僕の魔法、キミの魔法 第八話

第8話

 島村のお陰でだいぶ落ち着いてきたけどまだヤり足りない。ちんぽ自体はちゃんとパンツの中に収まってて見た目にも不自然さはないけど、頭の中はムンムンムラムラ。多分ヤるとなったら一瞬でトップギアに持ち込めるだろう。すぐにでも臨戦状態になれる、そんな変な自信がある。
 教室に入ると藤野が近付いてくる。
「おはよー、菅原。今日は遅かったね」
 ギリギリまで島村とヤってたからね。
「おはよう、藤野。まあこんな日もあるさ」
 そう言った時、チャイムが鳴ってみんな席に戻る。ウチの担任は時間にうるさいからね、みんな風のように素早い。
「じゃ、また昼休みにね」
 藤野がウインクして席に戻る。ちょうど担任がドアをガラガラ開けたところだった。

「今日はね、新しい方法を練習しようと思って」
 ピクニックシートの上に弁当を広げながら藤野が言う。よくもまあ、毎日そんなに色々思いつくな。僕も人の事は言えないけどね。
「はい、あ~んして♪」
 口を開けるが、藤野が箸を運んだのは自分の口の中だった。え?藤野が食べるの?フェイント?そう思って口を閉じようとすると、藤野は口に唐揚げを入れたままキスしてくる。ちょっと驚いてる僕の口の中に唐揚げを押し込んできた。なるほど、口移しか。そんな事されて黙っている僕じゃない。唐揚げを受け取りながら藤野の胸と尻に手を這わせていく。
「んむぅ!?」
 驚いて口を離そうとする藤野に半分に噛み千切った唐揚げを押し込む。慌ててそれを受け取る藤野の体を更にまさぐっていく。しばらくして唐揚げを飲み込んだ藤野が口を離す。
「もう。いきなりそんなこと…ビックリしちゃうじゃない」
 そう言う藤野の顔は赤い。結構まんざらでもないらしい。
「だって口移しなんかされたらドキドキしちゃうだろ?そのまま興奮してエッチな事をするってのも充分あり得ると思うよ。その辺も『練習』しとかなきゃ」
「そっか、そうだよね。あはは、口移しは刺激的すぎるか。でもそういうのもアリかも。練習しとかなきゃね」
 しばらく前戯代わりに口移しと藤野の体の感触を楽しむ。段々藤野の目がとろんとしてくる。そろそろ良いかな?
「毎朝早起きして弁当作るのも大変だな。時には寝坊して作れないなんて事もやっぱりあるだろうね」
「あ~、そうだね。そういう時は購買とか来る途中のコンビニで買うしかないかも…。でもゲンメツされちゃわないかな?ちょっと不安」
「いや、買ってきたものでも食べる前にひと手間掛けて工夫するだけで全然印象が違うって」
 そう言いながら魔法を使う。その工夫は藤野に思い付いてもらおう。
『う~ん、工夫かぁ。どうすればイイのかな?…あ!そうだ!アタシの体をお皿に見立てて食べ物を盛りつけるのってどうかな?服は…汚れちゃうから裸の方がイイよね。菅原もきっと喜ぶんじゃないかな?』
 う~んと考え込んでいた藤野がパッと顔を明るくする。
「えへへ♪イイこと思いついちゃった♪せっかくだからそれも練習しよっか?菅原、ちょっと手伝って」
「うん。何すれば良いの?」
「アタシが服を脱いで横になるからさ、菅原はアタシをお皿だと思って食べ物を盛り付けていって」
 説明しながらどんどん服を脱いでいく藤野。でも制服も下着もちゃんと畳むところが女の子って感じがする。やがてピクニックシートの上に寝転がったので、僕も藤野の手作り弁当から箸でどんどん食べ物を移していく。
「凄いな!何倍も美味しそうに見えるよ!」
 女体盛りの完成だ。弁当のおかずって基本的にナマモノを避けるし、野菜とかもドレッシングや調理法で長保ちするようにしてあるから、むしろお刺身なんかより女体との相性が良いのかもしれない。
「そ、そう?じゃあ食べて食べて。ほら遠慮しないでさ」
「うん、いただきます!」
 さてどこから食べようかな?胸を覆うように盛り付けたピラフにまるでフリルみたいに添えられたサニーレタスの緑が映えてとても美味しそうだ。ほじるように食べて乳首を摘み出してやろうかな?でも鎖骨の窪みに並べられたウズラの茹で卵も捨て難い。舌でひとつずつ掬い取ってやりたい。おへその周りにはポテトサラダが輪を描き、その中心であるおへその上にはプチトマト。プチトマトを落とさないように少しずつポテトサラダを食べていくのはなかなかエキサイティングだ。更に下を見ればまんこにタコさんウインナーが三本も刺さっている。タコの開いた足が何だか華やかで食欲をそそる。どうしよう、凄い悩む。どれもとっても美味しそうだ。何から食べれば良いんだ?藤野に聞いてみよう。
「藤野、どれから食べて欲しい?」
「ええっと、ピラフは結構自信作かな」
 その言葉を受けて胸にしゃぶりつく。箸なんか使わない、むしろこれが正しい作法なんだ!大ざっぱに食べるとところどころご飯粒が残ったので舌でピンポイントに拾い上げていく。ピラフ完食。美味しかったよ。
「あ、ん…じゃあ次は、味付き茹で卵かな。落とさないように気をつけてね。あ、一緒にポテトサラダも合うと思うよ」
 む、それは難しいな。ひとつひとつ慎重に食べねばならない卵もだが、いつ転がり落ちるかわからないプチトマトも考慮に入れてポテトサラダを食べないといけない。
「ふぁぁぁ、だめぇ…。乱暴に食べちゃ、あ、トマトがぁ…。卵も転がっちゃうよぉ…はやく食べてぇ…」
 危ないところだった。もう少しでトマトも卵も失うところだった。
「つ、次はね。タコさんウインナーを食べて。そしたら…デザートが出てくるから、残さずに…食べてね」
 一本ずつ吸い出すようにタコさんウインナーを食べるとトロトロにほぐれきって蜜で煌めいているデザートが現れる。フォークはないけど、代わりにもっとふさわしいモノを突き刺してやる。
「あああああああ!!…はぁはぁ。ど、どう?んああ…お、おいしい?」
「ああ、とっても美味しいよ」
 藤野のまんこは僕が他の物を食べている間にすっかり準備ができていたらしい。たっぷりとした汁が僕のちんぽをジューシーに仕上げていく。今日はウェルダンにしよう。奥も、上の方も、もちろん他の部分もしっかり焼き焦がしてやる!あれ、おかしいな?デザートがいつの間にかメインディッシュにすり替わってるぞ。まあ良いか、気持ちよければそれで。
「ああん!おいしいよぉ、すがわらのちんぽぉ!あ、あ、もっと、もっとたべるぅ~、ふああああ!!」
 藤野もいつの間にか皿じゃなくて食べる人に変わってる。セックスってよく食事にたとえられるけど、どっちがどっちを食べるか何だか曖昧だよね。最近は草食とか肉食とかもあるよね、僕は雑食が一番エロいと常々思ってる。まあ人それぞれだけどさ。おっと、そろそろ出ちゃいそうだ。
「藤野!口開けて!食後のドリンク飲ませてやる!」
「ちょうらぁい!しゅがわらのざーめん、いっぱいのむのぉ!あああああああ!!」
 藤野の口にちんぽ突っ込んで、喉奥までねじ込む。逝ったばかりなのに藤野も凄い勢いで吸い付いてくる。ザーメンがどぴゅどぴゅ出るけど口の中に溜まる気配もない。出した先からどんどん飲まれてる。射精が治まってからも藤野はちんぽを舐め続けてる。僕のもまだ硬いままだ。
「ぷは。…ま、まだ昼休みあるよね?も一回しよ?ね?」
 当然だろ。まだ全然物足りないんだ。僕は答える代わりに藤野のまんこにもう一度ちんぽをねじ込んだ。

 その日の放課後は学校で藤野とヤって、その後自主練してる島村のところに行ってまたヤった。でもさ、全然性欲が治まらないんだ。どんだけ出してもちんぽはすぐビンビンになる。薄くもならないし、出る時の勢いも変わらない。結局一週間ずっと藤野と島村と交互に何度も何度もヤりまくった。それでも全然満足できないんだ、先週は充実した一週間だなんて思ってたくせにさ。きっとその時もう答えは出てたんだろうね、気付いてなかっただけで。金曜日の帰り道、島村と別れてから僕はケータイを握りしめてその場でしばらく突っ立ってた。電話すれば良いのに、なんかできなかった。魔法が使えたって、こんな簡単な事もできないんだ。全然思い通りになんかならないじゃないか。でっかい溜め息をついて諦めて帰ろうとした時に声が聞こえた。その時一番聞きたかった声だ。
「あ~、太一だ♪え~い!」
 僕はすぐさま振り向いて飛び込んできたものを受け止める。腕の中にはミノルがいた。とびきりの笑顔で僕に抱きついてくる。
「わ~い♪またあえたね~。あえたらうれしいな~っておもってたら太一がいたの。ミノル、はしって来ちゃった」
 ミノルをギュッと抱きかかえて耳元で言った。
「ミノルとセックスしたい」
「え?せっくす?なにそれ?太一ぃ、ちょっとくるしいよぉ」
 腕の力を弛めて今度はミノルの顔が正面になるように軽く持ち上げた。ミノルは地面に付かない足をブラブラさせている。
「ミノルのまんこに僕のちんぽ突っ込んでザーメンを注ぎ込みたい」
「あ!オトナの遊びだね!い~よ♪やろやろ♪」
「違う、遊びじゃない。僕は…」
「へ?ちがうの?ん~。ミノル、よくわかんないよ」
 僕はミノルに全部話した。魔法が使える事も、魔法を使って藤野や島村とヤりまくった事も、ミノルに魔法を使って『大人の遊び』を覚えさせた事も、全部、全部話した。ミノルは馬鹿だからよくわからなかったと思う。頻繁に首を捻ったり、ウンウン唸ったりしてた。それでも、僕の話を一生懸命聞いてくれた。
「ええと、よくわかんないけど…。太一はほかのひととも、オトナの遊びをしてるんだね。でもでも…ミノルとは、う~ん、オトナの遊びじゃない、せっくす?がしたいの?なんで?太一ぃ、よくわかんないよ。なんでミノルとは遊びじゃだめなの?ミノルも遊びたいよぉ、なかまはずれはやだよ~…」
 しまった!馬鹿なのは僕の方だ!肝心な事を言ってないじゃないか!
「ミノルは…僕の特別だから。僕、ミノルが好きなんだ!」
 そうだよ、好きなんだよ!何でわからなかったんだ。あの写真でミノルの気持ちを知った時、僕は嬉しかったんだ。でもなんか恥ずかしくて、遊びでミノルとセックスするのがなんか違うような気がして…。
「ほんと?た、太一、ミノルのこと、す、すきなの?」
 ミノルが真っ赤な顔で聞いてくる。
「何度も言わせるな。僕だって恥ずかしいんだ」
 ミノルの顔が歪む。目からポロポロ涙がこぼれる。え?何で泣くの?も、もしかしてミノルは僕の事が嫌いなのか?
「み、ミノル?おい、な、泣くなよ」
「ミノルだって…」
「え?」
「ミノルだってすきだもん!!ちっちゃいころからぁ、えぐ、太一のことぉ、ひっぐ、だいすきなんだもん!!うえ~ん!!」
「じゃ、じゃあ良いじゃないか。何で泣くんだよ?」
「らって、らって…太一、みのりゅのことコドモあちゅかいしゅるし、えぐ、みのりゅがちがうガッコーにいくようになってかりゃ、じぇんじぇんあそんでくんないし、太一はみのりゅのことぉ、きやいなんだって、ひっぐ、おもってたかりゃ…れも、太一、すきってゆってくれて、うれひい…ふえ~ん!!」
「そっか、ゴメンな。よしよし」
「ひぐ、また、コドモあちゅかいする…」
「じゃあ大人扱いしてやる」
「ふぇ?むぐ…」
 泣きじゃくるミノルにキスしてやる。舌も入れる、大人のキスだから。ミノルの舌はおどおどしてたけどすぐに僕の舌に吸い付いてくる。しばらくの間、舌を絡めあって、唾を飲み込みあって、ようやく口を離した。ミノルはもう泣いていない。
「…太一ぃ、なんでミノルにきすしたの?」
 それこないだも聞かれたな。こないだは答えられなかったけど今は答えられる。
「ミノルが好きだから」
「ミノルも…太一のことだいすきだから」
 二人でクスクス笑いあった。
「あ」
「え?なに?ど~かした?」
「ち、ちんぽが…」
 ヤバい、ぐんぐん大きくなる。
「え、ちんぽ?わ!すごい、がちがちだ…。太一、だいじょうぶ?み、ミノルの家に来る?それとも太一の家に行く?」
 ミノルがズボン越しにちんぽを撫でてくる。き、キモチイイ…。
「無理!そこまで保たない!」
「ええ!?ど、どうしよ~?」
 周りを見渡す。ホテルなんかないし、あってもそんなお金はない。ええっと…良し!あそこだ!僕はミノルを抱えたままぎこちなく走り出す。
「わ!ど、どこいくの?」
「そこの公園」
「こうえん?…えええ!?お、おそとでするの?」
「もう暗いし、誰も来ないから大丈夫。もし来ても魔法で何とかする。何ならミノルにも魔法使おうか?恥ずかしくなくなるぞ」
「えっと…み、ミノルはだいじょうぶ。太一のためだもん。が、がんばるよ」
「そうか、恥ずかしい方が良いのか。ミノルはえっちだな」
「た、太一のせいだもん!」
「でも期待してるだろ?もう濡れてる」
 スカートに手を突っ込んでまさぐるとパンツが湿ってるのがわかった。
「ひゃん!だ、だってぇ、太一のちんぽさわったら、すごいかたいんだもん…」
 ミノルがエロい事言うからまた硬くなってきた。話してる間に公園着いたし、さっさとおっぱじめよう。

「あ、ぶらんこ。さいきんのってないなぁ…」
「えっ?ブランコに乗りながらヤるのか?」
「そ、そんなこといってないよ」
「でも面白そうだな。やってみるか」
「えええ!?太一、ほんき!?」
「もちろん。ミノル、パンツだけ脱いで。いざって時その方が誤魔化しやすい」
「う、うん。…ぬ、ぬいだよ。えっと、ぱんつど~しよ?」
「じゃあ僕がポケットに入れとく。っておい、ミノル。まだこんなの穿いてたのか?」
 クマさんプリントの子供っぽいパンツを渡されて僕はちょっとビックリする。いや、似合うけど。ものすごく。
「いいの!くまさんかわいいもん!」
 取り敢えずしまって、僕もジッパーだけ下ろしてちんぽを引っ張り出す。普段よりも大きく見える。なんか立ちのぼるオーラが違うぞ。
「わ…。す、すごい」
 ミノルが凝視してくる。僕はそのままブランコに座る。
「ミノル、こっち来て。これだけ濡れてるならすぐ入りそうだな。よいしょっと…」
「ふぁ、かたぁい…」
「ちゃんと鎖を持ってろよ。じゃあ漕ぐからな」
「え?こ、こぐの?このままするんじゃないの?」
「だってブランコだし、いくぞ!」
「わ、ちょ、んあああああ!!!」
 僕は地面を蹴ってブランコを動かす。僕もミノルもブランコの鎖をしっかり握ってる。今の僕らはちんぽとまんこでしか繋がってない。ブランコが揺れるとその勢いに合わせてちんぽの入り具合が深くなったり浅くなったりする。抜けそうになったかと思えば奥まで突き刺さる。冗談で始めたのに意外とキモチイイな。
「あ、あ、あ…ひにゃああああああ!!またきたぁぁ!!」
 ミノルも何だかんだ楽しんでるじゃないか。あ、そうだ。恥ずかしい方が良いって言ってたな。せっかくだからその感覚をもっと強くしてやろう。
『だ、だれかきたら、ど~しよ…太一とせっくすしてるのみられちゃったら…ミノルぅ、は、はずかしくてしんじゃう~。なのにぃ、なのにぃ、すっごいキモチイイよぉ…みられちゃうかもしれないのにぃ、で、でも、み、みられてもいいかもぉ』
「ミノル」
「な、なに?ふぁぁぁ…」
「さっきからスカートがぴらぴら捲れて繋がってるところがチラチラ見えてるぞ」
「ええええ?ら、らめぇ!みられちゃうよぉ!ああん!」
「でもミノルはそれがキモチイイんだろ?」
「う、うん。あ、あ、みられちゃうかも、んん、しれないけどぉ、なんかキモチイイのぉ…ミノル、なんかへんらよぉ…。あ、あああん、太一ぃ、ま、まほ~つかった?」
 あ、バレた。ミノルのくせに鋭いな。
「うん。ミノルにいっぱい気持ちよくなってもらいたくてさ。駄目?」
「らぁ、らめじゃないけろぉ…あああああ!!太一ぃ、み、ミノルもうがまんできないよぉ…」
「あ…僕も、そろそろ限界…。ミノルのまんこ、僕のちんぽに凄いしっくりくるんだ。滅茶苦茶キモチイイ」
 ブランコの振り子運動はなんか緩慢で全然激しくはないんだけど、ミノルのまんこが僕のちんぽをぐにょぐにょ包んできてそれだけでも出そうになる。
「らしてぇ、ミノルのまんこにぃ、太一の、ざーめん、ちょうらぁい…」
 そう言われたのと同時に僕は鎖から手を離してミノルを抱きしめるとブランコからジャンプして降りた。着地の衝撃でちんぽがズンと奥へ突き刺さる。
「ああああああああ!!!」
 ミノルが大きな声で逝った。ホントに誰か来るかも…。そう思いながらも僕はミノルの中にどくどくザーメンを注ぎ込んだ。ていうかなかなか止まんない。まだ出てる。ちょっとしてミノルが気が付いた時ようやく止まった。ふぅ、なんかやっと満足した気がする。
「太一ぃ、も~、へ~き?」
「うん。ありがとう、ミノル。お陰で落ち着いた」
「そ、そっか。よ、よかった…じゃ、じゃあも~かえる?ど、ど~しよっか?」
 ん?ミノルの様子がおかしい。どうしたんだ?
(太一がだいじょうぶになってよかったけど、こんどは、み、ミノルがしたくなっちゃったよぉ…。でもぉ、太一すごいたくさんだしてたから、も~でないんじゃないかな?むりさせちゃいけないよね?)
 何だ、そんな事か。漲る性欲が治まっただけで別になくなった訳じゃない。まだまだイケるぞ。
「じゃあ今度はミノルの好きなやり方でしてやる。まだ出るから心配しなくて良いぞ」
「え?なんでミノルのかんがえてること…あ!太一、まほ~つかったでしょ?」
 あれ?またバレた。何でだ?僕、なんかいつもと違うのか?
「何でミノルにはバレるんだろ?」
「えへへ~♪ミノル、太一のカノジョだもん♪あのね、ミノル、ふたりともぎゅってできるやりかたがい~なぁ。それでね、せっくすしながらいっぱいきすしたいの」 
「良いよ。えっとまだ公園でする?それとも一回帰るか?」
「こ、こうえんはもうい~よ。さむいし、またこんどで。ミノルのへやでしたいな」
 そう言えば結局あの部屋ではしてないんだっけ。
「わかった、じゃあ帰るか」
「うん!ね、太一。てぇ、つなご」
「ん、良いけど…」
「えへへ。太一のてぇ、あったかい」
 ミノルはチビだから手を繋ぐとちょっと歩きづらそう。でも凄く嬉しそうだから手はそのまま僕はできるだけゆっくりと歩いてやった。

 それからミノルの部屋でいっぱい愛しあった。ラヴラヴも悪くないね、ちゃんとエロもあるし。
 そんなこんなでミノルと付き合う事になったんだけど、僕の日常はそんなに変わってない。ミノルのヤツ、なんか知らないけど藤野や島村とヤっても怒らないんだよね。
「オトナの遊びはほかのひととしてもい~よ。太一はえっちだから、ミノルがいないあいだ、たいへんでしょ?でもらぶらぶせっくすはミノルとしかしちゃだめだからね!」
 僕としては藤野や島村とヤるのはちょっと控えるようにしてるんだけどね。でも僕の魔法じゃまだ記憶の操作はできないし、リセットもできないから、まあずるずると…。
 藤野は僕に彼女ができたって聞いて落ち込んでたけど、なんか別れた時がチャンスだ!とか思ってるらしくて最近はそんなシチュエーションの『練習』ばかり迫る。
「菅原、あたしで良かったら慰めてあげるよ。ほら、何でもしてあげる。それで菅原が元気になれるなら」
 絶対別れてやるもんか!
 島村は、適当に胸揉んだりアナルセックスしてたりしただけなのに最近ちょっとずつ女らしくなってきた。何が変わったって訳でもないけど雰囲気がちょっとね。でも完璧主義の島村はより『女らしくなる』為に相変わらずおねだりしてくる。
「最近女の子からの恋文が減ったんだ。菅原のお陰だな、感謝する。ところで、その、少し時間あるか?」
 その内、男子から待望のラヴレターをもらうんじゃないかな?

 え?魔法?うん、時々使ってるし、最近は肉体操作の為に体の仕組みを詳しく勉強してるところ。
 
 勉強は面倒くさかったんじゃないのかって?いや、のっぴきならない事情があるんだ。…ミノルのヤツ、こないだ初潮が来てさ。赤飯、たらふく食べてた。で、膣出しがしづらくなったから頑張って生理周期を操れるようになろうかなって…。
 
 何だよ、笑うなよ!仕方ないじゃないか、僕も魔法を掛けられたんだよ!だってこないだ外に出した時、ミノルが何て言ったと思う?
「さいきん、太一のざーめん、そそいでもらえないから、ミノルのおなかのなかちょっとさびしいな…」
 それでミノルの為に一念発起して…。え?そーいう愛情云々も結局は思い込みだろって?うん、まあ…そうなんだろうね。
 
 でもさ、それが魔法なんだよ。強く思い込めば何だってできるようになる。僕も、ミノルも、もちろんキミにだって使える。それがこの魔法なんだ。
 
 もう何となく使い方はわかったでしょ?不安だったら絶対使えるって魔法で思い込ませてあげるからさ。キミもエロエロライフを楽しみなよ。それで誰かとラヴラヴになったらもう僕の事を笑えなくなるから。

 …あ、でもミノルに手を出しちゃ駄目だよ。そんな事したら魔法掛けて二丁目に放り込むからね。

< おわり >

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