外仙 章之壱「囲」 2

章 之 壱 「囲」 2  そこは、広い部屋だった。  床には、美しい模様が織り込まれた絨毯が敷き詰められている。  奥の方に大きな机が置いてある他は、調度品らしいものは見当たらない。  二人の婦警さんは、阿斗にあやつられ

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外仙 章之壱「囲」 1

章 之 壱 「囲」 1  ひどくうらびれた感じのする男。  響阿斗を一言で表現すれば、そんな感じだろう。  背広は皺だらけであちこち擦り切れていたし、ネクタイは日にやけて変色していた。  顔立ち自体は悪くない……っていう

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外仙 章之序「人形」

章 之 序 「人 形」  ついに見つけることが出来た。  殺戒を明けてから、ずっと探しつづけてきた人間を。  3千年かけて造り上げた宝貝(パオペエ)“光輝班”。それを埋め込むための人形を。  いくつか条件があった。まず、

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