第四話 (14) 夜、珍しく家の電話が鳴った。この屋敷の番号を知る者は、数えるほどしかいない。 「もしもし。私だ」 それはあの催眠術師の声だった。僕にこの生活をもたらした、あの男だ。 「入金を確認した。一言、お礼が言
もっと読むカテゴリ:クリスタルの中庭
夢の中では、僕と彼女はもっと親密な仲だった。彼氏彼女の仲だったり、同棲していたり。もちろんどんなHな事でもさせてくれた。
「ご主人様」
あの果実のように色づいた唇が動き、僕にそう告げる。それだけで、僕は天国でもさ迷っているかのような気分になる。
でも、夢は夢だ。お金があってもできない事はいくらでもある。我に返り、僕は再び彼女の姿を盗み見ていた。
クリスタルの中庭 第三話
第三話 (10) 「ねえ。日奈ちゃん」 日奈の口に二度目の精を放った後、僕は口を開いた。日奈はザーメンを、喉を鳴らせて飲んでいた。 「ン…なあに?ご主人様」 「もしさ。僕が日奈ちゃんを抱きたいと言ったら、どうする?」
もっと読むクリスタルの中庭 第二話
第二話 (7) ベッドの中の葉月は、体を毛布で隠しながら僕を睨んでいた。睨みつつも、手を伸ばして自分が着るべきメイド服を要求していた。僕は天にも上る気持ちだった。憧れ続けた葉月と、その妹を手に入れたのだ。僕専用のメイド
もっと読むクリスタルの中庭 第一話
第一話 (1) ガシャン。 背丈の倍ほどもある大きな鉄の扉を、僕は閉じた。僕の家の正門だ。その先には、木立に囲まれた屋敷の屋根が見えている。人の気配は無い。当然だ。今この家の住人は、僕一人なのだから。見送る人もなく、
もっと読む