去った。そして、逆に、どーして自分はこんなに運のある男なんだろうかと、つくづくそう思いながら、薄っぺらい敷き布団に顔を埋めては大声で叫びたいのを必死に堪えていたのだった。
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宮崎マリは、顔、スタイル、雰囲気、性格と、どれをとっても誰もが認める『可愛い看護婦さん』だった。
化粧はほとんどスッピンに近い薄さで、大きな目と健康的な唇は化粧などしなくても十分に可愛いい。透き通るような白い肌をした小顔に栗毛色の髪をポニーテールにキュッと縛り、スラリと細く小さな体で、院内を明るく元気いっぱいに走り回る、そんなとっても笑顔の可愛いこの娘は、まさしくクリオネのような美女だった。
個室の窓側に置かれたベッドに横たわる萬次郎は、そんなマリから入院の説明をアレコレと聞かされていた。
この個室は、萬次郎を轢いた加害者が用意してくれた。加害者の中年サラリーマンは、萬次郎の意識が戻ると聞くと慌てて病院へ駆けつけ、大量の果物と生花、そして『お見舞い』と書かれた封筒を持って来た。その封筒の中にはしわくちゃの1万円札が2枚入っていた。
「テレビを見る時はこのスイッチを押して下さいね」
マリはベッドの頭上に付いているスイッチパネルを覗き込みながらそこを指差し、ゆっくりと見上げる萬次郎に向かって、「ここね」ともう一度呟いた。
萬次郎は顔をゆっくりあげたまま、わざとらしく「イテテ・・・」と顔を顰めた。
「痛い?」
マリは慌てて萬次郎の顔を覗き込んだ。
萬次郎はちっとも痛くなかった。が、しかし、そうやって大袈裟にそうする事によってマリが異常に優しくしてくれる事に気付いた萬次郎は、この個室に来てからと言うもの、まるで重病患者のように演技しているのだ。
「大丈夫ですか?」
マリの小顔が萬次郎の大顔を間近で覗き込む。アメリカのベビー人形のような可愛い唇から、マリの微かな吐息が萬次郎の顔に降り掛かった。
「首が・・・イテテテ・・・」
萬次郎は顔を顰めながら枕の上で首を斜めに曲げ、大袈裟に唸った。
「やっぱり湿布を貼っておいたほうがいいですね・・・ちょっと待ってて下さい」
マリはそう告げると、そのままナースサンダルをパタパタと音立てながら個室を出て行ったのだった。
マリが個室を出て行くなり、萬次郎は布団の中でガチンガチンに固くなっているモノをおもいきり握りしめた。
(めちゃめちゃ可愛いじゃないか・・・)
興奮を抑え切れない萬次郎は、病院貸し出しの寝間着から勃起したペニスを捻り出すと、ゴシゴシと上下にシゴいた。いつ、その扉からマリが入って来るかも知れないと言うスリルが、更に萬次郎を興奮させていた。
(あの娘が来たら、コレを見せつけてやる・・・そして暗号を言ってこのままココでズボズボとヤっちゃおうか・・・・)
ナース服のマリをこのパイプベッドの上で無惨に犯す・・・そんな想像をしながらも、しかし、まだまだ夜は長い、それにあの娘は今夜は宿直だ、慌てる事はない・・・と、冷静に笑う萬次郎は、廊下からマリのナースサンダルの音が近付いて来るのを聞きながら、ゆっくりと寝間着の中にペニスを仕舞ったのだった。
「背中に湿布を貼りますから、横になりましょうね・・・」
湿布の袋をビリビリっと開けたマリは、そう言いながら萬次郎の肩に手を掛けた。
「ゆっくりでいいですから、そのまま体をこっちへ向けて下さいね・・・ゆっくりでいいですよ・・・」
ベッドの横に中腰になるマリは、萬次郎の大きな肩を優しく自分の方へと引き寄せた。萬次郎はわざとらしくイテテテ・・・などと演技しながらも、中腰になっているマリの胸元に向かって顔を移動させた。
かなりの接近だった。『宮崎』と書かれた胸の名札が顔に迫り、あとほんの少し首を伸ばせば萬次郎の頬にマリのナース服の襟が当たりそうだった。
萬次郎は痛いフリをしながらも、マリの胸元に漂うクレゾールの香りをおもいきり吸い込んだ。
萬次郎の体を横向きにしたマリは、そのままスリッパを鳴らしながらベッドの反対側へと回った。そして、萬次郎の大きな背中に向かって「失礼しまーす・・・」と小さく呟くと、静かに掛け布団を捲り、そしてゆっくりと寝間着を脱がせたのだった。
横向きになった萬次郎は、自分のダラリンと垂れ下がった乳と腹の贅肉を見つめながら、我ながら醜いと思った。
「痛いのはこの辺ですか?・・・」
背後からそんなマリの声が聞こえると同時に、優しく触れるマリの手の平の感触が、贅肉に包まれた背中に伝わって来た。マリの小さな手の平はジットリと汗ばんでいた。
マリの手の平の汗が肌に直接触れ、それが毛穴を伝わってはジワジワと自分の体内に吸収されて行く様子をリアルに想像しながら、横向きになっている萬次郎の股間は破裂せんばかりに膨れ上がっていた。
萬次郎の背中に強烈なミント臭漂う湿布が次々に貼られて行った。横向きの萬次郎は勃起するペニスをジッと見つめながら、どうにかしてコレをマリに見せてみたい、という衝動に駆られた。
最後の1枚を腰に貼ったマリは、湿布に付いていたビニール紙をクシャクシャと音立てながら、「他に痛い所はございますか?」と、萬次郎の背後で呟いた。
萬次郎は胸をゾクゾクとさせながら、「ここが異常に痛いんです・・・」と、横向きの股関節を痛々しく擦った。
「ここですか?」
マリの小さな手が、トランクス越しに股関節を弄った。
「はい・・・そこからずっと太ももの裏にかけてズキンズキンと痛むんです・・・」
そう説明しながら、萬次郎が勃起した股間をソッと見ると、トランクスの股間はガッツリと膨み、そしてトランクスの一部分には我慢汁のシミがネッチョリと浮かんでいたのだった。
萬次郎の股間がそんな状況になっているとも知らず、マリは普通に「腰を打ったのかなぁ・・・」などと呟きながら、足下の掛け布団を畳み始めた。
そしてその畳んだ掛け布団をベッドのパイプに掛けると、「じゃあ、ちょっと失礼しますね・・・」と言いながら、何の疑いも持たずトランクスのゴムをズラし始めた。
しかし、トランクスはほんの少しズレるだけで、スムーズにズリ下がりはしなかった。それもそのはず、トランクスは勃起ペニスに引っ掛かってしまっているのだ。
「・・・あれ?・・・」
マリは、まさかトランクスが勃起ペニスに引っ掛かっているとは思いもよらず、萬次郎の背後で不思議そうに「あれ?」と何度も呟きながらグイグイとトランクスを引っ張った。
トランクスが引っ張られる度、萬次郎のペニスは刺激を受けていた。下手をすればこのままの状態で射精する危険性もある。慌てた萬次郎は、マリにバレないように人差し指をトランクスに差し込むと、引っ掛かっていたトランクスのゴムを勃起するペニスからソッと外した。
その瞬間、マリが引っ張っていたトランクスがスルっとズレた。
「やった・・・」
おもわずマリがそう小さく呟く。そんなマリが可愛くて堪らない萬次郎は、一刻も早く、このギンギンのペニスをマリのその人形のような口の中に押し込みたくて気が狂いそうだった。
「この辺?・・・ですかぁ?・・・」
マリの細い指が萬次郎の骨盤を這い回った。
「はい・・・そこから太ももの裏まで全体的に・・・」
横向きの萬次郎は、まるでヨダレを垂らしているかのように尿道からニュルニュルと汁を垂らしている巨大な亀頭をジッと見つめながら、興奮するウルウル声でそう答えた。
「じゃあ、そのままゆっくり仰向けになりましょうね・・・」
萬次郎のペニスがそんな恐ろしい状態になっているとは夢にも思っていないマリは、何の警戒も無く萬次郎の体をゆっくりと仰向けにさせてしまった。
「あっ」というマリの小さな声が夜の個室に響き渡った。
仰向けになった萬次郎の股間には、実にグロテスクな巨大ペニスが、まるで天に昇る龍の如く、隆々と反り立っていた。
萬次郎は太った体をブルブルと震わせながらギュッと目を綴じていた。
「・・・あっ・・・じゃあ・・・えっと・・・」
しばらくの間、勃起ペニスを目の当たりにして絶句していたマリだったが、しかしナースとしてこのまま呆然としているわけにもいかないと思ったのか、アタフタと焦りながらも口を開いた。
「い、痛いのは・・・ど、どの辺ですかねぇ・・・」
完全に萎縮してしまったマリのその声は、蚊のような弱々しい声だった。
萬次郎はギュッと瞑っていた目をゆっくりと弛め、薄目でマリの様子を伺った。
マリは大きな湿布をギュッと握りしめたまま、真っ白な頬を真っ赤に染めては、恥ずかしそうにモジモジと俯いていた。
「痛いのは、この辺です・・・・」
萬次郎は巨大な肉の棒を手の甲でズラすと、ゆっくりと股を開いては金玉を曝け出し、太ももの裏を指で示した。
「・・あ・・・はい・・・」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら、マリは開かれた股の間を覗き込んだ。
そして素早く湿布のビニールをペリペリペリっと剥がすと、恐る恐るその場所へと手を近づけて来た。
(今か?・・・)
萬次郎は、マリの小さな手が股間に近付いて来るのを見つめながら、暗号を口にしようかどうしようか悩んでいた。
幸い、院内は消灯時間になっており、既に廊下の電気は消されている。この個室は一番奥にある為、一般部屋やナースステーションからはかなり離れており、多少のアエギ声なら大丈夫だろう。それに、なんといってもここにはベッドがある・・・・
黒い手帳の女をベッドの上で抱くのは初めてだった。今まで、駅のトイレや公園、車の中ばかりでヤっていた萬次郎は、ベッドの上でゆっくりと催眠女を堪能するというシチュエーションに憧れていたのだ。
しかし、これほどまでの好条件に関わらず萬次郎は躊躇っていた。
(この激カワ看護婦とは1度きりしか交じり合うことができないのだ。しかもそれはたったの2時間だけ・・・それなのに、こんな簡単に終わらせてしまっていいのだろうか・・・・)
萬次郎はそう考えながら、マリの小さな手が自分の太ももの中に沈んで行くのを見ていた。
勃起したペニスがピコピコと震え、亀頭からダラダラと垂らす涎をテラテラと輝かせていた。そんなペニスを目の当たりにしながらも、マリは恥ずかしそうに頬を赤らめては素早く湿布を張付けていた。
ふいにマリの手の甲がペニスのコリコリとした竿に触れた。
驚いたマリは、なぜか「あはっ」と笑いながら、慌ててその手を引っ込めた。
薄目でそれを見ていた萬次郎と、恥ずかしそうに笑っているマリの目が合った。
「えへへへへ・・・」
照れくさそうに首を窄めたマリを見て、おもわず萬次郎も「ぷっ」と噴き出してしまったのだった。
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時刻は12時を6分過ぎていた。12時からずっと入口のドアに耳を押し当て廊下の音に耳を凝らしていた萬次郎は、スタッスタッスタッスタッっというナースサンダルの音が廊下に響くのをやっと耳にした。
(よし・・・あのオカメ看護婦、やっと仮眠室に行ったな・・・)
萬次郎は、逸る気持ちを抑えるために、なぜかその場でラジオ体操を踊った。
さっそくベッドに潜り込んだ萬次郎は、胸をドキドキしながらナースコールを手にした。
このボタンをポチッと押せば、あの天使のようなマリがやって来るのだ。
萬次郎はそのボタンを見つめながら、それは、いつもの4000円デリヘル婆を呼ぶ時の、あのミジメな携帯のボタンとは明らかに違うとワクワクしていた。
「うひひひひ・・・」ともったいぶってはニヤ付きながら、遂にポチッとボタンを押した。
しばらくすると、枕元に置いてあったインターホンのスピーカーがカシャッと音を立て、そこから「どうしましたか?」というマリの可愛らしい声が聞こえて来た。
「・・・あのぅ・・・湿布で身体中が痒くて堪らないんですけど・・・」
ナースコールのボタンを押しながらスピーカーに向かってそう話した萬次郎は、既に勃起しているペニスをシコシコとシゴきながら、マリの返答が返って来るスピーカーに耳を押し当てた。
「あ、はい、すぐに伺いますね」
スピーカーから響くマリの声は、深夜の病棟という事もあってか妙に声を潜め、まるでコショコショ声で内緒話をしているような、そんな可愛い声だった。
しばらくすると廊下からスタスタスタっというナースサンダルの音が響いて来た。
萬次郎はこの待っている時間が嬉しくて仕方なかった。それはまるでソープランドの待合室のような気分だった。
深夜だからか、個室のドアはノックも無く静かに開いた。
個室のドアがカチャッ・・・と、静かに閉まると、マリは声を潜めながら「大丈夫ですか?」とベッドに近付いて来た。
茶色いスタンドライトに照らされた個室はまるでホテルの一室のような雰囲気を醸し出し、そんなスタンドライトに照らされるマリを見た萬次郎は切なくて切なくて堪らなかった。
「湿布が痒くて痒くて眠れないんです・・・」
ベッドの上でそう演技する萬次郎に近付いたマリは、心配そうに萬次郎の顔を覗き込みながら「じゃあ取りましょうね」と、天使のように優しく微笑んだ。
再び萬次郎はベッドの上で横向きにされ、汗で湿った寝間着を静かに捲り上げられた。
ペリペリペリ・・・・
湿布が剥がされる度に、萬次郎は大袈裟に体を捩り痛がった。
そしていよいよ肝心の湿布が剥がされる時が来た。
トランクスをずり下ろされた萬次郎が仰向けにされると、やはりさっきと同じように萬次郎のアソコはドクドクと脈を打ちながら天井に向かって反り立っていた。
マリは、そんなペニスからわざとらしく目を背けながら淡々と太もも裏の湿布を剥がしていた。
「あのぅ・・・さっきから両腕がジンジンと痺れてきてるんですけど・・・大丈夫ですかねぇ?・・・」
萬次郎の股間を覗き込みながら恥ずかしそうに湿布を剥がしているマリに、萬次郎がぎこちなさそうに体を固めたままそう告げると、マリは「えっ?」と心配そうに萬次郎の顔を覗き込んだ。
「どこがどう痺れるんですか?」
「・・・はい・・・両肩から両腕にかけて、痺れるような感じがしてるんです」
「痛いですか?」
「いえ、痛くはないんですが、両手が痺れて力が入らないんですよね・・・・」
萬次郎はそう言いながら、ワザとらしく震わせながら両手を出し、そして10本の指をブルブルと震わせた。
「・・・交通事故とかの場合は、数時間経ってから症状が出て来ますからね・・・」
マリは心配そうに萬次郎の手を優しく握った。マリの汗ばんだ手の平の温もりが萬次郎の手の平にダイレクトに伝わり、おもわず萬次郎はその優しい天使の温もりに歓喜の声を出しそうになった。
「ここ、感覚ありますか?」
マリは萬次郎の手をスリスリと擦りながら聞いた。
「・・・はい・・・なんとなく・・・・」
萬次郎の言葉に、「じゃあ神経は大丈夫だ・・・」と独り言のように小さく呟いたマリは、「とにかく明日の朝一番で先生に視て貰いましょうね・・・」と優しく微笑み、萬次郎の大きな手を静かにベッドの脇に寝かせたのだった。
その間も、萬次郎のペニスは剥き出しにされたままピクピクと血管を浮き出させていた。
そんな萬次郎のペニスをトランクスの中に戻そうと、マリがトランクスのゴムを引っ張った時、再び萬次郎は「あのぅ・・・」と声を掛けた。
「はい?」
トランクスのゴムを持ったままマリが振り向いた。ベッドを照らすスタンドライトがスポットライトのようにマリを照らし付け、ライトアップされたマリはまるでステージに立つ女優のように美しかった。
「実は・・・おしっこがしたいんですけど・・・」
萬次郎が申し訳なさそうにそう告げると、マリは少し困った表情をしながら「立てますか?」と聞いた。
「もう立ってます」と、ペニスをマリの頬にピタンと押し付けてやりたい衝動に駆られる萬次郎。
「いえ・・・腰が痛くて立てないんです・・・」
萬次郎がそう言いながら困った表情をすると、それまで困った表情をしていたマリは機転を利かせたのか急に表情をパッと明るさせ、「心配しなくても大丈夫ですよ」と微笑んでくれた。
そんなマリの笑顔を見て、この娘はまさしく天使だ、と、萬次郎は感動すら覚えたのだった。
しばらくすると、マリがどこからか溲瓶を洩って来た。
「これ、使った事ありますぅ?」
マリがニヤニヤしながら溲瓶を見せつけた。一瞬、マリが五反田のSMクラブの女王様のように見えた。
「いえ・・・初めてです・・・」
萬次郎が照れながらそう答えると、マリは溲瓶を萬次郎の目の前に置いた。
「この穴にオチンチンを入れて、この中に出しちゃって下さい」
マリのその言葉に、萬次郎は涙が出そうなくらい感動した。加害者から貰った封筒の金を全部払ってでも、もう一度その言葉を耳元で囁いて欲しいとホンキで思う。
「・・・この・・・穴に入れればいいんですか?・・・」
萬次郎は溲瓶を見つめながらわざとらしく聞き直した。
「そう、この穴に入れて下さい」
萬次郎はマリのその言葉を脳裏に焼き付ける。
「で・・・中で出しちゃっても・・・いいんですか?」
「うん、穴の中にオチンチンを入れたままでいいですから、そのまま中で出しちゃって下さい」
マリは何の疑いも持たない天使のような微笑みでそう告げた。
この言葉だけでも軽く3発は抜ける・・・と、萬次郎は乾いた喉にゴクリと唾を押し込んだ。
「後で回収に来ますから、おしっこはそのままベッドの下に置いておいて下さいね・・・」
マリはそう言うと、そのままドアを出ようとした。
「あっ、ちょっと!・・・」
慌てて呼び止める萬次郎。
すかさずマリがポニーテールを揺らして「はい?」と振り向いた。
「あのぅ・・・手か痺れて・・・」
萬次郎はわざとらしく手を震わせながら俯いた。
「あっ、そうだった・・・ごめんなさい・・・」
マリは、申し訳なさそうに眉を八の字に下げながら慌ててベッドに戻って来た。そして、すぐに溲瓶を手にすると、「大丈夫ですよ、私がやってあげますからね」と、萬次郎に安心感を与えようと必死で笑顔を作ったのだった。
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宮崎マリ。24才のクリオネのようにフワフワとした可愛い看護婦さん。
そんな彼女はまさしく天使だった・・・・。
「うぅぅぅぅん・・・・」
マリは、ビーンと天井を向いたままのペニスをジィーっと見つめながら思案していた。
何度かマリは、恐る恐るペニスを摘み、その先を溲瓶に向けようとしたのだが、しかしビンビンに固まっている萬次郎のペニスは、それを拒否するかのようにその身を跳ね返らせた。その度にマリは「きやっ」と小さな悲鳴をあげ、まるで生きているかのように獰猛なペニスからサッと手を離したのだった。
「どうか・・・しましたか?」
考え込んでいるマリに、天井を向いていた萬次郎はソッと声を掛けた。
「はい・・・コレぇ・・・言う事を聞いてくれないんですぅ・・・」
そういいながらマリは再びペニスを摘んだ。マリの子供のような細い5本の指が、パンパンに腫れ上がった敏感な亀頭をムンズっと鷲掴みにする。
「うぅぅ・・・・」
とたんに感じた萬次郎は、マリから隠れるようにしながら低い声を洩らす。
そんな萬次郎が、マリに気付かれないように「ふん!」と腹筋に力を入れると、ペニスは再びグン!と跳ね上がり、マリの小さな指から逃げ出して行った。
「・・・どうしたらいいのかなぁ・・・・」
困ったマリが小声で独り言を呟く。これが昼間だったら、マリは迷う事無くベテランのオカメ看護婦に助けを求めるだろうが、しかし今は深夜、相方のオカメは今頃夢の中だ。
「・・・あのぅ・・・洩れそうなんですけど・・・・」
萬次郎は苦しそうにそう言いながら、わざとらしく両足をモジモジとさせた。
「あ、はい、ごめんなさい、じゃあ、横向きになって下さい・・・」
焦ったマリは、そのまま萬次郎を横向きにした。横向きにされた萬次郎のペニスは、まるで打ち上げられたカツオのようにピクピクしながらベッドに横たわっていた。
「よし・・・これなら大丈夫・・・」
嬉しそうに独り言を呟いたマリは、ドテッと横たわる巨大ペニスの先を溲瓶に押し込もうとした。
しかし、萬次郎のペニスは巨大すぎて、溲瓶の穴には入らなかった。
それでもマリはなんとかその穴にペニスを入れようと悪戦苦闘していた。
ベッドで横向きになっている萬次郎から、ベッドの横でしゃがみながらペニスを弄るマリの姿が真正面に見えた。
マリが握っている萬次郎のペニスは、しゃがんでいるマリの顔の真正面にある。
そんな光景を見つめていると、萬次郎はマリに尺八されているような気分になり、自然に萬次郎の腰が上下に動いてしまった。
萬次郎の腰が動くと、ペニスも同時にガッシリと握っているマリの手の中で上下に動いた。
そんなペニスを見て「痛かったですか?」と慌てて手を離すマリは、今だこの空気が読めないと見える。
バカが付く程に純粋なのか、それとも男を知らないのか、マリと言う天使はそのどちらかだと思った萬次郎は、それを確かめてみようと口を開いた。
「あのぅ・・・」
萬次郎は、ベッドの下でしゃがんだまま半ベソ状態のマリに声を掛けた。
「・・・はい・・・」
マリは、自分のナースとしての不甲斐なさに詫びるかのように、申し訳なさそうにゆっくりと顔をあげた。
「どうかしましたか?」
萬次郎はわざとらしくマリに聞いた。
マリは困った表情のまま萬次郎をジッと見つめ「どうしましょう・・・入らないんですぅ・・・」と呟いた。
「簡単ですよ」
萬次郎はポツリとそう笑った。
「?・・・・」
そんな萬次郎の言葉に、ベッドの下でしゃがんだままのマリは小動物のように首を傾げる。
「抜けばいいんですよ・・・」
「・・・ヌク?・・・・」
「そう、シコシコってして、溜ってる精子を出しちゃえばすぐに小さくなりますよ・・・僕の両手が使えればすぐに小さくできるんですけどなぁ・・・・」
マリはびっくりしたような大きな目を開き、ジッと萬次郎の目を見つめていた。
「悪いけど、看護婦さん代りに抜いてもらえませんか?」
萬次郎のその言葉に、一瞬、マリの顔が強張った。
マリは戸惑いながら「でも・・・」と俯く。
「お願いします・・・もう膀胱が破裂しそうなんです。早くオシッコを出さないと・・・」
「・・・このままの状態で出す事は無理なんですか?」
マリは恐る恐るそう聞いた。
「出来ない事はないけど・・・ただ、この部屋中に小便が飛び散りますけどいいですか?」
「それは・・・困ります・・・」
「じゃあお願いしますよ、ちょっとシコシコとシゴいてくれるだけでいいんですから」
萬次郎は今にも洩れそうな表情をして苦しそうにそう唸った。
そんな萬次郎を見て、遂にマリの天使の心が動いた。
「わかりました。やってみます・・・」
そう呟くなり、マリはペニスをギュッと握った。そして横向きのままのペニスをヌチャヌチャと上下に動かしながら、恥ずかしそうに顔を俯かせたのだった。
マリの手の動きは、明らかに処女の手の動きでは無かった。今までに何度か手コキの経験がある、そんな手慣れた手の動きだった。
(この娘・・・優しいから、もしかしたら他の患者にもこんな事させられてるのかも知れないなぁ・・・)
萬次郎は、これほどまでに純情なマリなら、それは十分考えられる事だとそう思った。
そしてそう思えば思う程、患者の慰み者にされている可哀想なマリに更に興奮は高まる。
(さらばベジタリアンの男よ・・・・)
萬次郎はベッドの下のマリを見つめたまま、マリの暗号を心の中で唱えた。
この暗号を言ってしまえば、彼女とのこの甘い時間は2時間となってしまう・・・今言うべきか・・・それとももっと引っ張るか・・・
「悪いけど・・・少しだけ股を開いて、スカートの中、見せて欲しいんだけど・・・」
いきなり萬次郎は、その興奮の勢いのままに、しゃがんでいるマリの膝を見つめながらそう言った。
「えっ?・・・・」
マリは露骨に嫌な顔をした。イヤならキッパリと断ればいいのに、そこでキッパリと断れないのがマリの性格らしい。マリは優しい天使なのだ。
「そのほうが早く出ると思うし・・・ダメですか?」
マリはそんな萬次郎から目を反らせたまま、恥ずかしそうにしゃがんでいた足を少しだけ開いた。
「それじゃあ全然見えませんよ・・・もっとガバッと・・・」
萬次郎がそう言った瞬間、マリがガバッと立ち上がった。
「ごめんなさい、やっぱり私、無理です・・・・」
泣き出さんばかりそう告げたマリは、もう一度深々と「ごめんなさい」と頭を下げると、個室を出て行こうとした。
「あっ、ちょっと待って!」
萬次郎が呼び止めると、ドアの前で足を止めたマリは、半ベソを掻きながら振り返った。
ガバッ!っとベッドから飛び起きた萬次郎は、一気にマリの体を両手に包み込んだ。
いきなり抱きしめられたマリは、いったい何が起きたのか把握できない表情で、「えっ?」と小さく叫んだまま、ただ呆然と抱きしめられていた。
萬次郎はいとも簡単にマリの小さな体を持ち上げると、そのまま一気にベッドの上へとドスン!とマリを下ろした。
「う、腕は?」
ベッドの上に座ったままのマリは、まだ事態が把握できないまま不思議そうに萬次郎の顔を見ていた。
その隙に萬次郎は素早くマリのスカートの中に手を押し込んだ。萬次郎は確信していた。この娘は、例え暗号を聞いてなくとも濡れているだろうと。
スカートの中の萬次郎の手は、マリの細い腰まで素早く上がり、そこを締め付けていたストッキングのゴムの中に押し入ると、そのまま一気に急降下した。
マリの華奢な股間は生温かく、柔らかいコットン生地のパンティーの肌触りが生々しく萬次郎の手に伝わって来た。
窮屈なストッキングの中に強引に手を押し込み、そのまま股間の中心部で手を止めた。そこで指を『く』の字に曲げると、マリのクロッチに滲む愛液が、萬次郎の指先にネトッと絡み付いたのだった。
(やっぱり濡れてるじゃないか!)
萬次郎がそう感激した瞬間、やっと我に返ったマリが突然叫んだ。
慌てた萬次郎はそのままマリをベッドに押し倒し、マリの小さな顔に枕を押し付けた。それでもマリは小さな体をバタバタと暴れさせながら、枕のクッションの中に「やめてー!」と叫んでは激しい抵抗を見せた。
マリの股間をジトッと湿らせていたあの生温かいネットリ感は、明らかに性的分泌物だ。パンツから滲み出る程に感じているのなら、大人しくヤらせてくれてもいいじゃないかと萬次郎は忌々しく思いながら、ベッドの上で暴れるマリの小さな体を必死で押さえ付けていた。
そんな萬次郎は、できることなら、暗号を使わずしてヤってみたかった。今まで散々風俗嬢の商業的な演技を見せられて来た萬次郎は、一度でいいからシラフの素人娘が本気で乱れる姿を見てみたかったのだ。
しかし、そんな事も言ってられなかった。マリの抵抗は益々激しくなるばかりで、ガタガタと激しく揺れるパイプベッドの音が廊下に洩れる恐れもあるのだ。
(くそぅ・・・仕方ねぇなぁ・・・)
萬次郎は諦めた。マリの顔に枕を押し当てたまま、マリの耳元に唇を押し当てた。
「さらばベジタリアンの男よ・・・・」
萬次郎がマリの耳元にそう囁いた瞬間、マリの体はピタリと止まり、同時にマリの顔に押し付けられていた枕のクッションの中に「えっ?」というマリの声が響いた。
萬次郎は、枕を顔に押し当てられたままジッとしているマリを、ハァハァと荒い息を吐きながら見下ろしていた。
ナース服の胸元でプクッと膨れているマリの胸を優しく弄ってみる。「宮崎」と書かれた名札がカサカサと音を立てた。
そうやってマリがまったく無抵抗になったのを確認すると、萬次郎はゆっくりとマリの顔から枕を剥ぐった。
枕を取り除かれたマリは、頬を真っ赤に火照らせては、驚いた子供のような不思議な顔で萬次郎をジッと見つめている。
萬次郎は、剥ぐった枕の裏地に、それまで必死で叫んでいたマリの唾液がグッショリと染み込んでいるシミを見つけると、それをマリが見ている目の前でザラザラと舐め、そして自分の顔にガバッと枕を押し付けた。今までマリの顔に押し付けられていた枕には、安物の化粧品とリンスの香りが染み込んでいた。そんなマリの香りを胸深く吸い込んだ萬次郎は、「マリ・・・」と呟きながら、巨大なペニスをシコシコとシゴいた。
そんな萬次郎のフェチ的行為を、ただ黙ってジッと見ているマリ。そんなマリの仕草が萬次郎の興奮を更に高めた。
身動きできず、ただ瞼をパチパチと動かすだけのマリのスカートに手を突っ込んだ萬次郎は、ストッキングごとパンティーをズルズルっと下ろした。
ストッキング付きのパンティーは裏返しのままの状態で、細い脚からスポッと抜けた。愛液がネットリと付着するクロッチの裏側は、まるでローションを垂らしたかのようにテラテラと輝いていた。
萬次郎はその白いパンティーのクロッチ部分をマリに見せた。
「見てごらん・・・こんなに下着を汚してるよ・・・」
マリは、その部分にソッと視線を下ろすと、しばらく無表情のままそれを見つめ、また萬次郎の顔をジッと見た。
「恥ずかしい?・・・」
萬次郎は、まるで赤ちゃんに問い質すように首を傾げながら聞いた。
そんな萬次郎をしばらく不思議そうに見つめていたマリだったが、萬次郎がその汚れたクロッチをクンクンと嗅ぎ始めると、小さな声で「やめて・・・」と呟いた。
マリの下着からは強烈なアンモニア臭が漂っていた。忙しい看護婦がトイレで小便を拭く暇もないという事は、過去に何度も大病院の女子トイレに忍び込んでは盗撮を繰り返していた萬次郎はよく知っていた。そんな萬次郎は、マリの下着からプンプンと漂ってくるこのドキュメントな『小便の残り汁臭』が、愛おしくて堪らなかった。
萬次郎は、マリが見ている目の前で、汚れたクロッチをベロベロと舐め始めた。マリはそんな萬次郎を見て、とたんにキュッと眉間にシワを寄せた。
本人を目の前にして、ドキュメントなシミ付きパンツをペロペロすること程、興奮する物は無い。
萬次郎は下着に染み込んだ汁をチューチューと吸いながら、マリのスカートの中に静かに手を入れた。
マリの太ももが、押し入ってくる萬次郎の手をムチムチと締め付けた。股間の突き当たりに行くと、弱々しい陰毛が萬次郎の指先をくすぐった。そんな陰毛を指で掻き分け、更に奥に指を滑らせると、そこにはヌルヌルに濡れた24才のワレメがだらしなく口を開いていたのだった。
-15-
ベッドの上でナース服を着たまま四つん這いにされたノーパンのマリは、スカートの中を萬次郎に覗き込まれながらも、恥ずかしそうに枕に顔を押し当てながら「いや・・・」と呟いていた。
(催眠術がかかっていても、やっぱり恥ずかしいものなのだろうか・・・)
そう不思議に思いながらも、萬次郎は、ナース服から剥き出しにされたマリのワレメや肛門をジロジロと眺め、そして時折クンクンと匂いを嗅いでいた。
白桃のように輝く、白くて薄ピンクなワレメを人差し指でクチャクチャと弄りながら、萬次郎は枕に頬を押し付けているマリの顔を覗き込んだ。
「キミは、今までに別の患者さんとこーいう事した事ある?」
マリの小さな顔にそう問い質すと、マリは小さな唇からハァハァと吐息を零しながら萬次郎の目をジッと見た。そしてしばらく沈黙した後、静かにコクンと頷いた。
催眠術にかかった女は決して嘘は付かない。なんでも正直にペラペラと白状するからおもしろい。
萬次郎は、プリンと突き出されたマリの真っ白な尻をスベスベと撫でながら更に質問を続けた。
「相手は誰?」
「・・・305号室の・・・山岸さん・・・」
「歳はいくつ?どんな人?・・・」
「50才くらいの・・・淋しい人・・・」
「淋しい人?・・・で、その山岸さんにどんな事されたの?」
「・・・アソコを・・・舐められたの・・・」
「舐められた?・・・どうして?」
「・・・山岸さんのオチンチンが立たないから・・・可哀想だからマリが立たせてやろうとしてたら・・・急に襲われたの・・・」
インポのオヤジに無理矢理アソコを舐められるマリの姿を想像し、嫉妬でカーッと頭に血が上っては大興奮した萬次郎は、マリのワレメを激しく弄りながらマリの小さな唇をレロレロと舐めた。
「で、そいつとはヤったのか?・・・ん?・・・」
ハァハァと息を荒くさせた萬次郎は、マリの白いうなじをベロベロと舐めながらそう聞いた。
「うぅぅん・・・立たないからできなかったよ・・・・」
「じゃあ・・・アソコを舐められただけ?・・・・」
萬次郎はナース服の上から乳を揉み、そのままナース服に顔を押し付けたままプリンと天井を向いている尻へと向かう。
「・・・うん・・・」
真っ白なマリの尻が萬次郎の頬にヒタヒタと吸い付いた。真っ白な尻のワレメの奥をソッと覗くと、どんよりと黒ずんだ股間の奥に、痛々しく口を開いたワレメがサーモンピンクの生身をテラテラと輝かせていた。
大量に愛液を溢れさせているマリの局部を見て、ハァァァ・・・・と深く息を吐いた萬次郎は、真っ白な尻肉にレロレロと舌を這わせながら中心部へと進み、そして、「山岸さんに舐められて気持ち良かったか?」と苦しそうに質問した。
「・・・うん・・・」
マリはすんなりと返事をした。
「イッたか?・・・」
「・・・・・」
マリは返答に困っていた。萬次郎は、そんなマリの剥き出しにされた肛門を犬のようにクンクンと嗅ぎながら、「どっちなんだ?イッたのか?」ともう一度聞いた。
「・・・ちょっとだけ・・・イったよ・・・・」
マリのその言葉でスイッチが入った萬次郎は、猛然とマリの肛門からワレメに沿ってしゃぶりついた。
それはまるで、カニ食べ放題ツアーに参加したおばさんがカニにしゃぶりつくかの如く、荒々しくも下品なしゃぶり方だった。
(ココを・・・ココをインポの患者が舐めた・・・・ハァハァハァ・・・・そいつは24才の激カワ看護婦のココを、イクまでしゃぶり尽した・・・ハァハァハァ・・・・)
そんな想像を巡らせながら、プシャ、プシャ、と下品な音を立てて猛然と舐めまくる萬次郎。塩分の強いマリの愛液を口の回りにダラダラと輝かせながら、更に奥へ奥へと猛然と舌を押し込み、マリの可愛い穴の中からビラビラの隙間まで丁寧に舐め尽くした。
「あぁぁぁん・・・・」
マリが可愛いく喘ぎながら、ゆっくりと腰をくねらせた。上下左右に動くマリの尻は、もっと奥まで舐めてと言わんばかりに、クネクネといやらしい動きをしていた。
もう我慢できなかった。これほどの激カワ看護婦を一瞬で終わらせてしまうのは勿体無い気がしたが、しかしもう萬次郎に我慢の余地は残されていなかった。
そのままガバッと体を起こした萬次郎は、爆発寸前に勃起したペニスをマリの尻に突き付けた。
パックリと開いたワレメの左右に付いているビラビラが、萬次郎のパンパンに腫れ上がった亀頭にネトネトとまとわりついた。
マリの小さな尻を両手でしっかりと固定し、腰をゆっくりとくねらせる萬次郎。野球ボールのように大きな萬次郎の亀頭は、マリの肛門とワレメを行ったり来たりと動き回り、その周辺を愛液でネトネトにさせる。
「入れてもいい?・・・」
萬次郎が荒息混じりの声でそう聞くと、枕に頬を押し付けていたマリはコクンと小さく頷いた。
狙いを定めてグッと腰を突き出した。とたんにニュルッという感触が萬次郎のチンポを包み込み、マリがベッドのシーツをギュッと鷲掴みしながら枕の端に噛みついた。
「あぁぁマリぃ・・・・」
そう唸りながらペニスを根元までメリメリメリっと押し込むと、四つん這いのマリの穴の中に獰猛なペニスがズッポリと突き刺さっているのが見えた。
そこをジッと見つめながらコキコキと腰を振ると、ヌラヌラに濡れたペニスがマリのピンクの穴の中を出たり入ったりとし、その度にその結合部分はグロテスクな形に歪んだ。
そんな結合部分に激しく刺激された萬次郎は、とたんに腰を動かせなくなってしまった。少しでもペニスを動かせば暴発する恐れがあるのだ。
まだ、催眠術の効果は丸々1時間は残っている。挿入してまだ30秒も経っていないのだ。こんなに早く出してしまうのはさすがに勿体無い。かといって、嗚呼、もう我慢できない、このままマリの温かい穴の中で射精してしまいたい・・・。
一時停止したままジッとそう考えていると、マリの穴の筋肉が、まるでピストンの催促をするかのようにキュッと締まった。
不意に刺激を受けた萬次郎の射精スイッチはONとなった。萬次郎は、「あぁぁぁ!」と叫びながらペニスを抜くと、慌ててマリの小さな体を仰向けにさせ、その上にガバッ!と覆い被さる。
マリの細い脚を両腕に抱え、大きく開いた股の中に爆発寸前のペニスを「エイヤっ!」と突き刺すと、それは見事に命中した。
萬次郎の目を見つめながら「うぅん!」と細い腰を反るマリ。
穴のヌルヌルとした感触が萬次郎のペニスを包み込んだと同時にミサイルは発射された。萬次郎はマリにジッと見つめられたまま、マリの生温かい穴の中に大量の精液を迸ったのだった。
< 続く >