エピローグ あれから、僕と理香子先生は少しばかり話し合った。その結果、全校生徒と教師陣を僕が催眠をかける前の状態に戻すことにした。とはいっても、全員を同時に元通りにしなければ余計な騒ぎが起こることになる。おまけに、生徒
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ちょっと(いや、かなり?)特殊なシュミを持つ、ある意味で健全な学生・小野村賢哉。
彼は、ひょんなことから催眠の技術を会得してしまう。
思い通りに他人を操る術を手に入れた彼は、誰もがうらやむ学園の美少女たちに狙いを定めて……!?
サイミン狂想曲 第十一話
第十一話 目覚めたのは、朝の十時をすでに回った時刻だった。のろのろとベッドから這い出し、ママに尋ねると真由はもう学校に行った後だと言う。全身がけだるく、腰が重い。昨日の放課後のセックスショーで、調子に乗りまくって、五人
もっと読むサイミン狂想曲 第十話
第十話 昼下がり。学校の屋上の陽だまりには、さわやかな風が吹き抜ける。校庭、体育館から廃校舎、裏山まで、学校の敷地を一望することができる。適当な場所に腰を下ろす僕の傍らには、制服姿の清美ちゃんと菜々子ちゃんが座っていた
もっと読むサイミン狂想曲 第九話
第九話 薄暗い部屋、ガラス製のテーブルの上に街の地図を広げ、ベッドとしてもお釣りがきそうなキングサイズのソファに腰をかけている。照明はついていないが、壁一面に特設のモニターが設けられていて、その輝きが手元を照らす。モニ
もっと読むサイミン狂想曲 第八話
第八話 バラ色の学園生活を手に入れつつある僕は、うきうき気分で日曜日を迎えた。いま、郊外に続く国道で自転車をこいでいる。実は、麗ちゃんにお呼ばれをしているのだ。本当は、他の四人と一緒に向かうつもりだったのだが、昨夜、真
もっと読むサイミン狂想曲 第七話
第七話 「さぁ、麗ちゃん。この振り子を見て……そう、だんだんと目が離せなくなっていく」 いまだショックに混乱する麗ちゃんの鼻の先に、僕は五円玉振り子をぶら下げて左右に振る。初めは、どうにか目をそらすことができていた彼女
もっと読むサイミン狂想曲 第六話
第六話 始まるまでは長いが、始まってしまうとあっという間に終わるのが夏休みと冬休みと、それに定期試験だ。真由、清美ちゃん、リンダちゃん、菜々子ちゃんの、美少女四人を手に入れて浮かれていた僕は、テストのことをすっかり忘れ
もっと読むサイミン狂想曲 第五話
第五話 僕は高鳴る鼓動を抑えつつ、菜々子ちゃんの前で振り子単調な律動を刻ませる。 「ねえ。菜々子ちゃんは、清美ちゃんのことが好きなんだよね?」 「……はい……清美のことが好き……」 「そして、清美ちゃんは、僕、小野村賢
もっと読むサイミン狂想曲 第四話
第四話 今朝は思いっきり早起きをして、登校した。数人の先生は学校にいるのかもしれないが、敷地内には全くと言っていいほど人の気配はない。テスト期間中だから、運動部の朝練もお休みだ。まだ、朝露の香りの残る校庭を横切って、僕
もっと読むサイミン狂想曲 第三話
第三話 『……てめえ! なめた態度してんじゃねえぞ!! あぁ!? ……』 早朝の会議室、スピーカーが廊下に向けられ、門倉生徒会長の怒声を大音量で流している。僕と生徒会長は、耳をふさぎながらノートパソコンのモニターに向か
もっと読むサイミン狂想曲 第二話
第二話 「あ。おはよう、お兄ちゃん。今朝は早いね?」 制服に着替えて廊下に出ると、同じく身支度を整えた真由と鉢合わせになった。二人で朝食をとるためにリビングに向かう。 「あ~ぁ。今朝も、お兄ちゃんが寝ているうちにフェラ
もっと読むサイミン狂想曲 第一話
第一話 催眠術を極めた僕は、学校中の美少女に催眠をかけてハーレムを作り上げた。僕のクラスの男子は僕だけにしてもらい、残りはお気に入りの女の子だけで構成してもらったのだ。もちろん、全員洗脳済みでイイナリでヘンタイで僕にベ
もっと読むサイミン狂想曲 プロローグ
プロローグ 僕は薄暗い部屋の片隅に身をひそめていた。部室棟二階、倉庫代わりに使われている空き部屋。薄い壁越しに聞こえる、隣の女子テニス部の喧騒が廊下に移動し、離れていく。僕は、手に持っていた愛用の一眼レフデジタルカメラ
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