催眠塾 第六話

サンダーボルト

 俺はいつものとおり、いつものように集団登校で学校に行く。
 そして、今日もいつものように授業を受け、いつものような毎日を送るはずだったが、今日は違った。
 俺は靴を脱いで上履きに履き替え、教室に向かうために靴箱を開けたとき、靴箱の中に何かが入っている事に気がついた。
「手……紙?」
 これが何なのかはわからないけど、俺の知識をフル回転させると、果し状かラブレターの二択って事になった。
 いや、漫画とかアニメの知識でしかないんだけど。
 果し状としても俺はケンカはしたことないし、誰かに恨まれるような事もない。ましてや、果たし状なんかを送りつけてケンカをするような人に心当たりはない。
 いや、心当たりがないだけで実はいるのかもしれないけど。
 でも、ラブレターとなるとさらに心当たりがない。
 一応、靴箱に入っていた手紙をズボンのポケットにねじ込むと教室に向かった。
 教室で、自分の机に座ると、さっきの手紙を取り出してみた。
 どう見ても、封筒だよな。中に手紙が入っていると見るのが普通なんだけど、剃刀の刃だったりして。
 って、俺は恨まれるような事はしていないし、漫画じゃないんだから。
 俺は苦笑しながらぐしゃぐしゃになった封筒をのばして開けてみた。

 -祐樹くん
 ずっと好きでした
 放課後に校舎裏で待ってます-

 かわいい系の便箋にこれだけが書かれていた。
 差出人はわからないけど、これがラブレターで俺宛だと言う事も間違いないという事がわかった。
 誰だかわからないし、いたずらの可能性もあるから行く必要なんて無いんだけど、なぜだか行かなければならない、そんな気がした。

 時間は瞬く間に過ぎていった。
 いや、これは今日だけじゃない。授業の時間があっという間に過ぎていくような気がするようになっていた。
 むしろ、休み時間のほうが長く感じる。そんな気さえする。
 塾に行くようになってからかな?ノートに落書きもしなくなったし、授業で習ったことも全部覚えている。
 昔は眠くてどうしようもなかったというのに。
 成績もどんどん上がっていった。
 家では特に勉強していないから、やっぱり塾のおかげなんだろう。
 授業が終わって、部活に行く。放課後って書かれていたけど、部活をサボって行くわけにはいかないしな。今日はレギュラーを決める紅白戦だし。
 俺は野球部に入っているけど、最近、目に見えて打率があがってきた。守備も良い。よく集中できている。
 かきーん……。
 俺の打った球が遠くまで飛んでいく。普通の球場なら、ホムーランに……いやいや、ホームランになっていただろう。
 ってゆーか、何?ホムーランって。何でこんな単語が出てきたんだろう。
 ここは球場じゃなくて、学校だから広いしフェンスも高い。ホームランなんてめったに……と言うか、出た事が無い。
 だから、走る、走る、走る。
 二塁を回って、ちらりと外野のほうを見る。今追いついたところだ。まだ行ける。
 俺は一気に三塁まで走った。ボールが返ってくる。スライディングする。
「セーフ!」
 よし!スリーベースだ。
 はぁ、はぁ、はぁ……。
 三塁まで全力疾走したから、息が上がって、汗も噴出してきた。
 俺はユニフォームの袖で汗をぬぐうと、ホームベースを見つめ、狙った。

 試合は終了した。
 五回までというルールの紅白戦、結局俺のスリーベースもむなしく、0対0の引き分けに終わった。
 ただ、俺としては十分に活躍できたと思うし、自信もある。
 次の試合のメンバーには選ばれると思う。こういう自信も、塾に行くようになってからつくようになっていた。
 俺は汗を軽く拭いて服に着替えると、校舎裏に向かった。まだ、待っていてくれるだろうか?

 校舎裏には誰もいなかった。やっぱり、待ちくたびれて帰ってしまったのか、それともただのいたずらだったのか。
 それはわからないけど、俺はあきらめて帰ろうとした。
 いたずらじゃなくて、本物だったとしたら……もったいないことをしたかもしれない。
 今まで練習してきた野球と天秤にかけることなんてできないけど。
「ゆーきくん?」
 俺は後ろから急に名前を呼ばれた。
「えっと……桜田、か?」
 桜田 麻奈。
 俺と同じクラスの女の子。もしかして、こいつが?
「ゆーきくん、来てくれたんだ……」
「これ、桜田が?」
 俺はポケットからぐしゃぐしゃになった封筒を取り出す。
「……うん……」
 桜田はほほを朱に染め、消え入りそうな声で答える。
 か、可愛い。
 今まで、ぜんぜん気にしていなかったんだけど、こんな可愛い子がクラスにいたんだ。
「ゆーき、くん……。わたしと……恋人同士になってくれない……かな?」
 同じクラスというだけで、あまり……と言うか、ほとんど全く気にしてなかったし、話もしていなかった子だ。
 でも、こういうのを一目惚れって言うのかな?この手紙で呼び出されて、ここで会ってから凄く気になるようになった。
 一緒にいるだけで、顔を見ているだけで、見つめられているというだけで、胸の奥がどきどきするようになった。
「え、えっと……」
「やっぱり、わたしじゃダメ?」
 潤んだ瞳で上目遣いに俺を見上げる。
「ダメじゃ……ないよ……。俺のほうからも、お願い」
 こんな可愛い子に、こんな表情をされたら、嫌なんて言えないよ。
 それに、言われなかったら俺のほうから付き合ってほしいって言っていたよ。
「うれしいっ!」
 桜田が俺に飛びついてきた。
 びっくりしたけど、何とか倒れることなく受け止めた。
「んっ……」
 俺の唇に何かやわらかいものが触れる。
 こ、これって、キス?
 お返し……しなくちゃ……。
 俺は桜田を抱きしめると、唇をこじ開けて舌をねじ込んだ。桜田も受け止めて舌を絡ませてくる。
 ぷはっ……。
 俺と桜田の混ざりあった唾液が、二人の口の間に橋を架ける。この橋が、俺たちの運命の糸であってほしい、そう思った。
「ね、ねぇ……。お願い……」
 桜田がきゅっと目を瞑り、顔を真っ赤にしながらスカートを捲りあげて可愛いピンクのパンツを見せている。
 何を『お願い』なのか理解(わか)るけど……こんな場所で!?
 部活も終わって、ほとんどの生徒は帰ったけど、まだ遊んでいる生徒もいるし、先生もいる。校舎裏に誰も来ないという保証は無い。
「あの、さ、桜田……。俺の家に来ないか?今日は俺の家、誰もいないし……」
「え、いいの!?」
「ああ、桜田に来てほしい。嫌かな?」
「嫌だなんて、そんなこと無いよ!!」
「そっか、それじゃ、行こう」
 俺は桜田の手を取って帰路についた。俺の家は学校からそんなに離れていない。それがちょっと残念な気がした。
 俺は玄関の鍵を開け、二階の自分の部屋へ桜田を案内した。
 この部屋は外からも開けられるけど、鍵がかけられるようになっている。
 桜田のために、クッションを用意して、教科書を机の上に整理して片付けた。
「ここが、ゆーきくんの部屋なんだ……。男の子の部屋って、もっと散らかっているものだと思っていた」
 俺はランドセルを所定の位置に置くと、床に座った。
「そういうものかな?俺はよくわからないけど」
 桜田が急に立ち上がって俺の前に来る。
「お願い……シて……」
「あ、うん……でも俺、部活で汗かいてるから、シャワー浴びてから……」
「いいの!今すぐシてほしいの!」
 桜田は俺のシャツを捲り上げておなかから胸にかけて舐めあげる。
 い、いきなり何を……。俺、今汗臭いと思うのに……。
「ゆーきくんの味がする……」
 俺の味って……。
 桜田は俺のベッドに座ってパンツを脱ぎ捨ててスカートを捲った。なんだか、すでに濡れているみたいだ。
「ゆーきくん、言い訳に聞こえるかもしれないけど、わたし、こんなにエッチな子じゃないよ」
「え?」
「わたし、今朝起きたらどうしてもゆーきくんに告白しなきゃ……ラブレター書かなきゃいけないっていう気になって……何か自分じゃない何かが支配しているような……今もそんな感じで……」
 何か、わかる気がする。今の自分がそんな感じに近いような、そんな気さえする。
「でもね、ずっと前からゆーきくんが好きだったのは本当だよ?本当だったら、もっと勇気が持てた時にもっと可愛い便箋で、もっとしっかりしたラブレターを書きたかったんだよ?」
 そうか、よかった……。
 でも今は、そんなことは関係ない。今は目の前にいる少女が、桜田が愛おしくて仕方が無い。
「きゃっ!」
 俺は、桜田の上に覆いかぶさるように押し倒した。
 そして、俺は桜田のスカートの中に手を入れようとして止まった。
「桜田、本当にいいのか?」
「うん、ゆーきくんにだったら、いいよ……」
 俺はスカートの中に手を入れ、桜田のおまんこをさわった。同時に、首筋を舐め、左手でブラウスのボタンをはずし、胸を触った。
「きゃんっ!!」
「さ、桜田……大丈夫か?」
「平気、気持ちよすぎてびっくりしただけ。このまま続きをシて……」
「あ、ああ……」
 なんだか、主導権を握られている気もするけど、これはこれでいいのかもしれない。
 このまま最後までいきたい気持ちもあったけど、服を汚してしまうといけないので、桜田の服を脱がしにかかる。
 えっと、あれ?スカートってどうやって脱がせればいいんだ?
「ゆーきくん、はやくぅ……」
 朱に染まった顔を俺のほうに向けておねだりする。か、かわいい……。
 でも、はやる気持ちが枷になってなかなかうまくいかない。
 何とか脱がし終えた俺は、ズボンを下ろそうとした。
「まって!ゆーきくんの服は私に脱がさせて?」
 桜田がそう言って急に起き上がった。
 がつんっ!
 まったく予期しなかった行動によけきれず、頭と頭がぶつかってしまう。
「っーう……」
「ご、ごめんなさい……」
「いいよ、大丈夫だから……。それより、脱がせてくれるんだろ?」
「うん……」
 俺はもうおちんちんがパンパンに膨らんで我慢できないくらいだったけど、がっついてると思われるのも嫌だったからきわめて平静に振舞った。
 桜田がシャツに手をかける。脱がせやすいように両手を上げる。
 次にズボン。ボタンを外してずり下げる。
 最後にパンツ。俺はブリーフだけど、女の子はトランクスのほうが好きかなぁ……。
「あっ!」
 パンツからすでに大きくなった俺のおちんちんがはじかれたようにこぼれる。桜田は少し驚いたような声を上げたが、すぐに愛おしそうに俺のおちんちんを両手で包み込んだ。俺も、桜田のおまんこを右手で触る。
 二人してこれからお風呂に入るかのように素っ裸でお互いの体を触っている。普通では考えられないような状況。
「舐めて……あげるね」
 桜田はそう言うと、四つん這いになって俺のおちんちんを舐めた。
 ぴちゃ、ちゅくっ、れろっ……。
「うっ、あぁっ……桜田……汚い、よ……」
「汚くなんか無いよ……。ゆーきくんのおちんちんだもん」
 これがフェラチオって言う行為だっていうことは知っている。でも、まだお風呂にも入っていないし、運動した後だし、こんな事をしてもらえるとは思わなかった。
「うっ、あ……くぅっ!!」
 おちんちんが爆発しそうっ!!射精しそうっ!!
 でも、ちょうどそのタイミングで桜田がおちんちんから口を離してしまった。
「あ、ぁ……?」
「ゆーきくん、まだ出さないで……。こっちに、お願い……」
 桜田がベッドに仰向けになって両手でおまんこを広げて見せる。
「う……うん」
「わたし、『初めて』だから優しくして……『初めて』って、痛いんでしょ?」
「わかった、優しくする」
 俺が桜田の『初めて』をもらえるんだ……。
 優しくできるかどうかは、自信が無いけど……。
 にちゃ……。
「んっ……」
 俺は桜田のおまんこにおちんちんをあてがった。桜田のあったかい体温が伝わってくるようだ。
「挿れる……よ……」
「うん……ゆーきくん……」
 じゅぷっ……。
 俺のおちんちんが桜田のおまんこに飲み込まれていく。俺は、雷に打たれたかのような衝撃が背中を伝って頭のてっぺんに響いた。
 桜田の中がとても熱くて火傷しそうな感じ。
「ひゃうんっ!!」
「桜田!ごめん、痛かったか?」
「うぅん、痛く、ないよ……。それどころか気持ちいい。わたし『初めて』なのに……」
 そういえば、血も出てない。確か初めては血が出るってどこかで……。
 あ、でも血が出ないこともあるって聞いたこともあるような……。
「それじゃあ、動く、よ……」
 じゅぷっ、にゅぷっ、くちゅっ……。
「あ、はぁ、くぅんっ!!」
 うわっ!腰から下が溶けちゃいそうだ……。すっごく気持ちいい。
 すぐにでも射精しそう。だけど、できるだけがまんしなくちゃ。
 でも、腰が勝手に動く。激しくなっちゃう。優しくするって言ったのに、優しくできない。
「ごめっ、気持ちよくって、止まらない!!」
「わたしもっ、気持ちいいっの。好きに、シていいよ……」
 俺の理性が飛んだ。
「桜田っ!」
 ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ……。
 気持ちいい!何も考えられなくなって、ひたすら腰を動かしていた。
「ひゃうっ、くぅっ、はっ、げっ、しっ……ゆーきくん……気持ちいっ、飛ぶっ!イっちゃうっ!!」
「桜田、俺っ……もっ……」
 びくんっ、びゅくびゅくびゅくびゅく、びゅくん、びゅくん、びゅくん……。
 きもち……いい……。
 俺が桜田の中に溶けていくような気がする……。俺の意識も心地よい闇に落ちていくような気がする。
 って、精液をおまんこの中に出したら、赤ちゃんができちゃうんじゃなかったっけ!?
「桜田……ごめん……。赤ちゃんできちゃったら、育てるから」
 桜田との赤ちゃんだったら、欲しいかもしれない。でも、大変だって聞くし、ちゃんと育てられるか不安。
「大丈夫だよ。わたし、まだ赤ちゃん作れないんだって」
「そ、そうか……」
 なんだかほっとしたような残念だったような。
「そ、そうだ。汗かいちゃったし、シャワー浴びなよ」
「うん、一緒に浴びよっ!」
 え!?一緒にって……。
 再びおちんちんが硬くなっていく。
「やだ!ゆーきくんのえっちぃー」
 え、えっちって……。そんな事言われたら、想像しちゃうじゃないかぁ。
「えっちなゆーきくんの体、洗ってあげるね」
 う……。
 俺は想像に半分期待しながら桜田を浴室に案内した。
 俺たちは脱衣場に着替えを持ってきた。といっても、桜田はそれまで着ていた服そのままだけど。
「さっきあんなことしたばかりだけど、なんだか恥ずかしいな……。早く入ろ?」
「うん」
 恥ずかしそうな顔も可愛い。こんな可愛い子が俺の彼女になってくれるなんて、夢みたい。
 俺は早速シャワーの蛇口をひねってお湯を出す。
「きゃっ!」
「あ、熱かった?」
「うぅん、ちょっとびっくりしただけ。ね、洗ってあげるから前を向いて」
「うん」
 俺は前を向いて座り込んだ。正面には鏡が張られていて、桜田が後ろでボディーソープを取っているのがわかる。
「あ、スポンジは壁にかけてあるのどれでも使っていいから」
「うぅん、使わないよ」
 え?何?何だって?
 桜田はボディーソープを自分の体に塗りたくると抱きついてきた。乳首のコリコリした感じが背中にあたって……。
「男の子って、こういう洗い方、好きなんだよね?」
 あ、いや、桜田にこんな風に洗ってもらえるなんて凄くうれしいけど……なんでこんな……。
「あは、やっぱりゆーきくんってえっちだ。ただ体を洗っているだけなのにおちんちんおっきくなってる」
 いや、ただ洗っている、じゃないと思うんだけど……。
「おちんちんも洗ってあげるね」
 桜田は俺を自分のほうに向かせると、押し倒した。
「え!?なんでこうやって!?」
「おちんちん、おっきくなってるからね。こうやって……」
 桜田は自分の胸を寄せておちんちんをはさもうとした。だけど、大きさが足りず、しっかりはさむことができず、胸の間をおちんちんに押し付けているような感じになった。
「ごめんね、わたしのおっぱいちっさくて……。これ、おっぱいがおっきいほうが気持ちいいよね」
 いや、俺はこんな事してもらった事なんか無いからおっぱいが大きいと気持ちいいのかどうかはわからないけど、桜田が一生懸命してくれていると言うだけで胸の奥が熱くなってすごく気持ちいい。
「そんなこと無い、よ。すっごく気持ちいい」
 すにゅっ、すにゅっ……。
 桜田は俺の言葉に気を良くしたのか、おちんちんを扱くスピードを上げた。
 ボディーソープでぬるぬるする感じが、さらに気持ちよさをあげる。
「うっくぅ……。い、イくっ!!」
「きゃっ!!」
 びゅくびゅくびゅくびゅく、びゅくん、びゅくん、びゅくん、びゅくん……。
 俺の精子が勢いよく桜田の顔面に降り注ぐ。
「ごめん……」
「うぅん、気持ちよくなってくれてうれしいよ」
 桜田が顔面に精子をつけたままにっこりと微笑む。
 う、やばい、それだけでまたおちんちんが立ちそうだ。
 それから、お互いの体を使ってお互いの体を洗いっこしてお風呂から上がった。

「あーっ!!」
 部屋でお話をしていると、突然桜田が大声を上げた。
「ど、どうしたの?」
「もう帰らないと、塾に間に合わないー」
「あ、俺ももうすぐ塾の時間だ。桜田。家まで送っていくから一緒に塾まで行こう」
「ありがとう……でも……」
「でも、何?」
 俺と一緒じゃいやなのかな?
「桜田、って呼ぶのはやめて。麻奈って呼んで?」
「わかったよ、さくら……じゃなくて麻奈」
 可愛い彼女ができて、俺は幸せだ。麻奈の『初めて』ももらえたし。
「塾で先生に俺達のこと、報告しよう」
「うん!」
 今日の塾が楽しみだ。

< 続く >

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