序章2 願い事
「ほう(`∀´)」
天使は黒い笑みを浮かべる。
「他人の中身をか。面白いな人間よ。」
……なんだこの反応は(-“-;A
なんかの地雷を踏んだのかっ!?とケンゴは焦るがそうではない。
純粋に天使は面白がっていた。
「うん、いいな人間、お前、ウン、すごく良い」
なんか褒められていた。
「んで、中身というのは具体的には何を示しているんだ人間よ」
楽しそうにニヤニヤしながら天使は問う。
「えっと具体的にはですね……」
そういいながら自分の考えをまとめていく。
「条件反射、倫理観、常識、思考、感情、精神年齢と色々です」
「多いな」
天使はズバッと切り捨てた。
ケンゴに10000のダメージ。
せっかく考えたのにっ OTZ
「まぁそう落ち込むなよ人間、やってやるからさ」
天使の声が響いた。
ケンゴの体力が全快した。
「出来るんですかっ!?」
自信が無かったケンゴだが、叶えられるということに素直に喜んだ。
「ああ、出来るさ人間。俺は優秀だからな人間。」
そういって天使は片手を上げた。
「まぁじっとしていろ」
そういわれてケンゴは背筋を伸ばす。
「よし、いいぞ」
………えっ、はやくね?
「俺は優秀だからな人間」
…なんか思考を読まれたぞ。
まぁいいや、とケンゴは気を取り直す。
「それで二つ目なんですが……」
「ああ、待て待て。」
ケンゴの言葉に天使が割り込む。
「まずはそのチカラを試そうぜ人間」
試す?
キャンセルは……する気は無いからいいとして
「つまり、試した結果によって後の願いを変えられるってことですか?」
「正解だ(・∀・)b」
なんか親指立てられた。
「ついでだ、チカラに関して詳しく教えてやろう。」
「アレ、教えてくれるんですか?」
「たぶんお前願いの中にいれてただろう?」
…また思考を読まれたな。
「ハイ入れてました」
素直に答えるケンゴ。
「出来る限りはサービスで叶えてやるよ人間」
……なんか天使に気に入られたっぽいな、俺。
「それでチカラに関してだがな」
天使の説明を箇条書きにまとめるとこうなった。
・チカラ発動時、対象を視界に入れる
・書き換えた内容は対象が視界からいなくなっても消えない
・書き換える内容は口に出す
・チカラを使いリセットと言えば書き換えを消せる
「さてこんなもんだよ人間」
一心不乱にメモをとっていたケンゴに天使は言った。
「じゃぁ、行こうか。」
< 続く >