他人史 第六話

第六話

 ・・・やりすぎたかも。
 その言葉が今の俺の胸中を、満たしていた。

 今、俺の目の前には幼馴染の有里と、中学からのクラスメイトである双子の姉妹冬香と夏美がいる。三人とも全裸で、うわ言を言うだけになっていた。
 有里は頭と開いた膝を床につき、尻を天井に向けている。冬香はその膝の間に頭を入れて、仰向けに寝ている。そして夏美は、大きく開いた姉の股のすぐ前で床に突っ伏している。

「もう・・・仕事できな・・・い」
「らめぇ・・・お腹いっぱい」
「飲め・・・ないよぅ」
 途切れ途切れにそうつぶやく彼女達の性器は、ぐっしょりと濡れている。俺が見つけた他人史による絶頂の操作をいろいろ試した結果だ。・・・後半は、ただ調子に乗って遊んでいただけだったが。

 その結果、三人は何度も絶頂に達し、有里は俺の精液を、冬香は有里の、夏美は冬香の愛液を何度も飲んだ。それをやりすぎて三人ともこうなった訳だ。

 他人史で体力を回復させるにしても、このあたりで止めないとまずいだろう。明日は双子の前の処女と、有里の両穴の処女をもらう予定だ。体調不良で三人に学校を休まれたり、俺自身が体調不良で休む事になったら、笑えない。今日は有里の夢を操作するのも止めておこう。

 三人の他人史に明日までに体調が戻るよう書いて、ここの掃除は・・・。
「俺がやるか」
 とりあえず、床でぐったりしている三人に服を着せるのが先だな。俺はティッシュを何枚かポケットから取り出した。

 あれから学園で後片付けをした後、疲れた身体を引きずって家に帰り、今はパソコンの前に座っている。もちろん『真能力者』のページで、ゲームの商品にすることに決めた母方の親戚の女について言っておくためだ。リキが喜ぶだろうと思ったが、チャットルームにはノイジーとサイバーしか居ない。

『リキは? 彼が喜びそうな賞品を用意したんだけど』
『あいつなら、常夏の国に旅立った』

 ノイジーの返答に、思わずパソコンの前で硬直する俺。しかし、画面越しではそれはノイジーには伝わらない。俺が硬直している間も、モニターにつらつらと文字が表示される。

『どうやら、外国のビーチで好みの巨乳の女を捜すつもりらしいな』
『彼は行動力がありすぎだよね』

『それってルール違反じゃないのか?』
 そう聞いてみると・・・。
『ルールでは待ち合わせの場所に行くまでに、見つけた女を最低限の操作で連れてくるだから、帰国して直接待ち合わせの場所に向かえば違反じゃない』
 と言うことらしい。それほど厳密に守る気は、主催者にも無いようだ。

『リキもせっかちだよね。ミドーの出す賞品の事も聞かないで。今回は僕からも賞品を出す予定なのに』
 俺が賞品の事を言う前に、サイバーが面白い事を言い出した。サイバーが出す賞品と言うと・・・マンションか何かだろうか。

『実は、新しい能力に目覚めたんだ』
『・・・分析といい、気軽に能力が増えてくな』
 ノイジーが俺の気持ちを代弁してくれる。

『まあね。今度の能力名は『ゲーム』。この能力は、現実の女の子にも効果が及ぶ力みたいなんだ。だから、賞品はその能力を使ったイベント体験の権利。女の子はそっちの指定でね』
 それって実験台って言わないか? そう思ったのはノイジーも俺と同じだったらしく、二人していろいろサイバーに訊いて見たが、『それは後のお楽しみ』と言って、能力の名前以外話してくれなかった。

 ・・・わざと負けようかな。

 その後、俺の提供する商品について話した後、サイバーと明後日の打ち合わせをして、この日のチャットは終了した。
 さ、明日も早いからそろそろ寝るか。

 不快な機械のアラーム音に起こされること無く、俺が気持ち良く惰眠を貪っていると、ゆさゆさと穏やかに世界が揺れた。
「何だ? いつもより・・・早い時間のような」
 と言うか、俺は他人史の能力に目覚めてから朝起きる時は、自分の他人史(この場合自分史か)に起きる時間を書き込んでいるので、誰かに起こされたと言う事は、予定より早い時間と言う事になる。

 この場合、時間よりも誰が俺を起こしたのかが重要だが。

「ねぇねぇ、セイジィちょっと見てっ!」
 声からすると俺を起こしたのは、真紀のようだ。
「・・・それって、俺がいつもより三十分早く起きてまで、見る価値のあるものなのか?」

 ぼんやりとした頭で起き上がるり目を開けると、真紀の何もつけてない裸の胸が視界の中心にあった。
「どう?」
「どうって・・・ああ、Bカップになったのか」
「さっすがセイジィ、わかってるぅっ!」

 別に見て判ったんじゃなくて、わざわざ見せに来た+昨日の計測結果から推測しただけなんだが・・・。
 まあ、ほぼ洗濯板状態から、手の平に収まる程度とはいえ膨らみがあるまでになったんだから、見ても判るかもしれないが。

「一週間もかからずに、ブラが必要になるまでになったんだから、お姉ちゃんみたいにセイジィにパイズリ出来る日も近いってもんよ!」
「・・・姉貴も義母さんも胸大きいからな。お前が大きくならない理由も、無いか」
 もしかしたら、俺が他人史で操作しなくても、自然と大きくなったかもしれない。・・・データ収集のために、他の誰かにも同じ事をしてみようか。成人している、Aカップの女でも探して。

「とりあえず、俺は真紀がパイズリ出来る日が来るのを夢見つつ、もう一度寝るから」
「ええっ!? 何にもしないで寝るのっ!?」
「・・・そのつもりだけど」
「うそぉ!? 何か病気でもした?」

 大げさに驚く真紀の大声に、眠気が遠のいていくのを感じながら、二度寝を諦めて真紀に筆問した。
「お前、俺を何だと思ってる?」
「アブノーマルなスケベ」

「・・・即答かよ。自覚はあるけど。
 眠気も全部飛んでったし、期待されてるみたいだし、せっかくだからフェラでもしてもらおうか」
「よーし、今度こそセイジィの飲んでやるんだから」
 そう言えば、真紀にはこれまで二回フェラをさせたが、今まで出した事は無かった。いい機会だから、今日は出してやろう。

 すっきりとした気分で朝の身支度をして、亜鉛のサプリメントを呑んで学園へ。順番は今までと同じで、まずは双子の相手だ。二人の競技の戦績は、一勝一敗位置引き分け。今日の勝負で最後の競技となる。
「今日で俺が出す勝負は最後だ」
 俺が双子にそう告げると、二人はわくわくしているような、それでいて残念そうな顔をした。

 俺の前に並んですでに全裸で立っている二人は、瞳を潤ませ頬を染めて俺を見つめている。俗に言う、恋する乙女の顔だ。冬香に限って言えば、こういう顔は今まで見たことは何度もある。・・・もちろん俺が向けられた訳ではなくて、冬香が他の男に向けているのを旗で見ていたのだ。

 その時は夏美と一緒に『ああ、また失恋するんだな』と思いながら眺めていた。・・・事実そうなったし。
 が、今度はそうはならない。俺が姉妹一緒に最後まで所有してやろう。

「最後の競技は、どっちが先に俺の子供を生むかだ」
 俺は考えていた競技内容を発表した。もちろん、二人にはすでに避妊措置を他人史で施してある。だから俺がそれを解除するまで、俺に膣内射精をねだり続ける事になる。
 将来的には解除して、その時までに手に入れた女全員に種を付けてやろうと思っているが、それによって競技の結果が出ても、その時には二人は俺の元を離れないようになっているだろう。

 俺が思惑をめぐらせている間にも、二人は別の事を考えていたらしい。
『それで、どっちがいいんの(ですの)?』
「・・・どっちて、何が?」

「だから・・・」
「男の子と女の子の、どっちがいいのかって事よ」
「それか。えーと、女の子・・・か?」
 俺、まだ自分の息子と酒を飲み交わしたいなんて考える年じゃないもんな。

「でも何でそんな事を聞くんだ?」
「だって御堂、絶対あたし達二人一度にやろうとするでしょ」
「ええ、世の中には『姉妹丼』と言う言葉もあるのですし」
 ・・・当たってるよ。俺って、けっこう底が浅いのか? いや、そこは男共通の夢って事で自分を誤魔化そう。

「では、同時に生んだ時は女の子を産んだ方が勝ちと言うルールも出来たところで、一回目の種付けをしようか。二人とも、向かい合って上下に重なってくれ」
 二人はどちらが上になるかで揉めたものの、結局は夏美が下になることで決着がついた。そして、貝合わせの形で二人は重なり合った。

 ちなみに、冬香は夏見の、夏美は冬香の性器に俺が一物を挿入している間、身体が激しい発情状態になるように書いておいた。・・・さすがに昨日程ハッスルするつもりは、全く無いが。

 俺は一物に前買って置いたローションをつけて適度に濡らした後、二人の重なり合った性器の間に割り込ませた。ローションとは別の、ぬるりとした熱い粘液の感触。
「何だ? 触れる前から興奮してたのか」

「だって・・・」
「そんな事を言うのは・・・意地悪ですわ」
 恥らうような声を出す二人。

 にゅるり、にゅるりと二つの性器に挟まれた一物を出し入れする。二人のクリクトスに擦れて、俺も気持ちがいいが二人も気持ちよさそうに声を上げている。
 順調に濡れてきているので、そろそろ二人の処女をもらうとしよう。
「さて、どっちに先に入れて欲しい?」

 一瞬の沈黙の後、二人は競い合うように主張し合った。
「あたしの方が気持ちいいよっ!」
「そんな事ありませんっ! 夏美さんのになんて入れたら折れちゃいますわっ! 気持ちがいいのは私の方です」
 先に挿入してもらおうと、一歩も引かない二人。一番最初に、濃い精液を膣内に射精してもらおうと言う魂胆だろう。しかし、もう朝の段階で一回真紀の口内に出している上に、二人にはすでに避妊措置をしているので、無駄な努力なんだが。

 まあ、二人はそれを知らないし、そう言う努力をしてくれたほうが俺も楽しめる。なので、さらに努力を促すことにしよう。
「二人ともそうは言うけど、何が気持ちいいんだ? 具体的に言ってくれ」
 二人は一瞬だけ押し黙った。

「オマンコッ! あたしのオマンコにチンポ突っ込んだほうが気持ちいいよっ!」
「気持ちがいいのは、私のオマンコのですわっ! 御堂様がオチンポ入れてくださったら、ザーメンを一杯出させて見せますっ!」
 レポートの成果は上々のようだ。それでどちらからにするか。

「じゃあ長く言えた冬香からにしよう」
 冬香の処女を散らすべく、俺は濡れてはいるがまだ狭い膣口に一物を当てると、そのままズプリと挿入する。
「んぐぅぅぅっ! あはぁぁぁんっ!」
 喜びと快楽と処女膜が破れた事による痛みの混ざった悲鳴を、冬香が上げる。

 そして冬香に入れた感想は・・・たしかに気持ちいい。俺の一物をキュウキュウと締め付けている膣は愛液でぬるぬるで、時折ビクビクを柔肉が痙攣するのもなかなかだ。
 だが、俺と同様に夏美同じように性感が高まっている。

「冬香が御堂にチンポ入れられて、すっごい声上げてるぅ」
 声は快楽に蕩け、ピンク色に染まっている。乳首は痛いぐらいに勃起し、クリクトスは破裂しそうな程充血し、性器からは処女とは思えないほど愛液を垂らしている・・・んだろう。俺からは見えないけど。

 俺が腰を動かして一物を動かすたびに、冬香はもちろん夏美も身体を上下させて喜ぶ。
「あっ! あっ! あぁぁぁっ! オマンコ痛いけど気持ちいいですぅぅぅっ!」
「御堂が冬香のマンコにチンポ出し入れすると、あたしの乳首やクリが冬香のと擦れてイイのぉっ、もっと冬香滅茶苦茶にしてぇぇぇっ!」

 キュッと俺の一物をいっそうきつく締める。俺はそれに合わせるように高まった射精感のまま、冬香の奥深くで射精した。
「御堂様の出てるぅっ、私のオマンコの中に出てるのぉぉぉっ!」
「あああっ! 冬香が御堂に出されて、すごい顔してエッチなこえだしてるぅぅぅっ!」
 冬香が俺に精子を注ぎ込まれて腰を大きく上下している下で、夏美が小さく腰を上下させる。つられて軽くイッたらしい。

 夏美の記述に、『激しく』と書いたためか、夏美の身体は少しの刺激でも絶頂に達するようになっている。このままだと昨日の二の舞になりそうだが、今日の俺には昨日に無かった物、亜鉛のサプリメントと時間がある。少しくらいなら大丈夫だ。

 ジュプリと冬香の処女だった膣から一物を引き抜くと、夏美の性器が想像通りかどうか確認してみた。その結果想像以上に夏美の性器は愛液を垂らして、発情していた。真上の冬香の膣口から垂れて来た俺の精液がかかるのを喜ぶように、まるで夏美とは別の生き物のように蠢いている。

「御堂ぅ、見てないで早く入れてよぉ」
 夏美が切なそうな声を出す。もちろん俺の一物は、夏美の発情しきった性器を見ただけで回復している。サプリメントの必要が無いくらいだ。
 もうすでに当てるだけで水音を立てる夏美の膣口に、一物を一気に突き入れる。

「あっくぅぅぅっ!」
「ひぎっ!?」
 処女を喪失した夏美に、爪を背中に立てられた冬香まで悲鳴を上げる。

 夏美の性器の使い心地は冬香と比べて・・・とにかくきつい。狭いとかじゃなくて、締りがすごいのだ。おそらく見た目より強靭な筋肉のせいで、この万力のような締め付けが生まれているんだろうが・・・あながち冬香の言っていたことも、大げさなだけではなかったようだ。

「夏美さん・・・痛いじゃありませんのっ!」
 背中に爪痕を残された報復か、今度は冬香が夏美の乳首を指で挟むと、ぎゅうっとつねる。
「うぎぃいっ!?」
 その途端ビクビクと夏美が腰を痙攣させ、よりいっそう愛液の分泌が激しくなる。軽くとは言えイッた後で、敏感になっている所に、処女喪失と乳首責めが加わってはたまらないだろう。

「そ、そんな事いたってぇ」
「問答無用ですわっ!」
 言い訳しようとする夏美に、まったく聞き耳を持たずに冬香は乳首責めを続ける。
 その冬香も他人史の記述により、激しい発情状態にある。冬香は上なので、夏見の時とは違ってよく見える。一度挿入しているので、開きっぱなしになっている膣口から、精液と処女だった証と愛液の混合液がドロドロと垂れている様子が、とてもいやらしく見える。

 いや、性器だけが発情を表している訳ではなかった。冬香の肛門が、ピクピクと物欲しげに震えている。
 あまりに物欲しげだったので、思わず人差し指をツプリと入れてみる。
「あひぃっ!? 御堂様ぁ」
 冬香が驚いて、次に甘い声を出す。

「冬香っ! 何よその甘い声はっ!?」
 冬香の乳首責めの勢いが緩んだ隙に、今度は夏見が冬香の乳首をぎゅっとつねり上げる。
「痛いぃぃぃっ! 乳首つぶれちゃぅぅぅっ!」
「さてはお尻かクリを弄ってってもらって・・・んあぁぁぁぁっ! 御堂ぅぅぅっ!」
 いつもの姉妹喧嘩になりかけたところで、俺がピストン運動を開始する。もちろん冬香の肛門に、指を出し入れしながら。

 ジュブジュブと愛液が泡立つ勢いで俺が夏美の性器に一物を叩きつけながら、冬香の肛門に指をズボズボと出し入れする。
「あぐぅっ! ぎひぃっ! オマンコと乳首がすごいよぉぉぉっ! オマンコえぐっておっぱいちぎってぇぇぇっ!?」
「んひぃぃぃっ! お尻と乳首が熱くてぇぇぇっ、燃えちゃいますぅぅぅっ!」

 すると冬香が夏美の、夏美が冬香の乳首をつねる力が増して、夏美の性器が俺の一物を、冬香の肛門が俺の指をより強く締め上げる。
 まるで昨日のような、いや、昨日より完全に近い連結だ。昨日は直線で、俺に戻ってくることは無かったが、今度は俺にも快楽が戻ってくる。

 二人の性器は俺に射精する度に、まるで帳尻を合わせるように愛液を分泌し続けた。

「・・・掃除終了」
 あれから双子に二回ずつ膣内射精をしたところで、二人ともほとんど同時に失神してしまったので、教室の掃除を俺一人でする事になってしまった。・・・体力を回復しなきゃいけないのに、何をやっているんだか。

 有里の両穴の処女をもらうのは、放課後を予定している。だからまだ時間はある。今のうちに準備を済ませるならだが。
「昨日は、諸事情により夢を操れなかったからな。その分今日は、思いっきり楽しませてもらおう」
 俺はそう言いながら準備をするために家から持ってきた小道具を、鞄から次々に取り出す。

 まずは手枷。次にそれを壁に固定するための工具。そして大小様々な厚紙と、画鋲にセロテープ、最後にマジック。我ながら、一度に並べると何に使うのか、まったく不明の品々だ。
 さらに学園の備品のホワイトボードも加わえる。

 まずは手枷を教室の壁に固定する。この手枷はプラスチック製でやや情緒にかけるが、手首を傷つけず、それでいて手首から離れない。良い品だ。
 そして次はいつもやっている事とあまり変わらない。マジックで厚紙に文章を書きまくるのだ。
 最後にその厚紙をセロテープで手かせとは反対側に貼り付けて、その上から同じサイズの何も書かれていない厚紙を、セロテープで軽く貼って、書かれた文字が見えないようにする。

 これで準備は終わりだ。
 有里の他人史には、帰りのホームルーム終了後、五分後にこの教室に来て係りの仕事をするように書いてある。さらに、今まで俺が見せた夢を連想させるような状況では、双子と同様に発情するように書いてある。後は今日の係りについていくつか書いて、操作は終了だ。

 つまり、もうこの時間に出来ることは無いということだ。
「保健室のベッドで休ませてもらおう。最終授業終了のチャイムと同時に起きるようにすれば、寝過ごすことも無いだろうし」

 目を開けて、ゆっくりベッドから起き上がる。寝覚めも良く、頭がすっきりとしている。だが奇妙な点があった。
「チャイムは?」
 もし俺が普通に起きたのなら、寝ている間にでも鳴ったんだろう思って気にも留めなかっただろう。しかし、俺は他人史にチャイムが鳴る時間、ピッタリに起きる時間を合わせた。

 だから俺は起きたと同時にチャイムを聞くはずだ。
 そう思って首を傾げていると、聞き慣れた鐘の音色に似せた電子音が保健室に響く。チャイムだ。
 腕時計を確認してみると本来チャイムがなる時間より、二分進んでいる。まさか学園の時計が進んでいるとも思えないので、こっちが正確な時間だろう。

 俺は今まで他人史の未来の部分に書いた事は、時間(この場合は世界標準時間)に正確に実現する物だと思っていた。だが、現実には俺の認識していた時間(腕時計や自室の壁掛け時計)に正確に実現されていたようだ。それが本当は何分か進んでいようが、遅れていようが、関係ないらしい。

 だからと言って、今のところ何が変るという事もなさそうだが。
「ま、自覚はしておいた方がいいだろうけど」
 俺はベッドから出ると、俺の言う事を何でも信じるように操作した保険医(残念なことに男性)に、形ばかりの礼をした後ゆっくりと空き教室に向かった。

 喉が渇いたから、売店の自販機で何か買っていこうかとか考えながら。

 スポーツドリンクを味わってから、うわべだけは余裕を持って教室のドアを開いた。
 教室の中は、机と椅子の他は俺の持ち込んだ荷物以外は何も無い、がらんとした空虚な様子・・・ではなくなっていた。
 俺が保健室で眠る前に壁に用意していた手枷に、下着姿になった有里が手首を自ら拘束して貼り付けになっているからだ。

「有里、今日は何係りの仕事をしてるんだ?」
 確認の意味を込めて訊いて見ると、有里は何でそんな事をわざわざ聞くのよと言うように、面倒そうに答えた。
「掲示係りよ。見たらわかるでしょ」
 俺が今日有里に任命した係りは、今当人が言ったとおり掲示係だ。と言っても、プリントや学級新聞を壁に張るような刑事係ではない。自分を掲示する係りだ。

 ・・・こう言うのは、不特定多数の目に晒されるシチュエーションの方が良いと思うのだが、それだと一体何枚の他人史を書けばいいのかわからないので、この教室に有里を掲示することになった。もし、俺の他人史の力が成長して不特定多数の人間を一度に操れるようになったら、その時やってみよう。

 有里は両手をバンザイの形で壁に貼り付けになっている訳だが、このままだとただの鑑賞で終わってしまう。掲示係りの仕事は、自分を掲示することなので、俺が有里に触ったら蹴りが来るだろう。
 触られる事も係りの仕事としてやればよかったのかもしれないが、それよりもいい事を俺は思いついていた。

「有里、掲示物は正しいんだよな」
「当たり前じゃない。誰が間違った掲示物を張るって言うのよ」
 っと、言うように操作してある。

 そしてここで出てくるのが、ホワイトボードに貼ってある厚紙だ。・・・たしか、ここに・・・。
 記憶を頼りに白紙の厚紙を剥がしてみる。

 その厚紙には、『掲示物に触れるのは自由。また、掲示物は触れてもらえるようにあらゆる努力すること』と書いてある紙だった。よし、当たりだ。
「な、何よそれっ!?」
 突然の掲示物の出現に、有里が狼狽して声を上げる。この場合の掲示物は自分だという事は明白なんだから当たり前だろう。

「ああ、触っていいのか。知らなかったなぁ」
 白々しくそう言って、顔をこわばらせている有里に手を伸ばそうとして・・・止める。
「でも、触っていいからって、俺がその通りにする理由が無いよな」
 そう俺が言って、困るのは有里だ。掲示物は正しい。だから、自分の意思がどうあれ、俺に身体を触ってもらえるように努力しなければならない。

「・・・ねぇ、いいの? あたしの身体に触らなくって」
「いや、なんか嫌そうだったし」
「そんな事無いわよっ」
「そうか? でも嫌じゃないだけで、触られたい訳じゃないんだろ?」
 今日は有里に今まで見せた夢を連想させるようなシチュエーションを、全て現実に体験してもらおうと思っているが、ただレイプしたりするのはつまらない。

 だからこうやって色々弄ってやろうと言うわけだ。
「触られたいわよ・・・」
「何だって?」
 聞こえなかったふりをして、聞き返してみると、有里は恥辱に顔を赤くしてこっちを睨み付けてきた。

「触られたいって言ってるのよっ! 幼馴染ならそれくらい察しなさいよっ!」
 それを察することが出来るのは、幼馴染じゃなくて恋人じゃないか? ・・・まあいいか。肉体関係があるのは奴隷と主人と言う関係も同じだし。
「そこまで言うんなら遠慮無く」
 言った通り、遠慮無く有里のブラに包まれた胸に手を伸ばす。姉貴のような巨乳ではないが、充分なボリュームのある有里の胸は、思っていた通り触り心地が良い。

 軽く胸を揉みながら、ショーツにも手を伸ばす。
「ちょ、ちょっとっ!?」
「触られたくないのか? だったらそう言えよ。すぐ止めるから」
 俺の言葉に有里が押し黙る。今回は今までと違う点がある。それは俺に性行為をされる事を、他人史で直接納得させていない点だ。

 例えるなら、道を歩くとか、水を飲むといった当たり前の行為のように操作していたのが、一昨日の食事係りや昨日の掃除係りだ。
 それに比べて今日の掲示係りは、下着姿で掲示される事は当たり前の行為として操作しているが、それ以外の掲示物による命令は、正しいので従わなくてわならないとしているだけで、当然とはしていない。
 教師や親に言われて嫌々その通りにしているようものだ。

 なので、俺がショーツ越しに女性器に触れると、愛液ですでに湿っていた。
「お、もう濡れてるな」
「・・・あたしがあんたにレイプされたがってる事、知ってるでしょ」
 そう、有里にしてみれば今まさに俺に合法レイプされかけている状態なのだ。

「レイプ? これって有里が頼んだんだよな?」
「そうよっ! 遠慮なく胸でもあそこでも触りなさいよっ!」
「あそこ? もっとはっきり言ってくれないと、触る意欲が湧かないんだけど」
「オ、オマンコよ、オマンコを触って欲しいのっ!」

「じゃあ、幼馴染の頼みを聞こうか」
 俺は今度はショーツ越しにではなく、手をショーツの中に滑り込ませると、直接性器を愛撫する。
「んんっ、あふ、あうぅぅぅっ」
 声を殺しても、気持ち良さそうな喘ぎ声が漏れてくる。俺が下着の中に手を入れた事に対する、抗議の声を上げる余裕が無いようだ。

 どうやら俺の操作による夜のオナニーと昨日の掃除係りによって、有里の性感は急速に開発されたようだ。もうすでにショーツは愛液でぐっしょりと濡れている。
「こんなに濡れちゃったら、つけてても気持ち悪いだけだろ? 取ってやるよ」
 まず、ブラのホックを外して(濡れてないが)、愛液で濡れて脱がしにくくなっているショーツをズリ下ろす。

「止めてぇ、そんな事したら、全部・・・」
「見えるだろうけど、いいんじゃないか? そのほうが皆喜んで有里を触りに来るぜ」
 有里の拒否の言葉を取り合わず、ショーツを足元までズリ下げ手脱がしてしまう。これで有里は、生まれたままの姿になった。

 そして二枚目の厚紙を剥がす。そこには、『掲示物を持ち帰りたい場合は、女性器でも肛門でも、どちらか処女を奪ってから持って帰る事』と書いておいた。
「なっ、何よこれ・・・」
 快楽の酔いも忘れて、有里が絶句する。これはつまり、有里をレイプしてどちらの穴でもいいから処女を奪われたら、誰とも知らぬそいつが自分を持って帰っていいと言う事だ。

「そうか、有里を持って帰っていいのか。・・・じゃ、俺はこれで」
 手を上げて軽く挨拶してから、俺は帰り支度を始めるフリを始める。
「ちょっと待ってよっ! ここまでやっておいて放っておくのっ!?」
 今の有里は全裸である以上に、乳首もクリクトスも勃起して、女性器は愛液で濡れている。うちの学園には不良はあまり居ないが、今の有里を見たら手枷を解いてくれる善良で理性が性欲より強い生徒ばかりではない。

 ・・・冷静に考えてみれば、この空き教室に放課後他の生徒が入ること自体無いはずで、むしろ全裸で一日中放置される可能性の方が高いのだが、その事に気がつくような余裕は無いらしい。

「こんな格好で置いていかれたら、本当にレイプされた挙句持って帰られちゃうじゃないっ!」
「そう言われても、俺にどうしろって言うんだ? まさか掲示物のお前を勝手に持って帰る訳にもいかないだろ」
「だからっ、・・・あんたがあたしをレイプしなさいよっ!」
 有里、積極的なのはうれしいが、それじゃレイプじゃないぞ。

「どうせ誰かにレイプされるなら、あんたにされて持って帰られた方がましよっ!」
 こっちが誘導する前に自分から言い出してくれたのは楽でいいが、おかげで紙が一枚無駄になったな。別にいいんだが。

 手順を一つ飛ばして、先に進める。
「わかった。俺が有里をレイプしてどちらかの穴の処女をもらって、お前を持って帰る。ここまではいいんだけど一つ訊きたい事がある。どっちの穴の処女を奪って欲しい?」
「それは・・・オマンコに決まってるじゃない」
 有里は俺が操作した訳ではないのに、予想道りの答えを口にした。

 まあ、初めてのセックスはアナルではなくて前からと言うのは、自然な考えだから大した事じゃないが。
「いいのか? アナルにも興味があるんだろ」
「それは・・・そうだけど、後であんたの好きにしなさいよ」
 つまり、アナルはもって帰ってからにしろと言う訳か。

「それじゃ、前の処女をもらうことにしよう」
 そう宣言してから、最後の厚紙を剥がす。
そこには『オマンコの処女を奪って持って帰った場合は、掲示物をペットに、アナルの処女を奪って持って帰った場合には恋人にする事』と書いておいた。

 この掲示物に、有里が音が聞こえるほどの鮮やかさで血の気を引かせる。
「い、今の無しっ! アナルの処女にしてっ!」
「それは無し。ちゃんと自分の言った言葉には責任を持てって、お前もこの前言ってじゃないか」
 依然有里が俺を注意した時のの事を言いながら、俺は有里の両脚を持ち上げて、駅弁スタイルで処女を奪おうとする。

「いやぁぁぁ、ペットになんかなりたくないよぉ」
 涙声で有里が言うが、その言葉にほとんど説得力は無い。
 何故なら、目の潤みはどう見ても情欲に起因する物だし、一旦弄るのを止めたせいで収まっているはずの愛液の分泌は、再開している。もちろん乳首もクリクトスも勃起したままだ。

 今まさに有里は俺にレイプされる寸前。発情のピークに来ている訳だ。
 俺は膣口に一物を当てると、ジュブリと濡れた音を立てて、ゆっくりと挿入していく。
「あぐっ! うあぁぁぁっ!」
 有里が悲しみと、そして快楽が等しく混じった悲鳴を有里が上げた。

 熱く、そしてまだ見通の有里の膣に一物をゆっくり侵入させる。処女の肉穴は締め付けがきつく固いが、充分に分泌された愛液が、挿入をスムーズにする。

 そのうち先端が、薄い膜に当たっているような感触を感じた。処女膜だろう。・・・思い返してみると、すでに四人の処女膜を破っているが、時間をかけてゆっくりと破った事は今まで無かった。
 この薄い膜一枚破れば、有里は俺のペットになる事になる。規則やルールに厳しい有里の事だ、渋々だと思うが大人しく俺のペットになるだろう。他人史でそうなるようにすれば、確実だ。

 ・・・今、その事に対して罪悪感を覚えるなら、止めるべきなんだろうな。
 俺が最も思い入れのある異性は誰だと自問すれば、有里だと自答するだろう。実の両親が離婚する前からの付き合いの幼馴染だ。当然だろう。

 その有里をペットにしようと言うのだから、俺には大きな意味がある。もしかしたら、いきなり良心に目覚めたりするかもしれないと思ったが、そんな事は無かった。
 感じたのは、この女を手に入れたいという欲望だけだ。

 俺は何の躊躇も無く、俺は有里の処女膜を破き、その勢いのまま根元まで突き入れた。
「ひぎぃぃぃっ! あぅぅぅ、あぁぁぁあぁぁっ!」
 一際大きな悲鳴を有里が上げた。そしてそれと同時に、腰を中心に全身をガクガクと上下させる。絶頂に達したのだ。

 ジュブジュブと、絶頂に達したばかりで敏感になっている有里の性器に、俺は夢中で一物を出し入れさせる。
「あひぃぃぃっ! うあぁぁぁっ! やめへぇぇぇっ! イクのとまんないぃぃぃっ! とまんないのぉぉぉっ!」
 俺が一物で一突きするたびに、有里は膣は俺の一物をきゅうぅぅと締め付けて、絶頂を繰り返す。
 有里の何度目も絶頂を繰り返すように、俺も何度も射精した。

 有里を支えたまま、手枷をはずす。俺が持ってきたのは、手さえ自由ならけっこう簡単に外せるのだ。鍵とか使わないからな。
「さて、じゃあこのまま・・・」
 有里のバックヴァージンを貰おうと俺がすると、腕時計からアラームが鳴り響いた。

「やばい。時間だ」
 ここは学校で、もちろん生徒達が帰宅してしばらく経てば、校門が閉まる。その時間がもう迫りつつある。
 楽しい時間は早く流れるというが、俺も時間を忘れていたようだ。

 それくらい他人史でどうとでも出来る。出来るが、はっきり言って面倒だし、家に帰ってからでも何の不都合も無い。
「よし、帰るぞ」
「そんな勝手な・・・」
「大丈夫だ、俺の家まで徒歩十五分だから」
 そう言いながら、俺はクリップボードを取り出した。帰りながら、俺の家族と有里の両親を他人史で都合よく有里の外泊を許可させるためだ。

 いや外泊なんて言わずに、ゲーム開始まで何日かあるし、それまで俺と姉貴と真紀でこの新しいペットで楽しむのもいいな。

< つづく >

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