第二章
つい数日前、薫の嬌声に満ちていたモニタールームは、今日も嬌声に満ちていた。
違うのは、嬌声の数が増えている事ぐらいだ。
「はひぃぃぃいっ! ふかいぃぃぃっ、ふかすぎるぅぅぅうぅっ!」
これが司令官の椅子ですと、判りやすいほど立派な椅子に腰掛けた我尽にアナルを貫かれ、下からズンズンと責め立てられている京子が、悲鳴と言うには快楽に染まりすぎている声を上げている。アナルだけではなく、すでに前も何回も犯され、精液を注ぎ込まれたらしい。開きっぱなしになっている膣口から、白が混じった愛液が垂れている。
京子の小ぶりな尻がリズミカルに上下する横で、ヴヴヴと言う小さなバイブレーションの音が我尽の耳に響く。
「だめよぉ、京子。こんな事くらいで、音を上げちゃ」
そう言って京子をたしなめるのは、ついさっきまで我尽に犯され、京子と交代して我尽とお互いの舌を味わっていた恵だ。
「そんなっ、事言われてもぉぉぉっ! 無理ぃぃぃいぃっ!」
我尽に遠慮の欠片も無く、デリケートな内臓器官を下から突き上げられて、京子の肢体が人形のように揺れる。
「お前の乱れ方もすごかったはずだが」
京子を物のように扱いながら、我尽は恵の性器に視線を向ける。我尽本人によって、すでに何回も犯されたそこにはバイブが精液が出ないようにと栓の代わりにでもするかのように、収められている。
もちろん、そのバイブを恵に挿入したのも我尽だが。
「だってそれは・・・我尽様が激しすぎるから」
「ええ、我尽様は激しくするのがお好みなんだから、こんな責めぐらい余裕で腰を振って受けなきゃ」
そう薫が言って教えるのは、京子ではなく七海だ。ペニスバンドをつけた薫は、後背位で七海の性器を責めているのだ。
「こわれるぅっ そんなに動かれたら、こわれちゃうぅぅぅっ! オマンコぐちゃぐちゃになっちゃぅぅぅっ!」
犬のような姿勢で七海がペニスバンドに犯されるたび、グチャグチャと愛液が泡立つ音がする。
「大丈夫よ。このペニスバンドは、我尽様のより一回り小さいのよ。これであなたのオマンコが壊れることは無いはずよ。
でも、今の内に慣れておかないと我尽様に本当に壊されちゃうわよ」
「やぁぁぁっ! オマンコこわされるのいやぁぁぁっ!」
我尽がこの三人のアイドルを手に入れてから、二日。我尽は時間を見つけては薫も含めて、時間を見つけては種付けと調教を行ってきた。
とりあえず、人材不足の件は我尽が焦ってもどうにもならないと開き直ったことで、精神的な余裕が出来た。
掃除の面は、何故か隠すように収納されていた掃除用のロボット(もちろん人型ではない)が見つかったので、それ程急がなくていい問題になった。・・・さすがに人間が掃除しなくてはいけない箇所も多いので、まかせっきりにも出来ないが。
ちなみに、当然だがまだ誰も妊娠検査薬に陽性の反応は出ていない。
「約二ヵ月後には引退コンサートが決定されているから、こいつらの引退はどうしようもないが・・・何年か後に再デビューさせてみてもいいかもな」
もちろんそれは、我尽がある程度世界を掌握してからになる。しっかりとしたマネジメントとバックアップさえあれば、この三人は売れるはずだと我尽は思っていた。
この三人だけではなく、芸能プロダクションの一つも持って、他の女も歌手やタレントとしてデビューさせてみるのも面白いかもしれない。
「だが・・・」
ズプンッ! と一段と深く京子の直腸を突き上げる。
「ひぐうぅぅぅっ!」
そのままビュクビュクと腸内に精液を放つと、何度目かの絶頂を迎えて、糸の切れた操り人形のように全身から力が抜けた京子を恵に預けて、七海を責めるのを薫と交代するために椅子から立ち上がりながらつぶやいた。
「しばらくは、俺専用のアイドルになっていてもらおうか」
映像研究部の部室で、映像部一の童顔で美少年の二年生、間宮世良は三日前に撮影されたテープの編集作業に熱中していた。その映像は、もちろん我尽が彼等映像研究部に撮影させた、クリームパフェの三人のテーマパークの宣伝映像だ。
世良が一人で編集作業を行っているのは、我尽がこのテープの編集は、世良一人で行うようにと指示を出したためだ。
「どうだ? 編集は進んでいるか」
作業を続ける世良の背後で、我尽が声をかける。いつもの私服ではなく、今はこの学園の制服を着ている。単純な変装だが、ただ学園の中を歩くなら、これで充分だ。
「はい。もう少しでプロ並み・・・には機材の関係で及びませんけど、なかなかの出来に仕上がるはずですよ、第二部長」
第二部長とは、我尽が映像研究部の部員を操るためにでっち上げた物だ。以前はそれで彼らをスタッフの役割をさせていた。
「もう少しか・・・。じゃあ、そろそろいいか」
「いいかって、何がですか?」
作業を中断して世良が振り返ると、視界の中心に我尽の手の平があった。
「全ての掌握術を『解除』」
その言葉と同時に、世良は僅かな開放感を感じた。そして次の瞬間、どっと今まで感じていなかった疑問が湧いてきた。
今目の前にいるこの人は誰だ? 何で僕はこんなアダルトビデオのような映像の編集を一人でしていたんだ? そもそもなんでこの映像を僕達は撮ったんだ? この映像に出てる彼女達は、何で大人しくこの人の言う事を聞いているんだ? 際限が無い。
「お前が今どういった心境か、だいたい解っている。『誤認』が解けて、色々訊きたい事が出てきているんだろ? その全てに答えてやろう」
我尽は、宣言した通り世良の訊きたい事に全て答えた。自分が何者であるのか、掌握術に関して、それを世良本人や他の部員達にも施術を行った事。
そして、自分がこの力を使って、将来的には世界を手中に収めようと企んでいる事まで話した。
そして、最後に一つの問いを投げかけた。
「ここで質問だが・・・お前は俺に従う気はあるか? あるんならお前は世にも珍しい体験をするだろう。無いならお前は、俺から聞いた話の記憶を全て失うが・・・それだけだ。日常に戻れる。
どっちだ?」
ここで我尽は掌握術を使うつもりは、無い。答えが分かっているからだ。
「いくつか、頼みたい事があるんですけど、それを叶えてくれるなら僕は我尽さんに従います」
「・・・? 言ってみろ」
やや予想外な事に戸惑いつつも、我尽は了解した。
「頼みたいのは・・・我尽さんはあの時みたいに女の子を手に入れたりするんですよね?」
「そのつもりだが・・・もしかして、この娘だけには手を出すなとか、そういう頼みか? だったら別に―――」
良いぞと言うつもりだ。女は多い方が良いが、『世界の女は皆俺のもんじゃぁっ!』なんて言うつもりは、我尽には無い。
「僕も混ぜてもらえるんですか?」
「・・・そっちか。まあ、それでこそなんだが」
しばらく考えてから、我尽は答えた。
「・・・俺が許可した相手以外の女の性器を使ったセックスは禁止だ。・・・とある事情で、俺は俺の子供を千人ほど生ませないといけないんでな」
「・・・つまり、アナルセックスは良いんですね? って、言うか何です子供千人って。少子化が進む世の中への挑戦ですか?」
「そんな事で千人も子供作ってたまるか。
それより、他に頼みたい事は無いのか?」
「はい。実は・・・我尽さんの世界征服をする過程や、この前みたいに女の子を好き勝手にする時の様子を撮影させてください・・・どうしたんです? いきなり膝と両手を床について」
「いや・・・なんでもない」
親父か、こいつは。思わずOTLしてしまった我尽は、それでも何とか考えを巡らせた。
考えてみれば、事前に許可を求めるだけ盗撮する無限よりは善良だ。それに、撮影される事には、不本意ながら我尽は慣れてしまっている。
「まあ、いいだろう」
「じゃあ、最後の頼みごとですけど・・・さん付けでいいですが? かしこまるの苦手なんですよ、僕」
世良は人を食った顔で言った。
「問題無し。今後ともよろしく」
二人はぐっと握手を交わした。
二人は学園内をぶらぶらと話しながら歩いていた。
我尽が掌握術について、世良に説明をしておいた方がいいだろうと我尽が考えていたためだ。世良の方も掌握術には興味があったので、相槌を打ちながらついてくる。
それで世良が分かったのは、掌握術の技の種類。『誤認』『解除』『強化』『低下』『逆転』『転写』『連動』について簡単に。そして、掌握術の原理についても我尽く説明した。
掌握術とは、言霊に近い。例えば、ある性欲が弱く恋人の居ない人物Aの性欲を『強化』して、目の前の術者を恋人と『誤認』させる場合を説明すると、こうなる。
「まず、そのAと言う人物を一枚の紙に言葉で表す。名前、年齢、性別、身長に体重にスリーサイズ。性格に嗜好にこれまでの経験に・・・そんな事で紙は埋め尽くされる。
その中に、性欲について書かれている部分に手を加えて、性欲が弱いと書かれているのを『強い』と書き直す。続いて、記憶の部分に術者が恋人であると書き加える。これで性欲が強く、術者を恋人だと思い込まされているAの完成だ」
『解除』の場合は、書き換えた部分を戻したり書き加えた部分を消し、『低下』の場合は『弱い』または『低い』と書き直す事になる。
「んー、原理は大体分かりました。後、『誤認』と『解除』、『強化』と『低下』も」
この四つは、世良の目の前で我尽が使ったり、直接本人が使われた術だ。それだけに理解もしやすいだろう。
「でも、残りの三つはよく解らないんですけど」
「そうだな。じゃあ、まずは『逆転』について教えてやろう。・・・俺も実はあんまり使ったこと無いからな」
「そうなんですか? 『逆転』については、なんとなくニュアンスは解るんですけど・・・」
「じゃあ、お前の目の前で使ってやるから・・・その代わり女を何人かリストアップしろ。容姿については任せる。ただし、どの女も男嫌いな事が条件だ」
「男嫌いですか? いいですけど・・・」
「じゃあ、リストが出来たら俺の携帯に連絡するように」
これでこの日は解散となった。
「なかなかいいのがいましたよ」
我尽にリストを見せながら、世良は得意そうに胸を張った。
「たしかに」
我尽は頷きながら、リストに目を走らせた。リストには、おそらく隠し撮りだろうと思われる写真付で、何故男嫌いなのかの推測までついている。
西野清美。二七歳。世界史と生徒指導担当の教師。
大学時代の異性関係がきっかけで男性不信になり、そのまま男嫌いになったらしい。はっきりと言葉には出さないが、男全体を蔑視していると推測される。
猪守香苗。二学年。
特に男嫌いになったきっかけは無いようだが、レズであるとの情報あり。
八岡千枝子。二学年。
猪守香苗の相手と推測されている。それ以外に男嫌いだと判断する根拠は無い。
この三名の名前がリストアップされていた。思ったより少ないが、世良の通っている学園は共学なのだからこんなものだろうだと我尽は考えた。
「男嫌いで容姿もいい女となると、やっぱりこれぐらいだろうな」
「うち、共学ですからね。それに、僕の情報網では校内が精一杯で」
「いや、校外にまで情報網があったら逆に俺は驚くが・・・。とりあえず世良、お前はこのアジトの情報関係を担当しろ。後で使い方を教えてやるから」
レポートの写真には、三人の女の魅力が良く写し出されている。
「こんなにいい仕事をしてもらったんだから、それに報いないとな。・・・世良、この中から一人、お前専用にしていいぞ」
「ええっ!? 気前のいい話ですね」
「就職祝いみたいなもんだ。それに、童貞捨てるのにアナルは嫌だろ。この三人の中から一人選んで、奴隷にでも専属秘書でも、好きにしろ。希望通りに塗り変えてやる」
ちなみに、童貞については我尽がカマをかけただけだ。
「じゃあ、西野先生にします」
「・・・いいのか? 年が十ぐらい離れてる上に、確実に非処女だぞ」
「いいんですよ。僕は相手が処女かどうかには、拘らない主義なんで。
それに・・・年上で背の高い美人の女の人が僕好みなんです」
たしかに、西野清美は年上で長身。アップにした髪が知的さを演出している美人だ。これで男嫌いでなければ、女子だけでなく男子の間でも人気の美人教師になっただろう。
「・・・まあ、別に俺に文句は無いが・・・。
薫、そろそろ準備は出来たか?」
我尽が視線を巡らせて薫の方を見ると、薫はハンディカメラの準備をしているところだった。
「はい。いつでも撮影できます」
「撮影って、何かするんですか?」
早速出番かと、世良が身を乗り出す。しかし我尽は薄笑いを浮かべて、首を振った。
「いや、お前は撮影じゃなくて、出演の方に回ってもらう。
内容は俺との討論。テーマは・・・男と雌についてだ」
我尽とセラが薫の撮影でビデオを撮った次の日、リストに名前が上がっていた三人+αは、学園の視聴覚室に集められていた。
「我尽さん・・・一人多いんですけど」
「ああ、八岡の四つ下の妹で幸って言うそうだ。姉を迎えに来たらしいから、一緒に連れてきた」
予定外の人数が増えて、厄介だなとは我尽は考えず、一兎を捕まえたら、偶然二兎目がついてきたぐらいに考えていた。
この四人には、今の所『誤認』しか使われていない。この視聴覚室に来て、上映されるビデオを見て、どう思ったか正直に話し合いをする事が正しいと操作されている。
後、同じく視聴覚室にいる我尽たち二人に気がつかないようにしているが。
「こうして直に見ると、男嫌いなのがもったいないな」
西野清美は、学生には無い成熟した女の色香があり、スタイル良さそうだ。
猪守香苗は、背は低めだが出るべき所はしっかり出ていて、ウエストも引き締まってそうなスポーツ少女。ショートカットであることも、その印象を強める要因だろう。
対して八岡千枝子はロングヘアーで、全体的にほっそりとした、清楚と言う単語がイメージにまず上がる。そんな少女だ。
妹の八岡幸も、姉によく似ているが、人形のそうなかわいらしさと、子供のやんちゃさがまだ同居している。
「でも、これから男が嫌いじゃなくすんでしょう?」
「まあな。・・・そろそろ上映を始めようか」
我尽がリモコンを操作すると、テレビの画面に昨日撮影したビデオの映像が流れ始める。
「何だか・・・テレますね」
「そうか? 俺はもう慣れたぞ」
我尽の場合、子供のころから慣れていないと、ノイローゼになりかねない環境だったから当然だ。カメラ慣れなら男優並みである。
四人は突然ビデオデッキが動き出したことなど気にせずに、画面を食い入るように見つめる。
そして始まったのは、我尽と世良による討論だ。テーマは『男と雌について』。
その内容は・・・酷いの一言に尽きる。討論中、二人は一度も女性を女性とは呼ばず、雌とか肉穴としか呼称せずに、徹底的にその尊厳を否定している。
いわく、雌は男の性欲の捌け口として存在し、子供を孕んで産むのが幸福だ。いわく、セックスの際、雌に気を使う必要なんて皆無だ。雌もその方が悦ぶ。それがメスに許された最大の権利であり、義務である。
こんな調子が、初めから終わりまで延々と続く。
「ひどい内容ですよね。聞いているだけで、気分が悪くなりそうですよ」
「同感だが・・・俺達が言っていい事じゃないぞ」
っと、出演者まで言い出すような内容だ。侮辱されている側の女性四人には、たまったものではないだろう。
香苗も千枝子も、まだ正確に内容を理解しているか怪しい幸でさえも、顔を朱に染めて怒りを露にしている。
しかし、清美が三人以上に怒りを覚えているのは、誰の目にも明らかだった。掌握術によって、大人しくテープを観賞しているが、その形相から感じるのはテープが始まる前の美貌による色香ではなく、般若面に迫られているような迫力だ。この迫力なら、生徒どころか、プロの格闘かでも逃げ出しそうだ。
そして、この激しく教育上よろしくない内容のビデオ上映会は終わった。視聴覚室に、一旦沈黙が満ちる。
「何なのこのビデオは!? ふざけるにしても限度ってものがあるわっ!!」
開口一番大声で怒鳴り散らしたのは、もちろん清美だ。
「誰っ、この二人はっ!? うちの学園の生徒だったら・・・いいえ、他校の生徒だろうと社会人だろうとかまわないわっ! 生徒指導室で指導してやるっ!」
「C組の間宮世良ですっ! もう一人の方は見た事無いですけど、絶対そうですっ!」
香苗が勢い良く清美に世良のことをチクル横で、千枝子まで『間違いありません』と香苗の証言をたしかな物にしている。
「知り合いだったのか?」
「話したことは無いですけど、同じ学年ですからね。向こうは知ってたのかもしれません」
二人は落ち着いて四人の議論・・・と言うより怒りの爆発具合を観察し続けた。
最初の爆発から四人は、まず我尽と世良の討論内容を非難して、しだいにその矛先は男性全体に向かっていった。
「やっぱり男の人ってサイテーッ!」
語尾も荒く、幼さが多分に残る声で幸が世の男性全体を非難する。
「頭の中はエッチなことばかりでっ、女の子の事をこんなふうにしか考えられないなんて・・・」
あのビデオテープの中では、そこまでは言っていない。出演者二人の女性観として、ひたすら女性を冒涜的に語り合っているだけだが、そんな冷静に受け止めろと言う方が無理だろう。
特に多感な思春期の女の子には。
「そう。大部分の男にはあの二人ほどではないにしろ、ああいった考えを持ってるの」
それを助長するように言う大人がいるし。
「私も大学でそんな男の一人に引っかかって・・・ひどい目にあったの」
表面上落ち着きを取り戻しているように見える清美は、説得力のある重い口調で自分の過去を告白すろ。
「でも、あなた達はまだ間に合うわ。だから、こん男供に負けちゃだめよ」
「はいっ!」
清美の言葉に、幸が尊敬の眼差しを向けながら返事をする。幸が清美に啓蒙された瞬間であった。
「やっぱり・・・男の人は誰でも不潔で、女の子を利用しかしない生き物なんですね・・・・・・」
妹が偏りまくった思想に啓蒙されている横で、智恵子が静かに怒りを視聴覚室中に放射している。・・・彼女も昔何かあったのかもしれない。
「大丈夫だよ。今はあたしがいるから」
怒りに強張る千枝子の頬に、香苗の手の平が優しく触れる。・・・友情以上の親密さを感じさせる仕草だ。香苗が千枝子を友人以上に思っていることは、確実のようだ。
「うん・・・そうだよね」
頬に手を当てられた千枝子は、さっきまでの怒りは何処へ行ったのか、頬を赤く染める。
二人は世良の情報通りデキているらしい。
「・・・問題は、二人が何処まで進んでいるかですね」
「ああ、それはたしかに問題だな」
進む所まで進んでいるのなら手間がかからなくていいが・・・その分過程を楽しめない。さすがにそこまでの情報は世良の手には無かった。
香苗と千枝子の不順同姓交友を本来なら注意すべき清見は、男に騙されるよりはとでも思ったのか、見逃すつもりらしい。妹の幸は姉の同性愛を知っていたらしく、驚きもしない。それどころか応援するような視線を送っている。
周りの状況を見回しながら、我尽が立ち上がった。
「世良。この四人がどれくらい男が嫌いで、今現在その中でも俺達が最も嫌われている事は、解ったな?」
ゆっくり四人に向けて手を向ける。別に向けなくてはいけない訳ではないが、この方が集中しやすいのだ。
「いよいよやるんですね。『逆転』を」
「そうだ。だがその前に『解除』して・・・」
我尽が『誤認』を解いた瞬間、四人がいっせいに今現在彼女らの中で最低な男、ナンバーワンとツーの存在に気がついた。
四人が一斉に、特に清美が我尽と世良を睨みつける。
「あなた達っ!」
生徒指導室どころか、ここで指導を始めそうだ。その目には、説教だけでは止まりそうはない憤怒がギラギラと輝いている。
「次に、俺たちに対する怒りを、好意や愛に『逆転』する」
『逆転』は、術者が指定した感情を逆の感情にする術だ。対象が愛する恋人は、憎い敵に。嫌いな色は好きな色になる。
「あ、あなた達・・・こんな所にいたのね」
術の影響下にある清美の怒鳴り声は勢いと厳しさを失い、まるで親しい友人や恋人に偶然会ったような柔らかさと愛おしさに溢れている。
「先生達が俺達の出ているビデオを見ていると聞いて、感想を聞きに着たんですよ。
あ、自己紹介が遅れました。俺はD組の門倉我尽っていいます」
「僕はC組の間宮世良です」
学園の生徒であると演技する我尽と、カメラで早速撮影を開始している世良。カメラで撮影されている事についてのみ『誤認』は継続中なので、四人は気にしない。
「感想ねぇ・・・。先生はあなた達が本気であんなこと考えているなんて思わないけれど、感心できないわよ。女性蔑視の思想は、歴史を逆行していると思うの」
「あたしもそう思うよ。まぁ・・・反面教師ぐらいの役には立つかもしれないけど」
清美も香苗も討論の内容そのものには賛成しないが、我尽達本人に対する感情は全く別のもの物になっている。そのため、感想は歯切れの悪いものになった。
「私も二人と同じ意見。ねぇ、何で二人ともあんなビデオ撮ったの?」
「もしかして、誰かに命令されたのっ!?」
千枝子の質問から、幸が勝手に好意的な推測をする。
千枝子の瞳にはまさか二人が本当にそう思っているんじゃないかと言う不安に揺れ、幸の瞳にはそんな事は無いという信頼の輝きがある。
四人に共通しているのは、我尽と世良に初対面とは思えないほど好意的だと言う事だ。
「次で最後だ」
千枝子と幸の質問に答えず、我尽は再度手を四人に向ける。
「最後・・・?」
首をかしげている幸に、胸中で『お前達が自分でいられる時間だ』と答えながら、術を発動させた。
「ビデオテープの討論に関する思いを『逆転』させる」
四人はビデオの激しい男尊女卑の討論に、何一つ納得せずそれは間違いだと怒りを覚えた。
それを逆転すればどうなるか。
「さて、もう一度聞きますけど先生達はあのビデオの内容について、どう思いますか?」
「感想も何も、あなた達の言う通りよ。女は男の奴隷であるべきだわ」
「うん。やっぱり女の子は男子の性欲の対象であるのが正しい姿だよね」
「私もそう思う。女の子に生まれたんだから・・・うんん、メスに生まれたんだからそれが正しいと思う」
「あたしもっ! 早く男の人に犯されて、赤ちゃん孕みたいなー」
術をかけられる前とは、百八十度異なる意見を真剣に答える四人。
「すごいです威力ですねー、『誤認』や『強化』を使ってたらもっと時間がかかっていたんでしょう?」
そういいながら世良は、待機させていた映像研究部の面々を視聴覚室に入れる。いくら世良の腕がいいといっても一人ではいい映像は撮れないからだ。例によって、この撮影スタッフも彼女たちの認識の外にある。
「そうだ。ただし、威力についてはもう少し説明がある。
逆転は対象をそっくりそのまま逆にする術だ。だから真剣な思いは、真剣なまま。不真面目な思いは不真面目なまま逆になる。だから、気をつけないと不真面目で不忠義な兵隊や奴隷が出来上がってしまう。
あと、ある程度逆になった先を指定しないと危険だ。人格そのものに使った場合は特に」
父の失敗談を記憶の中から引っ張り出す。
「厳しさの中に優しさのある母親は、厳しいだけの母になるかもしれないし、優しいだけになるもしれない。もしかしたら、子供に全く関心が無い母になるかもしれないし、子供を憎むだけかもしれない。
困ったことにどれも逆になっているから、術は正しく発動している」
「取り扱い注意って事ですね」
我尽が説明を続けている横で、四人は引き続き感想を議論させている。
「やっぱり女はオマンコにオチンポを入れてもらって、子宮がタプタプになるまでザーメン出してもらってこそよ」
生徒指導担当とは思えない、淫語を次々と口にする清美。
「でも、そんな事したら赤ちゃん出来ちゃうんじゃ・・・。私、オチンチンはオマンコでも何処でもいいから入れられたいけど、まだ妊娠したくないです」
妊娠に対する忌避はまだ変わっていないようだが、千枝子の性に関する価値観も、大きく変化している。
「そんな事言わないで妊娠しようよ、千枝子。一緒に孕めば平気だよ。
ほら、あたしと千枝子って危険日大体同じだから、一緒に中出ししてもらえばきっと同時に赤ちゃん孕めるよ」
「香苗・・・うん、一緒に孕もう。でも・・・どうせなら香苗と同じ人に孕ませられたいな」
「そうだね、同じ人の奴隷になって、孕ませてもらおう」
香苗が恋人に愛を囁くのと同じように、千枝子を妊娠に誘う。・・・いや、香苗本人は変わったつもりは無いんだろう。今の香苗には千枝子と一緒に妊娠することが、最大の愛情表現なのかもしれない。
「我尽さん、あの二人相変わらずラブラブですけど、あれは変えないんですか?」
「絶対変えない。あれに『逆転』してみろ、お互いを憎み合う事になるぞ。
・・・お互いを愛し合う奴隷は見ていても時々疲れるだけだが、憎み合う奴隷なんて、目を離したらどうなるかわかったもんじゃない」
暴力の応酬になるのか、陰湿な嫌がらせを繰り返すのか・・・。どちらにしても、我尽の精神衛生と子供の胎教に悪い事は明白だ。
「あたしもオチンチン、早くオマンコにハメて欲しいけど・・・ちょっと怖いな。あたし、まだ小さいし、お尻とかに入れたら、きっとお尻切れちゃうと思う」
もじもじとしながら可憐な声で、年端も行かない少女の台詞とは思えない希望と不安を打ち明ける幸。言葉の内容を聞かなければ、恋愛の悩み事を打ち明けたように見えただろうが。
「幸ちゃん、確かに不安だと思うけど初めては皆不安なの。それに、メスの価値は男の人にオチンチンをどれだけ入れてもらったかで決まるのよ」
清美が思春期の子供にとんでもない思想を植え付けるのは、操作後も変わりないようだ。
「私も、まだ香苗に指しか入れてもらった事無いけど、きっとすぐ気持ちよくなるよ。だってオマンコに指を入れてもらいながらクリクトスを、クリクリってしてもらったらイッちゃうんだから」
「そうだよ。お尻の穴だって、最初はちょっと変な感じだけど慣れると、とっても気持ちいいんだよ。千枝子にお尻の穴舐めてもらっただけで、あたしオマンコびちゃびちゃに濡れちゃうし、指を出し入れされたらお尻が蕩けちゃいそうに熱くなるんだよ」
幸を千枝子と香苗が赤裸々な性生活を暴露しながら説得する。
「・・・あの二人は性感も括約筋のしまりも調整しなくて良さそうだな。
世良、お前はどうして欲しい? 清美の性感を強化してやろうか?」
我尽の問いに世良はしばし考えてから、首を横に振った。
「それは・・・いいです。むしろ僕の精力を強化してくれませんか? そうでもしないと清美先生が満足する頃には僕の腰がどうにかなりそうです」
「たしかに、相当性欲が抑圧されていたみたいだからな。今は完全に解放されて、底なしになっているだろう。
・・・よし、じゃあ俺と同じくらいにしてやろう」
指を世良の方に向けて、早速強化。世良には抵抗する意思が無いので、わざわざ口にしなくても術は発動する。
「それじゃあ、いよいよ本番ですね。あ、でもあんまり僕から離れないでくださいね。撮影の指示が出せなくなりますから」
自分が動けなくてもいいように、あらかじめ映像研究部の部員に細かい指示を出してあるはずなのに、世良が念を押す。
「解ったよ。・・・まったく、注文の多い奴だ」
隠し撮りの方が何も言われない分、楽だったかもしれない。
本番を始めるには、まず四人の淫語の飛び交う議論を中断してもらわなければならない。・・・もう少し聞いていたい気が我尽はしたが、『誤認』を重ねて、香苗達三人には我尽の言葉が、清美には世良の言葉が正しいように弱めに術をかける。
今回は『誤認』ではなく、『逆転』をメインにしているので、このくらいでいいという判断だ。
「感想はその辺りでいいから、俺の話を聞け」
横柄な我尽の物言いにも、素直に四人は議論をやめて我尽に注目する。以前なら険悪な雰囲気になるはずだが、今の彼女達にとって、メスである自分達は男に従って当然なのだ。
『・・・この部分は後で修正しておこう』と我尽は決めた。男なら誰にでも従うようでは困る。
「どうやら俺達の男尊女卑の思想は正しく、君達もそれに従うべきだと言う結論が出たようだが・・・どうだ? お前たちの主人は俺達という事にするのは」
「嫌だったらいいんですよ。僕達は他のメスを探しますから」
二人のこの申し出は、四人にとって願ったり叶ったりだった。自分が女である事を誇る彼女等は、我尽の『逆転』によって変えられたメスの正しい姿―――男の性欲処理用の家畜として飼われ、子供を孕むこと―――になりたいと思っている。そこに現在好感度絶頂の二人が、主人になってもいいと言って来たのだ。これに飛びつかないはずはない。
「お願いしますっ! あたしと千枝子のご主人様になってあたし達を犯してくださいっ!」
「で、出来たら幸もあたし達と一緒に飼ってくださいっ。まだ妹は幼いですけど、中出ししてもらえば赤ちゃん孕めますからっ!」
「オマンコやお尻が痛くなっても我慢しますからっ、お姉ちゃんたちと一緒にあたしも飼ってくださいっ!」
我尽に己の貞操と妊娠を投げ出して、口々に自分を飼ってほしいと懇願する三人。
「じゃあ、西野先生は僕が飼い主になりましょうか?」
「お願いします。ご主人様のチンポで、清美をたくさん孕ませてください」
清美はすでに頬を染めて、明らかに発情していた。我尽の言った通り、よほど溜まっていたんだろう。レズ行為で発散させていた香苗や千枝子と違って、性欲は溜まる一方だったのだろう。
そして術の説明会は終了し、快楽の宴が始まった。
「先生、まず服を・・・って、もう脱いでるしっ」
清美は世良に命令されるよりも先に、清美はスルスルとスーツを脱ぎ、続いて下着にも手をかけていた。
しかし世良はそれに驚愕してばかりでも、目を奪われてもいなかった。手振りで撮影スタッフを指揮して、様々なアングルで清美のストリップを撮影させる。
だが、生まれたままの姿になった清美を見たときは、世良も見とれてしまった。長身で、巨乳ではないが均整の取れたプロポーション。世良の好みからしたら、もう少し胸が欲しいところだが、少なくともこの瞬間はそんな事を気にしてはいなかった。
その上今の清美には、以前あった硬い雰囲気の替わりに艶がある。本人は自覚していないが、清美は自身の魅力を完全に発揮していた。
「ご主人様ぁ、オマンコに早くチンポを突っ込んで、ザーメンたくさん出してください・・・」
ごくりと生唾を飲み込んで、世良は何とかバラバラになりそうな理性をかき集めた。我尽と違い、世良は撮影者でもあるのだ。性欲に身を任せるわけにはいかない。
「じゃあ、まず僕のチンポを口でしゃぶってくださいよ。そしたら入れてあげますよ」
一度射精すれば、少しすっきりできるだろう言う考えだ。
清美が世良の制服のズボンのジッパーを下ろして、男性器を外気に晒す。
『っ!?』
現れた男性器を目にした清美と世良に、衝撃が走った。現れた男性器は・・・大きかったのだ。
長さも太さも、標準以上。天井に向けて勃起する姿から、硬さも充分だろう。持ち主の世良が小柄なだけに、よけいに大きく見える。
「すごい・・・」
「がっ、我尽さんっ!? 何だか僕のが大変なことになってるんですけどっ!」
「勢力を強化するついでに、大きさも俺と同じにしておいた」
「・・・複雑な気分ですけど、とりあえずお礼言っておきますね」
香苗達の裸体を見比べている我尽に世良がそういっている間に、清美の方が辛抱できなくなったのか、世良の男根に咥えついた。
「これは・・・気持ちいい」
清美のフェラのテクニックは、長いブランクを感じさせないものだった。唇で男根をしごきながら、カリを責め、尿道も忘れない。知識は持っていても、経験の無い世良に耐えられるようなものではない。
しかも、今自分の性器をしゃぶっているのは女教師の清美で、その唇は生徒に厳しい説教をしていた物と同じだと思うと、それだけで爆発しそうだ。
もちろん、そう長く世良は持たなかった。
「だ、出すから全部飲んでっ!」
ビュクビュクと、清美の口内で世良の男根が痙攣しながら、大量の精液を吐き出す。清美はそれに眉を少ししかめたが、すぐに飲んでいく。
尿道に残っている精子も吸いだすと、清美が口から男根を離した。
世良の男根は・・・まだ全然元気だった。
「さすがは・・・子供を千人作ろうって人と同じ精力なだけはありますね」
「・・・そこに感心するんじゃない」
我尽の苦情は右から左に聞き流して、世良は清美に横になって脚を開くように指示する。
清美の性器は、あまり使い込まれていないせいか、綺麗なピンク色をしており、すでに愛液でテラテラと照明の光を反射している。
「ご主人様っ、早く、早く清美を犯してくださいっ!」
「もちろん。・・・でも、清美先生はこれまでメスとしての義務を怠ってきたんですから、それを僕に犯されている間懺悔してださいよ。懺悔している間は、何回でも犯してあげますから」
「はいっ! 懺悔しますっ! 私は―――」
懺悔を始めた清美の膣に、世良が男根を挿入した。
「あひぃぃぃぃっ! オマンコがぁっ、オマンコがいいのぉっ!」
抑圧されてきた性欲と、それを解放できる期待が、メスの権利の行使と義務を守ることが出来るという喜びが、掌握術を使われていなくても、清美の性感を強化している。
まして清美には数年ぶりのセックスだ。理性なんて欠片も残さず、蕩けるほどの快楽だろう。
「あれ、懺悔が止まっちゃてますね。反省しないメスを犯す気は、僕にはありませんよ」
しかし、世良は清美がそのまま快楽に酔うことを許さない。本当なら、自分もこのまま腰を動かしたい欲望を抑える。より深い快楽とより良い映像のために。
「私はっ、六年もチンポに奉仕しませんでしたっ! 六年間一度もオマンコでチンポに奉仕しなかった、バカメスですぅっ!」
清美が懺悔を再会させるのに合わせて、世良がピストン運動を開始した。愛液が泡立つほどの速さで。
「あーーーっ! マンコだけじゃなくて、ザーメンを飲むこともぉぉぉっ、口でご奉仕もしませんでしたっ! 肛門でチンポをしごいたことも無い、だめなメスですぅぅぅっ!」
パンパンと腰がぶつかり合う音よりも大きく、清美の懺悔は視聴覚室に響く。
「メスのくせに男に意見するっ、生意気なメスでしたぁぁぁっ! んあぁぁぁっ! 中出ししてもらったことも、妊娠したことも無い低脳ですぅぅぅっ!」
清美がそういい終えた瞬間、世良の男根からドクドクと精液が射精される。
「マンコォッ、マンコに熱いザーメン出てるぅぅぅっ!」
そう喘ぎながら、ビクビクと大きく腰を震わせて清美が絶頂に達する。
「おや? 懺悔が止まってしまいましたけど・・・もう満足ですか。先生?」
その世良の言葉に促されたように、清美が再び口を開いた。
清美の懺悔は、しばらく終わりそうに無い。
「あいつ、俺の時より余裕あるじゃないか」
と、我尽は関心しながら世良と清美のセックスを眺めていた。視線を正面に戻してみると、千恵子達は興味深々と言った様子で、まだ世良達の方を見ている。
もう一度我尽は三人の肉体を品定めした。
香苗は胸も尻も特別大きいとは言えないが、形もバランスもよく、ウエストはもちろん全体的に引き締まっている。スポーツ少女と言う印象は、間違いではなかったようだ。
千枝子は、それに対して着痩せする体質なのか、我尽が思っていたより胸が大きい。その代わりなのか、乳首や性器の色素が濃い。・・・これは良しとするかしないかは人によるだろうが。
そして幸は、当然この中で最も幼い訳だが・・・スタイルの部分を構成する遺伝子は姉と同じなのか、平均以上に発育がいい。将来は千枝子以上の巨乳になるだろう。色素はまだ濃いようには見えないが・・・それも将来によるだろう。
「そうだな・・・まずは千里からにしてやろうか」
三人に種を付けるついでに、少し肉体面への『強化』と『低下』の復習でもしてみようと、我尽はふと思いついた。しかし突然思いついたので、何をどう試そうか、とっさには出てこない。
『こう言う時は、実験対象に決めてもらうのが手っ取り早いな』
もちろん、ストレートの聞いたりはしないのだが。
「緊張しているみたいだな。やはり初めては怖いか?」
「そ、そんな事っ! 全然ないですご主人様! ただうれしくって・・・」
我尽が香苗の胸に手を伸ばすと、香苗が小さく喘いだ。嘘でも強がりでもないようだ。
「千枝子、香苗の緊張をお前の得意技でほぐしてやれ。幸はその様子を見学しろ」
言われた千恵子は、我尽が何を指して得意技と言っているのか、すぐに察しが付いたようだ。香苗の尻の前に膝を着くと、躊躇いもせず香苗の肛門に舌を伸ばした。
姉が香苗の肛門に舌を這わせ、丹念に舐めていく様子を幸は目を見開いてみている。
「お姉ちゃん、香苗さんのお尻の穴汚くないの?」
「汚くなんて・・・。香苗はお尻が大好きだから、お風呂で毎日きれいにしてるもの。そうしないと、ご主人様にお尻の穴を犯してもらえないじゃない」
「やぁぁぁっ、お風呂でお尻弄ってるのぉ、ばらしちゃだめぇぇぇ、恥ずかしいよぉ」
どうやら、普段はともかく性交渉の時には千枝子のほうが主導権を握っているらしい。
幸の質問に答える間は、千枝子は舌ではなく指で香苗の肛門を愛撫して、間を置かない。香苗も恥ずかしいといいながらも、本気で嫌がっている様子は無く、まだ誰も触っていない性器からはだらだらと愛液を垂らしている。
「幸、香苗と始めて会った時どう思った?」
見学を続ける幸に声をかけると、幸は少し考えてから答えた。
「初めてお姉ちゃんから紹介された時は、元気な人だなって思ったの。何だか、先輩って言うより友達になれそうな感じで・・・」
普通に考えれば、香苗が明るくはきはきとした性格だからそう思ったのだろうと解釈するだろう。しかし、我尽はわざと曲解して考えた。
例えば、そう思ったのは香苗の背が低く、目線が近かったからだと言う風に。
「そうか。じゃあ、俺が香苗と幸がもっと仲良くなれるようにしてやろう」
机の上に腰掛けた我尽はそう宣言して、もう充分緊張も肛門もほぐれた香苗を抱き寄せると、向き合うようにして香苗に挿入した。
「あぐぅぅぅっ! 太いぃぃぃっ! 指なんかよりずっと太いのぉぉぉっ!」
指しか入れたことの無かっただろう香苗の膣は、我尽のペニスに処女膜を破られ、子宮口まで一気に占領された。
しかし、香苗の上げた声は悲鳴と言うより嬌声だ。レズ行為によって開発された性感は、処女喪失の痛みを凌駕したようだ。
「千枝子、続けろ」
そういって、我尽は下から突き上げるようにピストン運動を開始した。千枝子もすかさず香苗の肛門に再度指を挿入する。今度は二本だ。
「ああぁーーーっ! オマンコもぉ、お尻もグチャグチャになっちゃうぅぅぅっ!」
「香苗のお尻越しに、ご主人様のチンポが出し入れされてるのがわかります。いいなぁ、香苗は先に処女膜破ってもらえて」
前からはペニスで突き上げられ、肛門は千枝子の指によって激しく弄られる。快楽による地獄・・・または天国を香苗は味わっていた。
ドクドクと、香苗の子宮口に向けて我尽の精液が放たれる。香苗はそれまでに三回絶頂に達していた。
「どうやら香苗は、肛門が特に感じやすいらしいな。だが、それだと孕めないがどうして欲しい?」
「お尻に出す前に・・・オマンコにオチンチン入れてオマンコで、出して欲しいですぅ。あたしがお尻でご主人様のオチンチンしごくからぁ、オマンコでたくさん出して欲しいのぉ」
「じゃあ、そうしよう。そうすると、お前は幸ともっと仲良くなれるようにもなる。一石二鳥だな」
我尽の言葉を香苗が疑問に思うよりも早く、我尽は香苗の肛門にペニスを挿入した。やはり千枝子によって開発された香苗の肛門は、我尽のペニスを挿入しても切れもせず根元まで旨そうに飲み込んだ。
「んひぃぃぃぃぃぃっ、お尻がぁぁぁぁぁぁっ!」
ズボズボと、千枝子の愛撫よりはるかに乱暴に我尽のペニスが香苗の直腸を蹂躙する。香苗は小柄な身体をまるで人形のように扱われながら、嵐のような快楽にただ酔っていた。
「そろそろ出そうだな。・・・よしっ!」
ズポリッ、っと我尽は香苗の肛門からペニスを引き抜き・・・そのままの勢いで香苗の膣に入れなおした。
「んあっ、・・・はぎぃぃぃっ!」
そして射精。ただ香苗のアイディアに従っただけだ。ここまでは・・・。
「え? 香苗が・・・縮んでる?」
千枝子と幸の見ている前で、香苗の身体がどんどん縮んでいくのだ。いや、縮んでいくと言うより、幼くなっているといったほうが正確だろう。
「オマンコォ、オマンコがくるひいよぉ。オチンチンが大きくなってるぅぅぅ」
そういっているのは、幸と同じくらいの年頃の、ショートカットの少女だ。
もちろん、幼くなった香苗だ。彼女が我尽のペニスが大きくなったと勘違いしたのも無理は無い。この部屋に鏡は無いのだから。
「すごい。香苗さんが、あたしと同じくらいの子供になっちゃった。ご主人様の言ってたことってこれだったのね」
「香苗ったら、欲張るからよ。でも・・・小さくなった香苗て、可愛いーーー」
普通、目の前で知り合いが子供になったら、少なからずパニック状態になりそうなものだが、二人にその様子は無い。それは我尽が『強化』で自分に対する三人の依存心や信頼感を強くしたからだ。我尽が慌てない限り、三人は地球最後の日でも冷静だ。
「さて、じゃあ二回目だな」
『低下』によって肉体の年齢を下げた香苗に、我尽は囁く。
ヌポッ、っと精液の溢れている膣からペニスを引き抜くと、小さくなった香苗の肛門に無理やり挿入する。
「ひっ! ぎぃぃぃぃぃぃっ!」
何とか香苗の肛門はペニスを受け入れたが、さっきと違い余裕の欠片も無い有様だ。もちろん我尽のペニスも万力のような括約筋の締め付けを感じている。
「どうだ? 今ならまだ止めてやるそ?」
そう訊いてやると、香苗は間髪入れずに首を横に振った。
「このままっ! このままあたしのお尻突きまくってっ! ご主人様のチンポで、お尻やいちゃってほしいのぉぉぉっ!」
こいつのアナル好きは筋金入りだなと我尽は確信しながら、腰の動きを再開した。
「次は千枝子、お前だ」
香苗の番が終わる頃には、我尽はさらに数回の射精を香苗の膣で行っていた。その香苗は、元の年齢戻って床で開きっぱなしになった肛門と、精液を垂らしている性器を晒しながら横になって荒い息をついている。
あのまま子供にしておくと、回りへの対応が面倒なので、年齢だけまた『強化』したのだ。
もちろん、我尽は千枝子にも『強化』や『低下』の術を使うつもりだが、香苗と同じではつまらないし、逆に『強化』して熟女にするのも芸が無い。
「幸、姉の身体で何処が自慢だ?」
「ええっと・・・おっぱいかな?」
と言って首を傾げる。もし我尽が性格でと聞いていたら、他に答えようもあっただろうが。
「だそうだが・・・どう思う?」
話の矛先を向けられた千枝子は、うれしそうに微笑んでいた。
「はい、まだ私がメスの自覚が無かった頃は、男子にじろじろ見られてとても嫌だったけれど、今では自分の胸が誇らしいです。この胸でご主人様に奉仕して、赤ちゃんにいっぱい母乳を飲ませて上げられるんですから」
・・・余談だが、母乳の出に乳房の大きさは関係無い。
「そうか、なら俺がお前を孕ませて、もっと胸を大きくしてやろう。
俺の上に乗って腰を振れ」
騎乗位よりも後背位の方が、射精された精子が子宮に多く入りやすい体位だが、それだけで絶対に妊娠する訳ではないのは知っての通りだ。確実を期すなら、排卵を促す薬剤を投与するなりした上で、精子と卵子の生存時間を『強化』すべきだが、それを禁じられている我尽は、ひたすら回数を重ねるしかない。
実は、もう一つ我尽には作戦があったが、それは今の所試す気にはなれないものだった。
母体の生存本能に訴えるやり方・・・つまり命に危険を感じる状態では受精率が上がるという説は、さすがに実行して試すのは躊躇われたのだ。
それに今回の練習は、気上位のほうが結果がわかりやすい。
千枝子は我尽の腰の上に跨ろうとするが、やはり躊躇いがある上に、なかなかペニスを自身の膣口に標準を定めるのになかなか苦労しているようだ。
「幸、大好きな姉が困っているぞ」
我尽が手伝うように促すと、ただ見学するだけではなく、やっと参加できると嬉々として手伝おうとする。
「ほら、ご主人様のオチンチンあたしがお姉ちゃんのオマンコに入りやすいようにしてあげるから、お姉ちゃんはお尻を降ろすだけでいいよ」
かなり無遠慮にペニスを掴まれて、我尽の方が驚いてしまった。
「ありがとう、幸。ご主人様、今私の処女を捧げま・・・すぅぅぅっ、うあぁあぁぁぁっ!」
照準が合った事で、千枝子がゆっくりとだが、止まらずに腰を降ろし続け、ついに我尽の腰に千枝子の尻の柔らかい肉が当たるまで降ろしきった。
処女膜はすでに存在したことの証拠が、紅く流れているだけになり、それも分泌された愛液で薄くなっていく。
「・・・濡れているからいいかと思ったんだが、さすがに前座無しじゃだめだったか」
千枝子の膣は、確かに我尽のペニスを受け入れきったが、処女喪失直後で余裕がある訳ではないようだった。
「そんな・・・ことぉ、ないで・・・すっ!」
「説得力無しだぞ、その強がりは。
幸、続けで悪いが手伝ってやれ。お前の大好きな姉の胸を愛撫してやれ。俺は後ろの穴で手伝うから」
我尽はそういいながら、指を千枝子の愛液で濡らすと、千枝子の肛門に人差し指を入れる。
「ひあっ、い、いやぁぁっ」
「飼い主の好意はありがたく受け取れ。それに、香苗と同じようにお前の肛門は、旨そうに俺の指を飲み込んでいるぞ」
その言葉に千枝子が抗弁するより早く、幸が乳首にしゃぶりついた。もう片方の乳首を指で刺激するのも忘れていない。
「何だか・・・んちゅうぅぅぅっ、赤ちゃんになったみたい」
「そう、赤ん坊に戻ったつもりでやれ。
で、まだ動けないか?」
そう言いながら、一回だけ我尽は千枝子を下から突き上げた。「あぐっ」っと声を上げ、それがきっかけになったか千枝子はジュブジュブと音を立てて腰を上下に降り始めた。
我尽のペニスは『強化』で回復力も上がっているので、処女の騎乗位も存分に楽しめた。
我尽が千枝子の腰を降ろしたのと同時に射精すると・・・。
「いいっ、いいですぅっ、お尻の穴とおっぱい弄られながら、腰振るの気持ちいいですぅぅぅっ! 子宮にズンズンくるぅぅぅっ!」
そう叫びながら、千枝子が弓なりに身体をそらす。絶頂に達したのだ。それに合わせて、千枝子の胸を『強化』する。
「・・・あれ? お姉ちゃんのおっぱいが、大きくなってる」
それに気づいたのは、当の千枝子ではなく幸だった。気のせいなどではなく、たしかに千枝子の胸が一回り、一段階カップが大きくなったようにしている。
「そうだ。今日はお前がこのまま俺のザーメンを受けるたびに、お前の胸を大きくしてやろう。
好きなだけがんばれ」
もしGやHを超えてしまったら、小さくするつもりだが。
しかし、千枝子には我尽の声は耳に入っていないようだ。
「おっぱいぃぃぃっ! おっぱいがとけちゃぅぅぅっ!」
幸に胸を揉まれ、乳首を甘噛みされるたびに、千枝子が大きく嬌声を上げる。
せっかく大きくするのだからと、ついでに胸の感度も『強化』したのだが・・・。
「よけいだったか? ・・・まあ、このままで行ってみるか」
千枝子も腰の動きを再開したこともあって、我尽はしばらく様子を見ることにした。
結局、千枝子は計三回でダウンした。まあ、最後の一回は胸の方が感じるようになり、幸に歯を立てられるたびに絶頂に至るようになっていたから、この回数で腰が動かなくなっても仕方ないだろう。
「胸の大きさも・・・まあ、これぐらいが限界かってくらいで止まったしな。感度だけ少し戻しておくか」
香苗の横で放心状態で横になっている千枝子の胸は、Gカップの爆乳になっていた。元々がDカップくらいの大きさだったから、七・五センチトップバストにプラスされたことになる。ちなみに、最終的に胸の感度は通常時の五倍にまでなっていた。
「さて、最後は幸、お前の番だ。準備は出来ているか?」
幸はまだ性器に指も入れたことの無い処女だ。いきなりの挿入はきついかもしれない。
「だ、大丈夫っ! いつでもオマンコにオチンチンハメられますっ」
と、当人は言っているが、まず無理だろう。
「念のために、サポートしてもらうか。香苗と千枝子の体力を『強化』」
床にで横になっている二人に術をかけると、それまでの消耗ぶりが嘘のように二人が意識を回復させる。
「あれ・・・・・・? 千枝子、そんなに胸大きかったけ?」
「ご主人様に大きくしてもらったの。・・・香苗も大きくしてもらったら?」
いきなり爆乳になっている恋人に戸惑う香苗と、その香苗に豊胸を進める千枝子。充分に回復したようだ。
「それもいいな・・・。いやっ、そうじゃなくて、お前らは幸の処女喪失を手伝ってもらうぞ。上手くできたら香苗の胸も大きくしてやろう」
巨乳のレズカップルにパイズリさせるというシチュエーションが、我尽は気に入ったらしい。
「あたしも上手く出来たら、お姉ちゃんみたいに大きくしてくださいっ!」
「お前は頬って置いても大きくなるだろ。・・・そのうち大きくしてやるから、今は我慢しろ」
さすがに幸の年齢で千枝子並の大きさは、目立ちすぎる。周りへの術による根回しが済んだら、我尽も考えるだろうが。
巨乳姉妹をはべらすのも、面白いかもしれない。・・・つまらなかったら、戻せばいいんだけの問題だ。
千枝子と香苗は、我尽に言われた通り、それぞれの得意技で幸のまだ幼い性感を刺激する。千枝子は妹の肛門に舌を這わせ、香苗がまだ皮を被っているクリクトスを膣口を中心に丁寧に愛撫する。
「んっ、くぅんっ、オナニーより、お姉ちゃん達に舐めてもらった方が、気持ちいいよぉ」
ピクピクと、身体を震わせて幸がこれまでにない快楽に身を委ねる。
「で、幸はどうするかな・・・。『逆転』で何かしてみるか・・・?」
それを眺めながら、我尽は頭を捻った。ら、意外とあっさりアイディアが出た。
「考えてみれば、いくらほぐしても幸は処女喪失の時激痛を味わうのは確実なんだから、こうすれば問題ないんだ。
そのあたりでいいだろう。幸、床に寝て脚を開け」
二人に舌の愛撫を止めさせて、幸が期待に目を輝かせながら脚を開くのを認めてから、『逆転』をかける。
「あ、あたし危険日とかまだ調べてないんですけど、妊娠できますか?」
千枝子の唾液と自分の愛液で濡れているスジを、自分の手でくぱぁと開いて晒しながら、幸はそうなったらいいなと本気で考えながら自分の飼い主に質問した。
「可能性としては出来るはず。生理が始まっているならな」
『逆転』を使用しても、幸には大きな変化は見られない。我尽は、幸の精神ではなく、肉体に『逆転』をかけたのだ。
肉体に『逆転』をかけると、急激な変化に肉体のバランスを崩し、深刻な事態になることが多い。特に筋肉や骨格に影響を与える物は、下手をすると致命的だ。
ただし、その例外になる使い方も存在する。
我尽は唇の端を歪めながら、受胎に胸をときめかせている少女の膣口にペニスの先端を当てると、ゆっくりとだが肉の抵抗を無理やりねじ伏せ、幼い性器を蹂躙していく。
幸の膣はすさまじい締め付けで我尽のペニスの進入を拒みながらも、徐々に進入を許してしまう。
幸は身体が性器を中心に、二つに裂かれるような激痛に泣き叫んだだろう。しかし、現実は少々異なっていた。
「あひぃぃぃぃっ! らめぇぇぇえぇぇっ!
幸が上げたのは、激痛による悲鳴ではなく・・・強烈な快楽による嬌声だった。
「痛みは無いのか?」
「ちょっと痛いけどぉぉぉっ! そんなの気になんないぃぃぃっ、オマンコいいぃぃぃのぉぉおぉぉおおおっ!」
我尽の質問に幸が答えたと同時に、ブツリと幸の処女膜が破られた。その瞬間幸が感じたのは、処女喪失の痛みではなく、やはり快感だった。
「ぎひぃいいいいいいっ! オマンコ焼けてるぅうううっ!」
ガクガクと激しく全身を揺らして、幸がオルガニズムを味わう。舌を口から突き出し、今にも白目をむきそうなほど目を見開いて。
快楽一色に染め抜かれた顔だ。
「・・・術をかけてよかった」
しみじみと我尽はそれを見ながら思った。本当なら、幸はこの逆の状態になっているはずだったのだ。
我尽の幸にかけた『逆転』、あれは幸が快楽と苦痛を逆に感じるようにしたのだ。今でこそ幸の性器は愛液で溢れているが、処女膜が破られる前から血を流していた。もし我尽が術をかけていなければ、幸は処女喪失の痛みに、気絶ギリギリの状態で悲鳴を上げて苦しみもがいただろう。
「・・・やはり、『強化』と『低下』は必須だな。『逆転』でこうしても良いんだが・・・」
我尽が優しく幸のまだ硬い尻を愛撫した。
「ひぃっ!」
穏やかな愛撫だったにもかかわらず、オルガニズムの余韻に浸りきっていた幸がビクリと身体を強張らせた。まるで尻を平手で叩かれたように。
「快楽を痛みに感じるようになるから、取り扱いに注意しないといけなくなるんだよな。・・・戻すの忘れるとえらい事になる」
今の幸にとっては乱暴なセックスは快楽でも、上手いキスは舌を噛まれるようなものだし、愛撫は局所へのスパンキングや鞭の一撃に等しい。ある意味では、究極のマゾヒストだが・・・。
「究極すぎて使えない。・・・出産の時に力むどころか感じていては、生まれるはずの子供がえらい事になる」
その事に考えが及んだ結果、我尽はこの『逆転』の使い方はやらない方がいいと結論を出した。
しかし、頭は考え事をしていても我尽の下半身は動き出していた。それに合わせて、自然と幸も腰を振る。普通ならそれは、自分が痛くない方へと腰を動かすための物だが、今の幸は痛みを快楽に感じてしまう。自然、身体のことなどかまわずに、より自分の膣と我尽のペニスがよりこすれるようにと、腰を動かしている。
ゴリゴリと膣を擦られ、亀頭で子宮口を激しくノックされ、幸の性器は血と愛液を流した。
「おごぉぉおおおおぉっ! オマンコ滅茶苦茶ぁぁぁっ! めちゃくちゃにひへぇぇぇぇっ!」
呂律も回っていないが、それでも嬌声は終わらない。幸の嬌声が途切れるとしたら、それは・・・。
「出すぞっ! しっかり孕めよっ!」
「――――――――――――――――――っ!!!」
ビュクビュクと我尽が幸の膣内に射精すると同時に、幸は声にならない絶叫を上げると、そのままがっくりと全身から力を抜いて俯いたまま、動かなくなった。
気絶したようだ。
「・・・『逆転』で感覚を操作してもしなくても、一回しか楽しめないか・・・・・・」
使えば強烈な快楽で、使わなくても激痛で、幸は気絶してしまうだろう。
脇を見てみると、術で回復した千枝子と香苗が、お互いを愛撫し合っている。我尽と幸の・・・っと、言うより幸の激しい乱れっぷりに、我慢できなかったらしい。
「ああ、その分こいつらで楽しめばいいのか。
世良、そっちはどうだ?」
我尽が世良の様子を見てみると、まだ清美の懺悔は終わっていなかった。
「私はぁあああっ! ケツで感じるメス豚の癖に生徒の前だと偉そうにするうぅっ、淫乱教師ですぅぅぅぅっ! だからっ、だからもっと清美のケツの穴を焼いてぇえええぇぇぇっ!」
「我尽さんっ! なんか気持ち良いんですけど大変ですよっ! 精力が尽きる前に、腰が折れますっ!」
世良と清美は、セックスする肉穴を膣から肛門に換えて続行中だ。二チュニチュとペニスを肛門に出し入れして感じている姿は、自分のやった事ながらあの清美と同一人物とは信じられないと、我尽は思った。・・・我尽が手に入れた女全てにそれは言えることだが。
「さて、これで『逆転』については解ったな。次は上伝の『転写』と『連動』についてだが・・・それは次の機会にだ。・・・そうだな、世良、この学園に女子寮があったな。そこから一クラス分の女生徒と、六人ほど女教師をリストアップしてくれ。
次の講義は面白くなりそうだ」
どんな趣向で次は女達を塗り替えてやろうかと思うと、我尽は口元から笑みを消すことが出来そうになかった。
学園は良い所だなと我尽は人生で初めて思いながら、次の講義について考えていた。
< つづく >