学園特別クラス 第三章

第三章(九月~十一月)

九月
 新学期。
 成美は、すっぱだかになって、生徒のみんなを前に、教壇に立っていた。
 首には、ピンク色のチョーカーがついていて、おなかにはタトゥーシールが貼ってある。
「SEX SLAVE」。
 おなかの真ん中に張り付けられたそれは、自分の現在の状況を、あますところなく物語っていた。
「えっと……二学期がはじまったわけですが、夏休み中も、ずいぶんと調教されてしまいましたね」
 はずかしげな笑みを浮かべて、成美が言う。
 基本的に毎日セックス三昧で、旦那のところに帰ったら、かえって物足りなく感じたくらいだった。
「さて、みなさんにお知らせがあります。ピルを飲んで、効果が出るようになってきたので、二学期からは、わたし、成美に対しては、生セックスが解禁されます」
 この学園の生徒たちは、みんな性病検査をしているらしい。
 そこは本当に徹底しているようだった。
 コンドームを使うかどうかは、基本的に自分で決められるが、成美は自発的にピルを服用することにした。
(でも、昔のわたしなら、たぶんピルを飲んでも生はダメっていっただろうから、この「自発的」っていうのも洗脳の結果なんだろうなあ)
 理性はそう結論付けるものの、今更、生セックスをしないでおこうとは思わなくなっている。
(だって、みんなと生セックスするって思うだけで、すっごく興奮しちゃうんだもん)
「どうか、みなさんの生オチンポで、成美の生オマンコをかわいがってくださいっ♪ 二学期もよろしくね」
 そう言って、頭をさげると、パチパチパチと拍手がおこる。
「成美先生、あと、二学期になったんで、毎日、夜一人ずつセックスしにいくんで、よろしくお願いしますね」
「あっ、いけない、亜季先生にも言われてたのに……。わかったよ、先生の寮の部屋の鍵は開けておくから、順番決めて、やってきてね」

 はだかのまま、教室から出ると、前から先生が歩いてくる。
 音楽の麗華先生だ。
 先生も全裸で、そのおなかには、「FUCK ME」と書かれてある。
「あっ、おはようございます、麗華先生」
「おはよう、成美先生。今日一日は、全裸で過ごすけど、どんな気持ち?」
「はい、すごくドキドキします。しかも、男の先生に頼まれたなら、いつでもセックスしていいんですよね? なんかすごく興奮しちゃって……」
「もう男の先生たち、たくさん夏休み中にやったでしょうに、あなたとしたくてしたくてたまらないみたいよ。わたしなんて、性欲発散させてくれなんて言われて、四発くらいもう出されちゃったんだから」
 そう言って、股間に手を伸ばす。
「奥深くに出されたから、あんまりたれてきてないけど。ま、成美先生も、職員室に戻ったら、きっとやりまくられちゃうから、覚悟しててね」
 麗華先生は、いたずらっぽく笑って、手をふり立ち去っていく。 
 今日は、普通クラスより一日早い、特別クラスの始業式だ。
 もっとも、ろくに授業なんてなくて、連絡事項を伝え終えたら、男の先生たちに新入りの雌奴隷教師、つまり「成美先生」を学校で犯すというのが、この日の趣旨なのだった。

「んああああっ!」
 夕暮れの職員室に、嬌声が響く。
 特別クラスには、あまり男の先生が多くない。
 教職は、女性が他の職種よりも多くつけているので、成美は、気にしたことがなかった。
 しかし、この学園の実態を考えると、そもそも必要なかったのかもしれない。
「気持ちいいですよ、成美先生。フェラチオ、お上手です」
 成美の前任者である蘭先生の旦那さんが、成美にフェラチオをさせている。
「ずぞぞぞっ、じゅぷぷっ、じゅるるっ! ぷはぁ、ありがとうございます。でも、いいんですか?」
 成美が、首をかしげる。
「その、奥さんが妊娠していらっしゃるから……」
 すると、彼はにこやかに笑って言う。
「大丈夫、彼女も、この学園の雌奴隷ですからね。お互い、セックスには寛容なんです」
「そ、そうですか……あっ、ああんっ!」
 膣内に走る快感に、思考がかき乱される。
「おっと、失礼。しかし、成美先生の膣内は、具合がよろしい」
 ワイルドな魅力の壮年の男性が、成美を後ろからついていた。
「蘭もそうだが、この学園の先生たちは、みんなすばらしい上物ぞろいで……」
「あっ、あんっ、お、おほめにっ、あっ、あずかりっ、こ、光栄ですうっ……はあぁん」
 甘えた声を出して、男たちの射精をうながす。
 それが、成美の喜びなのだった。
「いやあ、今朝から、何発もやってますが、なかなか飽きないですね」
 蘭先生の夫が、ぐぽぐぽと、成美の頭を動かして、自分のペニスに強制奉仕させている。
 その、まるでオナホールであるかのような扱いに、成美はうれしくなってしまう。
「僕たちがやりまくってるから、まわりの先生たちもうずいちゃって、特別クラスの生徒たちを食べまくってますよ」
 職員室では、成美たち以外の先生たちが、かわるがわる学生たちに犯されていた。
 甘い響きのオーケストラが、職員室にこだまする。
「どっ、どうかしら、成美ちゃん? もう慣れたっ?」
 亜季が、後ろから、トオルに突かれながら、聞いてくる。
「いや、まだ来てから日が浅いですし……」
 くわえていたペニスを離して、成美は答える。
 成美の中では、自分のやっていることがとても気持ちいいこと、命令に従うことが快感だという部分と、なにかこれはおかしいという部分が、せめぎあっていた。
 いつも、流されて「気持ちいいこと」をやってしまうし、それはそれで快感なのだが――。
(でも、これでいいのかなぁ……)
「ね、口がお留守だから、またやってよ」
 その思考は、もう一度突き出されて、口にねじこまれたペニスの味のせいで、拡散してしまう。
 むせかえるようなみだらなにおいと、まわりのみんなが乱交しているという事実に、そう時間がかかることなく、成美の心はHなことだけに集中した。

 今日は体育祭だった。
 特別クラスも、普通クラスも、みんながんばっていて、とてももりあがった。
 男子生徒の汗や筋肉に興奮して、体育祭の間、三回くらいオナニーしてしまったのはびっくりした。
 もっとも、女子トイレでは、他の先生たちも同じことをしていたようだったが。
 汗に濡れて、べたつくシャツを、ばたばたあおぐ。
 あれから、一日一回は、生徒と夜にセックスするのが日課になっていた。
 授業、事務手続き、セックス。
 もはや、これが日常となり、特に考えることなく、実行できている。
「あ、成美ちゃん。ちょっとこっちに来て」
 亜季が、成美を呼ぶ。
「亜季先生、どうしたんですか?」
「うん、今日は、わたしたちにはちょっと仕事があるから。こっちおいで」
 亜季に連れられてきたのは、教師寮だった。
「えっと、ここは? それに、片づけはまだ残っていると思うんですが」
 何のためにここに来たのかわからず、所在なげに立っている成美。
「いいの、いいの。今日は、わたしたちには、特別な仕事があるんだから。地下におりるよ」
 地下の、ある部屋の中に入っていく。
「ここは、衣装室ってところかな。今日のコスチュームは、これ!」
 じゃーん、と言って、チアリーダーのコスプレを取り出す。
「話が、全然見えないんですが」
「接待よ、接待! 枕営業っていうんだか、枕接待っていうんだかわかんないけどさ」
 成美はぎょっとする。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、そりゃかわいいうちの生徒たちとはしますけど、知らない人となんて」
 亜季がいじわるそうに笑う。
「えー、でも、職員室のおじさんたちとやってるじゃん?」
「そっ、それはそうですが……」
「それにほら、写真見てみなよ」
 そういって、写真を見せられる。
 そこには、背広をきた真面目そうなおじさんが写っていた。
 じゅん、と股間が濡れていくのがわかる。
「あっ、亜季先生、また勝手に、わたしの無意識を!」
「おっ、さすがにもう、睡眠学習を受けたってわかるかぁ」
 うんうん、と満足そうに笑う。
「でも、わかっていても、気持ちいいものは気持ちいいし、この人たちとセックスしたいって、思っちゃうよね?」
 たしかに、亜季の言うとおりだ、と成美は思った。
「あの……亜季先生は、どうして?」
「ん? どうしてっていうのは?」
「どうして、こんなことするんですか。やっぱり、こういうのって、レイプみたいなもんじゃないですか」
 それを聞いて、うーん、と亜季は考え込む。
「なんかね。わたしも、最初は逃げよっかなって思ったんだけどさ。楽しくなっちゃったんだ、この仕事が」
 亜季の目がうるみ、顔が情欲に染まる。
「毎日毎日、セックスセックス。すごく楽しいの。だから、成美ちゃんにも、この楽しさを味わってほしい」
 もう一度、成美に、写真の人を見せる。
「この人、議員さんなの。ほかにも、お偉いさんに接待、するよ? わたしたちがどうにかできる相手じゃないってこと」
 それに――と言って、亜季が、成美の足の間に手を伸ばす。
「写真見せられただけでこんなに濡らしちゃってさ。いまさら、我慢できるのかな?」
「そ、それは――」
「あたしもさ。成美ちゃんを連れてきちゃったわけだし、今更後戻りはできないんだ。悪いとは思うけど、案外悪い暮らしでもないんだよ」
 亜季は、接待はお金を払う、事実上の高級買春みたいなものだし、かなりお金も稼げるという。
 さらに、性病対策や妊娠対策もしているので、下手なところで働くよりも、ずっと安全だと、亜季は言った。
「それでもまあ、成美ちゃんが何かしたいっていうなら、止められないけどね」
 ははっ、と亜季は笑う。
 その笑顔は、昔の、成美が知っていた亜季の笑顔だった。
「もし、完全にこちら側に来たら教えてよ。そのときは、歓迎する。あたしは、一年かけて結論を出したし、みんなもだいたいそうみたい」
 亜季が服を着替えはじめたので、成美もそれにならう。
 亜季の着替えを見ていると、下着はどうやらつけないらしい。
「もっとも、今までここに来た先生たちの中で、雌奴隷にならなかった先生は、いないんだけどね」
 そう言って笑ったときの亜季の顔は、この学園に来るまでは見たことのない、淫気を含んだ笑みだった。

「ねぇ、亜季先生。下着、やっぱりつけないんですか」
 チアガールのコスプレに着替えて、廊下を歩く。
 ミニスカートというには、短すぎるように思えるスカートは、たぶんふつうにしているだけでも、尻が半分くらい見えているだろう。
 ブラジャーもつけていないので、薄い生地ごしに、勃起している乳首が浮き上がって見えている。
「えーっ、だってこれからエッチするのに、つける必要ないじゃない」
「そっ、それはそうですけどっ」
 成美は真っ赤になる。
「あー、その初々しさが人気なんだろうなぁ。成美ちゃん、五十万円くらいで今日競り落とされたはずだよ?」
「ご、ごじゅう……? せり……?」
「そ。この学園の裏サービスって、けっこう人気みたいだから、応募する人がそれなりにいてね。特に成美ちゃん、初物だから」
「は、はぁ」
「ま、緊張するかもしれないけど、いやでも気持ち良くなるように調整させてもらったから、心配ないよ。さっ、いこうか」
 そういうと、目の前の扉を開ける。
 ふかふかのベッドと、ワイン色で統一された空間に、一人の男性がいた。
 写真で見た男の人だ。
 成美のあそこが熱くなっていく。
「今日は、我が校の体育祭にお越しいただき、ありがとうございます。本日は、つい先日、雌奴隷教師となりました、成美をご用意いたしました。どうか存分に、ご賞味くださいませ」
 そういって、亜季は、成美を男のほうに押しやる。
「あっ、あのっ、成美です、えっと……」
 ふつうなら、逃げるべきなのだろう。
 しかし、逃げようという気が、なぜか成美には起きなかった。
 さりとて、自分からいこうとも思えない。
「やっぱり初物はいい」
 真面目そうな顔から、好色そうな顔になり、成美の手を引き、自分のほうに引き寄せる。
 あっ、と思う間もなく、成美と議員のくちびるが重なる。
「んふっ……あっ、あんっ、だめですっ、そんなとこっ……ん、んむーっ、んむむっ……」
 抗議をくちびるでふさぎ、胸をもみしだく。
 繊維と肌が触れ合って、成美の背骨を、チリチリと焼いた。
 ぷはぁっ、と音をたてて、くちびるが離れる。
「いやぁ、はりがあって、いい肌だねぇ」
「い、いえ、そんな……」
 はじめて会った人になぶられるという事態に、真っ赤になる。
「うんうん。やっぱりそのういういしい反応はいいねぇ。あ、そうだ。亜季先生は、たしかダンスが出来たんでしたね?」
「はい」
 部屋の隅のほうで待機していた亜季が、短く答える。
「せっかくだから、なにか踊ってみてくれないか」
「かしこまりました」
 そういうと、チアガールのコスプレで、ダンスをはじめる。
 パンパンと手を叩き、注目を集めると、側転をし、くるくると回転する。
 そういえば、亜季はチアリーディングのクラブに入っていたことがあると聞いたことがある。
 まるで、本当にだれかを応援しているかのようだ。
 表情も、明るく、健康的なものになっている。
 しかし、足をたかくあげるたびに、秘部があらわになる。
 きれいなふとももと、ソックス。そしてその奥にちらりと見える陰毛。
 汗をかくにしたがい、その非常にうすい生地は、どんどんと透けていき、今では肉眼で乳首が見えるほどだ。
「うーん、いいねぇ。じゃあ、休んでいていいよ」
 そういと、今度は、ぎらぎらした目を、成美に向ける。
「今日は忙しいから、手早くすませないとね」
 そう言って、ペニスを取り出す。
 成美は、また体が熱くなるのを感じた。
(やばい……知らない人のおちんちんでも、欲しいって思っちゃうよ……)
 議員の手が、成美の足の間をなでる。
「あんっ!」
 甘い声が口からもれる。
「ふふっ、びちょびちょだね。わたしのここも、ほら」
 成美が見ると、議員のペニスが、しっかりとそそり立っているのがわかる。
「さっきよりも、ずっと大きい……んくっ……」
 思わず、つばを飲み込んでしまう。
「さっそく発情しているとは、本当にこの学園の先生たちはスケベなもんだ。さて、じゃあ始めようか」
「コンドームでございます」
 亜季が、横から、コンドームを手渡す。
「ここは、こういうところがしっかりしているから、安心できるよ。じゃ、遠慮なく」
 ごろん、と成美は押し倒されて、足を大きく広げられる。
「ちょ、ちょっといきなりっ……」
「おや、ダメだったかな?」
「は、はずかしいっていうか……」
「お客様、成美の体の準備はできていますので、どうぞ遠慮なくオマンコを犯してくださいませ」
 亜季が口を出す。
「ちょ、亜季せんせ、なにいって、あっ、あはぁぁあんっ!!」
 急にペニスが入ってきて、その快感に、思わず声が出てしまう。
「成美は、歴代の先生の中でも、けっこう根性があるほうなので、完全にしつけられているわけではないのです」
 そういって、議員の後ろに亜季はまわり、自分の胸を議員の背中に押し付ける。
 膣内で、びくりと、一回り議員の陰茎が大きくなるのを感じる。
「どうか、お客様のたくましいオチンポで、成美先生をしつけて堕としてくださいませ」
「んっ! また、膣内で大きくっ、くふぅぅっ!」
 議員がピストン運動をはじめて、成美の体に快感を送り込む。
「どう、成美ちゃん? はじめてであった男の人に犯されて、どんな気持ち?」
「あんっ、ど、どんな気持ちって、あふぅ、あんっ、いえな、あふっ、いえないですっ、あああん!」
 体の中に、熱いものが、入ったり、出たりしているのを感じる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁん、きひぃ、んんっ、はああっ」
 成美の声も、切羽詰まったものになっていく。
 考えてみれば、今日はじめての交尾なのだ。
 こんなに長いこと、朝起きてから、雄生殖器が、成美の膣内に入らなかったことは、ここしばらくなかった。
「あっ、だめっ、だめっ、いっちゃ、いっちゃうっ……あ?」
 急に動きが止まり、快感も停止する。
「え、あの、どうして?」
 欲しい。
 もっと欲しい。
「ふふっ、成美ちゃん。はじめて出会った男の人に犯されて、どんな気持ち?」
「そ、それは……」
 顔を真っ赤にしながら、言葉につまる。
「言わないと、動いてくれないんじゃないかなぁ?」
「…………」
 じっとしている間にも、体の奥がキュンキュンうずいて、理性をガリガリとこそげとっていく。
「……いいです」
「ん?」
 亜季が聞き返した。
「気持ちいいですっ! 成美は気持ちいいんですっ、はじめて会った男の人におちんちんをオマンコの中に突っ込まれて、よがっちゃう変態なんですっ! だから、お客様おねがいします、もっとたくさんわたしをかわいがってくださいませっ!」
 そう言って、成美は、自分からキスを求める。
「んじゅっ、んちゅっ、んはぁっ、んちゅっ、じゅるっ、じゅぷっ、れろれろっ、んくっ、ちゅちゅっ」
「もう、成美ちゃんったら、おあずけに弱いんだから。さっきまでけっこう頑張ってたのにねえ? 目にハートマーク出てるんじゃないの?」
 かすかにあざけるように亜季が言う。
「んんっ、出てますっ、目にハートマーク出てますっ、くださいっ、もっと動いて、動いてっ!」
 そう言いながらも、自分から、対面座位のかっこうになり、そのまま腰を積極的に打ち付ける。
「あはぁっ! これっ、これよおっ! これが欲しかったのぉ! いいっ、ちんぽいいっ、今日はじめてのオチンポ素敵ですうう!! あっは、いっちゃうっ!! きゃはあっ!!」
 がくがくと痙攣させながら、絶頂を迎える成美。
 そのまま、甘えたようにキスをねだる。
「議員さま~。成美に、成美にもっとオチンポくださいよぉ~」
 議員も、その性欲にあてられてか、積極的に腰をふる。
 部屋に甘い声が満ち、亜季はそっと部屋を出る。
「さて、と」
 しばらく歩いて、別室で待機していた男子学生と話をする。
「どうかしら、ちゃんと録画できてる?」
「ええ、大丈夫です。いざというときは、これであの議員さんを脅せると思います」
「うん、本当はもうちょっとがっついてくれると、レイプっぽくてよかったんだけどね。無口な人みたいで。でも、いい材料にはなりそうね」
「それにしても亜季先生、エロすぎですよ。俺と一発、どうです?」
「だーめ。まだ接待は終わってないんだから。今度はあたしも参加しなくちゃ。うずいてるし。十分に録画できたら戻るわ」
 そうして、その部屋にあるモニターの画面を見る。
 成美が、議員に犯されているリアルタイムの映像だ。
 議員も興奮してきたのか、乱暴な言葉づかいや、卑猥な言葉も目立ってきている。
「うん、いい感じね」
(とりあえず初接待は成功――これから、どんどんエッチなご奉仕ができる雌犬になってもらうんだから、がんばってね、成美ちゃん)
 亜季は、モニターの中の成美に、うすい笑みを向けた。

十月
「今日の枕接待は、レースクイーンやキャンペーンガールの衣装よ」
 そう言って、麗華先生はホットパンツをはいた脚を組み替えた。
 もう何度か、接待をこなしてきた成美だが、コスプレは久しぶりだ。
 一番最初に相手をした議員は、もう何度か通ってきているが、ふつうの服装を乱暴に脱がしてレイプみたいにして楽しむのが好きみたいなので、コスプレは最初の一回だけだった。
(そういえば、亜季先生、レイプもののほうが、使えるっていってたけど、どういう意味なんだろう?)
「ちょっと、聞いてる?」
「え、はい、聞いてます」
 あわてて、成美は麗華のほうを向く。
 麗華は、すでに衣装に着替えていた。
 ビニル製の素材でできた、露出の多い服が、ぴったりと、そのスタイルのいいからだにフィットしている。
 ホットパンツが、その大きく張り出したお尻を、卑猥に強調している。
 上半身は、スーツのようなフォーマルな感じだが、大きく空いた胸元と、へそが見えるくらいの短い丈やノースリーブが、フォーマルな秩序をみだらに汚している。
 麗華の綺麗で真面目なキャリアウーマン然とした雰囲気とあいまって、まるで麗華自身がみだらに汚染されているかのような印象を与える。
 その卑猥さはさておいても、麗華は、もともとモデルのような美形に、プロポーションなので、このコスプレは、かなり似合っていると成美は思った。
 成美の衣装は、麗華のようなホットパンツではなくスカートであるが、それ以外は、ほぼ同じだ。
 麗華よりも、むっちりとした体形なので、太って見えないか心配したが、男子生徒たちからは好評だったので、問題ないと思うことにした。
 もちろん、スカートの中には、何もはいていない。
「ま、今日はあなたの仕事はあんまり多くないから安心して。メインはわたし。あなたは、まあオマンコ舐められてるか、オナニーしてるかで、たぶん挿入はないかもしれないわ」
 成美は、少し落胆する。
 が、すぐにその事実に驚愕した。
(あれ……? わたし、失望してる……?)
「実は、今日接待する人は、わたしが、この学園に来る前に、ちょっともめた人なのよ」
「そうなんですか?」
「そう。今は、教育委員会にいるんだけど、セクハラの多い人でね。ま、そのときは、あの人もそこまで権力がなかったし、お互いに痛み分けって感じに終わったんだけど」
「なんか、わたしと似てますね」
「そうでしょう? 実は、その人、お金を払って、わたしがあの人とのセックスですごくすごく気持ちよくなるようにお願いしたらしいの」
「え……じゃあ、もしかして」
「そう。今では、二週間に一回は、絶対にここに来て、わたしとセックスしてるわ。昔、喧嘩した女を屈服させてる感じが興奮するらしいわね」
 くちびるに手をあてて、嫣然と微笑む。
「でも、わたしも、あんなに嫌っていた人とセックスして、気持ちいいと思っちゃった。わかってるのよ。あの洗脳機械のせいだって。でもね……あの気持ちよさを知っちゃうと、もうそんなこと、どうでもいいかなって気に、なっちゃうのよね……」
 その顔は、淫乱な期待に満ちたもので、麗華のいつものきりっとした態度は、かげをひそめていた。
(やっぱり、この学校の先生は、セックスのこと考えると、人が変わったようになっちゃうのかなぁ。……そしてそれは、たぶんわたしも――)
 学校の人たちだけでなく、他の人たちに奉仕するのが当然になってしまうのだろうか。
 あるいは、それを喜びと感じるようになってしまうのだろうか。
(わたしにセクハラしたあの人に犯される――)
 びくん!
 背骨に、電流が走る。
 成美は、あえてそれを無視して、麗華のあとを追いかけた。
 
「ご主人様、お久しぶりです」
 そういって、麗華はひざまずいて頭をさげた。
「ひさしぶりだな、麗華」
 目の甘えにいる、お世辞にも魅力的とはいえない太った男に、そう声をかけられるも、麗華は顔をあげない。
「いい子だ、麗華。しつけをきっちり守っているね。顔をあげなさい」
 その言葉に、麗華は顔をあげる。
 その顔には、これからされることへの期待が浮かんでいた。
「麗華、お前は本当に淫乱なお尻をしているねぇ」
 太ったおじさんが、麗華の後ろにまわり、尻を上に向かせる。
 頭を下にしてはいつくばって、尻を高くあげさせるポーズは、女の成美から見ても卑猥だった。
 そのポーズは、麗華の張りがあり、日本人ばなれした肉付きのいいヒップを、さらに強調する。
 成美の目にも、ズボンの上から、男がペニスを膨らませているのがまるわかりだった。
 芋虫のような手で、麗華の尻を男がなでまわす。
「いつ、もみしだいても、いい感触だ」
「んっ、おほめいただき、恐縮です」
 麗華が、抑制された喘ぎ声をもらす。
 だが、より深く尻を相手の手に押し付けていることからすると、快感を感じていることはあきらかだった。
「やはりお前には、尻を強調した格好が似あうな」
「はい、麗華のようなケツのでかい女には、このような恰好が似合います」
 顔を赤く染めて、自虐的な言葉を吐く。
「そうだな、麗華、お前は、セクハラで喜ぶ変態だ」
「おっしゃるとおりです、麗華は、セクハラで喜ぶ、ああぁん、変態ですわ」
 麗華は、さらにぐいぐいと、尻を押し付ける。
「本当に我慢のつかない雌犬だな、麗華は」
「あ、あなたのせいですわ。あなたが、大金を出して、わたしをこんなにしたんじゃありませんか」
 媚びたような上目づかいで、麗華が男を見上げる。
「だが、今はそれを受け入れてしまっているのだろう?」
「はい……はい! 麗華は、ご主人様のセクハラを受け入れます。昔、大嫌いだった男のセクハラで感じる変態になったことを認めます!」
「恥ずかしいとは思わないのかね。それが洗脳の結果だと知っているのだろう?」
「はい、知っています。知っていますが、ご主人様にオマンコしていただく快感に比べれば、どうでもいいことです。ご主人様に罵倒されると、とても気持ちがいいんです!」
「それすらも、催眠学習の成果なのかもしれんのだぞ? やはり、告発なりなんなりするべきではないのかね?」
「いいえっ! そんなもったいないこと、できやしませんわ! だって、だって、こんなに気持ちいいこと、やめたくないのぉ!」
 そういうと、頭を地面につけて、尻をさらに高くあげ、ふりふりと、犬のように尻を横にふる。
 ぴっちりとはりついたビニル製の素材が、尻の曲線を強調し、横ゆれが尻の筋肉を揺らす。
(なんか……すごく……エッチな動きだよ……)
 成美の手が、自然と股間をまさぐって、指を割れ目に沿って、波打つように動かす。
「ご主人様。ご主人様っ。ご主人様ぁっ! 麗華はもう我慢できませんのっ。はやくいつもみたいにたくましいおちんちんで、麗華の雌犬オマンコに、セクハラしてくださいっ!」
「本当に虐げられて喜ぶマゾ犬だな」
 卑猥に笑いながら、男が服を脱ぐ。
「はいっ! 麗華はあなただけの雌犬ですっ! 大嫌いだった男にセクハラされるのが大好きになっちゃったマゾなんですっ! はやく、はやく精液~!!」
 男が、尻をぱっくりと両側に開くと、スリットが割れ、挿入部があらわになる。
「ふふっ、このコスチュームも本当に卑猥だなぁ。着たまま挿入できるとは」
「ご主人様がこのほうが興奮されるというので、麗華が自分で改造したんです」
「えらいぞ、麗華」
 麗華の顔が悦びに光る。
「あはぁあん、ありがとうございますっ。ご主人様のガッチガチに勃起したオチンポ欲しさに勝手をした麗華のことをお褒めいただけるなんて!」
 くちゅり、と音がして、挿入部にペニスが押し付けられる。
「おっと、いかんいかん。ここではコンドームが必要だったな、うん?」
 そういって、成美のほうを見る。
 成美は用意したコンドームを持っていこうとした。
「だ、だめよ、そんなもの使っちゃあ!」
 成美はびっくりして、足を止める。
「ちゃ、ちゃんとご主人様は、性病検査を受けて、検査結果を提出されているではありませんか! 生挿入の許可は得ているはずです! なのにどうして」
 男は、にやにや笑いながら、さらに亀頭を何度か、挿入部に押し付ける。
「やはり教育者として、避妊は大切なのではないかね?」
「そっ、それはあっ」
「まあ、確かに条件はクリアしているが、やはりコンドームは大事な避妊方法だし……」
「ああああぁぁぁん! もう我慢できないんですぅ、麗華は我慢できないのぉ! ご主人様の生オチンポをハメハメしていただかないともう身も心も我慢できなくされちゃったんです! どうかこの淫乱な雌犬にマゾ犬にお慈悲をください、オマンコに生で突っ込んでください、ピル飲んでるから大丈夫なの、二週間ずっと待ってたんだから早くいれてよおおお!!」
 無言で、男は陰茎を膣に挿入した。
「あっはああああああんん!!! 気持ちいいっ、最高っ、あああん! ダメになる、ダメになっちゃうよお! ご主人様の生チンポ最高ですっ、躾けられちゃう、麗華、また、ご主人様にしつけられちゃうのお!」
 爆発したような麗華のさけびに、成美もあてられる。
 いつもの、セックスしていても、どこか理知的な雰囲気をくずさない麗華の、完全に屈服したかのようなふるまいに、成美も興奮する。
(わたしも……わたしも、あの人に……セクハラで依願退職したあの人に……犯され……)
「んんんんっ! んふぅぅっ!!!」
 大きな喘ぎ声を出しそうになるのをこらえる。
 これは接待なのだから、麗華とお客様の交合を邪魔してはならない。
(あ、あれ、こんな変なこと、邪魔しちゃってもいいんじゃない?)
 そう思うものの、先ほどの妄想で、成美はオナニーにふける。
「麗華は、セクハラされて喜ぶ変態だな」
「あはぁん、その通りですぅ、麗華は、ご主人様にセクハラされて喜ぶ変態ですっ♪ ああん、生最高~!」
「それなのに、昔はずいぶん怒りおって。その無礼な態度を謝りなさい!」
「謝るっ、謝りますっ! ごめんなさい、麗華の無礼な態度をお許しください、ごめんなさいっ、おわびにこれからずっとセクハラされていいからっ、許してくださいっ!!」
「ごめんなさいというたびに、中がとろけてしめつけてくる……本当にマゾになったな、麗華」
「ご主人様のためなら、マゾにも豚にもなんにでもなりますからぁ、どうか麗華のオマンコに、子種をどぴゅどぴゅ吐き出してすっきりしてくださいっ!」
「こっちもそろそろ限界だ、いくぞっ、おっ、おおおおっ!」
「んっはぁああああ! きたぁぁぁ! 数週間ぶりの新鮮なザーメン来たぁぁぁ! これを待ってたのっ、生オチンポから生ザーメン来て、いっちゃいます! いくっ、いくうううう!!!」
 かんだかく鳴いて、麗華がエクスタシーを迎える。
 男が、ペニスを抜くと、とろりと精液があふれてくる。
 それがこぼれないように、指ですくうと、麗華は舐めた。
「ああん、ご主人様の精液、おいしいですわぁ。……でも、まだ麗華は満足できません」
 そういうと、今度は着ているもの全部を脱ぎ捨てて、裸になって相対する。
「今夜は、いーっぱい、かわいがってくださいね?」
 その日、成美は、麗華たちの交わりを見ながら、オナニーをしたが、一回もセックスさせてもらえなかった。
 翌日、成美のクラスの生徒たちが欲求不満のはけ口となるのだが、それはまた別の話。

十一月
 今日は、ひさしぶりの枕接待があるということで、成美は教員寮にある地下区域に来ていた。
 実際のところ、成美が枕接待をすることはあまりない。
(ベテランのほうが上手いから? それとも、外部の刺激をあたえると、睡眠学習の効果が薄れるのかしら?)
 確かに、成美は、自分のクラスの生徒たちとセックスをすることに、あまり抵抗は感じていない。
 しかし、外部の人となると、また別問題だ。
 よく知った人間とセックスをするということと、初対面の人間とセックスをするというのは、けっこうな違いがある。
 成美は、快感を感じてはいるものの、まだこの学園の在り方に染まり切っていないと感じていた。
 このまま流されるのもいいような気がしているものの、しかし――。
「ハーイ、成美!」
 すこし、なまりの入った声が、成美の思考の流れをぶった切った。
 あれ、この声は……。
「キャサリンでーす、この仕事では、はじめてだよネ?」
 ポリスコスプレをした金髪の女性が、にっこりと笑う。
 エナメル質の、青色のミニスカートが、長い脚によく映える。
 それよりも目を引くのは、その爆乳で、胸の谷間が見えるのはもちろん、その大きさで、胸の部分の生地をぱっつんぱっつんにしていた。
「ああ、キャサリンさん。ハロー」
「ハロー」
 にこやかに手をふって、こちらに近づいてくる。
「さ、さ。着替えちゃいましょ、偉い人、もう来てますよー」
 そういって、着替えの部屋に押し入れられる。
 そして、エナメル質だが、赤と紫のコスチュームを差し出された。
「うぃっち・わん・どぅーゆーらいく? どっちがいいですか?」
 赤と紫……。
「じゃ、紫で」
「どうして、パープル?」
 パープルの発音は、ネイティヴだった。
「なんか、そっちのほうが、エッチな感じで……」
 それを聞くと、キャサリンは、にやっと笑った。
「その気持ち、わかります」
 そして、バンバン、と豪快に胸を叩いていった。
「じゃ、さっそく、警察のオジサンたちと、ファックしましょーか!」
「け、警察?」
 成美はびっくりする。
「おー、この学園はエリート学校だから、この地方の有力な仕事には、よくここの出身者がいるみたいですよー」
 この学園は、一種の合法売春あっせん組織のようになっているんだろうか。
「あ、あの。キャサリンさんも、洗脳……っていうか、睡眠学習とかを?」
「お? あー、あれですかー。わたしは特別です、違いますねー」
 ちっちっちっ、とキャサリンは手を振る。
「たぶん、言語系統が違うと、うまくいかないんじゃないですか? わからないけど。わたしはもともと、好きでやってまーす」
(そういう人もいるんだなぁ)
「ここは、マジで変職ですね!」
 ん?と成美が思っていると、キャサリンは間違えた?と聞いてくる。
「えっと、天職のことかな?」
「あー、それです。運命の仕事ですね」
 ニコニコと、くったくなく笑う。
「わたし、人気あります。おっぱいおっきいからかなー。お金もたくさんもらえてハッピー、セックスもたくさんできてハッピー。お客さんも喜んでハッピー。だれもアンハッピーいませんね」
 とん、と肩にキャサリンが手を置く。
「でも、まだあなた、心から楽しんでるわけじゃないでしょう? でも、それならそれでいいんですよー。楽しめるときがきたら楽しめばいいんです」
 何か成美が答える前に、キャサリンはドアを開けていた。
「さっ、楽しいファックの時間です!」

「じゅぶぶぶぶっ! ぶちゅるるるるる!! ずぼぼぼぼっ! じゅるるっ、ぶちゅうううう!!」
 今まで聞いたことのない下品な音を立てて、キャサリンが、男にフェラチオ奉仕をしている。
 キャサリンの胸は、はだけていて、そこから大きな胸がまろびでていた。
 フェラチオをしながら、別の男の上にまたがって、騎乗位で激しく腰を動かしている。
「おおおおおっ! すごいでーす! 硬い日本人コック大好きね!」
 成美が絶対にマネできないと思うような激しい腰振りに、あっけなく下の男は果ててしまう。
「あはぁっ、まだわたしいってないよ! ほら、ほらほらぁ! まだまだがんばる!!」
 これでは、奉仕というよりも、自分からがんがん攻めていると成美は感じるが、どうやら彼らはそれが望みのようだった。
「ちょ、キャサリンさん、めっちゃ気持ちいいし、コスプレも似合っててエロイですけど、そんなに激しくしたら、もう……っ」
「じゅぷぷぷぷっ!! ぶちゅるるるるるるる! ずぞぞぞぞおぞおぞぞぞおおおっ!! ごぷっ、ぷっ、ぷふぁぁっ」
 上の口のほうでも、キャサリンは男を、すぐに絶頂に持っていく。
 ぱっくりと口を開けて、男に、自分が射精した精液が、キャサリンの口内にちゃんと入ったことを確認させる。
 赤い舌が精液の海で軟体動物のように蠢くのが見える。
 キャサリンは、今度は、口を閉じる。
「ごちそうさまでした」
 口をあけると、蠢く舌だけが見える。精液を嚥下したのだ。
「キャサリン、ごっくん大好き♪」
 くったくなく笑って立ち上がる。
「はい、次いくよー、また勃起したら、キャサリンのオマンコにインサートしてくださーい!」
 騎乗位で果てた男から離れ、コンドームを取り外すと、そのまま、別の男の上にまたがって、がに股で、上下に体を動かす。
 ゆさゆさと揺れる胸に、男たちの視線があつまる。
「あぁん! いいね、たまんないよ! ほら、口にもおちんちんちょうだい!」
 さきほどのフェラチオの続きをしつつ、下にいる男の精液をしぼりとろうと、激しく動く。
「あー、やっぱりキャサリンさんはすごいなあ」
 成美と、やや若い男は、キャサリンたちの激しい交合をしりめに、ゆっくりとセックスを楽しんでいた。
「成美さんも、けっこうおっぱいおっきいね」
「あ、ありがとうございます」
 むにむにと、胸をもまれる。
「どういうセックスが好きかな? できるなら、成美さんにも楽しんでもらいたいんだけど」
「え、えと……ちょっと、恥ずかしいのが、好きかも、です」
 あまりリクエストを聞かれないので、とまどってしまう。
 しかし、出てきた答えには、自分でも驚いてしまった。
(あれ、わたし、恥ずかしいの好きだったっけ? あれ、これ洗脳のせいだっけ?)
「じゃ、キャサリンさんたちに見てもらおうよ」
「え?」
 気がついたときには、大股開きで、キャサリンたちのほうを向かされていた。
「え、え、これって……」
「はい、入れるよ」
「あっ、ちょ、ま……あはあん!」
 成美の性器は、あっさりと勃起したペニスを飲み込んでしまう。
「待たないよ。キャサリンさんたちのセックスを見て、さっきからぐちょぐちょだったもんね」
「そ、そんなこと……」
「おー、成美、オマンコのビラビラ、エロイですねー、おちんちん入ってるとこ、丸見えでーす」
「えっ、ちょ、ちょっと! キャサリンさん!」
 キャサリンの声は、ふつうにしていてもよく響く。
 他の警察関係者も、成美のほうを一斉に見た。
「あ……や……見ちゃ……」
「成美、オマンコのビラビラ、ひくひくしてますよ……。成美は、みんなにセックス見られるのが好きな、エキシビショ二ストなんですねー」
「ち……ちが、お、おおっ!」
 ペニスが動かされていないのに、みんなに視姦されているだけでイってしまった。
「あらあら~。これはすごいですねー、じゃ、みんなにもっと見てもらったら、もっと気持ちいいですよね?」
 そう言って、成美の後ろの男に、キャサリンがウインクする。
 その合図にしたがって、男が成美を力強い腕で、上下に動かす。
「力持ちですねー、成美は動いてないのに、オチンポがオマンコに、出たり入ったりしてますー」
「おい、すげえな、なんか泡立ってないか?」
「白いものが出てきたかも……」
「もうオマンコぐちょぐちょじゃないか。音たててそう……やっべ、また勃ってきた……」
「回復したなら、キャサリンの出番ですねー」
 キャサリンがコンドームを装着させ、またがる。
「うふふっ、成美、見えますか? キャサリンのオマンコの中にも、コックが入ってますよ」
 成美の目にも、キャサリンの毛がそられた性器に、コンドームをつけたペニスが入っているのが見える。
(すごく、エッチな光景……)
「でも、成美のほうも、おんなじですけどね」
(あっ! じゃあ、わたしもこんなエッチな光景なんだ……!!)
 そう考えるだけで、電流が体に流れる。
「おおっ、俺、いきますよっ、成美先生!」
 成美に入れている男が叫ぶ。
「あっ、あたしも、わたしもいきますっ!!」
 二人は、同時に、絶頂する。
 男たちは、少なくとも一回は射精している。
 キャサリンは、コンドームを丁寧に並べると、自分の手と成美の手にもたせた。
「はい、記念撮影しましょー」
「え?」
 ぼんやりとしている成美に、むりやりコンドームを持たせて、自分の携帯をこちらに向ける。
「はい、チーズ」
 かしゃ、という音がして、二人のツーショットが取れた。
「ほら」
 キャサリンが携帯を見せると、そこには、胸をはだけたポリスコスプレの、性欲にうるんだ目をした女二人が、精液の入ったコンドームを持っている写真が写っていた。
 誰がどう見ても、セックスが大好きな淫乱女にしか見えないだろう。
「成美ちゃん、あとでこの写真送ってあげる」
 そういうと、くるりと男たちのほうを振り返る。
「さ、まだまだ、がんばりましょう!」
 自分たちの体力に若干不安が出てきた男たちに、キャサリンは襲い掛かる。
 腰を楽しそうに振りながら、笑顔でキャサリンは手招きする。
(こういう生活も、悪くないかもな――)
 その考えが、本心から出てきたのか、そうでないのかわからないまま、成美も淫欲にこがれたまま、男たちの群れへとその身を差し出した。

< 続く >

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