麗らかな昼下がり。視聴覚室で昼寝をしていた男子生徒は、そのいらだたしげな声で叩き起こされた。
 ショートカットの髪型、切れ長の目が縁なしの眼鏡の下からじろりと男子生徒を睨んでいる。
「ちょっとあんたっ、今何時だと思ってるの!!」