伏せ目
「ナナコちゃん、こんにちは」
カウンターで迎えてくれる笑顔。以前とは少しだけ違う暖かな笑顔。小さな事だけどそれだけでも幸せな気分。
「谷崎さん、こんにちは♪…あの、今日も終わるの待ってても良いですか?」
あ、何か恋人っぽい会話。良いよね?二人は付き合ってるんだもんね。
「良いけど、寝ちゃ駄目だよ。風邪引いちゃうからね」
「え?ね、寝ませんよ。寝顔見られるの恥ずかしいですから…」
「そう?残念だなぁ。今日はナナコちゃんの可愛い寝顔が見られないんだ」
悪戯っぽく笑う彼。
「も、もうからかわないで下さい!こないだはちょっと疲れてたんです!」
「ははは。じゃあなるべく早く仕事を終わらせるから閲覧室で待っててね」
「はい!じゃあまた後で」
早く終わらせるとは言っていたけれど、谷崎さんのお仕事が終わるまでは結構な時間がある。歩きながら考える。
(何して待ってようかな…。あ、そうだ。確か編みぐるみの本があったよね?毛糸も少し余っちゃったからちょうど良いかも)
閲覧室に行く前に本棚で編みぐるみの本を探すことにする。うふふ、今度はどんなのを編もうかな~♪
閲覧室で本を読んでると後ろから声を掛けられた。
「お隣に座ってもよろしいでしょうか?」
「え?あ、はい。どうぞ」
振り向いて見るとそこに立っているのは一人。あ、あれ?おかしいな?男の人と女の人の二人組かと思ったんだけど、勘違いだったのかな?
私が答えるとその人は凄く優しく微笑んで隣の椅子に腰掛ける。そんな仕草もとても魅力的だった。窓から入る夕方のキラキラした木漏れ日もその人の前では霞んでしまいそう。
(わぁ…綺麗な人。でも他にも席は空いているのにどうして私の隣なんかに…)
「…私の顔に何か付いていますか?」
じっと見ていると首を傾げて尋ねられた。不思議な声…、何だか男の人と女の人と一緒に話してるみたいな気分になる。
(あれ?この声、どこかで聞いたことがあるような…。う~ん、こんな特徴的な声なのに思い出せないなぁ)
「え、いや、何も。す、すみません」
慌てて言葉を返す。すると少し遅れて微笑みが返される。愛しい彼の笑顔とはまた違った不思議な魅力を持つ微笑み。
「先程作品を拝見させていただきました。あの本を読まれたのですね?」
「作品?…あ!そっか、カウンターの谷崎さんに聞いたんですね。あの本って、もしかしてその…」
谷崎さんってば口が軽いなあ…。う~ん、取り敢えず恋人自慢のひとつとして受け取っておきますね。
「あの本は私がこの図書館に寄贈したものでございます」
「そうだったんですか!?あの、ありがとうございます。私、あの本のお陰で…」
恥ずかしい思いもしたけれど、あの本がなかったらきっと私は谷崎さんと付き合うどころか告白なんてできなかった。
「お礼を言うのはこちらでございますよ。私にはとてもあれほどの物を編み上げることはできません。私は感動しております、遂にあの呪法の完成を見られたのですから」
「じゅほうのかんせい?えっと…何のことですか?」
何のことだろう?私は編み物しただけなのに…。
「呪法を完成させた今の貴女は糸に愛されているのです。…『赤い糸』というものを御存知ですか?」
「赤い糸って…運命の相手と繋がっているっていう、アレですか?」
「ええ。その『赤い糸』に愛された貴女はその運命をほんの少しですが手繰り寄せ、編み上げることができるようになったのです。ほんの少しとは言え、余人には触れることすら叶わぬもの。貴女は素晴らしい力を持っているのですよ」
ど、どうしよう…。何か話が凄く大きくなっててついていけないかも。赤い糸を手繰り寄せて編み上げる?…どういうことなのかな?よくわからない。
「えっと、その、私はそんな凄くないと思います。その、赤い糸の力…ですか?それに関してもよくわからないですし…」
するとその人はちょっと驚いたみたいな顔をしたけれど、すぐにまた魅力的に微笑む。
「失礼致しました。確かに少々難しい話です。そうですね、噛み砕いて申しますと…貴女が編み上げた物を贈ることで、叶わないと諦めていた想いですら届くようになったということですよ」
「えっと…恋愛運上昇ってことですか?」
「まあそういうことですね。しかし他の運気上昇法とは格段の差があります。ほぼ確実と言っても良いでしょう」
突拍子もないことを言われてるはずなのに、この魅力的な微笑みを見ていると段々そうなのかなって思えてくる。どうしてなのかな?
「そんな力が私に?う~ん、あまり実感はありませんけど…」
「ですが事実です。…少々前置きが長くなってしまいましたね。実は貴女にひとつお願いがあるのです」
「え?お願いですか?わ、私、大したことできませんけど、そのお礼もしたいですし、私にできることなら…」
「御心配なさらず。貴女にしかできないことです。…私はここから少々離れたところで雑貨店を営んでおります。もしよろしければ、貴女の作品をその店で扱わせて頂きたいのです。勿論貴女には相応の報酬をお渡し致します。…如何でしょうか?」
「え、え、お店ですか?あ、あの、でも私のは趣味で編んでるだけですよ。お店で売れるような凄い物なんかじゃないですよ」
その、将来はそういう道に進みたいなって思ったことがない訳じゃないけれど、私なんてまだまだだし…。
「店とは言え道楽のようなもので、売ると言うと少々語弊があるのですが…そうですね、一度私のお店にいらして頂けませんか?急に答えを出せる話でもありませんし、それから考えて頂いても遅くはありません」
そう言うとその人は胸元から取り出した紙片にサラサラと地図を描いていく。あ、ミノルちゃんの家の近くだ。確かにちょっと離れてるけど行けない距離じゃない。
地図を描いた右下に電話番号。滑らかな手つきで自然に差し出されたそれをつい受け取ってしまう。まるで当たり前のことみたいに。
「いついらして頂いても構いません。貴女が来るのであればたとえ真夜中でも店を開けさせて頂きます」
そしてまた素敵な笑顔。…一度くらい行ってみても良いかな。私の編んだ物を売るかは置いておいて、この人のお店がどんななのか気になるしね。
「ええっと、じゃあ近い内にお店へ行ってみます。お返事はそれからでも良いんですよね?」
「ええ。どうか良いお返事が頂けるよう祈っております。それでは私はこれで失礼させて頂きます。御来店をお待ちしております」
椅子を引く音すら感じさせない洗練された動きで立ち上がったその人は軽やかにお辞儀をするとドアの方へと歩いていった。しばらくの間、そのままその人が消えていったドアを見つめる。
ゆっくりと視線を上げると壁に掛けられた時計が目に入る。文字盤の針の位置を見て驚く。
(え!?もうこんな時間?そんなに長く話してた訳じゃないと思うんだけど…)
窓の方を振り向くと夕方は何処へやら。もうすっかりと夜の景色。
(う~ん、何か釈然としないけど…冬だし、別におかしくはないのかなぁ…)
地図と電話番号が記された紙をもう一度見る。…ここにあるお店に私が編んだものが置かれるかも知れないんだ。お客さんに気に入ってもらえる自信はないけど、何だかくすぐったいような、甘酸っぱいような、そんな気持ち。
いつの間にかあの人のお願いを前向きに考えている自分にちょっと驚く。今の私の顔、ユルユルかもしれない。谷崎さんに見られたらまたからかわれちゃうかも。えへへ。
自分の部屋でパジャマに着替える時にまだほんの少し湿った下着が目に入り、先程のことを思い出す。
(また、しちゃった…。二回目も図書館。私ってやっぱりえっちなのかなぁ…)
ベッドに倒れ込み、天井を見ながら考える。
(まだ二回目なのに凄く気持ちよくなるし…でもでも、相手が谷崎さんだから。『好き』って言ってくれるから、それだけでもう気持ちいいっていうか…)
思い出して頬が紅くなる。眼鏡を外して枕に顔を埋める。泳いでるみたいに足がバタバタ動く。
「谷崎さん…大好きです」
目を閉じると、真っ暗な視界の中に谷崎さんが浮かぶ。私を見て微笑む谷崎さん。
『貴女が編み上げた物を贈ることで、叶わないと諦めていた想いですら届くようになったということですよ』
ふとあの人が言っていたことが思い出される。
(え…?)
いつの間にか谷崎さんの姿は見えなくなり、あの人がいた。続けて浮かんでくる言葉。
『ほぼ確実と言っても良いでしょう』
(もしかして、私が…プレゼントしたから?)
頬を涙が伝う。さっきまでの幸せな気分は何処へ行ってしまったの?今は…ただただ不安で仕方ない。愛しい人の笑顔すら思い描けない。
ねぇ、谷崎さん。
私のこと…ホントに好きですか?
私が普通に告白しても…付き合ってくれましたか?
どうして、あの時『好き』って言ってくれたんですか?
あの言葉が本心からだって信じたいけど、でも…。
頭に浮かんでしまった疑問をなかなか振り払えなくて、いつもなら寝る時間なのに眠れる気がしない。私は涙で赤くなった目を拭って服を着替える為にゆっくりと起きあがった。
「地図の場所…ここだ」
上下に硝子の填められたドア、中のキラキラした灯りが零れてくる。いつもならきっと見ただけでワクワクしてドキドキしてすぐにも中に入りたくなりそうなドア。でも今はそのドアを開けるのが少し怖い。
あの人なら答えを知っている。悩んだ末にそう思って、夜も遅いのにこっそり家を抜け出して電車に乗ってやってきた。それはそうと帰りはどうしよう?来る時は何とかなったけど、帰る頃にはきっと電車もなくなっている。今更言っても仕方ないんだけど…。
「本当に、夜でも開いてるんだ…」
ドアに手を掛けようとしてその度に怖くなって手を引っ込める。そんなことを繰り返しているといつの間にかドアが開いていて目の前にあの人が立っていて驚いた。
「ひゃっ!?」
「いつまでもそんなところに居ると風邪を召されますよ」
「あ、あの、こんばんは!私、その、聞きたいことがあって…」
「何はともあれ、どうぞ店の中に。温かいお茶を御用意致します。お話はそれからでも遅くありません」
お店の中に入ると色とりどりのランプがキラキラ光って私を出迎えてくれた。不安になることなんて何もない。そう励まされてる気がした。
「こちらの椅子をお使い下さい。只今お茶をお持ちしますので少々お待ち頂けますか?」
「は、はい。ありがとうございます」
椅子に腰掛けてキョロキョロと辺りを見回す。何だか不思議なお店…。雑貨屋とは聞いていたけど本当に雑多なものがまとまりもなくゴチャゴチャと置かれている。親に叱られて渋々おもちゃ箱に全部詰め込みましたって感じ。あの人のお店だからもっときちんと計算されたようなのを想像してたんだけどまるで違う。けど全然不快じゃない、むしろ新しい魅力を発見したみたいな…。
「お待たせ致しました」
「わ!」
急に声を掛けられて驚く。見るとテーブルの上に茶器が並べられていた。
「あとよろしければこちらもお使い下さい」
「え?あ…ありがとうございます」
渡されたものは暖かそうな膝掛けとショール。それらを受け取るとその人はにっこりと微笑んで、傍にあったもうひとつの椅子に座った。
カップにお茶が注がれると辺りに良い香りが漂う。ハーブティかな?
「どうぞ」
「あ、はい」
取り敢えず一口。外気で冷えて固まった体がゆっくりとほころんでいく。
「お話というのは…私のお願いのお返事ではありませんね。何か悩みがあるように見受けられます」
「あの…私に、力があるって言ってましたよね?」
「ええ。『赤い糸』を手繰り寄せ、編み上げる力です」
「その力で、想いが伝わるって、叶わない恋が叶うって…」
「はい、申し上げました」
「そのせい…なんですか?私が告白して上手くいったのはそのせいなんですか!?谷崎さんが、私を好きって言ってくれたのも、全部、全部、そのせいなんですか!?」
「…確かに、そういった効果を出すことも貴女の力ならば可能でしょう」
「じゃあ、じゃあやっぱり…谷崎さんは私のことなんか、好きでも、なんでも…ないんですね」
一度止まったはずの涙が再び零れる。
「落ち着いて、どうか泣かないで下さい。確かに私はそのようなことも可能だと言いました。ですが…貴女はそのようなことに力を使った訳ではございません」
「………え?」
「貴女の力を使えば強制的に相手を恋に落とすことも確かに可能です。ですがそのようなことをすれば今も貴女が『赤い糸』に愛されている道理がございません。そのようなことをして上手くいったとしても『赤い糸』は貴女を見限り、愛されるどころか二度と触れることすらできないでしょう」
「…赤い糸の力って、そうじゃ、ないんですか?好きな人を無理矢理振り向かせる為の…」
「ええ、違います。…申し訳ございません。私の言葉が足りないばかりに、貴女に悲しい思いをさせてしまいました」
「…じゃあ、どうして?どうして谷崎さんは私のこと、好きだなんて…」
「人と人の間には様々な糸が結ばれているのです。そしてその中でも『赤い糸』は特別なもの。ですが決して珍しいものではないのです。ただその糸の余りの長さに気付かずに過ごしてしまったり諦めてしまう…といったことが多いのです。貴女と想い人も確かに『赤い糸』で繋がっております」
「え?赤い糸って見えるんですか?」
「普通は見えないようですが、私は生まれつきそういった類のものが見えるのです」
「あれ?じゃあ赤い糸の力って一体何なんですか?」
「正確には『赤い糸』を手繰り寄せ、編み上げる力です。貴女と想い人の間に結ばれた糸はとても長いものだったのです。貴女が諦めてしまいたくなるほど、途方もない長さだったのです」
「はい、あの本に出会わなかったら…私、きっと諦めてました」
「貴女は贈り物を編み上げる課程で、疑似的に『赤い糸』を同時に編み上げていったのです。そうして遂には『赤い糸』に認められ愛された結果、実際貴女たち二人の間に横たわる途方もなく長い『赤い糸』をも編み上げられたのです。長い糸を編み上げていくとどうなるか…貴女にならお分かりになりますね?」
「長い糸を編み上げていくと?…あ、そっか!」
「そうです。貴女たちの糸は編み上げられ、より強くしなやかなものへと変化しました。そしてそれは貴女たちの関係にそのまま影響したのです」
「…私が、編み上げた」
「ええ、決して嘘偽りの関係ではございません。元々あった気持ちが大きく強くなったのです。…それこそが貴女だけが持つ力なのです。か細い糸を編み上げ、お互いの気持ちを限りなく高める。決して強制的に植え付けた気持ちではありません。…余りに急激な変化で少々驚いてしまったかもしれませんがね」
微笑む、少し照れくささを隠すように。私もつられて笑う。涙はいつの間にか止まっていた。
「…最後にひとつ。貴女はとても素敵です、どうかもっと自信をお持ちになって下さい」
「…そんな笑顔で言われたら、信じちゃうじゃないですか」
「信じてもらわなくてはなりませんから」
真面目な返答に思わずクスクスと笑いが零れる。
「…あの、店長さん」
「はい、何でしょう?」
「私、お仕事引き受けます」
「あぁ…ありがとうございます。喜ばしい限りです」
「…あ!やっぱりもうちょっと待って下さい!」
「それは構いませんが…何か不安なことでもありましたか?よろしければ、理由をお聞かせ願えますか?」
「わ、笑わないでくださいね」
「かしこまりました」
居住まいを正す店長さん。ど、どうしよう?ホントに大した理由じゃないんだけどな…。
「…ブランド名、まだ考えてないんです」
店長さんは泊まっていっても良いって言ってたけれど、内緒で家を抜け出して来た訳だし、やっぱりちゃんと帰らなくちゃ。朝、私が家にいなかったら大騒ぎになっちゃう。もう深夜で電車もないけど、落ち込んでたのが嘘みたいに晴れやかな気分。いっそのこと歩いちゃっても良いかも、ギリギリ朝には着くだろうし。
(私のブランドかぁ…。う~ん、どんなのが良いかなぁ?…あ、そうだ!谷崎さんに相談してみよう)
思い切って谷崎さんに電話をしてみた。数回の呼び出し音の後、耳元に谷崎さんのちょっと眠そうな声。
「ナナコちゃん?こんな時間にどうしたの?」
「谷崎さん、聞いて下さい!私、自分のニットブランドを出すことになったんです!お店に置いてもらえるんですよ!凄いでしょ!」
「え?お店に?それは凄い!ナナコちゃんのニットならきっと沢山売れるだろうね」
「えへへ~。それでですね、ブランド名を…わ!」
話しながら歩いてたらいつの間にか赤信号。ちょっと危なかったかも。クラクション鳴らされちゃった。
「ちょっと待って!?ナナコちゃん、外にいるの?」
「あ、はい。そうです。え~とですね…」
来る時に降りた駅の名前を言う。
「え!?こんな時間にそんな遠くまで!?ちょっと待ってて、すぐ行くから!なるべく明るい場所にいるんだよ。いいね?」
「今からですか?大丈夫ですよ~、歩いても何とか朝までには帰れますから」
「いいから!待ってなさい!」
谷崎さんの叫び声と共に電話が切れる。何だか心配掛けちゃったみたい。もう、子供じゃないのにな…。あ、そうか。子供じゃないからだ。ちょっと反省。谷崎さん、ごめんなさい。
しばらくして谷崎さんと無事合流。谷崎さんの車の中でちょっと気まずい空気。
「…あの、ごめんなさい」
「…とにかくナナコちゃんが無事で良かったよ」
「心配させちゃいました?」
「しない訳ないじゃないか。まったくもう…」
「…谷崎さん。私のこと、好きですか?」
「そりゃあもちろん。急にどうしたの?」
「ちゃんと言って下さい」
「…大好きだよ。だからこうやって…」
「私も!谷崎さんのこと、大好きです!」
「ちょ、危ない!ちゃんと座ってないと…」
「新田ナナコは、三つ編みで眼鏡でぽっちゃりしてて、編み物だけが趣味の暗くて地味な女の子ですけど…でも他の誰よりも谷崎さんのことが大好きなんです!」
「…ちょっと違うな」
「え?」
「新田ナナコは、三つ編みも眼鏡も似合ってて、手に吸い付いてくるようなもち肌で、編み物がとっても上手で寝顔も可愛い僕の大切な恋人だよ」
「…私で良いんですか?」
「もちろん………そう言えばさっき電話でブランドがどうとか言ってたけど」
「…急に話変えないで下さい。せっかく良い雰囲気になってきたのに」
「ごめん。自分で言ってて恥ずかしくなってきちゃって…」
「でも最初にその話をしたのは私ですし、それにこんな遅くに迎えに来てくれたから許してあげます」
「助かるよ。それでもうブランド名は決めたの?」
「それが、なかなか良いのが思いつかなくて…何か良いのありますか?」
「う~ん、そうだなぁ………Knitter Sevenとかどう?」
< 終わり >