晩ご飯の後、結依は宏平と並んで座り、テレビを見ていた。
 宏平の方にそっと肩を寄せて体をもたれさせると、宏平の温かさが伝わってくる。
 結依にはそれで充分だった。
 あの時は、それだけで幸せな気持ちでいっぱいになることができたのに……。