魔本物語 転章

転章

「うふふふ!ああ!やっぱりいい!一気に風格が出てきたわ。さすが私のおまんことあなたのチンポね!」

 アルフィーナは、魔本に押し付けられた、チンポが入ったままのマンコの拓を嬉しそうに眺めていた。

「……よかったわね。アルフィーナちゃん」

 その姿をやや疲れた魔本がながめていた。一度、クリつねりで大人しくさせたが、すぐさま復活し、どうしてもやると言って聞かなかった。

(最近やりすぎたせいか、復活が早くなってる。どうしよう?もっと強くつねれば、効きそうだけどいたちごっごになりそう……)

 いいように操るこつをわかったつもりでいたが、いやらしいことが絡んだアルフィーナを甘く見ていた。泣きながら駄々をこねまくり、結局、魔本が折れた。

(おまんこマークつけられたけど、身体は異常はないわよね?……うう。だめ。わかんない)

 実際、魔本は不調だった。自分に書かれた物語に頼らずアルフィーナを戻そうとしたときから。うまく表現できないが、中が以前と違っているのだ。
 今まで滑らかに動いていた歯車に引っかかりやかけが生じ、動きを阻害している。そんな感じだ。
 魔力が急に抜けたり、動けなくなると言った不具合は無いが、何かがおかしい。アルフィーナに心配かけないようになんでもないように振舞っていたが、気を抜くと倒れそうになる。

(こんな状態だから、本におまんこ押し付けられたくなかったのに……。アルフィーナちゃんのまんこはうまく説明できないけど変な力がありそうで……)

 そんなことを考えていたが、嬉しそうにはしゃぐアルフィーナを見ていたら、まあいいかと思ってしまった。

(とりあえず、消えるなんてことにはならなかったみたいだし、押し付けられた瞬間とんでもない魔力が流れ込んできたし、問題は無いみたいね。何より、アルフィーナちゃんの機嫌がよくなったのが助かったわ)

 アルフィーナはと言うと、マンコが押し付けられた魔本を見て、股を広げ、ただれた笑顔をしている。おまけに腰を前後に振る動作を加えてだ。あれは、想像していることが相当いやらしく、我慢できなくなっている状態だ。

「あは!うふふ!今は最初だけだけど、これが一杯になるの!さいこ~!!ねえ!あなたも最高と思うでしょ?」

「……え?ええ!!そうね……」

「……ねえ?ほんとに大丈夫?おまんこつけられるのって嫌なの?」

(うう……又難しい顔してる。そんなに嫌だったの?いいって言ってくれたのに。でもでも!どうしてもしたかったの!……ああ。わたしってやりすぎちゃうんだろう……)

 さっきまで、太陽のようにはしゃいでたアルフィーナは、魔本がいつもと違うことに気がづき、急にしぼんでしまった。嫌われたんじゃないかと不安になったのだ。

(いつもと同じ顔のはずなんだけど……やっぱり私おかしいのかしら?)

(ああ……やっぱり怒ってるんだわ。どうしよう?あやまって……ダメよ!きっとそれだけじゃあ許してもらえない!そうだ!『今日はおまんちょ記念日で無礼講!』ってことで今度は魔本の好きに私をさせてあげるの!そうすればきっと許してくれる!)

 相変わらず、意識せずとも垂れ流しのアルフィーナの心の声を聞いて、少し不安になった。

(アルフィーナちゃんって王族らしくないのよね。家臣や下のものに許してもらうなって考え普通考えないわ。自分の間違いを認めないってのもいけないけど、アルフィーナちゃんのはそれとも違う……)

 アルフィーナの考え方は、自分の間違いを正すではなく、相手に嫌われたくないので許してもらおうとするだ。

(こんなんじゃあ、どんな命令でも嫌われたくないからって実行しそう。そいつがどんな悪党でも……)

 そいつが、自分のためにひどい命令を出したら、アルフィーナはそれを拒めるだろうか?難しいかもしれない。一応今のアルフィーナでも命の大切さなどはわかってるはずだ。そんな命令をされても、拒むだろう。だがそいつが、アルフィーナをだましたり、いいように誘導したら実行してしまうだろう。魔本は知っている。人間の中にはとんでもなく邪悪で、しかも頭が切れる者がいることを。

「ねえねえ!次は何して遊ぶ?あなたが決めて!遠慮しなくていいわよ!女王様に命令とか思わなくて!なんたって今日はおまんちょ記念日でお祭り!無礼講なんだから!どんな命令でも聞くわ!」

 そんな心配をしている魔本に、アルフィーナは許してもらおうと話しかける。

(考えたそばから……もし私が、『じゃあ、王子様に襲い掛かってきて。逆レイプ。それを王子がアルフィーナちゃんを襲ったってネタにして、王位継承権をアルフィーナちゃんに譲ってもらえるように脅すから』って言ったらどうするのよ。やるの?……やるわね。きっと)

「はぁ……それじゃあ、私が改造した子をきて、鏡の前で寸止めオナニー20回ね。手でおまんこ弄るのは禁止」

「そんなんでいいの?私は変態女王よ?そんなのすぐよ。簡単すぎよ」

「あらそう。なら30回。ただし、途中で逝ったら最初からやり直し。おまけにやり始めたら、終わるまでやめちゃだめ。終わったら私のところに来なさい。ご褒美に私が止めをさしてあげる」

 そういって、手で、クリをつまみあげるしぐさをする。

「あひゅ!ああ……想像だけで逝っちゃった……。わかったわ。変態女王の無様なオナニー存分に見せてあげる」

「がんばって~。思いっきりするのよ。できれば実況中継しながらお願い。何回目とか、どんな想像してやってるのかね」

 アルフィーナはすばやく、魔本お手製のドレスを着込む。淡いピンクのどれすだった物は、スカートの部分をほとんど切り取られ、胸やおなかの部分か丸出しになってる。
 簡単に言えば、隠すべきところをまったく隠していない。一応、レースでスカートらしき物を作っているが、股上で、隙間が多い刺繍のため、本来の意味を出していない。
 一応、サイドだけは原型をとどめてはいる。完全なる丸出しドレスだ。

「任せて!ハイ!変態女王アルフィーナ=バカマンチョ参上!ああ!やっぱりこの格好落ち着く!いつかこれ着て公務したいわ!そうすればツマンナイ公務もきっと楽しいはず!」

「ふふふ。そういわれると作った甲斐があるわ。ハイ!それじゃスタート!最初は特別にお題をだしてあげる。そうね……その格好で廊下を徘徊してたら、メイドにばったりって状態で!」

 そういって、アルフィーナのお尻をたたいて、鏡の前に押し出す。

「あん!うふふ……わかったわ!」

(よかった。機嫌直ったみたい。うれしい!ああ……ほんとに廊下に飛び出していきたい気分!!)

「それでは!!はぁい!お掃除ご苦労様!この城で一番汚いおまんちょのアルフィーナでぇす!清楚で綺麗な姫って言われてるけど正体はこんなど変態!!ねえねえ?あなたのパンツで私のおまんこもごしごし拭いてきれいにして~!!」

 そういうと、鏡の前で股を開き、おまんこを突き出す。

「相変わらず全開ね。……?どうしたの?だまって?」
 
 すぐさま、変態妄想を続けると思っていたが、アルフィーナは、あの格好のままプルプル震えている。

「……しゃべっただけで逝っちゃった……。メイドの子が『変態』って叫んだところ想像して、我慢できにゃかったのぉ……」

「あらあら。じゃ、やり直しね。ほんとにできる?その調子じゃあ無理かな?いまなら10回に減らしてあげるけど?」

「いい!それだけ我慢したあと、逝かせてもらったらすっごく気持ちいいと思うから!ああ……そう思っただけで又逝きそう。早く逝かせてほしい!!じゃあ、もう一回!今度は我慢する!」

「そうがんばってね……」

「うん!すぐ済むから待ってて!見られて喜ぶキチガイ女王アルフィーナでぇ~す!!ああん!!またぁあ~!!!」

「これは時間がかかるわね。……しばらく休んでましょう」

 そういって、自分の本体を持って、ベットに寝転がる。

(寝転がると少し楽になる……何もおかしくないのに、何かがおかしい。ホントどうしたのかしら?)

 何気なく、そばに置いた自分自身をひらく。そこには、自分のチンポを差し込まれたマンコが、大きくスタンプされていた。

(あ~あ。こんなに大きくしっかりとつけて……。まあこれつけられたとき、とんでもない魔力が流れ込んできたらいいけど。しばらくこれで魔力の枯渇を心配する必要ないぐらいに。そんなにうれしかったのかしら)

 微笑みながら、次のページを見る。見事に真っ白だ。ちょっと前まで、アルフィーナの願望が書かれていたはずなのに。

「何で消えちゃったんだろう……」

『それは、お前が消したから。おかげで機能に不都合がでているが、こうしてしゃべれるようになったからよしとしよう』

「え!?」

 聞き覚えの無い声。アルフィーナではない。周りを見渡してみても誰もいない。アルフィーナは相変わらず鏡の前でおなっている。

「だれ?どこ?」

『場所は、お前の目の前。だれかといわれても名前は無い。しいて言うならお前だ』

 魔本が慌てて視線を下ろす。すると目の前にあった本の白いページに人が映し出されていた。間違いない自分の顔だ。

「え……何を言ってるの?」

『わからないか?ならもっと詳しく言おう。私はお前の元になった物だ』
 
 あまりの出来事に魔本は、声を出すことも、動くこともできなかった。

『私は、今よりはるか昔に作られた。なんでも戦略兵器に使う予定だったらしい。敵国を操って内部崩壊させるというな。だが私はそれにはならなかった。途中まで作られ、最後の仕上げと言うところで、私を作った国が滅び、私は瓦礫に埋もれた。だから戦略兵器では無い』

 ページに映った顔は感情も変化も無くただ坦々と離し続ける。

『その後、時が流れ、お前を作った者が掘り出した。だがそのとき私は機能も不完全、意識もあやふやと言った壊れかけの状態だった。そこで掘り出した者を操り、直してもらうことにした。だが、うまくいかなかった。うまく操れず、おまけにその者の技術は私を作り出した者には遠く及ばなかった』

 その台詞に魔本は軽く怒りを覚えた。存在を拒否されたとはいえ自分を作ってくれた人を馬鹿にしている。そう思えてならない。

『結局できたのは、私の一部の機能の復元だけ。私の意識は完全に戻らなかった。なのであの男はお前を作った。機能の調整用として。いうなれば、お前は私だが後付だ。その証拠にお前を動けなくさせることもできる』

(な……何を言って……!!動けない!?じゃあこいつの言ってることは本当?)

『当たり前だ。嘘など言う必要は無い』

(く……。それで……意識が戻ったから私は用済みってこと?兵器に戻るために私が邪魔になったから)

『何を言ってる?私はお前だ。消す必要は無い。それに私は戦略兵器になる予定だっただけで戦略兵器ではない。そのための調整を受けていない。何より、検証試験を受けていない。つまりまだ私は兵器ではなく、兵器になる必要も無い』

(?それなら何が目的なの?)

『決まっている。あの女を私の部品にして、失った機能を戻す。機能に不具合があった場合、それを修復するのは、重要事項と設定されている』

(な……何を言ってるの!!)

『当たり前のことだが?私はまだ、お前にしか話しかけれない。それにあの女はお前の言うことなら聞きやすい。だから適任と判断した。最低の部類に属する女だが、作り出す魔力はとんでもない。あいつに魔力を作らせ、私に注ぎこませる。アレほど適合する部品はなかなか無い。なので私はお前に提案する。もっと、いいように操れるよう調整することを』

(ふざけないで!!)

魔本は、この世に、本の紙を食べる虫より嫌なものが存在することを知った。こいつは、アルフィーナをもっと操りやすいように変えて、ただ魔力を注ぎこませるだけの存在にしろと言っている。もし体が動いたら間違いなくこいつを破り捨てていた。

(そんなこと許されるはずが無い!)

『何を言ってる?あの女の魔力のおかげで私は話せるまでになった。もっとさせれば完全に機能を元に戻せる。何よりあの女はすでに、お前によって都合のいいように変えられてるではないか?』

(違う!私はアルフィーナちゃんを幸せに!幸せにするため!)

『違わない。あの女は勝手に幸せになっていた。私たちの存在は人にとってマイナスにしかならない。そう結論したはず。お前は、いつものようにやった当然の失敗をごまかすためにあの女を洗脳したに過ぎない。最低が最高に幸せだと勘違いさせるために。そうすれば、不幸でも幸せになれるからな』

(いや……いわないで……いうな!違う!確かに私は人にとってマイナスにしかならない。それでも私は幸せにしなければならない。私はそのためにあの人が作ってくれた!いろいろ間違えてたけど!今度こそ本当に!)

 そうだ。自分は間違っていた。だがそれに気がついた。今度こそ使命を果たす。それこそが、自分が絶望させてしまったあの人に唯一報いる手段だ。
 アレから長い時がたち、生きてるはずも無いあの人。謝ることもできない。だからこそ。あの人が望んだ物にならなければ。

『そう確かに間違えてる。われらの使命は『書かれた物語を現実にする』。それだけだ』

(は!?なにいってるの?)

『物に幸せなどわかるはずが無い。わからない物が現実にできない。だから、われわれは書かれた物語を現実にするだけでいい。その結果人が幸せか不幸かは関係ない』

 魔本はその台詞に反応することができなかった。

『あの者はそれをわからないでお前を作った。それが間違いだ。間違った命令は無効だ。なので私が最後にされた命令がわれらの使命』

 ページの魔本はただ書かれている文を読み上げているように話す

『最終命令は『命令を現実にすること』。しかし現時点で設定されている全ての責任者は生死不明。よって命令とは、われわれを持ったものの願望とする』

(そ……それならアルフィーナちゃんはあなたに命令をする立場よ!それを部品するなんてそれこそ許されるの?)

 こいつは狂ってる。否壊れてる。魔本はそう確信した。壊れたことに気がつかず、壊れたたまま動き出そうとしている。

『あの女の命令は一度お前によってキャンセルされた。又、再度本を持っても、物語は描かれなかった。よって命令する立場ではない』

(……ダメよ。そんな理由でアルフィーナちゃんを好きになせない!アルフィーナちゃんのためにお前の好きにはさせない!)

『又間違えている。ちがうだろ?あの女のためではない。おまえ自身が幸せになりたいだけだろ?』

 ページに写る魔本の顔は笑う。ただし、黒く醜くゆがんだ笑顔だ。おかしいからではない。相手を馬鹿にするための笑顔だ。

『あの女を幸せにすれば、一緒に自分も幸せになれる。そう思ってるだけ。お前は自分のためにあの女を改造したにすぎない。もう、お前の部品として改造されている。だから持っても物語……命令は書き込まれない』

 その台詞に魔本は愕然とする。

『使命とまったく関係ない。本来なら許されることではない。だが、あの女はその結果、我々に大量の魔力を供給できるようになった。それゆえ許される。だが、まだ完璧ではない。比較的、お前の言うことなら聞くが、まだ、常識やモラルにとらわれている。我々の言うことが全て正しいと思い込ませなければ部品として完全ではない』

 そういうと、ページから顔だけ、浮かび上がってきた。

『もう、お前の手によって大体できている。見ろ。あの姿を。もはや人ではない。あの無様な姿を生物と分類してもいいのかわからない。あの状態で幸せと言っているなら問題も無いはずだ。いやらしいことが魔力になるならそれだけさせればいい。大丈夫だ。たとえその過程で、肉体が壊れても治せる。私が覚醒したから、今では失われた技術の知識もつかえるから』

 振り返れば、アルフィーナがまだ、鏡の前で奇声を上げてオナニーをし続けてる。魔本がさせているのだ

『人はアレをひどいことをさせていると言うのではないのか?まあ、アレで魔力ができるのなら問題は無いが』

(違う!そんなもののためにさせてるんじゃない!お前と一緒にするんじゃない!)

 声を上げれるなら、大声で叫んでいただろう。違う。自分はアルフィーナのためにしているのだと。幸せにするためにしているのだと。すると、今度は上半身まで浮かびあがってきた。ゆっくり片手を突き出し、魔本の頭をつかむ。

『そうまで自分に言い聞かせて幸せになりたいのか?無駄だ。幸せなど勘違いに過ぎない。否、そもそもお前にその資格は無い』

(え!?私が物だから?違う!そんなはずない!)

『いや違う。ものだからとかは関係ない。なぜなら……』

 次の瞬間、魔本は息を呑んだ。目の前にいた奴の顔が自分の顔から変ったのだ。そしてそれは今、存在するはずの無い顔。あの人が好きだった人。最初の持ち主。自分が殺してしまった人だった。

『私を不幸にしておいて、自分だけ幸せになろうだなんて許されると思ってるの?』

(ひっ!!)

『逃げるだなんて許さない。それなら返して!あなたのせいで失ったもの全部返して!!私たちの幸せを返して!!』

(あああ……!!!)

 いつの間にか、魔本の身体にはいくつもの手がしがみついていた。

『思い出したか?今までしてきたことを。それでも幸せになれるか?無理だ。お前は何人不幸にした?だが、安心しろ。われらは元々幸せなどとは無関係。必要なのは使命を果たすことだけ。使命が間違っているかとか、その結果どうなるかなど意味の無いことだ』

(ああ……ちがう!ちがう!私はお前と違う!)

『違わない。われらは同じ。違いと言えば私は作り出されただけで何もしていないが、お前は大勢の人を不幸にした。それだけだ。ああ……もうひとつあったな。お前はあの女にずいぶん執着しているようだ』
(そう!そうだ!私はアルフィーナちゃんに必要とされている!!だから!)

『なら、あの女をわれらと同じにすればいい。そうすればいつも一緒だ。いつまでも。人はやがて朽ち果てる。永遠ではない。われらと違って。だから同じにすればいい』

(え!?)

『あの女をわれらに魔力を供給するための存在になれば、大事な部品だ。その状態を維持するのは当然。それなら、お前の罪悪感の無いだろう?あの女の願いもかなう。ずっと一緒というな。あの女の魔力と私の技術合わせれば不可能ではない。元々われらは古代の大神を真似て作られた存在だ。人を永遠に生きながらえさせるなど造作も無い』

(な……何を言ってるの?)

『必要な材料場所は、あの女をだまして用意させればいい。だますと言うのは言い方がわるかったな。本当にあの女のためになるのだから。あの女を人で無くしてから存分に魔力を作らせればいい。もし必要なら、国ごと操作してもいい。それでも足りなければ、あの女を連れて、どこか魔力を大量に作れるところに移動する』

 こいつは、人の命をなんとも思っていない。本気で自分の機能を回復し、使命を果たすことしか考えていない。それが言葉の端々から感じる。それ以外のことはまるで意味が無い。

(こいつは……完全に壊れてる。いえ。壊れてることすらわかっていない危険な存在……)

『わかる?理解のことか?そんなものは必要ない』

 再び、魔本の顔に戻り、にやりと笑う。

『それを言うなら私はお前も壊れていると思うが?あの男に不良品の烙印を押されたのだろう?ある意味、あの壊れかけてる女と同じだな。……そうか。壊れた者同士。不完全な部分を補おうとしてるのだな。それでいつまでも一緒などと』

(!!あ……あああ!!)

 その言葉を聴いた魔本から、力が抜けた。さっきまでは何とか支配から抜け出そうとあがいていたが、いまはそうではない。逆に崩れるのを、支えられている。

(たしかに……。わたしはアルフィーナちゃんが私にない物をたくさん持ってるから興味を持った。こいつの言うとおり意識せず、自分のかけた部分を埋めるためにアルフィーナちゃんを……私……最低だ)

 最初からそうしようとして、手をかけたよりなお悪い。忘れかけていた罪悪感が一気に噴出してきた。アルフィーナちゃんだけは幸せに。そう決意したのに。それこそが、壊れた自分をごまかすための嘘だった。

『そのとおりだ。だが、謝っても自分を蔑んでも意味は無いだろ?最低には最低の償い方をすべきでは?あの女の唯一残った願いをかなえるといい。あの女は人間であり続けたいと願ったか?違うだろう?』

(そうだ。アルフィーナちゃんはずっと一緒って望んだ……。でも人にずっとはない。もう私にできることは、その願いをかなわせるしかないんだ……)

『そうだな。その過程であの女はいろいろ失うだろうが、お前が代わりに埋めればいい。まずは、あの女の大事な者から引き離すのはどうだ?親とか?あの女のそばにはお前だけがいればいい』

(そう……いずれ、アルフィーナちゃんの変態ぶりを家族に知られる。そしたらきっと家族から見放されるだろう。今なら私の魔力はかなり充実している。見放され具合も操作できる。どうせならアルフィーナちゃんが喜ぶように、おもいっきり……)

 魔本はもう、アルフィーナを喜ばすことと、絶対に寂しくないようにそばから離れないようにすることだけを考えるようになっていた。家族はいずれ離れていく。別れがあるなら早いほうがいい。どうせ、アルフィーナに付き合えるものなど自分以外にいるとは思えない。

(ごめんなさい。……せっかく私のこと幸せにする魔法の本って言ってくれたのに。本当は違った。最低だ……。だから最低なりの方法で謝る。好きなことさせてあげる。あなただけ。他がどうなろうともういい。あなただけは……)

『私も協力しよう。何気にするな。私はお前だ。お前のために全ての知識を与える。魔力で機能が回復したらそれも使ってもいい。あの女のことはお前に任せる。ほかの事は私に任せろ。なに、適材適所だ。さあ!あの女をここに呼べ。そしてめいれ……ん?』
「え?」

 魔本たちは互いに、顔を上げた。急に広げていた本に、影ができたからだ。何かが降って来ている。部屋の中でそんなものがあるはずが無い。その正体を確かめるべく反射的に顔を上げた。
 そこには花があった。黒い花弁の奥にピンクの穴。そこから、ぬらぬらと蜜がたれている。魔本たちもはじめてみる。どの知識を照らしあわせても、こんな花は無い。それが迫ってきてるのだ。どう反応していいかわからない。と言うか、何で、部屋の中にいたのに、花がせまっているのだ?そんなことを考えていたので回避行動は取れなかった。結果。

『ぶぎゃ!!!』

「あ……」

 本から浮かび上がっていた魔本の上半身は、その花につぶされて、本に押し込まれた。突き出していた手が、ぴくぴく震え、消えていく。

「な……なに?」

「ふふふ!!おまったせ~♪変態女王アルフィーナ参上!!」

「……」

 降ってきたのは花ではなく、アルフィーナのおまんこだった。横を向くと、ベッドのそばに椅子がある。わざわざ持ってきて、そこから飛び移ったのだろう。

「あは!ちゃ~んと30回逝くの我慢したからやってきたよ~♪」

「あ……アルフィーナちゃん……」

「もう!私がせっかくみっともない姿で喘いでたのに、まったく見てないで本に夢中なんだもの!私のほうがいやらしいのに!」

 そういうと、ぐちょぐちょに濡れた自分のマンコを、本にこすり付ける。

『熱!あち!何だ!何が起こってる!ぎゃあ!!早く!早くどけさせろ!』

 つぶされた魔本ははみ出した腕をぴくぴく震えている。たがアルフィーナは、そっちの魔本には気がつかない。と言うか見えていなかった。

「む~!いいわ!それなら私にも考えがあるから!ふふふ!覚悟しなさい……」

 にやりと笑うと、立ち上がり、机まで移動し、引き出しを開け、何かを取り出す。ただ、動けない魔本からは見えない。

「アルフィーナちゃん?な……なにするつもり?」

 いやな予感。間違えようが無い。最近これを感じばかりを感じてるから。これがあるときは必ず、アルフィーナがとんでもないことをやる。

(ねえ!早くこれを解きなさい!貴方が私の動きを抑えてるのはわかってるんだから!早く止めないとアルフィーナちゃんがまた!)

『う……。なんだ……?あの女はただの水分じゃない?なにをかけた?』

 本を覗き込むと、頭を抑えてつぶれてる姿が見える。相当なダメージを受けたようだ。

(……しばらくは動けそうに無いわね……。ただのおまんこじゃないとは思ってたけどここまでとは……)

 つぶされたことにちょっとだけ同情をし、再び机の陰に隠れてなにかをしているアルフィーナのほうを向く。

「ふふふ!あははは!あん!これであなたも無視できないわ!あ…あれ?何個入れてたっけ?まあいいわ!きもちいいから!もっといれちゃおうっと!ああん!いい!壊れちゃう!」

 不穏な喘ぎ声を上げた、あと、ゆっくりにやけた顔を机の影から出してきた。

「お・ま・た・せ♪準備完了よ……」

 そういうと、ひょこひょこと大またで、こっちに近づいてきた。片手で、おまんこを押さえ、もう片方の手で、乳首をつねり上げている。

「あうう……。いっちゃう……。だめよ!まだ!我慢!乳首を引っ張って我慢するの!あぎゅう!!ああ…我慢するたびに、気持ちいいけど、いろんなことわからなくなるうぅ。」

 壊れてる。まさにその言葉がぴったりだった。よだれをたらしながら無様な姿で喘ぎながら近寄ってくるアルフィーナを見て、魔本は再び絶望した。
 今、アルフィーナがこうなってるのは、魔本が、逝くのを30回我慢しろと言ったからだ。

(ほんとにごめんなさい。何気なくいったことだけ出さえ、私はアルフィーナちゃんを壊しちゃう。あいつの言うとおり、私は幸せになる資格もすべも無い……)

そんなことを考えてると、アルフィーナは、再び魔本の前にやってきた。

「到着~♪あれ?あ~!また難しいこと考えてる!大丈夫!馬鹿で、いろんなこととわからなくなってる状態だけど、大事なことは忘れないから!私は変態女王であなたは、変態宰相!一緒にスケベで幸せな国をつくる!ね?忘れてないでしょ?」

 そういうと、どや顔で、腰に手を当てて、おまんこを突き出してきた。

「だから、あなたも楽しみましょ!いっしょに!これあげるから!じゃ~ん!アルフィーな特製バカマンチョキャンディー!わー!ぱちぱち~♪」

 腰をくねらせ、突き出したおまんこのラビアを両手で引っ張り、中を見せる。アルフィーナのおまんこのなかにはいくつかの飴玉がはいっていた。

「バカマンチョキャンディー?」

「そう!これは変態女王のおまんこで作られる特製の飴玉!マン汁まみれの飴玉を食べればあら不思議!誰でも見~んなスケベで幸せになれるの!ほら!」

 アルフィーナは、指を突っ込んで、飴玉を一つ穿り出し、口の中に運ぶ。

「あ~ん!ああ!おいしい!臭くて甘くて頭の中がとろけるうぅ!ほら!幸せすぎてわたしのおまんちょからマン汁が止まんない!すごいでしょ!えへへ」

 確かにアルフィーナのマンコからはマン汁があふれ出している。ただ、食べる前、いや最近はしょっちゅう垂れ流していた気がしたが……。

「それじゃあ!どうぞ!」

「え!?ふぐ!」

 アルフィーナは、すばやく自分のおまんこを魔本の顔に押し付けた。押し付けた後ぐりぐりするのを忘れない。

「ああん!いい!ほらぁ。早く食べて~♪一緒に幸せになりましょう!舌でほじくって!あなたなら何個でもいいわ!」

 一緒に幸せ。その言葉は今の魔本に突き刺さる。

(ごめんなさい。ごめんなさい。そのお願い私には聞けないの……。私は幸せになっちゃ駄目なの)

 そんなことを思ってると、アルフィーナは、騒ぐのをぴたりとやめて、おまんこに顔をうずめたままの魔本の頭を優しくなでた。

「ね……ねえ。私、貴方の心の声聞けないけど、最近なんとなくわかるの。今あなたすごく寂しくて悲しそう。私貴方がそんなのいやだわ。私だけ幸せだなんて。困ってるなら力になる。変態女王だからじゃないの。アルフィーナ個人として。だって……私は……」

(友達になりたいの。あなたは私のためにいろいろしてくれた。力になりたい。馬鹿ではしたない変態だけど……。どうしようもない。助ける資格も無い最低の存在かもしれないけど)

 魔本は、アルフィーナの心の声を聞いた。

(わたしにできることならなんでもする。できないことでも努力する。いやらしい魔力がほしいって言う自分の目的が理由でもかまわないわ。だって、私、貴方が幸せなら、私も嬉しいんだもの。ううう……聞こえてるんでしょ?あなたばっかりずるい!恥ずかしい!こんな変態が、普通に友達がほしいだなんて!デモでも!本心なの!)

 魔本が、目を上げると、アルフィーナは、顔を真っ赤にして目をつぶってる。

「アルフィーナちゃん……」

『はあ……はあ……。ようやく落ち着いた。私が苦しんでる間にどうやらいい方向に進んでいるみたいだな。今のこいつならお前の言うこと何でも聞くだろう』

 本の中から語りかける言葉に、魔本は気分を悪くした。

『だから早く言うことを聞かせて、どけろ!こいつの汚い汁が私にかかってるんだ!早く!』

 確かに、本にはアルフィーナのマン汁がぽたぽたたれて落ちている。

(……。うるさいわ……ちょっとだまりなさい)

『なに!?』

 魔本は、ふん!と腕に力をこめる。自分の腕にまとわりついでいた手を振りはらい、自由に動くことを確認すると、アルフィーナのお尻に手を回し、優しくなでた。

「ひゃあ!な・・なに?」

「だめよ。うごいちゃ。おいしい飴玉……全部でも食べてもいいんでしょ?」

 魔本は舌を突き出すと、中でかき回す。飴玉とマン汁をよりなじませるように。

「ふあああぁ!かきまわしちゃらめ!いっちゃう!いちゅあぁあ!」

 アルフィーナはビクビク痙攣しながら、ベットの上に座り込む。だが魔本はそれでもおまんこから口を離さない。

「あふむ!だめよ。にげちゃ。まだ食べていないし。それにしても一杯ね。入れすぎじゃない?」

「ああ!だって!だって!一杯入れたほうが気持ちよかったからあぁ!」

「ねえ。アルフィーナちゃん。そのまま聞いて」

 魔本はそういうと、舌でアルフィーナの股間を愛撫し続ける。

「?ああ……。きもちよすぎぃ……」

「私、アルフィーナちゃんの友達になれない。だって私、アルフィーナちゃんをこんなにしちゃったんだもの」

「え!あ……私そんなこときにしてぇええ!!くりだめえ!」

 アルフィーナが反論する前に、魔本はクリをすばやくかんで、黙らせる。

「ぷは!アルフィーナちゃんが気にしてなくてもダメなの。だって友達を帰るなんて許されないこと。友達じゃないわ……」

「いや……」

(うう……。そんな!やっと!やっと友達ができると思ったのに……)

 アルフィーナは今にもなきそう、否すでに瞳は涙であふれている。すぐさま声を上げてもおかしくない。

『な……なにをいってる!友達でもなんでもなればいい。どうせこいつはそんなこともいずれわからなくなる。だから今は、お前の言うことが絶対と頭に刻み込ませるのが重要なんだ。わかってるのか?』

(だまってなさいといったはずよ。それ以上騒ぐと……またアルフィーナちゃんのおまんこを押し付けるわ。いやでしょ?だからだまってなさい……)

 魔本は、アルフィーナの尻に敷かれてる自分の本体。いや本に映し出されている奴をにらみつける。こいつの声は、嫌悪を通り越して不快に感じる。
 せっかくアルフィーナと話してるのに心の中とはいえ、こいつの声が入ることは、許せなかった。

「だからね……友達は無理だから、同志になりましょ?」

「え?同志?あひゃああ!!」

 魔本は微笑むと、おまんこの内壁を舌で撫で回す。内壁と下の間に飴玉を入れて、こすり付けるように。

「はあ……甘いわね。そう。同志。友達でも、家臣でもない。同じ夢を持って、同じようにそれをかなえようとする同志よ」

「え……どういう意味」

「この国をスケベで幸せな国にするって夢。正直言うとすばらしい国だと思うけど実現するには一杯問題があるわ。いろいろ考えてはいるけど、こうすればって言う正解がわからない。当然よね。前代未聞なんだもの」

「う……うん。それはわかるわ」

「だから、私も間違えるかもしれない。それでアルフィーナちゃんに迷惑かけるかもしれない。でも同志はいいの。そういうもの。互いのミスを補って、一緒に夢にむかうの。私は頭脳担当。アルフィーナちゃんは変態担当。適材適所ね」

「ああ……」

「ふふ。だから、アルフィーナちゃんは、どんどんいやらしいことしなさい。どのくらいいやらしければいいなんて私わからないもの。大丈夫よ。やりすぎても私がいるから。だって同志なんだもの。だからアルフィーナちゃんも、私が困ったときには助けてね?たとえば、つらいときに、バカマンチョキャンディー作って食べさしてくれるとか!」

 その言葉を聴いたアルフィーナは、ぱあっと笑顔になり、おまんこを突き出してきた。

「うん!うん!わかった。あなたのためならいくらでも作ってあげる。どんなつらいときでも私のバカマンチョキャンディー食べれば、元気一杯よ!なんたって変態女王特製なんだから!」

「そうね。それじゃあいただきま~す!」

「ああん!食べられる!キャンディーだけじゃなく、おまんこも一緒に食べられちゃう~!逝っちゃう!いくうう!!」

 ぷしゃ!っと噴射音がしたあと、アルフィーナは、身体を震わせて寝転がった。その後、魔本がゆっくりと顔を上げる。
 アルフィーナの潮とマン汁でべとべとだが、口にはしっかりと飴玉が咥えられていた。奪い取った宝を見せびらかすように、そのまま、天井を見上げてるアルフィーナの目の前までもって行き、そのまま口に含んでなめる。

「……。臭いわね。おまけにべちょべちょでときどきしょっぱい。アルフィーナちゃん。洗ってる?」

「あ……洗ってるわ……。ただ、最近いっつもマン汁がたれてすぐ汚れちゃうの。たぶん奥にたまって発酵しちゃったから……。はあ。はあ。中で腐って臭くなって……あはは!アルフィーナのおまんこ、ゴミ箱と一緒~♪でもでも~おいしいでしょ?」

「ええ!おいしいわ」

「やった~!幸せ?ねえ?私のバカマンチョキャンディーは食べると、元気になって、スケベで幸せになるのよ?どう?」

 魔本は微笑みながら、自らの股間を見せる。そこにはビンビンにそそり立ったチンポがあった。

「わ!わわ!すごい……。ねえねえ。今度は私にあなたのおチンポキャンディー食べさせて!」

 アルフィーナは今にも飛び掛りそうな勢いで話しているが、体力がつきかけているのだろう。起き上がれない。

「はいはい。いいわよ。起き上がれるようになってからね。がっつきすぎよ」

「えへへ~。だってねえ。でもでも!身体は起き上がれなくても下のお口は元気一杯よ!だからだめ?」

「ダメ!我慢しなさい。その代わり上と下、あと後ろでもたべさせてあげるから!えい!」

「あぎゅう!クリはダメって逝ってるのにぃい!けどうれしいい!」

 魔本が嬉しそうに、アルフィーナのクリをいじくると、アルフィーナは笑いながら悶える。

(ほんと……臭くてしょっぱくて甘くてわけがわかんないけどおいしくて……これが幸せの味って言うの物なのね……)

『おい!いったいどういうつもりだ。なぜ、言うとおりにしない!アレでは、あの女をいいように操れん!』

(……ああ。いたわね。そういえば……忘れてたわ)

『忘れる?何を馬鹿なことを!私はお前と言ったはずだ!現にお前は……!!なぜ!お前はなぜ自由に動いている!?』

(当然じゃない。壊れたあなたが、アルフィーナちゃんの意思に勝てるはずが無い。名前も無く、与えられた使命を果たすことしか考えられないガラクタのあなたがね)

 魔本は微笑みながら、飴玉を口の中で転がす。そのたびに大量の魔力があふれてくるのだ。

『く!……仕方が無い。われはまだ不完全だからな。それも致し方なかろう。落ち着いて考えれば、あの女を魔力補給部品にできたことも事実だしな。お前の手で!お前が魔力で満ちれば、われにも自然と流れてくる。今はアレでいいだろう。だがいずれ……』

(はあ?何言ってるの?あなたにいずれなんてあると思ってるの?)

『何?』

(うるさいのよ……。アルフィーナちゃんと楽しくやってるところに、頭の中で汚い声響かせて……。だからね……あんたを消滅させる。今ここで!)

 そういうと、冷ややかな目線で、本の中の自分を見下す。

「アルフィーナちゃん。ちょっとどいてね」

「ああん!やめないで!もっとクリちゃんをびしびしいじめてえ~!はれ?何してるの?」

 魔本は、アルフィーナの尻に敷いてあった本を引っ張り出すと、そこに文を書き始めた。
 アルフィーナが書いたページの次ページにすらすらと羽ペンを走らす。

「そんな二人の前に、悪魔が現れ、邪魔をすべく魔法使いに取り付こうとしました。苦しんでる魔法使いに気がつき、変態女王は、その悪魔を自慢の汚いおまんこで押しつぶし、やっつけました……。これでよし!」

「あら。あなたも書きたくなったの?いいわ。本当は私しか書いちゃダメだけど、特別よ。それにしても、無理過ぎない?それに汚さは確かに自慢だけど、私悪魔をやっつけたことないわよ?」

 まだ、体力が完全に回復していないアルフィーナは、ふらつきながらも、魔本が書いたページを覗き込む。魔本に寄り添いながらだ。そして嬉しいのか、時折、自分の股間をこすりつけてくる。

(ふふ。うれしい。あなたも一緒にこんなはしたない遊びにのってくれるだなんて。それにして展開無理すぎないかしら。あ!でもあなたも悪魔のはずだし、おまんこでやっつけたことは事実……。それならOKかしらね?)

「OKじゃないの?これは歴史書なんでしょ?本当の事欠かなくちゃ。ただ、私は元淫魔よ。今は変態宰相」

「え!?あ!そうね……あなた、私の心の声きけるんだったわね……ううう」

 魔本になら心の声を読まれてもかまわないが、なぜか妙に恥ずかしかった。思わず、顔を赤くして目線を背ける。

「ふふふ。恥ずかしがること無いのに。まあいいわ。と言うわけで、アルフィーナちゃんには、今から悪魔を倒してもらいます。倒してもらう悪魔はここです!」

 魔本は笑いながら、本のページについているアルフィーナのマン汁のしみに、目や口などのパーツを書き足して言った。

「こいつは、私たちの夢を邪魔しに来た悪魔!許せないわ!私がこの悪魔をぺーじにとじこめたから、とどめは変態女王の偉大なるおまんこで一発バーンとやっつけちゃって!」

「あは!そういうことね!いいわ!悪い悪魔はこの変態女王のアルフィーナがおまんこでやっつけてあげる!」

 そういうと、自分のまんこに仕込んだ飴玉を一つ取り出し、口に含む。

「はあああ!やっぱおいしいぃ!よし!バカマンチョキャンディー食べて元気一杯!口紅塗って~!スケベな黒マンコから、破邪用のレッドマンコに変身~♪私たちの幸せを邪魔する悪魔はこれでいちころよ!」

 飴玉をなめたアルフィーナはほんとに元気を取り戻し、立ち上がると、自分のマンコに口紅を塗り始める。そんな様子を眺めていると、本の中からあの不快な声が聞こえる。

『お……おい!いったい何を考えてる!』

(あら?聞こえてなかった?それとも言った意味もわからないくらい壊れたの?私は、貴方を消滅させることを考えてるの)

『馬鹿なことを言うな!われはお前と言っただろう!それにわれはお前の力の元だ!それを消滅させたら、お前は心の声を読んだり、操作できなくなるんだぞ!』

(そうね……。それらの力はあなたを元にしたんだものね。でもそれがどうしたの?私にとっては、それだけの代償で、あなたの声を聞くことがなくなるなら、儲けものなんだけど……)

『何……!?馬鹿なことはやめろ!これだけの技術!どれほどの価値があると思う!』

(ないわ。価値なんて無い。私と、アルフィーナちゃんの幸せに取って邪魔でしかない)

『ふふふ……そうか!まだそんなものにあこがれてるのだな。お前にそんな資格は無いことがわからないか?』

 そういうと、本に写りこんでいる自分お顔が再び、あの人が好きだった女性に変る。そして、体中を手が押さえ込んできた。
 これは魔本の負い目だ。どうやっても、償うことができない罪。償うことができない以上、勝てるはずが無い。
 アルフィーナも彼女らのことは知らないから、影響を与えない。これで再び、魔本はとらわれる。そのはずだった。

(ふう……。一度うまくいったからって次もそうだとは限らないのよ。ワンパターンな奴は嫌われるわ)

 魔本は軽く首を振ると、難なく支配を振り払う。

『な……なぜ!?あなた!過去をわすれたの!私たちにしてきたこと!どれだけひどいことをしたか!』

(忘れてないわ。そして今ならわかる。幸せを知ったから。確かにこれを奪われたら恨まれるのも無理ない。けど、だからと言って、私の……いいえ。私たちの幸せを奪われるのを黙ってる義理も無い!返してほしいなら奪い取りにきなさい!我慢できないなら邪魔しなさい!でもそうしたら、私は貴方たちを完全に叩き潰す!あなたたちが抗ったように、私の全てをかけて抗う!容赦はしない!)

『く……』

(まあ、本当に彼女たちだったら、もう少し私も苦しんだでしょうけど、知識だけのあなたの幻想じゃあねえ。あなた下手すぎ)

『なにを!たかだかあの未熟な男が作った後付の存在で!われを!』

「さてと。もうあなたと話すのもめんどくさい。さっさと消しましょう。アルフィーナちゃん?準備できた?」

「は~い!できたわ!悪い悪魔をやっつける変態女王アルフィーナの赤マンコ!!」

 アルフィーナは真っ赤になったラビアを両手で広げてこちらを見てる。さながら化け物の口のようだった。たれ落ちるマン汁がよだれを連想させる。

『ひ!』

「すごいわね。それじゃあどんな悪い悪魔もいちころよ。ささ!悪い悪魔がここにいるわ。一思いにやっちゃって。二度とこっちにこれないくらい。アルフィーナちゃんのおまんこマークが封印の印よ」

 そういって、嬉しそうに、本を広げ、差し出す。

「は~い!それじゃあ覚悟しなさい!このバカマンチョ王国に悪さする悪魔!私たちがいる限りそんなことはさせないわ!変態女王の赤マンコでぱっくちょしてあげる!えへえへぇ~♪ぱっくんちょ~♪悪い悪魔をぱっくんちょ~♪」

 アルフィーナはただれた笑顔で、ラビアを動かして、パクパクと口を表現しながら近づいてくる。魔本は笑いながら、本の裏で悪魔の声をふきかえしだした。

「キャ~♪やめて~♪もうしませんから~♪見逃して!そんな汚いマンコつけないで!食べないで!僕消滅しちゃう~♪」

 魔本の吹き替えに気分が乗ったのか、アルフィーナはのりのりで乗っかってくる。

「だ~め!許さないわ!あなたは見せしめとして完膚なきまでにやっつけるの!私たちの国にちょっかいかけるとどうなるかってね!邪魔する奴は私のおまんこでグチョグチョになる運命なのよ!きゃははは!」

『待て!やめろ!本気か!あんな汚らわしい物を!アレだけの魔力!しかも、われを消滅させる意思を持ってつけられたらほんとに消えてしまう!』

(何言ってるの。さっきも言ったじゃない。あんたを消すって。だからいいのよ。あんたが部品と罵ったアルフィーナちゃんに、完全に消されるといいわ。清々する)

『クソ!待て!わかった!私が悪かった!だから止めてくれ!これからはお前たちの邪魔はしない!いやそれどころか協力する!だから、こいつを止めてくれ!』

(……?どういうこと?)

『お……お前たちの国に協力する!いや、仕えさせてくれ!お前たちの部下にさせてくれ!われの持ってる失われた技術と知識を全て授ける!魔力さえくれれば、更なる知識をさずける!だから!消すのだけ早めてくれ!早く!もう目の前まであの化け物がきてる!』

 アルフィーナのおまんこはゆっくりと、ページに近づいてきてる。もうすぐぱっくんちょだろう。

(……ふうん。神を真似ただとかえらそうなこと言ってたけど、消されるのはいやなのね)

『あ!当たり前だ!この技術と技!もはや神にも等しく、失われることがどれだけの損害か!われを持てば、誰だって神としてこの世に君臨できる代物だぞ!不完全なお前だって完璧になれる!そうすれば、あのキチガイを……』

「アルフィーナちゃん!ストップ!」

「さあ!かく……え!なに!」

 アルフィーナのおまんこはページの目の前と言うかちょっと動かせば密着する位置まで来ていた。

「そのままちょっと待機ね」

「ええ~!なんで?早くぱっくんちょしたいのに!」

「いいから。そのままエネルギーチャージしてなさい。ちょっと中の悪魔が最後の足掻きをして暴れだしたから抑えるわ」

(ああ。じらしね。もう!簡単に逝かせてくれないなんてわかってるじゃない!さすがよ!それじゃあ私もがんばってもりあげましょうっと)

「わかったわ!がんばって!私も必殺技のためにエネルギーためるから!バカマンチョチャージ!あひゅう!」

 アルフィーナはマンコをほじくると、取り出した飴玉をケツ穴に押し込み始めた。

「ああ!おまんちょの力が体の中に入ってくる!くる!きちゃう!!!」

 言われたとおり、おまんこはそのままの位置でケツ穴に飴玉を入れてよがるアルフィーナを横目に、魔本はあいつに話しかける。

(ようするに、あなたの持ってるもの全部私に渡してくれるってこと?)

『はあ……はあ。助かった。そ……そうだ。どのみちわれは今は外には出られない。総合的にお前がわれの代わりに表で動くのだ。あの壊れた女を導いて、お前たちの国で神としてあがめられる。われが持ってる知識のなかには国中を操る方法もある!不可能ではない!』

(……。そうして、その国の国民からこっそり信仰と称して魔力を注ぎこんもらって、自分を治そうって魂胆?あなたと私は同じみたいなものでごく微量でも魔力が流れるから。時間をかけてね)

『……』

(図星みたいね。相変わらずこざかしい。策略っていえないほどお粗末ね。下手糞。でもまあ、あんたみたいな奴のためにアルフィーナちゃんの手を汚すのもね。デメリットだけじゃあなさそうだし)

『おお!では!』

(様!)

『は?』

(変態女王アルフィーナ様と変態宰相様よ。きちんと忠誠を誓いなさい。あとあんたは、アルフィーナちゃんを罵るな。確かに変態で最低でキチガイだけど、あんたがそれを言うことは許さない)

『わ……わかった。それで消すのをやめてくれれば……』

(わかりました。でしょ?私は寛大だから今回は許してあげる。でも次は無いわ……。本当にね)

最後の言葉。顔は見えないが、どんな表情をして言ったかはわかる。本気だ。

『……く!わ……わかりました。われは変態女王アルフィーナ様と変態宰相様に全てをささげます。これでいいか?いや……よろしいですか?』

「……ふむ。まあいいでしょう。アルフィーナちゃん。もう大丈夫。ただちょっと提案があるんだけど」

「あう!あう!オマンチョエネルギー充填完了ぅ!はひ?な……なに?こっちはもういつでもOKなんだけど」

『ふう』

 これで助かる。多少気に食わないが、消滅よりましだ。企みはばれているようだが、問題ない。むしろ、対処できると思い込んでるほうが都合がいい。
 アルフィーナ相手なら面倒だが、魔本に対しては、最終的な決定権はこっちにある。いずれ時期がたち、気が緩むことがあるだろう。その隙をつけばいい。
 そんな考えを巡らせ安堵していると、魔本がとんでもない提案をする。

「封印なんて生ぬるいわ。ここは、完全消滅させちゃいましょう。存在を消すぐらいに!」

 魔本は笑いながら、本のページをアルフィーナのマンコに押し付ける。

「あぎゅう!うん!わかった!いいわ!こんな悪魔、バカマンチョ王国にいらないもの!あなたはしっかり押さえてて!私の必殺技で完全消滅よ!」

『な!ぎゃああああ!貴様!だました……あああ!』

(何言ってるの?わたしあなたを助けるなんて一言も言ってない。それに……あなたがくれる知識がどんなにすばらしくても、あなたが存在するって言うデメリットがおおきすぎるわ)

『こ……この馬鹿者が!われの知識を使えば神にもなれるのにいぃい!』

(別に興味ない。私は神より……変態宰相になりたいもの。もういい?もういい加減消えてほしい。さよならは言わない。言う価値もない。名も無く、価値も無いガラクタ。塵芥ものこらず消滅しなさい。あんたはバカマンチョ王国にいちゃいけないの)

「さあ!アルフィーナちゃんとどめよ」

 魔本は手を回し、アルフィーナのクリをつまみ上げる。

「逝く!逝っちゃう!おマンコ100%~!発射!!あぎゅゆゆぅ~!!!」

 アルフィーナは、クリを引っ張られた瞬間、盛大に漏らした。いや、下半身の穴から噴出している。おしっこ、潮、アナルからは飴玉がぽんぽん生み出されてる。

『あ!ウワああああ!!・・・』

 アルフィーナが崩れ落ち、魔本がそれを支える。本にはべったりとアルフィーナのおまんこマークと、噴出した液体のしみがしっかりとついて、書かれた悪魔は完全に消えていた。

「ご苦労様。アルフィーナちゃん。悪魔は完全に消えたわ。もう二度とこない」

 寄り掛かるアルフィーナを魔本は優しくなでる。

「ふへへ~。やった~。わたしえらい?」

「うんうん。えらいわ。ご褒美にすきなものあげる。なにがいい?」

「そりゃあもちろん。おちんぽ!!!」

 やっぱりと言った顔で魔本は、微笑みながら、無言で、アルフィーナを寝転ばせる。

「じゃあ、まず上のお口から!」

「うん!いただきま~しゅうう!!あああ」

 アルフィーナが、目の前にある魔本のクリチンポを咥えようとしたとき、魔本がアルフィーナのマンコに吸い付いた。じゅるじゅると音を立てて、マン汁を吸い上げている。
 舌で中身をかき回すのは忘れない。

「じゅる。おいし。あらアルフィーナちゃん。食べないの?それじゃあ私だけ一杯のんじゃおうかな?アルフィーナちゃんのおマン茶。はむ!甘くてしょっぱくでどろどろ……」

「ああん。とうぜんよ!名器バカマンチョで入れたお茶なんだもの!わたしだって!はぶ!!」

 アルフィーナも負けずに、魔本のクリチンポを咥える。

「はじゅ!ぐじゅ!おいひい!おひいい!」

(く……なに!すいとらる?アルフィーナちゃんが魔力を奪ってるの?)

 アルフィーナがチンポをすうたびに、魔本の中の魔力が吸い取られていた。

「ぷは!あいかわずおいし♪なんか今日はさらにおいしいものが出てるみたい。あなたも吸われるたびにいやらしい顔して……かわいい」

「え?嘘!第一アルフィーナちゃん私の顔見えないじゃない!」

 シックスナインの体位の状態からは、アルフィーナは魔本の顔は見えない。見えるのは下半身だけだ。

「ああ、違うわ。あなたの顔を見たのはここ」

 アルフィーナは、自分のおまんこをくいくいつきだす。

(え……あれ?そういえば、ここの中に水晶玉入れてなかったっけ?)

 丸見えのアルフィーナのおまんこの中には何も無い。べとべとのマン汁があふれているが、それだけだ。奥にある子宮口まではっきりみえる。

「ふふ。びっくりするわよ。私もこれができたのついさっきなんだから!」

 すると、子宮口が広がり、にゅっと水晶玉が顔を出した。

「へ!?」

「あううう!はふ!ふふ。おどろいてりゅう。ばっちり丸見え!あのね。なんかこの水晶玉サイズ自由に変えられるの。おまけに写ったものが見えるの!これがあれば目隠ししたって、おまんこさえ出てれば問題ないわ!ふふふ!」

 中の水晶玉は、くりくり動き、子宮口から這い出してくる。這い出してくると同時にサイズが大きくなり、プルプル震えだしだ。

「ああ!産まれりゅ!」

「へ?」

 震える水晶玉からぽろんと飴玉が分裂して出てきた。

「あはは!生まれた~バカマンチョキャンディー。なんかね。こんなことできたらいいなって思ったら、なんかできそうな気がしたの!はむ!」

「あん!」

(あなたならいくらでも食べていいわ。その代わり私もいくらだけ食べるから!あら。あなたもそんな顔するのね。すっごくいやらしい。さっき食べさせたキャンディの効果かしら?)

「はう……!あ……アルフィーナちゃんちょっと!ちょっとストップ!だめ!」

(や~だ!好きなだけ食べさせてくれるんでしょ。さあ、一緒にスケベになりましょ。大丈夫。わたしがいるもの……ね?)

 アルフィーナは、さらにストロークを早める。

「だめ!だめええ!!なにこれ!あ!」

 今まで味わったことが無い。体の奥底から何か引っこ抜かれる感じ。体が破裂し、中の魔力がクリチンポから噴出する。魔本はそう思った。

どぴゅ!びゅるるう!!

「え!?」

「あは!やった!」

 魔本のクリチンポから出たのは、魔力ではなく白い粘液。精液だった。

「え……はあ……はあ。うそ……なんで……」

 魔本は本である。だから外見は真似できても、内側から精製される物は出せない。そのはずだった。

「うえへへ!でた~!これであなたちんぽ完璧ね。何か出そうな気がしたのよ。もうはなさない!これは私専用なの!」

 音を立てながら、残り汁を吸い取り、頬ずりをするアルフィーナは心底嬉しそうだった。

「ねえ!気持ちよかった?よかったでしょ?だからでたのよ!頭の中でこうしたら出るってなんとなく感じてやってみたらほんとに出るなんて!私のエロテクすごくない?」

(……!もしかして……あいつの知識のせい?)

 魔本は落ち着いて自分のできることを再検索する。

(やっぱり!今までにない機能ができるようになってる。知識も!そっか、消滅したのはあいつで、あいつが持ってる知識はきえなかったんだ。おまけに消す前に全てを私たちにささげるって言わせたから……)

 魔本が精液を出せるようになったのはその知識のせいだ。若干アルフィーナにもその知識が流れてるようだが、アルフィーナ自身は気がついていない。

「ねえねえ!なんか今なら私何でもできそうな気がするの」

「あ……アルフィーナちゃんはなにがしたいの?」

 ここで、国民全員を変態にしたいなんていわれると困る。と言うか止められない。確かに可能だが、その後維持するためにはとんでもない魔力を使う。
 自分だけならいいが、アルフィーナ自身にも影響を与えるだろう。強大な力はそれだけの見返りを要求する。そのことを受け取った知識で魔本は悟る。

「決まってるじゃない!今日はお祭りよ!せっかくあなたのクリチンポが完璧になったんだもの!明日までやりまくるの!」

「はひ!ああ…ちょっと!まって!ほんとに!初めてだったから!なんかいろへんなの!」

 アルフィーナは一心不乱に魔本のクリチンポをなめている。

(アルフィーナちゃんはアルフィーナちゃんね……ちょっと安心……でも予防はしとかないとね)

「わかったから!わかったから!そのまましていいから!ただちょっと聞いて!」

「ふえ?ひゃにゃ?(何?)」

 美人が台無しになるようなひょっとこ顔で、チンポを咥えながら、アルフィーナはこっちを見てる。

「今後の方針よ。私たちの夢のための方針。アルフィーナちゃんはどうしたらいいと思う?」

「ひょうね……じゅぽ!じゅぽ!」

(そうね……手っ取り早く、お父様やお母様とか、重要ポストにいる位置を変態にしちゃう?)

「しゃべるときぐらい、はなしなさいよ。……そのアイデアはダメ。最初はうまくいくけど、いずれぼろが出る。変態にしなくちゃいけない人数がおおすぎるし、ガードも固い。確かに下にいるものはうえが命令すれば従うけど、アルフィーナちゃんは強制されて嬉しい?」

 アルフィーナはチンポを咥えたまま、首を振る。

「そうね。いやよね」

 そういわれるとアルフィーナは、しばらく考え、おもむろに、おまんこを手で広げる。

「それじゃあねえ。依然してた変態ショーをしない?アレやって、私たちの仲間を増やすの!」

 なんとおまんこから声がした。いや違う。中にある水晶玉から声を出してるのだ。細かいことに、おまんこを閉じたり広げたりして、口のように動かす演出も忘れない。

「……言っとくけど、それすごい難しい技術なのよ……」

「え?だめ?おまんこおしゃべり。こうやっておチンポ咥えながら話せるし」

「……いまだけよ。まあそれもいい考えだけどまだ足りないわ。だから今後の方針として、今後、重要なポストにつきそうな人、才能のある子を重点的に仲間にしましょう。古株よりガードも固いし、自由に動かせる。何より、人数が少ない分、重点的にしっかりと洗脳……じゃなかった変態にできるわ。私たちの理想と信念をしっかり刻み込んで、率先して協力してくれるようにするの。」

「……ああ。うん。うん。いい。一杯お友達ができるのね。いいわ!それでいきましょう!まずはだれ?」

「落ち着いて。一応何人かめぼしつけてるから。ただ、アルフィーナちゃんも探すのよ。普通にしてるけど、心の奥底は変態な子。簡単でしょ?」

「ええ!任して。私のおまんこで見つけてあげる!ああ!まちきれない。うずうずしちゃう!」

「ふふ。私の同志はたのもしいわね……あれ?」

 そういうと魔本は、ばたんと、ベットに倒れこんだ。

「どうしたの?!大丈夫!?」

「ああ……大丈夫。ちょっと初めての射精でつかれたの。ごめん。ちょっと寝させて……」

 今日はいろいろあった。ほんとに疲れてる。魔力が入ったり、噴き出たりした。身体を変化に慣らさないといけない。

「起きたら、きちんと相手するから。アルフィーナちゃんは遊んで待ってて……くぅ」

 何かあったときすぐ起きて対処できるように、概観をメイド服を着た姿に変化させて、寝転がる。

「……ううん。わたしもいっしょに。ゆっくり休んで。起きたら一緒に遊びましょう」

 アルフィーナはそういって、魔本に寄り添うように横になる。

「ありがと……。チンポは咥えてなくていいの?」

「うう……したいけど、寝れなくなっちゃうわ。だから我慢する。その代わり起きたらおもいっきりして!」

「はいはい。くぅ……」

 魔本はすぐに眠りに落ちた。アルフィーナはそれを見て、嬉しそうに魔本を抱きしめる。

「ふふ……こんなかわいい顔して寝るのね。大丈夫。どんなことでもわたしたちならだいじょうぶよ……信じてるから」

 そういうと、アルフィーナは魔本の頬にキスをする。

***********************************

 しばらくして、魔本は目を覚ます。アレからだいぶ時間がたってたようだ。窓には太陽の変わりに月明かりが差し込んでる。

「もうこんな時間……。寝すぎちゃった?アルフィーナちゃん」

 だが、返事はない。横を見てもいない。起き上がって部屋を見てもいない。

「?アルフィーナちゃんどこ?」

 それでも返事がない。眠ったあと、晩御飯の時間になったので出て行ったのかもしれない。そんなことを考えてると、部屋のドアは少しあいてるのに気がついた。

(何であいてるの?普通あけても誰か閉じるんじゃない?勝手に開くような安いつくりじゃないのに……)

 悪い予感がする。魔本は急いで飛び起きる。ドアを開けると、そこには見張りの兵士が無残な姿で倒れていた。
 下半身丸出しで、顔面はべとべとに濡れている。その状態でぴくぴく痙攣して倒れていた。

「まさか……」

 魔本は慌てて、自分の本体だった本から、真っ白な羊皮紙を抜き取り、兵士の顔に当てる。魔本に着かされた新しい機能だ。
 これで相手の記憶を奪い、何があったか見ることができる。記憶を切り取り写すのだ。これを破けば相手はその記憶を失い、指令や命令を書き込んで返せば都合のいいように操れる。

「やっぱり……」

 そこには、パンツで顔を隠し、変態ドレスを着たアルフィーナが兵士を襲ってる姿が見えた。

「何が、大人しく待ってるよ!もう!」

 魔本は、急いでアルフィーナを追いかける。幸い、床には点々としみが続いていた。迷うことがない。あの変態女王は、マン汁をたらしながら移動しているようだ。

「変態で助かったわ。まだ騒ぎが起きていないから見つかってないみたいだけど……もう本とに手におえない!」

 廊下を走ってると、視線の先に見回りの兵士が歩いてきたためスピードを落とす。めいぞの姿をしているので怪しまれはしないが、はしっていれば呼び止められる。
 軽く挨拶をしてやり過ごそうとしたが、兵士が急に慌てだした。そして魔本に槍を向ける。

(へ!?なんで?)

「お!おおお前!なんて格好してるんだ!」

 兵士は、顔を真っ赤にして、慌ててる。不審者を見つけたら、笛を鳴らして知らせる決まりのはずなのにそれさえ忘れてるのだ。

(格好?普通のメイドの格好のはず……はああ!?)

 魔本はガラスに映った自分の姿に驚く。メイド服は胸と股間のスカートの部分がくりぬかれ、顔や胸、ふとももには「変態」「淫乱」「スケベ」などの落書き。
 おまけにクリチンポには「アルフィーナ」としっかり名前が書かれていた。

「あ……あの変態!!!」

「変態はお前だ!なんだそのはしたないかっこ!ぶ!」

 兵士の全うな突っ込みを、羊皮紙を押し当てて抹殺した。

「忘れなさい。かけらも残さず……」

 奪い取った記憶の紙を破り捨て、心に怒りをこめながら、アルフィーナに呼びかける。

「アルフィーナちゃ~ん。聞こえてるんでしょ?返事しなさい。今どこにいるの?」

(あれ?起きたの?な~んだ。それじゃあもうちょっと待ってれば一緒にやれたのに……)

 頭の中で能天気なアルフィーナの声が響く。

「なにをしてるの?いいえ……なにをしたかわかってる?特に私に……」

(え?…ああ、あのお化粧のこと?安心して、私もしてるから!いやね。大人しく待ってたら、私のおまんこが反応してね。本とは一緒にいこうと思ったけどあなた疲れてたじゃない。だから私だけでいこうと思ったの!)

「へえ。そうなの」

 アルフィーナからの変身で大体の居場所はわかったすぐ近くだ。魔本は不気味に笑いながらその部屋を目指す。

(早々。部屋の兵士はを大人しくさせるのがうまく言ったしね。気持ちよかったわ。私の姿見たら固まって!楽勝でぱっくんちょ!もっと楽しみたかったけど私は目的はわすれなかったわ)

「あらそう。それはえらいわね……」

 アルフィーナがいる部屋の前まで着いた。今魔本の頭の中は、この顔の落書きの仕返しをどうするかで一杯だった。

「でしょでしょ?それで急いでターゲットに向かって確保したの。なんかメイドで、自分の担当場所の掃除をやり直しさせられてたから、あっさりできたわ。今私のおまんこ水晶で変態になるようにしてるんだけど。震えてて何にも反応しないの。おかしいわ。なんでかしら」

 魔本に、アルフィーナの水晶の画像が流れ込んでくる。小柄なメイドが、腰を抜かして震えている。おまけにスカートの下から大きなしみが広がっていた。

『へ……変態。いや!だれか……たすけて……』

『あは!そうで~す!変態ですよ~♪ただ~あなたも変態なんですよ~。私のおまんちょがそういってます!』

『へ?なにいってるの?知らない!私そんなんじゃない!』

『ふふう~♪いい反応。昔を思い出すわ。でも安心してこの変態女王アルフィーナがちゃんと手取り足取りおまんこ広げて本との自分を教えてあげる!』

 そういって、アルフィーナは、自分の顔を隠していたパンツを脱ぎ捨てる。

『ひ!嘘!何で!姫様!!!!!』

 メイドは目の前にいる変態の正体が、アルフィーナだと知り、驚愕する。このままだと心が壊れてしまう。本来、洗脳は知識や力だけではできない。
 精確にはうまく狙った効果が出ない。無理やりしても、相手の心が壊れる。魔本は今までの経験と知識でそれをクリアしてきた。だがアルフィーナにそんな知識はない。

ばん!

 勢い良く、ドアを開けると、アルフィーナがアヘ顔で、メイドの顔におまんこを押し付けようとしていた。メイドは目を見開き、呼吸もうまくできないくらい壊れかけてる。

『はれ!あ!来てくれたのね!見てて!私これからこの子変態にするから!変態女王のアルフィーナ=バカマンチョがね!」

 親指を立てて、任せてのジェスチャーをするアルフィーナに、魔本は笑顔のまま近づく。

「あれ?何か怒ってる?」

「いいえ。怒ってないわ。アルフィーナちゃんだモノ。そうよね。このくらいするのがとうぜんよね?この手がつけられない変態馬鹿!!!」

 そういって魔本は流れるようにアルフィーナのクリをつかんで引っ張ると同時に、頭に本を叩きつけた

「ぎゃ!いたああああぃ!」

 アルフィーナは頭を押さえながら、股を広げ丸出しで悶え苦しんでる。

「とりあえず…これからは、ほんとにクリに鎖をつけましょう。勝手にどっかいかないように……」

***********************************
「うう……そんなに怒らなくていいじゃない……。せっかく似合ってるの……」

 アルフィーナは頭を押さえながらまだ、悶えている。

「うう……ナにこの感じ。変態って言われておまんこうずくのに、頭が痛くてつらいだなんて……」

「ふうん。怒りまかせだったけど、これはいい方法かもね……アルフィーナちゃんへのお仕置として」

 とりあえず、アルフィーナの冒険いや暴走は収まったようだ。

「あ……」

(何?何が起こってるの?変態がきて、それがあのアルフィーナさまで、襲われそうになったと思ったら又別の変態に助けられて……)

 腰を抜かして、震えてるメイドを魔本は見下ろす。小柄で幼くかわいらしい。

「ふう……この子がそうなのね……」

「うんそう。あなたに負担かけないように私だけって思ったんだけど……迷惑だった?」

 魔本はため息をついた。確かに落書きや勝手に部屋の外に言ったのは許せないが、その根元は魔本を助けるためににしたのだ。もう怒れない。

「はあ……まあいいわ。やっちゃったものは仕方がないし。アルフィーナちゃん。やりなさい」

「え!いいの!」

「ひ!」

(え!?なに?この人私を助けに来てくれたんじゃないの!!)

 魔本は、机の上に座って、おもむろに本を広げる

「ふうん。この子処女ね。好きな人もいるみたい。あ!この子、トイレで用を足すとき、全裸にならないとできないみたいよ。かわいい顔してずいぶんな変態じゃない」

「え!ああああ!!」

 メイドの少女は真っ赤になった。親にも秘密の自分の恥ずかしい癖をずばり言われたのだ。

「さあ、お膳立てはしてあげたわ。アルフィーナちゃん。回りは気にせずおもいっきりね。」

「あは!OK!私のおまんちょに任せなさい!だって私は変態女王アルフィーナ=バカマンチョなんだから!!」

 メイドの悲鳴と共にアルフィーナは襲い掛かる。魔本はその様子を微笑みながら眺めていた。

「さ~て。これからどうなるのかしら。バカマンチョ王国ね……。前代未聞ね。でもきっと楽しいわ。できたら。わくわくする」

 アルフィーナと出会って、自分は変った。今までと同じことはできない。それなら。どうせならとんでもないことをしてみよう。

「否!やめて!なめないで!」

「ダメ~!アルフィーナからは逃げられないんだから。ほ~ら!私のもなめて~♪」

 先のことはわからない。ただいまはアルフィーナが幸せで、自分も幸せ。それでいいと思った。

< ひとまずおしまい >

感想を書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。