催眠術師 鋭次02 エピローグ(その1)

第22話 エピ、その1

「”出張メイド”だと!? 本当にそんな事が・・・」
 個室タイプの落ち着いた居酒屋で、一郎は信じられない話を聞いていた。
「ああ、本当だとも。俺は、その、”出張メイド協会”の会員なんだ。それで、今度、お前に試してもらおうと思ってな」
「何か、おかしい話じゃないだろうな?」
「大丈夫だ。一郎は心配しなくていい。」
「女性が来た後に、怖いヤクザが来るという話じゃないだろうな?」
「そんなくだらない話は無い。俺の言う事を信じろって」
「そうか。それじゃあ、一度、試してみるかな」
「分かってくれたか。それじゃあ、今度の土曜日あたりにどうだ?」
「ああ、分かったよ」
 一郎は、スケジュール帳を確認しながら、返事をした。
「それじゃあ、一郎の家に行く女性を選んでもらおうとするか。どんな女がいいんだ?」
 そう言うと、写真を数枚、取り出して、一郎に見えるようにした。
「かっ、彼女はっ!!」
 その中には、一郎の目を引く女性がいた。彼女は、去年の美人コンテストで、決勝まで進んでいた、高井真美子であった。一郎が自分のものにしたいと思った事のある女の一人である。
 その他の女性は、一郎の知らない女性であったが、どれも美人で、可愛い女性達であった。しかし、一郎の目は、既に、真美子に釘づけになっており、他の女性は目に入らない様子であった。
「こっ、この彼女にするよ」
 一郎は、少しどもった様に、返答をした。あきらかに動揺しているのが分かる。しかし、鋭次は、特に気にした様子もなく、簡単に言った。
「ほぉーー。高井真美子か。うちの大学の女だな。知ってたのか?」
「あっ、ああ」
 一郎は、動揺しているのを気づかれない様に、平静を装って返事した。
「それじゃあ、今度の土曜日って事で」
 鋭次は、簡単に言うのであった。

 土曜日の朝、一郎の住むマンションに、鋭次が現れた。ドアをノックする。
「なんだ、鋭次か。どうしたんだ、こんな朝早くに?」
 一郎が迷惑そうに、ドアを開けた。
「なぁに、ちょっと用事があってな」
 そう言うと、一郎の家に中に上がり込んだ。一郎が制止しようとすると、鋭次の目が光った。
「うっ、うぅ・・・」
 一郎の目の焦点が、おぼろげになる。鋭次の催眠術にかかったのである。
『ちょっと、用事を済ませるまで、ここで待っていてくれ』
 そう言うと、人差し指を一郎の額に当てた。一郎は、ぼぉーとなって、玄関で待つ事になった。
 部屋の構成を確認し、一郎のベッドの周りに、隠しカメラが設置された。どの角度からでも、ベッドの様子が撮影出来るようにセッティングされた。
 作業は終わると、玄関でぼぉーと待っていた一郎に命令した。
『お前は、隠しカメラを発見しても、気にならない。それを取り外しそうとは思わないのだ!!』
 そう言うと、人差し指を、再び、一郎の額に当てた。
「分かった・・・」
 一郎が、ガクッとなって、命令を聞き入れた。続いて、記憶の操作を行った。
『お前は、今、俺が来た事を忘れる』
 そうして、鋭次は、一郎の部屋を後にした。

 続いて、一郎の部屋の隣りに住んでいる、製薬会社に勤めるOLの部屋がノックされた。
「はぁい。こんな朝早くにどなたぁ?」
 パジャマ姿にジャンパーを羽織り、ドアチェーンをしたまま、警戒したようにドアを薄く開く。しかし、鋭次と目が合うと、彼女の目がとろーんとなり、鋭次の命令を受ける体制になった。
『ドアチェーンを外し、俺を部屋の中に入れろ』
「はい」
 彼女は、あっさりと、男を部屋に迎え入れた。彼女は、30才手前の綺麗な女性であったが、可愛いわけでも無く、また、ブスという程でも無く、鋭次にとっては、どうでもいい存在の女であった。
 土曜日のこんな時間で、まだ起きたところという事は、特に出かける予定も無いのだろう。
『お前は、今日は、一日、夕方までベッドで寝ていろ!!』
 そう言うと、女に強いキスをした。キスをされた女は強い催眠術にかかって、鋭次の命令に従う事になった。
 リビングルームに入ると、カバンから、映像を受信する機器を大型テレビにセットし始めた。
 続いて、盗聴音声を受信するアンテナを一郎の部屋に向けて、設置して、音声ケーブルは同じく大型テレビの入力端子に接続された。
 また、音声を発信する機器には、マイクも繋げられていた。
 このように、鋭次の準備は整った。後は主演女優が現れるのを待つだけである。

 土曜日の朝、一郎の住むマンションに、一人のお嬢様が訪ねてきた。
 今度は、期待していた来客なので、一郎は、嬉しそうに扉を開けた。
 そこには、紺色のメイド服を着た、高井真美子が立っていた。
「一郎様、本日は、真美子を、”出張メイド”としてお呼びいただき、ありがとうございます。本日の夕方まで、真美子は、一郎様のご命令をお聞きいたします。どうぞよろしくお願いいたします」
「そうかい、じゃあ、中に入って」
 一郎は、玄関でというのも、何なので、家の中に入らせる事にした。
 家の中に入ると、真美子の耳元から、神の声が聞こえてきた。その声は、可愛いピンク色のパールのイヤリングから、聞こえてくるのであった。
『さあ、真美子。誓いのキスのおねだりをするんだ』
 それは、隣りの部屋で、隠しカメラを見ている鋭次が、リモコンイヤリングに命令を出しているのであった。
 真美子は、耳元から聞こえてくる神の声を聞き、それを実行に移す。
「一郎様。”出張メイド”は私で、良かったのでしょうか? 真美子で、良ければ、私にキスをして下さい。それで契約になります」
 その姿は、まるでキスを待ち望んでいるかの様にも見える。可愛いお嬢様にキスをして下さいと言われ、一郎は堪らず、真美子を抱き寄せた。
「ああっ、真美子でいいんだよ!!」
 そう言うと、激しく、真美子にキスをしたのであった。しばらく濃厚なキスをしていたが、キスが終わると、真美子は誓いの言葉を言った。
「一郎様。誓いのキスをしていただきましたので、真美子は夕方まで、一郎様のメイドです。真美子に、何なりとお申しつけ下さい・・・」
『少し、言葉が足りないな。次のように言うんだ!!』
 耳もとから聞こえてくる神の声に、真美子は、誓いの言葉を言い直した。
「一郎様。真美子は夕方まで、一郎様のメイドです。真美子で出来る事でしたら、”どんな事でも従いますので”何なりとお申しつけ下さい」
「どんな事でもねえ・・・そうかい、じゃあ、こっちに来てくれるかな」
「はい、ご主人様。あの・・・一郎様の事は、ご主人様とお呼びしていいですか?」
「あ、ああ、いいぜ」
 そう言うと、一郎は、真美子をベッドルームの方に、連れていった。

「こっ、ここは?」
 マンションの簡素なベッドルームに入った真美子は、ベッドに枕が2つ並べてあるのを見た。部屋には、他に何も無く、その部屋は、ただ寝るためだけにある部屋である事はすぐに分かった。
「ここは、寝室だよ」
 そんな事は説明をされなくて、真美子には分かった。それでも、嫌な顔を一つも見せずに、真美子は初々しく、恥ずかしそうに、一郎に聞いた。
「ここで、ご主人様・・・どのようなご命令を?」
「男と女が寝室で、する事と言ったら、一つしかないじゃないか。もう子供じゃないんだから、そんな事は分かるだろう?」
「はっ・・・はい・・・ご主人様」
 真美子は、真っ赤になって、恥ずかしそうに俯いた。その様子はまるで、初めてメイドになって、ご主人様に仕える少女の様であった。そんな様子が、一郎の被虐心に一層、火を点けることになった。
「それじゃあ、本当に何でも言う事を聞くのかテストをしてやる!!」
 一郎は、まだ半信半疑であったので、それを拭い去るために行動に移す。
「きゃっ。ご主人様っ!! 何をされるのですかっ!!」
 紺色のメイド服の上から胸を触られ、真美子は、恥ずかしそうに一郎から離れた。
 その姿を見て、一郎は、少し騙された様な気がして、気分を害した。
「なんだ?! 抵抗するのか?」
「ああ・・・申し訳ありません・・・ご主人様がいきなり、お触りになられたので・・・」
「なんだ?! 触っちゃいけないというのか?」
 一郎が不満そうに、メイドに問う。 真美子は、ご主人様の気分を察して回答する。
「いえ・・・そういう訳では・・・ただ、いきなりお洋服をお脱がしになろうとされたと思い、驚いてしまいました。ごめんなさい・・・」
 真美子が、申し訳なさそうに、俯いた。
「この服を脱がしても構わないんだよな?」
「はい、ご主人様。真美子は、ご主人様にお洋服を脱がされても・・・抵抗いたしません。ご主人様の思いのままにして下さい・・・」
「ふぅーーん。抵抗しないんだぁ」
 そう言うと、一郎は、おもむろに、胸を触り始めた。
「あっ、ご主人様っ!!」
 真美子は、今度は抵抗をしなかった。メイドの役目を務めようとしている姿であった。
 真美子は、一郎にもう片方の手で背中を押さえられ、しっかりと胸を触られていた。
「あぁ・・・ご主人様の手が、真美子の胸を・・・あぁ・・・変になっちゃう・・・」
 真美子は、恥ずかしそうに俯いて、か細い声で、抵抗しない旨の説明の声を出していた。

「真美子。この下には、どんなブラジャーをしているんだ?」
 胸をゆっくりと揉みながら、一郎は、メイドに尋ねた。
 真美子は恥ずかしい質問に、小さな声で、しかし、一郎には聞こえるように答えた。
「はい、ご主人様。真美子はピンク色のフロントホックブラを着けています・・・」
 真美子は、今日は、一郎好みのブラを着けていたのであった。一郎は、真美子の返事を聞くなり、嬉しそうな顔になった。
「真美子は、ブラジャーを脱がされても抵抗しないんだよな?」
 いきなりな質問に、真美子は、恥ずかしそうに返答をしなかった。わざと、少し時間をおいて返答した。その様にしろと、今、耳元で神の声が聞こえたからである。
「そっ、それは・・・」
「どうなんだ?」
 なかなか返答しないメイドに、一郎は、もどかしい気持ちになった。
 しかし、これも一郎の被虐心の気持ちを高めるための行為なのであった。
 そして、一郎を喜ばせるような回答を用意していた。
「はい、ご主人様。ご主人様が、”ブラジャーを脱がせるが、抵抗するな”とおっしゃられると、真美子は抵抗する事が出来なくなります・・・」
「ほぉーー。そうなのか」
 一郎の目が輝く。 真美子は更に説明を続ける。
「ご主人様にブラジャーを脱がされると・・・真美子のオッパイが・・・」
「オッパイを見られるのが、恥ずかしいんだね?」
 一郎が、可愛いお嬢様に同情の相づちを入れる。しかし、真美子はそんな事は気にせず、今、神の声で指示された、恥ずかしい返答を続けて言うのであった。
「ご主人様にブラジャーを脱がされた後に、もし、”オッパイを触ったり舐めたりするが、抵抗するな”と、おっしゃられると、真美子は、真美子は・・・」
 可愛いメイドは、ご主人様に可愛がってもらう方法を説明し、恥ずかしそうな表情になった。
「そうか。なるほどな・・・」
 一郎は、真美子の返答を聞き、メイドを可愛がる方法を得たのである。

「それじゃあ、ブラジャーを脱がしてやる。”ブラジャーを脱がせるが、抵抗するな”これでいいのかな?」
 一郎は確認するように、真美子の顔を見つめた。メイドは恥ずかしそうに、自分の使命を返答した。
「はい、ご主人様。真美子はブラジャーを脱がされても、抵抗いたしません・・・その後、オッパイをお触りになられても、舐められても、抵抗いたしません・・・」
「そうなんだ・・・よく言う事を聞くメイドだね。それじゃあ、たっぷりと可愛がってやるよ!!」
「ああ・・・ご主人様・・・」
 そう言うと、一郎は紺色のメイド服の胸もとのファスナーを下ろしていった。真美子は恥ずかしそうに、抵抗せずに、一郎に身を任せていた。
 その内にブラジャーを脱がされ、オッパイは一郎の思いのままになっていた。
 オッパイをどのように愛撫されても、真美子は抵抗せずに、
「気持ちいい」「恥ずかしい」「お許しを・・・」
 といった男を悦ばせる台詞を、適度に繰り返し、従順なメイドである事を表現していた。
 そして、何時しか、紺色のメイド服も脱がされ、身に着けているものと言ったら、頭に可愛く載っているメイド用のヘアバンドと、パンティと、白いハイソックスだけになっていた。
「可愛いパンティを履いているじゃないか」
 一郎の被虐心を煽る、メイド仕様のパンティをゆっくりと触り始めた。
 そのパンティは、普通のピンク色の清潔なパンティであるが、パンティを固定しているものは、ゴム紐では無く、紐状のものが可愛くリボンの様に、蝶々結びにして留めてあった。丁度、ビキニの水着の様な感じになっていた。
 パンティを触られ、真美子は少し怯えたような仕草を見せた。
「ごっ、ご主人様・・・パンティは・・・お許し下さい・・・」
 メイドは困った様に、躊躇いの表情をご主人様に見せた。その表情は、一郎に、”もっと陵辱して下さい”と言わんばかりのものであった。
 一郎は、今までの真美子との会話のやり取りで、どのようにすれば良いのか理解していたので、真美子を困らせる、核心を突く命令を出した。
「俺が、”パンティを脱がせるが、抵抗するな”と言ったらどうなる?」
 真美子は予想していた命令に、真っ赤になって、返答した。
「はい、真美子は抵抗出来ずに・・・ご主人様にパンティを脱がしていただく事になります。あぁ・・・こんな事になるなんて・・・」
「それじゃあ、脱がしてやるよ」
 一郎は、パンティのリボンを解いていった。

 パンティのリボンを両方共、外されて、真美子はオムツを外される赤ちゃんの様に、ベッドの上で大人しく動けなくなっていた。
 そして、パンティを脱がされると、ピンク色の綺麗な下半身が露になった。
「見ないで・・・」
 真美子は、下半身を手で隠すような事はせず、少し足を開いた状態のまま、ご主人様に見られない事を願うようかのように言った。
 しかし、そんな状態では、”良く観察して下さい”と言っている様なものであった。
「綺麗なオマンコだな」
 一郎は、可愛いお嬢様のオマンコに目が釘付けになっていた。今まで、いろんな女を陵辱してきたが、こんなに綺麗なモノを見るのは初めてであった。
「恥ずかしいです・・・」
 真美子は、真っ赤になって、一郎の視線に耐える素振りを見せていた。
「それじゃあ、頂くとするかな」
 一郎は居ても立ってもいられない状態になって、自分も服を脱ぎ始めた。そして、あっという間に、全身、裸になっていた。
「あっ・・・ご主人様・・・」
 真美子は、”一郎が裸になった事を見ないように”心掛けている仕草を見せた。しかし、どうしても目に入ってしまい、一郎を見てしまったように、驚いた様子を見せた。
「あっ!! ご主人様の大きいモノが・・・」
 真美子が驚いた様子に、気を良くした一郎は、誇らしげに見せながら言った。
「今から、これを入れてやるからな!!」
「あぁ・・・そんな大きいの・・・入りません・・・」
「真美子。入れてやるから、”抵抗するんじゃないぞ”」
「あぁ・・・そんな大きいのを入れられたら・・・真美子、死んじゃう・・・」
「死にはしないさ。気持ち良くなるだけだ」
 ”大きい”という言葉を続けて言われ、一郎は堪らなく嬉しくなっていた。
 そして、可愛いお嬢様メイドと早く結合したいという気持ちになっていた。
 しかし、真美子は神の声によって、”大きい”という単語を出来るだけ言うように、指示されていただけであった。

「それじゃあ、入れるぞ!!」
「はい、ご主人様っ。ああーーー。いぃーーー!!」
 一郎のモノを挿入され、真美子は歓喜の声を上げていた。
 百戦錬磨の一郎は、いつもなら女をイカせるのが常であるが、今回、気持ちの昂っていた一郎は、5分と持たないであろう。
 その上、真美子は、一郎に気づかれない様に、男を終わらせる腰使いで迎えていた。鋭次に教え込まれている、ペニス締め付けのテクニックで、一郎を高めていった。
「あぁ・・・ご主人様・・・とてもいい・・・」
 口では、一郎に気持ち良くされているような言葉を発しているが、実際は、一郎を終わらせる行為を継続していたのであった。
 そんな事で、一郎は錯覚し、自分が真美子を昇らせていると勘違いしていた。そして、自分の終わりも早くなった。
「イクぞっ。出すぞっ」
「あぁ・・・ご主人様ーーー。ダメぇーーー」
「それっ、イケっ。イケっ!!」
「ダメーー。イッちゃうーー」
 真美子はそんな状態ではなかったが、一郎の終わりを感じていた。
 そして、一郎に気づかれない様に、神の声に従い、行動を移す。
 一郎の抜き差し行為に合わせて、感じたような振りをしながら、一郎の腰を持つような感じで、抜き差しを受ける。更に悩ましい腰使いを行い、一郎を終わらせる。
「出るっ。出るぞっ!!」
 一郎の切羽詰った声を聞いても、真美子は一郎の腰を離さなかった。それどころか、尚更、しっかりと一郎の腰を掴み、一郎から離れないように繋がっていた。
「ああーーー。いいーーー」
 真美子は、嬉しそうに歓喜の声を上げていた。
「出っ、出るっ!! 真美子っ、離れるんだっ!!」
 一郎の断末魔の声が聞こえたが、真美子は、感じまくり、一郎の声が聞こえていない様な表情を見せた。
「ああーーー!! ご主人様ーーー!!」
「おおっ!! おぉーーー!!」
 一郎が獣の様な声を上げたかと思えば、熱い液体が真美子の膣の中に流れ込んできた。
 それでも真美子は、一郎から離れず、しっかりと繋がっていた。
 そして、一郎の熱い精液を最後まで、自分の中に注がせたのである。

 可愛いお嬢様メイドとのセックスで、感動の嵐が去った一郎は、大変な事をしてしまったと、後悔の念に捉われていた。
 一郎の下で、真美子が涙を浮かべて、放心状態になって泣いているのである。
 力無く開かれた下半身を見ると、綺麗なピンク色であった所は汚され、白い液体まみれになっていた。
 また、オマンコからは溢れた男の精液がトロトロと流れ出ていた。
「ご主人様・・・ご主人様・・・」
 真美子は、くすんくすんと、哀しそうに泣いていた。
 これには、さすがの一郎も悪い事をしてしまったと感じていた。
「ご主人様・・・酷いです・・・」
「ごめんごめん。中に出すつもりじゃなかったんだよ。あまりに気持ちが良かったからね・・・」
 一郎は言いかけて、それ以上は言えなかった。自分のセックスの未熟さを述べる訳にはいかない。
 一郎は自分の弱さを悔いていた。 そんな気持ちの時、真美子が宣言するように言った。
『真美子、妊娠しちゃう!!』
 そのキーワードを聞くと、一郎は、今言われた事を完全に信じるようになった。
 先程、鋭次が家に来た時に、後暗示催眠をかけられており、真美子が言うキーワードを聞くと、その事を信じるようにされていたのである。
「妊娠させちゃって、本当にごめんな」
 一郎は、そう言うのが精一杯であった。
「ご主人様・・・真美子に避妊手術をさせて下さい。お願いします・・・」
 お嬢様メイドは、泣きそうになりながら、一郎に訴えた。
「そうか。そうだよな。俺はどうすればいい?」
 一郎は疑問を感じず、真美子の言われるがままに、返事をする。
「避妊手術代として、100万円を出して欲しいです。それで今回の事は無かった事にして、”出張メイド協会”にも、誰にも、この事を言わないと誓います!!」
「そうかい。分かったよ。それでいいのかい」
 一郎は、メイドに申し訳ない事をしたと激しく思い、その申し入れを受ける事にした。
 そうするのが、自分にとっても、真美子にとっても、一番であると感じたからであった。
 しかし、このように感じるように暗示をかけられていた事は、一郎は知る由もない。

「鋭次様。ただいま、帰りました」
 明るい声で、真美子が、役目を終えて帰ってきた事を告げる。
「ごくろう。うまくいったみたいだな。初めてにしては、上出来だな」
「はい、鋭次様っ。真美子、鋭次様の為にがんばりました」
「ああ、分かっているよ。一郎との会話は全て、聞かせてもらっていたからな」
 そう言うと、頭の上に可愛く載っているメイド用のヘアバンドの様子を見た。
「うむ。これには気づかなかったようだな」
 ヘアバンドの裏側には、高性能な盗聴器が仕掛けてあり、鋭次は隣りの部屋で、二人の会話が手に取るように良く聞こえていたのであった。
「鋭次様ぁ・・・早くぅ・・・真美子にご褒美を下さい・・・」
 髪を撫でられた真美子は甘えた声で、鋭次におねだりをした。
「いいだろう。シャワーは浴びてきたのか?」
「はい、鋭次様。ここに来る前に真美子のお家で、シャワーを浴びて、お風呂に入り、身体を綺麗に洗ってきました」
「ほぉーー。準備がいいな。それで、どんなご褒美が欲しいんだ?」
「真美子をたくさん可愛がって下さい。それから、鋭次様のミルクをたくさん注いで下さい」
「いいだろう。その前に、大事な話がある。俺の目を見るんだ!!」
 そう言われると、真美子の目はとろーんとなって、催眠術を受ける体制になった。
『真美子。お前は、俺に、”ご褒美挿入”がして欲しくて、また、”出張メイド”をする事になる。』
「はい、鋭次様ぁ。真美子は、これからも、”出張メイド”をいたします」
『ご褒美が欲しければ、”出張メイド”を続けるんだ』
「はい、鋭次様。分かりました・・・」
「いいだろう。それじゃあ、ベッドに上がるんだ」
「はい、鋭次様ぁ!!」
 真美子は、嬉しそうに、ベッドに上がった。
「それじゃあ、可愛がってやるよ」
「あぁ・・・嬉しいっ!!」
 鋭次の愛撫が始まった。 しばらくして、真美子の下半身は挿入OKの状態になった。
「入れるぞ」
「はい、鋭次様ぁ・・・あぁん、大きいっ!!」
「一郎と俺のと、どちらの方が大きいんだ?」
「ああ、鋭次様の方が、とても大きいです!! 鋭次様の方が何倍も気持ちいいですっ!!」
「そうかそうか。それじゃあ、たっぷりと、”ご褒美挿入”を繰り返してやるよ」
「あーー。真美子、嬉しいです!!」
 真美子は、狂った様に、感じまくっていた。そして、早く天国に連れていって欲しいという表情になった。
「よし。それじゃあ、イカせてやるよ!!」
「あーー!! 気持ちいいーー!!」
 鋭次が腰を激しく動かすと、真美子はあっという間に、天国に昇っていった。
 真美子には、忘れる事の出来ない気持ち良さと、再び、同じ様にして欲しいという気持ちが植えつけられた。

 真美子を天国に昇らせながら、鋭次は考えていた。
(ふっふっふ。真美子は、なかなか使えるな・・・)
(これからは、いろいろな男の”出張メイド”として活躍してもらおうとするか・・・)
 鋭次は、新たな収入源として、真美子の事を見ていた。
 真美子を見つめると、目がとろーんとなって、催眠術を受ける体制になった。
『真美子。お前は、これからも、俺の為に、”出張メイド”として働くんだ』
「はい、鋭次様」
『お前は、”出張メイド”として働く事に喜びを感じるようになる。”出張メイド”として働く事により、幸せを感じるようになるんだ』
「はい、鋭次様。真美子は、”出張メイド”になる事が幸せです」
『これから行うキスにより、今言った事がお前の心を支配するようになるんだ!!』
「はい、鋭次様。 んぐっ!! んーーー!!」
 強い口づけをされ、真美子には、一生解ける事がない催眠術がかけられた。
 こうして、哀れなお嬢様メイドは、鋭次の為に、”出張メイド”として働く事を決定されたのである。

< エピ、その1。 - 完了 - >

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