ハート・ハック・クラッシャー 7話

七話 謎は徐々に明白に

 カチ、カチ、カチ。
 むしゃむしゃむしゃむしゃ。

 六畳の居間には時計の秒針の音と奈月がミカンを食べる音だけが聞こえていた。
 美味しそうにそれを頬張る奈月と対して、俺は額の汗を拭いながらただただ項垂れている。
 …何故俺は、こんなにも緊張しているのだろう。相手は俺の妹だぞ。俺は兄で、立場も上なんだ。何故その俺が妹にびくびくしていなきゃいけないんだ。
 …心の中でそう自己啓発しても、行動にはさっぱり現れない。
 家族の中では兄として振舞えても、数年顔を合わさなかった妹だ。まして…立場と言っても社会的な立場としては格段に奈月の方が上だったわけで…。そんな相手の顔を直視できるわけがない。なんだか会社の面接を受けているような緊張感だ。

「…あはは、そんなに緊張しないでよ、お兄ちゃん」

 奈月は笑い声混じりに俺に言う。

「き、緊張なんかしてないぞ…」

「じゃあ下ばっか向いてないでこっち向いてよ。久しぶりにお兄ちゃんの顔見たいし」

 …そう言われて、俺は重りの乗っかったような頭を無理矢理上に上げて、奈月の方を向く。

「…どうやってこの部屋に入った…?」

「お兄ちゃん、一人暮らし始めて鍵なくした時の為にお母さんに合鍵渡してたでしょ?それ借りたの」

 …あのヤロー…。妹だからと言ってそういう行為が許されるとでも思ってるのか…。
 兄妹とはいえ…年頃の男女なんだぞ…。

 …奈月は、あまり変わっていない。
 数年逢わなかっただけだが、俺の頭の中に居る奈月と今目の前にいる奈月はほとんど一致する。子供っぽさがまだ抜け切れていない。
 小さい頃から自分で「邪魔」と言ってずっとショートカットだった髪型は今でも変わっていない。そのせいで小さい頃は弟とよく間違われてたっけ。

「…変わってないな、お前」

 俺がそう言うと奈月は子供っぽく頬を膨らませた。

「どういう事だよー、もー。ボクだってちょっとは大人っぽくなったでしょ?」

「全然。最後に逢った時のまんまだ」

「ぶー」

 奈月はコタツに顎を乗せてやさぐれながらも、次のミカンに手を伸ばす。

「未だ自分の事『ボク』っていうんだな、奈月は」

「だってそう言わないと落ち着かなくなっちゃってるんだもん」

 弟と間違われるのを気に入ってたのか知らないけど、奈月は自分の事を「ボク」と言う。というか、性別も何も気にしていない時からそう言っていたので、もうすっかりクセになってしまっているのだろう。
 特に気にしてはいなかったけれど、改めて聞くと随分おかしな感じがする。その…仮にも女なわけだし。

「…でもお兄ちゃんだって全然変わってないよ。何年ぶりかな?」

「そうだな…。俺が上京するのと一緒にお前も進学したんだっけ」

「うん。でも今はあんまり学校には行ってないんだ」

「え…。まさか不登校とかじゃないよな?」

「あははは、まっさかー」

 俺が心配そうに言うと奈月はケラケラ笑う。

「大学とか企業の研究所にしょっちゅうお呼ばれしてるの、ボク。そこで研究手伝ったり…今はボク主体で進めてるプロジェクトだってあるんだよ」

 …ぷ、プロジェクト…?聞きなれない言葉を聞いて俺は唖然とする。

「…なんかよく分からないけど、凄いんだなお前…」

「へっへー。色々努力してるんだよ、ボクだって」

 そう言って奈月は腰に手を当てて胸を張って見せた。…ないけど。
 …しかし…相変わらず奈月は、本当に俺から遠い場所にいる。俺が大学で暇潰し程度に勉強しているのと訳が違って…こいつはもう、明るい未来が保障されている身だ。才能や努力の量が俺とは明らかに違うし…本当に同じ兄妹とは思えない存在なんだ。改めてそれを痛感する。
 なんか…奈月を見ていると本当に自分が情けなく思えてくる。

「お兄ちゃんはどうなの?大学。…楽しい?」

「…え」

 …どう答えればいいんだろう。俺は…奈月と比べられるような生活をしているのか?

 いつの間にだろう。
 俺は手にハートハッククラッシャーを忍ばせていた。
 奈月に見つからないようにコタツの布にそれを隠し…俺は、じっと機会を伺っていたのだった。…奈月を操る機会を。

 俺は…さっきまで考えていた事をすっかり忘れていた。
 それはどんな能力にも、腕力にも、才能にも負けない…力。人を操れるという事。
 それは…この藤田奈月であってもだ。
 怯える事なんて何もないんじゃないか。俺は奈月の才能を恐れていただけだけど…それはあくまで、奈月に自我があればという事。どんな大きな巨人でも、従わせれば恐れる事はない。

 ハートハッククラッシャーを起動させる。慣れたもので、眼でみなくても起動ボタンくらいは押せる。
 近隣の住人の名前は混じってしまうだろうが…名前は勿論分かっている。探して、入力して、押す。それだけの動作だ。

「…ああ、楽しいよ…」

「うん、それは良かった。ボクも嬉しいよ」

 さあ…どう変えて欲しい?藤田奈月…!

「それじゃ、ボク一旦帰るね」

「… … …え?」

 そう言って奈月はコタツから足を出して立ち上がる。

「近くにホテル取ってあるんだ。もう夜も遅いし…顔見るだけのつもりだったから。明日またゆっくり話しよ、お兄ちゃん」

「ちょっ、ちょっと…泊まってけばいいだろ?」

「年頃の男の狭い部屋に可愛い娘は置いておけない、っていうお母さんの伝言だよ~。ってなわけでまたね~♪」

「ま、待て…!待てって…!」

 必死に俺はハートハッククラッシャーのキーボードを操作しようとするが、慌てると上手く操作できないもので。
 そうしている間にも奈月は玄関に歩いていき、靴を履いてドアを開ける。

「んじゃ、グッナーイ、お兄ちゃん♪」

 そう言って奈月は満面の笑みで手を振り、ドアを閉める。足音がどんどん、俺の耳から遠ざかっていった。

 …間に合わなかった…。画面の表示から、藤田奈月の名前は消えていた。

「…おふくろめぇぇ…」

 心底信用してくれない母親を、俺は心の底から憎んだ。

「はぁぁ…」

 溜息混じりに俺は教室に入り適当な席に座る。これから法学の授業。昼過ぎ一番の授業なので、俺は教室でコンビニ弁当を食べる事にした。
 食堂はいつも混んでいるのであまり使いたくない。法学の授業のある日は悠希と俺は教室に弁当を持って集合する事にしていた。

 …まあ、これから憂鬱な授業があるのもそうなのだが、何より奈月の存在が俺のため息の原因だ。
 アイツは合鍵を持っていると言った。つまり昨日みたくいつでも俺の部屋に侵入できるという事だ。プライバシーも何もあったものじゃない。

 …見つかるとまずい物。ハートハッククラッシャーだけは鞄の中に入れておいた。まあそれ以外にも色々とあるのだが、これだけは見つかるわけにはいかない。
 …以前はコレの使い方を色々と考えたりしていた俺の部屋だが、今はそんな事すらできない。いつ奈月が入ってくるかも分からない状況だ。迂闊にコレを取り出す事さえできないのだ。
 教室に入って、俺はようやく落ち着けた気がした。席から辺りを見回し、悠希の姿を探す。

「…いない?」

 教室では二人、女学生が談笑しながら弁当を食べていたがどちらも悠希ではない。よく見るが名前さえ知らない二人だ。
 几帳面な悠希だ。いつも俺より早く着いて、俺の到着を待っている。…その悠希がきょうはいない。

 …そういえば、昨日のサークルの時間からだったな。用事があるとかってすぐ家に帰ったけど…何かあるのだろうか。
 それにしても連絡のメールくらいくれてもいいものだが…。携帯を開いても着信もメールもきていなかった。

「はぁぁ…」

 仕方ない。ちゃっちゃと弁当を食べちまおう。割り箸を割って、俺は弁当の蓋を開けて白米を口に運び始めた。

 …空しい。
 一人で食う飯とはどうしてこう空しいのだろうか。
 牛丼屋やラーメン屋で一人で食うのならいい。だが目の前に楽しそうに会話をする女どもがいる状況での一人メシだ、寂しくもなる。
 いつもは俺だってあんな風に悠希と飯食ってるわけなのになぁ…はぁぁ…。

「…クスクス」

「あははは…」

 …なんだかあの女ども、俺を見て笑ってないか?
 試しに俺はハートハッククラッシャーを取り出してアイツらの心の中を見てみる事にした。
 …うん、この名前の二人だろう。

(あの男、いつもセットの女とご飯食べてたのにな…どうしたんだろ、今日は)

(フラれてたりして…クスクス)

(いや、まあフラれるか、あれじゃあ。はははは…)

 … … …。

 俺はいつの間にか文章をハートハッククラッシャーに打ち込んでいた。
 …送信。

「… … …!」

 雷撃に打たれたかのように、一人の女は変貌した。セミロングのサラサラとした髪が特徴的、お高そうな女だ。なのに考えている事があんな低俗じゃあその風格も台無しだ。
 …だから、もっと下品に変えてやろう。

 セミロング髪の女は持っていた箸を床下にポロッと落とす。そして…おもむろに弁当に自分の口を近づけ、焼肉を直接食べ始めた。

「ちょっ…な、何してんのよ!?」

「はむぅ…はむっ、えー、こうした方がいいんだよぉ?」

 もう一人の女は、少しハネたボブヘアーが特徴的な明るそうな女だ。セミロングの食べ方を慌てて止めようとするが、セミロング自身はそれをやめない。
 口の周りに、高そうな白のシャツに、焼肉のタレが飛び跳ねる。しかしセミロングは全くそれを気にしない。むしろ焼肉の味を噛み締め、美味しそうに食を楽しんでいる。

【犬みたいに弁当を食べるのが正しい食べ方】
 そう命令してやったからだ。

「き、汚いってば…どうしちゃったのよ!?」

「んー…美味しいぃ…♪」

 セミロング女の変貌ぶりに、ボブ女も困惑していた。…一人だけ異常じゃ寂しいよな。アイツも変えてやろう。

「…あっ…!」

「んー?どーしたのー?」

 ボブ女もビクンと身体を震わせた。そして席から立ち上がるとセミロング女の方へと近付き、顔の横に顔をくっつけるような体勢になる。

「…もー、ホラ、こんなに汚くしちゃって…拭いてあげるよ…」

「…!やぁっ…」

 そう言うと、ボブカットの女はセミロングの女の口の周りに飛び跳ねた焼肉のタレを…自分の舌を使って拭き始めた。
 くすぐったいようで舐められている方は抵抗しようとするが、肩をがっちりと押さえて強引に舌で口元を嘗め回している。キス…とは少し違うかな。段々と口元から首筋へと舌を滑らせていく。

「やっ…!やめてよぉ…変だよぉ…」

「んー?でも汚いでしょ?拭かなくっちゃ…」

「べ、別に舐めなくったって…ひゃあっ!」

 …首も性感帯なのかな。なんだかくすぐったいのとは別な感じの声をあげている気がする。
【目の前の女性は食べ物が身体について汚いので、舌を使って拭いてあげる】
 段々と二人の揉み合いは激しくなり、椅子をベッド代わりにボブカットの女が押し倒すような感じで身体を寝かせていく。

「やめっ、やめてぇっ…ホントに駄目だって…あああっ!」

「うふふふ…だってぇ…そのままじゃ授業受けるとき恥ずかしいよぉ…?」

【自分達以外の人間は眼に入らない】
 こう文章を送信して、俺は女二人に近付き、近くで様子を見てみる事にした。
 …既に食べ物やら唾液やらでベチョベチョだ。目的を完全に見失ってるな…。
 …見ればボブカットの女は服越しにセミロングの女の性器の辺りを擦っていたりもする。…自分のしている事が性的な行為に近いとなんとなく理解しているのかな。…面白い反応だな。

「ほらほら、こっちに顔向けて。ちゃんと拭けないでしょ?」

「やぁぁ…っ!へ、変だってばぁ…!やめてぇ…!」

「アンタがそんな汚れるような食べ方するからだよ?そっちの方が変だよ」

「な、なんでぇっ…普通にしてただけなのにぃっ…!」

 …お互い、『普通のこと』をしていた、しているだけなのにね…。お互いの常識を別のものに摩り替えるというのは面白い。客観的に見ればどちらも変なのになぁ。

「あー、もう。首のトコまで飛び跳ねてる…」

 そう言うとボブカット女は、セミロング女の服をはだけさせる。もみ合っている内にだろうか、二人とも息が荒くなって…さながら何か別の行為をしているようにも思わせる。…お互い、そんな気は全くないのにね。普通にご飯を食べていただけなのに…。
 …ついでだ、色々変えてやろう。

【相手の乳首は、吸い付くととても美味しい】

 ボブカット女にそう『教えて』やると眼の色を変えて相手の乳首に吸い付いた。

「ひゃあっ!!なっ…ど、どこ吸ってるのよぉぉっ…!」

「ら、らって…美味しそうで…。んむっ、んむっ…!お、美味しいよぉ…!」

 …指示したのは感覚。なので吸い付く、吸い付かないは本人の意思次第なんだけど…『美味しい』という情報だけは相手に認識される。つまり彼女は欲望に負けたみたいだね。

「だめっ、だめぇぇっ!そ、そんな、強くっ…くぅぅっ!!」

 今度の反応は明らかに、くすぐったいのとは違う。身体を仰け反らせて、言葉こそ抵抗しているものの、身体ではボブカットの女を押しのけたりという事はせず、相手の行為にただ従順だ。…気持ちいい、んだろうな。

「あっ…あ、ああーーーっ!!」

 ビクン。
 セミロングの女は身体を大きく反らせる。…口には出していないけど、イったみたいだな。

「んっ、んっ、んっ」

 …それでも構わずに、ボブカットの女は相手の乳首を吸い続けていた。

「あ…あっ、ん…」

 イったばかりで反応は薄いが、微かにセミロングの女も喘いでいる。…気のせいかな、少し笑っているようにも見えるけど…。

 その後、俺は二人を正気に戻してやった。
 二人共、命令をしたら素直に近くのトイレに駆け込んだ。戻ってきた二人は身体を綺麗に拭いてきていたけど…授業中、やたらモジモジしていたな。
 …ハートハッククラッシャーで見ると、股間が妙に濡れてるのが気になっているようだった。記憶はなくしておいたから、なんで自分のアソコがそんな状態になっているのか分からないんだろうな…クスクス。
 …たまには、一人だけの飯もいいかもしれないな、ハハ。

 …結局、悠希は授業に来なかった。

 おかしい。
 こういう時は俺に連絡をしてくるはずだ。
 …風邪でも引いているのだろうか、それとも何か急な家庭の事情…?
 思えば一日以上顔を合わせていないのだ。同じ学科なので授業もいつも一緒の悠希。学校のある日はいつも顔を合わせていた仲だ。

 …携帯を開く。
 当然の如く、着信もメールもきていない。思い切って電話をかけてみるも、留守番電話に繋がってしまう。
 …思えば、俺は悠希の家も知らない。
 俺と悠希は、一緒に此処に上京してきたのだが勿論家はバラバラ。…女子寮に入ったとは聞いていたが、寮だって幾つもあるし、部屋も知らない。そもそもそんな場所に俺が入れるわけがない。

 …たかが一日だ。
 明日になれば何事もなくアイツも登校してくるかもしれないけど…。

 … … …。

「…もしもし」

「あ、先輩ですか?どうしたんです?」

 電話の先の声は、春香だ。

「急で悪いんだけど…悠希、見なかったか?」

「…いえ、見てませんけど…。いないんですか?」

「ああ、それどころか連絡だってつかないんだ。…なんか、不安でさ」

「昨日、急用があるってすぐ帰りましたよね。…何か関係あるんですかね?」

 電話越しの春香の声も不安そうだ。なのでなるべく早急に指示を伝える事にした。

「春香、悪いんだけど…悠希の家調べてみてくれないか?女子寮に住んでるとは聞いてたんだけど…男の俺じゃ調べにくくってさ」

「はい、分かりました。心配ですもんね」

 …直ぐに了解してくれた春香に心から感謝した。『過保護』だとか『不安症』なんて笑われるかと思ったけど…真剣な時には真剣に付き合ってくれる。いい後輩をもったものだ。

「それじゃ、何かあったら連絡頼む」

「はい。お任せくださいっ、では!」

 …携帯を閉じて、俺は考える。
 …自分でも、この感覚はおかしいのだ。

 何か、言いようのない不安を俺は感じている。

 …そして、その予感は的中する事になる。

 俺は一旦家に帰った。…部屋の灯りがついている。恐らく奈月が居るのだろう。
 しかし、ドアに辿り着くと…何故か鍵がかかっていた。

「…?」

 不審に思いながらも俺は鍵穴に鍵を差し込み、ドアを開けた。
 …いつもどおり、俺の部屋だ。いつもどおりというのは、そこに奈月の姿がないからだ。…何処かに隠れて脅かそうとしているのか?そう思って用心しても、人の気配はまるでない。忍者でもない限り、この部屋に俺以外の人はいない。第一、そんなくだらない事で玄関の自分の靴を隠したりはしないだろう。奈月の靴は玄関にはなかった。

「…ん?なんだこれ」

 …部屋を見渡しているうちに、俺はテーブルの上に何か紙が置かれている事に気付いた。俺が置いたものではない。

 それを手に取り、俺はその紙に書かれている文字を読む。

 … … …。

 次の瞬間、俺は部屋を飛び出していた。

 どういう事だ…。
 どういう事なんだよっ!!

 俺はスクーターをとばしながら、先程の書置きの文章を思い返していた。

 …そこには、信じ難い言葉が短くまとめられていた。

 『お兄ちゃんへ

 鈴井悠希さんは預かっています

 取り戻したければ、お兄ちゃんの大学の屋上へ来てください

 奈月♪』

 何故だ…何故奈月が悠希を攫う理由がある!?そもそもあの二人は面識すらないんだぞ!?
 そもそも…どうやって悠希を誘拐しているんだ!?…なにか武力をもっての誘拐なのか、あるいは…!

 … … …。

 嫌な予感が頭をよぎる。
 まさか…まさかそんな事はっ…!

 屋上に辿り着いた俺は勢いよく、鉄製のドアを蹴って開けた。

「奈月ィィィッ!!」

「…やっほー。来たんだね、お兄ちゃん♪」

 …信じられない光景が目の前にあった。

 白衣の奈月の足元にいる悠希の眼は…信じられないくらい…虚ろだった。

< つづく >

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