第10話 「沙耶っ、またボヤッとしてるの? 本番始まるわよっ」 栞さんの眼鏡がキラッと光る。沙耶はビクッと肩をすくめて、気を付けの姿勢をとった。周りを見回して、自分の置かれている状況を理解する。 「あっ、はいっ。ゴメン
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学園のお荷物だった元ひきこもり生徒、可児田樹。彼の支援を生徒会が決めた時から、危険なゲームが始まっていた。
生徒会ゲーム 第9話
第9話 「き、き、今日は久しぶりに、ご、五感を操作させてもらおうかな?」 可児田樹が嬉しそうに計画を発表するのを、ふてくされた生徒会役員6人が直立不動の姿勢で聞く。会長の高倉沙耶、書記の清橋優奈は不安げに眉間に皺を寄せ
もっと読む生徒会ゲーム 第8話
第8話 最近の可児田樹は、学校へ向かうにも足取りが軽い。朝一番にスマホをチェックすると、小峰駿斗と清橋優奈から添付つきの着信が入っている。開いてみると、2人が全裸で互いの体に生クリームを塗りたくって舐めまわしているプレ
もっと読む生徒会ゲーム 第7話
第7話 翌日、日曜日の朝から、生徒会役員は全員集合。不満げな顔つきで区民体育館の前に集まった彼らは、お互いの格好を見て目を見合わせていた。 「や、やあっ。昨日はみんな、オシャレな格好だったけれど、今日はさらに、せ、セク
もっと読む生徒会ゲーム 第6話
第6話 「こ、これから色んなゲームをして、み、みんなと仲良くなるためにも、今日は楽しくパーティーでもしようか。」 全員集合の指示がかかった放課後、可児田は嬉しそうにペットボトルを何本も生徒会室の机の上に用意していた。も
もっと読む生徒会ゲーム 第5話
第5話 「それじゃあみんなで一度、ゲームってどんなものか、体験してもらおうかな。そうだな、2つのチームを作って、対抗戦でもやってみようか。」 可児田樹が嬉々として、ホワイトボードに水性ペンでチーム分けと課題を書いていく
もっと読む生徒会ゲーム 第4話
第4話 生徒会室に我が物顔で陣取って、黒板脇にあるホワイトボードに可児田樹がリストを書き連ねる。ずいぶんと色々な暗示、トリガーを7人いる生徒会メンバーに刷り込んできた。1人から3人を操る時と、全員一度に操る時では混乱の
もっと読む生徒会ゲーム 第3話
第3話 「最近、忙しさにかまけて、ついつい可児田君とのお話を、他の生徒会役員の子たちに任せちゃってたね。ごめんなさい。」 ツヤツヤしたストレートの黒髪が垂れるほど、高倉沙耶はしっかりと頭を下げてくれた。同じ年だというの
もっと読む生徒会ゲーム 第2話
第2話 「ってなことで、今日は優奈がいないから、私らが可児田と話するね。」 澪の仕切りはいつも大雑把。栞は小さく溜息をついたが、目の前の可児田樹は特にそれを気にする様子もなく、頷いていた。 「・・・で、最近どう? なん
もっと読む生徒会ゲーム 第1話
第1話 「清橋さん。い、いつも、ぼ、僕なんかの話を聞いてくれて、あ、ありがとうね。」 可児田樹がつっかえながらも、言葉にすると、目の前の美少女は屈託のない、柔和な笑顔を見せる。 「気にしないで。可児田君、私たちのお友達
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