催眠塾 第九話

籠絡

「ねえ、ママ。私も塾に行きたいんだけど、いいでしょ?」
 塾に行きたいと言う気持ちをママに伝える事にした。こう言う事は早いほうが良い。
「……あなた、椿先生と何かあったの?急にそんな事を言い出すなんて」
「うぅん、何も無いよ。でも、塾に行きたいの」
「それで、椿先生とのお勉強は止めちゃうの?」
 私は少し考えた。
「うーん……。やめないよ。塾もいっしょに行く」
「両方って、時間も無いし、無理よ。椿先生とだけにしておきなさい」
「はーい……」

 結局、塾には行けそうに無い。なんて言えば良いんだろう。麻奈ちゃん、楽しみにしていたのに……。
「ねぇ、どうだった?塾には行けそう?」
「……だめだった。でも、仕方ないよね」
「仕方なくないよ……。ほら、『スイッチ・オフ』」
 あ……。なんかふわふわする……。
 目の前が真っ白になって、キモチイイ……。
「すみれちゃんは、どうしても塾に行きたいんだよね?」
 どうしてもって言うと……。違うかもしれない。行けたら良いなぁって思うけど……。
「い・き・た・い・よね?」
 麻奈ちゃんにそうやってはっきり言われると、どうしても行きたいんだって気持ちになる。
「うん……行きたい……」
「それじゃ、はい。これ……」
 DVD-R?あのキモチイイゲームかな?
「これはね、ビデオなんだけど……お母さんと一緒に見て欲しいの。それでね……」
 え?そんな事して、大丈夫なの?
「それと……」
 え!?そんな事……。
 でも、麻奈ちゃんが言うんだから、間違い無いよね。

「ママ、ちょっといいかな?面白いビデオを借りたんだけど、一緒に見ない?」
「お洗濯が終わったら、いいわよ。ちょこっと待っててね」
「はーい」
 私はハイビジョンDVDレコーダーにDVDをセットして待っている。
 ……おそいなぁと、時計を見る。でもまだ、三分も経っていなかった。
 40インチ液晶テレビの電源を入れる。あ、世直し侍の再放送だ。ママが来るまで見ていようっと。

「おまたせ」
 あ、ママだ。ちぇ、これからが良い所だったのに……。
「それじゃあ、再生するね」
 リモコンのプレイボタンを押すと、すぐに七色の線が、ボールが、色を変えながらグネグネと動き回って行く。耳鳴りのような高い音が聞こえる。不思議と、イヤな音じゃない……。
 あ……なんだかキモチイイ……。あのゲームをやっていた時みたいだ……。
 目の前が霞がかったように白くなっていく。

(ビデオが止まったら目を覚まして)
 急に麻奈ちゃんの声が聞こえた気がした。と、そのとたん私の目の前の霧が急に晴れた。
 私ははっとなって時計を見る。一時間……経っている。ほんの2、3分の出来事だったみたいなのに。
「……ママ?」
 ママに呼びかけて、目の前で手を振ってみる。何の反応もない。
「ねえママ、聞こえる?」
 ママは黙って頷く。
「ママ、キモチイイ?」
 頷く。
「ママ、よく聞いて。私が『ママは私のお母さん』って言ったらまたこのキモチイイ状態になるの」
 頷く。
「私が『ママ大好き』って言うとママは私の言う事を何でも聞くの。あ、でも、今日だけだからね」
 頷く。
「それからね…………からね」
 頷く。へぇ、麻奈ちゃんの言った通りだぁ。

「それじゃあ、三つ数えると目がさめるよ。……1……2……3!」
「あ、あれ?」
 ママも私と同じで辺りをきょろきょろと見まわしている。
「ねぇママ、私どうしても塾に行きたいんだけど……」
「だめよ、昨日も言ったでしょ?両方なんて無理なんだから」
 うーん。本当はこんな事をするのは良くないかもって思うんだけど、仕方ないよね?
「ねぇママ。『ママ大好き』だから、塾に行かせて?お願い。椿先生の家庭教師はやめるから」
「え……っ……そ、そうね……。わかった……わ……」
 やった、これで麻奈ちゃんと一緒の塾に行ける。
「それと、ママ……塾の、塾に入るための試験の練習に協力して?」

「試験?そんな物があるの?どんな事なの?」
「オナニーとか、えっちな事だよ。ママ、オナニーしてみせて」
「お……っ!?」
 ママが顔を真っ赤にして口をパクパクしている。金魚すくいの金魚みたい。
「そっ、そんな塾、聞いた事ありませんっ!!それに、そんな事できるわけないでしょっ!!」
「ねぇ、お願い。『ママ大好き』。私、塾に絶対入りたいの!」
「え、あ……わ、わかったわ……服は……着たままでいいよね……」
「えー、そんなのだめだよ!ちゃんと服を脱いで、裸にならなきゃ」
「そ、そんな……は、はずかしいこと……」
 ママの声が消えそうなほど小さくなり、顔の赤さもますます増した。

-それからね、ママは私に素肌を見られるのがすっごく恥ずかしいからね。それと……-
 私がママにそう教えたから。
「『ママ大好き』。お願い!」
「う、ううう……」
 私にお願いされてママは服をゆっくりと脱ぎ始めた。
 するすると上着を脱ぎ、椅子にかける。スカートのホックを外し、スカートが床にすとんと落ちる。
「下着も脱がなくちゃ、だめ?」
「だめだよママ。ママがいつも言っているじゃない。中途半端はだめだって」
「う、ううぅ……」
 ママが涙目になっている。ママが泣くところなんてはじめて見た。そんなに恥ずかしいんだ。
 ママがブラを外す。ぽろんと音がしそうな勢いで桃のようにきれいでおっきなおっぱいが転がり出す。
「うわぁー、おっきぃー。大人のおっぱいって大きいんだー。すごーい」
「いやぁっ!!見ないで!!お願い!!わっ、わたしの胸は人より大きくて……。恥ずかしいぃぃ……」
 そう言ってママはおっぱいを両手で隠して動かなくなってしまった。……うーん。
「ねぇ、ママ。ママのおっぱいすっごくきれいでかっこいいよ。だから、はやくパンツを脱いでオナニーを見せてね『ママ大好き』」
「は、はいぃ……」
 ママは両手を胸から離すとパンツに手をかけた。
 にちゃっ……。
 ママのパンツとおまんこの間に銀色に輝く糸が伸びている。脱ぎ終わったパンツは色が変わるくらいに濡れ、まだおまんこから銀色の液体がぽたぽたとフローリングの床に水溜りを作っていく。

-それと、ママは恥ずかしければ恥ずかしいほどキモチヨクなっちゃうから。あと……-
「はあっ……はぁっ……はああぁ……」
 ママ、お顔を真っ赤にして気持ちよさそう。
「ねぇ、ママ。オナニーを見せてもらう前に、おまんこを良く見せてほしいなぁ。私のと大人のおまんこがどう違うのか、気になるじゃない?」
「えっ、ええええっ!!そ、そんな事されたらわたし、こわ……狂っちゃうぅ……」
「『ママ大好き』だからお願い」
「う、ううううううぅ……」
 ママは観念して床に座り込み両足を開く。ママのおまんこにはふさふさの金色の毛が生えていてそれがしっとりと塗れてきらきら光ってて……。
「うわぁ……きれい……大人の人って、こんなに濡れるんだぁ……」
 私は茂みに顔を近づけてみる。
「ひっ、い!!だめぇっ!!」
 ぷしゃっ!!
「うわっ!!」
 ママのおまんこから何か液体が飛び出してきた。
 おしっこ?
 うぅん、違う。キモチイイとおまんこから出るやつだ。
「はぁー……はあぁぁー……」
 よだれまでたらしてキモチよさそう……でも、まだオナニー見せてもらっていないし。

「ねぇママ。ちゃんとオナニー見せてよ」
「えぇ……?あうぅ……」
 ママはのろのろと体を起こし、右手をおまんこに近づける。お願いしなくてもちゃんとやってくれた。
「ね、ちゃんとどうやっているのか、どうなっているのかを説明しながらやってね。お願い。『ママ大好き』」
 お願いする言葉が『ママ大好き』って、ちょっと変だったかな?まあいいよね。
「はいはぃぃ……。わたしのヴァギナにぃ右手の指を入れて……ひゃふぅん!!……左手でおっぱいのぉ……くふぅんっ!!先をぉ……弄って……き、気持ちいぃいいぃぃ!!」
「へー、そんなに気持ち良いんだ。やっぱり大人になると感じやすくなるのかな?」
「ふあああぁぁ!!パパとのセックスより気持ちいいいいぃぃぃっ!!こんなのはじめてええええぇぇっ!!」
「セックスって、男の人と女の人が赤ちゃんを作る為にする事だよね?パパとママはどう言う風にするの?」
「あっ、はぁっ!!私は……パパにこのハシタナイ胸をロープで縛っていただいて……お尻の穴にバイブを突っ込んでスパンキングをしてもらいながらバックでパパのふっといおちんちんを挿れて頂くのぉ!!」
 ……えーと。私が知っている赤ちゃんの作り方とはずいぶん違うんだなぁ。
 私はもっとこう……男の人と女の人がベッドで抱き合いながらキスをしたり、大事な場所を撫でたりしているものだと思っていたんだけど。

「ママ。ママがイく所、みたいなぁ。もっと激しくやってよ」
「もっと激しく……見られ……。ひいいぃ!!そんな事したら、わたし本当に壊れちゃう、狂っちゃう!!」
 そう言いながらも手は少しずつスピードを増し、見ていて痛いんじゃないかなってスピードになった。
「あああああぁ!!イく!!イっちゃう!!いやぁ!!見ないでぇ!!!見られてたら狂っちゃうぅ!!!でも、わたしを見てえええぇ!!」
 ぷっしゃーっ!!
 す……っごおい……。こん何たくさんオツユが出るなんて……。
「はぁ……あ……」
 目がうつろで身体がびくんびくんって震えている。すっごく気持ち良かったんだ。
「ママぁ、大丈夫?」
 私はママを起こしにかけよった。
「ひいゃああぁっ!!」
 ぷしゃっ、がくがくがく……。
 ママのおまんこからオツユがあふれだし身体が大きく振るえた。
-あと、私に触られると、それ以上にキモチヨクなっちゃうからね-
 あ、あははは……忘れてた。
「あ、あ、あ、あ、あぁ……」
 びくん、びくんびくん……。
 ママ……きれい……。私も……キモチヨクなりたい。
 私は服もパンツも手早く脱ぐと、ママに抱きついた。
「ママ……」
 私はママのおっぱいに吸い付いた。昔、ここから出るミルクを飲んでたらしいんだけど、覚えていない。
 なんだか変な感じ。
「ひぃああああっ!!」
 ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅーっ、ちゅーっ……。
 ミルクは出ない。
 でも、あまぁい味がお口いっぱいに広がって美味しい。
「ね、ママ……私もキモチヨクして……きゃっ!」
 ママは私の両手を押さえつけるとお股に顔をうずめた。
「あ、な、何?ママ……」
 ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ……。
「ひああああっ!!な、何?ママ、私のおまんこ舐めてるの?き、汚いよ……」
 私はママにおまんこを舐められていつもするオナニーの何倍もキモチヨクなっていた。
-それと、すみれちゃんはお母さんにおまんことか胸とか触られると、お母さんと同じように感じちゃうから-
 頭の中で麻奈ちゃんの声が聞こえたような気がした。
 これって、もしかしたらママが感じていたのと同じ感覚かもしれない。凄い……。キモチイイ……。
 おまんこ舐められてイっちゃううっ!!
 ぷしゃーっ……。
 ふあぁ……おしっこが……ママのお顔に……うえぇ、ごめんなさいぃ……。
「ふぇ……うあぁっ!!ママ、もういい、もういいよぉ!!イった、イった、またイくぅーっ!!」
 うあぁっ!イく、イきっぱなしだよぉ!!壊れる、壊れちゃうよぉ……。
「また……ふわああああぁっ!!」
 びくんびくんびくんびくん……。
「うっ……あ……」
 ぐにゃり……と、目の前の像がゆがむ。そしてそのまま暗い闇へと落ちていった。
-塾では、これ以上に気持ち良くなれるからね-
 景色が闇に溶けていく中で、麻奈ちゃんの声を聞いた気がした。
 これ以上キモチよかったら、本当に壊れるか狂っちゃうよ……。

< 続く >

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