淫魔王転生 第3話 LV2

「あらあら、どうなさいました」
 僕の顔の青あざを見て、恵美が笑った。最近気がついたんだけど、彼女の忠誠の対象は美夜のほうで、僕のことはどうも軽く扱ってるような。まあ、命令に逆らうことはないからいいんだけど。
「メイドの忍にたたかれたんだ」
「まあ、あのこったら」
 苦笑する恵美。ほら、これだ。主がたたかれたというのに。
「でもどうしてそんなことに?」
「うん・・・」

第三話 スイート・キッチン(前編)

LV2 読心術

 三日前、ナターシャを隷属させた僕は、連日、彼女と楽しんでいた。しかし今日、待ち合わせの場所に来ても、彼女と会えなかった。おかしいと思い、警備の人間のつめ所に行くと、体を壊して休んでいるという。ひょっとしてやりすぎたか?

「まあ、そうですわね。本来、マコト様の精力は無限大ですから、一人の女だけでは、その愛を受けきれませんわ」

 そのことを僕に教えてくれたのは、オルガとアンという、ナターシャの同僚だった。大柄な角刈りの女性がオルガで、小柄なショートカットがアンだ。もちろん二人とも美人だ。
 二人とも僕を汚い物を見るような眼で見て、すぐに追い出した。
 ナターシャが倒れているのに、彼女の同僚に手を出すつもりはなかったけど、物欲しげに見えたのだろうか。

「関係ありませんわ、彼女は男嫌いのレズですから」
「そうなの?」

 欲求不満を抱えて、庭を歩いていると、僕は彼女にあった。
「青海さん!」
「え?あ、真様」
 彼女は僕の学校の先輩、そして憧れの人に似ていた。サラサラのショートの黒髪、切れ長の黒い眼、長いまつげ、白い肌、すらりとした体型。しかし声が違った。青海さんと違ってハスキーな声だ。
「ごめん、人違いだった」
 このとき僕の心に黒い考えが浮かんだ。あこがれの人そっくりな彼女を僕のものにしたいと。
「きみ、なまえは?」
「は、はい。忍です」
「じゃあ、忍、僕の部屋に来て」
 ここで、僕は彼女の腕をつかんだ。何とか魔力を使えば、彼女を支配できると思っていたのだが。
「放せ、馬鹿野郎!」
 右フック。きれいにきまった。

「あらあら、忍ちゃんをナンパしようとしたんですか」
 僕の青あざを舐める恵美。そうやって傷を癒す術があるらしい。
「うん、で失敗したわけ。ねえ、何で忍やオルガたちには僕の魔力は効かなかったのかな」
 恵美の胸をいじりながら聞く。
「まだまだ、覚醒が不十分だからですわ。まだマコト様は御自分に心を開いた人間しか術をかけられないのですわ」
「そっか」
 なるほど、男嫌いのオルガたちが僕に心を開くはずないな。ナターシャの場合、初めて会ったときに、同類意識を感じたというか、なんとなく彼女の心にふれたような気がするし。そのときにはもう彼女は僕のとりこだったわけだ。
「忍の場合は、そんなことになるのも無理ないですわ」
「え?」
「だって、あのこは・・・」
 彼女の秘密を聞いて驚いた。あんな可愛い彼女が実は…
「ええええ!だって、いや、しかしそういえば」
「あら、もうご覧になったのですか?」
「う、うん、まあ。でも惜しいな。あの子をものにできないなんて」
「あら、どうして物にできないのですか?」
「え、だって」
「修行なさいな、おぼっちゃま。そうすれば、貴方様の望みはすべてかないますわ」
「そ、そうなの」
「はい不可能はございませんわ」
「でも修行ったって」
 相手を間違えるとひどいめにあいそうだ。
「ひとつアドバイスを差し上げますわ。ご自分ではお気づきでないかもしれませんが、マコト様は、大人の女性の母性本能とかショタ心を誘うお顔なのですわ」
「初めて知った」
 思ってもみなかった事実に唖然とする僕。確かに、ナターシャは年上、忍は(それ以前の問題があるが)同年代だ。
「じゃあ、恵美も?」
「はい。ああ、マコト様、恵美にめいっぱい甘えてくださいませ。おっぱいを吸ってもいいのです。御小水だって呑みますわ。貴方様にご奉仕できることが最大の喜びです」
「おしっこは、ちょっと」
 ともかく、ターゲットをとりあえず、年上に絞ることにした。自分より年下の子を餌食にするのは、やっぱり気が引けるし。

 一日目。
 僕は中断していた屋敷の探検をすることにした。
 台所。この屋敷の住人の食事を作っているのは、女性シェフだ。ご主人がなくなってから、一人娘とともに、この屋敷に住み込みで働いているそうだ。
「かなめさん」
「あら、坊ちゃん、どうしました?」
 健康的な小麦色に焼けた女性が振り返った。本来腰まで届く長い髪は、今邪魔にならないよう結い上げられている。町で店を開いたら、小遣いの少ない学生に、こっそりおまけしてくれる、そんな確信がある、暖かくたくましい感じの女性だ。
 コックコートの下から豊満な胸がその存在を主張している。思わず視線がそちらに向いたが、大人の余裕でやんわりとさえぎられる。
「ちょっと、小腹がすいちゃって」
「まあ、仕方ないねえ、簡単なものでいいなら、ホットケーキでも焼くけど」
「おねがい」
 手早く料理するかなめ。ささっとできたホットケーキにシロップをかけ、ほおばるぼく。
「もう、おべんとつけて」
 僕の口の周りについたシロップを指でとって舐めるかなめ。その指をペロッと舐めた。
「あ・・・」
 要の顔色が変わる。目に霞がかかったようになるが、すぐ戻る。顔が赤い。
 再び、おずおずと僕の顔に手を伸ばす。その指をくわえる。毎朝の恵美の朝立ち処理を思い出し、その要領で舐める。かなめの息が荒くなってきた。
 かなめが指を引き抜く。その指を今度は自分の口に入れる。顔が陶然となった。眼が潤み、今にもよだれがたれそうだ。
 このとき僕の股間もいきり立っていた。
「あいたたた」
 身をかがめる僕。最近僕のぺ0スは臨戦態勢になると、ズボンに収まりきらないのだ。
「ど、どうしたの」
 心配したかなめが僕の顔を覗き込む、そして僕の股間に気がついた。
「まあ」
 嘆息するかなめ。その顔は期待感でいっぱいだ。
「そうね、食欲を満たしたんなら、次は性欲ね。おばさんがめんどうみてあげる」
 どういう理屈だ?
 テーブルの下にもぐったかなめは、僕のパンツのジッパーを下ろし、僕の愚息を露出させる。下からため息を突く声が聞こえた。
「ああん、すごいわぁ」
 愚息にやわらかい感触。どうやらほおずりしているらしい。先っぽに髪の毛を感じる。
 続いて暖かく湿った感触。どうやら僕の愚息は、要さんの口の中に納まったらしい。僕の体液をすするような音。キッチンに湿った音が響く。それも二種類。
 僕の脳裏にひとつの光景が浮かぶ。まるで僕とかなめさんを第三者からの視点で見ているようだ。これも魔力の賜物か。テーブルの下の彼女はコックコートのパンツを下着ごと下ろし、自らを慰めていた。
『ああ…すごい…あつい…堅い…いれたい…でも……だめ…あなた…ゆるして……最後までは行かないから……オナニーだけは許して』
 かなめさんの声が聞こえる。口がふさがっているのに。それが彼女の心の声と気がついたときには、限界だった。
「で、でるよ、かなめさん!呑んで!僕の精液、全部呑んで!」
『頂戴!あなたの若いミルク、全部頂戴!私もいくわ!』
「ふあああ!」
『ああ、あついぃい!いっちゃうううう!』
 多少むせながら彼女は僕の出した精液を飲み干す。心の声はまだ聞こえていた。
『ああ…すごい…むせかえりそう…精液がこんなにいいにおいだったなんて』
 いすを引いた僕は、かなめさんと顔を合わせる。
『いや…そんな…みつめないで…あたし……おかしくなる……だめよ…あのひとが逝ってまだ一年なのよ……娘とそう変わらない年なのに』
 必死に欲望と戦っている彼女がいとおしく思えた。彼女を苦しみから解放してやろうと思った。欲望を、僕を受け入れさせるのだ。
 彼女の頬に手をのばす。あきらめたように目を閉じる。
 しかしそこに邪魔が入った。
「お母さーん、いないの?」
「和美!」
 かなめさんの娘がやってきた。彼女の心が母親のそれに戻る。あわてて身づくろいをする僕たち。和美ちゃんがドアを開ける前に間に合った。
「あ、マコトお兄ちゃん、来てたの?」
「和美、言葉に気をつけなさい」
「いいんだ、かなめさん」
「ほら、いいっていってるよー」
 和美はまだランドセルが似合う年頃に見える。子供子供した彼女に毒気が抜かれた。
「ん?なんか変なにおいしない?」
「さあ?」
 そ知らぬ顔で誤魔化そうとするかなめさん。
 今日はもう無理かな。

 その晩の夕食はあまりおいしくなかった。美夜も首をひねっていた。
(もしや)
 僕の魔力がまだ効果を発揮しているのだろうか。
 食べ終わった僕は、台所に再び行ってみた。そして予想どおり、いやそれ以上の光景を見る。
「ふ、ふとい、ふといの、ああ、さけるぅ」
 思ったとおり、かなめさんはオナニーしていた。それも大根で。むき出しの下半身に大根が突き刺さっているのだ。大根の前に試したのだろう。にんじんやきゅうり、ナスが散らばっている。しかし。
「どうして、どうしていけないのよー!」
 もう彼女は僕無しではいられない。責任を取らなくちゃね。
「かなめさん」
「ぼ、ぼっちゃん」
 恥ずかしい姿を見られて動揺する要さん。
「気にしなくていいんだよ、かなめさん、ぼくだってかなめさんをおもうと、ほら」
 ジッパーをおろす。僕の愚息が天をつく。
『ああ…すごいわぁ…』
 彼女の眼が一点に釘付けになる。
『だ、だめよ……私は料理人として雇われたのよ…女として扱われるためじゃないわ…』
 料理人としてのプライドで、欲望を抑えようとしている。だけど。
「いいの?料理人の城でオナニーなんかして?」
「!」
「それに今夜の料理、おいしくなかったよ」
「そ、それは…」
「僕に抱かれたくって仕事にならなかったんでしょ?我慢しなくていいんだよ」
 料理人としてのプライドを突き崩す。
 歩み寄る僕。後ずさるかなめさん、でも目は僕の「そこ」から離せない。
『だ、だめよ…あなたは母親なのよ……和美に合わせる顔がないわ』
「仕事できないようじゃ、首になっても仕方ないよね?和美ちゃんも困るよ?」
「!」
 彼女の逃げ道を一つ一つ断つ。考えていることがダダ漏れだから簡単だ。
『ああ…あなた……たすけて…わたし……この子に犯されてしまう…この子の物にされてしまう…あなたを愛してるのよ…たすけて』
 死んだ夫に助けを求めるかなめさん。さあここからが大事だ。詰めを誤ると失敗するぞ。
「僕じゃ、ご主人の代わりになれないんだね?」
 押してだめなら引いてみろ。悲しそうな顔を作って言う。
『ああ…この子……やさしい…』
 僕の魔力に捕らわれている以上、僕に好意的な考え方しかできない。
「わかった。ごめんね」
 ジッパーをあげようとする。その手を僕以外の手が押さえた。
「あ…」
「かなめさん!」
 ダメ押しとばかりに眼から魔力を注ぎ込む。
『ああ…だめ……そうなんだわ…私は欲望に惑わされたわけじゃないわ……年下なのに…いい年して……この子に恋してしまったんだわ……あなた…ゆるして…本当に好きな人が出来たら…その人と幸せになれって……言って…くれたわね…わたし…今からこの子の物になります…さようなら……あなた』
 堕ちた。
 これまでになく僕の征服欲は満たされる。人妻(正確には未亡人だが)を寝取ったからかな?
「好きよ…ぼっちゃん…私をあなたのものにして」
「かなめさん……僕のお願い聞いてくれる?」
「ええ、なんでもいって。あなたの望みなら何でもかなえてあげる」
「じゃあ…おっぱいみせて」
「ええ」
 コックコートの前をはだけ、白い下着が露出する。それをおろすと、ややたれた乳房が顔を出す。
「このおっぱいは今日から、僕のものなんだね」
「そう、そうよ」
 顔を赤くし喜びに震えている。
 乳首を口に含む。
「ひいいいいい!」
 僕の顔を自分の胸に押し付ける。
「気持ちいい!気持ちいいの!もう我慢できない!」
 そのまま僕を押し倒し、騎乗位で挿入する。
「はわあああ!」
 入れただけで悲鳴をあげて、僕のほうへ倒れこむ。腰を突き上げた。
「あん!あひぃ!」
 体を起こすかなめ。目の前で胸が上下にたぷたぷ揺れる。
「すごい、すごいわああ!」
 ふと、意地悪してみたくなる。
「大根とどっちがいい?」
「あなたよ、あなたがいいのぅ!」
「じゃ、ご主人とは?」
 一瞬動きが止まる。強く腰を打ち出す。
「はひい!」
『ああ、だめ、何も考えられない』
「ねえ、どっちがいいの?」
『あなた、ごめんなさいい、私はもうこの子のものなのぅ』
「あなたよ、あなたのがいいのぅ!夫とは比べ物にならないわぁ!」
「正直だね、かなめさん、ご褒美をあげるよ」
 彼女の中に放出した。
「だめ~~~~!しんじゃうぅう!しんじゃうう!」
 この瞬間、僕は彼女のすべてを支配した。彼女にとって、僕が絶対的な存在となったのだ。
 力尽きて、倒れるかなめ。
「アア、マコト様、おばさん、もうマコト様の奴隷になっちゃうわ。マコト様のオ〇ンポ様なしではいられない、オマ〇コ奴隷よ」
「いやらしいね、かなめは」
「そうなの、かなめはマコト様のいやらしい雌豚なの」
「いやらしいメスには、おしおきだ!」
 パシイ!
「ひいいん!」
 太ももをたたくと、喜びの悲鳴をあげる。立ち上がって命令する。
「尻を突き出せ!」
「お尻をたたくのね。ゆるしてぇ」
 許しを請う振りをしながら、尻を振って誘惑する。
 そのまま後ろから貫いた。
「あひいいいいん!」
「そぅら、おしりぺんぺんだ」
 僕の腹が彼女の尻をたたく。
「あ、あん、ゆるしてぇ、もう、たえられないぃ!」
 彼女が精液まみれで失神するまで、宴は続いた。

 翌日、僕はまたかなめにおやつをねだった。
「どうぞ、ぼっちゃま、めしあがれ」
 テーブルに横たわったかなめは、嫣然と微笑む。一糸まとわぬ彼女の全身には、ケーキのように生クリームが塗られ、フルーツがトッピングされている。
「いただきまーす」
 僕は彼女の体についたクリームを舐め、果物を食べだした。
「これは、チェリーかな?」
 キュッと噛む。
「だめぇ、そこは乳首なのぅ」
「こんなところにシロップが」
「あん、もうだめぇ」
 僕の顔は思いっきり彼女の陰部に押し付けられた。

 そして僕は「ケーキ」を食べ散らかした。後には精液と生クリーム、果汁にまみれたかなめが残る。
 彼女から離れた僕は、堅さを失わないペ〇スに生クリームと精液を擦り付ける。
 そのままで、扉を開けた。
「きゃ!」
 扉の向こうから和美ちゃんが転がり出る。
「お母さんの特製スイーツ食べるかい?」
「ひっ!」
 目の前に突きつけられた僕のペ〇スから遠ざかろうとする和美ちゃん。でも眼は離せないようだ。(親子だなあ)
 このとき僕は決めていたのだ。次はこの子だ、と。

< 続く >

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