人妻人形日記 五週目④

 

・6月26日(木)

 

 

 腕の中で佳織さんがもぞもぞと身じろぎする。

 その拍子に目が覚めて、そして彼女のパジャマの中に入れっぱなしになっている手が、彼女の生乳を鷲づかみにする。

 

「んっ」

 

 佳織さんが鼻にかかった声を漏らした。

 彼女の乳首が、柔らかく僕の指の間に挟まっていた。

 

「ん……もう」

 

 佳織さんは布団の中で身をよじって、僕の手を抜いてこっちを向く。

 

「えっち」

 

 朝日が少しだけカーテンから漏れている中で、胸元の開いた佳織さんのパジャマ姿と笑顔がなんだか照れくさくて、僕は若干目をそらしながら「むにゃむにゃ」と寝ぼけたふりをした。

 だけど佳織さんは、さらに顔を近づけてくる。

 

「男の人って、なんでかおっぱい好きだよね。どこがいいのかな、こんなの」

 

 僕を覗き込む大きな瞳が、男子をからかうイタズラ好きな女の子の輝きをしていた。

 そして胸元を大胆に開いたまま、そのおっぱいの広大なキャニオンを自慢げに見せつけていた。

 

「貴司くんも、おっぱい好きなの?」

 

 血圧はそんなに高くない僕が、朝から心臓をバクバクさせて顔が熱くなっている。佳織さんは、そんな僕の反応を楽しむみたいにニッコリと目を細めて。

 

「おはよ、貴司くん」

 

 ちゅ、と鼻の頭にキスをしてくれた。

 

「起きて。朝ごはん作るから、その間に準備してきて」

 

 夢を支配して、この母親のような包容力を普段に以上に引き上げた。

 自分がしたことだというのに、彼女の優しさや色っぽさが嬉しくて舞い上がる。

 今日一日が、どんな佳織さんの日になるのかと期待でいっぱいなんだ。

 

 くすぐったい気持ちで、さっさと自分の部屋に戻って一通りの準備を済ませる。でも料理中に戻るのも悪いし時間をつぶそうと思ったら、「出来たよ」ってメールがすぐに来た。

 隣の部屋に戻ってきたら、美味しそうな朝ごはんが用意されていた。前に佳織さんは自分の作る料理くらいは誰でも簡単に出来るようなこと言ってたけど、この手早さだってプロの技だよなと思った。

 佳織さんも下着姿にエプロンだ。僕も着替えたばかりの服を脱いで食卓につく。

 ちゃんと彼女の分は僕の隣に用意されていた。

 

「バターでいい?」

「はい」

 

 パンにバターを塗るのも、レタスにドレッシングを振るのも彼女がしてくれる。まるで母親みたいに甲斐甲斐しく。

 そして、僕の髪型まで気になるのか時々前髪や襟足なんかも直してくれながら。

 

「あ、口にケチャップついてるよ」

「すみません」

 

 彼女は指で拭ったケチャップを、そのままチュッと自分の口に入れた。

 当然という感じで、僕と目が合うと微笑んでくれる。

 

「パン足りる? 私の半分食べる?」

「だ、大丈夫です」

「コーヒーは?」

「大丈夫です」

「……もう、私に何かさせてよ」

「え?」

「お腹いっぱいにしてあげたいの。貴司くんが仕事中にお腹鳴ったらかわいそう」

 

 正直、行きたくなかった。このお母さんモードの佳織さんの下で自宅警備したいと思った。

 だけど、その誘惑を振り切って食事を終えて、出勤の準備をする。

 そして佳織さんの部屋に再び戻ると、彼女は「貴司くん」って玄関までかけてきて抱きついてくれた。

 

「忘れ物ない? 財布は持った?」

「は、はい」

 

 柔らかい体を抱きしめ返して、僕らは見つめ合う。

 まだ下着エプロンの佳織さんは、むしろ僕を引き留めたいのかと思うくらい可愛いしセクシーだ。

 

「ちゃんと真面目にがんばるんだよ。そうしたらいいことあるから」

「はい」

「でもケガには気をつけてね。危ない現場には行っちゃダメだよ」

「だ、大丈夫です」

「あと、終わったらまっすぐ帰ってくること」

「え?」

 

 佳織さんは、ふわっと僕を抱きしめて耳に口を近づける。

 

「待ってるから。寄り道しないで帰ってきてね?」

 

 ギュッて彼女を抱きしめ返してキスをした。

 舌を入れても彼女はゆったり迎えて、僕に好きなようにねぶらせてくれた。

 

「んんっ、ふぅん、ちゅっ、ちゅぷ、んっ、ちゅぱ、はぁ、貴司くん、ちゅ、んんっ、ふふっ、はーげーしーいー、もう、ちゅ、んっ、ちゅっ」

 

 お尻を撫でてもおっぱいを揉んでも、くすくす笑って触らせてくれる。

 だけど、そのうち「もうっ」て僕を軽く押し返す。

 

「遅刻しちゃうってば。ほら、早く行かないと」

 

 はにかむ彼女を見ていると、やっぱり仕事に行きたくなくなる。

 そんな僕の気持ちを察したのか、佳織ママはこっそりと言う。

 

「……それとも、今日は休む?」

 

 だけど僕が浮かれた顔になる寸前で「いや、やっぱり」と彼女は否定して、「サボりはダメです」とたしなめる。

 

「美味しいごはん作って待ってるから。いってらっしゃい」

 

 後ろ髪を引かれる思いで仕事に行った。

 どんな仕事をしたかも覚えてない。

 早く帰りたいとしか思ってなかった。

 

 帰ったらすぐにキスをした。佳織さんはもうとっくに下着姿になっていたから、彼女が僕の服を脱がせてくれた。キスをしながら。

 彼女はふざけて僕の胸にもキスしてくれた。くすぐったくて笑う僕が楽しかったのか、調子に乗って何度もキスしてくれた。

 

「く……佳織さん……」

 

 そのうち感じ始めた僕を、佳織さんは珍しいそうに見上げて言った。

 

「男の人もここって感じるの?」

 

 僕がそうだと答えると、舌を出して舐めてくれた。チロチロと彼女の可愛い舌が僕の乳首を交互に行き来した。

 リビングで隣人の乳首を舐める人妻。僕の反応に嬉しそうに目を細めている。

 でもたまらなくなって彼女を抱きしめとしたところで、彼女はするりと逃げてしまった。

 

「だめ。ごはん冷めちゃう」

 

 そして僕と腕を絡ませ、テーブルまでエスコートしてくれる。

 椅子をくっつけるようにして、僕らはぴったりと着席した。

 食事中も僕らは朝と同じようにいちゃいちゃしていた。食べさせ合ったり、口移しだったり、ただのキスだったり。

 素肌をなぞるように触れて、佳織さんは僕の肩にもキスをする。食事はほぼ前戯だった。終わった後も、そのまま体のあちこちにキスをし合ったり触り合ったりして、お互いの瞳は蕩けきっていた。

 いつもおしゃべりな僕らが会話もほとんどなくキスばかりしている。唇に、頬に、髪に胸におへそに。彼女のお尻や膝の裏に。そして佳織さんも、僕の乳首をチロチロと舐める。

 快楽への期待で、2人とも下着を濡らしていた。

 

「……お風呂、一緒に入りませんか?」

 

 僕の誘いに佳織さんは一瞬嬉しそうに目を上げたけど、「ダメだよ」と自分も切なそうに答える。

 

「何もしません。入るだけ」

「…………」

 

 しつこく迫ると、佳織さんは困ったように僕の肩におでこを置くと、「じゃあ」と小さな声で言った。

 

「背中、流してあげる」

 

 佳織さんが先に入って、僕はそのあとに入ることになった。

 シャワーを浴びて彼女が来るのを待っていると、やがて静かに浴室の扉は開いた。

 

「……お待たせ」

 

 彼女は裸だったけど、バスタオルを巻いていた。

 もちろん、それだけでも僕は勃起した。

 佳織さんが僕の前で裸になった。そして、一緒にお風呂に入ってくれた。

 タオルが窮屈に締め付ける胸の谷間、ぎりぎりで股間を隠しただけのあらわな太もも、そして何よりその恥ずかしそうな表情。

 襲いかかりたい衝動はいつものように心を落ち着けて堪える。

 だけど、勃起だけは隠しようがなかった。

 

「せ、背中流すから。あっち向いて」

 

 佳織さんは僕のそこから目を逸らして、ボディスポンジを握る。

 彼女の手がそっと肩に添えられて、僕の背中を優しく擦る。

 

「……ん、ふぅッ……」

「…………」

 

 2人とも無言だった。

 ただ、どうしようもなく固く震える陰茎の衝動を堪えるために、僕が時折漏らす鼻息だけがうるさかった。

 

「……つらい?」

 

 佳織さんが心配そうに言う。

 平気です、と僕はやせ我慢して答える。

 そして、しばらく僕の背中を擦りながら佳織さんは聞き取りにくい声で呟いた。

 

「……しようか?」

 

 彼女が、どういう行為を示して言ったのかと確かめる余裕もない。

 してくれるならして欲しい。でないと、あなたを襲う。

 僕は何度も頷いた。佳織さんはスポンジを置いて、その場に膝をついた。

 振り向いて、彼女の方を向く。僕の勃起が、彼女の眼前に立つ。

 

「…………」

 

 佳織さんはしばしばと何度か瞬きすると、そっと目を逸らした。

 ためらうように唇を口の中で舐めて、おずおずと右手を上げる。

 僕の固くなった陰茎を、優しく握って目を閉じた。

 しゅっしゅっ。

 彼女の細くてきれいな指が、僕のペニスを前後する。

 佳織さんの顔は真っ赤で、上から見下ろす胸の谷間は真っ白だ。

 濡れて張り付いたバスタオルは彼女の体の形をより鮮明にしている。

 人妻が、先輩の奥さんが、風呂場で僕に奉仕していた。

 美味しい料理を作る魔法の手が、家庭を守る主婦の手が、隣人のチンポを擦るために働いている。肌を晒して恥ずかしそうに。

 

「佳織さん…ッ」

 

 気を抜いたら射精しそうなのを、唇を噛んで堪えた。

 さっきまであんなに出したかったのに、今はこの時間が一秒でも惜しい。

 だけど佳織さんは、そんな僕がつらいのかと勘違いしたらしく、擦る手のスピードを上げる。

 

「痛い?」

 

 今、あなたにそんな顔で見上げられたらやばい。

 僕はなんとか首を振って答える。続けて欲しいとお願いする。

 

「……気持ちいい?」

 

 頷いて答えると、佳織さんは嬉しそうに目を細めた。

 陰茎の先端にもう片方の手をそっと添えて、労るように撫でる。

 

「早くすっきり出来るようにがんばるから、もう少し我慢してね?」

 

 ペニスに話しかける優しい瞳が、ママみたいに暖かい手つきが、必死に堪えていた僕の我慢を決壊させる。

 急激に駆け上がる衝動を、一瞬でも引き留めることが出来なかった。

 

「佳織さん、出ます!」

「え、きゃあ!」

 

 びゅくっ、びゅくっと大量の精液が飛び出し、佳織さんの手にかかった。

 驚いて彼女が手を離したあとも、噴き出す精液はお風呂の壁にびしゃびしゃかかって汚してしまう。

 

「す、すごい……こんなに飛ぶの?」

 

 佳織さんは呆然とそれを眺めて、コクリと喉を鳴らしていた。

 そして、自分の手についた僕の精液を、にちゃりと指の間に握ってまた喉を鳴らした。

 

「佳織さん……」

 

 脱力した僕の声に、ハッと自分を取り戻した佳織さんは、慌ててバスタオルを引き上げながら立ち上がる。

 

「え、えっと、先に出てる。ゆっくりつかってねっ」

 

 そしてお尻を少し見せながら、逃げるように浴室から出て行く。

 僕はへたへたと腰が抜けて、しばらくシャワーを頭からかぶっていた。

 すごかった。

 気持ちよかった。 

 

 お風呂から上がると、佳織さんはソファの上でマグカップで何か飲んでいて、僕にも勧めてくれた。

 とりあえず大丈夫ですなんてよくわからない返事をして、少し離れた場所に座る。彼女も僕も顔が赤くて、お互いのこと見れなかった。

 でも気まずいとかそんなんじゃなくて、ずっと親密な空気が流れている。そっと隣の佳織さんを見ると、いつもの長いまつげやスッとした鼻筋や、ややぽってりした唇なんかもすごくきれいで、緊張してやや赤くなっている頬も可愛く、さっき彼女に手でしてもらったんだなと思うと節操なくまた勃起しそうになる。

 彼女のカップが空になり、「んっ」て軽く伸びをするように足をピンとさせた。

 もう就寝の時間かなと思って、咳払いをして誘う。

 

「あの、そろそろ寝ませんか?」

「え、あ、あー、うん。そうだね」

 

 佳織さんは立ち上がると、パジャマの下に手をかけて少しモジモジしたあと、思い切ったようにするりと脱いだ。

 

「ね、寝ようか?」

 

 マッサージに誘ったわけでもないのに、自分から脱いでくれた彼女に僕はいよいよ勃起する。

 2人は無言のまま同じベッドに入り、キスをした。そして、覆い被さろうとする僕を、佳織さんは優しく押しとどめて囁いた。

 

「貴司くん、さっきので疲れちゃったでしょ?」

 

 お風呂のこと思い出してお互い顔が熱くなる。

 疲れてないわけではないけど、もちろん佳織さんを抱く体力なんていくらでも湧いてくる。

 だけど、恥ずかしそうに彼女が持ちかけた提案はもっと嬉しいことだったので、僕は喜んで頷いた。

 

「私が上になるから、貴司くんは楽にしてて?」

 

 体の位置を取り替えると、佳織さんは僕の胸に手をついて上半身を起こす。

 そして、下着同士を重ねるように腰の位置を揃える。

 彼女のそこはもう熱くなっていて、僕のと重なっただけでキュンキュンと鳴るのが聞こえるようだった。

 

「貴司く……ぅん」

 

 子犬みたいに甘えた声を出して、瞳をとろりと蕩かす佳織さん。

 彼女と手を重ね、「佳織さん」と僕も彼女の名を囁く。

 

「うん」

 

 優しく微笑んで、彼女の腰がしっぽを振るように動き出す。

 じゅわ、と熱いヴァギナが僕のを擦って思わず呻いてしまう。

 

「あっ、あっ、あっ」

 

 僕の腹に手を置いて、艶めかしく前後に揺する。

 学習したばかりの腰使いを、佳織さんは上手に披露してくれる。

 ベッドが立てる軋む音も、彼女が切なそうに漏らす吐息も、全てが僕をエロスを刺激して興奮させる。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 

 佳織さんが仰け反って、髪が広がる。

 パジャマの中でノーブラの乳房がゆさゆさ揺れて、先端の位置もぽつっと尖ってわかる。

 僕はそこへ手を伸ばしてすくい上げるようして揉んだ。

 佳織さんは好きにさせてくれる。男なら誰でも目を惹きつけられる大きくて形の良い胸を、贅沢に揉ませてくれる。

 

「はぁっ、はぁっ、貴司くん、貴司くんっ!」

 

 それどころか、体を前に倒してきて揉みやすくしてくれた。腰を揺するのを続けながら、僕におっぱいを与えて気持ちよさそうに仰け反る。

 髪をかき上げて、熱っぽい瞳で僕を見つめ、そしてその唇を僕の鎖骨に降り注ぐ。

 ちゅっちゅと音を立てて僕の体にキスしてくれるんだ。

 

「貴司くん、気持ちいい?」

 

 僕は必死になって歯を食いしばって頷く。

 すごく気持ちいいと言う。

 

「可愛い……もっと気持ちよくなってね」

 

 首に、肩にキスしながら佳織さんは腰を振ってくれる。

 僕は興奮してパジャマのボタンを弾くように外す。そして、彼女の胸を直にこの手で揉みしだく。

 

「あぁっ!」

 

 佳織さんは真っ赤になって、ビクンと仰け反る。

 だけど、おっぱいは好きにさせてくれた。僕に与えてくれた。

 そして腰で奉仕してくれる。僕のペニスを人妻のヴァギナで温めてくれる。

 たまらない。

 トランクスに手をかけて下げた。太ももまで下ろしてペニスを剥き出しにした。

 佳織さんは何も言わず、またそこに自分の下着一枚の股間を重ねてくれた。

 

「熱い…ッ!」

 

 より生に近くなって僕の陰茎の熱さと感触に、佳織さんもビクビクっと腰を痙攣させる。

 でも、腰が動く。むしろさっきよりも情熱的に、貪欲に踊り出す。

 頭の奥がびりびりと痺れる。はだけたパジャマの間で乳房を揺らして、佳織さんが僕の上で腰を振っている。

 呻いて、悲鳴に近い声を出して、僕はシーツを握りしめる。

 佳織さんはより大胆に腰を揺すった。ほぼセックスに近い行為を、溺れるようにしてくれた。快楽に翻弄される僕を見下ろし、嬉しそうに頬を染めて微笑んでもくれた。

 

「気持ちいい……?」

 

 天国みたいだと僕は何度も頷く。

 くすっと笑って佳織さんは腰を振る。

 そして、「これ、もっと気持ちよくなるかも」とイタズラっぽく手を伸ばす。

 僕のペニスに。

 

「あぁ!」

 

 きゅっと先端を握られて僕は悲鳴を上げた。佳織さんは腰を使いながら、ペニスの先をきゅっきゅっと揉んだ。

 僕は足の先を突っ張って声を殺す。佳織さんは楽しむようにそれを続ける。

 少しでも引き延ばそうと、僕は自分の尻をつねる。

 

「気持ちいい? もう出そう?」

 

 だけど歯を食いしばる僕に、努力を諦めたくなるようなことを彼女は言うんだ。

 

「いいよ……さっきみたいに、いっぱい飛ばして?」

 

 弾かれるように飛び出した精液の最初の一撃は、望みどおり高く飛んで彼女の顔にまで当たった。

 

「あぁっ!」

「きゃ、んっ!」

 

 目と唇を閉じて受け止めた佳織さんの体に、僕の精液はどんどんぶつかっていく。

 胸に、お腹に、そして、力尽きたように飛び出した最後の精液は彼女の下着に。

 全身で僕の精液を受け止めて、佳織さんは「はぁ……」と熱いため息をつく。

 

「すごいね……本当に」

「ご、ごめんなさい……」

 

 女神みたいに素敵な佳織さんの体をべとべとに汚してしまったことが申し訳なくて僕は情けなくなる。

 だけど彼女は優しく微笑んで許してくれた。

 

「いいよ、あとでシャワーで洗うから。それより、貴司くんの……」

 

 まだギンギンと懲りない性欲を主張して、僕のペニスはそそり立っていた。

 本当に申し訳ないんだけど、でも、僕にぶっかけられても許してくれる佳織さんを見ていたら、収まりかけていたものも暴れ出すんだ。

 

「若いから、なの? かわいそうなくらいがんばってるんだね……」

 

 そっと僕のに触れてくるものだから、射精したばかりで敏感な僕のは驚いたように跳ねる。

 佳織さんもビクっと手を引っ込めたけど、僕は「触ってください」とお願いした。

 慰めて欲しいって。

 

「う、うん。我慢しないでね?」

 

 僕を癒やそうと佳織さんは優しく触れてくれた。

 どこまでも彼女は優しかった。

 これが催眠術のせいだとわかっていても、彼女の愛情が少しは本物なんじゃないかと期待して、僕の要求はますますエスカレートしていく。

 

「佳織さん」

「ん? なぁに?」

「口でしてもらえませんか?」

 

 大胆な要求に、彼女は顔を赤くした。

 

「……な、舐めたりしてってこと?」

「は、はい」

「これを……舐めるの?」

 

 射精したばかりでまだ先端がにじんでいるペニスを、佳織さんはじっと見つめる。

 さすがに無理かと思って「やっぱりいいです」と謝ったら、彼女は「ううん」と首を振った。

 

「やってみるよ。貴司くんがそうして欲しいなら」

 

 ただし恥ずかしいから絶対に見ないでと、彼女は僕の下半身と一緒にシーツをかぶった。

 

「本当に見ないでね」

 

 そして、念を押しながらシーツの中で僕を握る。

 しばらくその体勢のまま待っていたら、やがてじわっと、生温かいものが僕の陰茎に触れた。

 

「……んっ……」

 

 何かを味わったように佳織さんは喉を鳴らした。

 そして、また温かいものが触れる。ゆっくりと下か上へと裏側をなぞっていく。

 佳織さんが舐めてるんだ。

 僕のチンポを、憧れの人妻が舐めてくれてるんだ。

 ぐんとそこに力が入っていくのがわかる。きっと今日初めての勃起みたいに僕のは反り返っている。

 コクっと、シーツの中で佳織さんが喉を鳴らす。そしてまた、じわっと温かい舌で僕のペニスを往復してくれる。

 たまらない快感に、僕は喉を引きつらせる。

 佳織さんは、しばらくそれを続けたあと呟いた。

 

「……こんな味するんだね」

 

 そしてまた動き始める舌の感触。

 だけど僕はその感想に違和感を覚えて彼女に尋ねる。

 

「その、聞いていいですか?」

「ん?」

 

 シーツの中で顔を上げたらしい彼女に、僕は緊張に喉を鳴らして尋ねる。

 

「先輩とは、こういうことしてるんですか?」

「す、するわけないよー。頼まれたことないもん」

 

 貴司くんほどエッチな人じゃないし。

 と、佳織さんのシーツの中で文句を言いつつ、僕のに舌を這わせてくれる。

 信じられない。

 本当に?

 佳織さんはしたことない。

 先輩のも舐めたことない。

 今、初めてペニスに舌を這わせてるんだ。

 佳織さんに男の味を教えたのは僕が初めてなんだ。

 この僕が! 佳織さんに!

 彼女の言葉を何度も反復して唾を飲み込んで内心でガッツポーズする。

 佳織さんが恥ずかしがって隠れてくれててよかった。今の僕の、圧倒的勝利感に酔いしれてるだらしない顔を見られなくてよかった。

 感動して、少し涙ぐんでいる今の情けない顔を。

 

「佳織さん……気持ちいいです」

「そ、そうなんだ」

「天国みたいです」

「んっ……本当に?」

「本当に。こんなに気持ちいいこと、生まれて初めてです」

「お、おおげさだなぁ。んっ……」

「嬉しくて、気持ちよくて、佳織さん大好きです」

「……喜んでくれるなら、よかった」

「もっと舐めてくれますか?」

「いいよ……んっ、うんと気持ちよくなって……んっ」

「その、先っぽの方を舐めてもらってもいいですか? 割れてるところ」

「ん、ここ? ここ舐めるの? ちゅっ」

「あぁっ、いいですっ。あと、その、先の膨らんでいるところの付け根の方。そのあたりをチロチロしてもらえると……」

「んっ、んっ」

「いいっ、すごい、いいですっ。佳織さんの舌、すごくいいです……天使の舌です」

「ん、ちゅっ、んっ、んっ、はぁ……貴司くんは、本当おおげさだな……でも、んっ、喜んでもらえて嬉しい……んっ、ちゅっ、んっ、んっ」

 

 舌がぬめぬめといろんな場所を這う。僕がいいって言った場所をじっくりと攻めてくれる。

 だけど、僕の欲望はますます膨らんでいく。もっともっと佳織さんにして欲しくなる。

 

「そ、その……」

 

 彼女の頭を撫でながら、僕は思ったことを口にする。

 

「咥えて、もらえますか? 佳織さんの口の中に、僕のを……入れてください」

 

 シーツの中で佳織さんが躊躇するのがわかった。

 だけど僕が謝る前に、きゅっとペニスは握られた。

 そして――先端は温かいものに包まれた。

 

「あぁ…ッ!」

 

 僕は感極まって声を上げ、背中を仰け反らせる。

 その拍子に腰が浮いて佳織さんの口の中にますます入ってしまい、彼女はくぐもった声を出す。

 慌てて僕は腰を引き、彼女の口から抜いた。そして、「すみません」と謝る。

 

「いいよ、ちょっとビックリしただけ。そんなに気持ちよかったの?」

「は、はい。自分でも驚いて……ごめんなさい」

「ふふ、いいってば。そっか。こうすると気持ちいいんだ。あむっ」

 

 シーツの中で彼女は笑い、そして、僕のをまた温かい場所へ連れて行ってくれた。

 僕はまた仰け反りそうになったけど、なんとか堪えて快感に唇を噛む。

 呼吸が落ち着くまで結構時間がかかった。だけど落ち着いてみると、佳織さんはじっと咥えているだけだった。

 彼女は知らない。だって、初めてフェラチオだから。僕が彼女の初めてだから。

 このままでも射精できそうなくらい浮かれているけど、もっと気持ちいいことをして欲しくて、僕はシーツ越しに佳織さんの頭を撫でる。

 

「すごく……いいです。もう一つお願いしていいですか?」

「ん」

 

 コクコクと僕のを咥えたまま佳織さんの頭が動く。

 

「もう少しだけ飲み込んで……ゆっくりと引いて、僕の膨らんだ部分に引っかかるまで唇をすぼめたまま、繰り返してもらえますか? 口で、僕のを手でしたみたいにしごいて欲しいんです」

「ん? んー」

 

 佳織さんの口の中に、少し深く飲まれる。

 もちろんそこでも僕は射精できたし、したかった。でも堪えていると、佳織さんはゆっくりと口をすぼめて引いてくれた。カリに引っかかるまで。

 そして、また沈んでくる。僕のペニスを飲み込むために。そしてあの柔らかくて最高に可愛い唇で僕のチンポをしごくために。

 

「あぁ…ッ、佳織さん、いいですっ、すごい、いいっ!」

 

 僕の股間で、シーツが上下している。この中に佳織さんがいる。僕のペニスにフェラチオしている。

 夫にもしたことないのに!

 

「佳織さんっ、あぁっ、気持ちいいですっ、こんなの、本当に初めてですっ。ウソみたいに気持ちいいっ」

「ん、ん、ん、んっ」

「口の中で、舌を動かしてもらってもいいですか? 僕の先っぽを、舐めるみたいに……あぁっ、そうっ、それっ、すごい、いいっ。体が、自分じゃないみたいに、全身が気持ちいいって言ってるっ。すごいっ、すごい、佳織さんっ、すごいですっ!」

「んっ、んちゅっ、んちゅっ、んっ、んっ、はぁ、んんっ、貴司くん……」

「最高です、やっぱりあなたのこと……大好きですっ、こんなに、僕のこと気持ちよくしてくれて……好きすぎて、おかしくなりそうだっ、あぁ、気持ちいいっ、佳織さん、最高ですっ」

「んっ、はぁ、んちゅっ、ちゅぶっ、ちゅぶっ、はぁ、んんっ、ちゅっ、嬉しい……んんっ、ちゅぶっ、ちゅぶっ、もっと、んんっ、してあげたい、んんっ、貴司くんが喜ぶこと……ちゅぶっ」

「吸って、くださいっ。僕の、我慢できなくて漏れたやつ、吸って、唾液も、いっぱいつけてしゃぶってくださいっ。あぁ、いいっ! もう、佳織さん、大好きです…ッ!」

「ぢゅるっ、ちゅぶっ、ぢゅっ、ちゅぶっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぶっ、んっ、んっ、んっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ、ぢゅるっ、んっ、んんっ、んっ、んーっ」

 

 口の中を唾液でいっぱいにして、それを吸ったり舐めたりしながら、佳織さんは徐々に上下の速度を速めていく。

 やっぱり勘がいい。

 そして、彼女は男に尽くすのが大好きなんだ。喜んでもらえると夢中になっちゃうんだ。

 理想の人妻になるために生まれたような人。

 そんな彼女が、今、僕のためにフェラチオを覚えていってる。

 天国だ。僕の催眠術の頂点だ。

 もう少しこの幸せに浸っていたいけど、もう、限界を何度も超えていて。

 マヒしそうな快楽に溺れながら僕は必死で彼女を止める。

 

「もう、出ますっ。よけてくださいっ」

 

 ティッシュを数枚掴んで、佳織さんの肩を掴む。

 真っ赤になった顔がシーツを一緒に浮かんで、その唇に髪の毛をひとすじ咥えている。

 呆然となっている彼女の前で僕はペニスを掴んでティッシュを当てた。でも、ようやく解放しようとしたときになって佳織さんは言う。

 

「あ、待って。私がそれしてあげる」

 

 ティッシュとペニスを、僕の代わりに握ってくれた。

 僕の足の間で正座した人妻が、その手で上下に擦ってる。

 そして、照れくさそうに微笑んでいるんだ。

 

「い、いいよ。たくさん出して」

 

 出せるものは全部出したいと思う。むしろ精液しか出ないのがもったいないと思える。

 ペニスの根元から、破裂しそうな欲望の塊が噴き出す。ティッシュを通してその熱と勢いを感じ取れるのか、佳織さんは「わっ」と小さな声で驚きながら、ぎゅっと僕の茎を握った。

 どく、どくとその束縛を破るようにペニスは脈動する。佳織さんは怯えるように首をすくめ、でもしっかりと捕まえて握々と絞ってくれた。

 

「……がんばって」

 

 心配そうに僕のペニスを見守る表情に、佳織ママにしごいてもらってるなんて倒錯的な妄想が広がり、僕はさらに呻いて射精を続ける。

 最後まで彼女に世話してもらったという喜びを感じながら、僕は赤ん坊のように安心して射精を終えた。

 

「おつかれさま。どうだった?」

 

 わかってるくせに、言わせたいんだろうなって思える期待に満ちた瞳。

 そんな彼女に、僕は微笑んで正直に答える。

 

「最高に気持ちよかったです」

「ふふっ、最高は言いすぎ」

「本当ですよ」

「もう、貴司くんはおおげさなんだもんな」

 

 などと言っても佳織さんご機嫌で、ティッシュでそのまま僕の先端を拭いてくれた。

 新しいティッシュを取って、丁寧に汚れを取ってくれた。

 その優しい手つきに、僕はじんわりと感じていく。

 我ながら絶倫すぎると思うけど、だって佳織さんは乱れた自分のパジャマと乾いてきた僕の精液にも構わず、僕のお世話をしてくれているから。

 むくむくと立ち上がってしまうペニスに、佳織さんは目を丸くする。

 そして、恥ずかしくて目を背ける僕に、くすっと優しく微笑んで。

 

「……もう1回、してあげよっか?」

 

 シーツを僕の下半身と一緒にかぶった彼女に、僕は2回目のフェラチオをしてもらった。

 

 佳織さんがシャワーから戻るのを待って、僕の腕枕で抱きしめる。

 彼女は僕の胸に顔を埋めるようにして、くすぐったそうに笑っている。

 

「眠いね?」

 

 お互いに疲れたねと、言外に匂わせる彼女の秘密めいた笑みに、僕も微笑みで答える。

 

「僕はまだまだ平気ですけど」

「だ、ダメダメ。もう終了!」

「ははっ、冗談です。おやすみなさい」

 

 ぎゅっと抱きしめると、佳織さんも体を寄せてくれた。

 そして、ちゅっと可愛いキスまでしてくれる。

 

「……明日は最後の晩ごはんだね」

「はい」

「何食べたい?」

 

 僕はしばらく悩んだあと、「佳織さん」と答えた。

 

「冷凍うどんでいいか」

「すみません、ハンバーグが食べたいです」

「ふふっ、わかった」

 

 そしてしばらく沈黙したあと、佳織さんはぽつりと言う。

 

「私は貴司くんを食べちゃったけどね」

 

 2人して笑って、そして抱きしめてキスをした。

 

「んっ、ちゅ、んんっ、ちゅっ、ふふっ、ちゅっ」

 

 ひとしきり甘い時間を過ごし、佳織さんは僕の頬を優しく撫でる。

 少し濡れた瞳で。

 

「……ひょっとしたら、明日から寂しくなるかも。貴司くんがいないって」

 

 僕はきっと悲しくなる。

 あなたがそう言ってくれたことを思い出して。

 

「先輩が、帰ってくるじゃないですか」

 

 佳織さんは「そうだね」と言って、僕の肩にしがみつく。

 そうなんだよね、と繰り返してつぶやく。

 

「僕は」

 

 そんな彼女の髪を撫でて、顔を埋める。

 洗い立ての匂い。僕がついさっきまで汚し続けた女性の香り。

 

「……僕はこの1ヶ月のことを忘れたくないです。でも」

 

 忘れないと先輩に顔向けできない。

 そう言うと、佳織さんはぐすっと鼻を鳴らした。「そうなんだよね」と、また繰り返した。

 

「貴司くん」

 

 ぎゅっと僕を抱きしめる手に力がこもる。

 何かを訴えるみたいに、無防備にその体をおしつけてくる。

 

「明日で終わりなんだよ?」

 

 押しつぶされた胸がトクトクと鳴っていた。

 柔らかい体は、僕の腕の中にすっぽりと収まっていた。

 

「……貴司くん」

 

 まるで、食べていいと言っているみたいに甘い声で僕を呼ぶ。

 僕は、そんな彼女の耳元でささやく。

 

「――僕の催眠人形」

 

 くったりと彼女の力が抜けた。

 マネキンになってしまった彼女を抱きしめながら、僕は彼女に囁き続ける。

 

「今夜もあなたは僕の夢を見る。僕に犯される夢を。最後だからと、迫ってくる僕をあなたは拒めなくて体を許してしまう。そして、何度もその中へ射精される。何度も。何度も」

 

 朝からあなたは犯される。

 寝ているうちに全裸にされて挿入される。

 だけど抵抗なんて出来ない。

 好きなだけ僕に犯られる。

 玄関でも犯される。

 

「そして仕事から帰ってきたら、僕はやっぱりあなたを裸にする。下着なんてもういらない。あなたは僕の手で裸にされて、そのまま食事の用意をする。僕にキスをして、乳首を舐めて、チンポも舐めながら僕に食事をさせる。そしてお風呂であなたは犯される」

 

 お風呂で無理やりフェラチオを命じられて。

 ソファの上で四つんばいにされて。

 僕は傍若無人な夫のように振る舞い、思うままあなたを犯す。

 そしてそれでも、あなたは感じてしまう。

 喜んでしまう。

 

「……はぁ……」

 

 僕の腕の中でカオリちゃん人形が息を吐く。

 夢の中へ落ちていった彼女を、僕の声が天上から支配する。

 操り人形を手繰るように、彼女に淫らなダンスを教える。

 

「僕の上に乗って、あなたは腰を振っている。あなたの一番奥の、一番気持ちのいい幸せスイッチに僕のチンポが当たっている。だから、夢中になって腰を振る。隣人とのセックスに夢中になる。射精が欲しくてあなたはねだる。僕に『膣内で出して』と懇願する。そうして、必死になって腰を振る」

 

 膣内出しをしたペニスを喜んで頬張る。

 勃起させてまた上に乗る。

 何度も何度も、腰が抜けるまで振る。

 朝が来ても、誰かが帰ってきても。

 僕たちの頭がおかしくなってしまうまでセックスを続ける。

 何も考えられなくなるまで僕らはセックスを――

 

「そんな夢を――あなたは、見ない」

 

 カオリちゃんの呼吸が、おだやかになっていく。

 そんな彼女の髪を撫でて、僕はぎゅっと抱きしめる。

 

「今夜は、そんな淫らな夢は見ない。あなたは自由だ。とても幸福だ。幸せな夢をあなたは見る」

 

 力を抜いて、深く夢の世界へ。

 僕の腕の中で佳織さんは弛緩していく。背中を掴んでいた彼女の手が緩む。

 佳織さんが、僕から離れていく。

 

「自由だ。もう、あなたは誰にも縛られない。好きな夢を見て幸せになる。今夜から、あなたは二度と悪い夢は見ない。幸福な夢しか見ない」

 

 佳織さんがいてくれて僕は幸せだった。

 だから、僕の狂気が彼女を壊す前に解放しないといけない。

 北山は僕が普通じゃないと言った。佳織さんの笑顔は、本物が一番きれいだ。

 彼女が先輩よりも僕を取るなんてことがあったりすれば、それは僕の催眠術の失敗だ。僕の大好きな佳織さんは、そんな人じゃない。

 だから僕は、終わりにすると決めていた。彼女の夢に割り込む催眠は。

 

「良い夢を見て幸福な朝を迎える。これからはずっと、気分のいい朝しかこない。一日が始まることを幸せに思える日々を、あなたはずっと過ごすんだ。佳織さんは笑顔が一番素敵な人だから」

 

 彼女にはこれからも幸せでいてもらう。自由で、幸せな世界を最後に彼女に残す。

 そして、もしもあなたの心の中に僕の未練を遺す場所を少しだけ許してもらえるなら、許可はあなたからもらいたい。

 

「もしもその夢に少しでも僕のことが現れたら、明日の晩ごはんは僕の食べたいものを出してください。あなたの夢の記憶にもしも僕がいたらです。思い出してみて、もし出てこなかったら、そのときは作らなくてもいいです。冷凍うどんでも出してください」

 

 弛緩したカオリちゃんを、楽な体勢に寝かせて、僕はその下に腕を通す。

 軽くキスをして、彼女の横で目を閉じて眠りを待つ。

 明日が最後の夜になる。

 僕たちが過ごした夢の時間が終わる。

 そして、満面の笑みで最後の晩餐に冷凍うどんを出す佳織さんを思い浮かべて、それはそれで面白いよなって一人で笑う。

<続く>

6件のコメント

  1. いつも楽しく読んでます。
    5-4 と 5-5 が逆っぽいですね。

  2. 読ませていただきましたでよ~。
    ついに来ました加筆分。佳織さんとのエッチが大増量でぅね(ノクターンのと比べて今回の量が1,5倍くらいになってた)
    まあ、それに対比させるかのように最後の小田島とのメールだかチャットだかのやり取りが減ってるんでぅけどねw(小田島ぁーっ!)

    それにしても先輩だけでなく佳織さんも幼馴染の関係のまま大きくなっちゃった人だったか。(いや、先輩がそうだとはどこにも書いてないでぅけど)
    正直、そういう関係は大好きなんでぅよ。男女を超えた仲っていうのは書きたいテーマの一つでぅ。(佳織さんはそういうのとちょっと違うけど)
    そんな佳織さんの初恋(無理やり恋させた感があるけどw)も終わり、一つおとなになりましたでよ。やっぱり初恋は叶わないものでぅね。

    残りはエピローグ。次回も楽しみにしていますでよ~。
    にしても85000字(合計約170kb)を一気に読むのはきついw

    1. >まささん
      ありがとうございます!
      管理人さんに相談してみます!

      >みゃふさん
      抹茶で加筆分があるのここぐらいというか…
      幼なじみとか恋愛外の関係であれこれなるのいいですよね
      催眠術ならでは関係構築やらイチャイチャバトルとかみゃふさんに書いてほしい(自分では書かないのか)
      本当に一気ですみません…またメールします…

    1. >らんぱくさん
      ありがとうございます!
      がんばりました!

      1. >らんばくさん
        名前を間違ってしまって申し訳ありません…!

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