第5話 ニャルフェスの戦い(1) なくなって始めて気づくもの。 それって一体何があるだろう? たとえば雑踏の音。 たとえばいつも行ってる公園の大きな木。 たとえばいつも吹いてた風。 たとえばいつも行ってた駄菓
もっと読むカテゴリ:ニャルフェス
親友のカオルから届いたメールには添付ファイルがついていた。
ファイル名を見ると、“異界神ニャルフェス召喚プログラム”とある。
ニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編完)
第4話 ニャルフェスの謎(後編完) たえまなく、すぎてゆくもの。 けしてとどまることはない、もとにもどることもない。 ただひたすらすぎてゆくのみ。 ゆったりと、かくじつに。 うたかたに、おぼろに。 ゆめのごと
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編2)
第四話 ニャルフェスの謎(後編2) 『花梨の場合』 「ボク、まけないもん!」 花梨が薄めの胸を張って、元気良く言った。 目の前では、カラスが三羽カアカアいっている。 そのカラスはいっつもかびたの周りに出没してた。
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(後編1)
第四話 ニャルフェスの謎(後編1) 『由利亜の場合+おまけ』 由利亜はその日学校を休んでいた。 理由は誕生パーティを開くためである。 もっともそんなものは表向きのうたい文句に過ぎない。 パーティの参加者たちは、当
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(中編)
第四話 ニャルフェスの謎(中編) 『玲子の場合』 “なにをいっているのだろう? このひからびた老人は?” 氷川玲子は、美しい瞳をわずかに曇らせた。 両親……いや氷川家の推し進めてきた縁談を断った結果がこれである。 「
もっと読むニャルフェス 第4話 ニャルフェスの謎(前編)
第四話 ニャルフェスの謎(前編) 『かびたの場合』 「う~ん」 かびたが思いっきり背伸びをする。 すがすがしい朝だった。 いつもだったら、押しつぶされそうな悪夢に起こされてるのだけど。 でも、今朝は実にさわやかに
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(了)
第三話 ニャルフェスの誤算(了) 「なにごとかニャ、これは?」 お散歩から帰って来たニャルフェスが、部屋の中を見て言った第一声がそれだった。 6畳しかない小さな部屋の中には、7人もの男女が全裸でからみあっている。 「
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(5)
第三話 ニャルフェスの誤算(5) にちゃっ。 ぬちゃっ。 ぬぷっ。 粘液質の音が辺りにひびいている。 ギシッ。 ギイッ。 ギシッ。 硬質のものがきしむ音と一緒に。 「うんっ、あん、あんっ」 「かわいいこ…
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(4)
第三話 ニャルフェスの誤算(4) 少女には夢があった。 ささやかな夢。だけど少女にとって大切な夢。 あの人への想い。 やさしい人。だけどつよい人。 どんなカも、その人のやさしさを失なわせることはできなかった。
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(3)
第三話 ニャルフェスの誤算(3) かびたは、まいっていた。 ほんとに、まいっていた。 つくづく、まいっていた。 とことん、まいっていた。 いくら表現を変えてみても、まいっていることは全然変わらなかった。 注目
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(2)
第三話 ニャルフェスの誤算(2) そこは、砂漠のど真ん中だった。 すでに日が落ちて久しく辺りは凍てつく寒さに包まれている。 天頂には月が輝き、砂漠を青白く染め上げていた。 人気がない……というより、生命の気配が存
もっと読むニャルフェス 第3話 ニャルフェスの誤算(1)
第三話 ニャルフェスの誤算(1) 「今日は課題を与えるニャ」 唐突にニャルフェスが言った。 「えっ?」 かびたが視線を上げると、ニャルフェスが手帳のようなものを手にしている。 「えっ、えっ? なんなの?」 かびたは
もっと読むニャルフェス 第2話 ニャルフェスと復讐
第2話 ニャルフェスと復讐 かびたは平穏な一日を満喫していた。 なんか、ここ三日間心休まる暇がなかった。 性奴とかになってしまったさやかが、あたり構わずかびたにひっついてきて、 「淫らしいことを、ご命令してください
もっと読むニャルフェス 第1話 ニャルフェス降臨
第一話 ニャルフェス降臨 華美かびたは朝から思いっきし暗かった。 梅雨の明けた空はめいっぱい澄み渡り、これ以上ないっていうくらい世界は輝いているのに、なんだかかびたの回りだけどんよりと暗かった。 「はひっ~~」 気
もっと読む