最終章
二月
「はい、成美先生、こちら準備できましたよ」
洗脳実験室で、成美は、全裸で横たわっている。
その横では、理事長が、機械の調整をしていた。
「成美先生のリクエストどおりの学習内容になっていますから。心配ないと思いますけど、本当にいいんですね?」
理事長が、成美に確認する。
「はい、大丈夫です……」
「あなたが今からするのは自主洗脳ですから、もう今までのあなたには戻れないと思ったほうがいい――完全に生まれ変わることになる」
「わたし、今日までいっぱい調教を受けてきて、気づいちゃったんです。やっぱり、楽しいって。今までの生活が、色あせてきちゃって……」
発情した目で、理事長を見上げる。
「わたし、いろんな人といっぱいセックスしたいって思うようになってきたんです。それに、亜季先生やキャサリン先生を見て、もっと楽しみたいって思ったし、麗華先生を見て、嫌っていた人にひどいことされたいって思ったし、蘭先生を見て、不道徳なことでも、それが興奮するなら、もっと欲望に正直になってもいいのかなって……これも、『学習』の成果なんでしょうか」
理事長は、思案する。
「ある意味でイエスですが、ある意味でノーです。あなたには、知らない人とのセックスを抵抗なく楽しむことができるよう学習させたり、セックスでより強い快感を得られるようにはしました。睡眠学習や体質改造によってね。しかし、それを具体的にどう発現させるかまで、この装置で決めることはできないんですよ。だから、実地の性行為で性癖や嗜好を開拓していく必要があるんです」
「じゃあ……」
「それは、ある意味であなたの意志だし、ある意味で学園の意志です」
「わかりました。お願いします」
「はい、じゃあ、これから毎日しますので、がんばってくださいね」
「はい」、
「ぁぅ……ああぁっ……」
ヘッドギアから送られてくる情報を、成美は積極的に受け取る。
眠っている間だけでなく、意識がある間も学習することで、より急速に、より深いところまで、精神構造を変化させることができるのだ。
『わたしは、雌奴隷です』
録音された自分の音声が、部屋に反響する。
「わ、たし、は、め、すどれい、です」
たどたどしく、くりかえす。
『わたしは、どんな男性であっても受け入れます』
「わたし、は、どんなだんせ、いであっても、うけ、いれます」
自分の音声で宣言されることにより、内容がより深く精神に刻み込まれていく。
『わたしは、わたしにセクハラした男のことを思い出します』
「――感度、上昇を確認」
『わたしは、セクハラ男に犯されることを望んでいます』
「わたしは、セクハラ男に犯されることを望んでいます」
慣れてきたのか、だんだん意識で考えることなく、言葉がスムーズに出てくる。
『わたしは、セクハラ男とのセックスを心待ちにしています』
「わたしは、セクハラ男とのセックスを心待ちにしています」
「媚薬追加投与」
成美の体を、あたたかで、しびれるような液体が流れていく。
『わたしは、想像します。――彼とのセックスを』
「―――――――ぁっ」
「快楽指数上昇です」
『それは、最高に気持ちがいいです。あなたは、あっという間にイってしまいます』
「ぁ、ぁ、ぁ、ああ――」
「成美先生、オーガズム確認……愛液分泌量、非常に多いです。媚薬および精神弛緩剤投与。機械による性的刺激を開始、教育を続けます」
フィードバックのナレーションが聞こえる。
体の中を、なにかの薬品がめぐっていくのを感じる。
とてもリラックスした心で、成美は思う。
(わたし、変えられちゃうんだ――)
自身では、は気づいていなかったが、その顔には、笑顔が浮かんでいる。
「ぉ、ぉ、ぉおっ、お――」
「再度、オーガズム確認、意識状態の変性を確認、無意識への教育に着手します――」
無意識でその声を聞きながら、成美は変えられる悦びにひたるのだった。
さえない中年男が、理事長室で理事長と話をしている。
セクハラで自主退職して以降、就職先が見つからなかったのだが、私立の学園が、男を急に雇うと言い出したのだ。
このおいしい話に、少しうさんくさいものを感じたものの、迷っているほど余裕はなかったので、ここで働くことにしたのだ。
「……というわけで、寮生活をしていただくことになります。まあ、教師としての仕事は今までより減るかもしれませんが」
「いえ、大丈夫です」
とりあえず、働かせてくれるだけで満足だ、と男は思った。
「それで、就職祝いというわけではないんですが、あなたに会いたい人がいるんですよ」
「会いたい人?」
そんな人には心当たりがない。
「さ、入ってきてください」
がちゃり、とドアが開くと、須藤成美が立っていた。
「な、なんで……!」
男は絶句する。
もちろん自分が悪いのだが、この女が騒がなければ自分がまだ安定した仕事についていたかと思うと、怒りがわいてくるし、自分の過去の犯罪のことを知っている人間がいるというのは、働きにくいことこの上なかった。
「り、理事長、これはどういうことですかっ?」
「まあまあ」
おだやかに、男をなだめて、理事長は部屋を出ていこうとする。
「ちょ、ちょっと!」
「まあ、くわしいことは成美先生に聞いてください。きっと楽しめると思いますよ」
楽しむ?
楽しめるわけがないだろうと思いながら、男は成美の方を向く。
「おひさしぶりです」
そう言って、深々と頭を下げる。
コートで隠れてはいるものの、そのプロポーションはよくわかる。
「ひ、ひさしぶり……その、あのときは、ごめんなさい」
思わず、その体の魅力にやられて、セクハラしてしまったことが悔やまれる。
「いえ、謝る必要はありません」
「そ、そうか。やっぱり謝っても許してもらえ」
「いえ」
短く、否定の言葉を吐くと、成美が男に急接近する。
甘いにおいがただよって、男は、たじろいでしまう。
「わたし、考えが変わったんです。もう、セクハラしていただいてもいいんですよ」
「え?」
ぐいっ、と体を押し付けてくる。
胸が、自分の腕に当たって、そのやわらかさに、理性が焼き切れそうになる。
「ちょ、ちょっと待ちなさい、須藤くん、これはいったい……」
「つまりですね」
ひらり、とコートの前を開く。
そこには、一糸まとわぬすがたの成美がいた。
おなかには、「YOUR SLAVE」と書かれてある。
「今日は、あなたの奴隷です。好きなだけ犯していただいてかまわないんですよ」
いったい、何がどうなっているのか、理解ができない。
しかし、男の下半身は、欲望に正直に、大きくなっていた。
「あぁん、こーんなに大きくさせちゃってぇ」
いそいそとチャックを引き下げ、ペニスを取り出す。
「じゅりゅりゅりゅっ! じゅぷるるるるるる! じゅぞろろろろろろっ!」
「お、おおっ!?」
いきなりの激しいフェラチオに、男が思わず声を出す。
「んちゅっ、ぴちゃっ、じゅるるっ、んはぁ、すごーい、こんなにオチンポ勃起させて、いったい何を考えているんですか?」
いやらしく笑いながら、挑発するように右手で自分の秘部をいじる。
いったいどれくらい濡れているのが、くちゅくちゅという音が響く。
「い、いったいどうしたっていうんだ、あんなにセクハラされるのイヤだったんじゃないのか?」
その声に、にっこりと笑って、成美は答える。
「わたし、変わったんです。自己洗脳をして、あなたとセックスしたくなるように、無意識に学習させたんです」
「そ、そんなことって……」
「信じられませんか? 今のわたしを見ても?」
「いや……それは……」
「それに、たとえわたしの言うことが信じられなくっても……」
成美は、男の手を、自分の泉へと導く。
とろとろになっているそれに、男の指が触れる。ぬるぬるとした愛液で、指が割れ目をすべる。
「わたしと、セックスは、できますよ?」
ゆっくりとベルトをはずし、ズボンと下着を取る。
「今のわたしは、セクハラされても何も文句を言わないどころか、喜んで従います。どうか成美の体でたっぷり楽しんでください」
ゆっくりとお尻をつきだす。
ぱっくりと生殖器が開いて、いそぎんちゃくのようにひくついているのがわかる。
「もう我慢できません。成美のセクハラ大好き淫乱オマンコに、そのぶっといの、ねじこんでくださいっ!」
男は、無言でペニスを成美に挿入した。
「はぁぁぁんっ! 気持ちいいっ! 成美にもっとセクハラしてくださいっ! オチンポ好き好き好きぃ!」
下品な言葉を、うれしそうに成美が叫ぶ。
それは、男の知っていた成美とは、かけはなれたものだった。
腰をくねらせ、射精を求めるように、ペニスに膣のひだがからみつく。
「あぁん、いいですっ。でも、おねがいします、もっと乱暴にしてください……」
「……本当に変態になったんだな」
セクハラなんて最低です、といった女が、今、自分のペニスに貫かれて、こんなことを言っている。
それが、男を非常に興奮させた。
「はい……成美は、セクハラ大好き変態教師です」
「お前のせいで仕事がなくなってしまったのに……こんな変態になっていたなんて……!}
「ごめんなさいっ! あのころのわたしはどうかしてたんです! これからずーっとあなたにセクハラされつづけて、いつでもどこでも犯されることを誓いますっ!」
「うっ、うおぉっ……」
びゅっ、と男は膣内に射精する。
だが、それでもペニスは全然萎えない。
「犯してやるっ! この淫乱女めっ!」
「あはぁっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……」
「いいぞっ、このオマンコは最高だっ!」
「ひぃんっ! だめっ、だめええっ、そんなこと言わないでっ……」
「本当は、そう言われて興奮するんだろう? 中がからみついてくるぞ」
「ちっ、ちがっ、ふ、ふひゃぁっっ……!」
びくびくっ、と成美の体が震える。
「もうイってしまったのか? 変態め」
「ちがうっ、ちがうのっ、あぁっ……」
色っぽい否定の言葉に、男はまったく説得力を感じなかった。
もう離したくない、というように、成美の肉ひだが、男の陰茎にからみついていたからだ。
「出してやるっ……中に出してやるっ!」
完全に理性をすっ飛ばした声で、男が叫ぶ。
「だめえ! 中はあ! だめなのぉ!」
「どうせ二回目だ、くらえっ!!」
どぴゅるるるるるっ!!
男もびっくりするほどの勢いで、二回目の精液が発射される。
「あっはぁぁぁぁっぁあああんっ!!」
中に出されただけで、絶頂がすることに男はおどろいた。
ごぽっとヴァギナから精液がたれてくる。
「まだまだ、帰さないからな……」
そう言って、再び男は、成美にのしかかっていった。
激しい情事のあとで、男は理事長から説明があるとの成美の声に、部屋を出ていく。
そのあとで入ってきた亜季に、成美は声をかけた。
「亜季先生、ちゃんとビデオ撮れました?」
「うん、ばっちり! ……ちょっと気持ちよく感じすぎな気もしたけど。」
そこには、「やめてください!」という成美と、それを無視して腰をふる男が映っていた。
「これで、何かあったときの保険はばっちりだね、成美ちゃん」
「そうですね。でも、あの人、こんなおいしい役割、棄てるとは思えませんけど」
勝ち誇ったように成美が言う。
「成美ちゃんも悪い女になったねぇ。で、セックスはどうだった?」
「ふふっ、最高でした。自分が嫌いだった男に犯されるのって意外と興奮しますね。気持ちよくなるように自己洗脳したからかもですけど。亜季先生もやってみたら?」
「はははっ。そこまで言えたら、雌奴隷教師としては合格だね。さ、今日も授業がはじまるよ!」
そう言って二人は、元気よく廊下を歩いていくのだった。
三月、そして、それから
「そうだ、成美ちゃん」
亜季の声で、成美は、やっていた仕事から目をあげた。
「はい?」
「成美ちゃんって、結婚してたじゃない? ま、ここは男は十分すぎるほどいるけど、早めに取り込んでおいたほうがいいかなぁって」
「あー、そうですね。じゃ、セッティングします」
「うーん、ごめんねぇ。あたしもさ、成美ちゃんみたいに既婚の女の子じゃなくて未婚の女の子を呼びたかったんだけど、ある程度ルックスがよくて結婚してない先生って、どうも見つかんなくてさ」
「まぁ、しょうがないですよ。それに、亜季先生ができなかった分は、わたしがしっかりやりますから」
そう言って、成美は、自分のやっていた仕事に目を戻す。
そこには、体の小さい、幼い容姿の、裸の女性が、ヘッドギアとチューブを付けられて、洗脳実験室の椅子にしばりつけられていた。
断続的に痙攣する体が、女性が絶頂を迎えていることを示している。
「そーいやー、あんまりおっぱい大きくない女の子は、はじめてかな? こういう需要もありそうだねぇ」
「はい。桜ちゃんは、ロリな人気がある女の子でしたから」
「しっかし、成美先生、よかったのかい、けっこう慕ってくれてた子でしょう? 裏切るようなマネしちゃって」
「慕ってくれた子、だからですよ。だからこそ、この快楽を、味わってほしいんです」
一年ほど前の成美だったら、絶対に言わなかったようなことを、嬉々として語る成美。
亜季は、成美の調教が、完全に満足のいく形で完成したことを確信した。
「成美ちゃんにやったのは、長期型の調教だけど、今回は実験的に、どれだけ短期で調教できるか調べてるんだって? うまくいくと思う?」
「この三日で、脳の中だけでも絶頂を迎えることができるようになりましたし、性的快感への依存性も急上昇しています。きっと、素敵な雌奴隷教師になると思いますよ」
「そう、よかった。あたらしい年が楽しみね」
「はい。本当に楽しみです。桜先生には、わたしの旦那のオチンポをハメてもらおっかな」
成美は、淫蕩な笑みを浮かべながら、強制的に精神をつくりかえられていく後輩の女を、楽しそうに見つめていた。
「な、成美しぇんぱい、こんなの、おかひいでふっ……ふひゃぁぁぁぁぁんんっ!!」
何度も絶頂したために、ろれつのまわらなくなった声で、なおも桜は抵抗する。
だが、はじめに比べると、快楽に呆ける時間と、理性を取り戻す時間では、ゆっくりと、しかし確実に前者のほうが長くなっていた。
「でも、桜ちゃん、口ではそういうけど、君のオマンコは、チンポを、こんなに締め付けているよ?」
「そっ、それはっ」
恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「えい」
今、桜を調教しているのは、成美にセクハラした男だ。
すっかり彼はこの学園に適応して、さまざまな教師とセックスすることに悦びを見出していた。
男が、桜の中にいれたまま、軽く何回か腰を動かす。
「あっ、あはっぁああっ!?」
それだけで、桜は、またすぐに絶頂にのぼりつめてしまう。
「ふふっ、ここ、素敵なところでしょう?」
「ああ、最高だっ!」
成美の声に、男は確信をもって答える。
セクハラしたせいで退職になった、その元凶というべき女は、いつでもセックスをやらせてくれるし、それ以外の女性教師も、頼めばやらせてくれるものたちばかり。
ここにもスケジュールらしきものがあるので、いつでも好きなときにとはいかないが、かなり自由に性を謳歌できていた。
「桜ちゃん、きもちいいでしょう?」
「き、きもちひぃ……あ、いや、ちがっ……あぁん!」
否定するたびに、男のピストン運動によって、容赦なく理性がバラバラにされていく。
「ね、桜ちゃん、気持ちいいでしょう?」
「き、きもち、ひいでふ……」
焦点の合ってない目で、ぼんやりと口にする桜。
「ここで働けば、ずっと気持ちいいままでいられるのよ」
「ずっと……きもちいい……いや、だめ」
すかさず、男が腰を動かす。
「だめ、らめ、またイっ……くはぁっ、だめなのにぃ、あぁ」
「認めちゃいなさいよ、ここで働くのが楽しいって」
「だめ、認め、られ、ない……」
成美は、男の肩に手を置いて、腰をふらないように指示する。
「えっ……なんで……」
桜が、おどろいたように声をあげる。
成美は、いやらしく唇をゆがませて笑った。
「わかってるのよ、桜ちゃん。本当は、オチンポに気持ちよくさせられるために、否定してたんだよね?」
「ち、ちが……」
成美は、桜の小ぶりの胸をもむ。
「ふっ……あぁ……」
「ふうん。本当にそうなら、ほら、抜いちゃって?」
成美の指示に従い、男が桜からペニスを引き抜く。
「あっ……」
その顔には、明らかに、安堵よりも、ペニスを引き抜かれた残念さのほうが色濃くでていた。
「いいのよ、別に、ここではだれも強制はしない。セックスしたくなければ、しなければいい」
(もっとも、セックスしたくて我慢できなくなるくらい、桜ちゃんの体は、調整しちゃったんだけどね)
心に思ったことはおくびにも出さずに、成美は、部屋に横たわっている、ヘッドギアを取り付けられた男を指さす。
「あれ、わたしの夫なの。今は夢を見ているような状態なんだけど――ほら、見えるでしょう? オチンポが勃起してるの」
ふらふらと、誘導されるように桜が、男の股間を見ると、そこから、じょじょにペニスが大きく屹立していくのが見えた。
「もう、女の先生とは、ほとんどみんなセックスしたんだけど、まだ調教途中なの。あなたさえよかったら、彼の調教に参加してもらっても、いいんだよ?」
桜には、その言葉は、半分以下しか耳に入っていなかった。
桜の目には、その股間で自己主張するもの以外は、ほとんど映っていない。
「どうかな? ここに来たら、いろんな男の人と、ハメ放題だよ」
ふらふらと、桜は、成美の夫へと近づいていく。
しかし、ぎりぎりのところで、足を止める。
そっと成美は、桜の後ろに立って、その手を取り、自分の夫のペニスに這わせる。
「一回だけ……試してみない?」
ごくり、と桜の喉が鳴った。
「ひゃぁぁああん! しゅごいいぃ、しゅごいよぉおお!!」
桜が、成美の夫の上にまたがり、腰を振っている。
「いくっ……いっくううううう!!」
「あらあら。すごいわねえ、新人さん」
実験室に入ってきた蘭先生が、薄く笑う。
「もう、何かいくらいイったの?」
「えーっと。三回くらいはもうイっちゃったですかね?」
とろけた顔で、桜は腰を振っている。
「もう、理性が外れちゃったみたいですね……あんっ♪」
成美は、夫の横に寝転がり、夫の手をにぎりながら、男と正常位セックスをしていた。
「もうっ、またセクハラですかぁ?」
「いやなのか?」
男が、答えはわかっている、というように、いやらしく笑う。
「いいえ――もっと遠慮なくセクハラしちゃってください♪ あぁああん!」
「旦那の横で犯されてよがるなんて、本当に成美先生は変態だ!」
「はいっ、変態ですっ! 成美は、セクハラしていただけるなら、夫の横でもかまいませんっ! もっともっと浮気マンコを、セクハラチンポでいじめてくださいっ!!」
「言われなくてもしてやるっ!!」
「ふあぁぁんん! いいですっ! 気持ちいいっ!」
「何が気持ちいいんだ?」
「セクハラオチンポですっ! セクハラ生オチンポ気持ちいいっ!」
とろけた顔をして、甘い声で成美が叫ぶ。
そこには、もう一切の躊躇は見られない。
「セクハラしてもらうためなら、どんなことだって成美はするんだな?」
「はい、どんなことだっていたしますううっ! あぁぁ、そこぉおおお!!」
敏感な部分を突かれて、成美はみだらに悲鳴をあげる。
「じゃあ、言われたとおり、ピルを飲んでこなかったか?」
支配されることの喜びをたたえた目で、上目づかいに成美は答える。
「――はい。どうか、成美のセクハラ大好きオマンコを、セクハラちんぽのザーメンで、いっぱいにしてくださいっ、あぁぁん……」
自分の言ったことに自分で興奮して、成美は、ぶるっと震える。
自分の夫のほうを向いて、謝罪の言葉を述べる。
「ごめんね、あなた……でも、成美は、昔大嫌いだった人に孕まされることを思うと、それだけでイっちゃいそうになる、セクハラされるのが大好きな変態になっちゃったの」
「好きなのは、それだけじゃないだろう?」
男が、意地悪く聞く。
そして、射精するために、さらに激しく腰を振る。
「くはぁぁん! そうですう! 成美は、あなたの命令で、夫の前で種づけされるのが快感だって自己洗脳しちゃったのぉ! だから、だからあなたの前でザーメン中出しされるのが大好きになっちゃったんですぅ! んはぁぁっっ! いきそうですっ、いきそうですううう!」
「こっちも、もう限界だっ! からみついてきやがって――中に出すぞっ!」
「はいっ、セクハラザーメンで、わたしの卵子を打ち抜いてくださいっ! んはぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!」
大きく声をあげると、成美はひときわ大きな絶頂を迎えた。
男がゆっくりとペニスを抜く。
ぱっくりとペニスの形に穴が開いたヴァギナからは、しかし、精液が出てこない。
「しっかり奥に射精できたな。これは妊娠したかもしれない」
「あぁ……」
うっとりとした表情で、成美は自分の性器をいじる。
「うれしいです……オマンコにセクハラされるなんて、最高の喜びです」
二人は、優しくキスをする。
となりを見ると、桜先生が、快感のあまり気絶してしまったようで、蘭先生が、移動式ベッドに彼女を横たえていた。
「ここまで激しくキメちゃえば、戻ってこれないと思うし、ビデオもばっちり撮ったから、もう逃げられないわよ。だんだん逃げたいとも思わなくなっていくでしょうけど。短期調教は、おおむね成功よ」
「はい。よかったです。旦那は?」
「うん。この前、女の先生みんなで調教したときは、抵抗があんまりなかったから、大丈夫だと思う。あとのフォローはあなたがしてね」
蘭と成美は、顔を見合わせて笑った。
「わたし、疲れちゃったので、ちょっと寝ますね」
「わかったわ。旦那さんはまだ起きないと思うから――時間が来るまで、二人っきりで過ごすといいわ」
そう言って、桜を連れて、蘭と男が部屋から出ていく。
成美は、夫のほうを見る。
「ね、ビデオ見たよ。最初は抵抗してたみたいだけど、最後のほうは、自分から腰を振ってたね」
聞こえていない相手に向けて、優しい声をつむぐ。
「わたしも、そうだった。怖いかもしれないけど、きっと楽しくなるから。だから、二人で一緒に楽しもうね」
そう言って、成美は、睡眠調教中の夫の手をにぎりながら、目を閉じた。
前日譚。亜季先生が堕ちるまで
亜季が、蘭先生の紹介で、この学園に来たのは、四月のことだった。
やたら性欲が高まってしまって、担任をしているクラスの生徒たちに手を出してしまった。
そこから、なしくずし的に、クラスの生徒たちに、「調教」と称するプレイを強要されている。
強要されている、はずなのだが。
亜季は、それを楽しんでいる自分がいることに、もう気がついていた。
今日、亜季は椅子にはだかでしばりつけられ、頭に映像と音声が流れるヘッドギアを付け、教室の中に放置されていた。
乳首には、ハート型の二プレスが張られているが、線につながっていて、断続的に刺激を送ってくる。
亜季の乳首が勃起しているのは、否定しようがない事実だった。
また、亜季の秘裂には、ずっぽりとバイブが突き刺さっており、淫肉をみっちりと埋めるたくましさに、亜季は酔いしれていた。
そしてこの教室。
生徒の見張りもいて、だれも来ないはずなのだが、もし来てしまったらどうしよう。
特に、まじめな蘭先生なんかに見つかったら、大目玉だ。
蘭先生は、同僚の先生と結婚していたが、浮気され、離婚したため、人一倍こういうことに敏感で厳しい。
絶対に浮気しないだろうと思った人と結婚したとも言っていた。
しかし、そんな不安が、性的興奮をいやがうえにも高めてくれる。
生徒たちが、どこからか調達してきた媚薬も、この快感に拍車をかけていた。
映像が焦点を結ぶ。
「敬語を使いなさい!」
かっちりとしたスーツに身を包んだ女性が、声をかける。
蘭先生だ。
ビデオの中で生徒をしかる蘭先生は、亜季の知っているままだった。
だれか生徒をしかっているようだ。
あいかわらず厳しい。
場面転換。
「こ、こんなことをして、ただで済むと思っているの!?」
縛られた蘭先生。
これは、なに?
この学園の生徒たちが、蘭先生を取り囲み、次々とペニスを入れていく。
「んはぁああっ!?」
絶頂する声。
それと同時に、バイブの動きが激しくなる。
乳首への攻めも、威力を増し、亜季も絶頂する。
画面の中で見る蘭先生の顔が、どんどんとろけていく。
「んふぁぁああ……あ、あぁ~ん」
聞いたことがないほど甘い声。
さらに何度も繰り返される絶頂。
甘い声が、元の厳しい声に戻ることはない。
場面転換。
「じゅりゅりゅりゅりゅ!! じゅるるるるるっ!!!」
生徒のペニスをしゃぶる蘭先生。
「あはぁ~ん、おいしいのぉ。蘭先生に、もっとおしゃぶりさせてぇっ!」
娼婦のように、媚びた声。
最近の亜季が、自分の生徒たちにかける声と同じ、甘い響き。
従属の音、隷属の響き、奴隷のあえぎ。
びゅるっ、びゅるっ!
若い男たちの、新鮮なザーメンが、蘭先生のバストと顔を汚す。
それを丁寧になめとる蘭。
亜季は、無意識のうちに、自分の口を舌でなめた。
真っ赤な舌が、画面の中の蘭さながらに、ザーメンをなめとるように動く。
「さいっこう……」
ぱっくりと足を広げて、自分の性器をカメラに見せる蘭先生。
愛液のぬめりが、画面ごしからもわかる。
黒い穴が空いていて、それがひくひくと小刻みに収縮する。
おちんちんが欲しい、精液が欲しいと、本能のままに、いやらしく蠢く。
イソギンチャクやあわびのような、海の軟体生物のような複雑な肉壁が、女主人の性欲のたかぶりを受けて、ぐちょぐちょに濡れて、ぱっくりと男性性器をくわえこもうとする。
「みんな見てぇ! くちゅくちゅ言ってるわたしのオマンコ! みんなのザーメン食べたくて、よだれたらして待ってるわ! 変態雌奴隷の蘭に、どうかみんなの大切な、どろっどろで濃厚なオスのお汁、恵んでください! 蘭先生のめしべは、いつでも準備オーケーよ。さ、みんな! あなたのおしべで受精させてっ!」
だらしない顔で、卑猥な言葉を言う蘭先生のオマンコを、すぐに生徒の生殖器が、みっちりと埋める。
まるで、蘭先生の性器が、精液を吸い込み、吸収する、一種の食虫植物になったかのように、がっちりと男たちをつかんで、次々に射精への導いていく。
何人もの男との交合と絶頂。
それとシンクロするように、亜季も絶頂する。
(そっか――蘭先生も、あたしと、同じなんだ――みんなのおしべを受け入れる、エッチなめしべなんだ――)
ヘッドギアが外される。
外界の音が完全に遮断されていたからだろう。
教室で何が起こっているのか、亜季は今やっと理解した。
蘭先生が、生徒にまたがって、必死に腰を振っている。
(蘭先生だけ、ずるい――)
結合部が泡立ち、肉棒が、蘭先生の下の口に出たり入ったりしているのを見ると、無性に体がうずいてしまう。
「いいか? いいのか、蘭っ!」
「いいのおっ! 最高よぉっ! 若い男の子のオチンポ、素敵っ!! 避妊しないで生ちんぽ、ズボズボ、気持ちいい~っ!」
「昔、敬語を使えって俺に言ってたよな? 今でもそう思うのか?」
「思いませんっ!思わない! 敬語なんていらないのぉ! 大事なのはオチンポを入れて気持ちよくしていただくことです! 蘭のみだらなオマンコを、浮気セックスで躾けて、種付けしてぇ!!」
「ならイケっ! 雌奴隷の蘭先生!!」
「んはぁぁああっ! いくっ、いくっ、いっちゃうぅっっっ!!」
教室に絶叫が響く。
「どうですか、亜季先生? あんなふうに、なりたいでしょ?」
自分のクラスの子たちが、亜季の後ろから声をかける。
くっ、とくちびるをかみしめる。
結婚しているのに、避妊をすることなく、浮気セックスで孕もうとしている蘭先生。
以前の学校での、きっちりとした、よくもわるくも「風紀委員」的態度は、そこには、もうまったく見られなかった。
そして、もう自分も――。
「別に。好きにすればいいわ」
「それじゃあダメだよ、亜季先生。ちゃんとおねだりしないと」
「お、おねだりって……」
「蘭先生がやったのを、見てたでしょ?」
あんな恥ずかしいことを、言わねばならないのか。
「あきらめちゃいなさい」
蘭先生が、出し入れされるペニスを見せつけながら、みだらに笑って言う。
「わたしだって駄目だったんだし――言うこと聞くなら、今まで以上の快楽が、あなたを待っているわ」
(もう、堕ちちゃおうかな。――ううん、違う)
「わたし、堕ちたい――」
邪悪な聖母の笑みを浮かべて、蘭先生が、亜季に、股を大きく開くように指示する。
足を大きくあけ、教室にいる生徒たちに、自分の性器が見えるようにする。
気づいたら、他の特別クラスの先生たちも、ここに集まっていた。
(そっか。みんなグルだったんだ)
でも、今の亜季には、そんなことはどうでもいいこと。
今の亜季にとって大事なのは、一刻も早く、男の子の生殖器官を、亜季自身の生殖器官が迎え入れること。
「亜季は、この学校に来てから、いっぱいエッチなことをされて、とっても淫乱な女になってしまいました。もう、スケベなことなしでは、生きられません」
その宣言を聞いて、クラス中のみんな、先生も生徒も、満足げな笑みを浮かべる。
この学園の性的生活の共犯者になったことを歓迎する笑顔。
その笑顔を、亜季も顔に張り付けながら、高らかに懇願する。
「淫乱雌奴隷教師、亜季のドスケベオマンコに、もうだれでもいいから早くオチンポはめてくださいっ! 早くっ! ハメハメっ! ハメてくださいっ! ハメて、ぐちょぐちょに濡れたオマンコを味わって、いーっぱいザーメン、あたしの中にぶちまけてくださいっ!!」
だれだかわからないもののペニスが、亜季を満たす。
「あっはぁぁああああああああああああんんん!!」
だれであろうと同じ事。
男のものなら、誰だって楽しめる淫乱雌奴隷教師に、亜季は変質したのだから。
「蘭先生、おはようございます」
蘭先生のおなかは、ぽっこりとふくらんでいて、妊娠しているのが、傍目からでもわかる。
産休を取って休むことになるだろう。
本当は、もっと早くに休むこともできたのだが、蘭先生は、妊婦セックスに嵌ってしまい、また周りからの評判もよかったので、この時期まで伸びてしまったのだ。
「おはよう、亜季先生」
ゆったりとした服の下には、即セックスできるように、何も着ていないことを、亜季は知っている。
以前、同僚の先生と結婚して、浮気され、それが原因で離婚した蘭先生。
絶対に浮気しないだろうと思った人と再婚して、幸せそうだった蘭先生。
それが今や、自分から浮気セックスに酔いしれ、昔の夫ともまぐわっている蘭先生。
「蘭先生――昔の旦那さん、この学校の、道弘先生のこと、どう思ってるんですか?」
以前なら、浮気する男なんて最低よ、と答えていた蘭先生だが、
「うん――。もう、わたしも、偉そうなこと言えなくなっちゃったしね。この気持ちよさを知っちゃったら、お互い様ね、って感じ」
恨みが消えた顔で、蘭先生は笑う。
「今の旦那には悪いと思ってるわ。だから、こちらの世界に来てもらおうかなって、考えてる」
「そうなんですか?」
「よかったら、あなたが誘惑してくれないかしら? あなたみたいな若い子のオマンコなら、きっと大歓迎だと思うわ」
蘭先生の旦那さんは、優しそうで、好感が持てる。亜季としても異存はなかった。
もっとも、今の亜季なら、どんな男とのセックスでも快感は得られるのだが。
「誘惑、できるかなぁ――」
「大丈夫よ。この学校の設備を使えば。媚薬やサブリミナル効果だってあるんだから。わたしみたいな堅物でも、このとおりだからね」
そうやって、ロングスカートをたくしあげる。
腰にゆるくまかれたひもに、コンドームがぶらさがっている。
いつでもコンドームセックスができるように準備された服装に、蘭先生の変貌っぷりのすさまじさを亜季は悟る。
「ほんと、強制的に露出狂とか淫乱に変えられちゃったのは悔しいけど――ほんとに悔しいんだけど、今までの人生で、一番充実してるのよね」
亜季も、それには心から同意見だった。
蘭先生の旦那さんは、手ごわかったが、媚薬と、特別クラスの女教師全員による誘惑と強引な奉仕で、一週間で自分から積極的に腰を振るようになった。
言い訳できないくらいに堕としたところで、蘭先生と対面させ、晴れて蘭先生も、自分の状況を話すことができた。
最初は少し混乱していたようだったが、自分も堕ちていたこともあり、理解してくれたようだ。
ただ、蘭先生が、誰のものとも知らぬ子供を妊娠したことは納得がいかないようで(自分の可能性もあるのだけど)、その気持ちも理解できる亜季は、ある提案をした。
亜季は、蘭先生の元夫と結婚して、そのあと、蘭先生の旦那さんに中出しされ、妊娠するつもりなのだ。
これがフェアなやり方だと、亜季は思った。
そして、四月。
今日は、成美先生が来る日だ。
大っぴらにご奉仕ができなくなるので、亜季は、廊下で出会った理事長に、そのまま廊下でフェラチオをして、精一杯奉仕していた。
セクハラで男の先生を自主退職に追い込んだという成美ちゃん。
正義感が強く、新婚の成美ちゃん。
でも、きっと成美ちゃんも、わたしたちのように、セックスが大好きな淫乱女になってしまうのだろう。
その男の先生を、こちらに来させることはいつでもできるから、調教次第では、自分にセクハラをした男にペニスを挿入され、あられもない声で鳴くのだろう。
そして、生セックスを要求し、自分の生徒たちと交わり、議員や警察や知事なんかにご奉仕セックスを喜んでする雌奴隷になるのだろう。
亜季は、そんなことを考えながら、理事長のペニスから出た精液を味わう。
「どうですか、亜季先生。後輩をセックス奴隷に堕とす気持ちは?」
ごくりとのどをならし、精液を飲み込む。
口を開けて、ザーメンを飲み込んだことを理事長に教えると、
「はい。こんな幸せを与えてあげることができるかと思うと、亜季も、とても幸せです」
卑猥な笑みを浮かべて、亜季は笑った。
なめきれなかった精液がくちびるにこびりついていて、それを成美に指摘されることになるのだが、それはまた別の話。
あとがき
突発的に思いついたプロットに従って、とりあえず書き進めた作品です。
ここまで長い18禁の話は、書いたことがなかったので、未熟な点あるかもしれません。
特に、三章以降は駆け足になってしまった感があります。
しかし、読んだ人にとって、ひとつでもお気に入りのシーンがあれば幸いです。
(エロ重視の話なので、もしこの話のどこかでオナニーできたのなら、本当に作者としてはありがたいことこの上なしです)
実のところ、構想では、四章の最後の段階で分岐があって、別のエンディングも書こうと思っていました。
成美先生が「やっぱり娼婦みたいな生活はお断りだ!」と結論を出し、理事長たちを説得あるいは脅迫し、成美先生以外の先生は、は今までどおりの生活をする。
しかし、新しい先生たちには洗脳は行われず、成美先生も秘密は知っているが、ふつうの生活に戻る、成美先生の旦那さんも、事情を知って協力してくれる、みたいな話です。
この最終章が、学園勝利側のハッピーエンドだとするなら、成美先生勝利のハッピーエンドといったところです。
ただ、性描写の薄い話になりそうだし、MCですらないしということで、(少なくともこのサイトでは)書くことはないかなー、と思います。
しかし、もしこの終わり方に不満のある方は、「作者の頭の中にはちゃんとそういう分岐があるんだー」ということで不満を和らげていただければ、と思います。
最後に謝辞を。
このサイトでは、「ジュエルエンジェル」が一番のお気に入りで、あの作品を読んでいなかったら、自分でもMC系の作品を書こうとは思わなかったかもしれません。
どちらかといえば女性優位の話が好きだったぼくを、MCに開眼させた作品ではないかと思います。わさび先生、いつまでも完結待ってます。
ここまで読んでくださった方と、このサイトに関わったすべての人に感謝を。ありがとうございました。
< 終 >