催眠事件簿 第1話

第1話

 20XX年
 超能力の存在が確認され、地球人口の1割が何らかの超能力を持つ世界
 そしてある日降ってわいたように身につけたその能力を悪用する人間も現れ始めた。
 各国は法律などでそれに対処してきたがそれにも限界があった。
 そして今日も誰かが自らに宿った力で人々を弄んでいる・・・・

 ある日、ぼくは少し恥ずかしいいきさつで、ある「能力」が使えることを知った
 なんでそうなったかはわからない、それに少々限定的というか使うために少しばかり下準備が必要だ。
 だが何回か試すうちに、条件をクリアしてしまえばやりたい放題できると気付き、思春期の少年のささやかな楽しみの一つとして、この魔法を使っている。
 僕の学校はいわゆる一貫校というやつで、同じ敷地にいろんな世代の生徒が一緒にいる。
 昼休みも半ばを過ぎ、食事を終えた同級生や先輩たちが校内で思い思いの時間を過ごしている。
 僕はあまりきょろきょろしないように今日のターゲットを見定める。

 ふと、渡り廊下を歩く一人の○等部の先輩が目に留まった。
 穏やかそうな雰囲気、ストレートの紫髪、そして爆乳とまでは言わないがその場所でありありと存在感を見せる大きめのバスト
 今日はこの人にしようか、そう思って僕は先輩の方へ近づいていく。

「あのー、すいません少しいいですか?」

 あくまで平然を装って尋ねる。
 僕の能力は実験によると催眠中の記憶が消えるのは実証済みなのだが、先輩相手だとなんとなくこんな形で話しかけてしまう。
 先輩は最初、見慣れない僕に戸惑ったけどすぐに笑顔を向けてくれた。

「あ、はい、えっと・・・□等部の子かな? どうしたの?」
「えっと、僕、○等部の先輩に用があって・・・」
「そうなんだ、だれを探してるの?」

 親切心で話に乗ってくれた。これで前準備はほぼ終わった

「いや、もう用事は終わったんですけど、実は○等部の校舎ってよくわかんなくて」

 あまり近寄らない校舎で迷ったというようなそぶりを見せながら、僕は仕上げの呪文を唱える。

『男子トイレはどこか教えてくれませんか?』

 思わずいたずらっぽい笑いを込めて問いかけた。これが僕が身につけた【呪文】だ。
 たまたま外で漏らしそうになったときに近くにあったお店のお姉さんに聞いたときに知った魔法の呪文。成功率は今のところ100%
 目の前の先輩はわざとっぽい子供の演技からいきなり表情が変わったからか、驚いた顔をした後、一瞬だけ熱に浮かされた顔つきをしたあとにこう言った。

「ああ、おトイレですか? そういうことなら構いませんよ。遠慮なく、私を便器として使ってください」

 そう言うと彼女はぼくの前に蹲踞の姿勢で腰を下ろす。渡り廊下のど真ん中、人もすれ違う中での行動、しかしそれを不審がる者はこの場にはいない。
 僕の能力の一つだ。一定範囲に対する常識変換、実験によれば催眠が切れる12時間の間彼女はこの学校の女生徒ではなくなる。
 ぼくの妄想の産物である【校内に設置された男子生徒の性処理用の肉便器】が思春期の性欲を持て余す少年の前にあるだけでしかない。

「今日はわざわざ○等部まで来てこんな肉便器におちんちん擦り付けてオナニーしに来たんですか? まだ小さいのにJ○好きだなんて、おねーさんは心配だなー」

 【呪文】を唱えるとぼくが普段妄想しているエッチなことが現実のものとなる。
 さっきの一言で催眠を施した際、ぼくがこうしてほしいなとかこんなこと言ってほしいなと考えればそれに合わせた歪んだ性知識が相手に植え付けられる。
 あの一瞬で目の前の先輩はぼくがこんな風に貶めたいと妄想した。全ての男の男性器に絶対の忠誠を誓うこの世で最も卑しい女に成り下がったのだった。

「う、うううるさい、ザーメン狂いの変態女め、男のチンチン咥えるしか能がないから人間以下の便所になったくせにっ」
「はいその通りです、○等部3年2組の真藤さくらこと、○等部担当肉便器である私でいっぱいおトイレしていってくださいね」

 もうすでに相手はぼくの支配下にあるのに情けない虚勢を張りながらズボンを下ろす。
 そんなぼくに彼女は優しく、そしてうっとりとした顔でまるで安心させるかのように、ぼくに忠誠を誓った。
 そして自らぱくりとと彼女のかわいらしい口内にぼくのおちんちんを咥えこみ、そのままフェラチオを始めた。
 繰り返しになるが、ここは渡り廊下のど真ん中である。教師や他の生徒たちが普通に通りがかり、すれ違う場所だ。だがそんなことはお構いなしといった様子だ。
 彼女自身、元の人格を上書きされ、植え付けられた性知識をフルに活かし淫売のように精液を搾りとろうと口を動かす。
 何度もこんな状況下で女の人を催眠して便所のように犯したけれど、やはりこの快感、異常性、背徳感がたまらない。
 最初に「使った」お店のおねえさんから始まって、クラスメイトの女の子、担任の教師、憧れの女性、街中で見かけた美人のおねえさん、近所に住む友達の母親・・・
 ぼくがその時抱いた妄想とこの呪文ひとつでみんな等しく卑しい便所へ堕ちる。
 ある時は目の前の先輩みたいな淫売にさせたり、えっちなことを今やるべきことに書き換えたり、エッチなことを認識できないままやらせたりもした。
 超能力って最初はよくわからなかったし、それを悪用する悪い人がいるなんてこわいなぁ、どうしてそんなことするんだろうと昔は思っていた。
 でも、今ならわかる。何もかもが思い通りに、望む事を現実のものにする力、こんなものを身につけてしまったら、すぐに魅入られてしまう。

「あっ・・・出そうっ・・・」
「はい、遠慮なんていりませんからっ、トイレでおしっこするみたいにいっぱい射精していってくださいっ」

 ぼくは性器への刺激と相手を堕としたという背徳感がまぜこぜになった快感を感じながら、自分の欲望の塊を精子として先輩の口の中に吐き出した。
 そして先輩はそれを当然のように飲み込んでいく。射精後の快感の余韻を感じつつ、ぼくは彼女の口からおちんちんを抜き取った。
 昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

 放課後、帰り際にまた○等部の校舎に行くと、教室で帰り支度をする先輩を見つけた。
 まだ催眠の効果が切れるまで時間があるからか、あの後はずっと【校内に設置された男子生徒の性処理用の肉便器】として扱われていたのだろうとわかった。
 綺麗に整った顔、きれいなストレートの髪にはべっとりと、そしてまんべんなく精液がぶっかけられていた。制服も精液で濡れてシミが出来ている。およそ一人や二人の量ではない。
 一度別れた後、先輩はどれだけの男の欲望をぶつけられたのか、想像するだけで自分のおちんちんが大きくなるのを感じた。

「あれ? また来ちゃったの? ごめんね? わたし、水洗トイレじゃないから汚れちゃってるけど・・・使っていく?」

 さて、明日はどんなことして遊ぼうかな?

< 続く >

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