第六夜 「妹の友達に…」 ジリジリジリ…。 摩緒が目をさました。 「ふわー、まだ寝ていたい」 だが、学校があるから、寝坊していられないと、眠い目をこすりながら、パジャマを着たまま摩緒は洗面所へ行こうとしていた。しかし
もっと読む「女性主導」
男の子の夜が怖くなる 第五夜 好きでもない女の子にも…
第五夜 「好きでもない女の子にも…」 ここは、都内にある厨学と高校がいっしょになった私立の男子校で、それも意外なほど静かな環境に建てられている学校である。 わけでも、少し変わった特徴なのは、美男子の非常に多い学校と言
もっと読む男の子の夜が怖くなる 第四夜 年下のいとこが…
第四夜 「年下のいとこが…」 夏休みに入ってまもない頃、沙也夫の家に久しぶりの来客があった。沙也夫のママの妹、つまり叔母にあたる者が、ひとり娘、つまりこれも沙也夫にとっていとこになるが、その久美子をつれて二年ぶりぐらい
もっと読む男の子の夜が怖くなる 第三夜 同級生の女子生徒が…
第三夜 「同級生の女子生徒が…」 六月の梅雨が続く湿っぽいある日のこと、厨学二年生の真美也は、体調を崩して保健室にかけこんでいた。先月受けた定期試験の成績が悪くて親に叱られていたため、勉強時間を無理やりふやされていたた
もっと読む男の子の夜が怖くなる 第二夜 近所のお姉さんが…
第二夜 「近所のお姉さんが…」 少学五年生に進学した百合樹は、クラス替えもあって四年生までの雰囲気と大きく気持ちが揺れ動く時期でもあった。 そのひとつにはもちろん、異性への興味もあった。しかし、彼の心の中は自分の学校
もっと読む男の子の夜が怖くなる 第一夜 母親が…
第一夜 「母親が…」 由美男は、高校三年生になり、十八歳の誕生日を迎えようとしていた。 その日は、この年はちょうど日曜日にあたっており、ずっと外国で仕事をしている父親も帰国して翌朝にはいったん家に寄り、近くの女子校で
もっと読むRing of Marionette 第五話
「今日は冒険楽しいな~♪ 姉さま一緒で嬉しいな~♪ マリアさんも一緒でよかったな~♪」 「ミーシャ、嬉しいのは分かるけど、はしゃぎすぎよ」 「は~い♪」 「うふふ……」 「どうしたのよ、マリア?」 「そういうシーナさんだ
もっと読むRing of Marionette 第四話
その瞳は真剣そのものであった。 ただ一途に一つの存在を愛し続けた人間だけが持ちうる瞳……あたしはその想いに答えることが出来るのだろうか…… あたしは左手の指輪……リング・オブ・マリオネットに目をやる。それは何も言わ
もっと読むRing of Marionette 第三話
「なんだい、今度の依頼は女子供のお守り付きか?」 開口一番、そんな愚痴ともとれる感想を述べてくれたのは、今回の仕事をあたしとともに引き受けた男……名前は確かロバートとか言ったか。 あたしだって、こんな仕事は引き受けた
もっと読むRing of Marionette 第二話
あたしの名はシーナ=アースティア……ここら辺でのお宝探しを主な生業としている、ちょっとは名の知れた冒険者。 『ディアナの蒼猫』って名前を聞いたら、それはあたしのこと……この二つ名は結構お気に入りだったりするのよね。
もっと読むRing of Marionette 第一話
鋼の強さを持ちながら、女性特有のしなやかさと柔らかさを失っていないその身体、凛々しさの中に優しさとあどけなさを残したその顔立ち、そして自我を失ったかのようにひたすら遠くを見つめるその瞳。 それがすべて自分の思うままに
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