十億分の一 ~ Queen Bee ~

~ Queen Bee ~

 ……うっとおしい。
 うっとおしいだけで何の役にも立たない弟。だが、ようやくお前の存在する理由ができた。
 お前の役目はさながら働き蜂のように俺のために獲物を運び、何かがあれば戦い、スケープゴートとして死ぬ役目。
 良い兄貴面をするのにももう疲れた。お前は俺のためだけに働き、そして死ね!
 そのかわり、お前は働かなくてもいいし、女に困ることもあるまい。ただし、その幸せを理解できる精神が残っているかどうかはわからないがな。
 まず、俺に対する忠誠心を植え付けそれからお前に知識を与えた。と、言っても直接与えるのはめんどうだったからアダルトビデオや青年コミックを大量に与えた。
 物理的にできるできないのより分けは自動でするようにしてな。
 そしてプログラミングの知識とスタミナを与えた。
 最初のはターゲットを指定しただけで他は自由に任せた。キーワードなど仕様書を見たが、なるほど、なかなか面白い。多少子供っぽい部分はあるがいかなる趣味にも対応できるベーシックタイプの女獣としては申し分無い。

 今日は俺は美花さんに呼ばれたことになっている。今日はキーワードを使い、『童顔の美花さんに合うエッチな衣服で待つ』ように言っておいた。これは美花さん自身が決めることだからどんな衣服で待っているかはわからない。
 俺はチャイムを鳴らす。
 しばらくして扉が開き、美花が姿をあらわした。
「いらっしゃい、待っていました……」
 なるほど、胸の部分が切り取られた白いブラウスに超ミニの赤い吊りスカート、ほとんど完全に丸見えなパンツは白地に猫の足跡がプリントされている。確かに、ロリータ趣味のエッチな衣装だ。
「今日は俺に頼みたいことがあると……」
「ええ、恥ずかしい話なので中で……」
 その姿だってよっぽど恥ずかしいと思うが、まったく気になっていないようだな。
 そして俺は美花のプライベートルームに案内された。ぬいぐるみが沢山合って見た目通りの子供っぽい部屋だな。
 よく見ると絨毯のあちこちががびがびになっている。信の奴、ここでかなりやったな。
「コーヒーお持ちしました……お砂糖はおいくつ……」
「砂糖はいい、ミルクを貰おう」
「あ、ごめんなさい、今から持ってきます……」
「いや「『美花さんの大きな胸からはミルクが出る』んでしょ、それでいいよ」
「そ、そうね、私のミルクでいいわよね……」
 しゅっ、しゅっ、しゅっ……。
 美花は胸をカップに近づけると、ミルクを搾り出した。
 白いミルクが黒いコーヒーにきれいな渦を描いた。
「美花さん、もういいですよ」
「やっ、やあぁっ!!おっぱい気持ち良いの、指が止まらないのぉっ!」
 しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ……。
 美花は搾乳を止めることがず、ついにはカップから溢れ出してしまった。
「やぁっ、止めらんない、ミルクがびゅーびゅー出ちゃうよぉっ!!」
「『もうミルクは出ない』ですよ、美花さん」
 勢いよく出ていたミルクはぴたりと止まり、徐々に指の動きも止まっていった。
「ふぁ、あ……ごめんなさい……乱れちゃって……」
「いえいえ、かまいませんよ。そうそう、今日はプレゼントがあるんです」
「え?相談に乗ってもらえる上にプレゼントなんてそんな……」
「いえ、いいんですよ。これがプレゼントの『淫乱な美花さんが大好きなバイブ』です」
 俺はカバンの中から子供の腕くらいはある特大のバイブを取り出した。
「うわぁ……嬉しいですぅ……早速挿れてみても良いですか?」
 ほうけたような瞳でバイブを見つめている。くくっ、よっぽど好きなんだな。
「ええ、かまいませんよ。ここで挿れてみてください」
「では、失礼して……ん……」
 パンツをずらし、脇からバイブをずぶずぶとうずめていく。
 今の美花はほとんどどんなプレイでもできる体になっている。今の美花のマンコは俺の腕だろうと楽に飲み込み、小指大のチンポだろうが心地よい締め付けをするだろう。
「はぁ、はぁ、全部入りましたぁ~……柘植さぁん、スイッチを入れてくださいぃ……」
「わかったよ、そらっ!」
 俺はバイブのスイッチを一気に強にする。激しいモーター音とともにバイブがうねり美花の膣をかきまわした。
「ひゃぁあん!!す、すごいのぉ~っ!!これ、さいこぉ~っ!!」
 うつろな瞳で涎をたらしながらよがり声をあげている。なかなかよくできた人形に仕上がったものだ。
 俺はバイブのスイッチを切る。
「ふぁ、らんれぇ……」
「俺に頼みがあるんでしょ?」
「そうれしたぁ~……」
 ろれつが回っていない。相当よかったみたいだな、このバイブ。
「えと、その……」
「『美花さん、恥ずかしがらずに悩みを打ち明けて』ください」
「うんっと、じつはぁ、私、便秘三日目なんです……」
「それで俺に『たっぷりとお浣腸して欲しい』んですね?」
「そうなんです。こんな恥ずかしい事、柘植さんにしか頼めないんです」
 俺が意図的に造った便秘だと言うことも知らないんだろうな、美花は。
「じゃ、お浣腸の用意してください」
「はい~」
 美花はバイブを入れたまま部屋を出て行き、しばらくして大きなグリセリンの瓶と巨大シリンダーを持って部屋に戻ってきた。
「では四つん這いになって……」
「はい……」
 俺は美花のアナルにシリンダーを突き立てると、原液のままのグリセリンを一気に流し込んだ。
「ひぐっ、あぁあ~っ!!」
 すぐに美花のお腹がごろごろと音を立て、全身から汗が噴出してきた。
「も、だめえぇ~っ!!」
「ちゃんと我慢しないとダメですよ、栓をしてあげますからね」
 俺は美花のマンコからバイブを引きぬくとアナルに突き立て、パワーを最大にした。
「ひぎいぃいっ!!」
 美花さんの全身は痙攣し、視線は宙を舞い、涙と涎と鼻水がだらだらと流れていた。
 通常なら、苦痛と快楽で気が狂ってしまうほどかもしれないが、俺の、いや、信のプログラムがそれを許さない。
「それじゃ、そろそろ抜きますよ」
 俺は激しく暴れまわるバイブを一気に引きぬいた。
「ひぐあぁ~っ!!」
 と、同時に美花のアナルから茶色い飛沫がまるで火山の噴火のように飛び出し、ベッドも、絨毯も、ぬいぐるみも茶色く染めあげていった。
「ふやぁあ……きもちーよぉー……」
「ふふふ……『美花さんは発情した雌猫』でしたね、これくらいでは満足できないんじゃありませんか?」
「うんぅ、そうにゃ、美花は発情した雌猫ニャ……もっともっとエッチな事して欲しいニャア……」
 俺はズボンを脱ぐと、ペニスを四つん這いになっている美花の目の前に突き出した。
「じゃあ、コイツを気持ち良くしてくれ。できたらたっぷりとしてやるよ」
「本当ニャ!?」
 美花は目を輝かせ、有無を言わさずに俺のペニスを咥えた。
 むぅ、結構うまい……。信の奴もずいぶんやらせたみたいだな。
 優しく、丁寧に、時には激しく、緩急を突けて俺を攻めたてる。
「よし、出すぞ!!」
「んっ……」
 俺は大量の精液を美花の口の中に吐き出し、美花はそれを美味しそうに飲み干した。
「よし、ご褒美だ。四つん這いで向こうを向け」
「はいニャ!」
 俺は美花のアナルにペニスをあてがうと、一気に貫いた。
「ニャアァ~ッ!!お尻、お尻気持ち良いニャァッ!!動いてニャ!激しくしてニャ!!美花を壊してニャァッ!!」
 俺は美花を抱えあげ、両手で胸をもみしだきながら思いっきり突き上げる。
「ニャッ、ニャフゥッ、ふニャあぁん……イくニャ、もうイっちゃうニャァッ!!」
 俺は美花がイく寸前で動きを止める。もう少しの刺激を中断されて美花はもどかしそうに身をくねらした。
「ニャァッ!なんでニャァ……もっと動いてイかせてニャァ……」
「良いですけど、その前に美花さん、信を呼んでください。あ、猫語は使わないでね。そうしたらイかせてあげる」
「わかったニャァ……いえ、わかりました……」
 俺は美花の携帯を取って渡した。
 とぅるるるるる……。
「あ、もしもし、信くん?ちょっと家に来て欲しいんだけど……ひゃうんっ!!」
 俺は不意にペニスを突き上げる。突然の衝撃に美花さんの体が大きくはね上がる。
「うぅん、何でも無いの、鍵は開いているから私の部屋まで来て……あぁんっ!」
 ぴっ。
「い、意地悪ニャァ……」
「ふふ、じゃぁ、約束通りイかせてあげる」
 俺は普通なら壊れてしまうくらいに激しく腰を突き上げる。
「にゃふ、にゃぅ、はにゃあああぁ~っ!!胸も揉んでニャ!!出させてニャ!!ミルク出させてニャァ~」
「『美花さんの大きな胸からはミルクが出る』」
 俺が胸を揉むと再び大量のミルクが美花の胸から撒き散らされる。
「はにゃあぁっ!!気持ちいいニャ!ミルク、びゅーびゅー出るニャ!!やっぱりミルク出すのが気持ち良いニャァッ!!イっちゃうニャァッ!!」
 俺ももう限界に近い。
「出すぞっ!!」
「ニャァッ!!いっぱい出してニャ!!美花のお尻の中に精液、いっぱい注いでニャアッ!!」
 どく、どく、どく、どく……。
「ニャアァ……もっと、もっとしてニャァ……」
 がちゃ……。
 遠くでドアの開く音がした。どうやら信が来たみたいだ。
 こんこん。
 扉をノックする音が聞こえる。
 がちゃ。
 扉が開いて、信が入ってきた。
「美花さん……?」
「信くぅん……気持ち良いニャァ……信くんも美花を気持ち良くしてニャァ……」
「な、兄……」
「『信、思考の凍結』!!」
 信の驚きの表情が凍り付き、瞳から光が消えた。
「信、服を脱げ」
「はい……」
 信がのろのろと服を脱ぐ。信の同年代ではありえない大きさのペニスはすでに勃起していた。
「美花、信にどうして欲しい?」
 聞きながらも俺は腰を動かすことをやめない。
「はいニャぅンッ!信くんのおちんちんを美花のおまんこに突っ込んでぐちゅぐちゅにゅぷにゅぷしてほしいニャァ!!」
「聞いた通りだ、信、美花に挿れて激しくかきまわしてやれ!」
「はい……」
 信がゆっくりとペニスを美花のマンコに埋めていく。
「にゃあぁっ!!気持ち良いニャ!!信くんのおちんちん、気持ち良いニャァッ!!」
 俺が腰を激しく動かすと、信もそれに合わせて激しく動く。
 美花はその激しい動きを全て受け止める。
「にゃふ、ニャァッ!気持ち良いニャッ!!イくニャッ!!イっちゃうニャッ!!イくのが止まらないニャァ~っ!!」

 俺と信は何度も何度も美花の中に精を放った。
 美花は俺と信が一回動くたびにイき、精神が崩壊する直前まで行っていた。もっとも、精神が完全に崩壊することは決して無いのだが。
「いいにゃぁ、きもちぃいいいにゃぁ……もっともっときぃもちよくしてにゃぁ……めいふぉわ、またイっちゃうにゃぁ……」
 そろそろ、終わりにするか……。
「『信、五分間の停止』及び『思考の解凍』」
 信は美花の中にペニスを入れたままぴくりとも動かなくなる。
「にゃぁあ……なんでぇ……信くぅん……うごいてにゃぁ……めいふぉあをもっともっときもちよくしてにゃぁ……」
 美花が自ら動いて刺激を受けようとしている。
 俺は服を着ると二人を置いて部屋を後にした。
 後始末は信がきちんとやるだろう。
 信には新しい雌獣を狩ってもらおう……。
 ワードが俺には使いづらいから使いやすいワードにするようプログラムするか……。
 獲物は信に任せよう。しかし、信の同級生を獲物にされても困るしな……。年上だけを狙うようにプログラムするか……。
 いや、素質のある奴を狩って俺好みに育てると言う手もあるな。
 信、お前は働き蜂として、女王蜂である俺に獲物をつれて来るんだ……。

< つづく >

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