オイディプスの食卓 第26話

第26話 アナル教育(群雄たちの女子トイレ編)

 お風呂から上がったあと、花純さんはトイレに直行し、僕は優惟姉さんと予習をした。
 学校の成績をもっと上げなきゃいけないし、高校受験の対策も今のうちから始めておかないといけない。催眠術で解決できることと、そうじゃないこともあるんだ。
 だから勉強は真面目にって思うんだけど、どうしてもお風呂でのことを思い出してニヤニヤしてしまう。
 ちょっとズルしちゃったけど、花純さんと、とうとうアナルセックスをしてしまった。
 まだオチンチンに残る彼女のアナルの感触が、可愛くてエッチな花純さんの反応を連想させてそわそわしちゃう。
 最初の頃に比べたら、僕らはすごく仲良くなった。計画どおり、いやそれ以上に。
 綾子はもう僕のものだし、睦都美さんのことも近いうちに決着できる。
 優惟姉さんは最初から僕の味方だし、僕にはもう怖いものなんてない。
 催眠術で幸せになるという計画は順調に進んでいる。ついつい顔もニヤけてしまうんだ。

「……ふふっ」

 隣で優惟姉さんが笑った。
 振り向くと、姉さんは「んんっ」と咳払いして自分のノートに向かっていた。

「姉さん、今、笑った?」
「え? 笑ってないわよ、全然」

 ノートに視線を落としたまま、いつもの調子で彼女は答える。
 僕はしばらく姉さんの横顔を眺めたあと、自分の予習に戻った。
 ふりをして、優惟姉さんの顔をこっそりと観察していた。

「ふんふ~ん♪」

 彼女にしては珍しく鼻歌なんて歌っちゃってる。
 そして、ふと手を止めて宙を仰ぐ。何か難しい問題を考えてるのかなって思ったら、ちょっぴり唇の端を上げて薄い思い出し笑いなんてしちゃってた。

「姉さん」
「んッ!? な、なにッ!?」

 慌てて頬を赤くした優惟姉さんに、僕は自分のノートを見せる。

「この図形問題なんだけど」
「あ、うーん……補助線の引き方かな。この線はいいんだけど、こっちの線はいらない。シンプルに答えを目指すには―――」

 普段の優惟姉さんと変わらない。
 いつものパジャマが最近ショートパンツに変わったせいで、こうして隣に座っているだけでかなりセクシーな感じになってるけど、それは僕がやらせていることなので異常ではない。
 どこがどうおかしいってわけじゃないんだけど。
 なんていうか……可愛くなったというか、色っぽくなったというか。
 前より姉さんが女の子らしくなったような。
 気にしすぎだろうか?

「――と、ここまでやったら後はわかる?」
「あ、うん。ここで角度が決まるから、あとはここに三角形を作って、その面積から半円の面積を引けばいいんだ」
「正解。図形問題のコツはね、クロスワードパズルを解くように考えるといいのよ。わかってる数値とわかりたい数値は必ずどこかで結びつく。でもそこまでの道筋も1本とは限らないから、ヒントの数値からわかることをガンガン広げていく。最初のうちは問題の答えがわかっても、他にわかる数値があるなら、徹底的に書き込んで図形を分解しちゃいなさい。たくさん解いて慣れてきたら、問題を見ただけで解き方が直感できるようになるから」
「……その域に達するまでが長い道のりだと思うんだけど」
「ふふっ、蓮なら大丈夫よ。今の問題だって、お姉ちゃんの説明の途中でわかってたでしょ。あなたは本当に頭の良い子よ。自信持って」

 優惟姉さんはやっぱりご機嫌で、楽しそうに僕のほっぺたを指でつんつん突く。
 なんだかくすぐったくて照れくさい。

「いい高校へ行って、いい大学に行って、立派な大人になろうね。お姉ちゃん、蓮にはすっごい期待してるのよ」

 でも優惟姉さんに期待されると、もっともっとがんばらなきゃって気持ちになる。
 僕は「うん!」と頷いて、勉強に戻った。

「ふふっ」

 それにしても、姉さんの機嫌が良すぎる。

「あ、あっ、あぁっ、蓮さんっ!」

 朝、フェラで僕を起こしてくれた綾子をバックで犯す。
 今日も僕は快調。朝から人妻を乱れさせ、何度も絶頂させる。濃厚な女の匂いを嗅ぎながら、今日はどんなことして遊ぼうか考える。

「ダメ、私、もうダメです、蓮さん、許してぇ……あぁん!?」

 などと言いながら自分で腰を振る綾子のお尻をパチンと叩く。
 あとでシャワー浴びなきゃ、また汗とスケベな匂いでいっぱいだ。

「イク、イク、蓮さん、私、またイキます! イッちゃいますぅッ!」

 朝イチのたっぷり精子の詰まった液体を、綾子の中に発射する。
 必ず女の子を産んでね。
 僕がそういうと、綾子は「もちろんです」と汗に濡れた顔を輝かせた。
 たっぷりキスをして、僕らはセックスの痕跡を消してから朝食へと向かう。
 
「――おい、睦都美。明日は大阪へ出張するから、1泊分の着替えを用意しておけ」
「はい」

 朝食を済ませた父さんが、秘書が迎えに来るまでのコーヒーと新聞でリラックスしながら、睦都美さんに用事を言いつける。
 指示に頷く彼女はいつもとそんなに変わらないように見える。
 でも、血色が良いというか、頬が赤らんでいることに父さんは気づいてないだろう。
 父さんが黙っている間も、睦都美さんはそのそばで何かを言いたげにしている。

「あの……」
「ん?」

 睦都美さんの頬が赤い。
 いつも無表情な彼女にしては珍しくわかりやすい顔。
 エッチがしたい。
 彼女を抱いた男なら誰でもわかるはずの顔だ。

「今夜のお帰りは、何時頃になるんでしょうか?」

 父さんだって、彼女の表情を少しでも見上げてあげれば、言いたいことはわかるはず。
 でも、そんなことより新聞に書いてあることの方がよっぽど重要らしく、視線を落としたまま応える。

「あ? 何かあるのか?」
「いえ……その、たいしたことではないのですが」

 メイド服のミニスカートが落ち着かなく揺れている。
 今日のは今までで一番短い丈のスカートで、出来れば今すぐこの場で犯して欲しいって彼女の気持ちがビンビンと伝わってくる。

「遅くはならん。明日は朝イチで大阪だからな」
「は、はい。お待ちしております」

 ぺこり、と丁寧に頭を下げてトレイで口元を隠してキッチンに戻っていく。
 きっとニコニコしちゃいそうなの我慢しているんだろうな。
 睦都美さんは、今、すごくセックスがしたい。僕がそういう催眠術をかけた。
 そして父さんの帰りも早い。出張前に一発ってことになるだろうと期待しているに違いない。
 可愛いね、睦都美さんは。
 父さんがあなたを抱くことはもうないっていうのに。

「蓮くん、ミルクのお代わりいる?」

 綾子が女神のような微笑みを浮かべて僕の顔を覗き込む。
 
「はい、お願いします」

 たっぷりと僕の目を見つけてから、「今日もたくさん飲んだ方がいいわよね」なんて、思わせぶりに綾子は微笑む。
 そろそろ睦都美さんも完全に僕に落とされるだろう。
 共犯者の綾子も、その日を楽しみにしている。
 
「お兄ちゃん、ガッコの準備まだー?」

 花純さんは今日はずいぶん僕になついてるっていうか、さっきからベタベタとまとわりついてくる。
 甘えんぼうは今に始まったことじゃないけど、10才になってからは少しは恥じらいも出てきて抱きついたりはなくなってたはずだった。でも今朝は「おはよう」のチューはもちろん、背中にしがみついてきたり、手を握ってきたり、着替えてる最中にこうして部屋に乱入してきたり、妙にテンションが高い。

「まだ着替えてるとこだよ」
「おっそーい。ふふっ、しょうがないなぁ、花純が手伝ってあげる!」

 制服姿の花純さんにネクタイを結んでもらう。というか結んだことのない花純さんに、結び方を教えてあげる。
 余計に時間がかかってる気がするんだけど、機嫌が良いようなのでそのまま最後まで結んでもらう。

「こうして、きゅってして、引っ張って。ホントだ、出来たー」

 ネクタイも無事に結べて、天真爛漫な笑顔で花純さんが喜ぶ。
 可愛いなって思って、ぎゅって抱きしめる。

「やん」

 花純さんも僕に体を委ね、背中に手を回してくる。
 女の子の匂い。柔らかい体。
 幸せな気分になって、小ぶりなお尻も撫で回す。

「んふふっ」

 くすぐったそうに身をよじり、彼女も僕に体をすり寄せてくる。
 
「お兄ちゃん、花純のお尻好き?」
「好き」
「アナルも?」
「大好き」
「いひっ」

 ぎゅーっと花純さんがしがみついてきて、僕の耳元でささやく。
 
「今日もアナルの練習しようね?」

 僕はそのお尻をしっかりと握りながら言う。

「本番でもいいよ」
「それはだめー」

 花純さんは照れくさそうに笑い、身を翻す。
 短いスカートから覗く太ももが今日も眩しい。
 
「遅刻しちゃうよ、お兄ちゃん」
「あぁ、そだね」

 妹といちゃいちゃしてたら、もうこんな時間だ。
 それじゃ、仲良く一緒に登校しようかと玄関に向かったところで、先に靴を履こうとしている優惟姉さんの背中をみかける。
 なんとなく、首を傾げた。ちょっとした違和感。なんだろう。その後ろ姿が、いつもの姉さんと違う気がした。

「お姉ちゃん、シュシュ可愛いー」

 僕を後ろから追い越して、聞き馴染みのない言葉を花純さんが発する。
 優惟姉さんは自分の後頭部を触り、「そう?」なんて髪を縛っているあたりをいじる。
 そうか。いつも黒いゴムでぐるぐる巻いてるだけの髪に、ふわふわしたブラウンの布が付いているんだ。
 さすが女の子はすぐ気づくっていうのか、これくらい僕もすぐ気づけよって感じだけど、優惟姉さんの髪留めなんてここ数年一度も変化したことなかったから、視界に入っていても先入観でスルーしちゃってたみたい。

「花純も髪伸ばそっかなー」
「面倒くさいわよ、朝とか」

 タイミングを逸した僕は、平和な姉妹トークに入っていくきっかけを見つめられないまま、彼女らの後ろについて玄関を出て、反対方向の優惟姉さんと手を振って別れる。
 
「姉さん、髪どうしたの?」
「ん? 伸ばすと面倒くさいって」

 見当外れのことを言って、花純さんは僕の隣で「お兄ちゃんはどう思う?」なんて自分の髪を摘まんでみせる。そうじゃなくて、どうして姉さんは今日からシュシュとやらを付ける気になったのかって話だ。まあ、女の子がおしゃれするのに理由なんてないんだろうけどさ。
 でもあの優惟姉さんが。
 おかしいってわけじゃないけど、理由もなく自分の外見を変化させる人でもないと思うのだけど。

「だから、花純も髪伸ばしたらどうって聞いてるのー」
「あ、うん。まあ、どっちでもいいんじゃない?」
「はい、それ一番聞きたくない回答でーす。もう一度よく考えて答えてくださーい」
「えー」

 まあ、どうでもいいんだけどね。
 どうせ僕には女の子のおしゃれなんてわからないんだし。

 それよりもアナルセックスだ。
 昨日フライングで花純さんのアナルはいただいてしまったけど、まだ教育課程の全てが終了したわけじゃない。アナル教育は、彼女の方から「アナルして」と言わせるまでのカリキュラムだ。
 朝から僕は忙しく準備に追われる。
 まずは隣のクラスへ。
 かつて、僕の悪友を手酷くフッたことのある1年生最強の美少女、天崎結希に会いに行くためだ。

「結希ー、また男子来てるよ」

 天崎を呼んで欲しいと言った僕の顔をニヤニヤと眺めながら、名前も知らない女子がわざとらしく「男子」を強調して言う。
 
「えー? 今度は誰なのぉ?」

 呼ばれて立ち上がったのが、おそらく天崎だ。
 確かに目を惹く美少女だ。あざといツインテールの明るい髪に、くりくりとした瞳。愛嬌のある丸い顔立ちはいかにもアイドルって感じ。
 悪友が、花純さんや3年の藤川先輩とともに、彼女をこの中学の『三大美少女神』の一人としたのも、確かにまあ、見た目だけなら納得できる。
 悪友が昔この子に告白したとき、みんなにそれをバラされた挙句にフラれたという話だ。ナイーブな子なら不登校やイジメになりかねない事件だと思うけど、僕の悪友はそういう仕打ちで興奮できるタイプなので問題ない。それどころか逆に天崎に対する好感度が上がっているのだから、本当に気持ち悪い。
 天崎はそれくらいしても可愛いと、彼の中ではすごく評価の高い美少女だ。

「んー? マジで誰、この人? 知らないっていうか、眼に入ってこないんだけど」

 だけど実際に会ってみると、確かに言われるだけの顔立ちと雰囲気はあるけど、他人を見下すような視線と態度に性格の悪さがにじみ出ている感じだった。

「あ、あたしコイツ知ってるよ。三沢じゃん」

 彼女の友人らしき女の子が、僕の顔を見て目を丸くする。
 それを聞いた天崎も「え、有名人?」と少し瞳を輝かせる。

「有名人ってこともないけど、テストいっつも点いいよね? 学年2位とか」

 そう、僕は常に2位の男だ。
 学業順位に興味ある人になら、名前くらいは知られていてもおかしくないと思う。

「知らなーい。なんか、テストの順位とか自慢する男ってうざいし嫌い」

 別に、僕は2番程度の成績を自慢したことは一度もない。むしろコンプレックスだった。
 天崎は髪をいじりながら、さっそく興味をなくしたような顔をする。
 中学生にとって勉強ってすごく重要なジャンルだと思うんだけど、この人は自分の見た目にしか興味ない人なのかな。

「あとアレ。2年の三沢花純さんの弟」
「えっ?」

 花純さんの名前が出てくると、また天崎の瞳が輝いた。
 瞳がキラキラしてる人って性格良さそうな印象あるけど、関係ないんだなって思った。

「わ、マジ? でも全然似てない。ていうか、普通。普通のちょっと上くらい? お姉ちゃんの方はめっちゃ可愛くて、結希も大好きなのになー。なんか、弟はもっとがんばりましょうって感じだよね」

 あはは。
 周りの女の子と一緒に、とりあえず僕も笑う。
 張り倒したくなってきた。
 
「ふーん。そーだなー。ま、花純先輩の弟ってことなら、しょうがないよね。たまに宿題やってくれるんなら、友だちになってあげてもいいよ」
「よかったじゃん、三沢」
「うちらにもノート見せてね、結希」

 でも、僕だって彼女の性格なんてどうでもいい。見た目さえよければ用事は足りる。
 家族のために、花純さんのために、体だけ使わせてもらえればいいだけだし。

 ――キィン!
 
 僕だって、家族以外の女子になんて興味ないさ。

「……お兄ちゃん、どこー?」

 扉の向こうで、待ちに待った花純さんの声が小さく響く。
 3時間目の授業をサボって1階の女子トイレに来てくれと、花純さんにメールした。
 いっぱいハートマーク使ってOKの返事をしてくれた彼女は、言いつけどおりにこっそりトイレに来てくれた。
 かくれんぼはやめて、可愛い妹に僕の居場所を教える。

「こっちだよ、花純」
「あ、お兄ちゃん、こっち?」

 一番手前の個室から、僕は彼女に声をかける。
 カギのかかってない扉を喜び勇んで彼女は開き――そして、言葉を失った。
 
「あぁッ、あん! あん! あん!」

 口元を覆っていた手を外すと、天崎は淫らな嬌声を上げた。
 2度目の挿入になる彼女のアナルは十分に僕のに馴染み、少し乱暴に腰を動かしてもむしろ大歓迎とばかりに自分も腰を使い、さっきまで名前すら知らなかった同級生とのアナルセックスを楽しんでいる。
 花純さんは呆然と僕らの交尾の前に立ち尽くす。
 狭いトイレの個室。自分の知らない女と交わる兄の姿に。

「え……え?」

 信じられないという顔をしていた。
 無理もない。このくらい予想しとけっていう方が無茶苦茶だ。

「あぁっ、あんっ、あんっ、あぁ、おはようございます、花純先輩っ!」
「いや、ていうか、あんた誰……?」
「1年B組、天崎結希です! 弟の蓮くんとは、今日初めて話した仲ですぅ!」

 にちゃにちゃと、ワセリンと精液の混じった結合部がドスケベな音を立てる。
 めくれ上がったスカートに膝まで下げたパンツ。はだけた制服のブラウスとブラジャー。小ぶりのおっぱいは花純さんと良い勝負で、僕に揺すられて尖った乳首を跳ねさせている。
 そしてつるりと丸い健康的なお尻には、聖剣の眠る丘のように僕のオチンチンが突き立てられていた。

「ど、どういうこと、お兄ちゃん?」
「見てのとおりだよ。花純がアナルセックス怖いっていうから、手本を見せてあげたいんだ。この子は隣のクラスの天崎結希さん。彼女にお願いしたら協力してくれるっていうから」
「う、うそでしょ……」
「嘘じゃないよ。ね、結希?」
「そうです、花純先輩! 私、蓮くんに、あんっ、花純さんのために協力してくれって言われて、アナルセックスに、初挑戦してます! 結希、結希っ、男の子とこういうことしたの初めてだけど、めっちゃ楽しんでまーす!」」

 僕が天崎にかけた催眠暗示は2つ。
 花純さんのためにアナルセックスをOKしたという記憶改ざん。
 そして、僕には何をされても気持ちよくて嬉しいっていう感覚操作。
 花純さんが来る前に試しに挿入してみたところ、彼女も初めてのアナルセックスであっという間にイッてしまった。
 それどころか、意外な具合の良さに僕もすぐイッてしまった。
 今は第2ラウンド目だ。
 花純さんのアナルセックスへの恐怖感を和らげ、興味を掘り下げ、なおかつ「自分も早くやらなきゃ」と焦ってもらうために、実際に僕が誰かと楽しんでいるところを見てもらおうと思ったのだ。
 まあ、意外というか、予想どおりというか、花純さんはどん引きだったけど。

「……意味わかんない」

 唖然とした顔で花純さんは呟く。
 確かに変かもね。僕もちょっとやりすぎたと思うもん。
 まあ、ここまできたら、もうこれをやり通すしかないけど。
 天崎だって、かなりやる気だし。
 
「あの、花純先輩、聞いてください! 私、あなたのファンです! 可愛いなって、前から思ってました!」
「ていうか、あんたは誰なのよマジで……」
「結希もちょっと可愛いっていうか、かなりモテる方なんで! 花純先輩とは気が合うんだろうなとか、あんっ、私と花純先輩がコンビ組んだらいろいろ美味しいんだろうなとか、ずっと前から想像してましたし!」
「お兄ちゃ……蓮、私この子怖い。てか、蓮もなんか怖い」
「やだ、引かないでください、花純さん! 私、蓮くんのアナルパートナーなんですよ! んっ、あんっ、言ってみれば、結希と花純さんは穴姉妹なんですってば! あんっ、あんっ、やだ、やだ、ちょっと待ってください、すみません大事なとこで……ちょっと、私、イキますんで! あぁぁぁんッ!」

 天崎、テンション高いなあ。
 確かに快感操作はしてるけど、それにしてもさっきから彼女はアナルでイキっぱなしだった。
 
「どういうことなの、マジで。何のために私を呼び出したの?」
「そんなに怖い顔しないでよ。ホラ、花純さんはアナルセックス怖いって言ってたでしょ? でも実際にしているところを見たことはないんじゃない?」
「そりゃ、そうだけど……でも、お兄ちゃんが他の女としてるとこなんて見たくない……てか、なんでそんな女としてんの!」
「だって、花純がやらせてくれないから、他の子とするしかないじゃない。僕はアナルセックスしたいって前から言ってるでしょ?」
「そ、そ、それはそうだけど、でもっ……でも……」

 僕が自宅で彼女にアナルセックスの練習を施しているとき、彼女は10才。そして学校にいる今、彼女は14才になっている。
 現在のところ、僕は花純さんに4年もアナルのお預けを食らっているかわいそうな兄だ。
 無茶苦茶な僕の暴論も、少しは良心にダメージを与えているらしく、しゅんとさせてしまった。

「逆に私ッ! なんでこんな気持ちいいこと花純さんはしないのか、そっち方が不思議ちゃんですけどね!」
「あんたは黙っててよ!」
「いいから花純、見てごらん。結希、こんなにずっぷり僕のオチンチン刺されてるけど、全然気持ちよさそうでしょ?」
「う、うん……気持ち悪いくらい、気持ちよさそう」
「イッてますよ、私っ、超イッてます! どうして今まで普通にウンチできてたんだろって疑問が生じるくらい、アナル気持ちいいですっ!」
「本当にうるさいんだけど、あんた!」
「でもこんな子でもアナルセックスは出来るんだ。怖いことでも痛いことでもない。気持ちいいから、みんなするんだよ。花純だって僕に洗われるの、気持ちいいだろ?」
「う、うん」
「練習もよかったろ?」
「うん……よかった」
「だから、あとは本番だけなんだよ」

 僕と天崎の結合部を見せつけるようにして、腰をグラインドさせる。

「あぁっ! あん! 気持ちイイッ!」

 天崎は自慢の美少女顔をだらしなく発情させ、快楽によがる。
 花純さんは、胸元にぎゅっと拳を握り、その様子に頬を染める。
 
「いいっ、いいよぉ! こんなに気持ちいいことされちゃったら、結希、結希、蓮くんのカノジョになってもいいかも! 花純さんも、結希のこと妹にしたいって言ってるし!」
「言ってねーし!」
「ていうかもう、逆に! 逆に花純さんいつまで私たちのセックス見てるんですか、ちょっと邪魔っていうか、遠慮とかしないんですか!」
「私は呼ばれたから来たのよ!」
「あぁん、もう、蓮くんとのアナルセックスに集中したいのにぃ! 気持ちいい! 気持ちいいよぉ、あぁっ、あぁーッ!」

 天崎は自分でも腰を揺すり始め、僕のオチンチンを貪欲にお尻の穴で飲み込んでいく。
 催眠術で快楽を味わっているとはいえ、1回目からハイペースで達していたから、ひょっとしたら彼女は元々こっちの素質があったのかもしれない。
 天狗になるくらいモテるくせに、実際の交際経験はゼロ。キスはもちろん、手を繋いだことすらないことも事前に聞き出している。
 自分を安売りしたくないから、というのが理由らしい。
 貞操観念をしっかり持つのは良いことだと思う。僕らはまだ中学生なんだし。
 まあ、結局は安売りというより投げ売りされる形でアナルの処女を奪われたわけなんだけど。
 
「ンッ!? んんっ! んっ、ちゅ、んんっ、ちゅ、ちゅう、ちゅぶっ、んん……っ」

 ついでにファーストキスも、アナルセックスしながら奪ってやった。大安売りだ。
 後ろからあごを持ち上げ、唇を吸い、舌で蹂躙する。
 驚いた顔してたけど、“僕には何をされても気持ちよくて嬉しい”彼女は、すぐにとろんと瞳を蕩かせ微笑んだ。
 
「あはっ……今の結希のファーストキスだよ、蓮くん」
「そう。僕は初めてじゃないないけど」

 あえて冷たく言い放して、アナルセックスを続ける。
 天崎はずっと僕の方をボウッとした顔で見つめ、時々ニヘラと笑い、僕の動きに合わせて腰を振っていた。
 
「あんっ、あんっ、あっ、蓮くん、あっ、あっ、あん、あん、好き……ダ、ダーリィンっ」
「ちょ、ダーリンって、あんた! 人の兄……弟に何言ってんのよ!」
「好きっ、好き、好き、ダーリン、もっと結希にえっちしてぇ! ダーリンの愛で、もっと気持ちよくしてぇ!」

 彼氏いたことない子が、キスされて気持ちよくて嬉しいってなったら、もう簡単に恋しちゃうよね。
 たとえば、こうやってもお尻を叩いたとしても気持ちよくて嬉しいんだから。
 僕は両手を使って天崎の尻肉を交互に叩く。

「あぁん!? ひぃん!? 痛い、痛っ、ど、どうしたの、ダーリン、どうして結希をぶつの、ひどい、ひどいよぉ、痛いっ……けど、気持ちいいッ! ダーリン、すごい、痛いのに、好きすぎて、気持ちいいよぉ! あぁん! あぁん! やだもう乱暴なダーリンも超愛おしい! 好き好き大好き、ダーリンになら何されても私いい! アナルセックス最高! ダーリン最高! もぅマヂ無理ちょぉ大好きぃ!」

 ちょろい、とすら思えるくらいに天崎はどんどん堕ちていく。たぶんだけど、すごいバカなんじゃないかな、この子。
 何をしてもOK。次は前の穴の処女も奪ってやろうか。それでも彼女は喜ぶに違いない。そしてそれが終わったら、みんなの見ている前で盛大にフッてやるのも面白いかも。悪友の仇討ちだ。それでも彼女は、喜んで僕に捨てられるだろうけど。
 家族以外の女性も、時々なら抱いてみるのも面白いんだな。

「お兄ちゃん……」

 おっと忘れるところだった。
 今は花純さんのことが大事なんだ。
 僕は天崎のお尻をギュッと握って、再び腰を揺らしながら花純さんに微笑む。
 
「ね? アナルセックスは気持ちよくって、楽しいことなんだ。この子の反応見たらわかるよね?」
「お尻ぶったりもするの?」
「しないよ。普通はしない。この子が変態だからだよ」
「ちょ、そんな言い方ってひどいよ! でも、他の人が見ている前でダーリンに雑に扱われて、ちょっとドキドキしちゃってる結希がいるよぉ!」
「この子が終わったら、次は花純もしてみよっか?」
「無理。絶対に無理。できない!」
「もう花純さんたら、ダーリンにわがままばっかりっ。だったらもう、ダーリンのオチンチンは結希が独占で、花純さんは今日から私のマヂ友ってことでいいですよね!」
「いいわけないじゃん!?」
「どうして無理なの、花純。正直に言ってみて」
「だって……この子みたいになるの嫌。ていうかこの子が嫌。ありえない」
「結希、ありえないくらい嫌われてんの!?」

 まあその気持ちもわかるけど。
 
「ダーリンは、結希と結希のアナルのこと超愛してるってゆってますけど!」

 天崎って、顔は可愛いけどうざいんだよね。
 見た目が良けりゃ十分と思ってたけど、さすがに残念すぎる子だったよ。

「わかった。この子はさっさと終わらせるから、その後でちゃんと話しよう」
「そ、そんなっ。結希はダーリンのために一生懸命がんばってるのに、消化試合の雰囲気出すなんてひどいよっ。あっ、あっ、で、でも、どうしてっ、ダーリンのそういうとこも、好きっ、どうしよ、結希、男の子に冷たくされてキュンキュンしちゃうの、初めてっ。結希って、きっと、好きな人限定ドMなんだ! あっ、あんっ、もう、恋してる、マヂ恋してるの、結希っ! ダーリン、好きっ、好きっ、あっ、あん、あぁっ、結希っ、初恋っ、はじめましたぁ!」

 彼女はますます調子にのっていき、体をくねらせるようにして身悶える。
 僕は、さっさと終わらせるために腰のペースを速める。
 狭い個室にパンパンと肉のぶつかる音を響かせる。
 気持ちいい。学校でやるセックスって、なんだかスリルがあって気持ちいい。
 これは僕までハマっちゃうかも。

「あっ、あん、あんっ、ダーリン、ダーリィンっ、アナル、いいよぉ、ダーリンのオチンポは、初恋メロディを奏でるタクトだよぉ! 本当の恋と出会った女子トイレに、白い奇跡が降るんだよぉ!」

 天崎も、盛り上がりすぎて何を言っているのかわからないくらいだ。
 でも彼女のアナルは健気にキュッキュと締まって、気持ちよく僕のを刺激し、射精を促してくれる。
 バカだけど、学校用のセックスフレンドとかなら、これからも付き合っていいかもしれない。見た目だけは抜群だし、どんな風に扱ってもOKだし。
 本命は、あくまで花純さんとか家族のみんなだけどね。
 
「あぁぁぁぁんッ!」

 天崎の腸をえぐるつもりで、最後の一突き。
 花純さんに見られながら他の子に射精するって、かなり背徳しちゃってる気がする。
 2回目だというのに大量の精液が出た。
 全部を天崎の中に出し切って、オチンチンを引き抜く。
 
「あぁっ……」

 天崎はその場に崩れ落ち、洋式便座にしがみついて荒い息を吐く。
 四つんばいに突き出されたアナルから、僕の精液が逆流してきた。

「あっ、やだ、ダーリンの精液、出てっちゃダメ……」

 お尻の穴にふたをするみたいに天崎は指で押さえる。
 それでも、ブプッと音を立てて緩みきったアナルから精液は溢れでる。

「んっ、そうだっ。こうすれば出ていかないよ。てへっ、ダーリンから結希への初プレゼントだもん、こうして結希の中で大事に……くひゃあぁぁぁぁっ!?」
「ええっ!?」

 ズブズブ。
 指を一気に2本もアナルの中に突っ込み、天崎はそのショックに自分でイッてしまったようで、ホラーのように白目を剥いてガクガクと痙攣して失神してしまった。
 最後まで僕らを驚かせる女子だった。性交の匂いの濃い個室で、便座にしがみつき、アナルに指を突っ込んだまま失神する美少女。アソコも太もももテカテカに濡れて、処女膜の眠る秘壺を僕に晒している。
 僕はその光景になんだか興奮してしまった。オチンチンの根元が疼くのを感じる。
 よし、気を失ってる間に、このバカの処女もついでに貰ってしまおうか。
 
「おにーちゃーん」

 だが、今そんなことしたら確実に殺される。
 背後に感じる殺意に僕は冷静に向き直り、にこやかな笑顔を浮かべる。
 
「驚かせてごめんね。悪気じゃなかったんだけど」
「悪気以外のどういうジャンルなのよっ。最低だよ、お兄ちゃん!」
「言ったろ? 花純にアナルセックスのこと知ってもらうためだって」
「でも、だからって、こんな、どこの誰とも知らない子と……お兄ちゃんは、やらせてくれるなら誰でもいいの!?」
「そんなわけないよ。一応、相手は選んでるよ。見た目とかで」
「誰でもいいって言ってるのと一緒でしょ! 花純だってわけわかんないよ、こんな子知らないし!」
「なるほど。確かに見ず知らずの子にアナルセックス勧められても、本当に良いものかわからないもんね」
「そういうこと言ってるわけじゃないけどっ。でも嫌なものは嫌だし、次は私の番、なんて気持ちにはなんないよ」
「あぁ、そうだね。花純の言うとおりだ。だったら、そうだなぁ。じゃ、もしも花純のよく知っている信用できる仲良しのあの子が、身をもってアナルセックスの良さを教えてくれたとしたら……?」
「え?」

 キィィィ。
 僕は隣の個室の扉をゆっくりと開く。
 そして、そこで花純さんの見たものとは。
 
「お尻っ!? てか、鈴佳!?」

 花純さんの親友グループの1人で、きれいな子。2年生の中では花純さんに次ぐ人気のある子で、高校生の彼氏持ち。
 僕が知ってるのはそれくらいだ。でも、花純さんはもっともっと彼女には詳しいし仲も良い。
 その彼女が、下着をおろしてスカートもたくし上げ、まん丸で肌白い美尻を剥きだしにして突き出していた。

「あ、花純。次のアナルセックスは私の番だから。よく見ておきなさいよ」

 隣でどんだけ大騒ぎしようと、じっと自分の出番を待つように指示してから小1時間。
 律儀にお尻を出したまま待っててくれた鈴佳さんは、僕の指示したとおりに花純さんを挑発する。

「いや、いやいやいや、ちょっと待ってよ。なんか本当にわけがわからないよ」
「花純、いいから見てて。今から僕と鈴佳さんが本気のアナルセックスする。これで彼女が気持ちいいって言ってくれたら、アナルセックスは怖くないって信じてくれるよね?」
「まったく、なんで私があんたの弟とアナルセックスしなきゃならないのよ。今回だけだよ、マジで。彼氏にバレたらあんたのせいにするからね」
「いやちょっと……え? ええ、なんで? どうしてこんなことになるの?」

 ワセリンをオチンチンと鈴佳さんのアナルに塗る。
 もちろん彼女のアナルも性感を上げておいたので、僕の指に反応して、「ん、んっ」って可愛い声を出していた。
 近づくと、いい匂いがする。優惟姉さんとも花純さんとも違う匂い。高校生とエッチしている人。セックスの感じ方も知っているに違いない。
 鈴佳さんはお尻を向けたまま顔だけで振り返り、僕に釘を刺すように睨む。

「言っとくけど、お尻だけだからね。私、彼氏いるんだから、他のとこ触んないでよ」

 恋愛や浮気といった感情は一切なく、ただ友だちのために頼まれたから肛門を使わせる。非常識極まりないこの友情にもとづく行為を、彼女は疑問に感じることもなくお尻を差し出す。
 笑ってしまいそうなのを我慢して、僕は真面目な顔で頷く。
 
「はい、気をつけます。それじゃ、いきますね?」
「うん……やば、これ、マジ緊張する。花純、ちゃんと見てなさいよ?」
「ちょ、ちょっと、本当にするの、鈴佳?」
「するよ。てか、誰のためにすると思ってんのよ、もうっ」

 アナルセックスを戸惑っている親友のために、自分が体を張るしかないという思い込みと感情の操作。
 そしてアナルでも気持ちよくなるような快楽操作。ただし、相手が僕だからこんなに気持ちいいのだという刷り込みも添えて。
 あとは、先に天崎としてからの出番になるので、それまでは無言で待機していること。
 鈴佳さんに出した指示は以上だ。
 もしも天崎だけで花純さんがその気になれば何もしないで戻そうと思っていたけど、こういう流れになってしまったからには仕方ない。
 彼氏とは当然、アナルでしたことはないそうだ。こっちはまだ処女ってことになるけど、まあ、一生しない人が大半だろうし、僕がいただいてしまっても特に問題はないだろう。

「え、え、本当にするの? 鈴佳マジで? どうしてそこまで?」
「やっ……今、しゃべんの無理……ちょっと黙ってて、よ……んんんっ!」

 固くて細い穴を突き広げていくこの感触。
 初物アナルならではの緊張感と抵抗。
 それを超えた向こう側には、未踏を制覇した者だけが知る達成感がある。

「んん……あああぁぁぁ、入ったぁ!」

 鈴佳さんが大きな声を出して仰け反る。
 狭い入り口を先端がくぐり抜けると、あとは一気だ。
 ズボッと僕のは鈴佳さんのお尻に入ってしまう。

「うわっ、なにこの感じ? お腹の中から押し上げられてる……」
「つらい? 苦しいの、鈴佳?」
「苦しくはないけど、なんか、なんかがギリギリって感じ。地味にやばいっていうか」
「や、やばいの? 何が? どこが?」
「何がって、アナルとかその奥とか、ていうか彼氏でもない男のチンポが入ってるっていうのも、よく考えたらかなり……んっ、やっ、動いてるの? あっ、なに、弟、動いてんのっ?」
「う、うん。動き始めてるよ。腰がぐぃんぐぃん動いてる」
「あっ、あっ、やっ、お尻が、持ってかれてるっ。引っ張られてるっ。押したり、引いたり、アナルが、出たり、引っ込んだり、してるっ、あぁっ」

 花純さんにアナルセックスを見せつけ、鈴佳さんに解説させる。親しい友人が実際に初アナルをやってみせることで説得力が増す。知らないバカとやるよりも、花純さんも興味を持って観察してくれている。喉まで鳴らして、僕と鈴佳さんの交合点に釘付けになっていた。
 そして、徐々にアナルの具合もよくなってきた。鈴佳さんの体が、アナルセックスに馴染んで、いよいよ催眠術で増幅されている感覚を、快楽として感じるようになってきたらしい。

「あっ、あっ、んっ、んっ、なんか、やばくなってきたっ」
「どうしたの? 次はどんなやばいなの?」
「やばいの、やばいっ。これ、あんっ、んっ、な、なんなの、やだ!」
「ちょっとわかんないってば、マジっ。どうしたの? 何か出るの?」

 ぎゅっ、ぎゅっと鈴佳さんのアナルが落ち着かなく緊張する。
 僕が突くたびに「あぅん!」と声を漏らし、壁についた手がぶるぶると震える。

「やばいっ……きっ、気持ちいい~ッ!」

 大きく声を張り上げ、ぎゅうぅと強くアナルを締めつけ、鈴佳さんは体を仰け反らせる。

「いいッ、いいッ、何これ、こんなの知らないっ、お尻、やばいっ、熱い!」
「鈴佳、どうしたの? すごいエロい顔してるよ?」
「エロいって、言うなっ、これ、あんたの弟が、やばいんだって! あ、あ、あん、あんって、私にエロい声、出させてんの、あんたの弟! やば、ホント、んんんっ、やばいよぅ、ダメっ、あっ、あっ、こんなの、なったことない! 勝手に、声、出ちゃうよっ。こんな気持ちいいこと、したことないよ! あんっ、あぁーん!」

 僕にアナルセックスされるとめちゃくちゃ気持ちいい。
 前もって催眠術で植えつけた言葉を、実際の感覚として捉えられるようになったみたいだ。
 こうなったらもう遠慮はいらない。
 つるんとしたお尻を握り、パンパンと腰を打ち付ける。

「やばい、激やば気持ちいいっ、これ、すごいっ。花純っ、花純っ! あんたの弟、やばいって! こんなの、やられちゃったら、私、やばいよ、ねえ、ダメかも、しんないっ」
「鈴佳、大丈夫? すごい顔赤い。汗かいてるし」
「あんたも、やられたらわかるってぇ! これ、すごい、すごい、すごいっ。こんなの、セックスじゃ、ないっ、超えてるっ、いろいろ超えてるっ。あぁっ、あぁっ! やばい、やばい、消えてくっ、消えてくっ!」
「な、なにが? 何が消えてくの?」
「彼氏としたエッチが、霞んじゃうっ! これ、超えるっ、マジ、彼氏超えちゃうよぉっ! やだ、そんなの、やだ、怖いっ、もうこれ、忘れられなくなる予感、すごいするっ。あっ、あっ、あっ、花純、花純、お願いっ、お願いっ」
「なに? どうしたの、鈴佳!?」
「弟、貸して! 2日にいっぺんでいいから、私に貸して! マジなの、私、マジこれ日課にする! お願い、前の穴でもやらせてやるから、弟、私に貸してちょうだいぃ!」
「ダメに決まってんでしょ、何言ってんのよ!」

 鈴佳さんは自分でも腰を使い始めている。
 体温がどんどん上がっていってるのが手触りでわかる。初めてのアナルセックス。そしておそらく初めてするだろう彼氏以外とのエッチ。
 強烈な体験は、強烈な快感で塗り替えられていく。昨日は冗談で言ってた弟のレンタルを、鈴佳さんはかなり本気で熱望していた。
 僕のオチンチンを、彼氏以上にお気に召していただけようで何より。僕は恋愛感情なんて一切いじってないんだぜ。
 ホント、ちょろい。女の子なんて簡単だ。
 催眠術での快楽操作は、普通のセックスのはるか上を行く。麻薬なんかよりもよっぽどセーフティで圧倒的な快楽だ。そりゃ中学生くらいの女子なら、簡単に堕ちちゃうさ。
 やっぱりエッチは催眠プレイに限るよね。
 これからは、催眠術くらい覚えないと女の子にモテないぞ、男子たち。
 
「すごいっ、いいよっ、これ、すごい、いいっ! もう、前の穴なんて卒業するっ。アナルがいいっ! 断然、アナル! 花純、あんたも、マジで早くやった方がいいって!」
「え、そ、そんなに……?」
「あぁぁぁ、やばい、やばい、これ、セックス超えたっ、超セックスっ、私の中の、常識が、ひっくり返るぅっ、あっ、あんっ、いいっ、花純の弟、いいっ、弟、最高っ、今日パパとママに、おねだりしちゃうぅっ、私も弟、私の弟、欲しいよ、欲しいよ、アナルの弟欲しいっ!」

 鈴佳さんのおっぱいが制服の中でゆさゆさ揺れている。
 僕はそこに手を這わせて、服の上から揉みしだく。

「こ、こら、お兄ちゃ……蓮っ、鈴佳のおっぱい触るなっ」
「いいっ、いいよっ、もうそれくらいいいってばっ。私のおっぱい、大きいっしょ? 今度、うちに生おっぱい触りにおいでっ。アナルセックスしながらだったら、好きにしていいよ。てか、キスとかセックスもしよっ。だから、あんた、マジで私の弟になりなよっ」
「鈴佳もいいかげんにして! そんなの私が認めないから!」

 女の子って、気持ちよくしてやるとだいたいのことは許してくれる。根がスケベなんだろうね。
 中2にしてはボリュームのある鈴佳さんの胸をたぷたぷしながら、僕は腰のペースを上げていく。
 気持ちいいけど、あまりのんびり楽しんでいる時間もない。
 次の予定も組んであるんだから。

「あぁぁぁッ! きちゃう、きちゃう、きちゃうぅぅっ! 花純、お願い、私のお願い聞いて!」
「蓮はあげないから! 絶対ダメ!」
「そうじゃなくて、フ、フタっ」
「ふた?」
「フタ開けて、トイレの! 早く! やばいって、もう!」
「え? え? なんで?」
「いいから開けろ! 漏れちゃうんだってばぁ!」
「えぇぇっ?」
「あっ、あっ、あっ、くるっ、くるっ、やばいの、きちゃうぅぅぅぅッ!?」

 花純さんがトイレのフタを開けたのとほぼ同時。
 鈴佳さんのアソコからじゅばっと潮が噴き出し、そして放尿が開始される。
 括約筋が仕事して僕のオチンチンに食らいつく。根元のあたりを責める強烈な圧力に屈して僕も射精を開始した。じょぼじょぼと便器に放尿を続ける鈴佳さんの腸内で、快楽と放出の脈動を刻む。

「あっ!? あっ! あぁーッ、あっ……おぉ、あ、あはぁ……」

 ずるり。
 僕が出し終わるのを待っていたかのように、鈴佳さんはたっぷりとお尻の穴で僕の射精を受け取ってから、ずるずると崩れ落ちた。
 ぺたんと便座に着地したお尻から僕の精液が逆流し、しゃあしゃあとおしっこはまだ流れ続けている。

「きちゃった……私史上最高のエクスタシー……」

 ぴしょしょと、最後までおしっこを出し切り、便座のフタにしがみついたまま鈴佳さんも失神していく。ナンバー2との誉れ高い美少女顔も、アクメにだらしなく崩れていた。
 やっぱり、たまには家族以外の女性もいいかも。なんていうか、後のこと考えずにやれる。
 真っ赤に充血したお尻の穴から精液が便器に落ちていくのを見ながら、僕は自分の見識が広がっていくのを感じた。

「お兄ちゃん……もうやめてよぅ」

 花純さんは泣きそうな顔をしていた。あるいは、僕に怯えているような。
 兄が他の女とアナルセックスをするという強烈な光景を立て続けに見せられ、しかも、個室はあと2つも残ってるという恐怖が、彼女を泣かせているに違いない。
 でも大丈夫。期待をしてもらってるところ悪いけど、聖闘士☆矢じゃあるまいし、こんなペースで一部屋ずつ順番にバトルしてたら僕が保たない。というかネタもないし僕のオチンチンもつらい。

「どうして、こんなことするの? 花純のこと嫌いになったの?」

 もちろん、そんなわけもない。
 僕はあくまで花純さんの味方だ。今は裏切られた気持ちでいるかもしれないけど、これはあくまで花純さんを持ち上げるための手の込んだ前フリだ。そう、僕は最初からこんなことで花純さんが「私もアナルセックスしたーい」なんて言いださないことはわかっていた。当たり前じゃないか。
 あえて、花純さんにはつらい思いをしてもらった。
 臥龍が世に飛躍せんとするとき、天は必ず試練を与えるという。神様を気取るつもりはないけれど、困難を乗り越えた先の勝利が、どれほど人間を酔わせるのかは歴史の教科書を読むだけで理解できる。
 僕が他の子と仲良く気持ちよくアナルセックスするところを見せつけられ、今、花純さんは自分の価値を見失いかけている。
 自分は思っていたほど兄に愛されていないのかもしれない。あれほど自信のあったアナルも、本当はたいしたことないのかもしれない。
 そう思っているに違いない。
 だが、それは僕の用意したただの前フリだ。僕の想いとはまったくの真逆だ。
 どれほどの美少女たちがこの中学に集おうとも、僕にとってのメインヒロインは花純さんで間違いないし、天崎も鈴佳さんも、メインを引き立てるためのサブでしかない。僕がこの学校で愛している女子は花純さんだけで、一番アナルが可愛いのも彼女だ。
 そのことを僕は、全校生徒みんなの前で盛大に宣言し、花純さんに受け入れられたい。そしてそれをもって、アナル教育の修了式としたいんだ。
 今日のプランはその路線に沿って組み立てられている。ここまで全て計画どおりだ。
 ちょうど良いタイミングで、廊下のスピーカーから、ざざっとノイズが入った。
 次に聞こえてくるのは、いつもの「ピンポンパンポン」とかいう長閑なチャイムではない。
 僕のコインを録音したSEだ。
 
 ――キィン!
 
 瞬間、花純さんの目から光が抜け落ちた。
 鈴佳さんも、天崎も、失神したまま体をピクンと反応させた。

『放送委員の山下です。これより第1回アナル美少女コンテストの結果発表を行います。全校生徒及び全職員は期待に胸を含ませ、コンテストを盛り上げていく気持ちで体育館に集合してください。繰り返します。これより第1回―――』

 いつもお昼の放送で元気なアニメ声を聞かせてくれる山下先輩が、抑揚のない口調で同じメッセージを繰り返した。
 催眠術で全校を動かす。
 僕は今日中に花純さんのアナルと決着をつけるつもりだ。たとえ何人を巻き込んででも。
 他の生徒と同じように催眠放送の指示に体を乗っ取られ、体育館に向かおうとする花純さんを引き留め、僕は彼女用の別の暗示をその耳元に囁いた。
 さあ、行こう。
 アナルと美少女の逸材が揃う我が中学に、覇を唱えるのは僕たちだ。

< 続く >

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