第二話 ダイニング
「じゅるるっ! ちゅぴ、ちゅぷ、んじゅるるっ!」
裸の『お兄ちゃん』がお母さんの乳首を音を立てて吸い上げている。
乳首に歯を立てたり舌先でコリコリと乳首を刺激しているらしく、そのたびにお母さんが大きな喘ぎ声をあげた。
「んあっ! んんっ! ちょっと『お兄ちゃん』ったら、乳首、激しく舐めすぎよ。ふあっ! そんなに激しく舐めちゃ……んんっ! だめっ! 乳首に、歯、たてちゃ……んああっ! んいぃぃぃっ!」
「んじゅぴ! じゅちゅ、んぷっ……んりゅぅっ!」
どうやら『お兄ちゃん』はお母さんの表情を眺めながら乳首への刺激の仕方を変えているらしく、お母さんが激しく喘ぐと刺激を弱め、安心したところで強めの刺激を与えているらしい。
「んあっ! あっ! だ、だめっ! ダメだったら……ふっ! あっ! んいぃぃっ!」
リビングで繰り広げられる異様な光景に、私が扉の前で固まっていると、ダイニングテーブルの椅子に腰かけて新聞を読んでいたお父さんから、
「ははっ! どうだ? お母さんは昔から乳首が性感帯でなぁ。コリコリと歯を立ててやると狂ったように喘ぐんだ。もっと強く噛んでも大丈夫だぞ『お兄ちゃん』」
乳首を吸っている『お兄ちゃん』にそんなアドバイスが跳ぶ。
そのアドバイスを聞いたのか、
「んりぅ、んりゅんりゅ……りゅるるるっ!」
「んあひぃぃぃっ! いひっ! ふひぃぃぃぃっ!」
『お兄ちゃん』はお母さんの乳首に前歯をたて、ぎりぎりと左右に動かし始めた。
その瞬間、お母さんの口からこれまでに聞いたことのない色っぽい声が上がる。
「お! うまいじゃないか。だが母さんの乳首もおっぱいも、お父さんのモノだからな! 優しく扱ってくれないと困るぞ、ははは」
お父さんは笑顔でそう告げると、再び新聞へと視線を向け直した。
「ふああっ! あっ! あ、あなたの舐め方よりも『お兄ちゃん』の舐め方のほうが、んあっ! ああっ! んひぃぃぃぃっ! 何倍も気持ち良いですから、んっ! ねっ! んあぁぁぁっ! お父さんのことなんか、ふあぁぁっ! 気にせず、あっ! 『お兄ちゃん』の好きなように、舐めなさい……ふあっ! んっ! んぁぁっ! んひひぃぃっ!」
喘ぎ声を上げ続けるお母さんに対して里奈は、
「いいなぁお母さん。とっても気持ちよさそう……」
と、タンクトップの上から乳首のあたりを指先で刺激しながらそう声を上げた。
両方の頬をピンク色に染め、お母さんの乳首を舐めている『お兄ちゃん』に向かって、
「……ねぇ『お兄ちゃん』今度は里奈の乳首もちゅぱちゅぱしてよ……『お兄ちゃん』のベロ、とっても気持ち良さそう……」
と、まるで恋人にでもおねだりするかのようにそう述べる。
するとお母さんは、
「ダ、ダメよ……ふあぁぁっ! あっ! 『お兄ちゃん』の舌は……んっ! んんんっ! 私だけの、あっ! ものなんだから……ぁ! り、里奈はお父さんにでも、ふひぃぃっ! 舐めてもらいなさい……なっ! んあぁぁぁっ!」
嬌声交じりに里奈にそう告げた。
「ちぇぇ……わかったよぉ」
自分の乳首をいじりながらも不服そうにしている里奈。
快楽に浸り喘ぎ声を上げ続けるお母さん。
何事もないように新聞を読み続けるお父さん。
リビングで繰り広げられている異様な光景に、私が何も言えずに戸惑っていると、
「あ、ごめんなさい梨花……んあっ! 『お兄ちゃん』お風呂から上がったら、ふあぁぁっ! きゅ、急に私のおっぱいを、んんっ! 舐めたいなんて、言う、から……あっ! あっ! いくつになっても、甘えんぼさんなんだか……らぁぁぁっ!」
お母さんが私に向かってそう述べて来た。
「え、あ」
一体何がどうなっているのか。
この状況を全く理解できていない私の耳元に再び、
オニイチャン、オッパイナメル、フツウ。
オニイチャン、オッパイナメル、フツウ。
コレ、カゾク、フツウノコト。
コレ、カゾク、フツウノコト。
そんな声が聞こえて来た。
その不気味な声に私は、
「……そう、だよね『お兄ちゃん』、が、お母さん、の、乳首、おっぱい、舐めるのって、別に、変じゃない、よね……」
今度は驚くこともなく、思ったことを呟いた。
「そうだよお姉ちゃん。これって家族内なら普通のことだよ」
「えぇ、あああっ! 普通のこと、ふあっ! よねぇ! あああっ!」
「ああ、普通のことだな」
里奈も、お母さんもお父さんも次々にそう呟く。
「……そうだよね」
そうだ。家族のみんながそう言うなら、これは『普通』のことなんだ。
私が納得したと同時に、
「ねぇお母さん。里奈、いい加減お腹すいたよぉ! 早く夕飯食べよぉ!」
里奈がそうお母さんに告げた。
「そう、ね。ご飯に、しましょ、うか……『お兄ちゃん』もそろそろ乳首から、ふあっ! 口を放しなさい」
「ん」
「んあっ!」
お母さんの指示に従い、『お兄ちゃん』はきゅぽんという音を立て、乳首から口を離した。
『お兄ちゃん』の口から解放されたお母さんの乳首は、ぴんっ! と、天井めがけて鋭く勃起しているのが見えた。
お母さんのは裸のままソファから立ち上がると、お父さんの隣の席に腰を下ろす。
その後に続き、やはり裸のまま『お兄ちゃん』はお母さんの目の前の席に腰かけた。
「わぁい! ごはんっ! ごはんっ!」
楽しそうに声を上げる里奈は、その場で突然着ていた服を脱ぎ始めた。
床に脱ぎ散らかされるタンクトップとホットパンツ。
「あは、どうかな『お兄ちゃん』? 『お兄ちゃん』が悦んでくれると思って、新しい下着、買ってみたんだけど……」
真っ黒なGストリングのショーツと、乳首の部分だけに布のないオープンブラを身に着けた里奈は、恥ずかしそうにそう述べた。
ショーツは里奈の女裂を全く隠しておらず、ピンク色の女裂とその上のうっすらとした茂みが露出してしまっている。
お母さん同様に勃起した乳首が飛び出したブラを見つめながら、
「おう……とても似合うじゃねぇか、里奈」
『お兄ちゃん』が初めて口を開いた。
粗暴な感じのする『お兄ちゃん』のその言葉に、
「ほんと? 嬉しいぃ!」
里奈はその両頬をぽっとピンク色に染める。
そんな里奈に、
「あら、とっても素敵な下着ね。お母さんも同じの買おうかしら」
茶碗にご飯をよそいながらお母さんがそう呟く。
「お母さんはこの間、透け透けのランジェリー買ったばかりじゃん! 紫色のえっちぃやつ」
「おぉ、あれはよく似合ってたな。俺のチンコもおもわず勃起しちまったぜ」
お母さんから茶碗を受け取りながら告げられた『お兄ちゃん』の言葉に、
「あら、そうかしら。『お兄ちゃん』のおちんちんを大きくさせられたのなら、思い切って買った甲斐があったわ」
と、お母さんも里奈と同じように頬をピンク色に染めた。
そんなお母さんと里奈に晩酌をたしなみながら、
「ははは。確かに母さんの下着姿にお父さんのチンコも久しぶりに元気を取り戻したくらいだからな」
お父さんはそう述べた。
……なんだ。一体何なんだ。私は一体、何を見ているんだ?
食卓でかわされる自分の家族の異常とも思える会話。
でも、何が『異常』なのか私にはわからない……いや、そもそもこれは異常なことなんだろうか。
イジョウ、チガウ。
コレ、フツウダヨ、フツウ。
という言葉が耳元で聞こえてくる。
エッチな下着をつけた妹が、潤んだ瞳で『お兄ちゃん』をじっと見つめている光景も。
裸のまま食事をとるお母さんも。
何も言わないお父さんも、みんな、みんな……『フツウ』のこと、なんだ、よ、ね?
「……い、いただきまぁす」
「はい、いただきます」
そう思うようになったものの、未だに違和感をぬぐえないまま食事を始めた私の前で、
「さぁ『お兄ちゃん』もお口を開けて……んあぁぁ」
お母さんはそう言いながら、大きく開かれた『お兄ちゃん』の口の中に、自分の舌をにゆっくりと挿入していった。
にゅちゅ、にゅるり。
お母さんの舌が『お兄ちゃん』の口内に飲み込まれていく。
「じゅぷ、じゅぴ、んじょろぉぉ」
「んじゅぅ……じゅぷ、ちゅぴぃぃ」
二人の舌が絡み合い、垂れ落ちてくる唾液が食卓を汚していく。
その光景に私は手にしていた箸を取り落とし、
「お、お母さん、一体何を……」
そう尋ねる。
すると、お母さんは『お兄ちゃん』と舌を激しく絡ませ合いながら、
「んじゅ、ちゅぴ……んぇ? らっぇ……じゅぴぃ、だってぇ……じゅぷ『お兄ちゃん』のぉ、んちゅ、ちゅぴ、好物はぁ……んちゅう、女の人のぉ、ツバ、だ、ものぉ……じゅぷ、ちゅ、ぴちゅっぅう……らからぁ……こうしてぇ……ん、直接飲ませてぇ、あげえぅの……じゅちゅ、よぉ……れぇ」
説明した。
じゅるじゅるという淫靡な音が食卓に響く。その光景にあっけにとられた私は、
「こ、んなの……変だよ……家族で、キス、なんて……」
そう思わず呟いたのだが、そんな私の耳元に、
キススル、フツウ。
オカアサン、ト、キススル、フツウ。
あの声が再び響いてきた。
フツウ? これが?
「んちゅ……んろっ、じゅぴぃ、んじゅぅ……んぅお、んぅお……ちゅぷぅ」
『お兄ちゃん』がぴんと突き出した舌を、まるで肉棒でもしゃぶるように口の中に入れてちゅぱちゅぱと吸い上げるお母さん。
頬はすっかり上気し、乳首も先ほど以上に硬く屹立しているのが見えた。
やがて、舌を絡める音に交じって、くちゅ、くちゅ、ぐじゅり……という音も聞こえ始める。
見るとお母さんは股間にそっと手を伸ばし、ゆっくりと自らの女裂をこすり上げているではないか。
やだ、お母さん……こんなとこで、あんなこと……。
「んじゅ、じゅろぉ、んふぅ、あふぅ、んひぅあ……じゅぷ、じゅぴぉ」
『お兄ちゃん』の舌を口をすぼめて吸い上げながら、自慰にふけるお母さんを見て、私は言い知れぬ興奮を覚え始めていた。
「あぁ……いいなぁ、お母さん。『お兄ちゃん』のベロ、舐められて……んあっ」
里奈も実の母親の自慰行為を目の当たりにして興奮したのだろう、ブラから飛び出した乳首を右手でこねくり回しながら、Gストリングスのショーツの上から股間をこすっているのが見えた。
「じゅぴう……んちゅ……んふぅ、んぷぁ……ほら『お兄ちゃん』もわらひのひらぁ、らめてぇぇ……んぅぅじゅ、じゅぷ、じゅぴぃ」
『お兄ちゃん』の舌を口から抜いたお母さんは、同じように自分の舌をぴんと突き出す。
「んじゅるるるっ! じゅぴぃっ! ぢゅおぞぞぞぞ!」
その舌を『お兄ちゃん』は口でぱくりと咥え、頭を前後に動かし、お母さんの舌を、じゅぽじゅぽと吸い上げ始めた。
「んじゅぉぉ、んじゅ、んぉ……じゅぴぃぃ、んじゅぅぅ!」
恍惚とした表情を浮かべながら『お兄ちゃん』によって舌を蹂躙されるお母さん。
その間も、お母さんは股間をまさぐる手を止めようとはしない。
お母さんの女裂からだらりと垂れ落ちてきている白い愛液が、脚をツツツと伝っているのがちらりと見えた。
お母さんの股間からリビングに漂い始めた淫臭が、私や妹の興奮をさらに高めていく。
「んんっ! んっ! んふぅぅぅぅぅっ!」
それからしばらくの間、淫らな声を上げ続けるお母さんの姿を目の当たりにした私は、結局、夕食を一口たりとも食べることはできなかった。
<続く>
読ませていただきましたでよ~。
今回は常識が破壊されている状況を見せつけられる話でしたね。
お姉ちゃんは変だと思っているのに謎の声で徐々に矯正されていく形。
お兄ちゃんの正体は当然現時点ではわからないんでぅが、いまからお兄ちゃんの正体及びどうやって家に入り込んでいったのかが楽しみでぅ。
であ、次回も楽しみにしていますでよ~。
読んで下さってありがとうございますm(__)m
まずはちゃんと終わらせないとですね…(ーー;)頑張ります