催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~11

第五章 季節は廻りBへと誘う。

 

 俺は……持っていた鏡を夏帆に向けた。

「いやああああっ!」

 鏡を向けられた夏帆は大きな悲鳴を上げたが、しばらくすると、そのまま石のように動かなくなった。

 その瞬間、

(良くやった、志貴。これでお前は完全に俺になる。お前は自らの欲望のまま、思うがままに生きることができるようになった。誰もお前を止められないし、逆らえない。さぁ、一緒に楽しもうぜ……)

 ギィの声が聞こえてきた。

 だがそれは俺の頭の中からではない。

 俺の口から発せられていた。

 そう、俺は、本当の俺になったんだ。

「さぁ、楽しい楽しい、宴の時間だぜ」

 俺の口からついて出た言葉は、もう俺の声では無かった。

 それからはゆるやかに日々が過ぎていった。

「旦那様、いかがですか? 私のオマンコの具合は、よろしいでしょうか?」

 冬美が足をがに股に広げた状態で僕の前に立ち、自らの股間に両手を当てオマンコをくぱっと広げている。無毛の恥丘には僕が書いた「肉奴隷」という文字が刻まれており、開ききった膣口からは粘ついた白い粘液を垂れ流している。

 俺はその冬美の膣内に乱暴に中指をつっこむと、そのまま冬美の膣内をぐちゃぐちゃとかき回した。

「ふぐうっ! ひ、あふううっ! 旦那、さまぁあ、ありがとう、ございますううぅ! ひぎぎゅうっ! 奴隷の私のオマンコをいじってくださりいいいいぃっ! ぎういい! 感謝しますうぅ!」

 かなり乱暴に膣内をかき回されているにも関わらず、冬美は歓喜の声を上げる。

「いいか、冬美。お前の汚いマンコをわざわざ俺が指でかき回してやってんだ。感謝しろ」

「はいいっ! 感謝、して、おりま、ひぎいいっ! おりますぅ!」

「ははっ、いい声だ、冬美。いいか、俺がこの指を抜いても、この指の快感はずっと続く。だが、いくら気持ちよくなっても絶対にイケない。俺が許可するまで、そのままイキたくてもイケない快楽の地獄を味わい続けるんだ。いいな?」

「はいいっ! 味わい続けます、続けますうぅっ!」

 俺は勢いをつけて冬美のオマンコから指を引き抜く。

「んんぎぃぃぃっ!」

 冬美が蛙の悲鳴のような声を上げる。その声には悦楽の色が混じっている。

 そのまま床に倒れた冬美は、

「あっ! あああっ! あああっっ!」

 声を上げながらびくびくと床で痙攣し続けている。俺の指示通り、イキたくてもイケないという快楽の地獄を巡っているのだろう。口からだらしなく下をだらんと垂らし、その目は完全に白目をむいていた。

 冬美をその場に放置し、そのままベッドの方へ歩みを進める。ベッドの上では複数人の男たちの肉棒を、両手と唇、マンコとアナルでむさぼり食う春香の姿があった。

「んぶっぅ、ぐうっっ、あぶうううっっ!」

 晴香を蹂躙している男たちの目は誰もがうつろで、心ここにあらずといった様子だった。そんな肉人形と化した男たちの欲望を何度もその身に受け続けてきたのだろう。春香の身体中に男たち白い欲望の塊が飛び散っており、髪も顔も汚し尽くしている。

 ただの性処理道具と成り果てた春香は、

「あぶっぅ……もっろぉ……もっろちょうらい……みんなのぉぉ、くっさい、おちんぽミルクぅ、私に、もっろ、かけてぇえ、のませてぇぇえ!」

 複数本の肉棒を咥えながらそう述べた。

「んぶぶっ。ふあああっ。おいしいいぃ、おいしいいよぉぉ、おちんぽぉ、さいこぉぉ!」

 全身で快感を味わっている春香の目からはすでに光が失われ、与えられる快楽を享受するだけの人形になっていた。乱暴に扱われる痛みさえも快楽へと変換される催眠により、今では二本同時に肉棒をその膣内に収めることができるようになった。

「ぐううっ!」

 春香の膣内に肉棒を差し込んでいた男が鈍い声を上げて果てる。

「あああっ! きたあああぁあっ! 私のおマンコの中に、精液きたああああっ! 熱ぅいのぉぉ、ぎもじいいいぃぃっ!」 

 男が肉棒を引き抜くと、どろりとした精液が春香のマンコからあふれ出てくる。間髪いれずに、春香の手で肉棒をしごかれていた男がそのまま春香めがけて挿入を開始した。先ほど果てた男はそのまま春香の手に果てたばかりの肉棒を持たせ、しごかせ始める。

「あああああっ! きた、きたああああっっ、別のおちんぽ、きたあああっ、かたあああぃぃぃっ! こっちも、こっちも熱いの、あぶぶうっ、うううっ、んじゅ、んんばああっ」

 すぐさま手の中に収まった男のものに舌を這わせはじめる。射精したばかりの男の肉棒がみるみると硬さを取り戻していく。

「んぶぅぅぅっ! んぐうっっ!」

 男たちの肉棒から与え続けられる永遠に続く快楽の地獄を、春香はこれからしばらく享受し続けることだろう。そんな春香の様子を見つめていると、

「んぐっ、うふうぅ、えるぅ」

 俺の股間のあたりから、なまめかしい水音が聞こえてきた。下に視線を向けると、俺にかしずいたまま俺の肉棒を舐めあげる秋がいた。

「れるれる、あああっ、ご主人様……ひかがですぅ? あひの舌遣ひ。ひもちいい、れすか?」

 俺の亀頭を舌全体でねぶりながら秋が尋ねてくる。

 俺は秋の頭をぐっとつかむと、そのまま秋の口の中に乱暴に肉棒を突っ込んだ。

「んぶつつうううっ!?」

 突然のイマラチオに秋が目を白黒させる。だが、喉奥をきゅっと締め付け、俺の肉棒を刺激するのを決して怠らなかった。

「さすが秋、俺の一番の肉奴隷だ。よくわかっているじゃないか」

「んびうぅ! んぐぐぐぐぐっ」

 苦しそうに声を上げる秋に俺は、ますます興奮し、激しく秋の頭を前後に動かす。喉の奥に肉棒の先端があたる度、秋がぐぼっとえずく。だが秋は俺に気持ちよくなってもらおうと、涙を目尻いっぱいに貯めてその苦痛に耐えている。

 俺はそんな秋が愛おしくなり、ゆっくりと肉棒を秋の口から引き出した。

「げほっ、げほげほっ!」

 秋が苦しそうに咳き込む。だが、秋は涙を浮かべたまま俺を見上げると、

「おい、しかったです、げほっ、ご主人様のおちんちん。もっと、くださいませ、ご主人様」

 そう言ってきた。

「秋……」

 そんな秋が愛おしく感じた俺は、秋の口めがけて再び乱暴に肉棒を突っ込んだ。

「ぐううっ!」

「ははっ。秋、優しくされると思ったか? お前は俺の人形なんだ。俺の欲望を受けるだけの肉奴隷なんだ。優しくされるなんて思うなよ、なっ!」

「んんんんぐうっ!」

 秋の喉の奥に突き刺したまま、俺は秋の頭をがっちりとつかみ、そのまま数秒間じっとする。

「んんんっ、んんんんんっ!」

 口腔内に異物があるため思うように呼吸ができないその苦しさに、秋の手が苦しそうに宙をかく。秋の目が白目をむき始めたところで、秋の口から肉棒をずぼっと引き抜く。

 大量の唾液とともに外へと出てきた肉棒は、もわっとした唾液の匂いをまとい、その匂いが俺の鼻腔まで届いた。

「はぁ、はぁ……」

 虚ろな目をした秋は、じっと俺の肉棒を見つめる。

 秋の口と俺の肉棒は唾液のブリッジでつながっていた。苦しそうな秋の顔はほんのりと上気しており、その目はまだ俺のものをほしがっているようだった。

「何だ、秋。これがまだ欲しいのか? あんなに苦しい思いしたのに。そんなに欲しいのか?」

 俺の問いかけに、秋は力なく頷くと、

「……はぁい、ご主人様。もっと、これ、ほしい、ですぅ。苦しくても、いいのでぇ……もっろぉ……私に、くらぁさあい」

 まるで熱にうなされているかのようにそう呟いた。

「わかった、なら、たっぷりと味わ、え!」

「んぼおぉぉっ!」

 俺は三度秋の口内に肉棒を突き刺し、本能のまま腰を前後に振った。

「ぐぼっ! んばっ! んんっぶぅ!」

「おおっ、いいぞ秋。お前の口の中、唾液でドロドロで、まるでマンコそのものだ!」

「んぐおおおっっ! んぶうっ!」

 苦しそうにしつつも、秋は口をすぼめて俺に快感を与えるのを忘れていない。俺を気持ちよくさせようと必死なのだろう。

 秋の喉がぎゅっと締まり、俺の肉棒を絞り上げた瞬間、

「ぐっ、出るぞ、秋。喉の奥で受け取るんだぞ!」

「んぐっ、んっっっっ!」

 ついに俺も限界を迎えた。

「ぐううっ!」

 秋の喉奥で果て吐き出された大量の俺の精液を、一滴もこぼすまいと、秋は口をすぼめてそれを全て飲み干す。

「んぐっ、んぐっ、んぐっ……」

 しばらくそのまま数秒間じっとしていると、全てを飲み終えたのか、

「んぶはあっ!」

 秋がその口から肉棒をゆっくりと引き抜いた。

 その際に口をすぼめ、俺のものについていた精液や唾液をしっかりと拭っていく。

 外に出てきた俺の肉棒はすっかりきれいになっていた。

「はぁはぁ、いかがでしたか? ご主人様……秋は、しっかり気持ちよくさせられ、ましたか?」

 唾液と鼻水、涙で顔中を汚しながらそう述べる秋に、

「あぁ、良かったぞ、秋。さすが俺の第一の奴隷だ」

「ありがとうございます。うれしいです」

 俺はねぎらいの言葉をかけながら、頑張った秋の頭を優しく撫でてやった。

 部屋の中では相変わらず冬美と春香の嬌声が響いている。

「さて……」

 俺はゆっくりと立ち上がり、部屋の隅に転がっている夏帆に向かって歩いて行った。催眠状態にあるため虚ろな目をしたままずっと俺たちの狂宴を見ていた夏帆は、無意識下でも興奮したのか頬をほんのりと赤らめていた。

「さぁ、夏帆。いよいよお前の番だ……」

 夏帆に手をかけようとしたそのときだった。

(まてよ、ギィ……)

 頭の中で声が聞こえてきた。

「……おいおい、マジかよ。今更なんだよ、この楽しいときに」

 それはしばらく忘れていた、あの頃の俺の声だった。

(だめ、だ…・・やめ、ろ)

「俺……いや、志貴、お前はもう俺になったんだ。俺がやることはお前の望みだぞ。何で止めるんだよ」

(ぼくは、こんなこと、の、ぞんで)

「違うだろ、志貴。お前はこれを望んでいたんだ。こうなることを昔から思っていたろ? だから俺が叶えてやってんだ。気持ちよかったろ? 楽しかったろ?」

(それ、は、僕じゃ、なくて、お前の、望み、だ)

「はぁ……あくまでも否定するんだな、お前も、俺を」

 俺は大きなため息をつくと、そのまま部屋の窓の方へと歩き始める。窓を開け、外を見やる。

「そういうところまでも父親と同じとはな。いいぜ、ほら、一瞬お前に身体を返してやる。どうするかはお前が決めな」

 俺は、いや、僕は窓の方を向いて立っていた。手には鏡。

 僕はその鏡を思い切り窓の外に放り投げた。

 鏡は弧を描いて落下していく。その途中、ふっと、霧の様に消滅した。

 おそらくあの店に帰ったのだろう。

 これでいいんだ。これで……。

 気づけば背後の狂宴は終わりを告げ、みんなその場で意識を失っているようだった。このあとちょっとやっかいかもしれないけど、まぁ、もうそんなことどうでもいい。

 どくんっ!

 僕の心臓がひときわ大きく高鳴る。

 最初から、わかっていた気がする。

 前から思っていたんだ。

 僕はあの店で鏡を手にした。でも、あの店は一体僕から『何を手に入れたのか』

 無料で提供してくれたとも思ったが、そんな話、あの店主は一言も話していない。

 きっと僕は鏡を手にした代わりに、何かをあのとき奪われたんだろう。

 おそらく父さんも、それで自殺した、いや、命を落としたんだ。

 僕の心音が少しずつ弱まっていくのがわかる。

 あぁ、そうか。これで全部わかった。

 これが……僕の……幕引きの瞬間、か……。

 薄れゆく意識の中で、あのときの店主の声が聞こえてきた。

「どうも、毎度あり。確かにお代、ちょうだいいたしました。またのご利用をお待ちしておりやす」

 

<完>

6件のコメント

  1. ぽぷらさん、はじめましてでよ。
    みゃふと名乗っている四色猫でぅ。
    というわけで催眠の季節を読ませていただきましたでよ~。
    実はノクターンですでに読んでたりするわけでぅが、みゃふは実は面倒くさがりなのでノクターンの方では感想書いてないだけでぅw

    いっぺんに来たので一つ一つに感想書くのはやはり面倒なので感想もまとめてしまうというw
    父親を殺した犯人を探そうとやべーものに手を出したら、そのやべーもののせいで父親が自殺していたという壮大なマッチポンプ。ミイラ取りがミイラになったといえばいいんだろうか? 最終的に家庭が崩壊していくのは父親にしろ、志貴にしろという感じでやべーものの手のひらの上で踊らされてただけでぅね。
    最後の分岐も鏡を壊したとしても夏帆ちゃんが壊れて完全なハッピーエンドというわけでもないでぅし、やべーものに手を出してはいけませんという教えでぅかねw
    秋さん、春香ちゃん、夏帆さんあたりは完全にとばっちりでぅしw

    であ、次回作も楽しみにしていますでよ~。

  2. ぽぷらさん、はじめまして、ティーカと申します!
    どうぞよしなに!

    アーイイ……やはり人を支配するのは負い目……
    操られた被害者の行動で罪悪感を抱かせて支配する展開、大好き……
    常識変換とかも交えてじわじわ操りを強めていくの、最高ですね……!

    あの、ところで世間に悪名を轟かせた痴女怪盗さんについてじっくりと話を伺いたいのですが!?(そこかよ)

  3. わぁ! はじめて感想がつきました(*^▽^*)

    ありがとうございます(*´ω`)

    はじめましてみゃふさん、あちらだけでなく、こちらも読んでくださったようで感謝感謝ですヽ(^。^)ノ

    昔、週刊ストーリーランドというものがありまして、その中に不思議なアイテム売っているおばあちゃんシリーズってのがありまして、

    イメージ的にはあれを書いてます(;^ω^)古いネタですかね。

    ノクターンの方に今投稿しているのは、催眠とは異なるので、催眠系作品はこちらに投稿させていただければと思ってます。

    稚拙な文ですけど、ぜひお願いしますm(__)m

  4. 二件も感想がついていてすごくうれしい(∩´∀`)∩

    はじめまして、ティーカさん(*^▽^*)よろしくお願いしますですm(__)m

    催眠による支配と常識改変、あと洗脳。そういうのって、私めっちゃ大好きなんですよね(n*´ω`*n)

    悪堕ちしていくヒロインとかもう……(〃´∪`〃)そういう癖ですね( ´∀` )

    痴女怪盗さんは次回作です(*’▽’)

    催眠×痴女×怪盗 私の好きなものを掛け合わせてみておりますので、お時間ありましたら読んでいただけると幸いですm(__)m

  5. わあ ぽぷらなんであるんだ、そんなはずわない、まさか、損なハスわ貰わないさ。
    いつもありがとうございました。

  6. こんにちは、ハナツさん(*^▽^*)
    もしかして私の作品、読んでくださっていたんですかね(^◇^)
    いつもありがとうございますm(__)m

    こちらのサイト様、私、昔から読ませていただいておりまして、
    投稿して、掲載されるのが夢だったんです(n*´ω`*n)

    なので、こちらに『も』新作を投稿しますので、お時間ありましたら読んでみてくださいm(__)m

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