第03話 はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。はあぁぁっ。 カラダ中が熱く脈打ち、歓喜の涙が止まりません。 (ああ……ああ……あああ……) 生まれて初めて知る喜びが私を魂の底まで震わせます。 んっ! んんっ! ぢ
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件の里 第02話
第02話 「脱ぐ……って、一体どうして?」 唖然として尋ねる私に、麻紀子ちゃんはもの分かりの悪い子を諭すように、やれやれといった表情で答えます。 「だって服が汚れちゃうでしょ? 知らないの? お洋服に付いたミルクって放
もっと読む件の里 第01話
第01話 「とにかく私は、帰らないったら帰りません!」 インターホン越しに響く義姉の声はヒステリックで取り付く島もありません。 「……で、でも、京子義姉さん、麻紀子ちゃんはどうするの? ここで暮らすのがあの子のためにな
もっと読む魔少年 Side:B 第06話
第06話 「そ、そんなっ!」 慌てて立ち上がろうとするが、上からしっかりと肩を押さえられているため、身動きが取れない。 「あっ! お、お願い、放してっ!」 「ホント。綺麗で可愛くて……いやらしかったよ、ママ。最高だった
もっと読む魔少年 Side:B 第05話
第05話 (ああ! どうしよう! どうしよう! 私……言っちゃった!) 雅人が浴室に消えたのを確認すると同時に、聖美はへなへなとその場に崩れ落ちる。 「マー君も『お願いしますっ!』って……それって、つまり、こ、これから
もっと読む魔少年 Side:B 第04話
第04話 「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめん、なさい……」 ぽたり。ぽたり。ぽたり。 熱い液体が、頬に、額に滴る。 (――熱い、わ) まるで炎が降り注いでいるようだ。 あまりの熱さに、胸の奥
もっと読む魔少年 Side:B 第03話
第03話 (あ……あああ……) 言葉が出ない。 いや、喉に膨れ上がった叫びがあまりに大きすぎて、声に出来ないのだ。 叫んだ瞬間、自分はプツリと壊れてしまうに違いない。 (私のカラダ……カラダが……カラダが……カラダ
もっと読む魔少年 Side:B 第02話
第02話 ちゅぽ。ちゅぽ。ちゅぱ。ちゅぷ。 『んふぅ、おいひぃ』 液晶画面の向こうで、両手で捧げ持った棒状の“ナニカ”を美女が頬ばる。 恍惚とした表情で、モゴモゴと口元をうごめかせ、上目使いにカメラに微笑む。 (…
もっと読む魔少年 Side:B 第01話
第01話 チュパ。ジュル……チュポン! ピチュ。クチュ。 五十インチの大きな液晶画面一杯に映し出された巨大な二つのピンクの物体。 卑猥な水音を立て、粘液を滴らせ、ナメクジの交尾のように、ぬめり、のたくりあう――それ
もっと読む魔少年 Side:A 受胎夢(じゅてーむ)
(注:本作品は2007/4に近親相姦研究所に掲載されたものです) カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。 どこからか規則正しくリズムを刻む音がする。 時計より少しゆったりとした、眠気を誘うテン
もっと読む反復式ランダムマッサージセラピー
「坂崎さん、坂崎静香(さかざきしずか)さん」 誰かが私を呼んでいます。 「坂崎さん、いらっしゃいませんか?」 (――答えたく、ないわ) 白く霞んだ頭の中で、ぼんやりと私は思いました。 (だって……声が違う。***さん
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