人の心とは、粘土のようなものだ。
 つまり、少しの力……「刺激」さえあれば、簡単にその心は形を変えてしまう。
 そして俺は……

粘土遊び 第4話

第4話 下僕たち  浅実を教室に残し、俺は校門まで来た。  まぁ・・・警備のおっちゃんでも来て、見つけてくれるだろう。    くく、何て言い訳するんだろうな・・・。  「寝てました」とでも言うか?  下着をあんなに濡らし

もっと読む

粘土遊び 第3話

第3話 新世界への船出  ・・・早耶香ちゃんが、好きだ。  友達に唆されたせいもあったかもしれない。  まだ、ロクに話もしたことのない相手に、幼かった俺は、手紙を書いた。  自分の思いを、全部書ききるように。  自分の思

もっと読む

粘土遊び 第2話

第2話 奈落の底へ  ある朝の事だった。  ふ、と目がさめると、俺の手には・・・粘土があった。  いつの間に、誰がつけたのだろう。  家族の悪戯にしちゃあ、唐突すぎる。  疑問を持ちつつも、俺はその粘土をごみ箱に投げ捨て

もっと読む

粘土遊び 第1話

第1話 夕焼けの綺麗な日  人の心とは、粘土のようなものだ。  つまり、少しの力・・・「刺激」さえあれば、簡単にその心は形を変えてしまう。  しかし、その「刺激」は、本人が受け入れなければ、そいつの心には届かない。  本

もっと読む