第十話 保健室の扉が開く。 律華が入ってきた音だわ。 私はベッドのところのカーテンを閉めて、様子を窺う。 「あら? どうしたのかしら?」 佐藤養護教諭の声がする。 心なしか妖しさを含んでいるように聞こえるのは気
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私立白鳳学園。
そこは私の勤めている学園。
私の名前は君嶋麻里子。二十四歳の女ざかり。この学園で国語の教師を務めている。授業は厳しいが、普段は優しい女性教師として学生たちにも慕われていると思う。
だが、その他にもう一つ、私には違う側面が存在した。
crystalrose 第九話
第九話 「くふぅ・・・はぁん・・・あはぁ・・・はあ・・・ックローズ様ぁ・・・ブラックローズ様ぁ・・・ああっ」 ベッドの上で乱れる聡美。 レオタードを脱がせ、その柔らかな体を私は存分に楽しませてもらう。 「うふふ・・・
もっと読むcrystalrose 第八話
第八話 律華の嬌声を聞き届け、私は水晶球をバッグにしまう。 第一段階は上々。あとは更なる発展をさせなければならない。 私は次なる手段を考えつつ国語科準備室を後にする。 「君嶋先生。これからお帰りですか?」 廊下に
もっと読むcrystalrose 第七話
第七話 澤崎律華。 私立白鳳学園の二年生。 小さな会社だが、株式会社SAWAZAKIの代表取締役社長、澤崎建四郎の長女。 家族は他に母親と妹が一人。 厳しいしつけの下で育てられた律華は、いつでも凛とした姿勢を崩
もっと読むcrystalrose 第六話
第六話 私は再びソファに腰を下ろして今後のことを考えていた。 春川しのぶを犯させてその心を挫こうと思ったが、やはりそんな単純な手では上手く行かなかったようだ。 それよりもしのぶの私への思いを攻める方が効果的かもしれ
もっと読むcrystalrose 第五話
第五話 「ゲドラー様。ご紹介させていただきますわ。新たに妖女虫となったムカデナですわ」 私はゲドラー様の部屋へムカデナを連れて行き紹介する。ゲドラー様は満足そうにうなずいた。 「私は妖女虫ムカデナです。ゲドラー様、以後
もっと読むcrystalrose 第四話
第四話 三崎学園長とともに職員室に戻った私は、警察や教頭に山下を最後に見かけたときの様子を聞かれていた。 どうやら山下は派手な死に方をしたらしい。ガソリンスタンドを炎上させ、周囲の建物にも被害を出したらしい。死者だけ
もっと読むcrystalrose 第三話
第三話 郊外にある十階建てのマンション。 その八階にかつて君嶋麻里子と名乗っていた女が住む部屋がある。 今、私はその部屋に久し振りに入っていた。 小奇麗にまとめられた部屋。家具なども必要最小限しか置いていない。
もっと読むcrystalrose 第ニ話
第二話 「んああ・・・ん・・・あああ・・・いい・・・いいのぉ・・・あああ・・・」 自分でも恥ずかしくなるほど私は淫らな声を上げている。 赤と黒で統一された部屋の中、私は喜びに満ち足りた時間を過ごしていた。 我が地底
もっと読むcrystalrose 第一話
第一話 私立白鳳学園。 そこは私の勤めている学園。 私の名前は君嶋麻里子。二十四歳の女ざかり。この学園で国語の教師を務めている。授業は厳しいが、普段は優しい女性教師として学生たちにも慕われていると思う。 だが、そ
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