第一話 痴女怪盗インク、華麗に参上!!
教会の鐘が十二回、月夜の街に鳴り響いた。
犯行予告状に記された時刻を迎え、屋敷を警備する兵士たちは手にした槍を強く握り、そのときに備えている。
新人警備兵のリクも思わずごくりと生唾を飲みこんだ。
だが、同じ場所を警備しているクウは大きなあくびをしながら、実に緊張感のない声で、
「ほんとに来るのかねぇ、怪盗なんかさぁ」
と言った。
リクは思わず「真面目に仕事しろよ!」と大声をあげたくなったが、そこぐっとこらえ、抑えた声でクウに言う。
「……来るよ。怪盗インクはこれまで一度も予告時間を破ったことないし、予告したものはすべて盗み出しているんだからな」
「そうかねぇ」
クウはまたも大きなあくびをしながら、
「でもさぁ、こんだけ大掛かりな警備をしているんだぜ。そこにのこのこ来る馬鹿がいるのかね」
さらに質問を重ねる。リクは内心イライラとしながらも、今は仕事中だからと抑えた声でクウに答える。
「それができるのが怪盗インクだよ。これまで誰もその姿を見たことのない、神出鬼没の大怪盗インク。インクに襲われた人たちは恐怖のあまり、何があったか何も話したがらなくなるという、まさに鬼か悪魔か、とにかくやばい奴らしいぜ」
「ふうん。俺はめっちゃえっろい衣装を身にまとった女だって聞いたけど」
「ばか。どんなわけあるかよ! そんな怪盗がいるわけ……」
ついに堪忍袋の緒が切れたリクが大きな声でクウに告げる。そのとき、たまたまクウの背後を見たのだが、そこでリクは言葉を失ってしまった。
唖然としたままを背後を眺めているリクの様子に、
「あ? どうした?」
不審に思ったソラもリクと同じ背後に視線を向けた。するとそこには、
「おい、マジかよ」
黒いレオタードを着込んだ、黒いマント仮面をかぶった女がこちらに向かって跳躍している姿があった。
レオタードの股の部分はかなりきわどいカットになっており、布地が少しずれただけで恥ずかしい部分が見えてしまいそうだった。
そのレオタードにきつくしまわれた大きな胸が、その人物が女性であることを如実に表していた。目の部分だけを隠すような仮面から覗く桃色の瞳が、ソラとリクをとらえる。
「お仕事ご苦労様! はい、じゃあお疲れ様!」
跳躍してきたその女は両手で二人の顔をぶん殴り、地面にたたきつける。
二人は悲鳴すら上げる暇もなく、地面に頭をめり込ませたまま気を失った。女はパンパンと手についたほこりを払いながら、
「いるんだよぉ、めっちゃえっろい怪盗もね」
そう告げた。
彼女こそ、神出鬼没の大怪盗と呼ばれる女、怪盗インクその人だった。
「よっこらしょ、っと」
インクは倒れていた二人の警備兵を軽々と持ち上げ、近くの植え込みに投げ捨てる。
「これでしばらく時間が稼げるな……さて、行きますか」
インクは足音を一切立てないまま、警備兵のいなくなった門を超え、屋敷内へと侵入する。
ここはアイランズ屋敷。
大貴族であるジェラルド・アイランズ卿の所有する屋敷で、その広さはタカビーナ公国の中でも抜きんでている。そんなアイランズ屋敷に怪盗インクからの予告状が届いたのは三日前のこと。
『アイランズ様の所有する、秘宝『貴婦人の涙』をいただきに参上します。怪盗インク』
この予告状をうけたアイランズ卿は私費で大量の警備兵を雇い、屋敷の守りを厳重に固めた。警備は万全、蟻の子一匹屋敷内に侵入させるものかと、敷かれていた警備だったのだが……いとも簡単に抜けられてしまったようだ。
屋敷内では、ジェラルド卿が所有する秘宝『貴婦人の涙』を守るべく、魔王軍とも戦ったという歴戦の戦士たちが、厳重な金庫に入れ抱え込むように持っているジェラルド卿の周りを警備している。
甲冑で全身を防御しさらに抜刀した状態で、怪盗よ、いつでも来いとばかりの臨戦態勢。
並みのモンスターくらいなら瞬殺されてしまうだろうその警備に、
「よ、予告時間になったぞ。この時間をやり過ごせば、わ、ワシの勝ちだ。これならどう頑張ったとて盗むことはできまい!」
自信満々に、口角泡を飛ばしながらアイランズ卿が叫ぶ。周囲を固める戦士たちもぐっと剣を構える。
「はははっ! 怪盗め、さぁ、潔く負けを」
ひゅっ! ひゅっ!
という風切り音がアイランズ卿の耳に届く。続けてカランカランという金属音が響いた。
「な、なんだ? 今の音は?」
アイランズ卿がそう述べるや否や、
「あ、熱い! あつい、あついいいいっ!」
「ぐあああっ! 鎧を、鎧を脱がなくてはぁぁぁ!」
アイランズ卿の周りを警備していた戦士たちが悲鳴を上げながら七転八倒、アイランズ卿の部屋の中で暴れまわり始めたのだ。
「な、ど、どうなって」
状況が呑み込めないアイランズ卿は金庫を持ったまま辺りを見渡すが、
「ひっ! ぎゃああっ!」
悶えていた戦士の一人が背面から崩れ落ち、そのままアイランズ卿の上にのしかかるようにして倒れた。
鎧に身を包み、重装備を施した戦士の下敷きになったアイランズ卿は、そのあまりの重さに
「ぐっ……ぎゅぅ」
と、情けない悲鳴を上げながら気を失ってしまった。
重装備の戦士たちも「熱い熱い」としばらくは床の上でもだえ苦しんでいたが、やがてピクリとも動かなくなってしまった。
「……よし、完璧。とりあえず、死んでは……いないわよね」
静まり返った部屋の様子を見て、天井裏から現れたのは怪盗インクだった。
足音を一切立てぬまま床に降り立ち、動かなくなった戦士やアイランズ卿の生死を確認する。
「うん。みんな息はしているね……にしてもすごいわね、これ」
インクは手に持った青い氷のようなものを見ながら、感心したように述べる。
と、そこでインクの耳元に、
「渡したアイテムは役立っているかの?」
と、年老いた男の声が聞こえた。インクは耳元に手を当てて、
「えぇ、ばっちりよドク。さすが稀代の天才マッドサイエンティスト。今回の発明もすごいわね。瞬間温度上昇氷、とでもいうのかしら? みんな、熱い熱い言って倒れちゃった」
「そんなダサい名前ではないの。それは金属に触れると一気に高熱を発する特別製の氷だの。それを金属製の鎧の中に投げ込まれたら、中の人間はひとたまりもないの。私はこれをヒート・アイスと名付けたの」
「ヒート・アイス。いいわね……でもぉ、それを鎧の空気穴にちゃんと入れられる私の身体能力があって初めて効果を発揮するわけだし。さすが私ってことにもしましょうかかね」
「まぁ、好きに言えばいいの」
重装備の鎧は確かに外からの攻撃には無敵の防御を誇る。しかし、内側からの攻撃には何の対処のしようがない。その部分を突いたインクの作戦勝ちだった。
「そうそう、もらったこの機械も便利よね。魔法使わなくても、遠くの人とこうして会話ができるなんてさ」
「それは私の妻の発明だの」
ドクのその言葉にインクは目を丸くする。
「え、ドクって結婚してたの?」
「勿論じゃの。何か変かの?」
「いえ、別に変じゃないけど……えと、じゃあさっさとお宝もらって退散するね」
そう言ってインクは耳にはめていた機械のスイッチを切った。途端、ドクの声が聞こえなくなる。インクは床に転がっていた金庫に近づきその鍵を難なく解錠した。
「これか……」
金庫の中から出てきたのは、禍々しい赤い光を放つ大きな宝石だった。
それを見ながら、
「何が貴婦人の涙よ。どう見ても悪魔の瞳って感じじゃないの」
そう呟き、インクはギュッとて中で宝石を握り締め『破壊』した。
破壊するその瞬間、インクの桃色の瞳が鮮やかな光を放つ。破壊された宝石はまるで砂のようにさらさらとインクの手から零れ落ち、やがて消滅した。宝石の消滅を確認したインクは、
「よし。あとは……楽しい楽しい極楽タイムね」
そう呟きながら、その部屋を後にする。
そのままインクが向かったのは、アイランズ卿の息子のカールの寝室だった。
部屋へと侵入したインクは、大きな天蓋付きのベッドに一人寝ていたカールを優しく起こす。
「……こんばんは」
「だ、誰?」
「あら、可愛い。君がアイランズ卿の息子の、カール君かな?」
突然現れた不審者にカールはベッドから飛び出し、部屋の外へと逃げようと駆けだしたが、
「おっと『ダメよ、逃げちゃ。こっちに戻ってきなさい』ね」
インクのその言葉を聞いた途端、カールの足が止まり、自然とベッドの方へと戻ってきてしまう。その間、インクの瞳が再び桃色に光っていた。
「ど、どうして……」
身体が自分の意志に反して勝手に動いたことにカールは顔を恐怖に染める。だが、そんなカールの頬に優しく
触れながら、
「ふふっ。そんなに怖がらないで。お姉さん、別に君に危害を加えたいわけじゃないの。むしろ助けに来たのよ」
インクは穏やかな口調でそう述べた。
「僕を……助けに?」
「そう。君のお父様は、ちょっと良くない宝石を持っててね。その影響で、君の中に『怪物の種』ができちゃったの。このまま放っておくと君が怪物になってしまうから、その前に、君からお姉さんがその種を取り除いてあげるのよ」
「怪物の種? 僕の中に?」
「えぇ、怪物にはなりたくないでしょ?」
インクはゆっくりとベッドに上がり、そのままカールの上に覆いかぶさる。レオタードに隠された柔らかくて大きな胸が、下にいるカールの腹部にムニムニと当たる。
その感触に年頃のカールは顔を赤く染めた。
そんなカールの表情を妖艶な笑みを浮かべながら見つめ、
「あら、顔が真っ赤よ? お姉さんのおっぱいがお腹に当たって、興奮してきちゃった? あ、もしかして……」
そう呟きながら、そっとその手をカールの下腹部へと這わせる。
「はうっ!」
すでに大きく盛り上がっていた股間を指先で撫でられたカールが素っ頓狂な声を上げる。
「ふふっ。可愛い顔しているけど、ここはもう立派な男の子ね……ねぇ、君、気にならない? どうやって私が君から怪物の種を取り出すのか」
真っ赤なルージュの引かれた自分の唇を、その長い舌でぺろりと舐めながら尋ねてくるインクに、カールはごくりと生唾を飲みこむ。
「ど、どうやって取り出すの?」
そう思わず聞いてしまったカールに、インクは淫靡な笑みを浮かべながら、
「それはね……こうするのよ……んちゅ」
「え、あ……なにを……むぐぅ!」
インクは上半身をゆっくりとおろし、カールの唇に自分の唇を重ねた。
そのままカールの口腔内に舌を差し入れ、激しく口内をかき回す。
「ん……ちゅ……んあ、ちゅ、んちゅ……へぁ、ん、あ」
ぬちゃぬちゃという卑猥な唾液の音と、二人の熱い吐息の音が寝室中に響き始める。
最初こそ差し入れられたインクの舌に自分の下を押し当てて抵抗していたカールだったが、徐々にこわばっていたカールの身体から力が抜けていき、最後にはインクの舌を優しく受け入れ、自らその舌を絡ませていく。
「ふふっ……おとなしく……ちゅぴっ……なったね……どう? んちゅ……初めてのキス、ちゅる……気持ちいい?」
「ちゅ……じゅちゅ……うん……お姉さんとのキス……ふぁむ……ちゅぴ……気持ちいいよ」
カールはとろんとした目をインクに向けたままそう述べる。
その表情を見たインクの内側から、ジュワっと何かが漏れ出す。それからしばらく唇を交わしていると、インクはふとともあたりに熱く硬いものが押し当てられていることに気づいた。
インクはゆっくりと唇を離し、そのまま下腹部に目をやる。
「あららぁ?……君のここ、もうこんなになってるね」
インクはズボンの中にそっと手を入れ、大きく肥大したカールの肉棒に触れた。
「ふあぁぁあっ!」
声を上げるカールの肉棒はすでにぎんぎんに勃起しており、インクの手の中で激しく脈を打つ。
「ふふっ、君のここすごく熱くなってる……こんなにかわいい顔して、いやらしいのね、君ってば」
「ぼ、僕……ご、ごめんなさい」
「謝らなくていいのよ。男の子はみんなそうなるんだから……」
インクはそう言いながらゆっくりと身体をずらし、自分の顔をカールの股間へとおろしていく。
インクがカールの履いていたズボンをそっとおろすと、中からぴょんと反り返った肉棒が顔を出した。
「すごぉい……立派なおちんちねぇ……ちゅ」
「あっ!」
インクがその熱くたぎった肉棒に舌を這わせると、カールは悲鳴にも似た声を上げた。インクは、ゆっくりと焦らすように自分の舌を肉棒の竿に沿って上下に移動させる。
「ん、ちゅ、ちゅぴ」
舌の先で鈴口の辺りをつつくたびに、カールの身体がびくんと痙攣した。
「ふふっ、ここ……気持ちいいんだね」
その反応に嬉しくなったインクは、さらに激しく肉棒の先端に舌を這わせ始める。露出した亀頭に舌を当てたまま、高速で舌を左右に振りながら舐める。
「ちゅぴ、ちゅ、えるえる、ん、ちゅるるっ」
「あっ! あっ! あああっ!」
ときおり肉棒の先端部を優しく円を描くように舐ると、カールが小さくあえぎ身体を震わせた。その姿にインクも徐々に興奮を覚えていく。
「んっ……んっ」
肉棒を舐めながら、インクはそっと自分の手を股間に伸ばす。そこはすでにじっとりと湿っており、指先にぬるぬるとした感触があった。
インクは自分の股間に指をはわせながら、カールの熱い分身をゆっくりと口に含む。
「んあ!」
「んんんっ!」
熱く、ねっとりとした唾液たっぷりの口内に敏感な肉棒を入れられ、カールが思わず声を上げるが、インクはそのままその肉棒をしゃぶり始める。
「あぁんん、ぐちゅ、ちゅぴ、んあ、れお、れおろ、じゅぷっ……じゅるる」
口の中でびくびくと跳ねるカールの肉棒から全てを絞りだすように、インクは口をすぼめた状態でゆっくりと顔を上下させた。
口の中いっぱいにたまった唾液が潤滑剤となり、インクは滑らかに肉棒を動かすが、同時に部屋中にいやらしい音を響かせる。
その音がよりインクを興奮させていった。
「ぐぽっ、ジュルルル、じゅ、じゅる、ん、あ……ろう? 、ひもひいぃ?……んじゅるる」
肉棒を口にくわえたままインクが尋ねると、カールは首が取れてしまうのではないかと思うほどに、何度も何度も首を縦に振る。
「気持ちいい! 気持ちいいよぉぉ……お姉さんの口の中、熱くて、ぬるぬるで……あああっ、最高だよぉ」
カールのその言葉を聞いた途端、インクは股間を弄っていた指にぴゅっと熱い液体がかかったのを感じた。そろそろインク自身も我慢の限界に達しそうだ。
「じゅぼ、じゅぶ、んん、へあ、んあ……じゅるるるるっ!」
それをごまかすように、インクは頭の上下運動をさらに激しくさせる。
それに合わせ、自身の股間に這わせた指も激しく動かし始めた。
「あっ……ふ……れるっれう……じゅ、ん、ちゅ」
「あぁぁ、お姉さん……僕、もう……もおぉ」
カールが切なそうにつぶやく。その目は潤み、頬は赤く染まっていた。その目を見たインクは口から肉棒を取りだし、
「じゅるる……ん、ぐぽっ……はぁはぁ……そうね……お姉さんも、もう我慢できない、かな」
再度、カールの上に馬乗りになる。
インクはカールの脚に尻をあずけ、履いているレオタードの股間の部分をずらす。
そのままイリスは、己の秘部をカールに見せつけるようにして座った。
「どうかな、お姉さんのここ、見える? これからお姉さんのここが、君のおちんちん食べちゃうんだよ」
インクの女裂をカールは目を大きくして凝視する。
インクは大陰唇をゆっくりと広げて、すでにぬれそぼっている膣口を露にした。白く泡立った愛液がぽたぽたと垂れ落ち、カールを汚していく。
「さぁ、食べちゃうよ。君の初めて、お姉さんがもらっちゃうからね」
インクは姿勢を整え、カールの硬く反り立った肉棒を手に取った。激しく脈動する肉棒をインクはゆっくりと自分の女裂にこすりつける。
「あっ! あああっ!」
あまりの快感にカールがまるで少女のような悲鳴を上げた。
「ふふっ、どう? んっ。んっ……気持ち、いい?」
女裂にカールの肉棒がこすれるたびに、インクの身体にびりびりと快感が走る。
「ん、あ、くっ」
「あぁぁ、お姉さん……お姉さぁん……」
敏感な肉棒の先端にぬるぬるとした女裂をこすりつけられ、切なそうにしているカールの表情を見ているだけで、インクはもう絶頂に達しそうになっていた。
「もう、ぼくぅ、我慢できないぉぉ。入れたいよぉぉ、お姉さんの中に、入りたいよぉ」
ついにカールがそんな声をあげる。
その声に反応するかのように、インクの女裂からじわっと愛液があふれ落ち、カールの肉棒を濡らした。
「いいわよ、入れてあげる……さぁ、これで君も立派な男だよ」
インクはゆっくりと腰を落としていく。
自分の身体の中に熱い塊がミチミチと、身体を割くようにして侵入してくるその快感に身悶えしながらもインクは、
「さぁ、イタダキ、よ」
そうカールに告げた。
インクはぐっと腰を落とし、カールの肉棒を膣の一番奥まで挿入した。
「ああああぁっ!」
カールも初めて味わう女性の膣内の感触に思わず声を上げたが、本能がそうさせているか、腰をゆっくりと動かし始めた。
「ああああっ! すごいぃっ! 君のおちんちん、すごいよぉぉっ!」
インクの腰が前後に大きくグラインドを開始する。
二人の接合部からグチュッ! グッチュっという艶めかしい水音が聞こえて始めると同時に、インクの下からはカールが気持ちよさそうに喘ぐ声も聞こえてきた。
「くっ、ん、あっ!」
「ああぁっ! どう?……あっ! あああっ! 気持ちい、い? あんぅぅぅっ!」
「うん。お姉さんの……お姉さんのオマンコの中、すっごく熱くて、ぬるぬるしてて気持ちいい!」
「あぁあ、私も、君のおちんちん気持ちよすぎるぅっ! あぁぁ、も、もう、我慢なんかしなくていいよねっ」
あまりの快感に我慢の限界に達したインクも、叫ぶように下品な声を上げた。
「あああっ! 私も、私もすごっく、いいよぉぉぉ! 君の硬いおちんちんがぁ! 私の、ああっ! おまんこのなかでびくびく脈打って! ああっ! 可愛い男の子とのエッチぃっ、さいこうぉぉ!」
「あぁぁぁっ! お姉さん! お姉さんんぅ!」
インクの卑猥な言葉に興奮したのだろう、カールの腰の動きがより激しくなっていく。
技巧のあるものではなかったが、そのがむしゃらな、まるで動物のように荒々しい腰の動きに、インクも半狂乱になって叫ぶ。
「あああっ! だめ、だめぇぇぇっ! そんな、下からそんなに、つきあげられ、たらっ、ひいひぃぃっ!」
インクの横方向のグラインドと、カールの下からの突き上げ。
その二重の快感にインクはさらに嬌声を上げる。
「うひっ! あああっ、お、おまんこぉ、こ、壊れる、こわれちゃぅぅっ!」
「あああっ! 気持ちい、気持ちいいいっ!」
ぱん、ぱんという乾いた肉の音とぐちゅ、ぐちゅという淫靡な水音が奏でるハーモニーを聞きながら、インクは押し寄せる快感に身をよじる。
「ひぅう! あ、あはあぁぁっ!」
「っぐ、お姉さん、僕、僕、も、もう、イキそうだよ! このまま、このままだして、出していい? お姉さんの中に、出していい?」
射精の快感をぐっと堪えつつカールが叫ぶ。
「いいよ、あっ! あああっ! 私の中で、あふうっ! イって、良いよぉ! ひゃんっ!……ああぅぅ! 熱い君の子種を、私のおまんこの奥にたっぷり吐き出してぇぇぇ! ああああっ!」
「い、イクっ! うああっ!」
「はひいぃっ! あっ! あああっ!」
カールの肉棒から吐き出された熱い精液が、自分の体内に流れ込んでくるのをイリスはしっかりと感じていた。
びゅっ、びゅっと断続的に精液を吐き出されるたび、イリスは身体を小刻みに震わせる。
「っぐ、あふっ、出てるぅぅ、君の熱い精鋭が私のなかに出てるぅぅぅ!」
カールの精液が噴き出されたその瞬間、イリス自身も絶頂に達す。
……。
ベッドの上でぐったりとしているカールを見ながら、イリスは膣内に吐き出されたカールの精液の中に、邪悪なエネルギーが混じっているのを確認し、
「うん。無事に怪物の種は出てきたみたい」
そう述べた。インクは寝息をたてているカールの頬にそっと口づけし、
「君の精液、イタダキました」
そう告げるとそのままそっと寝室を後にした。
館の外では、まだインクの侵入に気づいていないのか多くの兵士たちが周囲を巡回していた。インクはそれらを軽くかいくぐりながら、月下に彩られた都市を屋根伝いに逃げていく。
「とりあえずひと仕事終わったし、帰ったらおシャワー浴びよっかな」
そう思いながら帰路につく。
だからだろうか、ほんの一瞬、ほんの数秒だけ気を抜いてしまったインクは背後から近づく影に気づくのが遅れた。
「っ! しまっ!」
背後からの気配に気づいたときにはすでに遅く、インクの眼前に黒い手が伸びてきていた。その手はインクの首をぐっとつかみ、屋根瓦にそのまま押し倒す。
「ぐううっ!」
背中に激し痛みを感じつつ、インクは眼前の影に視線を向ける。
インクの首を締め上げていたのは、茶色いコートを羽織った赤い髪、赤い目を男だった。
「お、前は……だ」
男に何か言おうとするインクだったが、万力のように首を締め上げられうまくしゃべれない。男はそんなインクに向かって、
「さぁ、お前の番だ」
そう告げると、空いている手をインクに伸ばしてきた。その手には桃色に光る巨大な宝石が握られており、
「お前の世界でお前の役割を果たせ」
そのままその宝石をインクの額に押し付けた。
「ああああああっ!」
宝石はまるで熱した鉄板のように熱くなり、その暑さと痛みにインクは悲鳴を上げる。だが、悲鳴をインクの首を男は決して話そうとはしない。
次第にインクの意識が遠のいていく。
(あぁ、シャワー、浴びたかったなぁ)
完全に意識が失われる直前、インクはそう思った。
<続く>
読ませていただきましたでよ~
お前が操るんかーい!
はっ、ティーカさんの始末屋ヒュプノの3話みたいな操られる怪盗を想像していたので思わずツッコミを入れてしまったw
インクちゃんが操ってショタを襲う・・・おねショタ・・・ごくり。
こういう方向も新鮮でいいでぅね。
まあ、今回の終わりになんか操られそうな描写があったので、次回からは完全に変態になってそうなんでぅけれどw
とはいえ、今回も充分に淫乱なのに更に淫乱になるってどこまで変態になってしまうのか・・・
あまり周りにアピールしない方向性がいいなぁ・・・
であ、次回も楽しみにしていますでよ~
みゃふさん
お読みいただきありがとうございます(*^▽^*)
この作品を書いて、投稿してからティーカさんの『始末屋シリーズ』を読ませていただき、
うわぁぁっ! 設定とかが被っとる! ひえぇぇっ! と焦りました(゚Д゚;)
(ごめんなさい、ティーカさん。私とティーカさんの趣味趣向が似ていただけなんです)
とにかく私、おねショタ淫乱お姉さんの誘惑系が大好きなのです。操られて身動きできなくされて、その上で襲われるとかもう……じゅるり
次回も読んでいただけましたら幸いですm(__)m
まさかの痴女怪盗ネタかぶり面白かったです……(笑)
良いですよね催眠痴女怪盗! 大好きです!
こう、ショタがお姉さん相手に操られて辱められちゃったりとか……
……ってお前が操られるんかーい!
催眠能力持ちをさらに落として操ると……今度は洗脳されて操られ操り展開でしょうか?
個人的には、恥ずかしい感じに操られてさらに痴女怪盗として有名になる方向性に期待しますっ!
ティーカさん
ありがとうございます(*^▽^*)
やっぱり姉ショタは良いですよねぇ(n*´ω`*n)
うーむ、今後のストーリー、どうMCぶしたものかと……悩み中ですが、よろしくお願いしますm(__)m