最後の…… そして、文子が竜泉寺に貸し出されて2度目の週末がやってきた。 「ねっ、由佳先輩、服、脱ぎませんか!?」 朝、竜泉寺の部屋に来ると文子はそう提案した。 「ど、どうしたの?文子ちゃん?」 「だって、裸でいると
もっと読むカテゴリ:馴奴(じゅんど)六
図書委員は、希望者には貸し出すことができる。
その期間は本と同じ2週間。
そんな決まりがあるなんて、私、全然知らなかった。
馴奴 六 2週目
2週目 そして、土曜日の朝。 約束の時間の少し前に竜泉寺のマンションを訪ねた文子が406号室の前でインターホンを押すと、ドアが開いて私服にエプロン姿の由佳が出てきたのだった。 「いらっしゃーい、文子ちゃん!」 「ゆっ
もっと読む馴奴 六 1週目
1週目 それは、秋も深まってきた11月初めのことだった。 保健室。 「そういえば、木下先生は図書室の管理も担当しておられましたね」 「はい?そうですけど?」 保健室にやってきた木下佐知子(きのした さちこ)に、保健
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