第四章 中編 「合理的に考えれば、子作りには不必要な行為もお客様にとっては気分を高める重要な要素である場合も、そう珍しい事では無いでしょう」 研修制度とやらを説明する前に、玉枝はそう前置きした。 「その中でも我が社の商
もっと読むカテゴリ:世界を握れ
運命のあの日、俺は父の野望と財産、そして技を受け継いだ。
……重い使命と引き換えに。
世界を握れ 第四章 前編
第四章 前編 その日は、門倉我尽にとって小さいながらも己の目標へ一歩前進した一日だった。 司令室とは言っても命令を下す相手も頻度も少ない現状のため、メタリックでやたら広いただのオフィスと化している空間で、我尽はいつも
もっと読む世界を握れ 第三章 その2
第三章 その2 3時間目と4時間目は、感覚や感情との『連動』を我尽は世良に見せるつもりのようだ。おそらく、本来はそれらが『連動』のもっとも基本的な使い方なのだろう。 それを理解する事と3人の女生徒を選ぶ事が、この時間
もっと読む世界を握れ 第三章 その1
第三章 「・・・やっちまったぁ」 サイモン・スティーブは、自暴自棄にぼやきながら、手の中の鈍く輝く金属製の道具を見つめた。 サイモンがやってしまったと言うのは、性犯罪だ。ここ、合衆国マイアミではある年齢以下の女性とセ
もっと読む世界を握れ 第二章
第二章 つい数日前、薫の嬌声に満ちていたモニタールームは、今日も嬌声に満ちていた。 違うのは、嬌声の数が増えている事ぐらいだ。 「はひぃぃぃいっ! ふかいぃぃぃっ、ふかすぎるぅぅぅうぅっ!」 これが司令官の椅子です
もっと読む世界を握れ 第一章
第一章 人材探し 暗く冷たい地下深くで、女の嬌声が響く。 女は犬のような姿勢で、男に抱かれていた。だが、その声に屈辱は無くただ悦びだけがある。 「あぁぁあああぁぁぁっ!」 女が達すると同時に、奥深くに突き刺さった男
もっと読む世界を握れ 序章
序章 「何のようだよ? じいちゃん」 学校に通ってから丁度五年になったその日、門倉我尽(かどくらがじん)は、祖父である門倉無限に呼び出されていた。 「うむ・・・重要な話があってな。お前の父親の話じゃ」 重々しく頷いて
もっと読む